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工事担任者 総合通信 全分野の一問一答

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📖 工事担任者 総合通信「全分野」の全375問と解説(一覧)

工事担任者 総合通信の全分野に関する一問一答(全375問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.PBX(構内交換機)は事業所内の内線電話間を交換接続し、外線とも接続する装置である。

    正解:○(正しい)

    解説:Private Branch eXchange。社内内線同士の無料通話・外線への発信制御を担う。

  2. 問2.IP-PBXはIPネットワーク(LAN)を介してVoIPで内線通話を実現する交換機である。

    正解:○(正しい)

    解説:従来のアナログ・デジタル回線でなく、SIP等のVoIPプロトコルで音声をパケット化して伝送。

  3. 問3.VoIP(Voice over IP)は音声をIPパケットに変換してネットワーク上で伝送する技術である。

    正解:○(正しい)

    解説:音声を符号化してIPパケットに載せ、データ網の上で電話を実現する技術。音声そのものの伝送にはRTP、発信・応答・切断といった呼制御にはSIPを使う。専用の電話網を持たずに済むためコストを下げられる一方、遅延やパケット損失が音質に直結する。

  4. 問4.SIP(Session Initiation Protocol)はVoIPの呼制御に用いる代表的なシグナリングプロトコルである。

    正解:○(正しい)

    解説:RFC3261。INVITE/ACK/BYE等のメソッドで呼の確立・切断を制御。多くのIP電話で標準採用。

  5. 問5.RTP(Real-time Transport Protocol)はVoIP等の音声・映像のメディアデータをリアルタイム伝送するプロトコルである。

    正解:○(正しい)

    解説:RFC3550。UDP上で動作、シーケンス番号・タイムスタンプで時系列再生を保証。

  6. 問6.LANはOSI参照モデルの第1層(物理層)と第2層(データリンク層)に主として関係する。

    正解:○(正しい)

    解説:L1: ケーブル・電気信号、L2: MACアドレス・フレーム制御。L3以上はTCP/IPで規定。

  7. 問7.イーサネットはCSMA/CD方式(半二重)または全二重スイッチ方式で動作する。

    正解:○(正しい)

    解説:CSMA/CD: 衝突検出付きキャリア検出多重アクセス。現代のスイッチLANは全二重で衝突なし。

  8. 問8.1000BASE-Tは銅線(CAT5e以上のUTP)を用いた1Gbps全二重イーサネット規格である。

    正解:○(正しい)

    解説:Gigabit Ethernet。最大100m。CAT5eまたはCAT6推奨。RJ45コネクタ使用。

  9. 問9.10GBASE-Tは銅線(CAT6A以上)を用いた10Gbpsイーサネット規格である。

    正解:○(正しい)

    解説:10ギガビット銅線版。CAT6Aで最大100m、CAT6で短距離(55m目安)。

  10. 問10.UTPケーブルのカテゴリ(CAT)が高いほど対応周波数帯域・伝送速度が向上する。

    正解:○(正しい)

    解説:CAT5e(100MHz)→CAT6(250MHz)→CAT6A(500MHz)→CAT7(600MHz)等。高速伝送に必須。

  11. 問11.RJ-45は4対8芯の銅線UTPケーブルに用いられる8極8芯のモジュラージャックである。

    正解:○(正しい)

    解説:8P8C(8 Position 8 Contact)。EIA/TIA-568A/Bの結線規格で配線。

  12. 問12.EIA/TIA-568A・568BはUTPケーブルの結線順序を規定する2種類の規格である。

    正解:○(正しい)

    解説:568AはGreen-Orange逆、568Bが現行主流。両端同規格で『ストレート』、片端だけ異規格で『クロス』。

  13. 問13.PoE(Power over Ethernet)はLANケーブル経由で機器に給電する技術である。

    正解:○(正しい)

    解説:IEEE 802.3af(最大15.4W)/at(30W)/bt(90W)。VoIP電話・無線AP・監視カメラ等に給電。

  14. 問14.VLAN(仮想LAN)はスイッチで論理的にネットワークを分離する技術で、物理配線を変えずにブロードキャスト分割できる。

    正解:○(正しい)

    解説:IEEE 802.1Q。タグVLAN/ポートVLANで実現。セキュリティ・トラフィック分離に有効。

  15. 問15.スイッチングハブはMACアドレスを学習し、宛先ポートのみにフレームを転送する装置である。

    正解:○(正しい)

    解説:L2スイッチ。コリジョンドメインを各ポートに分離、フルワイヤースピード転送が可能。

  16. 問16.ルータはL3(ネットワーク層)で動作し、IPアドレスを基にネットワーク間を中継する。

    正解:○(正しい)

    解説:ルータはIPアドレス(L3)を見て、ルーティングテーブルから次に渡すべき相手(ネクストホップ)を決めて中継する。MACアドレスで同一ネットワーク内を転送するL2スイッチと違い、異なるネットワーク(サブネット)どうしをつなぐ役割を担う。

  17. 問17.IPアドレスはネットワーク部とホスト部で構成され、サブネットマスクで分離する。

    正解:○(正しい)

    解説:IPv4: 32ビット、IPv6: 128ビット。CIDR表記(例: 192.168.1.0/24)でマスク長を表現。

  18. 問18.プライベートIPアドレスは10.0.0.0/8・172.16.0.0/12・192.168.0.0/16の3範囲が定められている。

    正解:○(正しい)

    解説:RFC1918。社内LAN等で自由に利用可能。インターネット直接接続にはNATが必要。

  19. 問19.NAT(ネットワークアドレス変換)はプライベートIPとグローバルIPを変換する技術である。

    正解:○(正しい)

    解説:ブロードバンドルータの基本機能。NAPT(PAT)でポート番号併用しIP共有可能。

  20. 問20.DHCPはネットワーク機器にIPアドレス等を自動配布するプロトコルである。

    正解:○(正しい)

    解説:Dynamic Host Configuration Protocol。サーバから動的割当、固定IP管理を不要化。

  21. 問21.DNSはホスト名(FQDN)とIPアドレスの相互変換を行うシステムである。

    正解:○(正しい)

    解説:Domain Name System。階層的分散DB。Aレコード(FQDN→IPv4)等。

  22. 問22.TCPは信頼性のあるコネクション型通信、UDPはコネクションレス型通信である。

    正解:○(正しい)

    解説:TCPは3ウェイハンドシェイクで接続を確立し、確認応答・再送・順序制御により確実に届けることを保証する。UDPは接続手順も再送もない代わりにヘッダが小さく遅延も少ないため、多少の欠落より即時性が重要な音声・映像に向く。

  23. 問23.VoIPはリアルタイム性が重要なため、TCPでなくUDP(RTP)で音声を伝送する。

    正解:○(正しい)

    解説:TCP再送遅延は音声に致命的。UDPで遅延少なく、欠落しても次パケット優先で品質維持。

  24. 問24.QoS(Quality of Service)はネットワーク帯域・優先度を制御し品質を保証する仕組みである。

    正解:○(正しい)

    解説:QoSは限られた帯域の中で、遅延に弱いトラフィックを優先的に扱う仕組み。DSCPやCoSといった値でパケットに優先度を付け、キューイングや帯域制御を行う。VoIPでは遅延・ジッタ・損失が音質に直結するため、混雑時でも音声を守る手段として不可欠になる。

  25. 問25.ITU-T勧告は国際電気通信連合(ITU)の電気通信標準化部門が発行する国際標準である。

    正解:○(正しい)

    解説:G.711(PCM音声)・H.323・E.164(電話番号体系)等。世界共通の通信標準。

  26. 問26.PBXは外線同士のみを接続し、内線間の通話は仲介できない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。PBX(構内交換機)の本来の機能は事業所内の内線どうしを交換接続することで、そのうえで外線との接続も行う。内線間の通話を局の交換機を経由せず処理できるので、通信費を抑えつつ内線番号での呼び出しができる。

  27. 問27.IP-PBXはアナログ電話回線専用で、IPネットワーク上では動作しない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。IP-PBXはIPネットワーク(LAN)上で動作するVoIP用交換機。アナログ専用は誤り。

  28. 問28.VoIPは専用回線(ISDN等)でしか実現できない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。VoIPはIPネットワーク(LAN・WAN・インターネット)上で動作。専用回線不要。

  29. 問29.SIPは映像のみを扱う規格で、音声には使えない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。SIPは音声・映像・テキストの呼制御に汎用利用。VoIPの代表的シグナリング。

  30. 問30.RTPはコネクション指向のTCPベースで動作する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。RTPはUDP上で動作するコネクションレス型。TCP再送遅延は音声に不適切。

  31. 問31.1000BASE-Tは光ファイバ専用規格である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。1000BASE-Tは銅線UTP(CAT5e以上)規格。光ファイバ版は1000BASE-LX/SX。

  32. 問32.イーサネットは常に半二重で動作し、全二重通信は不可能である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。リピータハブを使う環境では衝突を避けるためCSMA/CDによる半二重動作になるが、スイッチングハブでは各ポートが独立し送受信を同時に行える全二重が標準。全二重では衝突が起きないため、実効速度も大きく向上する。

  33. 問33.UTPケーブルのカテゴリは数字が小さいほど性能が高い。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。UTPケーブルはカテゴリの数字が大きいほど対応周波数帯が広く高性能で、CAT5e<CAT6<CAT6A<CAT7の順になる。10GBASE-Tを100mで使うにはCAT6A以上が必要というように、要求速度に応じて選定する。

  34. 問34.RJ-45は4極4芯のモジュラージャックである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。RJ-45は8極8芯(8P8C)で、LANケーブルの端子として使われる。4極や6極の小さいモジュラジャックは電話用のRJ-11などで、芯数も大きさも異なる。

  35. 問35.EIA/TIA-568AとBは結線が完全に同一である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。橙ペアと緑ペアの順序が逆転。両端同規格でストレート、片端異規格でクロスケーブル。

  36. 問36.PoEはLANケーブルでなく専用電源ケーブルでの給電技術である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。PoE=Power over Ethernet。LANケーブル(UTP)経由での給電が定義。

  37. 問37.VLANは物理配線を変更しないと分離できない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。VLANは論理的分離(IEEE 802.1Q)。物理配線変更不要でブロードキャスト分割可能。

  38. 問38.スイッチングハブはブロードキャストフレームをMACアドレス学習で抑制できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。L2スイッチはブロードキャストを全ポートに転送(同一VLAN内)。抑制にはVLAN分離が必要。

  39. 問39.ルータはL2(データリンク層)で動作する装置である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ルータはIPアドレスを扱うL3(ネットワーク層)の装置。L2(データリンク層)で動作しMACアドレスで転送するのはスイッチやブリッジで、扱うアドレスと役割が異なる。

  40. 問40.IPv4アドレスは128ビットである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。IPv4アドレスは32ビットで約43億個しか表現できず、枯渇したためIPv6では128ビットに拡張された。ビット長を取り違えやすいので、v4=32、v6=128とセットで覚える。

  41. 問41.プライベートIPアドレスは10.0.0.0/8の1範囲のみである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。3範囲: 10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16(RFC1918)。

  42. 問42.NATを使えばグローバルIPを大量取得しなくてもインターネット接続ができる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。NAPT(PAT)を併用すれば1つのグローバルIPアドレスで複数の私設IP端末をインターネットに接続でき、IPv4アドレス枯渇の緩和に用いられます。

  43. 問43.DHCPは固定IPアドレスを配布するためだけに用いる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。DHCPはIPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバのアドレスなどを自動で配布する仕組みで、動的割当が本来の目的。MACアドレスと結び付けて常に同じアドレスを渡す設定もできるが、それは応用にすぎない。

  44. 問44.DNSはIPアドレスをそのまま利用するためのシステムで、ホスト名は使わない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。DNSは人が扱いやすいホスト名と、通信に必要なIPアドレスとを相互に変換する仕組み。ホスト名を使えるようにするための仕組みなので、ホスト名を使わないという説明は前提から逆になっている。

  45. 問45.TCPはコネクションレス型・UDPはコネクション型である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。逆。TCP=コネクション型(3wayハンドシェイク)、UDP=コネクションレス型。

  46. 問46.VoIPでは音声をTCPで伝送するのが標準である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。VoIPはRTP(UDPベース)で音声伝送。TCP再送遅延は音声品質に致命的。

  47. 問47.QoSはトラフィック量にかかわらず常に同一の品質となる仕組みである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。QoSは限られた帯域の中で重要なトラフィックを優先する仕組みであって、すべての通信を同じ品質にするものではない。むしろ差を付けることで、混雑時にも音声や映像といった遅延に弱い通信の品質を守るのが目的である。

  48. 問48.ITU-Tは民間企業の任意団体で、国際標準を発行する権限はない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ITUは国連の専門機関。ITU-Tは電気通信標準化部門で公式国際標準(勧告)を発行。

  49. 問49.10GBASE-Tは光ファイバ専用で銅線では実装できない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。10GBASE-Tは銅線(CAT6A)規格。光版は10GBASE-SR/LR等。

  50. 問50.スイッチのMACアドレス学習は手動設定が必須で自動学習は不可能である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。L2スイッチはMACアドレス自動学習が基本機能。受信フレームの送信元MACから学習。

  51. 問51.PBXの主な機能はどれか。

    • ア.事業所内の内線間交換と外線接続
    • イ.電力供給
    • ウ.暗号化
    • エ.IPルーティング

    正解:ア.事業所内の内線間交換と外線接続

    解説:PBX(Private Branch eXchange=構内交換機)は、事業所内の内線どうしを交換接続し、あわせて外線との接続も行う装置。内線通話を局の交換機を経由せずに処理できるため通信費を抑えられ、内線番号での呼び出しや保留・転送も実現できる。

  52. 問52.VoIPの呼制御に最もよく用いられるプロトコルはどれか。

    • ア.FTP
    • イ.SIP
    • ウ.SNMP
    • エ.HTTPS

    正解:イ.SIP

    解説:SIP(RFC3261)はINVITE・ACK・BYEといったメッセージで呼の確立・応答・切断を制御するテキストベースのプロトコル。音声データそのものはRTPで運ばれ、SIPは呼制御に専念する。FTPはファイル転送、SNMPは機器管理、HTTPSはWebの暗号化通信。

  53. 問53.VoIPで音声メディアを伝送するプロトコルはどれか。

    • ア.ICMP
    • イ.TCP
    • ウ.RTP(UDP上)
    • エ.ARP

    正解:ウ.RTP(UDP上)

    解説:RTP(Real-time Transport Protocol、UDPベース)。低遅延優先でTCP使用しない。

  54. 問54.1000BASE-Tの伝送媒体・速度として正しいものはどれか。

    • ア.光ファイバ・100Mbps
    • イ.無線・54Mbps
    • ウ.同軸・10Mbps
    • エ.銅線UTP CAT5e以上・1Gbps

    正解:エ.銅線UTP CAT5e以上・1Gbps

    解説:1000BASE-Tは4対の銅線UTP(CAT5e以上)を使い1Gbpsの全二重通信を行う規格で、最大こう長は100m。4対すべてを双方向で同時に使う点が100BASE-TXとの大きな違い。光ファイバを使うのは1000BASE-SX/LXなど別の規格。

  55. 問55.10GBASE-Tの推奨ケーブル規格はどれか。

    • ア.CAT6A以上
    • イ.CAT5
    • ウ.CAT3
    • エ.同軸ケーブル

    正解:ア.CAT6A以上

    解説:10GBASE-Tを最大100mで運用するにはCAT6A以上が必要。CAT6では外来クロストークの影響で55m程度に制限される。速度が上がるほど高い周波数を扱うため、ケーブルにも高い性能が要求される。

  56. 問56.UTPケーブルのカテゴリ性能順序として正しいものはどれか(昇順)。

    • ア.CAT6→CAT5e→CAT3
    • イ.CAT3→CAT5e→CAT6→CAT6A
    • ウ.CAT7→CAT6A→CAT5e
    • エ.CAT3→CAT6A→CAT5e

    正解:イ.CAT3→CAT5e→CAT6→CAT6A

    解説:UTPはカテゴリの数字が大きいほど対応周波数帯が広く高性能なので、昇順ではCAT3→CAT5e→CAT6→CAT6A(さらにCAT7)となる。用途に応じて、1Gbpsなら5e以上、10Gbpsを100mで通すなら6A以上といった選定を行う。

  57. 問57.RJ-45コネクタの仕様はどれか。

    • ア.4P4C
    • イ.6P6C
    • ウ.8P8C(8極8芯)
    • エ.12P12C

    正解:ウ.8P8C(8極8芯)

    解説:RJ-45は8極8芯(8P8C)のモジュラコネクタで、4対8芯のUTPケーブルをすべて収容できる。電話用のRJ-11は6極のもので芯数も大きさも異なり、互いに互換性はない。

