潜水士試験の難易度と合格率【他の資格と比較】
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潜水士は水中で作業を行うために必要な国家資格です。ダイビングインストラクター・水中土木工事・海洋調査・水族館の飼育員など、水中での業務に従事する際に必要となります。この記事では、潜水士試験の難易度・合格率を他の資格と比較しながら詳しく解説します。
- 潜水士試験の合格率の推移
- 試験の難易度レベル
- 他の国家資格との難易度比較
- 合格するためのポイント
潜水士とは?
潜水士は、労働安全衛生法に基づく国家資格(免許)で、水深10メートル以上の水中で作業を行う場合に必要です。試験は厚生労働省所管の安全衛生技術試験協会が実施しています。
潜水士免許が必要となる代表的な職種には、商業ダイバー・港湾作業員・海上自衛隊の潜水員・水族館の飼育スタッフ・水中カメラマン・海洋調査員などがあります。ダイビングのインストラクターとして報酬を得て潜水業務を行う場合にも潜水士免許が必要です。
| 試験名 | 潜水士試験 |
|---|---|
| 試験形式 | 学科試験のみ(マークシート・五肢択一) |
| 試験科目 | 4科目(潜水業務・送気/潜降/浮上・高気圧障害・関係法令) |
| 試験時間 | 12時30分〜16時30分(4時間。休憩なしで通して実施) |
| 受験料 | 8,800円 |
| 受験資格 | 18歳以上 |
| 試験会場 | 各地の安全衛生技術センター(全国7か所) |
潜水士試験は学科試験のみで実技試験はありません。水中での実技が課されることはなく、筆記試験に合格すれば免許を取得できます。ただし、科目ごとの得点が40%以上、かつ合計点が60%以上であることが合格基準です。
潜水士試験の合格率の推移
潜水士試験の合格率は令和5〜7年度で72.7〜75.7%と非常に高い水準です。以下は安全衛生技術試験協会の公表値による合格率の推移です(表は公表資料で確認できた年度を掲載しています)。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和元年度(2019年度) | 6,557 | 5,418 | 82.6% |
| 令和3年度(2021年度) | 7,236 | 5,482 | 75.8% |
| 令和5年度(2023年度) | 6,860 | 5,194 | 75.7% |
| 令和6年度(2024年度) | 6,830 | 4,964 | 72.7% |
| 令和7年度(2025年度) | 6,891 | 5,126 | 74.4% |
近年は7割台の合格率(令和7年度74.4%)を維持しており、国家資格の中でも極めて高い合格率と言えます。受験者数は年間6,800〜6,900人程度(令和5〜7年度)です。
高い合格率の理由としては、実技試験がなく学科のみであること、過去問からの類似出題が多いこと、受験者の多くが業務上必要で目的意識を持って受験していることが挙げられます。
難易度を他の資格と比較
潜水士の難易度を、同レベルの国家資格と比較してみましょう。
| 資格名 | 合格率 | 難易度 | 学習期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 潜水士 | 約73〜76% | 易しい | 2〜4週間 |
| 危険物取扱者 丙種 | 約50% | 易しい | 2〜3週間 |
| 二級ボイラー技士 | 約50〜55% | やや易しい | 1〜1.5ヶ月 |
| 危険物取扱者 乙4 | 約30〜35% | やや易しい | 1〜2ヶ月 |
| 消防設備士 乙6 | 約36% | やや易しい | 1〜1.5ヶ月 |
| 第二種電気工事士 | 約55〜65% | 普通 | 2〜3ヶ月 |
| 衛生管理者(第二種) | 約50% | やや易しい | 1〜2ヶ月 |
危険物取扱者 丙種との比較
危険物取扱者丙種は合格率約50%で、潜水士よりも合格率は低くなります。ただしどちらも「易しい」レベルの資格であり、短期間の学習で取得可能です。丙種は四肢択一ですが、潜水士は五肢択一のため選択肢はやや多いものの、過去問の繰り返し出題が多いためカバーしやすいのが特徴です。
二級ボイラー技士との比較
二級ボイラー技士も安全衛生技術試験協会が実施する試験で、合格率は約50〜55%です。潜水士と同じく各科目40%以上かつ全体60%以上の合格基準ですが、出題範囲が広く熱力学の基礎知識も求められるため、潜水士よりやや難しいと感じる受験者が多いです。
衛生管理者(第二種)との比較
衛生管理者第二種は合格率約50%(2023〜2025年度は48.7〜49.8%)で、従業員50人以上の事業場で必要とされる資格です。出題範囲は労働衛生・労働生理・関係法令と幅広く、潜水士よりも学習時間が多く必要です。潜水士は出題範囲が限定されている分、集中的な学習で短期合格が可能です。
合格するためのポイント
1. 過去問の繰り返し学習が最も効果的
潜水士試験は過去問からの類似出題が非常に多いのが特徴です。テキストでの学習も大切ですが、過去問・一問一答形式の問題演習を中心に学習するのが合格への最短ルートです。同じ問題が繰り返し出題されるため、3〜5回分の過去問を完璧にすれば合格圏に入れます。
