色彩検定UC級「色が見える仕組みと色覚の多様性」の一問一答
📖 色彩検定UC級「色が見える仕組みと色覚の多様性」の全44問と解説(一覧)
色彩検定UC級の色が見える仕組みと色覚の多様性に関する一問一答(全44問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.光が眼に入って最初に通過する、眼の表面にある透明な膜を何というか。
- ア.網膜
- イ.角膜
- ウ.水晶体
- エ.虹彩
正解:イ.角膜
解説:角膜は眼球の最前面にある透明な膜で、光を屈折させて取り込む入口となり、光の屈折のおよそ3分の2を担う。
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問2.眼の中でカメラのレンズのように厚みを変えてピント調節を行う器官はどれか。
- ア.角膜
- イ.水晶体
- ウ.網膜
- エ.瞳孔
正解:イ.水晶体
解説:水晶体は厚みを変化させて屈折力を調整し、遠近のピントを合わせる。加齢で硬くなると近くが見えにくい老視が生じる。
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問3.光を受け取り、光の刺激を信号に変換する視細胞が並んでいる眼の組織はどれか。
- ア.角膜
- イ.網膜
- ウ.強膜
- エ.結膜
正解:イ.網膜
解説:網膜は眼球の奥にあり、視細胞が光を電気信号に変換する。カメラでいうフィルムや撮像素子にあたる部分である。
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問4.網膜にある視細胞のうち、主に色を感じる働きを担うのはどれか。
- ア.錐体細胞
- イ.桿体細胞
- ウ.神経節細胞
- エ.色素上皮細胞
正解:ア.錐体細胞
解説:錐体細胞は明るい場所で働き、色を感じる視細胞である。複数種類の錐体の反応の組み合わせで多様な色を識別できる。
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問5.網膜にある視細胞のうち、主に明暗を感じ、暗い場所で働く感度の高い細胞はどれか。
- ア.桿体細胞
- イ.錐体細胞
- ウ.双極細胞
- エ.水平細胞
正解:ア.桿体細胞
解説:桿体細胞は感度が高く、暗い場所での明暗の知覚を担う。色の識別はほとんどできず、暗所では色が分かりにくくなる。
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問6.明るい場所で主に働く色覚を支える視機能を何というか。
- ア.暗所視
- イ.薄明視
- ウ.周辺視
- エ.明所視
正解:エ.明所視
解説:明所視は明るい環境で錐体細胞が中心に働く状態で、色をはっきり感じ取れる。逆に暗所視は桿体中心で色が分かりにくい。
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問7.暗い場所で主に桿体細胞が働き、色がほとんど分からなくなる視機能を何というか。
- ア.明所視
- イ.中心視
- ウ.暗所視
- エ.立体視
正解:ウ.暗所視
解説:暗所視は暗い環境で桿体細胞が主に働く状態。桿体は色を区別しにくいため、暗所では物の形は分かっても色が分かりにくくなる。
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問8.一般的に、色を感じる錐体細胞には何種類のタイプがあるとされているか。
- ア.3種類
- イ.1種類
- ウ.2種類
- エ.4種類
正解:ア.3種類
解説:錐体は主にL錐体・M錐体・S錐体の3種類があるとされ、それぞれ感度の高い波長が異なる。3種の反応の組み合わせで色を感じる。
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問9.長波長の光(赤付近)に最もよく反応する錐体細胞はどれか。
- ア.M錐体
- イ.S錐体
- ウ.L錐体
- エ.桿体
正解:ウ.L錐体
解説:L錐体は長波長(Long)に感度が高く、主に赤付近の光によく反応する。M・S錐体との反応のバランスで色が決まる。
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問10.中波長の光(緑付近)に最もよく反応する錐体細胞はどれか。
- ア.L錐体
- イ.M錐体
- ウ.S錐体
- エ.桿体
正解:イ.M錐体
解説:M錐体は中波長(Medium)に感度が高く、主に緑付近の光によく反応する。L錐体と感度域が近いのも特徴である。
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問11.短波長の光(青付近)に最もよく反応する錐体細胞はどれか。
