昆虫検定「個別の昆虫」の一問一答
📖 昆虫検定「個別の昆虫」の全64問と解説(一覧)
昆虫検定の個別の昆虫に関する一問一答(全64問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.カブトムシの幼虫は、朽ち木や腐葉土を食べて育つ。
正解:○(正しい)
解説:カブトムシの幼虫は土の中で腐葉土や朽ち木を食べ、1齢から3齢まで育ってさなぎになる。成虫になると口の形が変わり、木の樹液をなめて生きる。幼虫が落ち葉を分解して土に返すはたらきをしている点でも、林の中で役割を持っている。
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問2.クワガタムシのオスに見られる、角のように大きく目立つ部分は、何が発達したものか。
- ア.大あご
- イ.触角
- ウ.前あし
- エ.口ひげ
正解:ア.大あご
解説:クワガタムシの角のように見える部分は大あごが発達したもので、主にオスで大きくなり、木の上でのけんかや交尾相手をめぐる争いに使われる。カブトムシの角は頭部と胸部の外骨格が突き出たもので、成り立ちが違う。同じ「角のある甲虫」でも、どこが変化したかが異なる。
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問3.ナナホシテントウは、アブラムシを食べる。
正解:○(正しい)
解説:ナナホシテントウは成虫も幼虫もアブラムシを食べる肉食のテントウムシで、農作物の害虫を減らすため益虫として扱われる。ただしテントウムシにも植物を食べるなかまがいて、ニジュウヤホシテントウはナスやジャガイモの葉を食べる害虫とされる。
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問4.ゲンジボタルの幼虫が水中で主に食べるものはどれか。
- ア.メダカ
- イ.カワニナ
- ウ.水草
- エ.落ち葉
正解:イ.カワニナ
解説:ゲンジボタルの幼虫は清流にすみ、カワニナという巻き貝を食べて育つ。ヘイケボタルの幼虫はモノアラガイなどを食べ、こちらは水田や池にもすむ。ホタルが見られる場所が限られるのは、幼虫のえさとなる貝がすめるきれいな水辺が必要だからである。
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問5.ホタルはチョウのなかまである。
正解:×(誤り)
解説:ホタルはコウチュウ目に属する甲虫で、チョウ目ではない。前ばねが硬い鞘のようになっている点は他の甲虫と共通している。腹部の末端にある発光器で光を出し、種によって光り方のリズムが違うため、同じ種どうしが出会う手がかりになっている。
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問6.ゲンゴロウは水中で暮らすが、呼吸は空気を使って行う。
正解:○(正しい)
解説:ゲンゴロウはコウチュウ目の水生昆虫で、えらを持たない。水面に腹端を出して前ばねと腹部のあいだに空気をため、それを使って水中で呼吸する。ときどき水面へ浮上して空気を入れ替える必要がある。
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問7.モンシロチョウの幼虫が主に食べる植物はどれか。
- ア.サンショウ以外のセリ科の植物
- イ.クヌギなどブナ科の植物
- ウ.キャベツなどアブラナ科の植物
- エ.ミカンなどミカン科の植物
正解:ウ.キャベツなどアブラナ科の植物
解説:モンシロチョウの幼虫はキャベツ・ダイコン・アブラナなどアブラナ科の葉を食べる。こうした幼虫が食べる植物を食草といい、チョウは種ごとにほぼ決まっている。ミカン科を食べるのはアゲハ、セリ科を食べるのはキアゲハで、メスは産卵の前に葉に触れて食草かどうかを確かめる。
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問8.チョウとガは、はねを閉じてとまるかどうかで確実に見分けられる。
正解:×(誤り)
解説:とまり方は目安にはなるが確実な区別ではない。はねを開いてとまるチョウもいれば、閉じてとまるガもいる。そもそもチョウとガは分類上いずれもチョウ目で、生物学的にはっきり線を引けるものではない。触角の先がこん棒状にふくらむかどうかもよく使われる目安だが、例外がある。
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問9.ミツバチが、えさ場の方向と距離を仲間に伝える行動を何というか。
- ア.触角接触
- イ.警戒フェロモン
- ウ.羽音の合図
- エ.8の字ダンス
正解:エ.8の字ダンス