  58. 問58.EIA/TIA-568規格でストレートケーブル作成時の両端結線パターンはどれか。

    • ア.A側+B側
    • イ.両端異なる任意
    • ウ.両端A
    • エ.両端A または 両端B

    正解:エ.両端A または 両端B

    解説:ストレートケーブルは両端を同じ結線規格(両端T568A、または両端T568B)でそろえて作る。両端で規格を変えると1・2番と3・6番が入れ替わり、クロスケーブルになる。現在の機器はAuto MDI/MDI-Xで自動判別することが多いが、規格上の区別は押さえておく。

  59. 問59.PoEの定義として正しいものはどれか。

    • ア.LANケーブル経由で機器に給電
    • イ.光ファイバ給電
    • ウ.電源コードでLAN通信
    • エ.無線給電

    正解:ア.LANケーブル経由で機器に給電

    解説:Power over Ethernet。UTPケーブル経由でVoIP電話・AP等に給電。

  60. 問60.VLANの主な目的はどれか。

    • ア.LAN上の通信を暗号化する
    • イ.1つのLANを論理的に分割する
    • ウ.LANケーブルで機器に給電する
    • エ.LAN間の経路を自動で選ぶ

    正解:イ.1つのLANを論理的に分割する

    解説:VLAN(仮想LAN)は、LANスイッチの機能を使い、機器の実際の配置やケーブルの接続に関係なく、1つのLANを複数の仮想的なグループに分け、グループ内だけで通信できるようにする技術である。部署ごとに通信を分けてアクセスを制限したり、ネットワークの混雑を和らげたりするのに使われ、物理的な配線を変えずに構成を変えられる。通信の暗号化はVLANの機能ではない。LANケーブルを通して電力を送るのはPoE、パケットの転送経路を制御するのはルーティングである。

    根拠: 日本大百科全書(ニッポニカ)・IT用語がわかる辞典「VLAN」(コトバンク) 接続された機器の実際の配置やケーブル接続の状態に関係なく仮想的なグループを構成し、グループ内だけで相互通信/LANスイッチの機能でひとつのLANを複数のグループに分割/混雑の緩和・セキュリティ向上に用いる / デジタル大辞泉「PoE」(コトバンク) イーサネットのケーブルを利用して電力を供給する技術 / デジタル大辞泉「ルーティング」(コトバンク) コンピューターネットワークにおいて、データ(パケット)の転送経路を制御すること

  61. 問61.スイッチングハブの動作層と特徴はどれか。

    • ア.L3・IP転送
    • イ.L1・全ポートにフラッディング
    • ウ.L2・MAC学習で宛先ポートのみ転送
    • エ.L7・アプリ識別

    正解:ウ.L2・MAC学習で宛先ポートのみ転送

    解説:スイッチングハブはL2(データリンク層)で動作し、受信フレームの送信元MACアドレスとポートの対応を学習して、以後は宛先のポートにだけ転送する。全ポートに流すリピータハブと違って衝突が起きず、帯域を有効に使える。

  62. 問62.ルータの動作層はどれか。

    • ア.L1物理層
    • イ.L7アプリ層
    • ウ.L2データリンク層
    • エ.L3ネットワーク層

    正解:エ.L3ネットワーク層

    解説:ルータはL3(ネットワーク層)で動作し、宛先IPアドレスとルーティングテーブルから次に渡す相手を決めて中継する。L1はリピータ、L2はスイッチ・ブリッジ、L7はアプリケーションゲートウェイが動作する層で、扱うアドレスが異なる。

  63. 問63.IPv4アドレスのビット長はどれか。

    • ア.32ビット
    • イ.64ビット
    • ウ.16ビット
    • エ.128ビット

    正解:ア.32ビット

    解説:IPv4アドレスは32ビットで、8ビットずつ4つに区切って10進表記する。約43億個しか表現できず枯渇したため、128ビットに拡張したIPv6が策定された。両者のビット長はセットで覚える。

  64. 問64.プライベートIPアドレスのclass A範囲はどれか。

    • ア.169.254.0.0/16
    • イ.10.0.0.0/8
    • ウ.192.168.0.0/16
    • エ.172.16.0.0/12

    正解:イ.10.0.0.0/8

    解説:RFC1918: 10/8(A)、172.16/12(B)、192.168/16(C)。

  65. 問65.NAPT(PAT)の主な機能はどれか。

    • ア.ルーティング
    • イ.パケット暗号化
    • ウ.ポート番号併用で複数プライベートIPを単一グローバルIPで多重化
    • エ.DNS解決

    正解:ウ.ポート番号併用で複数プライベートIPを単一グローバルIPで多重化

    解説:NAPT(IPマスカレード)は、プライベートIPアドレスをグローバルIPに変換する際にポート番号も併せて書き換えることで、1つのグローバルIPを多数の端末で共有できるようにする。IPv4アドレスの枯渇を緩和する主要な手段になっている。

  66. 問66.DHCPの主な機能はどれか。

    • ア.ホスト名解決
    • イ.ルーティング決定
    • ウ.パケット暗号化
    • エ.IPアドレスの自動割当

    正解:エ.IPアドレスの自動割当

    解説:Dynamic Host Configuration Protocol。IP・サブネットマスク・GW・DNS等を自動配布。

  67. 問67.DNSの主な機能はどれか。

    • ア.ホスト名⇔IPアドレス変換
    • イ.パケット暗号化
    • ウ.ルーティング
    • エ.電源管理

    正解:ア.ホスト名⇔IPアドレス変換

    解説:FQDN(例: www.example.com)とIPアドレスの相互変換システム。

  68. 問68.TCPとUDPの違いとして正しいものはどれか。

    • ア.TCPコネクションレス・UDPコネクション型
    • イ.TCPコネクション型・UDPコネクションレス
    • ウ.両方コネクション型
    • エ.両方コネクションレス

    正解:イ.TCPコネクション型・UDPコネクションレス

    解説:TCPは接続を確立してから通信するコネクション型で、確認応答・再送・順序制御により確実な伝送を保証する。UDPは接続手順を持たないコネクションレス型で、その分オーバーヘッドが小さく遅延も少ないため、音声・映像やDNSの問合せに向く。

  69. 問69.QoS制御で音声トラフィックの優先度を高くする際に用いるフィールドはどれか。

    • ア.TCPシーケンス番号
    • イ.MACアドレス
    • ウ.DSCP(IPヘッダ)
    • エ.ARPキャッシュ

    正解:ウ.DSCP(IPヘッダ)

    解説:IPヘッダのDSCP(DiffServ)またはL2のCoS(802.1p)で優先度マーキング。

  70. 問70.ITU-T G.711が規定する内容はどれか。

    • ア.イーサネット規格
    • イ.電力線通信
    • ウ.Wi-Fi仕様
    • エ.音声PCM符号化(64kbps)

    正解:エ.音声PCM符号化(64kbps)

    解説:ITU-T G.711は電話音声のPCM符号化を定めた国際標準で、8kHz標本化・8ビット量子化により64kbpsとなる。圧縮方式としてA-law(欧州系)とμ-law(日本・北米系)が規定されている。イーサネットやWi-Fiは別の標準化機関の規格。

  71. 問71.IP-PBXの主な特徴はどれか。

    • ア.IPネットワーク経由でVoIP内線交換
    • イ.電力線通信
    • ウ.アナログ専用
    • エ.TV信号配信

    正解:ア.IPネットワーク経由でVoIP内線交換

    解説:IP-PBXは、音声をIPパケットとして扱いLAN上でSIPにより内線交換を行う構内交換機。既存のLAN配線を使えるため電話専用配線が不要になり、拠点間の内線化やソフトフォンとの連携もしやすい。従来のPBXの後継として普及している。

  72. 問72.イーサネットフレームのMACアドレス長はどれか。

    • ア.32ビット
    • イ.48ビット
    • ウ.64ビット
    • エ.128ビット

    正解:イ.48ビット

    解説:48ビット(OUI 24+ベンダー24)。EthernetのL2宛先・送信元識別子。

  73. 問73.ルーティングテーブルに基づき判断する内容はどれか。

    • ア.電源OnOff
    • イ.フレーム送信元MAC
    • ウ.次ホップのIP(ネクストホップ)
    • エ.ユーザID

    正解:ウ.次ホップのIP(ネクストホップ)

    解説:ルータは宛先IPアドレスをルーティングテーブルと照合し、最も適合するエントリから次に渡すべきルータのIPアドレス(ネクストホップ)と出力インタフェースを決定する。MACアドレスを見て判断するのはL2スイッチの動作である。

  74. 問74.VoIPでQoS制御が特に重要な理由はどれか。

    • ア.音声は大量帯域を必要とする
    • イ.音声は1パケット数MBで重い
    • ウ.音声は暗号化必須
    • エ.音声は遅延・ジッタ・パケットロスに敏感

    正解:エ.音声は遅延・ジッタ・パケットロスに敏感

    解説:音声はリアルタイム性が求められ、片道遅延がおおむね150msを超えると会話が成立しにくくなる。またパケット到着間隔のばらつき(ジッタ)や損失は音切れとして直接聞こえる。帯域そのものは1通話数十kbpsと小さく、問題になるのは量ではなく時間品質である。

  75. 問75.DNSのレコードでホスト名→IPv4を引くレコードはどれか。

    • ア.Aレコード
    • イ.CNAMEレコード
    • ウ.AAAAレコード
    • エ.MXレコード

    正解:ア.Aレコード

    解説:Aレコードがホスト名からIPv4アドレスを引くためのレコード。IPv6用はAAAAレコード、別名を定義するのがCNAMEレコード、メールの配送先を示すのがMXレコードで、それぞれ用途が異なる。

  76. 問76.光ファイバ通信は光信号で情報を伝送し、銅線より低損失・広帯域・電磁ノイズ耐性が高い。

    正解:○(正しい)

    解説:光は電気信号と違い外部の電磁界の影響を受けないため誘導雑音に強く、減衰も小さいので中継間隔を長く取れる。加えて搬送波の周波数が高いぶん広い帯域を確保でき、大容量伝送に向く。細く軽いため管路への収容効率も高い。

  77. 問77.シングルモード光ファイバ(SMF)はコア径約9μmで長距離伝送に適する。

    正解:○(正しい)

    解説:1310nm/1550nmで低損失。WAN・キャリア基幹網に多用。マルチモードより長距離高速。

  78. 問78.マルチモード光ファイバ(MMF)はコア径50μm/62.5μmで短中距離・LAN内に多用される。

    正解:○(正しい)

    解説:マルチモードはコア径が50μmまたは62.5μmと太く、光が複数の経路(モード)で進む。接続や調心が容易で光源も安価だが、経路差によるモード分散で波形が広がるため伝送距離と帯域は限られ、建物内やデータセンタ内の短中距離に使われる。

  79. 問79.SCコネクタ・LCコネクタ・MPOコネクタなどが光通信で用いられる接続規格である。

    正解:○(正しい)

    解説:SC=プッシュプル大型、LC=小型、MPO=多芯一括。設備規模・密度で使い分け。

  80. 問80.OTDR(光パルス試験器)は光ファイバの損失・断線位置を測定する装置である。

    正解:○(正しい)

    解説:Optical Time Domain Reflectometer。後方散乱光からファイバ各点の損失プロファイルを取得。

  81. 問81.光ファイバの損失要因には接続損失・曲げ損失・吸収損失・散乱損失がある。

    正解:○(正しい)

    解説:接続損失=コネクタ・融着、曲げ=最小曲げ半径違反、吸収=不純物、散乱=レイリー散乱等。

  82. 問82.FTTH(Fiber To The Home)は加入者宅まで光ファイバを引き込む方式である。

    正解:○(正しい)

    解説:GE-PON・10G-EPON等。フレッツ光等の光アクセス。1Gbps〜10Gbpsの広帯域を実現。

  83. 問83.GE-PONは1Gbpsの光ファイバ加入者線アクセス方式で、1芯で複数加入者を多重化する。

    正解:○(正しい)

    解説:Gigabit Ethernet Passive Optical Network。OLT〜ONU間で1:32等に分岐、TDMで多重。

  84. 問84.OLT(光回線終端装置・局側)とONU(光回線終端装置・宅内側)でPON網を構成する。

    正解:○(正しい)

    解説:OLT=局舎側、ONU=利用者側。OLT配下に複数ONUがTDM多重で同時接続。

  85. 問85.TLS(Transport Layer Security)はインターネット通信を暗号化するプロトコルで、HTTPSの基盤である。

    正解:○(正しい)

    解説:SSLの後継。RSA/ECDHE鍵交換とAES等で暗号化。証明書ベースの認証も担う。

  86. 問86.IPsecはIPパケットレベルで暗号化・認証を行うプロトコルで、VPN構築に多用される。

    正解:○(正しい)

    解説:IPsecはIP層で動作し、ESPによる暗号化とAHによる認証・完全性保証を提供する。IPより上位のプロトコルを選ばず保護できるため、拠点間を丸ごとつなぐトンネルモードのVPNに広く使われる。ホスト間を保護するトランスポートモードもある。

  87. 問87.ファイアウォールはトラフィックの許可・拒否を制御するセキュリティ装置である。

    正解:○(正しい)

    解説:ファイアウォールは、あらかじめ定めたポリシーに従って通過させるトラフィックと拒否するトラフィックを振り分ける。送信元・宛先アドレスやポート番号で判断するパケットフィルタ型のほか、通信の状態を追跡するステートフル型、アプリケーションを識別する型がある。

  88. 問88.VPN(仮想専用線)は公衆網を専用線のように使うための暗号化トンネル技術である。

    正解:○(正しい)

    解説:インターネットのような公衆網の上に暗号化されたトンネルを作り、あたかも専用線のように安全に通信する技術。専用線より大幅に安価に拠点間接続やリモートアクセスを実現できる。方式としてはL3で動作するIPsec-VPNと、ブラウザで使えるSSL-VPNが主流。

  89. 問89.RADIUSは認証・認可・アカウンティング(AAA)を集中管理するプロトコルで、無線LAN認証等に多用される。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。RADIUS は Remote Authentication Dial In User Service の略で、AAA すなわち Authentication(認証)・Authorization(認可)・Accounting(アカウンティング)を1台のサーバーで集中管理します。Accounting は接続の開始・終了の時刻や通信量といった利用状況を記録する機能で、課金はその記録の使い道の一つにすぎません。IEEE 802.1X と組み合わせ、EAP による認証を通った端末だけにネットワークの利用を許可する構成が、無線LAN・有線LANの双方で広く使われています。

  90. 問90.IEEE 802.1XはLANポート単位の認証規格で、無線LAN(WPA2-Enterprise等)でも使用される。

    正解:○(正しい)

    解説:EAP(PEAP/EAP-TLS等)で認証情報を運搬。認証成功までL3パケット通過させない。

  91. 問91.WPA2/WPA3は無線LANの暗号化規格で、AES(CCMP/GCMP)を使用する。

    正解:○(正しい)

    解説:WPA2-Personal=PSK、Enterprise=802.1X+RADIUS。WPA3はSAE鍵交換でPSK攻撃耐性向上。

  92. 問92.SSL/TLSの公開鍵基盤(PKI)では認証局(CA)が証明書を発行・署名する。

    正解:○(正しい)

    解説:ルートCA→中間CA→サーバ証明書のチェーン。ブラウザはルート証明書ストアで信頼判定。

  93. 問93.DDoS攻撃は分散した多数の発信源から標的にトラフィックを集中させ可用性を奪う攻撃である。

    正解:○(正しい)

    解説:Distributed Denial of Service。ボットネット利用が典型。CDN・スクラビングで防御。

  94. 問94.不正侵入検知システム(IDS)はネットワーク・ホストの異常を検知する仕組みで、IPSは検知+遮断する。

    正解:○(正しい)

    解説:IDS=検知のみ、IPS=検知+自動遮断。シグネチャ型・アノマリ型等の検出方式。

  95. 問95.LANケーブル敷設時は最小曲げ半径(UTPで概ねケーブル外径の4倍以上)を守る必要がある。

    正解:○(正しい)

    解説:UTPを強く曲げると対のより合わせ(ペアバランス)が崩れ、漏話や減衰が増えて伝送性能が落ちる。目安としてケーブル外径の4倍以上の曲げ半径を確保する。結束バンドの締めすぎや踏みつけも同様に性能劣化の原因になる。

  96. 問96.10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T等のイーサネット規格でリンクパルスにより自動接続検知が行われる。

    正解:○(正しい)

    解説:リンクパルス(10BASE-TのNLP、100BASE-TX以降のFLP)を送り合うことで互いの対応能力を知らせ、双方が使える最も高い速度と全二重/半二重の組合せを自動的に選ぶ(オートネゴシエーション)。片側だけ固定設定にすると不一致が起きて性能が大きく落ちる。

  97. 問97.LANケーブル試験(配線テスト)ではワイヤマップ・長さ・減衰・近端漏話(NEXT)等を測定する。

    正解:○(正しい)