よくある質問
Q. 潜水士試験の合格率はどれくらいですか?
潜水士試験の合格率は令和5〜7年度で72.7〜75.7%(令和7年度74.4%)と高い水準です。学科試験のみで実技試験がないことも、合格率が高い理由の一つです。
Q. 潜水士試験は難しいですか?
試験は学科のみで実技試験がなく、合格率も7割台(令和7年度74.4%)のため、国家資格としては取り組みやすい部類です。学習期間は2〜4週間が目安です。
Q. 潜水士試験に実技試験はありますか?
いいえ、潜水士試験は学科試験のみで実技試験はありません。学科試験に合格した後、免許申請を行うと潜水士免許が交付されます(免許の交付は18歳以上)。
Q. 潜水士と他の国家資格はどちらが難しいですか?
潜水士は合格率が7割台(令和7年度74.4%)と高く、国家資格の中では取り組みやすい部類です。学科試験のみで、過去問演習を中心に短期間で準備を進められます。
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2. 各科目の足切り(40%)に注意する
潜水士試験は全体60%以上に加えて、各科目40%以上の正答率が必要です。特に「高気圧障害」の科目は医学的な内容(減圧症・窒素酔い・酸素中毒など)を含み、馴染みのない用語が多いため苦手とする受験者が多い科目です。この科目を重点的に学習しましょう。
3. 物理・化学の基礎知識を押さえる
潜水士試験ではボイルの法則(気体の体積と圧力の関係)やダルトンの法則(分圧の法則)など、物理・化学の基礎知識が出題されます。計算問題も出ますが、パターンが決まっているため過去問で解き方を覚えれば確実に得点できます。
4. 2〜4週間の短期集中がおすすめ
潜水士試験は出題範囲がそれほど広くないため、2〜4週間の短期集中学習が効果的です。長期間ダラダラ勉強するよりも、1日30分〜1時間を集中して学習し、短期間で仕上げるのがおすすめです。テキスト通読に1週間、問題演習に1〜2週間、苦手科目の復習に3〜5日が目安です。
まとめ
潜水士試験の難易度と合格率について、ポイントをまとめます。
- 合格率は令和5〜7年度で約73〜76%と非常に高い水準
- 難易度は「易しい」レベルで、国家資格の中でも取得しやすい
- 学科試験のみで実技試験がないのが特徴
- 過去問からの類似出題が多く、問題演習中心の学習が効果的
- 「高気圧障害」の科目は重点的に学習する
- 2〜4週間の短期集中学習で合格を目指せる
潜水士は国家資格の中でも最も取得しやすい資格のひとつです。まずは問題演習から始めて、出題傾向をつかんでみましょう。
潜水士 一問一答 →
📊 同カテゴリ資格との難易度比較【労働安全】
「潜水士」を同じ労働安全の資格と難易度・学習時間・コスパで横並び比較しました(難易度が低い順)。自分に合った受験順や次に狙う資格の検討にお使いください。
| 資格 | 難易度 | 学習時間目安 | 国の統計で見る年収 | コスパ |
|---|---|---|---|---|
| 潜水士 ◀ この資格 | Lv2・やさしめ | 40〜60時間 | — | ○ |
| 衛生管理者(第一種) | Lv2・やさしめ | 60〜100時間 | — | ◎ |
| 第二種衛生管理者 | Lv2・やさしめ | 60〜100時間 | — | ◎ |
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