第二種電気工事士の難易度と合格率【他の資格と比較】
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第二種電気工事士は、電気工事業界はもちろん、ビルメンテナンスやDIYなど幅広い分野で活躍できる人気の国家資格です。この記事では、第二種電気工事士の難易度や合格率の推移を詳しく解説し、関連する他の資格との比較も行います。
- 第二種電気工事士の試験概要と難易度
- 筆記試験・技能試験それぞれの合格率推移
- 他の設備系資格との難易度比較
- 合格するための学習ポイント
第二種電気工事士とは?
第二種電気工事士は、電気工事士法に基づく国家資格です。この資格があると、一般住宅や小規模店舗など600V以下で受電する設備の電気工事を行うことができます。コンセントの増設、照明器具の交換、分電盤の工事など、日常生活に密着した電気工事が対象です。
電気工事は無資格で行うと法律違反(電気工事士法違反)となるため、電気工事業に従事するには必須の資格です。また、ビル管理4点セットの1つとしても知られ、ビルメンテナンス業界への就職にも有利です。
| 試験名 | 第二種電気工事士試験 |
|---|---|
| 試験方式 | 筆記試験(四肢択一・50問)+技能試験(実技・40分) |
| 試験回数 | 年2回(上期:4〜7月、下期:9〜12月) |
| 合格基準 | 筆記:60点以上(100点満点)/技能:欠陥なし |
| 受験料 | 11,100円(インターネット申込・令和8年度〜) |
| 受験資格 | なし(誰でも受験可能) |
| 免状交付 | 筆記・技能の両方合格後、都道府県に申請 |
※受験料・試験日程・合格基準は改定される場合があります。最新情報は必ず電気技術者試験センターの公式サイトでご確認ください。
近年、筆記試験はCBT(コンピュータ方式)でも受験できるようになりました。試験期間中に都合の良い日時・会場を選べるため、スケジュール調整がしやすくなっています。
第二種電気工事士の合格率の推移
第二種電気工事士の合格率は、筆記試験が約60%、技能試験が約70%で安定して推移しています。以下は電気技術者試験センターの公表値(上期・下期の合計)です。
筆記試験の合格率
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 139,087人 | 78,711人 | 56.6% |
| 2024年度 | 132,462人 | 77,045人 | 58.2% |
| 2023年度 | 134,025人 | 79,655人 | 59.4% |
| 2022年度 | 145,088人 | 81,179人 | 56.0% |
| 2021年度 | 156,553人 | 92,640人 | 59.2% |
| 2020年度 | 104,883人 | 65,114人 | 62.1% |
技能試験の合格率
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 99,610人 | 71,471人 | 71.8% |
| 2024年度 | 94,238人 | 66,215人 | 70.3% |
| 2023年度 | 95,337人 | 67,749人 | 71.1% |
| 2022年度 | 97,659人 | 70,888人 | 72.6% |
| 2021年度 | 116,276人 | 84,684人 | 72.8% |
| 2020年度 | 72,997人 | 52,868人 | 72.4% |
筆記・技能ともに合格率は高水準で安定しており、しっかり準備すれば合格できる試験です。なお、筆記試験に合格して技能試験に不合格だった場合、次回の試験で筆記免除を受けられるため、再チャレンジしやすい仕組みになっています。
技能試験は点数制ではなく、完成した作品に1つでも欠陥があると不合格になります。電線の接続不良、被覆の剥きすぎ、器具への取付け不備など、細かいミスに注意が必要です。
難易度を他の資格と比較
第二種電気工事士の難易度を、関連する設備系・技術系の資格と比較してみましょう。
| 資格名 | 合格率 | 難易度 | 勉強時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 第二種電気工事士 | 筆記60%/技能70% | 普通 | 2〜3ヶ月 |
| 第一種電気工事士 | 学科57%/技能58% | やや難 | 3〜6ヶ月 |
| 危険物取扱者乙種4類 | 30〜40% | やや易〜普通 | 1〜2ヶ月 |
| 二級ボイラー技士 | 50〜55% | 普通 | 1〜1.5ヶ月 |
| 第三種冷凍機械責任者 | 約23〜45% | やや難 | 2〜3ヶ月 |
| 第三種電気主任技術者 | 約13〜17% | 難 | 6ヶ月〜1年以上 |
| 消防設備士乙種6類 | 35〜40% | 普通 | 1〜2ヶ月 |
第二種電気工事士は、技能試験があるぶん学習期間はやや長めですが、筆記・技能ともに合格率が高く、難易度としては「普通」に分類されます。
第一種電気工事士との比較
第一種電気工事士は、500kW未満の自家用電気工作物の工事も行えるため、出題範囲がより広くなります。高圧受電設備の知識も求められ、技能試験の候補問題も難度が上がります。まずは第二種を取得してから第一種にステップアップするのが一般的です。
第三種電気主任技術者(電験三種)との比較
電験三種は合格率約13〜17%(令和6〜7年度)と極めて低く、電気系資格の中では最難関クラスです。数学的な計算問題が多く、4科目すべてに合格する必要があるため、学習期間も半年〜1年以上かかります。第二種電気工事士とは大きく難易度が異なります。
危険物乙4・二級ボイラー技士との比較
ビル管理4点セットの中で比較すると、第二種電気工事士は技能試験がある分、準備の負担はやや大きいですが、筆記試験自体の難易度は同程度です。ビルメン4点セットを目指す方は、まず危険物乙4か二級ボイラー技士から始めて、自信をつけてから電気工事士に挑戦する方も多いです。
合格するためのポイント
1. 筆記試験は過去問の反復が最重要
筆記試験は過去問からの類似出題が非常に多い試験です。過去10回分程度の過去問を3周以上解けば、合格ラインの60点は十分超えられます。電気理論の計算問題が苦手な方は、配線図や法令などの暗記問題で確実に得点し、計算問題は基本レベルだけ押さえる戦略も有効です。
2. 技能試験は候補問題の練習を繰り返す
技能試験は事前に13問の候補問題が公表されます。そのうち1問が当日出題されるため、すべての候補問題を最低2〜3回は練習しましょう。制限時間40分以内に欠陥なく完成させる必要があるため、時間配分の感覚を練習でつかむことが大切です。
3. 工具と材料は早めに準備する
技能試験には指定工具(ペンチ、ドライバー、電工ナイフまたはストリッパーなど)を持参する必要があります。練習用の電線や器具も含めて、筆記試験の合格発表前から準備を始めると余裕を持って技能対策ができます。
4. 複線図を確実に描けるようにする
技能試験では、単線図から複線図を描く能力が必要不可欠です。複線図が正確に描ければ、結線ミスを防げます。最初は時間がかかりますが、繰り返し練習すれば5分以内で描けるようになります。