    解説:TIA-568規格に基づく『パーマネントリンク』『チャネル』試験。性能保証に必須。

  98. 問98.近端漏話(NEXT)は同一ケーブル内の隣接ペアからの信号漏れで、UTPケーブル品質の重要指標である。

    正解:○(正しい)

    解説:Near End Crosstalk。CATが高いほどNEXT減衰量(漏れ抑制)が大きい。

  99. 問99.インターネット接続のPPPoEはイーサネット上でPPPセッションを確立し認証・IP割当を行う方式である。

    正解:○(正しい)

    解説:PPP over Ethernet(RFC2516)。フレッツ光等のIPv4接続で多用。NTT東西の標準。

  100. 問100.IPv6 IPoEはPPPoE不要で直接IPv6でインターネット接続する方式(v6プラス・transix等)である。

    正解:○(正しい)

    解説:PPPoE混雑回避・高速化のためIPv4 over IPv6で実現(DS-Lite・MAP-E等)。

  101. 問101.光ファイバ通信は銅線より高損失で電磁ノイズに弱い。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。光ファイバは銅線より損失が小さく、光信号なので外部の電磁界による誘導雑音の影響も受けない。これらの利点があるため、長距離・大容量の伝送路で銅線に代わって使われている。

  102. 問102.シングルモード光ファイバはコア径50μmで短距離専用である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。SMF=コア径約9μm・長距離向け。50μmはマルチモード(MMF)のコア径。

  103. 問103.マルチモード光ファイバは長距離大容量基幹網の標準規格である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。マルチモードはモード分散のため伝送距離が数百m〜数km程度に限られ、建物内やデータセンタ内で使われる。長距離大容量の基幹網に用いられるのはコア径約9μmのシングルモード(SMF)である。

  104. 問104.OTDRは電気通信の同軸ケーブル測定専用で光ファイバには使えない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。OTDR=Optical Time Domain Reflectometer、光ファイバ専用測定器。同軸用は別装置。

  105. 問105.光ファイバの曲げ損失は最小曲げ半径を超えても性能に影響しない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。最小曲げ半径を下回って曲げると、光がコアから漏れ出す曲げ損失が急増し、伝送品質の低下や断線につながる。施工時の曲げ半径管理は光配線の基本的な品質要件である。

  106. 問106.FTTHは加入者宅まで銅線を引き込む方式である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。FTTH=Fiber To The Home。光ファイバを宅内まで引込み。銅線はDSL等。

  107. 問107.GE-PONは衛星通信用の方式で地上の有線網には使えない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。GE-PON=Gigabit Ethernet Passive Optical Network、地上光アクセス標準。フレッツ光等で利用。

  108. 問108.TLSは平文通信を行うプロトコルで暗号化機能はない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。TLS(Transport Layer Security)は暗号化・認証・改ざん検知のプロトコル。HTTPSの基盤。

  109. 問109.IPsecはアプリケーション層で動作するプロトコルである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。IPsecはL3(IP層)で動作し、上位のプロトコルを選ばずに保護できる点が特徴。アプリケーションに近い層で暗号化するのはTLSで、HTTPSのようにアプリケーションごとに適用される。

  110. 問110.VPNは公衆網を物理的に専有して使う仕組みである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。VPN=仮想専用線、公衆網上に暗号化トンネルを構築する論理的専用線。物理専有でない。

  111. 問111.RADIUSは課金専用で認証・認可機能はない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。RADIUS は Authentication(認証)・Authorization(認可)・Accounting(アカウンティング)の3つをまとめて扱う AAA プロトコルで、課金専用ではありません。実際には IEEE 802.1X と組み合わせた認証での利用が中心です。なお Accounting は接続時刻や通信量などの利用状況を記録する機能で、課金はその使い道の一つです。

  112. 問112.IEEE 802.1Xは物理層の規格でセキュリティとは無関係である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。IEEE 802.1Xはポートベースのネットワークアクセス制御を定めた認証の規格で、セキュリティの中核にあたる。認証が成功するまでそのポートでの通信を許可しない仕組みで、RADIUSサーバと組み合わせて運用されることが多い。

  113. 問113.WPA2はWEPと同じRC4ストリーム暗号を使用する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。WEP=RC4で脆弱、WPA2=AES/CCMPで強固。AES採用が大きな違い。

  114. 問114.公開鍵基盤(PKI)では認証局(CA)の存在は不要である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。PKIはCAを信頼の根本とする階層構造。ルートCA→中間CA→サーバ証明書のチェーン。

  115. 問115.DDoS攻撃は単一の発信源からの攻撃のみを指す。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。DDoS=Distributed DoS、分散発信源からの攻撃。単一発信源はDoS。

  116. 問116.IDSはトラフィックを自動的に遮断する装置である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。IDS=検知のみ。遮断機能を持つのはIPS(Intrusion Prevention System)。

  117. 問117.LANケーブル敷設では曲げ半径を考慮する必要は全くない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。最小曲げ半径(UTP外径の4倍以上)違反でNEXT・減衰悪化・断線リスク。

  118. 問118.イーサネットのオートネゴシエーションは速度のみを自動判定する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。オートネゴシエーションでは速度(10/100/1000Mbpsなど)だけでなく全二重/半二重の別も交渉して決定する。片側を固定設定にすると二重モードの不一致が起き、通信はできるものの著しく性能が落ちるという厄介な症状になる。

  119. 問119.LANケーブル試験ではワイヤマップ確認のみで他項目は不要である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。TIA規格でワイヤマップ・長さ・減衰・NEXT・PSNEXT・リターンロス等多項目測定が標準。

  120. 問120.近端漏話(NEXT)はカテゴリの数字が大きいほど悪化する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。NEXTは対どうしの信号の漏れを表し、減衰量(dB)が大きいほど漏れが小さく良好という指標。カテゴリの数字が大きいほどより合わせが精密でNEXT減衰量が大きくなり、性能は向上する。

  121. 問121.PPPoEはイーサネット上でPPPセッションを確立する方式ではない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。PPPoE=PPP over Ethernet(RFC2516)。イーサ上のPPPセッション確立で認証・IP割当。

  122. 問122.IPv6 IPoEはPPPoE混雑問題と無関係である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。IPv6 IPoEはPPPoE混雑回避・高速化が主目的。IPv4 over IPv6でIPv4も同時利用可。

  123. 問123.MPOコネクタは1芯のみの光コネクタである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。MPO=Multi-fiber Push On、12芯/24芯等の多芯一括コネクタ。データセンタで多用。

  124. 問124.WPA2-EnterpriseはPSK(事前共有鍵)で認証する方式である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。WPA2-Enterpriseは802.1X+RADIUSでEAP認証。PSKはWPA2-Personal方式。

  125. 問125.ファイアウォールは無線LANの暗号化を担当する装置である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ファイアウォールはトラフィック制御(許可・拒否)。無線暗号化はAP・WPAが担当。

  126. 問126.シングルモード光ファイバ(SMF)の代表的なコア径はどれか。

    • ア.約125μm
    • イ.約9μm
    • ウ.約62.5μm
    • エ.約50μm

    正解:イ.約9μm

    解説:シングルモードのコア径は約9μmで、光が単一の経路しか通れないためモード分散が生じず長距離伝送に適する。50μm・62.5μmはマルチモードのコア径、125μmはコアを包むクラッドの外径で、どの寸法の話かを区別して覚える。

  127. 問127.マルチモード光ファイバの代表的なコア径はどれか。

    • ア.約500μm
    • イ.約9μm
    • ウ.約50μm
    • エ.約1mm

    正解:ウ.約50μm

    解説:MMF=50μm(OM2-OM5)または62.5μm(OM1)。SMFは約9μm。

  128. 問128.光ファイバの損失測定に用いる代表的装置はどれか。

    • ア.LANテスタ
    • イ.スペクトラムアナライザ
    • ウ.オシロスコープ
    • エ.OTDR

    正解:エ.OTDR

    解説:OTDR(Optical Time Domain Reflectometer)が光ファイバ専用測定器。

  129. 問129.FTTHのアクセス方式として代表的なものはどれか。

    • ア.GE-PON
    • イ.ADSL
    • ウ.ISDN
    • エ.ダイヤルアップ

    正解:ア.GE-PON

    解説:GE-PONは光ファイバを利用者宅まで引き込むFTTHの代表的な方式で、1Gbps級(さらに10G-EPON)の伝送を行う。ADSLは電話用の銅線を使う方式、ISDNやダイヤルアップはさらに低速な旧来の方式で、いずれも光アクセスではない。

  130. 問130.PONシステムの装置構成として正しいものはどれか。

    • ア.ATM+SDH
    • イ.OLT(局側)+ONU(宅内側)
    • ウ.ハブ+スイッチ
    • エ.モデム+ルータ

    正解:イ.OLT(局側)+ONU(宅内側)

    解説:PONは局側のOLTと利用者側のONUを、電源不要の光スプリッタで1対多(1:32など)に分岐して結ぶ方式。分岐部に能動素子がないため保守が容易で、1本の光ファイバを多数の加入者で共用できるため経済的になる。

  131. 問131.TLSの主な機能はどれか。

    • ア.電力供給
    • イ.物理層通信
    • ウ.暗号化・認証・改ざん検知
    • エ.DNS解決

    正解:ウ.暗号化・認証・改ざん検知

    解説:TLSは通信の暗号化に加え、サーバ証明書による相手の認証と、メッセージ認証符号による改ざん検知を提供する。HTTPSはHTTPをTLSの上で通信させたもので、暗号化だけでなく接続先が本物であることの確認も同時に行っている点が重要。

  132. 問132.IPsecが動作する層はどれか。

    • ア.L1物理層
    • イ.L7アプリ層
    • ウ.L2データリンク層
    • エ.L3ネットワーク層

    正解:エ.L3ネットワーク層

    解説:IPsecはL3(ネットワーク層)で動作するため、上位のTCP/UDPやアプリケーションを問わず一括して保護できる。この性質から拠点間を丸ごとつなぐVPNに適する。アプリケーションに近い層で保護するTLSとは適用範囲が異なる。

  133. 問133.VPNの実現方式として代表的なものはどれか。

    • ア.IPsec-VPN・SSL-VPN
    • イ.DNS-VPN
    • ウ.HTTP-VPN
    • エ.TCP-VPN

    正解:ア.IPsec-VPN・SSL-VPN

    解説:IPsec-VPNはL3でトンネルを作り拠点間接続に、SSL/TLS-VPNはブラウザから利用でき端末側の設定が軽いためリモートアクセスに向く。この2つが代表的な方式で、DNSやHTTPそのものをVPNの方式とする呼称は存在しない。

  134. 問134.RADIUSの主な目的はどれか。

    • ア.ドメイン名とIPアドレスの対応付け
    • イ.利用者の認証・認可とアカウンティング
    • ウ.ネットワーク機器の状態の監視と管理
    • エ.コンピュータの時計の時刻合わせ

    正解:イ.利用者の認証・認可とアカウンティング

    解説:RADIUSは、ネットワークへの接続を受け付ける装置(NAS)と認証サーバの間で、利用者の認証・認可の情報や、利用記録であるアカウンティングの情報をやり取りするプロトコルである。IEEE 802.1X の認証装置からも利用され、認証に成功した端末だけに接続を許す構成がとられる。ドメイン名とIPアドレスの対応付けはDNS、ネットワーク機器の状態の監視と管理はSNMP、コンピュータの時計の時刻合わせはNTPの役割である。

    根拠: RFC 2865 Remote Authentication Dial In User Service (RADIUS) Abstract(authentication, authorization, and configuration information between a NAS and a shared Authentication Server) / RFC 2866 RADIUS Accounting Abstract(accounting information between a NAS and a shared Accounting Server) / RFC 3580 IEEE 802.1X RADIUS Usage Guidelines Abstract(RADIUS usage by IEEE 802.1X Authenticators) / RFC 1034 Domain Names - Concepts and Facilities 2.1 The history of domain names ほか(host name to address mappings) / RFC 3411 An Architecture for Describing SNMP Management Frameworks Abstract / RFC 5905 Network Time Protocol Version 4 Abstract(used to synchronize computer clocks in the Internet)

  135. 問135.IEEE 802.1Xの認証方式として用いられる枠組みはどれか。

    • ア.HTTP
    • イ.PPP
    • ウ.EAP
    • エ.FTP

    正解:ウ.EAP

    解説:IEEE 802.1X では、LAN に接続しようとする端末(サプリカント)の認証に EAP(Extensible Authentication Protocol)を使う。EAP は複数の認証方式を載せられる認証の枠組みで、IEEE 802 の有線 LAN 上でのカプセル化が IEEE 802.1X に定められている。載せる認証方式には、証明書で相互認証する EAP-TLS などがある。PPP は EAP を運ぶことがあるデータリンク層のプロトコルで、認証の枠組みそのものではない。HTTP はハイパーテキストを扱うアプリケーション層のプロトコル、FTP はファイル転送のためのプロトコルである。

    根拠: RFC 3748 Extensible Authentication Protocol (EAP) 1. Introduction(authentication framework、PPP or IEEE 802、encapsulation on IEEE 802 wired media is described in IEEE-802.1X)、1.2 Terminology(Supplicant) / RFC 5216 The EAP-TLS Authentication Protocol Abstract(certificate-based mutual authentication) / RFC 9110 HTTP Semantics Abstract(stateless application-level protocol) / RFC 959 File Transfer Protocol (FTP) 冒頭(official specification of the File Transfer Protocol)

  136. 問136.WPA2の暗号方式はどれか。

    • ア.WEP/RC4
    • イ.DES
    • ウ.TKIP
    • エ.AES(CCMP)

    正解:エ.AES(CCMP)

    解説:WPA2はAES-CCMP。WEP/RC4は脆弱で廃止、TKIPはWPA1の暫定方式。

  137. 問137.公開鍵基盤(PKI)における信頼の根本はどれか。

    • ア.認証局(CA)のルート証明書
    • イ.DNSサーバ
    • ウ.DHCPサーバ
    • エ.NTPサーバ

    正解:ア.認証局(CA)のルート証明書

    解説:PKIでは、上位の認証局が下位の証明書に署名するという連鎖で信頼をたどり、最終的にあらかじめ端末に組み込まれたルートCA証明書に行き着く。これがトラストアンカー(信頼の起点)で、ここが破られると連鎖全体の信頼が崩れる。

  138. 問138.DDoS攻撃の特徴として正しいものはどれか。

    • ア.単一発信源
    • イ.分散した多数発信源からのトラフィック集中
    • ウ.物理破壊
    • エ.暗号鍵奪取

    正解:イ.分散した多数発信源からのトラフィック集中

    解説:DDoSはボットネットなどを使い、多数の発信元から同時に大量のトラフィックを送りつけてサービスを停止させる攻撃。発信元が分散しているため単純な送信元遮断では防げず、上流での対策や専用の緩和サービスが必要になる点が単一発信源のDoSとの違い。

  139. 問139.IDSとIPSの違いはどれか。

    • ア.IDS=遮断・IPS=検知
    • イ.両方検知のみ
    • ウ.IDS=検知のみ・IPS=検知+自動遮断
    • エ.違いはない

    正解:ウ.IDS=検知のみ・IPS=検知+自動遮断

    解説:IDSは不正な通信を検知して管理者に知らせるところまでを担い、IPSは検知に加えてその通信を自動的に遮断する。IPSは通信経路上に配置されるため誤検知が業務停止に直結する点に注意が必要だが、即応性が高く現在の主流になっている。

  140. 問140.UTPケーブル布設の最小曲げ半径の目安(推奨値)はどれか。

    • ア.ケーブル外径の1倍
    • イ.曲げ半径制約なし
    • ウ.ケーブル外径の0.5倍
    • エ.ケーブル外径の4倍以上

    正解:エ.ケーブル外径の4倍以上

    解説:UTPは外径の4倍以上の曲げ半径を確保するのが目安。これを下回るとより合わせのバランスが崩れて漏話(NEXT)や減衰が悪化し、性能が規格を満たさなくなるほか、無理な力で断線するおそれもある。

  141. 問141.イーサネットのオートネゴシエーションで決定される項目はどれか。

    • ア.速度・全/半二重
    • イ.暗号鍵
    • ウ.IPアドレス
    • エ.DNSサーバ

    正解:ア.速度・全/半二重

    解説:オートネゴシエーションではリンクパルスで互いの対応能力を交換し、速度(10/100/1000Mbpsなど)と全二重/半二重の組合せを自動的に決定する。IPアドレスやDNSサーバはDHCPが配るもので、リンク層の交渉とは別の話。

  142. 問142.LANケーブル試験の主要項目に該当しないものはどれか。

    • ア.ワイヤマップ
    • イ.DNS応答時間
    • ウ.NEXT(近端漏話)
    • エ.減衰量

    正解:イ.DNS応答時間

    解説:LANケーブルの試験では、結線の正しさを見るワイヤマップ、信号の減衰量、対どうしの漏れを見るNEXT、こう長などを測定する。DNS応答時間は上位のネットワークサービスの応答性能であって、ケーブル自体の物理性能とは無関係。