解説:ミツバチは巣の中で8の字を描くように動き、直進する向きで太陽に対する方角を、直進の長さや速さで距離を伝える。この行動はフリッシュによって解明され、ノーベル生理学・医学賞の対象になった。フェロモンは警戒や女王の存在を知らせるのに使われ、方角を伝える手段ではない。
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問10.アリはハチのなかまである。
正解:○(正しい)
解説:アリはハチ目に属し、ハチと同じなかまである。巣に女王と働きアリがいる社会性、幼虫を世話する習性、働きアリがすべてメスであることなど、社会性のハチとよく似た特徴を持つ。結婚飛行のときに現れる新女王とオスにははねがある。
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問11.シロアリは、アリと同じハチ目に属する。
正解:×(誤り)
解説:シロアリはハチ目ではなく、ゴキブリに近いなかまである。見た目や社会生活が似ているのは、別々の系統が似た暮らしに適応した結果で、アリとは腰のくびれの有無や触角の形で見分けられる。シロアリの働きアリにはオスもいる点もアリとの違いである。
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問12.スズメバチの巣で、冬を越して翌年の巣を作るのはどれか。
- ア.新しく生まれた女王バチ
- イ.働きバチ
- ウ.オスバチ
- エ.前年の女王バチ
正解:ア.新しく生まれた女王バチ
解説:スズメバチは秋に新女王とオスが生まれ、交尾のあと新女王だけが越冬する。働きバチ・オスバチ・前年の女王は冬までに死に、巣は再利用されない。春に単独で巣作りを始めた新女王が最初の働きバチを育て、そこから巣が大きくなっていく。
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問13.トノサマバッタは、育つ環境が混み合うと、はねが長く体色の異なる型になることがある。
正解:○(正しい)
解説:密度が高い状態で育つと、はねが長く飛ぶ力の強い群生相と呼ばれる型が現れる。ゆとりのある環境で育った孤独相とは色や体つきが違い、群生相は集団で長距離を移動する。同じ種でも育つ環境で姿が変わる例としてよく取り上げられる。
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問14.カマキリが卵を産みつけるときに作る、あわ状の固まりを何というか。
- ア.蛹室
- イ.卵鞘
- ウ.まゆ
- エ.虫えい
正解:イ.卵鞘
解説:カマキリは枝や壁にあわ状の分泌物を出し、その中に多数の卵を産む。固まった卵鞘は寒さや乾燥、外敵から卵を守り、春に幼虫が出てくる。まゆは糸で作るもの、虫えいは植物の組織がふくらんだもの、蛹室は土中でさなぎになるための部屋で、いずれも別のものである。
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問15.ナナフシは、体を枝に似せることで見つかりにくくしている。
正解:○(正しい)
解説:細長い体と褐色や緑色の体色で枝や葉に似せ、風に揺れるようにゆっくり動くことで、鳥などの捕食者から見つかりにくくなっている。このように周囲のものに姿を似せることを擬態という。
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問16.アメンボは水面に浮くが、カメムシのなかまである。
正解:○(正しい)
解説:アメンボはカメムシ目に属し、針のような口で水面に落ちた虫の体液を吸う。あしの先の細かい毛が水をはじき、表面張力で水面に浮くことができる。つかまえると独特のにおいを出す点もカメムシのなかまらしい特徴である。
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問17.セミが鳴くのはどれか。
- ア.オスとメスの両方
- イ.幼虫だけ
- ウ.オスだけ
- エ.メスだけ
正解:ウ.オスだけ
解説:セミの鳴き声はオスが腹部の発音器を使って出すもので、メスは鳴かない。鳴くのはメスを呼ぶためで、種類ごとに鳴き声のパターンが違うので、姿が見えなくても声で種類を見分けられることが多い。メスにも音を受け取る器官はあり、オスの声を聞き分けている。
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問18.アブラムシは、オスと交尾しないでメスだけで子を増やすことがある。
正解:○(正しい)
解説:アブラムシは春から夏にかけて、メスが交尾せずにメスを産む単為生殖で急速に増える。しかも卵ではなく幼虫の形で産むため、増える速さが際立っている。秋になるとオスが現れて交尾し、越冬用の卵を産む種が多い。
