昆虫検定「昆虫と自然・人」の一問一答
📖 昆虫検定「昆虫と自然・人」の全55問と解説(一覧)
昆虫検定の昆虫と自然・人に関する一問一答(全55問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.外来生物法で特定外来生物に指定されている昆虫はどれか。
- ア.ヒアリ
- イ.オオムラサキ
- ウ.ゲンジボタル
- エ.ミヤマクワガタ
正解:ア.ヒアリ
解説:ヒアリは南アメリカ原産のアリで、外来生物法にもとづく特定外来生物に指定されている。刺されると強い痛みがあり、体質によっては重い症状が出ることがある。オオムラサキ・ゲンジボタル・ミヤマクワガタはいずれも日本にもともといる種で、外来種ではない。
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問2.セイヨウオオマルハナバチは、農作物の受粉に使うために持ち込まれた外来種である。
正解:○(正しい)
解説:セイヨウオオマルハナバチはトマトなどの受粉に使うため導入されたが、施設の外へ逃げ出して野外に定着し、在来のマルハナバチと巣や花をめぐって競合することが問題になった。現在は特定外来生物に指定されている。
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問3.もともと日本にいなかった昆虫が野外にすみつくことで起きうる問題として、当てはまらないものはどれか。
- ア.農作物や樹木に被害が出る
- イ.在来種の種数が自動的に増える
- ウ.在来の近縁種と交雑して遺伝的な特徴が失われる
- エ.在来種とえさや住み場所を奪い合う
正解:イ.在来種の種数が自動的に増える
解説:外来種が定着しても在来種が自動的に増えることはなく、むしろ競合や捕食によって減ることが多い。交雑によって在来種のもともとの遺伝的な特徴が失われる問題も知られている。クビアカツヤカミキリのように、サクラやモモの幹を食い荒らして樹木を枯らす被害を出す種もいる。
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問4.外国から持ち込んだ昆虫は、飼えなくなったら近くの林に放してあげるのがよい。
正解:×(誤り)
解説:飼えなくなった生き物を野外に放すことは、外来種を新たに定着させる原因になる。在来種との競合や交雑、病気の持ち込みにつながるため行ってはならない。特定外来生物であれば野外に放つこと自体が法律で禁じられている。最後まで飼うか、購入先や専門機関に相談するのが正しい対応である。
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問5.昆虫が生態系の中で果たしている役割として、当てはまらないものはどれか。
- ア.落ち葉や動物の死がいを分解する
- イ.鳥や小動物のえさになる
- ウ.大気中の窒素を直接肥料に変える
- エ.花粉を運んで植物の受粉を助ける
正解:ウ.大気中の窒素を直接肥料に変える
解説:空気中の窒素を植物が使える形に変えるのは根粒菌などの微生物のはたらきで、昆虫の役割ではない。昆虫は送粉者として植物の実りを支え、分解者として落ち葉や死がいを土に返し、さらに食物連鎖の中で多くの動物を養っている。
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問6.カイコから得られる、衣類などに使われる繊維はどれか。
- ア.綿
- イ.麻
- ウ.羊毛
- エ.絹
正解:エ.絹
解説:カイコの幼虫が作るまゆをほぐして得られる糸が絹(シルク)である。綿はワタの実、麻は植物の茎、羊毛はヒツジの毛から取るもので、いずれも昆虫とは関係がない。日本では養蚕が長く重要な産業で、生糸は明治期の主要な輸出品だった。
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問7.ミツバチは、はちみつのほかに巣の材料となるろうも作り出す。
正解:○(正しい)
解説:働きバチは腹部から蜜ろうを分泌して巣の六角形の部屋を作る。蜜ろうはろうそくや化粧品の原料としても利用されてきた。はちみつは集めた花の蜜を巣の中で濃縮したもので、ミツバチは1つの巣で両方を生み出している。
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問8.昆虫を食用にする習慣は、日本には無かった。
正解:×(誤り)
解説:日本でもイナゴの佃煮やハチの子など、昆虫を食べる習慣が各地にある。長野県などでは今も郷土食として親しまれている。近年は世界的にも、家畜に比べて必要な水やえさが少なく環境への負担が小さいたんぱく源として、昆虫食が改めて注目されている。
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問9.昆虫を観察・採集するときの心がけとして、適切でないものはどれか。
- ア.めずらしい種を見つけたら、できるだけ多く持ち帰る
