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測量士「地図編集」の一問一答

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📖 測量士「地図編集」の全75問と解説(一覧)

測量士の地図編集に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.ジオイドとは、平均海面を陸地内部まで延長した重力の等ポテンシャル面であり、日本の標高(正標高)の基準面となる。

    正解:○(正しい)

    解説:ジオイドは平均海面と一致する重力の等ポテンシャル面で、日本の標高はこのジオイドからの高さ(正標高)として定義されます。東京湾平均海面(T.P.)が基準です。

  2. 問2.GRS80楕円体は世界測地系で採用されている地球楕円体で、長半径約6,378,137m・扁平率約1/298.257である。

    正解:○(正しい)

    解説:GRS80(Geodetic Reference System 1980)は国際測地学・地球物理学連合(IUGG)で採択され、日本の測地成果2000・2011で準拠楕円体として使用されています。

  3. 問3.楕円体高はGNSS測量で直接得られる値であり、標高(正標高)はジオイド高を差し引いて求める。

    正解:○(正しい)

    解説:GNSSで得るのは楕円体高H。標高h=楕円体高H−ジオイド高Nで計算します。日本ではジオイド・モデル(ジオイド2011等)を用いて変換します。

  4. 問4.正角投影法(等角投影法)は地物の角度関係が正しく保たれるため、航海図や地形図に適する。

    正解:○(正しい)

    解説:正角投影は微小領域の角度が保たれ、形状が正しく表現されるため、ナビゲーション目的の海図(メルカトル)や地形図(UTM・平面直角座標系)に広く用いられます。

  5. 問5.平面直角座標系は日本を19の系(座標系I〜XIX)に分割し、各系の原点で投影面に接する横メルカトル投影を用いる。

    正解:○(正しい)

    解説:平面直角座標系(19系)は各系の原点を中心とするガウス・クリューゲル投影(横メルカトル)で、原点の縮尺係数を0.9999とすることで歪みを±1/10,000以内に抑えます。

  6. 問6.国土地理院の2万5千分1地形図は、日本の地形図の基本図として位置づけられ、現在は電子国土基本図のデータから編集・刊行されている。

    正解:○(正しい)

    解説:2万5千分1地形図は日本の基本図で、現在は電子国土基本図(地図情報)から地図記号・注記等を加えて編集・刊行されます。実測図としての位置付けです。

  7. 問7.電子国土基本図(地図情報)は、ベクタ形式の数値地図として整備され、ウェブ地図サービス「地理院地図」の基盤データとなっている。

    正解:○(正しい)

    解説:電子国土基本図はベクタ形式で整備され、地理院地図の表示・印刷地形図の編集元となります。基盤地図情報と組み合わせて国の基本図体系を構成します。

  8. 問8.2万5千分1地形図において、主曲線は10m間隔・計曲線は50m間隔で描かれる。

    正解:○(正しい)

    解説:2万5千分1地形図では主曲線10m・計曲線50m間隔が基本です。補助曲線は5m・2.5m間隔で必要に応じて描かれます。傾斜が緩い地域や微地形表現に用います。

  9. 問9.地図編集における「転位」とは、複数の地物が密接する場合に、優先度の高い地物を正確な位置に置き、他の地物を若干ずらして描画する処理である。

    正解:○(正しい)

    解説:転位は地物の重なり・密接を回避するための編集処理で、道路と平行する河川や鉄道との並走部などで適用されます。優先順位(基準点・建物・道路等)に従います。

  10. 問10.地図編集における「誇張」とは、縮尺上では実寸どおりに描けない狭幅道路等を、実際の幅より大きく表現する処理である。

    正解:○(正しい)

    解説:誇張は縮尺上極小となる地物(細街路・小川・歩道等)を可読性確保のため実寸より太く・大きく描く処理。地物の重要性・縮尺特性に応じ判断します。

  11. 問11.地図編集における「取捨選択」とは、縮尺が小さくなるほど地物を間引き、表現上必要なものだけを残す作業をいう。

    正解:○(正しい)

    解説:取捨選択は縮尺低下に伴う情報密度調整の基本作業。縮小編集では細街路・小建物・支川等を間引き、主要地物のみを残します。総描・統合と組み合わせて使います。

  12. 問12.ベクタデータは点・線・面で地物を表現し、ラスタデータは格子状の画素で地物を表現する。

    正解:○(正しい)