  143. 問143.近端漏話(NEXT)の特性として正しいものはどれか。

    • ア.CAT数字無関係
    • イ.CAT数字大ほど悪化
    • ウ.CAT数字大ほど減衰量大(良好)
    • エ.NEXT測定不可

    正解:ウ.CAT数字大ほど減衰量大(良好)

    解説:NEXTは漏話の大きさを減衰量(dB)で表す指標で、値が大きいほど漏れが小さく良好。カテゴリが上がるほどより合わせが精密になりNEXT減衰量が増えるので、CAT6A>CAT6>CAT5eの順に性能がよい。

  144. 問144.PPPoEの定義として正しいものはどれか。

    • ア.PPP without Ethernet
    • イ.Public Phone Protocol
    • ウ.Pure Packet over Ethernet
    • エ.PPP over Ethernet(イーサ上のPPPセッション)

    正解:エ.PPP over Ethernet(イーサ上のPPPセッション)

    解説:PPPoEはPPP over Ethernetの略で、イーサネット上でPPPのセッションを張り、ユーザ認証とIPアドレスの割当てを行う(RFC2516)。従来のダイヤルアップで使われていたPPPの認証の仕組みを、常時接続の光・ADSL回線でも使えるようにしたもの。

  145. 問145.IPv6 IPoEの利点はどれか。

    • ア.PPPoE混雑回避・高速化(IPv4 over IPv6併用可)
    • イ.電力削減
    • ウ.音声品質向上
    • エ.暗号化標準搭載

    正解:ア.PPPoE混雑回避・高速化(IPv4 over IPv6併用可)

    解説:PPPoE混雑問題回避が主目的。MAP-E/DS-Lite等でIPv4も併用可能。

  146. 問146.MPOコネクタの主な特徴はどれか。

    • ア.1芯専用
    • イ.12芯/24芯等の多芯一括接続
    • ウ.電源供給用
    • エ.アナログ専用

    正解:イ.12芯/24芯等の多芯一括接続

    解説:MPO(Multi-fiber Push On)は12芯・24芯といった多数の光ファイバを1つのコネクタで一括接続できる多芯コネクタ。データセンタのように高密度な配線が求められる場所で、作業時間の短縮と省スペース化に役立つ。

  147. 問147.WPA2-Enterpriseの認証方式はどれか。

    • ア.WEP
    • イ.PSK(事前共有鍵)
    • ウ.802.1X+RADIUS(EAP認証)
    • エ.パスワード平文

    正解:ウ.802.1X+RADIUS(EAP認証)

    解説:802.1X認証+EAP+RADIUSでユーザ別認証。WPA2-PersonalはPSK。

  148. 問148.ファイアウォールの主機能はどれか。

    • ア.電源管理
    • イ.DNS解決
    • ウ.音声符号化
    • エ.トラフィック許可・拒否制御

    正解:エ.トラフィック許可・拒否制御

    解説:ファイアウォールはポリシーに基づきトラフィックの通過と拒否を制御する装置で、ネットワークの境界を守る中核にあたる。電源管理・DNS解決・音声符号化はいずれも別の機器や機能が担うもので、ファイアウォールの役割ではない。

  149. 問149.光ファイバのコネクタとして高密度・小型タイプはどれか。

    • ア.LCコネクタ
    • イ.STコネクタ
    • ウ.SCコネクタ
    • エ.FCコネクタ

    正解:ア.LCコネクタ

    解説:LC(Lucent Connector)はSCコネクタのおよそ半分の大きさで、同じスペースに倍の芯数を収容できるため高密度実装に向く。SC・ST・FCはいずれも従来からある比較的大型のコネクタで、近年の機器ではLCが主流になっている。

  150. 問150.LAN配線(水平配線)の試験で、『パーマネントリンク』として試験する範囲として正しいものはどれか。

    • ア.両端の機器コードとワークエリアコードを含め、機器と機器の間を試験する
    • イ.フロア配線盤と通信アウトレットの間を、両端の接続を含めコードを除いて試験する
    • ウ.フロア配線盤と分岐点の間だけを、分岐点から先のケーブルを除いて試験する
    • エ.フロア配線盤と通信アウトレットの間を、パッチコードを含めて試験する

    正解:イ.フロア配線盤と通信アウトレットの間を、両端の接続を含めコードを除いて試験する

    解説:JIS X 5150 では、水平配線のパーマネントリンクを、通信アウトレット(情報コンセント)とフロア配線盤との間の伝送路と定義し、ワークエリアコード・機器コード・パッチコード・ジャンパは含まず、リンク両端の接続は含むとしている。パッチコードを含めて試験するのは誤り。分岐点(CP)を設けた場合、フロア配線盤と分岐点の間の「CPリンク」はパーマネントリンクの一部にすぎない。両端の機器コードやワークエリアコードを含めて2台の機器の間を結ぶ伝送路は「チャネル」である。

    根拠: JIS X 5150:2016(ISO/IEC 11801:2011)汎用情報配線設備—構内配線設備 3.1.65 パーマネントリンク(ワークエリアコード・機器コード・パッチコード・ジャンパを含まず、両端の接続は含む)・3.1.25 チャネル(機器コード及びワークエリアコードを含める)・3.1.33 CPリンク

  151. 問151.電気通信事業法は電気通信役務の円滑な提供と利用者保護を目的とする法律である。

    正解:○(正しい)

    解説:電気通信事業法1条は、事業の運営を適正かつ合理的なものとして公正な競争を促進し、電気通信役務の円滑な提供を確保するとともに利用者の利益を保護することを目的に掲げる。通信は生活と経済の基盤なので、事業者の自由な活動と利用者保護の両立が制度設計の軸になっている。

  152. 問152.電気通信事業者には『電気通信回線設備を設置する事業者(届出・登録)』と『設置しない事業者(届出のみ)』がある。

    正解:○(正しい)

    解説:登録事業者(一定規模以上で設備設置)と届出事業者(小規模・設備非設置)の2区分。

  153. 問153.端末設備とは、電気通信回線設備の一端に接続される電気通信設備のことである。

    正解:○(正しい)

    解説:電気通信事業法2条7号。電話機・モデム・PBX・LAN機器等の利用者側設備が該当。

  154. 問154.端末設備を電気通信回線設備に接続するときは、技術基準(端末設備等規則)に適合させる必要がある。

    正解:○(正しい)

    解説:事業法52条に基づき、端末設備は総務省令(端末設備等規則)の技術基準に適合していなければ接続できない。基準を満たさない機器をつなぐと、事業者の設備を損傷させたり、他の利用者の通信に妨害を与えたりするおそれがあるため。

  155. 問155.『工事担任者』は端末設備を電気通信回線に接続する工事を行い、又は実地に監督する国家資格である。

    正解:○(正しい)

    解説:事業法71条により、端末設備を電気通信回線設備に接続する工事は工事担任者が自ら行うか、実地に監督しなければならない。接続の巧拙が事業者設備や他の利用者に影響するため、有資格者による施工を義務づけている(プラグを差し込むだけといった軽微な工事は例外)。

  156. 問156.工事担任者には『総合通信』『第一級アナログ通信』『第一級デジタル通信』『第二級アナログ通信』『第二級デジタル通信』の5資格がある。

    正解:○(正しい)

    解説:総合通信が最上位(AI・DD両方扱える)。1級・2級でアナログ・デジタル別に区分。

  157. 問157.『総合通信』の工事担任者は、アナログ・デジタル全ての端末設備接続工事を行うことができる。

    正解:○(正しい)

    解説:総合通信は、アナログ伝送路とデジタル伝送路の双方に接続する工事を扱える最上位の資格区分で、旧制度のAI第1級とDD第1級の権限を併せ持つ。区分ごとに扱える伝送路や回線数が定められているため、上位区分ほど工事範囲が広い。

  158. 問158.端末機器の技術基準適合認定(技適)を受けた機器は、認定マーク(〒に〒)を表示する。

    正解:○(正しい)

    解説:電気通信事業法53条等。認定機器のみ自由に接続可能。技適マークなしの機器は接続できない。

  159. 問159.有線電気通信法は、有線電気通信設備の設置・使用に関する規律を定めた法律である。

    正解:○(正しい)

    解説:事業法と並ぶ通信3法の1つ。設備の保護・公共秩序の維持・他設備との調整等を規律。

  160. 問160.端末設備等規則は、事業法52条に基づき総務省令で定められた端末設備の技術基準である。

    正解:○(正しい)

    解説:端末設備等規則は事業法52条の委任を受けて総務省令として定められ、絶縁抵抗・絶縁耐力・漏話減衰量・発信の機能・緊急通報など、端末が満たすべき具体的な数値や条件を規定する。法律そのものではなく省令である点も出題されやすい。

  161. 問161.責任分界点は、事業者設備と利用者端末設備の責任の境界となる場所である。

    正解:○(正しい)

    解説:通常は屋内配線の引込口(保安器付近)。分界点を境に保守責任と費用負担が分かれる。

  162. 問162.緊急通報用電話機は『110・118・119』のダイヤル発信が確実にできる構造でなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:端末設備等規則により、緊急通報用電話機は警察(110)・海上保安(118)・消防(119)のいずれにも確実に発信できる構造でなければならない。人命に直結するため、いずれか1つだけ発信できればよいという扱いは認められていない。

  163. 問163.端末設備の絶縁抵抗は、使用電圧300V以下の場合、直流100Vの電圧で測定して0.2MΩ以上であること。

    正解:○(正しい)

    解説:端末設備等規則6条により、使用電圧300V以下では直流100Vで測定して0.2MΩ以上が必要。絶縁が不十分だと漏電や地絡により感電・機器損傷・通信障害を招くため、電圧帯に応じた最低値が定められている。

  164. 問164.事業用電気通信設備規則は事業者設備の技術基準を定めるが、端末設備規則は利用者側端末の基準を定める。

    正解:○(正しい)

    解説:事業者側=『事業用』、利用者側=『端末』で基準体系が分離。両者の境界が責任分界点。

  165. 問165.工事担任者の資格者証は、合格後の交付申請により総務大臣(地方総合通信局長経由)から交付される。

    正解:○(正しい)

    解説:資格者証なしでは工事に従事できない。携帯義務はないが工事監督時の提示要請に応じる。

  166. 問166.端末設備の接続工事を工事担任者の資格を持たない者が行うことは、原則として禁止されている。

    正解:○(正しい)

    解説:事業法71条。違反時は罰則(事業者にも責任)。但し工事担任者の監督下なら無資格者も補助可能。

  167. 問167.利用者の端末設備が技術基準に適合しないときは、電気通信事業者は接続を拒むことができる。

    正解:○(正しい)

    解説:事業法52条2項により、技術基準に適合しない端末設備の接続は事業者が拒める。適合しない機器をつなぐと事業者の設備を傷めたり他の利用者の通信を妨げたりするおそれがあるため、設備と利用者全体を守るための拒絶権が認められている。

  168. 問168.端末機器の認定(技術基準適合認定)は、登録認定機関が試験して総務省に届け出た上で表示する。

    正解:○(正しい)

    解説:技術基準適合認定は、総務大臣の登録を受けた登録認定機関が試験を行って認定し、その旨を総務大臣に届け出たうえで、機器に認定を受けた旨の表示を付ける仕組み。国が個別に審査するのではなく、登録機関を通じて基準適合性を担保する制度になっている。

  169. 問169.有線電気通信設備令は、有線電気通信法に基づき設備の安全性等の基準を定めた政令である。

    正解:○(正しい)

    解説:有線電気通信設備令は有線電気通信法に基づく政令で、架空電線の高さ、他人の設備との離隔距離、地中電線路の構造、支持物の安全性など設備の技術基準を定める。感電・断線・他設備への障害を防ぐことが目的。

  170. 問170.電気通信主任技術者は事業用電気通信設備の工事・維持・運用に関し監督業務を担う国家資格である。

    正解:○(正しい)

    解説:工事担任者と区別。主任技術者は事業者側設備全般、担任者は端末接続工事という役割分担。

  171. 問171.端末設備の接続工事については、工事担任者の資格者証種別ごとに従事できる工事範囲が定められている。

    正解:○(正しい)

    解説:工事担任者規則(総務省令)が資格者証の種別ごとに従事できる工事の範囲を定めており、扱える伝送路の種類(アナログ/デジタル)や回線数の上限が異なる。総合通信はこれらをすべて含む最上位で、資格の範囲外の工事に従事することはできない。

  172. 問172.他人の通信を傍受したり通信の秘密を侵してはならない(憲法21条2項・電気通信事業法4条)。

    正解:○(正しい)

    解説:憲法21条2項が通信の秘密を保障し、電気通信事業法4条が事業者の取扱中に係る通信の秘密を侵してはならないと定める。事業者だけでなくその業務に従事する者も対象で、在職中はもちろん退職後も守秘義務を負い、違反には罰則がある。

  173. 問173.事業法上の『電気通信役務』とは、他人の通信を媒介しその他電気通信設備を他人の通信のために用いることである。

    正解:○(正しい)

    解説:事業法2条3号は電気通信役務を「電気通信設備を用いて他人の通信を媒介し、その他電気通信設備を他人の通信の用に供すること」と定義する。通信を取り次ぐ行為だけでなく、設備を他人の通信のために使わせることまで含む広い概念になっている。

  174. 問174.端末設備等規則では、接続用配線が屋内配線で総延長制限・引込口装置の規定がある。

    正解:○(正しい)

    解説:端末設備等規則では、屋内配線の構造や引込口に設ける装置(保安器など)について定めがある。落雷などによる異常電圧・異常電流が屋内へ侵入するのを防ぎ、利用者の安全と事業者設備の保全を図ることが目的。

  175. 問175.指定試験機関による工事担任者試験は、現在『一般財団法人 日本データ通信協会 電気通信国家試験センター』が実施している。

    正解:○(正しい)

    解説:工事担任者試験は総務大臣が指定した指定試験機関である一般財団法人日本データ通信協会(電気通信国家試験センター)が実施する。国が直接実施するのではなく、指定を受けた民間機関が公正性を担保しつつ運営する仕組みになっている。

  176. 問176.電気通信事業法の目的は事業者の利益保護のみである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。第1条で『電気通信役務の円滑な提供』と『利用者の利益保護』の二大目的を規定。

  177. 問177.端末設備とは事業者設備本体(交換機・中継線等)のことである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。端末設備=利用者側設備(電話機・PBX・モデム等)。事業者設備とは別概念。

  178. 問178.工事担任者は無資格でも電気通信事業者に届け出れば接続工事に従事できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。事業法71条により接続工事は工事担任者が行うか実地に監督しなければならず、事業者への届出で代替することはできない。軽微な工事として省令で定められたものだけが例外にあたる。

  179. 問179.工事担任者の資格は『総合通信』1種類のみである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。総合通信・第1級AI・第1級DD・第2級AI・第2級DDの5区分。総合通信が最上位。

  180. 問180.第二級アナログ通信の工事担任者は、デジタル端末設備の接続工事も行える。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。第二級アナログ通信(旧AI第2級)が扱えるのはアナログ伝送路に接続する工事で、デジタル伝送路の工事はデジタル通信または総合通信の資格が必要。資格者証の種別ごとに従事できる範囲が定められている。

  181. 問181.端末機器の技術基準適合認定(技適)はメーカーの自主基準で、法的義務ではない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。技術基準適合認定は電気通信事業法(無線を含む機器は電波法も)に基づく法定の制度で、メーカーの自主基準ではない。認定を受けていない端末を電気通信回線設備に接続することは認められない。

  182. 問182.有線電気通信法は、無線通信のみを規律する法律である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。有線電気通信法はその名のとおり有線電気通信設備を規律する法律で、無線を規律するのは電波法。両者は対象とする通信の媒体で棲み分けている。

  183. 問183.責任分界点とは事業者と利用者を区別するための呼称で、保守責任の境界とは関係ない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。保守責任・費用負担の境界として明確に区分される。事業者側=事業者保守、利用者側=自己保守。

  184. 問184.緊急通報用電話機は110・118・119のうち1つだけ発信できればよい。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。緊急通報用電話機は110(警察)・118(海上保安)・119(消防)のすべてに確実に発信できる構造でなければならない。人命に関わるため、いずれか1つで足りるという扱いは認められていない。

  185. 問185.端末設備の絶縁抵抗の基準は使用電圧によらず一律0.2MΩ以上である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。絶縁抵抗の基準は使用電圧の区分ごとに定められており、一律ではない。使用電圧300V以下では直流100Vで測定して0.2MΩ以上が基準となる。電圧が高いほど厳しい値が求められる。

  186. 問186.端末設備規則は法律で、総務省令ではない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。端末設備等規則は電気通信事業法52条の委任を受けて定められた総務省令であって、法律ではない。法律(事業法)→省令(端末設備等規則)という委任の関係を押さえておく。