- イ.必要な数だけ採り、それ以外は放す
- ウ.私有地に入るときは、あらかじめ許可をもらう
- エ.採集が禁じられている場所かどうかを事前に調べる
正解:ア.めずらしい種を見つけたら、できるだけ多く持ち帰る
解説:めずらしい種ほど個体数が少なく、大量に持ち帰るとその場所の集団そのものを失わせてしまう。観察したら写真を撮って放す、必要な数にとどめるといった配慮が要る。場所の決まりを調べ、私有地では許可を得るのは採集の基本である。
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問10.昆虫採集で使う三角紙は、チョウなどのはねを傷めずに持ち帰るための紙である。
正解:○(正しい)
解説:三角紙は半透明の紙を三角に折ったもので、チョウやトンボを1匹ずつ入れてはねが重ならないようにする。はねの鱗粉が落ちたり、あしや触角が折れたりするのを防げる。標本にする場合も、この状態で持ち帰ってから展翅する。
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問11.昆虫が花粉を運んで受粉を助けることを何というか。
- ア.自家受粉
- イ.虫媒
- ウ.風媒
- エ.水媒
正解:イ.虫媒
解説:昆虫が花粉を運ぶ受粉を虫媒といい、そうした花を虫媒花と呼ぶ。虫媒花は目立つ花びらや香り、蜜で昆虫を呼び寄せる。風で花粉を運ぶ風媒花は目立つ花びらを持たないものが多く、スギやイネがこれにあたる。
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問12.果樹や野菜の栽培で、受粉のためにミツバチやマルハナバチを利用することがある。
正解:○(正しい)
解説:イチゴ・メロン・トマトなどの施設栽培では、ミツバチやマルハナバチを放して受粉させる方法が広く使われている。人手で受粉させるより効率がよいためである。ただし外来のハチが施設の外へ逃げ出すと在来種と競合する問題があり、逃亡防止の対策が求められる。
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問13.害虫を減らすために、その天敵となる生き物を利用する方法を何というか。
- ア.物理的防除
- イ.耕種的防除
- ウ.生物的防除
- エ.化学的防除
正解:ウ.生物的防除
解説:テントウムシにアブラムシを食べさせるように、天敵を使って害虫を抑えるのが生物的防除である。農薬をまくのが化学的防除、ネットや粘着トラップで防ぐのが物理的防除、作付けの時期や品種を工夫するのが耕種的防除にあたる。
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問14.農薬の使用は、害虫だけでなくミツバチなど有用な昆虫にも影響することがある。
正解:○(正しい)
解説:農薬は対象の害虫以外の昆虫にも作用しうるため、受粉を担うミツバチや、害虫を食べる天敵への影響が問題になってきた。使用する時期や場所を工夫して花に集まる昆虫への影響を減らす取り組みが進められている。
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問15.カイガラムシから得られる、食品や化粧品に使われる赤い色素はどれか。
- ア.クロロフィル
- イ.カロテン
- ウ.アントシアニン
- エ.コチニール
正解:エ.コチニール
解説:コチニールは中南米のサボテンにつくカイガラムシから取る赤い色素で、古くから染料として使われ、今も食品や化粧品に用いられる。クロロフィルは植物の緑、カロテンはニンジンなどの橙、アントシアニンはブルーベリーなどの紫の色素で、いずれも植物由来である。
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問16.日本の近代に、生糸は主要な輸出品の一つだった。
正解:○(正しい)
解説:明治から昭和のはじめにかけて、生糸は日本の主要な輸出品だった。養蚕とそれを支えた製糸業は各地に広がり、富岡製糸場のように世界文化遺産に登録された関連施設もある。カイコという昆虫が国の経済を支えた時期があったことになる。
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問17.ラックカイガラムシの分泌物から作られ、塗料や食品のつや出しに使われるものはどれか。
- ア.シェラック
- イ.ゼラチン
- ウ.パラフィン
- エ.セルロース
正解:ア.シェラック
解説:シェラックはラックカイガラムシの分泌物を精製したもので、木工の塗料や錠剤・菓子のつや出しに使われる。ゼラチンは動物のコラーゲン、パラフィンは石油由来、セルロースは植物の細胞壁の成分で、いずれも昆虫とは関係がない。
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問18.カが媒介することで知られる病気はどれか。
- ア.ノロウイルス感染症
- イ.デング熱