    解説:ベクタは座標による幾何表現、ラスタはピクセル(セル)の集合による画像的表現です。ベクタは拡大に強く、ラスタは画像処理・連続値表現(DEM)に適します。

  13. 問13.GISの空間解析における「バッファ解析」は、指定した地物から一定距離内の領域を抽出する手法で、河川氾濫区域や鉄道騒音影響範囲の解析に用いられる。

    正解:○(正しい)

    解説:バッファ解析は地物から指定距離以内の領域生成手法。河川・道路・施設からの影響圏・規制区域の抽出、商圏分析・防災計画等に幅広く適用されます。

  14. 問14.海図は航海の安全のために作成され、水深は最低水面(最低低潮面)からの値で表示される。

    正解:○(正しい)

    解説:海図の水深は最低水面(chart datum)基準で表示。これにより実際の水深はこの値以上が保証され、安全側に配慮されます。海上保安庁が刊行します。

  15. 問15.地理空間情報のメタデータは、データの作成者・作成日・座標系・精度等を記述するもので、JMP2.0(JPGISメタデータプロファイル)等で標準化されている。

    正解:○(正しい)

    解説:メタデータはデータについてのデータで、出所・品質・座標系・更新履歴等を記述。JMP2.0等の標準に従って記述することで、データの検索・利用・相互運用が容易になります。

  16. 問16.ハザードマップは洪水・土砂災害・地震・津波・火山等の災害リスクを地図上に示したもので、市町村が作成・公表することが多い。

    正解:○(正しい)

    解説:ハザードマップは防災情報の可視化手段で、水防法・土砂災害防止法等に基づき主に市町村が作成・公表。住民の避難行動・土地利用計画等の判断材料となります。

  17. 問17.心射投影(gnomonic projection)は地球中心から投影する方位図法で、大円が直線として描かれる特性から航空航法に利用される。

    正解:○(正しい)

    解説:心射投影は地球中心を視点とする方位図法で、地球上の最短経路(大円)が必ず直線として描かれます。この特性により航空・無線通信の最短経路計画に有用です。

  18. 問18.GISのネットワーク解析は、道路・河川等の線状ネットワーク上で最短経路・最適経路・到達圏等を求める手法であり、カーナビ・物流計画等に応用される。

    正解:○(正しい)

    解説:ネットワーク解析はノード・リンクから構成される線形ネットワーク上の経路探索手法。最短経路アルゴリズム(ダイクストラ法等)を基礎にカーナビ・物流・救急配置に応用されます。

  19. 問19.地理院地図はウェブブラウザで地形図・写真・地形分類・災害情報等を重ね合わせ表示できる無償サービスで、APIによる他システム連携も可能である。

    正解:○(正しい)

    解説:地理院地図は国土地理院が提供する無償ウェブ地図サービスで、各種レイヤの重ね表示・3D表示・計測機能をもち、タイル配信APIで他システムへの組込みも可能です。

  20. 問20.ユニバーサル横メルカトル図法(UTM)は緯度6度ごとに座標帯(ゾーン)を区切る正角投影で、日本は第51〜56帯にまたがる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはUTMは経度6度ごと(緯度方向ではない)にゾーンを区切ります。日本は第51〜56ゾーン(経度120°〜144°)に含まれます。

  21. 問21.平面直角座標系における原点の縮尺係数は1.0000であり、原点で長さの歪みが最小となる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは原点の縮尺係数は0.9999に設定されています。これにより系内全域での縮尺誤差を±1/10,000以内に均等化し、原点から離れた位置の精度も確保しています。

  22. 問22.5万分1地形図は2万5千分1地形図を編集することなく現地測量により独立して作成される実測図である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは5万分1地形図は2万5千分1地形図を縮小編集して作成される編集図であり、独立した実測図ではありません。地物の取捨選択・誇張・統合等の編集作業を経て作成されます。

  23. 問23.地形図上で等高線が密に描かれている箇所は傾斜が緩く、疎な箇所は傾斜が急であることを示す。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは等高線が密な箇所は傾斜が急、疎な箇所は傾斜が緩いことを示します。等高線間隔が水平距離に対して短いほど標高変化が大きく急傾斜となります。

  24. 問24.基盤地図情報は民間企業が独自に作成・販売する有償データであり、国土地理院は関与しない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは基盤地図情報は地理空間情報活用推進基本法に基づき国土地理院が整備・無償提供する基本データセットです。民間販売ではなく公共インフラとして位置付けられます。