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問19.トンボの幼虫の呼び名はどれか。
- ア.ボウフラ
- イ.アオムシ
- ウ.ウジ
- エ.ヤゴ
正解:エ.ヤゴ
解説:トンボの幼虫はヤゴと呼ばれ、水中で小さな生き物を捕らえて食べる。折りたたまれた下唇を素早く伸ばして獲物を捕らえるのが特徴である。ボウフラはカの幼虫、アオムシはチョウの幼虫、ウジはハエの幼虫の呼び名で、いずれも別の昆虫を指す。
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問20.トンボはさなぎにならずに成虫になる。
正解:○(正しい)
解説:トンボは不完全変態で、ヤゴが水から出て最後の脱皮をし、そのまま成虫になる。水辺の草や石に残る抜け殻は、この羽化のあとである。幼虫が水中、成虫が陸上とすみかは大きく変わるが、さなぎの時期は無い。
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問21.カのなかまで、血を吸うのはどれか。
- ア.メスだけ
- イ.オスだけ
- ウ.オスとメスの両方
- エ.幼虫だけ
正解:ア.メスだけ
解説:血を吸うのはメスだけで、卵を作るための栄養をとるための行動である。オスは血を吸わず、ふだんはオスもメスも花の蜜や植物の汁を吸って生きている。幼虫のボウフラは水中で微生物などを食べて育つ。
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問22.ハエやカのなかまは、後ろのはねが平均棍という器官に変化している。
正解:○(正しい)
解説:ハエ目の昆虫は後ろのはねが小さな棒状の平均棍に変わっていて、飛ぶときに体の傾きを感じ取る役目を果たしている。このため実際に羽ばたくはねは1対2枚しかない。ハエ目を「双翅目」とも呼ぶのはこのためである。
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問23.ゴキブリは、卵をあわ状ではなく硬い殻のような入れ物に入れて産む。
正解:○(正しい)
解説:ゴキブリは卵鞘という硬い殻状の入れ物の中に卵をまとめて産む。カマキリの卵鞘があわ状に固まるのに対し、ゴキブリの卵鞘は豆のさやのような形で、種によってはメスが孵化までおなかに付けて持ち歩く。
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問24.カブトムシの成虫は、おもに夜に活動する。
正解:○(正しい)
解説:カブトムシの成虫は夜に樹液に集まる。昼間は落ち葉の下や木の根元にひそんでいることが多く、観察するなら日が暮れてからか早朝が向いている。灯火に集まる性質もあり、街灯の下で見つかることもある。
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問25.オオクワガタは、成虫のまま冬をこすことができる。
正解:○(正しい)
解説:オオクワガタやコクワガタは成虫で越冬し、複数年にわたって生きることが知られている。一方カブトムシの成虫は夏のあいだだけで、秋までに死んでしまう。同じ樹液に集まる甲虫でも寿命の長さが大きく違う。
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問26.オサムシのなかまの多くが飛べないのは、どのような理由によるか。
- ア.体が重すぎて浮かないため
- イ.後ろばねが退化しているため
- ウ.前ばねが無いため
- エ.あしが短すぎるため
正解:イ.後ろばねが退化しているため
解説:オサムシの多くは後ろばねが退化し、左右の鞘翅が合わさって開かなくなっているため飛べない。飛べないぶん地域ごとに行き来が少なく、山や川で隔てられた場所ごとに姿の違う集団ができやすい。このため生物地理の研究材料としてよく取り上げられる。
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問27.カミキリムシの幼虫が主に食べるものはどれか。
- ア.他の昆虫
- イ.動物のふん
- ウ.樹木の材
- エ.花の蜜
正解:ウ.樹木の材
解説:カミキリムシの幼虫は生きた木や枯れ木の内部を食べて育ち、テッポウムシとも呼ばれる。成虫は花や葉、樹皮をかじるものが多い。幼虫が材を食べるため、果樹や街路樹に被害を出す種もいる。
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問28.ゲンジボタルは、日本にもともとすんでいる種である。
正解:○(正しい)
解説:ゲンジボタルもヘイケボタルも日本の在来種である。ただし別の川の個体を持ち込んで放すと、その土地の集団と交雑して地域ごとの遺伝的な特徴が失われる。光る間隔が地域で違うことも知られており、善意の放流でも慎重さが要る。