  187. 問187.利用者側で技術基準に違反する端末を接続しても事業者は接続を拒めない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。事業法52条2項により、技術基準に適合しない端末設備の接続は事業者が拒める。適合しない機器は事業者の設備を損傷させたり他の利用者の通信を妨げたりするおそれがあるためである。

  188. 問188.電気通信主任技術者と工事担任者は同一資格である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。別資格。主任技術者=事業者側設備の監督、担任者=端末接続工事の従事・監督という役割分担。

  189. 問189.他人の通信内容を業務で知り得たとしても自由に第三者に話してよい。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。通信の秘密保護義務(事業法4条)。守秘義務違反は罰則対象(拘禁刑・罰金)。

  190. 問190.工事担任者試験は試験機関が独自に決めた科目で随時実施される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。試験は総務大臣指定の指定試験機関(日本データ通信協会)が実施し、総合通信・第一級は年2回(5月・11月)の定期試験、第二級はCBT方式で随時実施される。

  191. 問191.端末設備接続工事は事業者の許可なくできる完全自由業務である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。端末設備の接続工事は、工事担任者による施工または監督、技術基準への適合、認定を受けた機器の使用など、法令による規律を受ける。事業者の設備と他の利用者の通信を守る必要があるため、自由に行える業務ではない。

  192. 問192.工事担任者の資格者証の交付申請は不要で、合格通知だけで工事に従事できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。合格後に総務大臣(総合通信局長経由)への交付申請が必要。資格者証なしでは従事不可。

  193. 問193.『総合通信』の工事担任者はアナログのみ扱え、デジタルは扱えない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。総合通信はAI第1級+DD第1級の権限を兼ね、アナログ・デジタル全工事範囲をカバー。

  194. 問194.端末機器の認定マークは事業者が任意に表示するもので、法的根拠はない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。技術基準適合認定を受けた旨の表示(〒を図案化した技適マーク)は、電気通信事業法等に基づく法定の表示。事業者やメーカーが任意に付けるものではなく、表示のない端末を回線に接続することは認められない。

  195. 問195.事業用電気通信設備規則と端末設備等規則は同一の規則である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。事業用電気通信設備規則は交換機や中継伝送路といった事業者側の設備を対象とし、端末設備等規則は利用者側の端末を対象とする別の規則。責任分界点を境に、どちらの基準が適用されるかが分かれる。

  196. 問196.工事担任者の試験科目は基礎・法規の2科目のみで、技術理論は含まれない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。3科目(電気通信技術の基礎・法規・技術理論)構成。試験時間は基礎・法規が各40分、技術理論が80分。

  197. 問197.有線電気通信設備令は法律であり、政令ではない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。有線電気通信設備令は内閣が制定する政令であり、法律ではない。有線電気通信法(法律)→有線電気通信設備令(政令)という委任の関係になっている。

  198. 問198.責任分界点は通常、屋外の電柱付近に設けられる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。責任分界点は通常、屋内配線の引込口(保安器付近)に置かれる。ここを境に事業者側と利用者側で保守の責任と費用負担が分かれる。屋外の電柱や引込線は事業者側の設備にあたる。

  199. 問199.指定試験機関は受験者から徴収した受験料を全額自己の収入として処分できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。指定試験機関は国の試験事務を代行する公共性の高い立場にあり、受験手数料は試験事務の運営に充てるべきもので、自由に処分できる収益ではない。事業計画や収支予算についても総務大臣の認可を受ける仕組みになっている。

  200. 問200.『端末機器の技術基準適合認定』は新規型式のみ対象で、改造機器は対象外として無認定で接続できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。認定を受けた機器でも、改造すれば認定時の状態と異なるため認定の効力は及ばず、あらためて認定が必要になる。無認定のまま改造機器を接続することは認められない。

  201. 問201.電気通信事業法の目的として正しいものはどれか。

    • ア.事業者の利益保護のみ
    • イ.電波の有効利用
    • ウ.通信の秘密のみ
    • エ.電気通信役務の円滑な提供と利用者保護

    正解:エ.電気通信役務の円滑な提供と利用者保護

    解説:事業法1条は、事業運営を適正・合理的なものとし公正な競争を促進することで、電気通信役務の円滑な提供を確保するとともに利用者の利益を保護することを目的とする。事業者の利益保護だけでも通信の秘密だけでもなく、電波の有効利用は電波法の目的である。

  202. 問202.『端末設備』に該当するものはどれか。

    • ア.電話機・PBX・モデム
    • イ.中継線
    • ウ.交換機
    • エ.架空電線

    正解:ア.電話機・PBX・モデム

    解説:端末設備とは利用者が設置し電気通信回線設備に接続する設備で、電話機・PBX・モデム・LAN機器などが該当する。交換機・中継線・架空電線はいずれも事業者側の設備であり、責任分界点を境に扱う規則も分かれる。

  203. 問203.工事担任者の資格区分の最上位はどれか。

    • ア.第一級アナログ通信
    • イ.総合通信
    • ウ.第二級デジタル通信
    • エ.第一級デジタル通信

    正解:イ.総合通信

    解説:総合通信が最上位の区分で、アナログ・デジタル双方の伝送路に接続する工事を回線数の制限なく扱える(旧制度のAI第1級とDD第1級の権限を併せ持つ)。第一級アナログ通信・第一級デジタル通信はそれぞれ一方の伝送路に限られる。

  204. 問204.端末機器の技術基準適合認定マークはどれか。

    • ア.JISマーク
    • イ.PSEマーク
    • ウ.技適マーク(〒に〒)
    • エ.BLマーク

    正解:ウ.技適マーク(〒に〒)

    解説:電気通信端末機器には、技術基準適合認定を受けた旨を示す〒を図案化した技適マークを表示する。JISマークは日本産業規格、PSEマークは電気用品安全法、BLマークは優良住宅部品の認定で、根拠となる法令も対象も異なる。

  205. 問205.責任分界点が通常設置される位置はどれか。

    • ア.局舎内交換機側
    • イ.利用者居室の電話機
    • ウ.屋外電柱
    • エ.屋内配線引込口(保安器付近)

    正解:エ.屋内配線引込口(保安器付近)

    解説:責任分界点は通常、屋内配線の引込口(保安器付近)に設けられ、ここを境に事業者側と利用者側で保守の責任と費用負担が分かれる。局舎内は事業者、居室内の電話機は利用者の設備で、境界そのものではない。

  206. 問206.緊急通報番号として該当しないものはどれか。

    • ア.104
    • イ.119
    • ウ.110
    • エ.118

    正解:ア.104

    解説:104は番号案内。緊急通報は110(警察)・118(海上保安)・119(消防)。

  207. 問207.端末設備の絶縁抵抗の基準(使用電圧300V以下)はどれか。

    • ア.0.02MΩ以上
    • イ.0.2MΩ以上
    • ウ.2MΩ以上
    • エ.20MΩ以上

    正解:イ.0.2MΩ以上

    解説:端末設備等規則6条により、使用電圧300V以下の場合は直流100Vで測定して0.2MΩ以上が必要。絶縁が不十分だと漏電や地絡により感電・機器損傷・通信障害を招くため、電圧区分ごとに最低値が定められている。

  208. 問208.有線電気通信法が規律する対象はどれか。

    • ア.電力設備
    • イ.無線通信
    • ウ.有線電気通信設備
    • エ.ガス設備

    正解:ウ.有線電気通信設備

    解説:有線電気通信法はその名のとおり有線電気通信設備を対象とし、設備の届出や技術基準の遵守などを定める。無線通信は電波法、電力設備は電気事業法、ガス設備はガス事業法と、それぞれ別の法律が規律している。

  209. 問209.工事担任者試験の試験機関はどれか。

    • ア.IPA
    • イ.JEITA
    • ウ.総務省直営
    • エ.日本データ通信協会

    正解:エ.日本データ通信協会

    解説:工事担任者試験は、総務大臣の指定を受けた指定試験機関である一般財団法人日本データ通信協会(電気通信国家試験センター)が実施する。IPAは情報処理技術者試験、JEITAは業界団体で、いずれも工事担任者試験の実施機関ではない。

  210. 問210.工事担任者試験の試験科目数はどれか。

    • ア.3科目
    • イ.2科目
    • ウ.1科目
    • エ.5科目

    正解:ア.3科目

    解説:3科目(基礎・法規・技術理論)。試験時間は基礎・法規が各40分・技術理論が80分、各科目100点満点で60点以上合格。

  211. 問211.端末設備等規則の法的位置づけはどれか。

    • ア.法律
    • イ.総務省令
    • ウ.告示
    • エ.政令

    正解:イ.総務省令

    解説:電気通信事業法52条の委任を受けた総務省令(端末設備等規則)。端末設備の技術基準を定め、技術基準適合認定の根拠規範となる。

  212. 問212.事業法上の『電気通信役務』の定義として正しいものはどれか。

    • ア.電力供給
    • イ.有線通信のみ
    • ウ.電気通信設備で他人の通信を媒介すること等
    • エ.郵便配達

    正解:ウ.電気通信設備で他人の通信を媒介すること等

    解説:事業法2条3号は電気通信役務を「電気通信設備を用いて他人の通信を媒介し、その他電気通信設備を他人の通信の用に供すること」と定義する。有線に限られず、通信を取り次ぐ行為だけでなく設備を他人の通信のために使わせることまで含む。

  213. 問213.第1級デジタル通信の工事担任者の工事範囲として正しいものはどれか。

    • ア.アナログ電話のみ
    • イ.電力設備工事
    • ウ.総合通信全範囲
    • エ.デジタル端末設備接続工事(速度制限なし)

    正解:エ.デジタル端末設備接続工事(速度制限なし)

    解説:第一級デジタル通信(旧DD第1級)は、デジタル伝送路に接続する端末設備の工事を伝送速度の制限なく扱える。ただしアナログ伝送路の工事は含まれないため、両方を扱うには総合通信の資格が必要になる。

  214. 問214.有線電気通信設備令の法的位置づけはどれか。

    • ア.政令
    • イ.省令
    • ウ.法律
    • エ.告示

    正解:ア.政令

    解説:有線電気通信設備令は政令(内閣制定)。有線電気通信法の委任を受け、設備の技術基準を具体的に規定する下位規範。

  215. 問215.『総合通信』の工事担任者の工事範囲はどれか。

    • ア.AIのみ
    • イ.AI・DD全範囲
    • ウ.DC回線のみ
    • エ.DDのみ

    正解:イ.AI・DD全範囲

    解説:総合通信はアナログ・デジタル双方の伝送路に接続する工事を制限なく扱える最上位の区分で、旧制度のAI第1級とDD第1級の権限を併せ持つ。下位区分は伝送路の種類や回線数に制限がある。

  216. 問216.通信の秘密保護義務に違反した場合の責任主体はどれか。

    • ア.総務省
    • イ.利用者のみ
    • ウ.事業者・従事者
    • エ.誰も負わない

    正解:ウ.事業者・従事者

    解説:事業法4条は電気通信事業者の取扱中に係る通信の秘密を保護し、事業者およびその業務に従事する者に守秘義務を課す。在職中だけでなく退職後も義務は続き、違反には罰則がある。監督官庁である総務省や利用者が負う義務ではない。

  217. 問217.技術基準に適合しない端末を接続した場合、事業者がとれる措置はどれか。

    • ア.何もできない
    • イ.料金を3倍請求する
    • ウ.利用者を逮捕する
    • エ.接続を拒否できる

    正解:エ.接続を拒否できる

    解説:事業法52条2項により、技術基準に適合しない端末設備については事業者が接続を拒否できる。設備の損傷や他の利用者への妨害を防ぐための措置であり、料金の増額請求や利用者の身柄拘束といった手段が認められるわけではない。

  218. 問218.工事担任者の資格者証を交付するのはどれか。

    • ア.総務大臣(地方総合通信局長経由)
    • イ.経済産業大臣
    • ウ.内閣総理大臣
    • エ.事業者社長

    正解:ア.総務大臣(地方総合通信局長経由)

    解説:工事担任者資格者証は総務大臣が交付し、実務は各地方の総合通信局長が処理する。試験に合格しただけでは資格者として工事に従事できず、合格後に交付申請を行って資格者証の交付を受ける必要がある点も重要。

  219. 問219.事業用電気通信設備規則の対象はどれか。

    • ア.利用者の電話機
    • イ.事業者側設備(交換機・中継伝送路等)
    • ウ.架空電線のみ
    • エ.屋内配線のみ

    正解:イ.事業者側設備(交換機・中継伝送路等)

    解説:事業用電気通信設備規則は交換機・中継伝送路など事業者側の設備を対象とし、通信の疎通の確保や設備の損壊防止のための基準を定める。利用者側の端末を対象とするのは端末設備等規則で、責任分界点を境に適用される規則が分かれる。

  220. 問220.指定試験機関制度(工事担任者)の指定主体はどれか。

    • ア.経産大臣
    • イ.内閣
    • ウ.総務大臣
    • エ.県知事

    正解:ウ.総務大臣

    解説:指定試験機関は総務大臣が指定し、現在は一般財団法人日本データ通信協会が指定を受けている。電気通信行政を所管するのが総務省であるため、指定の主体も総務大臣になる。

  221. 問221.工事担任者規則の法的位置づけはどれか。

    • ア.法律
    • イ.条例
    • ウ.政令
    • エ.総務省令

    正解:エ.総務省令

    解説:工事担任者規則は電気通信事業法等の委任を受けて定められた総務省令。法律は国会、政令は内閣、省令は各省大臣が定めるという区別があり、資格者証の種別や工事範囲といった細目は省令に委ねられている。

  222. 問222.第2級アナログ通信の工事担任者の主要工事範囲はどれか。

    • ア.アナログ端末(一定回線数以下)
    • イ.総合通信全般
    • ウ.デジタル全般
    • エ.電力工事

    正解:ア.アナログ端末(一定回線数以下)

    解説:第二級アナログ通信(旧AI第2級)は、アナログ伝送路に接続する端末設備の工事のうち、回線数など一定の規模以下のものを扱える。デジタル伝送路の工事は含まれず、扱える範囲は資格者証の種別ごとに省令で定められている。

  223. 問223.事業法上の『電気通信事業者』に当たるのはどれか。

    • ア.ISPは含まれない
    • イ.回線設備設置事業者(登録)または非設置事業者(届出)
    • ウ.通信機メーカー
    • エ.TVゲーム会社

    正解:イ.回線設備設置事業者(登録)または非設置事業者(届出)

    解説:電気通信事業者は、自ら電気通信回線設備を設置する場合は登録、設置しない場合は届出が必要となる2区分に整理されている。設備を持たないISPやMVNOも届出により事業者となるため、通信機メーカーやゲーム会社と違い事業法の規律を受ける。

  224. 問224.緊急通報用電話機の必須要件として正しいものはどれか。

    • ア.非常時の自動電源切替
    • イ.全公衆回線が利用可能
    • ウ.110/118/119の確実な発信機能
    • エ.通話料金完全無料

    正解:ウ.110/118/119の確実な発信機能

    解説:端末設備等規則により、緊急通報用電話機は110(警察)・118(海上保安)・119(消防)のいずれにも確実に発信できる構造でなければならない。人命に直結する要件であり、電源の自動切替や通話料金の扱いは要件そのものではない。

  225. 問225.『端末設備の接続の技術基準』を定める根拠条文はどれか。

    • ア.事業法10条
    • イ.電波法5条
    • ウ.事業法71条
    • エ.事業法52条

    正解:エ.事業法52条

    解説:端末設備の接続の技術基準は事業法52条が根拠で、同条の委任を受けて総務省令である端末設備等規則が具体的な数値等を定める。71条は工事担任者による工事の規定、電波法5条は無線局の欠格事由に関する規定で、根拠条文が異なる。

  226. 問226.オームの法則は『電圧V=抵抗R×電流I』で表される。

    正解:○(正しい)

    解説:V=IR。直流回路の最も基本的な関係式で、3つのうち2つが分かれば残る1つを算出できる。

  227. 問227.抵抗を直列に接続したとき、合成抵抗は各抵抗の和となる。

    正解:○(正しい)

    解説:R_total = R1+R2+...+Rn。直列では電流が共通で、各抵抗の電圧降下の和が全体電圧。

  228. 問228.抵抗を並列接続したときの合成抵抗は、各抵抗の逆数の和の逆数となる。

    正解:○(正しい)

    解説:1/R_total = 1/R1+1/R2+...。並列では電圧が共通で、合成抵抗は最小抵抗より小さくなる。

  229. 問229.キルヒホッフの第1法則(電流則)は『回路の任意の節点に流入する電流の和=流出する電流の和』である。

    正解:○(正しい)

    解説:節点では電荷がたまることも消えることもないので、流入する電流の総和と流出する電流の総和は必ず等しくなる(電荷保存則)。流入を正・流出を負と符号を決めれば「代数和=0」と表せる。分岐や合流のある回路を解く出発点になる。