- ウ.インフルエンザ
- エ.結核
正解:イ.デング熱
解説:デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介するウイルス性の病気で、マラリアや日本脳炎も同じくカが媒介する。インフルエンザや結核は人から人へ、ノロウイルスは食品や手指を介して広がるもので、カとは関係がない。
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問19.シロアリは、家屋の木材を食べて被害を出すことがある。
正解:○(正しい)
解説:シロアリは木材のセルロースを栄養にできるため、家の土台や柱を内部から食い荒らすことがある。床下の湿気を減らす、木部を地面に触れさせないといった対策が取られる。一方で自然の中では倒木や落ち葉を分解して土に返す大切なはたらきを担っている。
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問20.家の中で見かける昆虫は、すべて人にとって害になるものである。
正解:×(誤り)
解説:家に入ってくる虫にはさまざまなものがいて、灯りに寄ってきただけのユスリカやガのように、人に影響のないものが多い。昆虫ではないがアシダカグモのようにゴキブリを捕らえてくれるものもいる。見かけた虫が何かを確かめずに一律に扱うと、役に立っている生き物まで排除してしまうことになる。
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問21.絶滅のおそれがある生き物をまとめた一覧を何というか。
- ア.ブラックリスト
- イ.グリーンリスト
- ウ.レッドリスト
- エ.ホワイトリスト
正解:ウ.レッドリスト
解説:レッドリストは絶滅のおそれの程度に応じて種を分類した一覧で、環境省や都道府県が公表している。ゲンゴロウやタガメのように、かつて身近だった水生昆虫が掲載されている例もある。掲載自体に法的な規制はないが、保全を考える出発点になる。
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問22.里山の雑木林や水田は、多くの昆虫のすみかになってきた。
正解:○(正しい)
解説:人が薪をとり、下草を刈り、水を張ってきた里山の環境は、明るい林や浅い水辺を必要とする昆虫のすみかを作ってきた。手入れがされなくなって林が暗くなったり、水田が減ったりすると、そこにいた昆虫も姿を消す。人の手が入ることで保たれてきた自然があるという点が重要である。
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問23.夜間の照明が昆虫に与える影響として指摘されているものはどれか。
- ア.体が大きくなりすぎる
- イ.完全変態が不完全変態に変わる
- ウ.あしの数が増える
- エ.灯火に集まって本来の行動ができなくなる
正解:エ.灯火に集まって本来の行動ができなくなる
解説:夜の照明に引き寄せられた昆虫が、えさをとる・交尾する・産卵するといった本来の行動をとれなくなることが指摘されている。こうした人工の光による影響を光害という。体のつくりが変わるようなことは起きない。
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問24.ヒアリを見つけた可能性があるときは、自分で駆除せず自治体や国の窓口に知らせるのがよい。
正解:○(正しい)
解説:ヒアリは刺されると強い痛みがあり、体質によっては重い症状が出ることがある。見つけた可能性があるときは、むやみに触らず自治体や環境省の窓口に連絡するのがよい。早く見つけて対処することが定着を防ぐ鍵になる。
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問25.日本には、虫の鳴き声を楽しむ文化が古くからある。
正解:○(正しい)
解説:スズムシやマツムシの声を楽しむ習慣は古くからあり、和歌や俳句にも数多く詠まれてきた。虫を飼って鳴き声を聞く「虫聞き」も行われ、虫売りという商いが成り立っていた時期もある。虫の音を言葉として聞き取る文化は世界的には珍しいとも言われる。
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問26.法隆寺に伝わる「玉虫厨子」の装飾に使われたとされる昆虫はどれか。
- ア.タマムシ
- イ.カブトムシ
- ウ.ホタル
- エ.セミ
正解:ア.タマムシ
解説:タマムシの金属光沢のあるはねが装飾に使われたと伝えられ、そこから玉虫厨子の名がある。タマムシの輝きは色素ではなくはねの微細な構造が光を反射して生む構造色で、長い時間がたっても色あせにくい。
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問27.チョウのはねに印を書いて放し、別の場所で再び捕まえて移動を調べる方法を何というか。
- ア.個体群解析
- イ.マーキング調査