- ア.L錐体
- イ.M錐体
- ウ.S錐体
- エ.桿体
正解:ウ.S錐体
解説:S錐体は短波長(Short)に感度が高く、主に青付近の光によく反応する。数は3種の錐体の中で比較的少ないとされる。
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問12.「L錐体」のLが表している波長の特徴として正しいものはどれか。
- ア.中波長(Medium)
- イ.長波長(Long)
- ウ.短波長(Short)
- エ.低照度(Low)
正解:イ.長波長(Long)
解説:LはLong(長い)を意味し、L錐体は長波長の光に感度が高い。M=Medium(中)、S=Short(短)と覚えると整理しやすい。
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問13.「S錐体」のSが表している波長の特徴として正しいものはどれか。
- ア.短波長(Short)
- イ.長波長(Long)
- ウ.中波長(Medium)
- エ.強光(Strong)
正解:ア.短波長(Short)
解説:SはShort(短い)を意味し、S錐体は短波長(青付近)の光に感度が高い。L・M・Sは反応する波長の長短で区別される。
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問14.私たちが多様な色を感じることができる主な仕組みの説明として、最も適切なものはどれか。
- ア.3種類の錐体の反応の組み合わせによる
- イ.1種類の錐体だけで決まる
- ウ.桿体細胞の数で決まる
- エ.角膜の色によって決まる
正解:ア.3種類の錐体の反応の組み合わせによる
解説:色は単独の細胞で決まるのではなく、L・M・S 3種類の錐体の反応の強さの組み合わせ(バランス)を脳が処理して感じ取られる。
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問15.暗い場所で色が分かりにくくなる主な理由として正しいものはどれか。
- ア.水晶体が透明になるため
- イ.角膜が厚くなるため
- ウ.瞳孔が小さくなるため
- エ.色を担う錐体が働きにくく桿体が主に働くため
正解:エ.色を担う錐体が働きにくく桿体が主に働くため
解説:暗所では色を担う錐体細胞が十分に働かず、明暗中心の桿体細胞が主に働くため、形は分かっても色の区別がつきにくくなる。
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問16.L錐体の特性に関連した色覚の型はどれか。
- ア.2型
- イ.1型
- ウ.3型
- エ.1色覚
正解:イ.1型
解説:1型はL錐体の特性が一般と異なる色覚の型である。JIS Z 9103 附属書JCでは、Lすい体を欠くものを1型2色覚、Lすい体の吸収特性が一般と異なるものを1型3色覚と呼ぶ。Mすい体の特性が異なるのは2型、Sすい体の特性が異なるのは3型である。1色覚は、すい体細胞を1種類しかもたないか全くもたず、明るさ以外の色の違いが判別できない色覚で、特定の1種類のすい体の特性による型ではない。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類
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問17.M錐体の特性に関連した色覚の型はどれか。
- ア.1型
- イ.3型
- ウ.2型
- エ.1色覚
正解:ウ.2型
解説:2型はM錐体の特性が一般と異なる色覚の型である。JIS Z 9103 附属書JCでは、中波長の光に主に反応するMすい体を欠くものを2型2色覚、Mすい体の吸収特性が一般と異なるものを2型3色覚と呼ぶ。Lすい体の特性が異なるのは1型、Sすい体の特性が異なるのは3型である。1色覚は、すい体細胞を1種類しかもたないか全くもたず、明るさ以外の色の違いが判別できない色覚で、特定の1種類のすい体の特性による型ではない。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類
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問18.S錐体の特性に関連した色覚の型はどれか。
- ア.3型
- イ.1型
- ウ.1色覚
- エ.2型
正解:ア.3型