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問29.アリジゴクと呼ばれるすり鉢状の巣を作るのは、どの昆虫の幼虫か。
- ア.アリ
- イ.クサカゲロウ
- ウ.カゲロウ
- エ.ウスバカゲロウ
正解:エ.ウスバカゲロウ
解説:アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫で、乾いた砂地にすり鉢状の穴を掘り、落ちてきたアリなどを大あごでとらえる。名前に「アリ」と入るがアリのなかまではない。ウスバカゲロウとカゲロウも別の目に属する別の昆虫である。
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問30.日本の国蝶とされているのはどれか。
- ア.オオムラサキ
- イ.アゲハチョウ
- ウ.モンシロチョウ
- エ.アサギマダラ
正解:ア.オオムラサキ
解説:オオムラサキは日本昆虫学会が国蝶に選んだタテハチョウのなかまで、オスのはねが紫色に輝く。幼虫はエノキの葉を食べ、落ち葉の下で冬をこす。雑木林の減少にともなって数を減らしており、各地で保全の取り組みが行われている。
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問31.ガの多くは夜に活動するが、昼に活動するガもいる。
正解:○(正しい)
解説:ガの大半は夜行性だが、イカリモンガやホタルガのように昼に飛ぶ種もいる。昼に活動する種は色あざやかなものが多く、チョウとまちがえられることもある。活動する時間帯だけでチョウとガを分けることはできない。
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問32.スズメガのなかまに見られる、花の前で空中に止まったまま蜜を吸う飛び方を何というか。
- ア.ダイビング
- イ.ホバリング
- ウ.グライディング
- エ.ソアリング
正解:イ.ホバリング
解説:スズメガは細長い口吻を伸ばし、空中に止まったまま花の蜜を吸うホバリングを行う。この飛び方はハチドリにも見られ、ホウジャクのなかまが「ハチドリのようだ」と言われるゆえんである。高速で羽ばたく力が要るため、飛ぶ筋肉がよく発達している。
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問33.イラガの幼虫にふれると、とげから毒を受けて痛むことがある。
正解:○(正しい)
解説:イラガの幼虫は体表にとげ状の毛を持ち、ふれると強い痛みを感じる。庭木や果樹の葉についていることが多いので、手袋なしで葉を裏返すときは注意が要る。ドクガのなかまは細かい毒毛が飛散し、触れなくてもかぶれることがある点で危険の質が違う。
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問34.チョウの成虫は、花の蜜だけを食べる。
正解:×(誤り)
解説:チョウの成虫が花の蜜を吸うのは確かだが、それだけではない。オオムラサキやカブトムシと同じ樹液に集まるチョウ、獣のふんや動物の死がい、湿った地面の水分に集まるチョウもいる。塩分やミネラルをとるためと考えられており、オスが水辺に群れる吸水行動はよく観察される。
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問35.ミツバチの働きバチは、成長するにつれて巣の中の仕事から外の仕事へ移っていく。
正解:○(正しい)
解説:働きバチは若いうちは巣の掃除や幼虫の世話、やがて巣作りや貯蔵、最後に外へ出て花の蜜や花粉を集めるようになる。年齢に応じて役割が変わるこの仕組みを齢間分業という。巣の状態によっては順番が前後することも知られている。
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問36.ハキリアリが切り取った葉を巣に運ぶ目的はどれか。
- ア.巣の入口をふさぐため
- イ.幼虫の寝床にするため
- ウ.葉を材料にキノコを育てて食べるため
- エ.葉をそのまま食べるため
正解:ウ.葉を材料にキノコを育てて食べるため
解説:ハキリアリは切り取った葉をかみ砕いて菌を育てる畑を作り、そこに生えたキノコを食べて暮らしている。葉そのものは消化できない。中南米にすむこのアリは、ヒト以外で農耕を行う代表例としてよく取り上げられる。
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問37.アシナガバチは、幼虫のえさとして他の昆虫を狩る。
正解:○(正しい)
解説:アシナガバチは青虫などを狩ってかみ砕き、肉だんごにして幼虫に与える。成虫自身は花の蜜や樹液をなめて生きている。畑の害虫を減らす役に立つ一方、巣に近づくと刺されることがあるため距離を保つ必要がある。