- ウ.ライトトラップ
- エ.定点観測
正解:イ.マーキング調査
解説:マーキング調査は、はねに日付や場所を書いて放し、再捕獲された地点と照らし合わせて移動を調べる方法である。アサギマダラの長距離移動はこの方法で明らかになってきた。多くの参加者が各地で協力することで成り立つ調査でもある。
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問28.外来種は、すべて人が意図して持ち込んだものである。
正解:×(誤り)
解説:荷物や木材、輸入品にまぎれて意図せず入ってくるものも多い。ヒアリはコンテナに付いて運ばれたと考えられており、クビアカツヤカミキリも同じように持ち込まれたとみられている。意図的か否かにかかわらず、定着すれば生態系への影響は同じように生じる。
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問29.特定外来生物は、届け出をすれば誰でも自由に飼うことができる。
正解:×(誤り)
解説:特定外来生物の飼育は原則として禁止で、届け出だけでできるものではない。研究や展示など決められた目的で国の許可を受けた場合にかぎって認められる。運搬・輸入・譲渡・野外に放つことも同じく禁じられている。
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問30.昆虫は農業にとって害になるだけの存在である。
正解:×(誤り)
解説:作物を食べる害虫がいる一方で、受粉を担うミツバチやマルハナバチ、害虫を食べるテントウムシや寄生バチのように農業を支える昆虫も多い。天敵を利用して害虫を抑える生物的防除は、昆虫の役立つ側面を積極的に使う方法である。
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問31.日本で養蜂に使われているミツバチは、すべて日本にもともといた種である。
正解:×(誤り)
解説:日本の養蜂で主に使われているのは、明治期に導入されたセイヨウミツバチである。在来のニホンミツバチも飼われているが、はちみつの生産量では前者が中心になっている。身近な生き物でも、いつからいるのかは種によって違う。
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問32.国立公園の中であれば、どこでも自由に昆虫を採集してよい。
正解:×(誤り)
解説:国立公園の特別保護地区では、自然公園法により動植物の捕獲や採取が許可なしにはできない。天然記念物に指定された種や、都道府県の条例で守られている種もある。出かける前に、その場所とその種にどんな決まりがあるかを調べる必要がある。
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問33.昆虫標本は、いつどこで採ったかが分からなくても資料としての価値は変わらない。
正解:×(誤り)
解説:ラベルの無い標本は、研究の資料としての価値をほとんど失う。どこにいつ何がいたかという記録こそが、分布や環境の変化を後から読み取る手がかりになるからである。標本そのものより、添えられた情報のほうが重要になる。
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問34.世界的に昆虫の数が減っているという報告は、まだ一件も出ていない。
正解:×(誤り)
解説:各地の調査で昆虫の個体数や種数の減少が報告されており、原因として生息地の消失、農薬、光害、気候変動などが挙げられている。昆虫は花粉を運び、他の動物のえさにもなるため、減少は生態系全体に影響が及ぶ。
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問35.外来のカブトムシやクワガタを野外に放しても、日本の自然には影響がない。
正解:×(誤り)
解説:外国産の種が定着すれば、在来種とえさや産卵場所を奪い合うほか、近縁の在来種と交雑して地域の遺伝的な特徴を失わせるおそれがある。病気やダニを持ち込む可能性もある。飼えなくなっても野外に放してはならない。
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問36.同じ種のホタルであれば、どこの川の個体を放しても問題はない。
正解:×(誤り)
解説:ゲンジボタルは地域によって光る間隔が違うことが知られており、別の川の個体を持ち込むとその土地の集団と交雑して地域ごとの特徴が失われる。同じ種であっても、どこの個体かが問題になる。善意の放流でも慎重さが要る。
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問37.日本で古くから行われてきた、カイコを飼って糸をとる産業を何というか。
- ア.養殖
- イ.栽培
- ウ.養蚕
- エ.養蜂
正解:ウ.養蚕