解説:3型はS錐体の特性が一般と異なる色覚の型である。JIS Z 9103 附属書JCでは、短波長の光に主に反応するSすい体を欠くものを3型2色覚、吸収特性が一般と異なるものを3型3色覚と呼び、先天性の3型はまれ(数百から数万人に1人)としている。Lすい体の特性が異なるのは1型、Mすい体の特性が異なるのは2型である。1色覚は、すい体細胞を1種類しかもたないか全くもたず、明るさ以外の色の違いが判別できない色覚で、特定の1種類のすい体の特性による型ではない。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類
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問19.JIS Z 9103(安全色)の附属書JCの説明で、2型の色覚にあてはまるものはどれか。
- ア.赤を暗く感じ、赤と黒を取り違えやすい
- イ.明暗以外の色の違いがほとんど分からない
- ウ.青を暗く感じ、青と黒を取り違えやすい
- エ.赤を明るく感じ、赤と黄赤の区別が難しい
正解:エ.赤を明るく感じ、赤と黄赤の区別が難しい
解説:附属書JC の JC.1 によると、2型はM錐体を欠くが長波長の光を受けるL錐体はもっているため、赤は明るく感じられ、赤と黒の誤認は生じない。その反面、赤から黄にかけての色の間の輝度の差を感じにくく、赤と黄赤、黄赤と黄の識別が難しい。赤を暗く感じて黒と誤認することがあるのは、L錐体を欠く1型の説明である。黒と青の違いが分かりにくいのは3型(水晶体が黄変した高齢者も似た見え方になる)の説明、明るさ以外の色の違いが判別できないのは1色覚の説明である。
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問20.人によって色の見え方が異なることを述べるとき、UC級で推奨される中立的な言い方はどれか。
- ア.色覚異常で劣っている
- イ.見えない人
- ウ.欠陥のある色覚
- エ.色覚の多様性
正解:エ.色覚の多様性
解説:JIS Z 9103 の附属書JCは、一般の人と異なる色覚は色覚異常や色覚障害と呼ばれることもあるが、血液型などと同じように、人類がもつ多様性の一つと考えられているとしている。UC級テキストも「色覚の多様性」という項目を立てている。一方、「色覚異常」は日本眼科学会も使う医学の用語で、UC級テキストの見出しにも使われており、使ってはいけない言葉ではない。誤りの選択肢は、「劣っている」「欠陥」「見えない」のように、見え方の違いを優劣や欠けたものとして決めつけている点が適切でない。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類(一般の人と異なる色覚は色覚異常又は色覚障害と呼ばれることもあるが、血液型などと同様に人類が獲得した多様性の一つと考えられている) / 色彩検定協会「UC級公式テキスト 改訂版 項目」(2022年改訂版の目次) 2-6 色覚の多様性・4-2 色覚異常の人が混同しやすい色 / 日本眼科学会「先天色覚異常」(一般の皆さまへ・病気の解説) 原因(X連鎖性遺伝。日本人男性の約5%・女性の0.2%。1型・2型・3型色覚)・治療(現代の医学では治療することはできない)
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問21.生まれつき持っている色覚の特性を表す語として正しいものはどれか。
- ア.後天的なもの
- イ.一時的なもの
- ウ.治療によるもの
- エ.先天的なもの
正解:エ.先天的なもの
解説:生まれつきの色覚の特性は「先天的」なものと呼ばれる。これに対し、病気や加齢などで後から変化するものは「後天的」と区別される。
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問22.病気や加齢など、後から生じる色覚や見え方の変化を表す語はどれか。
- ア.先天的なもの
- イ.遺伝的なもの
- ウ.後天的なもの
- エ.固定的なもの
正解:ウ.後天的なもの
解説:後から生じる色覚・見え方の変化は「後天的」なものと呼ばれる。白内障や網膜の病気、加齢などが要因となりうる。
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問23.先天的な1型・2型の色覚の頻度について、日本人男性ではおおよそどの程度と言われているか。
- ア.約50%程度と言われる
- イ.約0.2%程度と言われる
- ウ.約5%程度と言われる
- エ.約20%程度と言われる
正解:ウ.約5%程度と言われる
解説:JIS Z 9103 附属書JCは、1型・2型の合計の出現率を、男性ではアジア人で約5%、女性では1%以下としている。東京都のガイドラインも、色の見え方に違いがある人(ガイドラインの「しきじゃくしゃ」。代表的なタイプは赤と緑の判別が苦手なタイプ)の割合を、日本人の男性の20人に1人(約5%)、女性の500人に1人(約0.2%)としている。約0.2%は女性の割合で、約20%・約50%という数字は示されていない。