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問38.アリとアブラムシの関係を説明したものとして正しいものはどれか。
- ア.アリはアブラムシを食べ、アブラムシは何も得ない
- イ.アブラムシがアリの巣を掃除する
- ウ.互いにまったく関わりがない
- エ.アリは甘い分泌物をもらい、アブラムシを天敵から守る
正解:エ.アリは甘い分泌物をもらい、アブラムシを天敵から守る
解説:アブラムシは植物の汁を吸い、余った糖分を甘露として出す。アリはこれをもらう代わりに、テントウムシなどの天敵からアブラムシを守る。双方が利益を得るこうした関係を相利共生という。
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問39.スズムシやコオロギが鳴くのはどれか。
- ア.オスだけ
- イ.メスだけ
- ウ.オスとメスの両方
- エ.幼虫も鳴く
正解:ア.オスだけ
解説:鳴くのはオスで、メスを呼び寄せるためである。メスには鳴くための構造が発達していない。前ばねをこすり合わせて音を出すため、はねが十分に育っていない幼虫は鳴けない。
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問40.ケラは、地中を掘るのに適した前あしを持っている。
正解:○(正しい)
解説:ケラはバッタのなかまで、モグラの手のように広がった前あしで土を掘り進む。地中で暮らしながら泳ぐことも飛ぶこともでき、夜には灯火に飛んでくることもある。「オケラ」の呼び名でも知られている。
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問41.カマキリの前あしは、獲物をとらえるのに適した形をしている。
正解:○(正しい)
解説:カマキリの前あしは腿節と脛節にとげが並び、折りたたむと獲物をはさみこむ鎌の形になる。待ち伏せて近づいた虫を素早くとらえる。前あしが捕獲に特化しているため、歩くときは主に中あしと後ろあしを使う。
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問42.タガメは、水中で他の生き物の体液を吸って生きている。
正解:○(正しい)
解説:タガメはカメムシ目の水生昆虫で、前あしで魚やカエルをとらえ、針のような口をさして体液を吸う。水田や池の環境が変わったことなどから各地で数を減らし、保全が必要な昆虫として扱われている。
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問43.セミの抜け殻から分かることとして、正しいものはどれか。
- ア.産卵した卵の数
- イ.最後の脱皮をした場所
- ウ.そのセミが何年生きるか
- エ.そのセミが何回鳴いたか
正解:イ.最後の脱皮をした場所
解説:抜け殻は羽化した場所に残るので、どこで最後の脱皮をしたかが分かる。大きさや形から種類を見分けることもでき、殻の性別の違いから雌雄を判別する調査も行われている。寿命や鳴いた回数は抜け殻からは分からない。
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問44.カメムシが出す独特のにおいは、身を守るためのものである。
正解:○(正しい)
解説:カメムシは胸部にある臭腺から強いにおいの液を出す。捕食者に嫌われることで身を守っており、仲間に危険を知らせるはたらきもあると考えられている。密閉した容器に入れると自分のにおいで弱ってしまうこともある。
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問45.カゲロウのなかまで、水から出てはねを持つ姿になったあと、さらにもう一度脱皮する段階を何というか。
- ア.ナイアド
- イ.幼生
- ウ.亜成虫
- エ.前蛹
正解:ウ.亜成虫
解説:カゲロウのなかまは、水中で育った幼虫が水から出ると、まず成虫によく似た、はねを持つ亜成虫になる。亜成虫は飛ぶ力が弱く、水辺の草などにとまり、短時間ののちにもう一度脱皮して成虫になる。ナイアドはトンボやカワゲラなどの水生の幼期を指す呼び名で、水から出る前の段階である。幼生は動物が成体になる前の、成体と形や暮らし方が大きく違う時期を広く指す語。前蛹は蛹になる前の段階で、蛹の時期がないカゲロウには当たらない。