解説:カイコを飼って絹の原料となるまゆをとる産業を養蚕という。養蜂はミツバチを飼ってはちみつをとることで、養殖は水産物、栽培は植物を育てることを指す。明治から昭和のはじめにかけて、養蚕とそれを支えた製糸業は日本の主要な産業の一つだった。
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問38.昆虫が食料として注目されている理由として、よく挙げられるものはどれか。
- ア.調理しなくてもそのまま長期保存できる
- イ.味がすべて同じで扱いやすい
- ウ.日本にしか食べる習慣がない
- エ.家畜に比べて必要な水やえさが少ない
正解:エ.家畜に比べて必要な水やえさが少ない
解説:同じ量のたんぱく質を得るのに必要な水やえさ、排出される温室効果ガスが家畜より少ないとされ、環境への負担が小さいたんぱく源として注目されている。日本にもイナゴの佃煮やハチの子など昆虫を食べる習慣が各地にあり、日本にしかないわけでもない。
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問39.都市部で夜に多くの昆虫が街灯に集まるのは、どのような性質によるか。
- ア.光に向かう走光性
- イ.においに向かう走化性
- ウ.重力に従う走地性
- エ.水流に逆らう走流性
正解:ア.光に向かう走光性
解説:光の方向に移動する性質が走光性で、光に近づくのが正の走光性である。灯火に集まった昆虫が本来の行動をとれなくなることは光害として問題になっている。走化性はにおい、走地性は重力、走流性は水流に対する反応で、手がかりにしているものがそれぞれ違う。
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問40.生き物のつながりの中で、昆虫が「分解者」として果たす役割はどれか。
- ア.大型動物を捕らえて数を抑える
- イ.落ち葉や動物の死がいを食べて土に返す
- ウ.花粉を運んで受粉を助ける
- エ.光合成をして酸素を作る
正解:イ.落ち葉や動物の死がいを食べて土に返す
解説:シデムシやセンチコガネ、シロアリなどは落ち葉や動物の死がい、ふんを食べて分解し、栄養を土に返す。花粉を運ぶのは送粉者としての役割で、これとは別である。光合成をするのは植物で、昆虫にはできない。
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問41.ヒアリは、日本にもともとすんでいたアリである。
正解:×(誤り)
解説:ヒアリは南アメリカ原産の外来種で、コンテナなどに付いて運ばれてきたと考えられている。外来生物法にもとづく特定外来生物に指定されている。刺されると強い痛みがあり、見つけた可能性があるときは自分で駆除せず窓口に連絡するのがよい。
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問42.クビアカツヤカミキリは、サクラやモモの木に被害を出す外来種である。
正解:○(正しい)
解説:クビアカツヤカミキリは幼虫が幹の内部を食い荒らし、サクラやモモ、ウメなどを枯らす被害を各地で出している。特定外来生物に指定されており、幹から出るフラスと呼ばれる木くずが発生の目印になる。
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問43.アカボシゴマダラは、特定外来生物に指定されている。
正解:○(正しい)
解説:アカボシゴマダラは日本の在来のチョウに姿が似ているが、人為的に持ち込まれたものが関東を中心に広がり、特定外来生物に指定されている。幼虫が食べるエノキは在来のゴマダラチョウやオオムラサキも使うため、競合が心配されている。見た目がなじみ深くても在来種とは限らない例である。
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問44.里山の雑木林は、手入れをやめればそのぶん昆虫が増える。
正解:×(誤り)
解説:手入れをやめると林が暗くなり、明るい林を必要とする昆虫は姿を消してしまう。薪をとり下草を刈るという人の営みが、結果として多くの昆虫のすみかを作ってきた。人の手が入ることで保たれてきた自然があるという点が要点になる。
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問45.水のきれいさを知る手がかりとして、水生昆虫が使われるのはなぜか。
- ア.水質によって体の色が変わるため
- イ.数が季節で変わらないため
- ウ.種類によって耐えられる水質が違うため
- エ.すべての種が同じ水質を好むため
正解:ウ.種類によって耐えられる水質が違うため
解説:カワゲラやヒラタカゲロウのようにきれいな水にしかすめない種と、ユスリカの一部のように汚れた水にも耐えられる種がある。どんな種類がいるかを調べることで水質の目安が得られる。こうした生き物を指標生物という。
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問46.昆虫の写真を撮って記録する方法は、採集の代わりにならない。