  25. 問25.GISのオーバーレイ解析は、単一レイヤ内の地物のみを対象とする処理で、複数レイヤを重ね合わせることはできない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはオーバーレイ解析は複数のレイヤを重ね合わせて空間的関係を分析する手法で、土地利用×災害危険区域等の重ね合わせに用いられます。単一レイヤ処理ではありません。

  26. 問26.地形図の標高基準(東京湾平均海面)と海図の水深基準(最低水面)は同一の基準面であり、両者の数値は直接比較できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは地形図の標高基準(T.P.)と海図の水深基準(最低水面)は異なります。両者の差は地点ごとに異なり、海岸地形を統合解析する際は基準面換算が必要です。

  27. 問27.JPGIS(地理情報標準プロファイル)は、地理空間情報の相互運用性を確保するための日本独自規格であり、ISO規格とは関連がない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはJPGISは国際規格ISO19100シリーズに準拠した日本のプロファイルです。ISO標準の地理情報の概念モデル・スキーマ・メタデータ等に準拠して策定されています。

  28. 問28.等距投影は地図全域で距離が正しく表現される投影法であり、世界地図でも完全な等距性を実現できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは等距投影は特定の中心点や経線等、限られた方向に対してのみ距離が正しく表現されます。地図全域で完全な等距性を実現することは数学的に不可能です。

  29. 問29.トポロジー(位相)構造は、地物の見た目(色・線種等)のみを管理する仕組みであり、地物間の接続・隣接関係は扱わない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはトポロジー構造は地物間の幾何学的関係(接続・隣接・包含等)を表現する仕組みで、ネットワーク解析・面分割・整合性検査の基盤となります。見た目の管理ではありません。

  30. 問30.ジオイド高(楕円体面とジオイドの差)は世界共通で一定値であり、日本国内でも全地点で同じ値となる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはジオイド高(楕円体面とジオイドの差)は地点ごとに異なります。日本国内でも−40m〜+40m程度の地域差があり、ジオイドモデルで補正します。

  31. 問31.正積投影法は面積が正しく保たれるため、地表面の角度関係も完全に保たれる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは正積(等積)と正角(等角)は同時に成立できない性質で、正積投影では角度(形状)が歪みます。両方を満たす投影法は存在しません。

  32. 問32.電子国土基本図はベクタ形式の地図情報のみで構成され、空中写真・オルソ画像等のラスタデータは含まれない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは電子国土基本図は地図情報(ベクタ)に加えて、オルソ画像(空中写真)・地名情報等も含む統合データセットです。地理院地図でも併用表示できます。

  33. 問33.縮尺5万分1の地形図上で2cmの長さは、実際の地表では2kmに相当する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは縮尺5万分1で地図上2cmは実距離2×50,000=100,000cm=1kmに相当します。2kmは地図上4cmです。縮尺計算を正確に行う必要があります。

  34. 問34.地名注記は地名の規模・重要度に関係なく、すべての地名を同一の文字サイズ・字体・色で表記しなければならない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは地名注記は行政界・人口規模・地勢的位置等を総合考慮して文字サイズ・字体・色を変えて表記します。重要度に応じた階層的表現が原則です。

  35. 問35.メルカトル図法は正積円筒図法であり、緯度に関わらず面積が等しく表現される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはメルカトル図法は正角円筒図法で、緯度が高くなるほど面積が拡大される正積ではない投影法です。グリーンランドが実際より大きく見えるのが典型例です。

  36. 問36.ボロノイ分割は線分のネットワーク上の最短経路を求める解析手法であり、母点からの最近接領域分割とは別概念である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはボロノイ分割(ティーセン分割)は空間内の各点を最も近い母点に帰属させて領域分割する手法で、最近接領域分割そのものです。最短経路探索はネットワーク解析です。

  37. 問37.縮尺2万5千分1の地形図上で1cmの長さは、実際の地表では2.5kmに相当する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは縮尺2万5千分1で地図上1cmは実距離25,000cm=250mに相当します。2.5kmではありません。1km四方は地図上4cm四方となります。

  38. 問38.数値標高モデル(DEM)はベクタ形式で地物の属性のみを格納するデータであり、標高値の格子状データは含まれない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはDEMはラスタ形式で地表面の標高を格子状に格納するデータです。傾斜・流域・可視領域解析等の地形解析の基盤となります。ベクタ属性データではありません。

