ストレス・メンタルヘルスの基礎知識の出題ポイント解説
メンタルヘルス・マネジメント検定III種の試験はマーク選択式・2時間で、100点満点中70点で合格です。記述や面接はありません。本サイトの一問一答は、選択問題で問われる基礎知識の定着に特化しています。この章では、ストレスのしくみを整理します。ストレッサーとストレス反応の関係、NIOSHの職業性ストレスモデル、体内で起こる3つの経路、ストレス反応の3側面、そして代表的なメンタルヘルス不調の基礎までをおさえましょう。
※出題範囲・内容は改定される場合があります。最新情報は必ず大阪商工会議所(メンタルヘルス・マネジメント検定)公式情報でご確認ください。
ストレッサーとストレス反応
ストレスの原因となる刺激をストレッサー、それによって心身に生じる反応をストレス反応といいます。両者を区別して理解することが、この分野の出発点です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ストレッサー | ストレスの原因となる刺激(仕事の負荷、対人関係、環境など) |
| ストレス反応 | ストレッサーに対して生じる心身の反応 |
ストレッサーには、物理的・化学的なもの(騒音、暑さ寒さなど)、心理・社会的なもの(仕事の量、対人関係、役割の変化など)があります。職場では心理・社会的ストレッサーが特に重要です。
NIOSHの職業性ストレスモデル
アメリカ国立労働安全衛生研究所(NIOSH)が示した職業性ストレスモデルは、職場のストレスを整理する代表的な枠組みです。仕事上のストレッサーが、さまざまな要因の影響を受けながらストレス反応を生み、最終的に健康障害につながる流れを示します。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 仕事のストレッサー | 仕事の量・質、役割、対人関係などの要因 |
| 個人要因 | 年齢・性格・対処の仕方など本人側の要因 |
| 仕事以外の要因 | 家庭生活など職場外の要因 |
| 緩衝要因 | 上司・同僚・家族などからの支え(ソーシャルサポート) |
| 急性のストレス反応/健康障害 | 心理・身体・行動面の反応を経て健康障害へ |
このモデルでは、同じストレッサーでも個人要因や緩衝要因によって反応の出方が変わる点がポイントです。周囲の支えがストレスを和らげることを示しています。
ストレスが生じる3つの経路
ストレッサーを受けると、体内では主に3つの系統を通じて反応が起こります。この3経路は出題されやすいので、名称と働きを結びつけて覚えましょう。
| 経路 | 主な働き |
|---|---|
| 自律神経系 | 心拍・血圧の上昇など、緊張時の身体反応に関わる |
| 内分泌系 | ホルモンの分泌を通じて身体の調整に関わる |
| 免疫系 | 感染や病気への抵抗力に関わり、強いストレスで影響を受ける |
ストレス反応の3側面
ストレス反応は、身体面・心理面・行動面の3つの側面に現れます。自分の変化に気づくためにも、それぞれの典型例を知っておきましょう。
| 側面 | 主なサインの例 |
|---|---|
| 身体面 | 頭痛、肩こり、疲労感、不眠、食欲不振 |
| 心理面 | 不安、イライラ、気分の落ち込み、集中力の低下 |
| 行動面 | 遅刻や欠勤の増加、ミスの増加、飲酒・喫煙の増加 |
代表的なメンタルヘルス不調
III種では、代表的な不調の特徴を基礎的に理解しておくことが求められます。診断は専門家が行うものであり、ここでは「どんな状態か」の概要をおさえます。
| 不調 | 概要 |
|---|---|
| うつ病 | 気分の落ち込みや意欲の低下が続き、日常生活に支障が出る状態 |
| 適応障害 | 特定の出来事や環境がストレスとなり、心身の不調が現れる状態 |
| 不安障害 | 強い不安や緊張が続き、生活に影響を及ぼす状態 |
いずれも早めに気づき、必要に応じて専門家に相談することが大切です。自己判断で決めつけず、適切な相談につなげる姿勢が重要です。
この章を覚えるコツ
- 原因か反応かを区別:ストレッサー(原因)とストレス反応(結果)を取り違えないようにしましょう。
- 3経路と3側面はセットで暗記:「自律神経・内分泌・免疫」と「身体・心理・行動」を混同しないよう整理します。
- NIOSHモデルは緩衝要因に注目:周囲の支えが反応を和らげる、という流れが問われやすいです。
用語があいまいなときは用語集で確認し、学習全体の進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。次はセルフケアの重要性の章に進みましょう。
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