根拠: コトバンク「亜成虫」 デジタル大辞泉(カゲロウ目の幼虫から成虫になる前の中間的な段階、不完全変態のため蛹にならない、もう一度脱皮して成虫)・日本大百科全書(水面で脱出、飛ぶ力は弱く短時間後にもう一度脱皮) / コトバンク「若虫」 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典(トンボ、カワゲラなどの水生の幼生をナイアドと呼ぶことがある) / コトバンク「幼生」 デジタル大辞泉(動物の個体発生で胚から成体に至る中間の時期にあり、成体と著しく異なる形態・生活様式をとるもの) / コトバンク「前蛹」 世界大百科事典(旧版)「さなぎ」の項(摂食停止から蛹脱皮までを前蛹という)
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問46.トビケラの幼虫には、小石や葉で筒状の巣を作るものがいる。
正解:○(正しい)
解説:トビケラの幼虫は水中で、砂粒や小石、落ち葉のかけらを糸でつづって筒状の巣を作る。何を使ってどんな形に作るかは種によって違い、巣の形から種類の見当をつけられることもある。水のきれいさを知る指標としても使われる。
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問47.ハエのなかまが、あしの先で行えることとして正しいものはどれか。
- ア.音を聞く
- イ.においを出す
- ウ.呼吸する
- エ.味を感じる
正解:エ.味を感じる
解説:ハエは跗節に味を感じる感覚器を持ち、食べ物に止まった瞬間に味を確かめられる。チョウが産卵前にあしで葉を確かめるのと同じ仕組みである。呼吸は気門で行い、あしではしない。
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問48.ユスリカは、名前に「カ」と付くが人の血を吸わない。
正解:○(正しい)
解説:ユスリカはカとは別の科の昆虫で、成虫は口が退化していて血を吸わず、刺すこともない。夕方に群れて飛ぶ蚊柱を作るのはこのなかまであることが多い。幼虫は水中で有機物を食べ、種類によって汚れた水にも耐えられるため水質の目安に使われる。
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問49.シロアリの巣では、働きアリにあたる階級にオスもメスもいる。
正解:○(正しい)
解説:シロアリの働きアリと兵アリにはオスとメスの両方がいる。アリやハチでは働き手がすべてメスなので、ここが大きな違いである。シロアリがゴキブリに近いなかまで、ハチ目のアリとは別の系統で社会性を獲得したことがこの違いに表れている。
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問50.シロアリは、木のセルロースを自分の消化液だけで分解している。
正解:×(誤り)
解説:シロアリは腸の中にすむ微生物の助けを借りてセルロースを分解している。自分の消化液だけで木を栄養にしているわけではない。この微生物は脱皮のたびに失われるため、仲間どうしで受け渡して補っていることが知られている。木を食べられるという性質が、他の生き物との関係に支えられている例である。
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問51.テントウムシは、すべてアブラムシなどを食べる肉食である。
正解:×(誤り)
解説:ナナホシテントウのように肉食のものが目立つが、ニジュウヤホシテントウのようにナスやジャガイモの葉を食べる草食の種もいる。ほかにカビを食べるなかまも知られている。見た目が似ていても食べ物は分かれるので、益虫か害虫かを一律には決められない。
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問52.ミツバチは、何度でもくり返し人を刺すことができる。
正解:×(誤り)
解説:ミツバチの針には返しが付いていて、人の皮膚を刺すと針が抜けなくなり、内臓ごと引きちぎられてそのハチは死んでしまう。一方スズメバチやアシナガバチの針には強い返しがなく、くり返し刺すことができる。危険の度合いが違う理由の一つである。
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問53.スズメバチの巣は、翌年も同じものが使われる。
正解:×(誤り)
解説:スズメバチの巣は1年限りで、冬までに働きバチもオスも前年の女王も死ぬ。越冬した新女王が春に単独で新しい巣を作りはじめる。そのため冬に見つかる巣は空であることが多い。ミツバチは巣を何年も使い続ける点でこれと違う。
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問54.ホタルは、成虫だけが光る。
正解:×(誤り)
解説:ホタルは卵・幼虫・さなぎの段階でも光る種が知られている。ゲンジボタルでは幼虫も光り、水中で明滅する様子が観察される。成虫の光が交尾相手を探すためであるのに対し、幼虫の光は捕食者に対する警告と考えられている。
