色彩検定UC級「色のユニバーサルデザインとは」の出題ポイント解説
実際の色の見え方は図版を伴うため、本ページでは用語・考え方を中心に解説します。色の見分けは公式テキスト併用を推奨します。色彩検定UC級(色のユニバーサルデザイン級)の入口となるこの章では、ユニバーサルデザイン(UD)の基本的な考え方、バリアフリーとの違い、そしてカラーユニバーサルデザイン(CUD)の意味を学びます。なぜ色のUDが必要とされるのか、その社会的背景もあわせて押さえましょう。
※出題範囲・内容は改定される場合があります。最新情報は必ず色彩検定協会(AFT) 公式情報でご確認ください。
ユニバーサルデザイン(UD)とは
ユニバーサルデザイン(UD)とは、年齢・性別・障害の有無・国籍などの違いにかかわらず、できるだけ多くの人が利用しやすいように、最初から製品・環境・情報をデザインしようとする考え方です。「特別な人のための特別な対応」ではなく、「はじめから誰にとっても使いやすく」を目指す点が特徴です。
このうち、色の見え方の多様性に配慮して、できるだけ多くの人に情報が正しく伝わるよう工夫することをカラーユニバーサルデザイン(CUD)といいます。色彩検定UC級は、この色のUD=CUDを中心に扱う級です。
バリアフリーとの違い
UDとよく似た言葉にバリアフリーがあります。意味の重なりはありますが、出発点が異なります。
| 考え方 | 内容 | 主な対象 |
|---|---|---|
| バリアフリー | すでにある障壁(バリア)を取り除くことで使いやすくする | 困りごとのある人を中心に、後から改善する |
| ユニバーサルデザイン(UD) | はじめから障壁が生まれにくいように設計する | 多様なすべての人を、最初から想定する |
バリアフリーが「あとから取り除く」発想であるのに対し、UDは「はじめから誰もが使えるようにする」発想だと整理すると区別しやすくなります。
なぜ色のUDが必要なのか
色は、案内表示・グラフ・路線図・製品の表示など、さまざまな場面で情報を伝える手段として使われています。しかし、色の見え方には個人差があり、ある人には区別しやすい色の組み合わせでも、別の人には見分けにくいことがあります。
色だけで情報を伝えていると、見え方の異なる人に内容が正しく伝わらないおそれがあります。だれにとっても情報が伝わるようにするために、色の選び方や色以外の情報の併用といった配慮が必要になります。これが色のUDが求められる理由です。
社会的な背景
- 高齢化の進行:年齢を重ねると、水晶体の変化などにより色の見え方が変わることがあります。高齢の人が増えるほど、見やすさへの配慮の重要性が高まります。
- 多様性の尊重:色覚には生まれつきの個人差(多様性)があり、見え方の異なる人は一定の割合で存在します。さまざまな人が同じ情報を共有できる社会づくりが求められています。
- 情報のユニバーサル化:公共サインや印刷物、Webなど、色を使った情報が身近に増えるほど、すべての人に伝わるデザインの必要性も大きくなっています。
色のUDの3つのポイント
色のUDを実践するうえで土台となるのが、次の3つの考え方です。UC級全体を通して繰り返し登場する基本方針です。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| ① 色を選ぶ | 多くの人にとって見分けやすい色の組み合わせを選ぶ。混同しやすい色の使い方を避ける |
| ② 色以外の情報も併用する | 色だけに頼らず、文字・形・位置・模様などの手がかりも加えて伝える |
| ③ きちんと伝える(伝わるか確かめる) | 意図した情報が相手に正しく伝わるかを意識し、見やすさ・分かりやすさを確かめる |
この章を覚えるコツ
- UDとバリアフリーは「出発点」で区別:「UD=はじめから」「バリアフリー=あとから取り除く」と対にして覚えましょう。
- 色のUD=CUD:色の見え方の多様性に配慮したUDがカラーユニバーサルデザイン(CUD)、と結び付けて押さえます。
- 3つのポイントはセットで:「色を選ぶ・色以外も併用・きちんと伝える」を一続きで覚えると、実践の章にもつながります。
用語があいまいなときは用語集で確認し、学習全体の進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。次は色が見える仕組みと色覚の多様性の章に進みましょう。
→ この章の一問一答50問に挑戦