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第二種電気工事士「電気の基礎理論」の出題ポイント解説

第二種電気工事士の筆記試験で最も難しいと感じる受験者が多いのが電気の基礎理論分野です。オームの法則から三相交流まで高校物理レベルの計算が必要ですが、出題パターンは固定で過去問演習で確実に得点源にできます。計算を捨てる戦略も成り立ちますが、基礎理論を押さえれば合格ラインが大きく近づきます。

この章の重要度

筆記試験は全50問中30問以上(60点)で合格。基礎理論・配電理論の計算問題は10〜15問程度で、苦手な人は暗記問題(機器・工具・法令)で挽回する戦略もあります。ただし計算問題をパターン化して得点できれば合格が格段に安定するため、早期の対策が重要です。

頻出トピック一覧

1. オームの法則と合成抵抗

V=IR(電圧=電流×抵抗)を基本に、直列接続(R=R1+R2+...)と並列接続(1/R=1/R1+1/R2+...、2本並列はR=R1R2/(R1+R2))の合成抵抗計算は最頻出です。

2. 電力と電力量(P=VI、P=I²R、W=Pt)

消費電力P=VI=I²R=V²/R、電力量W=Pt(Wh=W×h)。発熱量H=0.24Pt(cal)、H=I²Rt(J)のジュール熱計算も頻出。

3. 抵抗の温度変化と抵抗率

導体の抵抗R=ρL/A(抵抗率×長さ÷断面積)、温度上昇で抵抗が増加(銅・アルミ)する関係。断面積2倍で抵抗1/2、長さ2倍で抵抗2倍の比例関係を使う問題が頻出。

4. 交流回路の基礎(実効値・最大値・周波数)

実効値=最大値/√2、関東50Hz・関西60Hzの違い、周期T=1/f、角周波数ω=2πfの関係。サイン波交流の平均値(=最大値×2/π)もたまに出題。

5. RLC回路とインピーダンス

誘導リアクタンスXL=ωL、容量リアクタンスXC=1/ωC、RLC直列回路のインピーダンスZ=√(R²+(XL−XC)²)。試験では3:4:5など覚えやすい数値が多用されます。

6. 力率と皮相・有効・無効電力

力率cosθ=R/Z=有効電力/皮相電力。皮相電力S=VI(VA)、有効電力P=VIcosθ(W)、無効電力Q=VIsinθ(var)の3角関係が頻出。力率改善コンデンサの問題も増加。

7. 三相交流(Y結線・Δ結線)

Y結線:線間電圧=相電圧×√3、線電流=相電流。Δ結線:線間電圧=相電圧、線電流=相電流×√3。三相電力P=√3×V×I×cosθは必須暗記。

8. 電線の電圧降下と電力損失

単相2線式:v=2IR、単相3線式:v=IR、三相3線式:v=√3IR。配電線の電圧降下電力損失P=I²Rの計算は毎年出題の定番。

覚え方のコツ

電気理論は「公式の丸暗記」ではなく「単位の追跡」で理解すると忘れません。V(ボルト)、A(アンペア)、Ω(オーム)、W(ワット)の関係を、単位換算の流れで整理します。並列回路の合成抵抗は「和分の積」(R=R1R2/(R1+R2))を2本並列で暗記、3本以上なら逆数の和を使う、と使い分け。三相電力の√3は「さんそ(3相)ルート3」と語呂で暗記。RLC直列回路の計算では、試験では必ず3:4:5、5:12:13などピタゴラス数が出るので、√計算は不要と知っておくだけで気が楽になります。電圧降下の係数(2・1・√3)は「単相2線=2、単相3線=1、三相=√3」と接続方式別にセット暗記。

よくあるひっかけ

基礎理論の定番ひっかけ。①並列抵抗の計算:単純に足すミスが最多、必ず逆数で計算。②電力の式の選択:P=VI、P=I²R、P=V²/Rの3つを状況で使い分け(分かっている値から逆算)。③実効値と最大値:問題文で「実効値100V」と明記なければ通常実効値、問題文の表記をよく確認。④Y結線とΔ結線の電圧電流の混同:Y=電圧が√3倍、Δ=電流が√3倍。⑤単相3線式の中性線:中性線には電流が流れる/流れない問題(負荷が平衡なら流れない)。⑥電圧降下の係数の誤用:三相回路に2を使うミス、配電方式ごとに係数を変える必要あり。⑦力率改善の目的:有効電力を増やすのではなく無効電力を減らす。⑧電線抵抗の単位換算:m単位(L)とmm²単位(A)の混在に注意、答えはΩ。

電気理論を問題演習で体得!
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