根拠: Tokyoユニバーサルデザインガイドライン(視覚情報版)-誰にでも見やすい分かりやすい色・デザインを目指して-(東京都福祉局 生活福祉部企画課、令和7(2025)年3月発行)テキスト版 第二章1「色が見える仕組み」(日本人の男性の20人に1人、女性の500人に1人)/第二章2③〈区別しにくい例〉(「しきじゃくしゃ」の大半を占めるP型色覚・D型色覚) / JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類
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問24.加齢に伴い、水晶体に起こる変化として一般的に知られているものはどれか。
- ア.完全に透明になる
- イ.黄色みがかってくる(黄変)
- ウ.赤色に変化する
- エ.厚みがなくなり消える
正解:イ.黄色みがかってくる(黄変)
解説:加齢により水晶体は黄色みを帯びる(黄変する)傾向がある。そのため青系の色が見えにくくなるなど、色の見え方に影響が出やすい。
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問25.加齢で水晶体が黄変すると、特に見分けにくくなりやすい色はどれか。
- ア.赤と橙
- イ.白と灰の中間
- ウ.緑と黄緑
- エ.青と黒
正解:エ.青と黒
解説:水晶体の黄変により青系の光が通りにくくなるため、青と黒、白と黄色などが見分けにくくなる傾向があるとされる。
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問26.水晶体が白く濁り、視界がかすんだりまぶしく感じたりする加齢に伴う代表的な眼の病気はどれか。
- ア.緑内障
- イ.結膜炎
- ウ.ものもらい
- エ.白内障
正解:エ.白内障
解説:白内障は水晶体が濁る病気で、加齢で多くみられる。かすみ・まぶしさ・色のコントラスト低下などが起こりやすい。
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問27.コントラスト感度の低下とは、どのような状態を指すか。
- ア.遠くだけが見えにくい
- イ.赤だけが見えにくい
- ウ.明暗や色の差が小さいものを見分けにくい
- エ.暗闇だけ見える
正解:ウ.明暗や色の差が小さいものを見分けにくい
解説:コントラスト感度の低下は、明暗や色の差が小さいものの違いを感じ取りにくくなる状態。淡い色どうしや薄い文字が読みにくくなる。
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問28.高齢者の見え方への配慮として、文字や図の見やすさを高める方法はどれか。
- ア.淡い色どうしを多用する
- イ.文字を小さく薄くする
- ウ.背景と文字を同系色にする
- エ.明暗のコントラストを十分にとる
正解:エ.明暗のコントラストを十分にとる
解説:コントラスト感度が低下しても見やすいよう、明暗差(コントラスト)を十分に確保することが有効。淡い色どうしの組み合わせは避けるとよい。
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問29.視力が低く、矯正しても十分な見え方が得られにくい状態を指す語はどれか。
- ア.色覚の多様性
- イ.ロービジョン(弱視)
- ウ.明所視
- エ.老視
正解:イ.ロービジョン(弱視)
解説:ロービジョン(弱視)は、眼鏡などで矯正しても十分な視機能が得られにくい状態を指す。見え方の程度や特性には個人差がある。
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問30.ロービジョンの人の見え方に関する説明として、最も適切なものはどれか。
- ア.全員が全く見えない
- イ.全員が同じ見え方をする
- ウ.必ず色だけが分からない
- エ.見え方は人によって大きく異なる
正解:エ.見え方は人によって大きく異なる
解説:ロービジョンの見え方は一様ではなく、見えにくさの程度や、視野の欠けやかすみなど特性は人によって大きく異なる。個人差を前提に配慮する。
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問31.視細胞のうち桿体細胞が主に担う働きとして正しいものはどれか。
- ア.赤緑青の色の識別
- イ.ピント調節
- ウ.光の屈折
- エ.暗い場所での明暗の知覚
正解:エ.暗い場所での明暗の知覚
解説:桿体細胞は感度が高く、暗い場所での明暗の知覚を主に担う。色の識別はほとんど錐体細胞が担当している。