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問55.ミツバチの女王バチは、自分で花の蜜を集めに巣の外へ出る。
正解:×(誤り)
解説:女王バチの仕事は産卵で、えさ集めは働きバチが担う。女王が巣を出るのは、交尾のための結婚飛行と、新しい女王が育ったときに働きバチを連れて出る分蜂のときだけである。ふだん花で見かけるミツバチは、すべて働きバチということになる。
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問56.トンボの幼虫は、陸上の落ち葉の下で育つ。
正解:×(誤り)
解説:トンボの幼虫であるヤゴは水中で育つ。池や川、水田などにすみ、小さな水生生物を捕らえて食べる。成長すると水から出て、水辺の草や石で最後の脱皮をして成虫になる。成虫が水辺にいることが多いのは、産卵の場が水中だからである。
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問57.ゴキブリはすべて人の家の中でくらしている。
正解:×(誤り)
解説:ゴキブリのなかまの多くは森林などの屋外で暮らし、落ち葉や朽ち木を分解する役目を担っている。家に入ってくるのはごく一部の種にすぎない。ゴキブリという名前から受ける印象と、このなかま全体の実際の姿は大きく違う。
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問58.カイコは、野外で自分でえさを探して生きていける。
正解:×(誤り)
解説:カイコは長い家畜化の中で、幼虫が枝につかまる力も成虫が飛ぶ力も失っている。人がクワの葉を与えなければ育たず、野外では生き延びられない。成虫は口が退化してほとんど食べない点も、人の世話を前提にした姿である。
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問59.アリの巣の中で、はねを持つ個体が現れるのはどのようなときか。
- ア.新しい巣を作るために飛び立つとき
- イ.巣の掃除をするとき
- ウ.えさを運ぶとき
- エ.冬をこすとき
正解:ア.新しい巣を作るために飛び立つとき
解説:繁殖の時期になると、はねのある新女王とオスが現れて結婚飛行に飛び立つ。交尾を終えたメスははねを落とし、新しい巣を作って女王になる。ふだん見かける働きアリにははねが無い。
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問60.ミノムシと呼ばれるのは、どの昆虫の幼虫か。
- ア.ヒトリガ
- イ.ミノガ
- ウ.ハマキガ
- エ.メイガ
正解:イ.ミノガ
解説:ミノムシはミノガのなかまの幼虫で、葉や小枝を糸でつづった巣を身にまとって暮らす。メスは成虫になってもはねが無く、一生をこの巣の中で過ごす種が多い。巣ごと枝にぶら下がった姿が冬の風物として知られている。
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問61.セミの成虫は、口が退化していて何も食べない。
正解:×(誤り)
解説:セミの成虫は針のような口を木にさして樹液を吸う。成虫になると食べなくなるのはカゲロウやカイコのなかまで、セミはこれに当てはまらない。幼虫も地中で木の根から樹液を吸っており、幼虫と成虫で食べるものが大きく変わらない点も特徴である。
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問62.アリの巣にいる働きアリには、オスとメスの両方がいる。
正解:×(誤り)
解説:アリの働きアリはすべてメスである。オスは繁殖の時期にだけ現れ、結婚飛行で交尾したあとは短命に終わる。働き手にオスもメスもいるのはシロアリで、アリとは別の系統で社会性を獲得したことがこの違いに表れている。
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問63.モンシロチョウのメスは、どの植物にも見境なく卵を産む。
正解:×(誤り)
解説:モンシロチョウのメスはキャベツなどアブラナ科の葉を選んで産卵する。幼虫は自分で食草を探して長い距離を移動できないので、メスがあしの感覚器で葉に触れて確かめてから産む。この見きわめが子の生死を分けるため、産卵先はきわめて限られる。
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問64.カマキリは、さなぎになってから成虫になる。
正解:×(誤り)
解説:カマキリは不完全変態で、さなぎの時期が無い。卵鞘から出た幼虫が脱皮をくり返し、そのまま成虫になる。幼虫は最初から鎌のような前あしを持ち、小さいうちから狩りをする。さなぎになるのはチョウやカブトムシなど完全変態のなかまである。