よくある質問
Q. 第二種電気工事士の合格率はどのくらいですか?
第二種電気工事士の合格率は、学科試験が約60%、技能試験が約70%です。学科と技能の両方に合格する必要がありますが、それぞれの合格率は比較的高い試験です。
Q. 第二種電気工事士の難易度はどのくらいですか?
学科試験は過去問で出題の傾向をつかみやすく、技能試験も候補問題13問が事前に公表されるため、計画的に準備しやすい試験です。勉強期間は2〜3か月が目安です。
Q. 第二種電気工事士は年に何回受験できますか?
試験は年2回(上期・下期)です。2026年度は、上期が学科(CBT方式4月23日〜6月7日・筆記方式5月24日)と技能(7月18日または19日)、下期が学科(CBT方式9月24日〜11月8日・筆記方式10月25日)と技能(12月12日または13日)です。
Q. 第二種電気工事士があるとどんな仕事ができますか?
一般住宅や小規模な店舗など、一般用電気工作物等の電気工事ができます。電気工事会社のほか、ビルメンテナンスや設備管理の仕事でも活かせる資格です。
第二種電気工事士 の問題を解く →
まとめ
第二種電気工事士は、電気工事の実務に直結する非常に実用的な国家資格です。難易度と合格のポイントをまとめると以下の通りです。
- 筆記試験の合格率は約60%、技能試験の合格率は約70%と比較的高い
- 筆記+技能の二段階試験だが、筆記免除制度があり再チャレンジしやすい
- 難易度は「普通」で、2〜3ヶ月の学習で合格を目指せる
- 筆記は過去問の反復、技能は候補問題の練習が合格への近道
- 年2回(上期・下期)受験機会があり、CBT方式も選択可能
- 電気工事業だけでなく、ビルメンテナンス・不動産管理・DIYなど幅広い分野で活躍できる
まずは一問一答形式の問題演習から始めて、筆記試験の出題傾向をつかみましょう。
第二種電気工事士 一問一答 →
📊 同カテゴリ資格との難易度比較【ビルメン系】
「第二種電気工事士」を同じビルメン系の資格と難易度・学習時間・コスパで横並び比較しました(難易度が低い順)。自分に合った受験順や次に狙う資格の検討にお使いください。
| 資格 | 難易度 | 学習時間目安 | 国の統計で見る年収 | コスパ |
|---|---|---|---|---|
| 二級ボイラー技士 | Lv1・入門 | 50〜80時間 | 約452万円(その他の定置・建設機械運転従事者) | ○ |
| 一級ボイラー技士 | Lv2・やさしめ | 60〜100時間 | 約452万円(その他の定置・建設機械運転従事者) | ◎ |
| 第三種冷凍機械責任者 | Lv2・やさしめ | 80〜120時間 | 約452万円(その他の定置・建設機械運転従事者) | ○ |
| 第二種電気工事士 ◀ この資格 | Lv2・やさしめ | 100〜150時間 | 約628万円(電気工事従事者) | ◎ |
| 第一種電気工事士 | Lv3・標準 | 150〜250時間 | 約628万円(電気工事従事者) | ◎ |
| 建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) | Lv4・難関 | 500〜800時間 | 約452万円(その他の定置・建設機械運転従事者) | ◎ |
| 電験三種 | Lv4・難関 | 800〜1000時間 | 約704万円(電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く)) | ◎ |
| 電験二種(第二種電気主任技術者 一次) | Lv5・最難関 | 600〜1000時間 | 約704万円(電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く)) | ○ |
| 電験一種(第一種電気主任技術者 一次) | Lv5・最難関 | 1000〜1500時間 | 約704万円(電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く)) | ○ |
※年収は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和7年の職種別・産業別の値から、毎月の給与×12+年間賞与で当サイトが計算した推定値です。資格を持っていない人も含む職種(または業種)全体の値で、資格ごとの年収ではありません。「—」は対応する公的な統計が無いものです。 難易度Lv・学習時間・コスパは目安です。資格の組合せ・コスパ全体像は資格コスパ比較ランキングもご覧ください。