  39. 問39.次のうち、日本の標高(正標高)の基準面として正しいものはどれか。

    • ア.GRS80準拠楕円体面
    • イ.東京湾平均海面(ジオイド)
    • ウ.最低水面(chart datum)
    • エ.WGS84原点

    正解:イ.東京湾平均海面(ジオイド)

    解説:日本の標高基準は東京湾平均海面(T.P.)であり、これを陸地内部へ延長したジオイドが標高の基準面となります。準拠楕円体面・最低水面・WGS84原点は標高基準ではありません。

  40. 問40.GRS80準拠楕円体に関する記述として最も適切なものはどれか。

    • ア.重力等ポテンシャル面そのものを定義する楕円体
    • イ.日本独自の楕円体で長半径約6,377,000m
    • ウ.長半径約6,378,137m・扁平率約1/298.257で定義される世界共通の地球楕円体
    • エ.海面のうねりを補正した楕円体

    正解:ウ.長半径約6,378,137m・扁平率約1/298.257で定義される世界共通の地球楕円体

    解説:GRS80は1980年にIUGGで採択された地球楕円体で、長半径6,378,137m・扁平率1/298.257で定義されます。日本の世界測地系(測地成果2000・2011)の準拠楕円体です。

  41. 問41.GNSS測量で直接得られる高さの種類として正しいものはどれか。

    • ア.三角点比高(任意の三角点からの高さ)
    • イ.標高(正標高・ジオイド面からの高さ)
    • ウ.海面高(最低水面からの高さ)
    • エ.楕円体高(準拠楕円体面からの高さ)

    正解:エ.楕円体高(準拠楕円体面からの高さ)

    解説:GNSSが直接出力するのは準拠楕円体面からの楕円体高です。標高(正標高)はジオイド高を差し引いて求めます。正規高・力学的高さは別概念です。

  42. 問42.次のうち、面積が正しく保たれる投影法(正積投影)として最も適切なものはどれか。

    • ア.モルワイデ図法
    • イ.メルカトル図法
    • ウ.UTM図法
    • エ.平面直角座標系

    正解:ア.モルワイデ図法

    解説:モルワイデ図法は世界地図用の正積投影で、人口・分布等の主題図に最適。メルカトル・UTM・平面直角座標系はいずれも正角投影で面積は歪みます。

  43. 問43.次のうち、地図編集における「転位」の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.縮尺上極小となる地物を実寸より大きく描く
    • イ.密接する地物の重なりを避けるため、優先度の低い地物をずらして描く
    • ウ.複数の地物を1つにまとめて描く
    • エ.複雑な線形を単純化して描く

    正解:イ.密接する地物の重なりを避けるため、優先度の低い地物をずらして描く

    解説:転位は密接する地物の重なりを避けるため、優先度の低い地物をわずかにずらして描画する処理。誇張は実寸より大きく描く処理、統合は複数地物の集約、総描は形状単純化です。

  44. 問44.次のうち、ベクタデータの特徴として最も適切なものはどれか。

    • ア.連続値の表現に最適で属性は持てない
    • イ.格子状の画素で表現し、ズームに従って画素が拡大する
    • ウ.点・線・面で地物を表現し、拡大しても劣化しない
    • エ.衛星画像・空中写真の標準形式である

    正解:ウ.点・線・面で地物を表現し、拡大しても劣化しない

    解説:ベクタデータは点・線・面の座標による幾何表現で、拡大しても画質劣化せず、属性管理・トポロジー処理が容易です。連続値(標高・温度)の表現はラスタが優れます。

  45. 問45.GISのバッファ解析の適用例として最も適切なものはどれか。

    • ア.属性値を集計してヒストグラムを描く
    • イ.2地点間の最短経路を求める
    • ウ.標高データから等高線を生成する
    • エ.河川から500m以内の氾濫想定区域を抽出する

    正解:エ.河川から500m以内の氾濫想定区域を抽出する

    解説:バッファ解析は地物から一定距離内の領域生成。河川氾濫想定区域・道路騒音影響圏・店舗商圏・施設サービス圏等の抽出に用いられます。最短経路はネットワーク解析です。

