昆虫検定「昆虫の基本」の一問一答
📖 昆虫検定「昆虫の基本」の全65問と解説(一覧)
昆虫検定の昆虫の基本に関する一問一答(全65問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.昆虫の体は、頭部・胸部・腹部の3つの部分に分かれている。
正解:○(正しい)
解説:正しい。昆虫の体は頭部・胸部・腹部の3部からなる。頭部には触角・複眼・口があり、胸部にはあしとはねが付き、腹部には呼吸や消化、生殖のはたらきをする器官が収まる。クモの体が頭胸部と腹部の2部に分かれるのと対比すると覚えやすい。
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問2.昆虫のあしは6本で、すべて胸部から出ている。
正解:○(正しい)
解説:あしは3対6本で、前あし・中あし・後ろあしがそれぞれ前胸・中胸・後胸から1対ずつ出る。腹部からあしが出ることはない。チョウの幼虫の腹部にある「腹脚」は胸部のあしとは別のもので、成虫になると無くなる。
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問3.昆虫のはねは、すべて胸部から出ている。
正解:○(正しい)
解説:はねは中胸と後胸から1対ずつ、合わせて2対4枚が基本。前胸からははねが出ない。ハエやカのなかまは後ろのはねが平均棍という小さな器官に変わっていて、飛ぶときのはねは1対2枚しかない。
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問4.昆虫の触角は3本ある。
正解:×(誤り)
解説:触角は1対2本である。触角はにおいや空気の動き、湿度などを感じ取る器官で、種類によって糸状・くし状・こん棒状などさまざまな形をしている。カブトムシの角は頭部の外骨格が伸びたもので、触角とは別のものである。
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問5.昆虫の複眼を説明したものとして、正しいものはどれか。
- ア.小さな目がたくさん集まってできている
- イ.レンズが1枚だけの単純な構造をしている
- ウ.明暗だけを感じ、形は見えない
- エ.頭部に必ず3個ある
正解:ア.小さな目がたくさん集まってできている
解説:複眼は「個眼」と呼ばれる小さな目が多数集まったもので、トンボでは1個の複眼に1万個以上の個眼があるとされる。動くものをとらえるのに向いている。レンズが1枚の単純な目は単眼で、多くの昆虫は複眼とは別に単眼も持つ。単眼は明暗を感じるはたらきが中心で、複眼とは役割が違う。
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問6.昆虫は骨格を体の外側に持っており、これを外骨格という。
正解:○(正しい)
解説:昆虫は背骨を持たず、体の外側を硬いクチクラの層がおおっている。これが外骨格で、体を支えると同時に内部を乾燥や外敵から守っている。外骨格は伸びないので、成長するには脱皮して古い外骨格を脱ぐ必要がある。
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問7.昆虫は肺で呼吸している。
正解:×(誤り)
解説:昆虫に肺は無い。体の側面にある気門から空気を取り入れ、体内に張りめぐらされた気管を通して直接それぞれの組織へ酸素を送る。血液が酸素を運ぶ仕組みではないので、昆虫の体液は赤くないものが多い。
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問8.昆虫が空気を取り入れる入口を何というか。
- ア.肺胞
- イ.気門
- ウ.鼻孔
- エ.えら
正解:イ.気門
解説:気門は胸部と腹部の側面に開いた小さな穴で、ここから入った空気が気管を通って体の各部へ届く。水の中で暮らすヤゴのように、えらに似た器官で水中の酸素を取り込むものもいるが、これは気管えらと呼ばれ気管とつながっている。
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問9.クモは昆虫のなかまである。
正解:×(誤り)
解説:クモは昆虫ではなくクモ綱に属する。あしが8本あること、体が頭胸部と腹部の2部に分かれること、触角が無いことが昆虫との違いである。ただし昆虫もクモも節足動物という大きなくくりの中では同じなかまにあたる。
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問10.次のうち、昆虫ではない生き物はどれか。
- ア.アメンボ
- イ.シロアリ
- ウ.ダンゴムシ
- エ.カマキリ
正解:ウ.ダンゴムシ
解説:ダンゴムシは甲殻類(等脚目)で、あしが7対14本あり昆虫ではない。エビやカニに近いなかまで、えらに似た器官で呼吸するため湿った場所を好む。カマキリ・アメンボ・シロアリはいずれもあしが6本の昆虫である。アメンボは水面にいるがカメムシ目の昆虫で、シロアリはアリではなくゴキブリに近い。
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問11.ムカデは昆虫のなかまである。
正解:×(誤り)
解説:ムカデは多足類(ムカデ綱)で昆虫ではない。胴体が多数の節に分かれ、節ごとに1対のあしが付くため、あしの数は6本をはるかに超える。ヤスデも多足類だが、こちらは1つの節に2対のあしが付く点でムカデと区別できる。
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問12.昆虫の中で、種類の数が最も多いグループはどれか。
- ア.チョウ目
- イ.ハエ目
- ウ.ハチ目
- エ.コウチュウ目
正解:エ.コウチュウ目
解説:コウチュウ目(甲虫)は既知の種数がおよそ40万種にのぼり、昆虫の中でも動物全体の中でも飛び抜けて種類が多い。カブトムシ・クワガタムシ・テントウムシ・ホタル・ゲンゴロウなど、姿も暮らし方も大きく違うものが同じ目に含まれている。前ばねが硬い鞘のようになっているのがこの目の特徴である。