  230. 問230.キルヒホッフの第2法則(電圧則)は『閉回路を一巡したときの電圧の代数和は0』である。

    正解:○(正しい)

    解説:閉回路を一周して元の点に戻れば電位も元に戻るため、起電力と電圧降下の代数和は0になる(エネルギー保存則)。一周する向きを決め、電位が上がるか下がるかで符号をそろえるのが計算のこつ。ループ電流法の基礎になる。

  231. 問231.コンデンサのリアクタンスXc=1/(2πfC)で、周波数が高くなるほど小さくなる。

    正解:○(正しい)

    解説:Xc=1/(ωC)、ω=2πf。高周波ではコンデンサは『短絡』に近づき、低周波では『開放』に近づく。

  232. 問232.コイル(インダクタ)のリアクタンスXL=2πfLで、周波数が高くなるほど大きくなる。

    正解:○(正しい)

    解説:XL=ωL。高周波ではコイルは『開放』に近づき、低周波では『短絡』に近づく。コンデンサと逆特性。

  233. 問233.RLC直列共振回路では、共振時にXL=Xcとなりインピーダンスは抵抗Rのみに等しくなる。

    正解:○(正しい)

    解説:共振周波数f0=1/(2π√LC)。共振時、リアクタンス成分が打ち消し合い回路電流が最大となる。

  234. 問234.交流の実効値は、最大値(振幅)の1/√2倍である。

    正解:○(正しい)

    解説:正弦波の実効値=最大値/√2≒0.707×最大値。電力計算で実効値が用いられる根拠。

  235. 問235.半導体のpn接合ダイオードは順方向電圧時に電流を流し、逆方向電圧時には流さない(整流作用)。

    正解:○(正しい)

    解説:順方向で電子・正孔が再結合し電流が流れる。逆方向では空乏層が広がり電流を阻止。AC→DC変換等に利用。

  236. 問236.バイポーラトランジスタには、npn型とpnp型の2種類がある。

    正解:○(正しい)

    解説:ベース・コレクタ・エミッタの3端子素子。電流増幅作用を持ち、増幅・スイッチング回路の基本素子。

  237. 問237.MOSFETはゲート電圧で電流を制御する電圧制御型素子で、入力インピーダンスが極めて高い。

    正解:○(正しい)

    解説:Metal-Oxide-Semiconductor FET。ゲート絶縁構造で入力電流ほぼゼロ。CPUやLSIの基本素子。

  238. 問238.演算増幅器(オペアンプ)の理想特性として、入力インピーダンス無限大・出力インピーダンス0・電圧利得無限大がある。

    正解:○(正しい)

    解説:理想オペアンプの3条件。実用上は『仮想短絡(バーチャルショート)』により負帰還回路を解析。

  239. 問239.論理積(AND)は全入力が1のとき出力が1、それ以外は0となる。

    正解:○(正しい)

    解説:AND(論理積)は Y=A・B で、すべての入力が1のときだけ出力が1になる。スイッチを直列につないだ回路と同じで、どれか1つでも切れていれば電流は流れない。1つでも0があれば結果は0という、数値の掛け算と同じ性質を持つ。

  240. 問240.論理和(OR)はいずれか1つの入力が1なら出力が1、全入力が0のときのみ0となる。

    正解:○(正しい)

    解説:OR(論理和)は Y=A+B で、どれか1つでも入力が1なら出力は1、すべて0のときだけ0になる。スイッチを並列につないだ回路と同じで、どれか1つでも閉じていれば電流が流れる。ANDとは双対の関係にある。

  241. 問241.排他的論理和(XOR)は2入力が異なるとき出力1、同じとき出力0となる。

    正解:○(正しい)

    解説:XOR(排他的論理和)は2入力が異なるときだけ1になる。式では Y=A・B̄+Ā・B。「どちらか一方だけ」という判定なので、半加算器の和の計算やパリティビットの生成、データの一致検出などに使われる。

  242. 問242.NAND・NORゲートは、それぞれ単体で全ての論理関数を実装できる『万能ゲート』である。

    正解:○(正しい)

    解説:機能完全性(functional completeness)を持つ。実LSIではNAND/NOR基本セルから全回路を構成。

  243. 問243.デジタル信号は0と1の離散値で情報を表すため、ノイズに強く再生中継が容易である。

    正解:○(正しい)

    解説:アナログ信号と異なり、しきい値判定で0/1を再構成できるため、伝送路雑音による劣化を防げる。

  244. 問244.A-D変換(アナログ-デジタル変換)は『標本化(サンプリング)→量子化→符号化』の3段階で構成される。

    正解:○(正しい)

    解説:PCM(パルス符号変調)の基本3段階。サンプリング定理(標本化周波数≧2×信号最高周波数)が前提。

  245. 問245.標本化定理(ナイキストの定理)によれば、原信号の最高周波数の2倍以上で標本化すれば原信号を完全に復元できる。

    正解:○(正しい)

    解説:fs≧2fmax。例: 音声4kHz帯域→標本化8kHz以上必要。電話のPCM標本化は8kHz。

  246. 問246.音声PCMでは標本化周波数8kHz・量子化8ビットで64kbpsのデジタル信号となる。

    正解:○(正しい)

    解説:標本化周波数8kHz×量子化8ビット=64kbps。音声帯域を4kHzまでとすると標本化定理からその2倍の8kHzで標本化すれば足り、1標本を8ビットで符号化する。これがG.711として標準化されたデジタル電話1チャネルの速度になる。

  247. 問247.フーリエ変換は、時間領域の信号を周波数領域のスペクトルに変換する数学的手法である。

    正解:○(正しい)

    解説:どんな信号もさまざまな周波数の正弦波の重ね合わせで表せるという考えに基づき、時間の関数を周波数ごとの成分(スペクトル)に分解する。これにより、雑音がどの周波数に乗っているか、フィルタでどこを削ればよいかを定量的に扱える。

  248. 問248.デシベル(dB)は対数表現で、電力比 G[dB]=10log10(P2/P1) で表される。

    正解:○(正しい)

    解説:電力比10倍=10dB、100倍=20dB。電圧・電流比は20log10、損失は負の値で表す。

  249. 問249.伝送路の特性インピーダンスは線路の構造(導体間隔・誘電体)で決まり、整合させると反射波が生じない。

    正解:○(正しい)

    解説:Z0=√(L/C)。整合(Z_load=Z0)で反射係数Γ=0、信号は損失なく伝達。VoIPの安定動作にも重要。

  250. 問250.シャノンの通信路容量定理によれば、通信路容量C=B・log2(1+S/N)で帯域幅Bと信号雑音比S/Nに依存する。

    正解:○(正しい)

    解説:C=B・log2(1+S/N) bit/s。帯域・SN比の対数和で容量上限が決まる。広帯域・低雑音化が高速化の鍵。

  251. 問251.オームの法則は交流回路でも直流回路でも常に同じ形(V=IR)で成立する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。交流ではV=IZ(インピーダンス)であり、抵抗・リアクタンス・位相を含む複素数表現が必要。

  252. 問252.抵抗を直列接続したときの合成抵抗は、各抵抗の積となる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。直列接続の合成抵抗は各抵抗の和 R=R1+R2。電流の通り道が長くなるだけなので抵抗は増える。並列接続は 1/R=1/R1+1/R2(2個なら積÷和)で、必ず最小の抵抗より小さくなる。積で求める形は存在しない。

  253. 問253.キルヒホッフの第1法則は閉回路の電圧の和を扱う法則である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。第1法則が節点における電流則(流入と流出の和が等しい)、第2法則が閉回路における電圧則(電圧の代数和が0)。「1=電流、2=電圧」と番号と対象をセットで覚えると取り違えにくい。

  254. 問254.コンデンサのリアクタンスXcは周波数が高いほど大きくなる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。Xc=1/(2πfC)で周波数fと反比例。高周波ほどXcは小さくなる(短絡に近づく)。

  255. 問255.コイル(インダクタ)のリアクタンスXLは周波数に依存しない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。誘導性リアクタンスは XL=2πfL で周波数に比例する。周波数が高いほど電流の変化が速く、それを妨げる誘導起電力が大きくなるため。直流(f=0)では0となり、高周波では通しにくくなる。

  256. 問256.RLC直列共振回路では、共振時にインピーダンスは最大となる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。直列共振では共振時にインピーダンス最小(=R)、電流最大。並列共振は共振時にインピーダンス最大。

  257. 問257.交流の実効値は最大値(振幅)の√2倍である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正弦波の実効値は最大値÷√2(約0.707倍)で、逆に最大値が実効値の√2倍になる。実効値は同じ熱量を発生する直流に換算した値で、日本の100V・200Vという表記はいずれも実効値である。

  258. 問258.pn接合ダイオードは逆方向電圧でも自由に電流を流す。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。逆方向時は空乏層が広がり電流を阻止する(整流作用)。順方向のみ電流を流す。

  259. 問259.バイポーラトランジスタは電圧制御型素子である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。バイポーラトランジスタはベース電流でコレクタ電流を制御する電流制御型の素子。電圧制御型はFET(電界効果トランジスタ)で、ゲート電圧で電流を制御し、入力インピーダンスが極めて高いという違いがある。

  260. 問260.MOSFETの入力インピーダンスは極めて低い。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。MOSFETはゲート絶縁構造で入力インピーダンスは極めて高い(ほぼ無限大)。バイポーラと逆の特性。

  261. 問261.演算増幅器(オペアンプ)の理想特性として入力インピーダンス0が挙げられる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。理想オペアンプは入力インピーダンス『無限大』、出力インピーダンス0、電圧利得無限大。

  262. 問262.論理積(AND)はいずれか1つの入力が1のとき出力1となる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。「いずれか1つの入力が1なら出力1」はOR(論理和)の動作。AND(論理積)はすべての入力が1のときだけ出力が1になり、1つでも0があれば0になる。

  263. 問263.排他的論理和(XOR)は両方の入力が1のとき出力1となる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。XORは2つの入力が異なるときだけ1になるので、両方が1のときの出力は0。両方が1のときに1になるのはANDの動作である。

  264. 問264.NANDゲートは『万能ゲート』ではなく、限定的な論理関数しか実装できない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。NAND・NORは単体で全論理関数を実装可能な万能ゲート(機能完全)。実際のLSIで多用される。

  265. 問265.A-D変換は『符号化→量子化→標本化』の3段階順で行う。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。A-D変換は標本化(時間軸を離散化)→量子化(振幅を離散化)→符号化(2進数に変換)の順に行う。まず時間方向に切り出し、その値を段階に丸め、最後にビット列にする、という流れで覚える。

  266. 問266.標本化定理によれば、原信号の最高周波数と同じ周波数で標本化すれば完全復元できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。最高周波数の『2倍以上』で標本化が必要。等倍ではエイリアシング(折り返し雑音)が発生。

  267. 問267.音声PCMの標本化周波数は1kHz・量子化4ビットで4kbpsが標準である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。電話音声PCMはfs=8kHz・8ビット=64kbpsが標準(G.711)。1kHz/4bitは音声品質を保てない。

  268. 問268.デシベル(dB)は線形表現で、電力比をそのまま倍数で表す。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。dBは対数表現。10log10(P2/P1)で表され、10倍=10dB、100倍=20dB。

  269. 問269.伝送路で整合させると反射波が大きくなる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。整合(Z_load=Z0)で反射係数0、反射波は発生しない。不整合時に反射波が生じる。

  270. 問270.シャノンの通信路容量は帯域幅のみに依存し、信号雑音比は無関係である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。C=B・log2(1+S/N)で帯域幅BとS/N比の両方に依存する。広帯域・高SN比で容量増大。

  271. 問271.デジタル信号はアナログ信号より雑音に弱く、再生中継が困難である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。デジタルは0/1の離散値判定で再生が容易、雑音耐性が高い。これがデジタル化の最大利点。

  272. 問272.フーリエ変換は周波数領域の信号を時間領域に戻すためのみに使う。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。フーリエ変換は時間→周波数、逆フーリエ変換が周波数→時間。両者は対の関係。

  273. 問273.半導体のn型は正孔(ホール)が多数キャリア、p型は電子が多数キャリアである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。n型=電子(ネガティブ)、p型=正孔(ポジティブ)が多数キャリア。逆に覚えやすい論点。

  274. 問274.バイポーラトランジスタの3端子はベース・ソース・ドレインである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。バイポーラ=ベース・コレクタ・エミッタ。ソース・ドレインはFET(電界効果型)の端子名。

  275. 問275.共振周波数f0はインダクタンスLとキャパシタンスCの和で決まる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。共振周波数は f0=1/(2π√LC) で、LとCの積の平方根に反比例する。和ではない。LやCを大きくすると共振周波数は下がる、という関係もあわせて押さえる。

  276. 問276.オームの法則の正しい式はどれか。

    • ア.V=I/R
    • イ.V=R/I
    • ウ.V=IR
    • エ.V=I+R

    正解:ウ.V=IR

    解説:オームの法則は V=IR で、電圧は電流と抵抗の積。ここから I=V/R、R=V/I と変形でき、3つの形を自在に使い分けられるようにしておく。V=I/R や V=I+R では単位(次元)が合わない。

  277. 問277.抵抗R1=2Ω・R2=3Ωを直列接続したときの合成抵抗はどれか。

    • ア.1.2Ω
    • イ.6Ω
    • ウ.2.5Ω
    • エ.5Ω

    正解:エ.5Ω

    解説:直列接続の合成抵抗は和なので 2+3=5Ω。電流の通り道が長くなるだけなので必ず最大の抵抗以上になる。参考までに同じ2個を並列にすると (2×3)÷(2+3)=1.2Ω で、最小の抵抗より小さくなる。

  278. 問278.キルヒホッフの第1法則(電流則)が示す内容はどれか。

    • ア.節点の電流の和=0
    • イ.電力の保存
    • ウ.閉回路の電圧の和=0
    • エ.抵抗の合成

    正解:ア.節点の電流の和=0

    解説:第1法則は節点に流入する電流と流出する電流の代数和が0になるという電流則で、電荷が節点にたまらないこと(電荷保存則)を表す。閉回路の電圧の和が0になるのは第2法則(電圧則)で、対象が異なる。

  279. 問279.コンデンサのリアクタンスXcの正しい式はどれか。

    • ア.Xc=2πfC
    • イ.Xc=1/(2πfC)
    • ウ.Xc=2πf/C
    • エ.Xc=fC

    正解:イ.Xc=1/(2πfC)

    解説:容量性リアクタンスは Xc=1/(ωC)=1/(2πfC) で、周波数にも静電容量にも反比例する。周波数が高いほど小さくなって電流を通しやすくなり、直流(f=0)では無限大となって電流を通さない。コイルとちょうど逆の性質。

  280. 問280.コイルのリアクタンスXLの正しい式はどれか。

    • ア.XL=L/f
    • イ.XL=1/(2πfL)
    • ウ.XL=2πfL
    • エ.XL=f/L

    正解:ウ.XL=2πfL

    解説:誘導性リアクタンスは XL=ωL=2πfL で、周波数に比例する。高周波ほど電流の変化が速く、それを妨げる誘導起電力が大きくなるため。周波数に反比例するコンデンサとは逆の振る舞いをする。

  281. 問281.交流の実効値と最大値(振幅)の関係はどれか。

    • ア.実効値=最大値
    • イ.実効値=最大値/2
    • ウ.実効値=最大値×√2
    • エ.実効値=最大値/√2

    正解:エ.実効値=最大値/√2

    解説:正弦波では 実効値=最大値÷√2(約0.707倍)。実効値は同じ熱量を発生する直流に換算した値として定義されるため、瞬時値の2乗平均の平方根から導かれる。最大値は実効値の√2倍になる。

  282. 問282.pn接合ダイオードの主な機能はどれか。

    • ア.整流
    • イ.発振
    • ウ.増幅
    • エ.変調

    正解:ア.整流

    解説:pn接合は順方向電圧では電流を流し、逆方向ではほとんど流さないという一方向性を持つ。この性質を使って交流を直流に変換するのが整流作用で、電源回路の基本になる。増幅はトランジスタ、発振や変調は別の回路の働き。

  283. 問283.バイポーラトランジスタの3端子はどれか。

    • ア.ゲート・ソース・ドレイン
    • イ.ベース・コレクタ・エミッタ
    • ウ.アノード・カソード・ゲート
    • エ.プラス・マイナス・接地

    正解:イ.ベース・コレクタ・エミッタ

    解説:バイポーラトランジスタの3端子はベース・コレクタ・エミッタで、ベースに流す小さな電流でコレクタ・エミッタ間の大きな電流を制御する電流制御型。ゲート・ソース・ドレインはFET、アノード・カソードはダイオードの端子名である。

  284. 問284.MOSFETの特徴として正しいものはどれか。

    • ア.電圧制御型・入力インピーダンス低
    • イ.電流制御型・入力インピーダンス低
    • ウ.電圧制御型・入力インピーダンス高
    • エ.電流制御型・入力インピーダンス高