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問32.網膜のうち、ほぼ錐体だけが密集し、最もはっきりと物を見ることができる部分を何というか。
- ア.中心窩
- イ.網膜色素上皮
- ウ.神経節細胞層
- エ.視神経乳頭
正解:ア.中心窩
解説:中心窩は、網膜の中心にある薄くくぼんだ部分で、ほぼ錐体だけを含み、最もはっきりと物が見える(視力が最もよく、色も細かく見分けられる)。中心窩は、黄色い色素を含む網膜の中心の部位である黄斑の中にある。網膜色素上皮は網膜のいちばん外側にあって視細胞の働きを支える層、神経節細胞層は視細胞からの信号を視神経へ送る神経細胞の層で、どちらも錐体が密集して見る中心となる部分ではない。視神経乳頭は視神経が網膜につながる部分で、視細胞が無いため盲点になる。
根拠: CIE S 017:2020 ILV(国際照明委員会 国際照明用語集 e-ILV。JIS Z 8105:2022 の基)17-22-006 fovea(中心窩) 網膜の中心の薄くくぼんだ部分で、ほぼ錐体だけを含み、最も鮮明な視覚が得られる部位 / CIE S 017:2020 ILV(国際照明委員会 国際照明用語集 e-ILV。JIS Z 8105:2022 の基)17-22-004 macula lutea(黄斑) 網膜の中心の、色素を含む部位・Note 1(中心窩を含み、黄色く見える) / CIE S 017:2020 ILV(国際照明委員会 国際照明用語集 e-ILV。JIS Z 8105:2022 の基)17-22-005 blind spot(盲点) 視神経が網膜につながる部位で、視細胞が無い / コトバンク「網膜」 世界大百科事典(網膜は外側から色素上皮層・視細胞層…神経節細胞層・神経繊維層など10層。色素上皮層は視細胞の機能・代謝に関係・錐状体は黄斑部に分布し色覚と視力をつかさどる・眼球と視神経の接続点が視神経乳頭)
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問33.暗い場所から明るい場所に移ったとき、まぶしさが徐々に和らいで見えるようになる現象を何というか。
- ア.暗順応
- イ.残像
- ウ.明順応
- エ.錯視
正解:ウ.明順応
解説:明るさに眼が慣れる現象を明順応という。逆に明所から暗所へ移って徐々に見えるようになるのは暗順応で、桿体の働きが関わる。
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問34.明るい場所から急に暗い場所に入ったとき、時間をかけて少しずつ見えるようになる現象を何というか。
- ア.明順応
- イ.色順応
- ウ.暗順応
- エ.近視化
正解:ウ.暗順応
解説:暗順応は暗い環境に眼が慣れていく現象で、桿体細胞の感度が高まることで起こる。完全に慣れるには時間がかかる。
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問35.S錐体(短波長)の数について、3種の錐体と比べた一般的な傾向はどれか。
- ア.L・M錐体より少ないとされる
- イ.3種で最も多い
- ウ.桿体より多い
- エ.存在しない
正解:ア.L・M錐体より少ないとされる
解説:S錐体はL・M錐体に比べて数が少ないとされる。これは青付近の細かな分解能がやや低いことにも関係するといわれる。
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問36.色覚の多様性に配慮した情報提供で大切な考え方として、最も適切なものはどれか。
- ア.色の違いだけで全てを区別する
- イ.赤と緑だけで区別する
- ウ.色以外の手がかりも併せて使う
- エ.薄い色のみで表現する
正解:ウ.色以外の手がかりも併せて使う
解説:色の違いだけに頼らず、形・位置・文字・パターンなど色以外の手がかりも併用することで、多様な見え方の人に情報が伝わりやすくなる。
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問37.後天的に色の見え方が変化する原因として挙げられるものはどれか。
- ア.白内障など眼の病気や加齢
- イ.生まれつきの錐体の種類
- ウ.部屋の照明の色だけ
- エ.モニターの設定だけ
正解:ア.白内障など眼の病気や加齢
解説:白内障など眼の病気や加齢、網膜の疾患などにより、後天的に色の見え方が変化することがある。これは先天的な型とは区別される。
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問38.先天性の3型の色覚の頻度に関する傾向として、適切なものはどれか。