  46. 問46.海図の水深表記の基準面として正しいものはどれか。

    • ア.最低水面(最低低潮面)
    • イ.東京湾平均海面(T.P.)
    • ウ.平均高潮面
    • エ.ジオイド面

    正解:ア.最低水面(最低低潮面)

    解説:海図の水深は最低水面(最低低潮面・chart datum)を基準とし、実水深がこの値以上となるよう安全側に表記されます。地形図の標高基準は東京湾平均海面で別概念です。

  47. 問47.ユニバーサル横メルカトル図法(UTM)の特徴として最も適切なものはどれか。

    • ア.緯度6度ごとに座標帯を区切る正積円筒投影
    • イ.経度6度ごとに座標帯を区切る正角横メルカトル投影
    • ウ.全世界を1つの座標系で表現する方位図法
    • エ.海図専用の正積投影

    正解:イ.経度6度ごとに座標帯を区切る正角横メルカトル投影

    解説:UTMは経度6度ごとにゾーンを分割する正角横メルカトル投影で、世界の地形図・軍用地図で広く採用。日本は第51〜56ゾーンを使用します。緯度方向ではなく経度方向の分割です。

  48. 問48.日本の平面直角座標系の原点における縮尺係数として正しいものはどれか。

    • ア.1.0000
    • イ.0.9996
    • ウ.0.9999
    • エ.1.0001

    正解:ウ.0.9999

    解説:平面直角座標系は原点で縮尺係数0.9999に設定され、これにより系内全域の縮尺誤差を±1/10,000以内に均等化できます。0.9996はUTMの原点縮尺係数(中央経線)です。

  49. 問49.日本の平面直角座標系は何系に分割されているか。

    • ア.18系
    • イ.12系
    • ウ.20系
    • エ.19系

    正解:エ.19系

    解説:平面直角座標系は日本全土を19の系(I系〜XIX系)に分割し、各系の原点ごとに横メルカトル投影を施します。1〜19系は北海道・本州・四国・九州・南西諸島をカバーします。

  50. 問50.2万5千分1地形図の主曲線・計曲線の標高間隔として正しい組合せはどれか。

    • ア.主曲線10m・計曲線50m
    • イ.主曲線20m・計曲線100m
    • ウ.主曲線5m・計曲線25m
    • エ.主曲線25m・計曲線100m

    正解:ア.主曲線10m・計曲線50m

    解説:2万5千分1地形図では主曲線10m・計曲線50m間隔が基本です。5万分1では主曲線20m・計曲線100mとなります。縮尺によって等高線間隔が異なる点に注意が必要です。

  51. 問51.縮尺5万分1の地形図において、地図上で4cmの長さは実際には何kmに相当するか。

    • ア.1km
    • イ.2km
    • ウ.4km
    • エ.20km

    正解:イ.2km

    解説:縮尺5万分1では地図上1cm=実距離500m。よって4cm×500m=2,000m=2kmです。縮尺計算は1cmに対応する実距離(縮尺の分母÷100m)で覚えると確実です。

  52. 問52.GISのネットワーク解析の典型的な応用例として最も適切なものはどれか。

    • ア.ある地点から500m以内の土地利用を集計する
    • イ.標高データから斜面方位を計算する
    • ウ.カーナビの目的地までの最短経路を求める
    • エ.衛星画像から土地被覆を分類する

    正解:ウ.カーナビの目的地までの最短経路を求める

    解説:ネットワーク解析は道路・河川等の線状ネットワーク上の経路探索で、カーナビの最短経路探索・救急車到達時間圏・配送ルート最適化等に応用されます。土地利用集計は別解析です。

  53. 問53.5万分1地形図に関する記述として正しいものはどれか。

    • ア.2万5千分1地形図より大縮尺の実測図である
    • イ.都市計画法に基づく土地利用規制図である
    • ウ.海上保安庁が刊行する航海用海図である
    • エ.2万5千分1地形図を縮小編集して作成される編集図である

    正解:エ.2万5千分1地形図を縮小編集して作成される編集図である

    解説:5万分1地形図は2万5千分1地形図を縮小編集して作成される編集図です。実測図は2万5千分1。縮尺2万5千分1より小縮尺で、地物は取捨選択・誇張・統合等の編集を経て描画されます。

  54. 問54.地図の等高線で表現される地形の傾斜の判別として正しいものはどれか。

    • ア.等高線が密な箇所は急傾斜である
    • イ.等高線が疎な箇所は急傾斜である
    • ウ.等高線の数は傾斜と無関係である
    • エ.等高線の色のみで傾斜が決まる