    正解:ウ.電圧制御型・入力インピーダンス高

    解説:MOSFETはゲートが絶縁膜で隔てられているためゲート電流がほとんど流れず、入力インピーダンスが極めて高い電圧制御型の素子。消費電力が小さく集積化しやすいので、デジタル回路の基本素子として広く使われている。

  285. 問285.論理積(AND)の動作として正しいものはどれか。

    • ア.いずれか1つの入力が1なら出力1
    • イ.入力に関係なく常に1
    • ウ.全入力が0のときのみ出力1
    • エ.全入力が1のときのみ出力1

    正解:エ.全入力が1のときのみ出力1

    解説:ANDはすべての入力が1のときだけ出力が1になる。スイッチを直列につないだ回路と同じで、1つでも切れていれば流れない。「いずれか1つが1なら出力1」はORの動作で、両者を取り違えないよう直列・並列のイメージで区別する。

  286. 問286.排他的論理和(XOR)の出力が1となる入力組合せはどれか。

    • ア.A=0,B=1
    • イ.A=1,B=1
    • ウ.A=0,B=0
    • エ.入力に関わらず常に1

    正解:ア.A=0,B=1

    解説:XORは2入力が異なるときだけ出力が1になるので、A=0・B=1(またはA=1・B=0)の組合せが該当する。両方1のときも両方0のときも出力は0になる。

  287. 問287.『万能ゲート』として正しい組合せはどれか。

    • ア.AND・OR
    • イ.NAND・NOR
    • ウ.XOR・NOT
    • エ.XOR・XNOR

    正解:イ.NAND・NOR

    解説:NANDとNORは、それぞれ単体を組み合わせるだけでAND・OR・NOTのすべてを構成でき、あらゆる論理関数を実現できる(機能完全)。このため実際のICでは1種類のゲートだけで回路を作れるという製造上の利点がある。

  288. 問288.A-D変換の正しい段階順序はどれか。

    • ア.量子化→標本化→符号化
    • イ.符号化→量子化→標本化
    • ウ.標本化→量子化→符号化
    • エ.標本化→符号化→量子化

    正解:ウ.標本化→量子化→符号化

    解説:PCMの3段階: ①標本化(連続→離散時間)②量子化(連続→離散値)③符号化(2進数化)。

  289. 問289.標本化定理(ナイキスト)が要求する標本化周波数の最低条件はどれか(信号最高周波数fmax)。

    • ア.fs≧fmax
    • イ.fs≧4fmax
    • ウ.fs≧fmax/2
    • エ.fs≧2fmax

    正解:エ.fs≧2fmax

    解説:標本化定理より、信号に含まれる最高周波数fmaxの2倍以上の周波数で標本化すれば元の波形を復元できる(fs≧2fmax)。これを下回ると高い周波数成分が低い周波数に折り返って現れるエイリアシング(折返し雑音)が生じ、元に戻せなくなる。

  290. 問290.電話音声PCMの標準ビットレートはどれか(G.711)。

    • ア.64kbps
    • イ.32kbps
    • ウ.8kbps
    • エ.128kbps

    正解:ア.64kbps

    解説:音声帯域を4kHzまでとすると標本化定理からfs=8kHzで足り、1標本を8ビットで符号化するので 8k×8=64kbps。これがG.711として標準化されたデジタル電話1チャネルの速度で、伝送路の設計単位にもなっている。

  291. 問291.デシベル(dB)の電力比定義式はどれか。

    • ア.G=P2/P1
    • イ.G=10log10(P2/P1)
    • ウ.G=20log10(P2/P1)
    • エ.G=log2(P2/P1)

    正解:イ.G=10log10(P2/P1)

    解説:電力比のデシベルは G=10log₁₀(P2/P1)。電圧比・電流比の場合は電力が2乗に比例するため係数が2倍になり 20log₁₀ を使う。10倍の電力比が10dB、2倍がおよそ3dBという目安を覚えておくと計算が速い。

  292. 問292.RLC直列共振時のインピーダンス値として正しいものはどれか。

    • ア.R+jωL
    • イ.R-j/(ωC)
    • ウ.Rのみ
    • エ.無限大

    正解:ウ.Rのみ

    解説:直列共振ではXL=Xcとなり誘導性と容量性のリアクタンスが打ち消し合うため、インピーダンスは抵抗Rだけになる。その結果インピーダンスが最小になり電流は最大となる。並列共振では逆にインピーダンスが最大となる。

  293. 問293.共振周波数f0の正しい式はどれか。

    • ア.f0=2π√LC
    • イ.f0=L/C
    • ウ.f0=L+C
    • エ.f0=1/(2π√LC)

    正解:エ.f0=1/(2π√LC)

    解説:XL=Xc すなわち 2πf L=1/(2πf C) を f について解くと f0=1/(2π√LC) が得られる。LとCの積で決まるため、どちらを大きくしても共振周波数は下がる。

  294. 問294.シャノンの通信路容量の式はどれか。

    • ア.C=B・log2(1+S/N)
    • イ.C=B・S/N
    • ウ.C=B+S/N
    • エ.C=log10(B・S/N)

    正解:ア.C=B・log2(1+S/N)

    解説:シャノンの定理より通信路容量は C=B・log₂(1+S/N) [bit/s]。帯域幅Bを広げれば比例して増えるが、S/Nを上げても対数でしか増えない点が重要で、電力を上げるより帯域を確保するほうが効率的な場合が多いことを示している。

  295. 問295.伝送路の受端で反射波が生じないようにするための条件として、正しいものはどれか。

    • ア.負荷のインピーダンスを、線路の導体抵抗と等しくする
    • イ.負荷のインピーダンスを、線路の特性インピーダンスと等しくする
    • ウ.負荷のインピーダンスを、線路の絶縁抵抗と等しくする
    • エ.負荷のインピーダンスを、電源の内部インピーダンスと等しくする

    正解:イ.負荷のインピーダンスを、線路の特性インピーダンスと等しくする

    解説:線路上の進行波は、インピーダンスがZ1からZ2に変わる点で、その(Z2−Z1)/(Z2+Z1)倍が反射波となって戻る。受端では線路の特性インピーダンスから負荷のインピーダンスに変わるので、両者を等しくすれば反射波は0になる(整合)。整合がとれていないと定在波ができ、送信波形が劣化する。特性インピーダンスは線路に分布するインダクタンス・抵抗・静電容量・漏れ抵抗から決まる値で、導体抵抗や絶縁抵抗そのものではない。受端の反射は負荷と特性インピーダンスの関係で決まるので、電源の内部インピーダンスに合わせても反射はなくならない。

    根拠: コトバンク「反射波」 百科事典マイペディア(インピーダンスZ1からZ2に変わる点で、進行波eは e′=e(Z2−Z1)/(Z2+Z1)の反射波となって戻る) / コトバンク「インピーダンス整合」 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典(線路の特性インピーダンスと負荷のインピーダンスが整合していないと反射が生じて定在波ができ、送信波形が劣化) / コトバンク「分布定数回路」 日本大百科全書(線路の単位長さごとのインダクタンス・抵抗・キャパシタンス・リーカンスが分布、特性インピーダンスは分布定数から算定)

  296. 問296.論理和(OR)の出力が0となるのはどの場合か。

    • ア.いずれか1つが1のとき
    • イ.全入力1のとき
    • ウ.全入力0のとき
    • エ.入力に関係なく常に0

    正解:ウ.全入力0のとき

    解説:ORはどれか1つでも入力が1なら出力が1になるので、出力が0になるのはすべての入力が0のときだけ。全入力が1のときはもちろん1で、これはANDと結果が一致する場合にすぎない。

  297. 問297.半導体n型の多数キャリアはどれか。

    • ア.正孔
    • イ.イオン
    • ウ.電子と正孔の両方
    • エ.電子

    正解:エ.電子

    解説:n型半導体はリンなど5価の不純物を加えて自由電子を増やしたもので、多数キャリアは電子(negative)。p型はホウ素など3価の不純物を加えて正孔を増やしたもので、多数キャリアは正孔(positive)。名称の頭文字と対応させて覚える。

  298. 問298.演算増幅器(オペアンプ)の理想特性に該当するものはどれか。

    • ア.電圧利得無限大
    • イ.出力インピーダンス無限大
    • ウ.入力インピーダンス0
    • エ.入出力電圧反転固定

    正解:ア.電圧利得無限大

    解説:理想的なオペアンプは電圧利得が無限大、入力インピーダンスが無限大、出力インピーダンスが0とされる。利得が無限大だからこそ、負帰還をかけたとき2つの入力端子の電位差が0とみなせる(仮想短絡)ようになり、回路の解析が簡単になる。

  299. 問299.フーリエ変換の主目的はどれか。

    • ア.電力測定
    • イ.時間領域→周波数領域への変換
    • ウ.DC成分の除去
    • エ.信号の増幅

    正解:イ.時間領域→周波数領域への変換

    解説:フーリエ変換は時間の関数を周波数ごとの成分に分解し、時間領域から周波数領域へ移す手法。どの周波数にどれだけ成分があるかが分かるため、雑音の特定やフィルタの設計、変調方式の解析に不可欠になる。増幅や電力測定の手段ではない。

  300. 問300.デジタル信号がアナログ信号より優れる主な理由はどれか。

    • ア.高周波で送信できる
    • イ.大電力で送信できる
    • ウ.ノイズに強く再生中継が容易
    • エ.アンテナが小さくて済む

    正解:ウ.ノイズに強く再生中継が容易

    解説:デジタル信号は0か1かを判定すればよいので、多少の雑音や波形のひずみがあっても元の値を正確に読み取れ、中継地点で完全な波形に再生(再生中継)できる。アナログでは中継のたびに雑音が累積するため、長距離伝送で差が決定的になる。

  301. 問301.DWDM(高密度波長分割多重)はITU-Tグリッドで波長間隔0.8nm(100GHz)以下を用い、1心の光ファイバで数十波長以上を多重化できる。

    正解:○(正しい)

    解説:DWDMはC帯(1530-1565nm)中心に高密度多重。CWDMは20nm間隔で粗多重と区別される。

  302. 問302.OTN(光トランスポートネットワーク)はITU-T G.709で標準化され、FEC(前方誤り訂正)により伝送品質を向上させる。

    正解:○(正しい)

    解説:ODUk/OTUkフレーム構造とリードソロモン等のFECで長距離光伝送のBERを改善する。

  303. 問303.GE-PON(1000BASE-PON)はIEEE 802.3ahで規定され、1心ファイバを最大32分岐し上下1Gbpsで共有する受動光網である。

    正解:○(正しい)

    解説:OLT-ONU間を光スプリッタで分岐。上り方向はTDMAで衝突回避する。FTTHの主要方式。

  304. 問304.光ファイバのシングルモード(SMF)は、コア径が約9μmで長距離伝送に適し、多モード分散がない。

    正解:○(正しい)

    解説:コア径が小さくLP01モードのみ伝搬。波長分散・偏波モード分散はあるが多モード分散はない。

  305. 問305.5G NR(New Radio)のミリ波帯(FR2)は24GHz以上の周波数を用い、広帯域による超高速通信が可能だが伝搬損失が大きい。

    正解:○(正しい)

    解説:5G NRの周波数帯はFR1(6GHz帯以下)とFR2(24GHz以上のミリ波)に分かれる。FR2は広い帯域幅を確保できるため超高速通信が可能だが、波長が短く直進性が強いうえ減衰も大きいため、電波を細く絞って届けるビームフォーミングと、基地局を密に置くスモールセル構成が前提になる。

  306. 問306.5Gのネットワークスライシングは、1つの物理ネットワーク上に用途別の仮想ネットワークを構築し、eMBB/URLLC/mMTC等を分離提供する技術である。

    正解:○(正しい)

    解説:NFV/SDNを基盤にスライス単位でQoS・帯域・遅延を制御。産業用途・自動運転に活用。

  307. 問307.MIMO(Multiple Input Multiple Output)は複数アンテナの空間多重で伝送容量を増大させる技術で、Massive MIMOは5Gの中核技術である。

    正解:○(正しい)

    解説:送受信アンテナをN×N配置すれば理論上N倍の容量。Massive MIMOは数十-百本級のアンテナ素子を用いる。

  308. 問308.Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)はOFDMAとMU-MIMOの併用で複数端末の同時通信効率を向上させ、IoT端末の大量接続に対応する。

    正解:○(正しい)

    解説:従来のCSMA/CA衝突回避から、OFDMAでサブキャリア分割し多端末を効率収容。

  309. 問309.NB-IoT(Narrowband IoT)はLTE基盤の低消費電力・低速IoT通信規格で、ライセンスバンドを用いSIMによる認証を行う。

    正解:○(正しい)

    解説:帯域180kHz・最大数百kbps。省電力モード(PSM/eDRX)で電池寿命10年級を実現。

  310. 問310.LoRaWANはサブGHz帯のアンライセンス周波数を使うLPWA規格で、最大数十km級の長距離通信が可能である。

    正解:○(正しい)

    解説:拡散変調(チャープスペクトラム)で長距離化。日本では920MHz帯のARIB STD-T108に従う。

  311. 問311.IPv6アドレスは128ビットで構成され、ステートレスアドレス自動構成(SLAAC)によりDHCPなしでアドレス設定が可能である。

    正解:○(正しい)

    解説:ルータ広告(RA)とインタフェース識別子からアドレス自動生成。NDP(近隣探索)で重複検出。

  312. 問312.TCPのスロースタートは輻輳ウィンドウ(cwnd)を1MSSから指数的に増加させ、ssthresh到達後は輻輳回避フェーズで線形増加する。

    正解:○(正しい)

    解説:ACK受信ごとにcwnd倍増→ssthresh到達で線形(+1MSS/RTT)化。Renoでは3重複ACKで半減。

  313. 問313.OSPF(Open Shortest Path First)はリンクステート型ルーティングプロトコルで、ダイクストラ法により最短経路を計算する。

    正解:○(正しい)

    解説:AS内のIGPで階層的エリア構成可。各ルータがLSDB(リンク状態DB)を共有し収束が速い。

  314. 問314.BGP-4(Border Gateway Protocol)はAS(自律システム)間の経路制御に用いられるパスベクトル型プロトコルである。

    正解:○(正しい)

    解説:TCP/179で接続しAS_PATH等の属性で経路選択。インターネットのバックボーン経路制御の標準。

  315. 問315.IPsecのトンネルモードはIPパケット全体をカプセル化して暗号化し、VPNゲートウェイ間通信に利用される。

    正解:○(正しい)

    解説:新IPヘッダ+ESP/AHヘッダ+元IPパケット暗号化。トランスポートモードはペイロードのみ暗号化。

  316. 問316.MPLS(Multi-Protocol Label Switching)はラベルによる転送でルーティング負荷を軽減し、VPN・トラヒックエンジニアリングに活用される。

    正解:○(正しい)

    解説:L2.5層で動作。LSP(ラベルスイッチパス)により高速転送とQoS制御を両立。

  317. 問317.DiffServ(Differentiated Services)はIPヘッダのDSCPフィールドで優先度を区別し、ルータ単位でクラスベース転送を行うQoS方式である。

    正解:○(正しい)

    解説:IntServ(フロー単位予約)と対比してスケーラブル。EF/AF/BEの3クラスが主要PHB。

  318. 問318.AES(Advanced Encryption Standard)は128/192/256ビット鍵長の共通鍵ブロック暗号で、SPN構造を持ち米国NIST標準である。

    正解:○(正しい)

    解説:Rijndael方式採用。10/12/14ラウンド処理。DESの後継として2001年標準化。

  319. 問319.楕円曲線暗号(ECC)はRSAより短い鍵長で同等の安全性を実現し、IoT機器等のリソース制約環境で有利である。

    正解:○(正しい)

    解説:256ビットECCは3072ビットRSA相当の強度。離散対数問題の楕円曲線版に基づく。

  320. 問320.耐量子計算機暗号(PQC)は量子コンピュータの計算能力に耐性を持つ暗号方式で、格子暗号・符号ベース暗号等が候補となっている。

    正解:○(正しい)

    解説:NISTがCRYSTALS-Kyber/Dilithium等を標準化。Shorアルゴリズムに対するRSA・ECC脆弱性対策。

  321. 問321.ゼロトラストセキュリティは『信頼せず常に検証』を原則とし、ネットワーク境界に依存せず全アクセスを認証・認可する考え方である。

    正解:○(正しい)

    解説:従来の境界防御モデルから脱却。NIST SP 800-207で枠組み定義。クラウド・リモートワーク前提。

  322. 問322.WAF(Web Application Firewall)はHTTP/HTTPS層でアプリケーション攻撃を検知・防御し、SQLインジェクションやXSS対策に有効である。

    正解:○(正しい)