- ア.1型・2型より多く、男性に多い
- イ.1型・2型より少なく、男性に多い
- ウ.1型・2型より多く、男女差はない
- エ.1型・2型より少なく、男女差はない
正解:エ.1型・2型より少なく、男女差はない
解説:JIS Z 9103 附属書JCは、先天性の3型はまれ(数百から数万人に1人)で、出現率に男女差はないとしている。これに対し1型・2型は、L・Mすい体を決定する遺伝子がX染色体に載っているため出現率に男女差があり、その合計は男性ではアジア人で約5%、女性では1%以下である。したがって3型は1型・2型より少なく、男女差はない。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類
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問39.カラーユニバーサルデザインの前提となる「色覚の多様性」の考え方として、最も適切なものはどれか。
- ア.正しい見え方は一つだけである
- イ.人により見え方は異なり多様であるととらえる
- ウ.多数派の見え方だけが基準である
- エ.見え方の違いは存在しない
正解:イ.人により見え方は異なり多様であるととらえる
解説:色の見え方は人により異なり、どの見え方も多様性の一部と捉える。優劣ではなく、多様な人に伝わる配色や工夫を考える前提となる。
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問40.眼に入る光の量を調節するため、瞳孔の大きさを変える働きをする部分はどれか。
- ア.網膜
- イ.虹彩
- ウ.水晶体
- エ.視神経
正解:イ.虹彩
解説:虹彩は瞳孔の大きさを変えて眼に入る光の量を調節する。明るいと瞳孔が小さく、暗いと大きくなり、カメラの絞りに相当する。
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問41.明所視で色がよく見え、暗所視で色が分かりにくくなる理由を説明した組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.明所=桿体中心/暗所=錐体中心
- イ.明所=錐体中心/暗所=桿体中心
- ウ.どちらも桿体のみ
- エ.どちらも錐体のみ
正解:イ.明所=錐体中心/暗所=桿体中心
解説:明るい場所では色を担う錐体が働き色がよく見え、暗い場所では明暗中心の桿体が主に働くため色が分かりにくい、というのが基本の仕組みである。
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問42.加齢により青系の色が見えにくくなる主な理由として、最も適切なものはどれか。
- ア.水晶体の黄変で青系の光が通りにくくなる
- イ.角膜が青く染まるため
- ウ.S錐体が増えすぎるため
- エ.瞳孔が常に開くため
正解:ア.水晶体の黄変で青系の光が通りにくくなる
解説:水晶体が黄変すると黄色フィルターのように働き、短波長(青)の光が通りにくくなるため、青系の色が見えにくくなる傾向がある。
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問43.色覚の多様性のある人や高齢者など、さまざまな見え方の人に配慮する配色設計の考え方を何と呼ぶか。
- ア.カラーユニバーサルデザイン
- イ.モノクロ印刷
- ウ.色覚補正レンズ
- エ.パーソナルカラー診断
正解:ア.カラーユニバーサルデザイン
解説:多様な色覚や見え方に配慮し、できるだけ多くの人に情報が伝わるよう工夫した配色設計をカラーユニバーサルデザイン(色のUD)という。
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問44.JIS Z 9103 の附属書JCで、すい体細胞を1種類しかもたないか全くもたず、明るさ以外の色の違いが判別できない人の色覚は何と呼ばれるか。
- ア.1色覚
- イ.1型2色覚
- ウ.3型2色覚
- エ.2型3色覚
正解:ア.1色覚
解説:JIS Z 9103 附属書JCは、すい体細胞を1種類しかもたないか、すい体細胞を全くもたずかん体細胞だけしかもたない人もまれに(10万人に1人程度)存在し、明るさ以外の色の違いが判別できず1色覚と呼ばれ、視力低下も併発する場合が多いとしている。1型2色覚はLすい体を、3型2色覚はSすい体を欠くもの、2型3色覚は3種のすい体をもつがMすい体の吸収特性が一般と異なるものである。
根拠: JIS Z 9103:2018 図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法(JISC で現行版を確認) 附属書JC(参考)JC.1 色覚の分類