    正解:ア.等高線が密な箇所は急傾斜である

    解説:等高線が密(間隔が狭い)な箇所は標高変化が急で急傾斜、疎(間隔が広い)な箇所は標高変化が緩く緩傾斜を示します。等高線の混雑度が傾斜の急峻さを表します。

  55. 問55.ジオイド面に関する記述として最も適切なものはどれか。

    • ア.数学的に滑らかな回転楕円体面である
    • イ.平均海面と一致する重力の等ポテンシャル面で凹凸がある
    • ウ.海面下の海底地形を表す面である
    • エ.地球の自転軸に垂直な平面である

    正解:イ.平均海面と一致する重力の等ポテンシャル面で凹凸がある

    解説:ジオイドは平均海面と一致する重力の等ポテンシャル面で、地球内部の質量分布の不均一を反映して凹凸があります。準拠楕円体は数学的に定義された滑らかな回転楕円体面で別概念です。

  56. 問56.メルカトル図法に関する記述として最も適切なものはどれか。

    • ア.等積投影で人口分布の主題図に最適である
    • イ.大円が直線として描かれ航空航法に用いる心射投影である
    • ウ.正角投影で航海図に適するが高緯度の面積が歪む
    • エ.極地方を中心に投影する平射投影である

    正解:ウ.正角投影で航海図に適するが高緯度の面積が歪む

    解説:メルカトル図法は正角円筒投影で角度関係が保たれるため、航海用海図に最適。一方で高緯度ほど面積が拡大される歪みがあり、グリーンランドが実際の数倍大きく見える特徴があります。

  57. 問57.次のうち、地理空間情報の品質要素として最も不適切なものはどれか。

    • ア.完全性
    • イ.位置精度
    • ウ.論理一貫性
    • エ.経済性

    正解:エ.経済性

    解説:ISO19113/JPGISの品質要素は完全性・論理一貫性・位置精度・時間精度・主題精度の5つです。経済性はデータ利用上のコスト評価で、品質要素そのものには含まれません。

  58. 問58.縮尺2万5千分1の地形図上で4cmの長さは、実際には何mに相当するか。

    • ア.1,000m(1km)
    • イ.500m
    • ウ.100m
    • エ.10,000m(10km)

    正解:ア.1,000m(1km)

    解説:縮尺2万5千分1では地図上1cm=実距離250m。よって4cm×250m=1,000m=1kmです。縮尺の分母は地図上1cmあたり地表で何cmかを示し、メートル換算では分母÷100となります。

  59. 問59.次のうち、UTM図法において日本が含まれるゾーン番号として最も適切なものはどれか。

    • ア.第1〜6ゾーン
    • イ.第51〜56ゾーン
    • ウ.第10〜15ゾーン
    • エ.第40〜45ゾーン

    正解:イ.第51〜56ゾーン

    解説:UTMは経度6度ごとにゾーン分割し、日本は経度120°〜144°のため第51〜56ゾーンに含まれます。第1〜6・第10〜15・第40〜45ゾーンは日本に該当しません。

  60. 問60.GISのオーバーレイ解析の典型的な応用例として最も適切なものはどれか。

    • ア.道路網上の最短経路探索
    • イ.1地点から1km以内の近接領域抽出
    • ウ.土地利用と災害危険区域の重ね合わせによる適地分析
    • エ.属性のヒストグラム作成

    正解:ウ.土地利用と災害危険区域の重ね合わせによる適地分析

    解説:オーバーレイ解析は複数レイヤの空間関係抽出。土地利用×ハザード重ね合わせによるリスク評価が代表例です。最短経路はネットワーク解析、近接領域抽出はバッファ解析・ボロノイ分割です。

  61. 問61.次のうち、楕円体高・標高(正標高)・ジオイド高の関係式として正しいものはどれか。

    • ア.H=h×N
    • イ.H=h−N
    • ウ.H=h÷N
    • エ.H≒h+N

    正解:エ.H≒h+N

    解説:楕円体高H=標高h+ジオイド高Nが基本関係式。GNSSで得たHからジオイドモデルでNを求め、h=H−Nとして標高に変換します。日本付近のNは概ね30〜40m程度です。

