ストレスへの対処・軽減の方法の出題ポイント解説
メンタルヘルス・マネジメント検定III種の試験はマーク選択式・2時間で、100点満点中70点で合格です。記述や面接はありません。本サイトの一問一答は、選択問題で問われる知識の定着に特化しています。この章では、ストレスをやわらげる具体的な方法を扱います。コーピングの2つのタイプ、代表的なリラクセーション法、運動・睡眠・休養、認知の偏りへの気づき、ソーシャルサポート、そしてアサーションまでを整理しましょう。
※出題範囲・内容は改定される場合があります。最新情報は必ず大阪商工会議所(メンタルヘルス・マネジメント検定)公式情報でご確認ください。
コーピング(ストレス対処)
ストレスに対処する行動をコーピングといいます。大きく、問題そのものに働きかける型と、感情を整える型に分けられます。状況に応じて使い分けることが大切です。
| コーピングの型 | 内容 |
|---|---|
| 問題焦点型 | ストレスの原因(問題)そのものを解決しようと働きかける |
| 情動焦点型 | 原因に直接働きかけにくいとき、生じた感情を整え和らげる |
たとえば仕事量が多いとき、仕事の進め方を見直すのは問題焦点型、気分転換でイライラを和らげるのは情動焦点型です。両方をうまく組み合わせることが望まれます。
リラクセーション
心身の緊張をゆるめるリラクセーションは、ストレス反応の軽減に役立ちます。代表的な方法を覚えておきましょう。
| 方法 | 概要 |
|---|---|
| 腹式呼吸 | ゆっくり深く呼吸して、緊張をゆるめる |
| 漸進的筋弛緩法 | 筋肉に力を入れてから抜くことで、緊張と弛緩の感覚をつかむ |
| 自律訓練法 | 決まった言葉を心の中で繰り返し、心身をリラックスさせる |
運動・睡眠・休養
ストレスへの対処は特別な技法だけでなく、日々の運動・睡眠・休養を整えることが基本となります。生活リズムを保つことが心身の安定につながります。
- 適度な運動で気分転換し、心身をリフレッシュする。
- 十分な睡眠をとり、疲労を回復する。
- 仕事から離れる休養の時間を意識的に確保する。
認知の偏りへの気づき
同じ出来事でも、受け止め方(認知)によってストレスの感じ方は変わります。認知の偏りに気づき、より柔軟な見方をすることで、ストレスを和らげられます。
- 「すべて自分のせいだ」「絶対にうまくいかない」など、極端な考え方に気づく。
- 事実と思い込みを分けて考える。
- 別の見方ができないか、視点を広げてみる。
ソーシャルサポート
ソーシャルサポートとは、周囲の人から得られる支えのことです。NIOSHモデルでも緩衝要因として示されており、ストレスを和らげる重要な役割を果たします。
| サポートの種類 | 内容 |
|---|---|
| 情緒的サポート | 共感や励ましなど、気持ちを支える |
| 情報的サポート | 問題解決に役立つ助言や情報を提供する |
| 道具的サポート | 実際に手伝うなど、具体的に支援する |
| 評価的サポート | 適切に評価し、自信につなげる |
アサーション
アサーションとは、相手を尊重しながら、自分の考えや気持ちを率直に伝えるコミュニケーションの方法です。我慢しすぎず、押し付けすぎない伝え方が、対人関係のストレスを減らします。
- 自分の気持ちを抑え込みすぎない。
- 相手を一方的に責めたり、攻撃したりしない。
- 互いを尊重しながら、率直に伝え合う。
この章を覚えるコツ
- コーピングは2タイプを区別:原因に働きかける「問題焦点型」と、感情を整える「情動焦点型」を取り違えないようにしましょう。
- リラクセーション3法の名称:腹式呼吸・漸進的筋弛緩法・自律訓練法を正確に覚えます。
- ソーシャルサポートは緩衝要因:NIOSHモデルと結びつけて理解すると定着しやすくなります。
用語があいまいなときは用語集で確認し、学習全体の進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。次は社内外資源の活用の章に進みましょう。
→ この章の一問一答に挑戦