正解:×(誤り)
解説:写真での記録は、個体を持ち去らずにいつ・どこで・何がいたかを残せる有効な方法である。採集が禁じられている場所や数の少ない種では特に役立つ。ただし種類の確定には特徴が写るように複数の角度から撮る必要がある。
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問47.マーキング調査は、多くの人が各地で協力することで成り立っている。
正解:○(正しい)
解説:はねに印を書いて放したチョウが再び見つかるのは、各地で多くの参加者が観察と記録を続けているからである。アサギマダラの長距離移動はこうして明らかになってきた。専門家だけでは集められない範囲の情報が積み上がる、市民が参加する調査の代表例である。
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問48.虫の鳴き声を楽しむために虫を売り買いする商いが、かつて日本にあった。
正解:○(正しい)
解説:江戸時代には虫売りという商いがあり、スズムシやマツムシなどを飼って鳴き声を楽しむ習慣が広まっていた。和歌や俳句にも虫の音は数多く詠まれている。虫の音を言葉のように聞き取る文化は世界的には珍しいとも言われる。
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問49.昆虫のすみかを人の手で作り、生き物が暮らせるようにした空間を何というか。
- ア.ハウス
- イ.プランター
- ウ.コロニー
- エ.ビオトープ
正解:エ.ビオトープ
解説:ビオトープは、池や草地などを整えて生き物がすめるようにした空間を指す。学校や公園に作られ、トンボやゲンゴロウが戻ってくる例もある。コロニーはアリやハチの集団そのものを指す言葉で、場所を表すものではない。
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問50.絶滅のおそれがある種としてレッドリストに載ると、その種の採集が法律で禁止される。
正解:×(誤り)
解説:レッドリストは絶滅のおそれの程度を示す一覧で、掲載そのものに法的な規制はない。採集や譲渡が法律で制限されるのは、種の保存法で指定された場合や、天然記念物、条例で守られている場合である。「載っている」と「規制されている」は別のことである。
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問51.シロアリは、自然の中では倒木や落ち葉を分解する役目を担っている。
正解:○(正しい)
解説:シロアリは腸内の微生物の助けを借りて木材のセルロースを栄養にできる数少ない動物で、森の中では倒木や落ち葉を分解して土に返している。家屋を食い荒らす害虫として知られる一方で、生態系の中では欠かせない分解者でもある。場所が変われば役割の見え方も変わる。
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問52.カが媒介する病気には、マラリアや日本脳炎がある。
正解:○(正しい)
解説:マラリアはハマダラカ、日本脳炎はコガタアカイエカが媒介する。デング熱もネッタイシマカやヒトスジシマカが運ぶ。刺されないようにすることがそのまま予防につながるため、発生源となる水たまりを減らす対策が取られる。
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問53.昆虫がいなくなると起きうることとして、最も当てはまるものはどれか。
- ア.受粉できない植物が実をつけられなくなる
- イ.植物がいっせいに大きく育つ
- ウ.土の栄養が急に増える
- エ.鳥の数が増える
正解:ア.受粉できない植物が実をつけられなくなる
解説:虫媒花は昆虫が花粉を運ばなければ実をつけられない。果樹や野菜の多くがこれにあたるため、食料の生産にも直接影響する。また落ち葉を分解する昆虫が減れば土に栄養が返らなくなり、昆虫を食べる鳥も減ることになる。
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問54.特定外来生物に指定されるのは、人に直接害を与える種だけである。
正解:×(誤り)
解説:指定の理由は人の生命・身体への被害だけでなく、生態系への被害や農林水産業への被害も含まれる。セイヨウオオマルハナバチは人を襲うわけではないが、在来のマルハナバチと競合するため指定されている。「危険な虫だけが指定される」という理解は正しくない。
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問55.虫媒花は、目立つ花びらを持たないものが多い。
正解:×(誤り)
解説:虫媒花は昆虫を呼び寄せる必要があるため、目立つ花びらや香り、蜜を備えているものが多い。目立つ花びらを持たないのは風で花粉を運ぶ風媒花で、スギやイネがこれにあたる。花の見た目から、何に花粉を運ばせているかが読み取れる。