  62. 問62.次のうち、海図の特徴として最も適切なものはどれか。

    • ア.水深基準は最低水面で、安全側に表記される
    • イ.標高基準は東京湾平均海面である
    • ウ.国土地理院が刊行する陸地地形図
    • エ.ベクタ形式のGISデータとして公開される

    正解:ア.水深基準は最低水面で、安全側に表記される

    解説:海図は海上保安庁刊行の航海用地図で、水深基準は最低水面(chart datum)。これにより実水深が表示値以上となる安全側設計です。地形図の標高基準(T.P.)とは別概念です。

  63. 問63.次のうち、JPGIS(地理情報標準プロファイル)に関する記述として最も適切なものはどれか。

    • ア.ISO規格とは無関係な日本独自規格
    • イ.ISO19100シリーズに準拠した地理情報標準
    • ウ.民間企業の任意団体が策定した私的規格
    • エ.海図専用のフォーマット規格

    正解:イ.ISO19100シリーズに準拠した地理情報標準

    解説:JPGISはISO19100シリーズに準拠した日本の地理情報標準プロファイルで、地理空間情報の概念モデル・スキーマ・メタデータ等を規定します。ISO非準拠の独自規格ではありません。

  64. 問64.次のうち、地理空間情報のメタデータに含まれる項目として最も適切なものはどれか。

    • ア.地物の3次元座標値そのもの
    • イ.地物の色・線種等の描画属性
    • ウ.データの作成者・作成日・座標系・精度等
    • エ.地図上の任意点間距離の計算結果

    正解:ウ.データの作成者・作成日・座標系・精度等

    解説:メタデータは「データについてのデータ」で、作成者・作成日・座標系・精度・更新履歴等を記述します。地物の3次元座標値はメタデータではなく実データそのものに含まれます。

  65. 問65.電子国土基本図に関する記述として最も適切なものはどれか。

    • ア.海上保安庁が整備する海図データ
    • イ.市町村が整備する都市計画図
    • ウ.民間企業が整備する商用カーナビ用地図
    • エ.国土地理院が整備する基本図ベクタデータで地理院地図の基盤

    正解:エ.国土地理院が整備する基本図ベクタデータで地理院地図の基盤

    解説:電子国土基本図は国土地理院が整備するベクタ形式の基本図データ。地理院地図の基盤となり、印刷地形図(2万5千分1)の編集元としても使用されます。海図・都市計画図は別所管です。

  66. 問66.次のうち、GISのレイヤ構造の利点として最も適切なものはどれか。

    • ア.種類別に層を分けて独立に表示・解析できる
    • イ.1地点しか管理できないため軽量
    • ウ.全地物の属性が自動的に削除される
    • エ.地物の幾何形状を保存できない

    正解:ア.種類別に層を分けて独立に表示・解析できる

    解説:GISのレイヤ構造は種類別の地物層を独立管理する仕組みで、表示制御・解析対象指定・属性管理を柔軟に行え、テーマ別分析・主題図作成の基盤となります。属性削除や1点限定ではありません。

  67. 問67.トポロジー(位相)構造の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.地物の色・線種等の描画属性を管理する仕組み
    • イ.地物間の接続・隣接等の幾何関係を表現する仕組み
    • ウ.地物の3次元座標値のみを格納する仕組み
    • エ.地物の属性情報のみを格納する仕組み

    正解:イ.地物間の接続・隣接等の幾何関係を表現する仕組み

    解説:トポロジー構造は地物間の幾何学的関係(接続・隣接・包含等)を表現する仕組みで、ネットワーク解析・面分割・整合性検査の基盤。色・線種等の見た目とは別概念で、属性管理・座標格納とも異なります。

  68. 問68.次のうち、地図編集における「誇張」の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.地物の位置をずらして重なりを避ける処理
    • イ.複数の地物を1つにまとめて描く処理
    • ウ.縮尺上極小な地物を実寸より大きく描く処理
    • エ.複雑な線形を単純化して描く処理

    正解:ウ.縮尺上極小な地物を実寸より大きく描く処理

    解説:誇張は縮尺上極小となる地物(細街路・小川・歩道等)を可読性確保のため実寸より大きく描く処理。転位は位置ずらし、統合は集約、総描は形状単純化で、それぞれ別の編集処理です。