    解説:シグネチャ型・振る舞い型の検知。L7動作でファイアウォール(L3/4)やIDS/IPSと役割が異なる。

  323. 問323.アーラン式B(呼損率公式)は、即時式完全線群における呼損率Bを与えるトラヒック理論の基本公式である。

    正解:○(正しい)

    解説:B=(a^n/n!)/Σ(a^k/k!)。aはアーラン値、nは回線数。電話交換設備設計の基礎。

  324. 問324.稼働率(アベイラビリティ)はMTBF/(MTBF+MTTR)で表され、故障率と修復時間の比で決まる。

    正解:○(正しい)

    解説:稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)。MTBFは平均故障間隔で「どれだけ壊れにくいか」、MTTRは平均修復時間で「どれだけ早く直せるか」を表す。したがって稼働率を上げるには、壊れにくくするだけでなく、復旧を速くする(冗長化や保守体制)ことも同じく効く。

  325. 問325.リードソロモン符号は記号単位の誤り訂正符号で、バースト誤りに強くCD・DVDやデジタル放送に広く採用される。

    正解:○(正しい)

    解説:リードソロモン符号はビットではなく複数ビットをまとめた記号(シンボル)単位で誤りを訂正するため、連続して発生するバースト誤りが少数の記号にまとまり効率よく訂正できる。傷や汚れで連続誤りが生じやすいCD・DVDやデジタル放送で広く使われている。

  326. 問326.LDPC符号(低密度パリティ検査符号)はシャノン限界に迫る性能を持ち、Wi-Fi 6や5G NRで採用されている。

    正解:○(正しい)

    解説:疎なパリティ検査行列と確率伝搬法(信念伝搬)で復号。Turbo符号と並ぶ高性能FEC。

  327. 問327.電気通信事業法における『指定電気通信設備』は、市場支配的事業者の設備に対し開放義務等の規制を課す制度である。

    正解:○(正しい)

    解説:NTT東西の加入者回線等が第一種指定。接続料原価算定や接続義務でNGN競争を促進。

  328. 問328.CWDM(粗波長分割多重)はDWDMと同じ波長間隔(0.8nm)を採用し、長距離大容量伝送に最適化されている。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。CWDMは20nm間隔の粗多重で短距離・低コスト用途。0.8nm間隔の高密度多重はDWDMである。

  329. 問329.5Gのミリ波帯(FR2)はSub6帯(FR1)に比べて回り込みが強く、遮蔽物に強い特性を持つ。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはミリ波は直進性が強く遮蔽物に弱い。減衰も大きいためビームフォーミングで補う。

  330. 問330.IPv6アドレスは64ビットで構成され、IPv4の枯渇問題解決のために設計された。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはIPv6は128ビット。前半64ビットがネットワークプレフィクス、後半64ビットがインタフェースID。

  331. 問331.TCPの3ウェイハンドシェイクはSYN→ACK→FINの3パケットで接続確立を行う。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはSYN→SYN+ACK→ACKの3パケット。FINは接続終了時のフラグであり接続確立ではない。

  332. 問332.OSPFはディスタンスベクトル型プロトコルで、ホップ数のみで経路選択を行う。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはOSPFはリンクステート型でメトリック(コスト)に基づき計算。ホップ数のみはRIP。

  333. 問333.BGPはAS内部のルーティング(IGP)に用いられ、RIPやOSPFと同じ用途である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはBGPはAS間ルーティング(EGP)。AS内はOSPF・RIP・IS-IS等のIGPが担う。

  334. 問334.AESは公開鍵暗号方式の一つで、暗号化と復号で異なる鍵を用いる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはAESは共通鍵(対称鍵)暗号で同一鍵を用いる。公開鍵暗号はRSAや楕円曲線等。

  335. 問335.RSA暗号は楕円曲線上の離散対数問題の困難性に安全性の根拠を置いている。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはRSAは大きな合成数の素因数分解の困難性に依拠。楕円曲線離散対数はECCの根拠。

  336. 問336.ゼロトラストモデルでは社内ネットワーク内のアクセスは信頼でき、認証不要としてよい。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはゼロトラストは『信頼せず常に検証』が原則。内部も含め全アクセスを認証・認可する。

  337. 問337.WAFはL3/L4のパケットフィルタリングが主機能で、SQLインジェクション等のアプリ層攻撃には対応しない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはWAFはL7アプリ層動作でSQLi・XSS等を防御。L3/L4はファイアウォールの領域。

  338. 問338.DDoS攻撃は単一の攻撃元から大量パケットを送出する攻撃で、IPアドレス遮断で容易に防御できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはDDoSは分散型(多数Bot)で送信元が分散するため単純IP遮断では防げない。

  339. 問339.稼働率はMTTR/(MTBF+MTTR)で求められ、修復時間が長いほど稼働率は高くなる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)。修復時間が長いほど分母が増え稼働率は下がる。

  340. 問340.アーランは1時間に2呼ある回線の使用密度の単位で、保留時間は無関係である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはアーラン=単位時間内の総保留時間/単位時間。呼数と平均保留時間の積で算出する。

  341. 問341.光ファイバのマルチモード(MMF)はシングルモードより長距離伝送に適しており、海底ケーブル等で用いられる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはMMFはモード分散があり中短距離向け。長距離・海底はシングルモードファイバ(SMF)。

  342. 問342.OTNのFECには単純パリティ符号が用いられ、誤り訂正能力は限定的である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはOTN FECはリードソロモン符号(RS(255,239)等)が標準で、強力な訂正能力を持つ。

  343. 問343.LoRaWANは2.4GHz帯の高周波数を用い、室内のみで利用される短距離通信規格である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはLoRaWANはサブGHz帯(日本は920MHz)で長距離数km〜数十km級の屋外IoT向け。

  344. 問344.NB-IoTはアンライセンスバンドを使用し、SIM認証を必要としない通信規格である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはNB-IoTはLTEライセンスバンドを使用しSIM認証必須。LoRaWAN等とは制度が異なる。

  345. 問345.MIMOは送受信に1本ずつのアンテナを使う通信方式で、複数アンテナの空間多重ではない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはMIMOは複数アンテナの空間多重技術。1本ずつのSISO(Single Input Single Output)とは別。

  346. 問346.Wi-Fi 6はOFDMで単一端末向け通信のみを高速化し、多端末同時通信効率は変わらない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはWi-Fi 6はOFDMAとMU-MIMOで多端末同時通信効率を大幅改善した規格である。

  347. 問347.MPLSはOSI参照モデルの物理層(L1)で動作し、光信号を直接スイッチングする技術である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはMPLSはL2とL3の中間(L2.5)でラベルスイッチングする技術。物理層動作ではない。

  348. 問348.IPsecのトランスポートモードはIPパケット全体をカプセル化し、VPNゲートウェイ間通信で利用される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはトランスポートモードはペイロードのみ暗号化(ホスト間)。VPN GW間はトンネルモード。

  349. 問349.QoSのIntServはフロー単位の帯域予約を行うため、コアネットワークでも極めてスケーラブルである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはIntServはフロー単位状態保持でスケーラビリティに劣る。DiffServの方がコア向き。

  350. 問350.電気通信事業法上の『基礎的電気通信役務』とはモバイル通信全般を指す概念である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは加入電話・公衆電話・緊急通報・ブロードバンド等の国民生活必須サービスを指す。

  351. 問351.電波法では無線局の開設に総務大臣の免許は不要であり、自由に開設できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは電波法第4条で原則免許制。無免許開設は罰則対象(微弱電波等の例外を除く)。

  352. 問352.不正アクセス禁止法で処罰対象となる行為として最も適切なものはどれか。

    • ア.公開Webサイトの閲覧
    • イ.自社サーバの脆弱性診断
    • ウ.他人のID・パスワードを不正取得・保管する行為
    • エ.オープンソースの利用

    正解:ウ.他人のID・パスワードを不正取得・保管する行為

    解説:平成24年(2012年)改正で識別符号の不正取得・保管・提供罪が追加。フィッシング等も処罰対象となった。

  353. 問353.UPS(無停電電源装置)は商用電源の力率改善のみが目的で、停電時に電力を供給する機能はない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはUPSは停電時バッテリ等で電力を継続供給する装置。サーバ・通信機器保護が主目的。

  354. 問354.PUE(電力使用効率)はIT機器消費電力を総消費電力で除した値で、値が大きいほど効率が良い。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはPUE=総電力/IT電力。値が1.0に近いほど効率が良く、最新DCでは1.2前後を目指す。

  355. 問355.OAuth 2.0はユーザの認証そのものを行うプロトコルで、認可の仕組みは含まれていない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはOAuth 2.0は認可フレームワーク。認証はOpenID Connect(OAuth拡張)が担当する。

  356. 問356.光ファイバ伝送において、長距離・大容量伝送に最も適した方式はどれか。

    • ア.マルチモードファイバ+LED光源
    • イ.マルチモードファイバ+CWDM
    • ウ.プラスチック光ファイバ+VCSEL
    • エ.シングルモードファイバ+DWDM

    正解:エ.シングルモードファイバ+DWDM

    解説:SMFはモード分散がなく長距離向き。DWDMで波長多重し大容量化。海底ケーブル等で標準採用。

  357. 問357.5G NRで超低遅延・高信頼通信を提供するユースケースカテゴリはどれか。

    • ア.URLLC
    • イ.mMTC
    • ウ.eMBB
    • エ.FWA

    正解:ア.URLLC

    解説:URLLC(Ultra-Reliable Low Latency Communications)は1ms級遅延・99.999%信頼。自動運転・遠隔医療向け。

  358. 問358.IPv6のステートレスアドレス自動構成(SLAAC)で用いられるプロトコルはどれか。

    • ア.ARP
    • イ.ICMPv6 近隣探索(NDP)
    • ウ.RARP
    • エ.DHCPv6

    正解:イ.ICMPv6 近隣探索(NDP)

    解説:ICMPv6のRA(ルータ広告)でプレフィクスを取得し自動アドレス生成。重複検出もNDPで行う。

  359. 問359.AS間のルーティングに使用される代表的なプロトコルはどれか。

    • ア.OSPF
    • イ.RIP
    • ウ.BGP-4
    • エ.EIGRP

    正解:ウ.BGP-4

    解説:BGP-4はインターネットのAS間(EGP)標準。RIP/OSPF/EIGRPはAS内ルーティング(IGP)。

  360. 問360.公開鍵暗号方式に該当しないものはどれか。

    • ア.RSA
    • イ.ElGamal
    • ウ.楕円曲線暗号(ECC)
    • エ.AES

    正解:エ.AES

    解説:AESは共通鍵(対称鍵)ブロック暗号。RSA・ECC・ElGamalはすべて公開鍵(非対称鍵)暗号。

  361. 問361.シャノン限界に最も近い性能を持つとされる誤り訂正符号はどれか。

    • ア.LDPC符号
    • イ.単純パリティ符号
    • ウ.ハミング符号
    • エ.CRC符号

    正解:ア.LDPC符号

    解説:LDPC符号は5G NR・Wi-Fi 6で採用。Turbo符号と並びシャノン限界に迫る性能。CRCは検出専用。

  362. 問362.DWDMで採用される標準波長間隔として最も一般的なものはどれか。

    • ア.20nm(CWDMと同等)
    • イ.0.8nm(100GHz間隔)
    • ウ.10nm
    • エ.50nm

    正解:イ.0.8nm(100GHz間隔)

    解説:ITU-T G.694.1でDWDMは100GHz(0.8nm)が標準。50GHz・25GHz等の高密度版もある。CWDMは20nm。

  363. 問363.TCP輻輳制御において、スロースタートから輻輳回避フェーズへ移行する閾値の名称はどれか。

    • ア.cwnd
    • イ.MSS
    • ウ.ssthresh
    • エ.rwnd

    正解:ウ.ssthresh

    解説:ssthresh(スロースタート閾値)超過後は線形増加(輻輳回避)。cwndは輻輳ウィンドウ自体。

  364. 問364.IPsecのプロトコルで暗号化と認証の両方を提供するものはどれか。

    • ア.ISAKMP
    • イ.AH(Authentication Header)
    • ウ.IKE(Internet Key Exchange)
    • エ.ESP(Encapsulating Security Payload)

    正解:エ.ESP(Encapsulating Security Payload)

    解説:ESPは暗号化+認証を提供。AHは認証のみ。IKE/ISAKMPは鍵交換プロトコル。

  365. 問365.アーラン値の計算式として正しいものはどれか。

    • ア.呼数 × 平均保留時間
    • イ.呼数 / 平均保留時間
    • ウ.回線数 × 呼損率
    • エ.回線数 / 単位時間

    正解:ア.呼数 × 平均保留時間

    解説:アーラン=単位時間内の呼数×平均保留時間で算出。1時間に100呼×平均180秒=5アーラン。

  366. 問366.稼働率99.99%(フォーナイン)の年間停止許容時間はおおよそ何分か。

    • ア.約5分
    • イ.約53分
    • ウ.約9時間
    • エ.約4時間

    正解:イ.約53分

    解説:1年=525600分、停止許容=525600×0.0001≒52.6分。99.999%(ファイブナイン)は約5分。

  367. 問367.Wi-Fi 6において複数端末の同時通信効率を改善する中核技術はどれか。

    • ア.CSMA/CDの導入
    • イ.シングルキャリア変調
    • ウ.OFDMAとMU-MIMOの併用
    • エ.FDMAのみの採用

    正解:ウ.OFDMAとMU-MIMOの併用

    解説:OFDMAでサブキャリア分割しMU-MIMOで空間多重。多端末同時通信の効率を大幅改善。

  368. 問368.5Gのネットワークスライシングを実現する基盤技術として最も適切なものはどれか。

    • ア.TDM(時分割多重)のみ
    • イ.アナログ変調
    • ウ.FDD(周波数分割複信)のみ
    • エ.NFV/SDN

    正解:エ.NFV/SDN

    解説:NFV(仮想化)とSDN(ソフトウェア制御)でスライス単位の論理ネットワークを構築・管理する。

  369. 問369.FTTH向けのGE-PONで上り通信に用いる多元接続方式はどれか。

    • ア.TDMA
    • イ.CDMA
    • ウ.OFDMA
    • エ.FDMA

    正解:ア.TDMA

    解説:GE-PONは上り方向で時分割多元接続(TDMA)を採用。ONUごとに時間スロットを割り当て衝突回避。

  370. 問370.DDoS攻撃の防御として最も効果が高い対策はどれか。

    • ア.単一IPによるアクセス遮断のみ
    • イ.CDN・スクラビングセンタ等の分散防御
    • ウ.サーバの停止
    • エ.ローカルファイアウォールの強化のみ

    正解:イ.CDN・スクラビングセンタ等の分散防御

    解説:分散攻撃には分散防御が必要。CDNでトラヒック分散、スクラビング業者で悪性パケット除去が定石。

  371. 問371.電気通信事業法における『基礎的電気通信役務』に該当しないものはどれか。

    • ア.加入電話
    • イ.公衆電話
    • ウ.オンラインゲームサービス
    • エ.緊急通報(110・119)

    正解:ウ.オンラインゲームサービス

    解説:基礎的役務は国民生活に不可欠な電話・緊急通報・基幹的BB等。オンラインゲームは民間商用役務。

  372. 問372.耐量子計算機暗号(PQC)の代表的な方式として、NISTが標準化したものはどれか。

    • ア.RSA-4096
    • イ.AES-256
    • ウ.ECDSA-P256
    • エ.CRYSTALS-Kyber

    正解:エ.CRYSTALS-Kyber

    解説:CRYSTALS-Kyberは格子暗号ベースのPQC鍵カプセル化方式。NISTが2024年に標準化(ML-KEM)。

  373. 問373.OTN(光トランスポートネットワーク)の標準を規定するITU-T勧告はどれか。

    • ア.G.709
    • イ.G.984
    • ウ.G.652
    • エ.G.711

    正解:ア.G.709

    解説:G.709がOTNフレーム構造(ODUk/OTUk)・FECを規定。G.984はGPON、G.711は音声PCM、G.652はSMF。

  374. 問374.ゼロトラストアーキテクチャの基本原則として最も適切なものはどれか。

    • ア.社内ネットワークは無条件に信頼する
    • イ.全アクセスを認証・認可し常に検証する
    • ウ.VPN接続後は自由にアクセス可能とする
    • エ.境界防御を強化すれば内部は安全

    正解:イ.全アクセスを認証・認可し常に検証する

    解説:ゼロトラストは『Never Trust, Always Verify』が原則。境界に依存せず全アクセスを継続検証する。

  375. 問375.QoS方式のうち、DSCPフィールドで優先度を区別しクラスベース転送を行うものはどれか。

    • ア.IntServ(RSVP)
    • イ.ベストエフォート
    • ウ.DiffServ
    • エ.FIFOキューイングのみ

    正解:ウ.DiffServ

    解説:DiffServはIPヘッダDSCPでEF/AF/BE等のPHBを区別。IntServはフロー単位のRSVP予約方式で別。