  69. 問69.次のうち、海図に表示される情報として最も適切なものはどれか。

    • ア.土地登記情報
    • イ.相続税路線価
    • ウ.都市計画用途地域
    • エ.水深・航路標識・等深線

    正解:エ.水深・航路標識・等深線

    解説:海図には水深・等深線・航路標識(灯台・浮標)・海底底質・暗礁等の航海安全情報が記載されます。土地登記情報・路線価・都市計画用途地域は陸上の行政情報で、海図には記載されません。

  70. 問70.ジオイド高に関する記述として最も適切なものはどれか。

    • ア.地点ごとに異なり、日本付近では概ね30〜40m程度
    • イ.日本国内では全地点で完全に同一の値である
    • ウ.海上でのみ意味をもち、陸上では定義されない
    • エ.世界共通で常に0mである

    正解:ア.地点ごとに異なり、日本付近では概ね30〜40m程度

    解説:ジオイド高は楕円体面とジオイドの差で、地球内部の質量分布の不均一を反映して地点ごとに異なります。日本付近では概ね30〜40m程度ですが地域差があり、ジオイドモデルで補正します。

  71. 問71.GISのバッファ解析・オーバーレイ解析・ネットワーク解析の組合せとして最も適切なものはどれか。

    • ア.バッファは経路探索、オーバーレイは距離計算、ネットワーク解析は重ね合わせ
    • イ.バッファは距離内領域抽出、オーバーレイは重ね合わせ、ネットワーク解析は経路探索
    • ウ.バッファは経路探索、オーバーレイは重ね合わせ、ネットワーク解析は距離計算
    • エ.バッファは重ね合わせ、オーバーレイは経路探索、ネットワーク解析は距離計算

    正解:イ.バッファは距離内領域抽出、オーバーレイは重ね合わせ、ネットワーク解析は経路探索

    解説:バッファは距離内領域抽出、オーバーレイは複数レイヤの重ね合わせ、ネットワーク解析は線形ネットワーク上の経路探索という役割分担です。他選択肢は機能が逆転または不適切です。

  72. 問72.次のうち、地形図と海図の基準面の組合せとして最も適切なものはどれか。

    • ア.地形図・海図ともに最低水面が基準
    • イ.地形図・海図ともに東京湾平均海面が基準
    • ウ.地形図は東京湾平均海面、海図は最低水面が基準
    • エ.地形図は最低水面、海図は東京湾平均海面が基準

    正解:ウ.地形図は東京湾平均海面、海図は最低水面が基準

    解説:地形図の標高基準は東京湾平均海面(T.P.)、海図の水深基準は最低水面(chart datum)です。両者は異なる基準面で、海岸地形を統合解析する際は基準面換算が必要となります。

  73. 問73.次のうち、平面直角座標系に関する記述として最も適切なものはどれか。

    • ア.全国を1つの座標系で表現する
    • イ.正積円筒投影を用いる
    • ウ.60系に分割される
    • エ.19系に分割され各系の原点縮尺係数は0.9999

    正解:エ.19系に分割され各系の原点縮尺係数は0.9999

    解説:平面直角座標系は日本全土を19系に分割し、各系の原点を中心とする横メルカトル投影(原点縮尺係数0.9999)。これにより系内の縮尺誤差を±1/10,000以内に抑えています。1系統・正積・60系は誤り。

  74. 問74.次のうち、地図記号の用途として最も適切なものはどれか。

    • ア.地物・土地利用を記号化して限られた紙面に表現する
    • イ.通行料金を計算する
    • ウ.GNSS信号を送受信する
    • エ.地図の著作権を表示する

    正解:ア.地物・土地利用を記号化して限られた紙面に表現する

    解説:地図記号は地物・土地利用を限られた紙面で記号化して表現する手段で、可読性と情報密度を両立させます。著作権表示・通行料金計算・GNSS信号送信は地図記号の機能ではありません。

  75. 問75.次のうち、数値標高モデル(DEM)の典型的な応用として最も適切なものはどれか。

    • ア.建物の属性照合
    • イ.傾斜解析・洪水浸水シミュレーション・可視領域解析
    • ウ.電子マネー決済
    • エ.道路標識の自動検出

    正解:イ.傾斜解析・洪水浸水シミュレーション・可視領域解析

    解説:DEMはラスタ形式の標高データで、傾斜・斜面方位・流域・可視領域・洪水浸水シミュレーション等の地形解析の基盤です。属性照合・道路標識検出・電子マネー決済は別技術領域です。