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問13.昆虫は、地球上で知られている動物の種類のうち最も多くを占めている。
正解:○(正しい)
解説:知られている動物のうち、種数のおよそ4分の3を昆虫が占めるとされる。その中でもコウチュウ目が最大の勢力である。未知の種もまだ多く残っていると考えられており、毎年新種が記載され続けている。
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問14.卵から幼虫、さなぎを経て成虫になる育ち方を何というか。
- ア.完全変態
- イ.不完全変態
- ウ.無変態
- エ.過変態
正解:ア.完全変態
解説:卵・幼虫・さなぎ・成虫の4段階をたどるのが完全変態で、チョウ・カブトムシ・ハチ・ハエ・アリなどが当てはまる。さなぎの時期に体のつくりを大きく作り替えるため、幼虫と成虫で姿も食べ物もまったく違うことが多い。
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問15.バッタはさなぎの時期を経て成虫になる。
正解:×(誤り)
解説:バッタはさなぎにならない不完全変態で、卵から出た幼虫が脱皮をくり返してそのまま成虫になる。幼虫は成虫を小さくしたような姿をしていて、脱皮のたびにはねが少しずつ大きくなる。さなぎになるのはチョウやカブトムシなどの完全変態のなかまである。
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問16.次のうち、さなぎの時期がない昆虫はどれか。
- ア.ミツバチ
- イ.セミ
- ウ.カブトムシ
- エ.モンシロチョウ
正解:イ.セミ
解説:セミは不完全変態で、さなぎにならない。地中の幼虫が最後の脱皮で直接成虫になる。この最後の脱皮が羽化で、抜け殻が木や葉に残る。カブトムシ・モンシロチョウ・ミツバチはいずれも完全変態でさなぎの時期がある。
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問17.昆虫が脱皮をするのは、外骨格が伸びないためである。
正解:○(正しい)
解説:外骨格は硬く、いったん固まると大きくならない。そこで内側に新しい外骨格を作ってから古いものを脱ぎ、新しい外骨格が固まる前に体をふくらませて大きくなる。脱皮の直後は体が白くやわらかく、外敵に襲われやすい。
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問18.チョウの幼虫と成虫で、食べ物が変わる例として正しい組合せはどれか。
- ア.幼虫も成虫も花の蜜
- イ.幼虫も成虫も植物の葉
- ウ.幼虫は植物の葉、成虫は花の蜜
- エ.幼虫は花の蜜、成虫は植物の葉
正解:ウ.幼虫は植物の葉、成虫は花の蜜
解説:チョウの幼虫は葉をかみ切って食べる口を持ち、成虫はストロー状の口吻で花の蜜など液体を吸う。完全変態ではさなぎの時期に口の形まで作り替えるため、このように食べ物を変えられる。親子で食べ物が違えば同じ場所で食べ物を奪い合わずに済む利点がある。
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問19.昆虫が光に向かって集まる性質を何というか。
- ア.正の走化性
- イ.正の走地性
- ウ.正の走流性
- エ.正の走光性
正解:エ.正の走光性
解説:刺激の方向に向かって移動する性質を走性といい、光に対するものが走光性である。光に近づくのが正、遠ざかるのが負にあたる。においに対するものは走化性、重力に対するものは走地性と呼ばれ、何を手がかりにしているかで名前が変わる。
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問20.昆虫は自分で体温を作り出して一定に保っている。
正解:×(誤り)
解説:昆虫は変温動物で、体温はまわりの温度に大きく左右される。気温が下がると動きが鈍くなり、多くの種は冬のあいだ活動を止める。ただしチョウが日光浴をしたり、ハチが羽ばたきで胸の筋肉を温めたりして、飛ぶ前に体温を上げる行動は知られている。
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問21.多くの昆虫は、においを主に触角で感じ取っている。
正解:○(正しい)
解説:触角の表面には多数の感覚子があり、においの分子をとらえる。ガのオスが遠くにいるメスの出す性フェロモンを触角で感知できるのはこのためで、オスの触角がくし状に大きく発達している種が多いのもにおいをとらえるための形である。
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問22.昆虫の口の形と、その食べ方の組合せとして正しいものはどれか。
- ア.セミ … 針のような口を木にさして樹液を吸う
- イ.バッタ … ストロー状の口で花の蜜を吸う
- ウ.チョウ … かむ口で葉を食べる
- エ.カ … かむ口で植物をかじる
正解:ア.セミ … 針のような口を木にさして樹液を吸う
解説:セミはカメムシ目で、細い針のような口を樹木にさし込んで樹液を吸う。バッタは大あごでかみ切って葉を食べ、チョウの成虫はストロー状の口吻で蜜を吸う。カのメスは針状の口で血を吸うが、これは産卵のための栄養をとるためで、ふだんの栄養源はオスもメスも花の蜜などである。
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問23.昆虫は、恐竜が現れるよりも前から地球にいた。
正解:○(正しい)
解説:昆虫の化石は古生代のデボン紀にさかのぼり、石炭紀にはすでに大きなはねを持つなかまが栄えていた。恐竜が現れたのは中生代の三畳紀なので、昆虫のほうがずっと古くから地球にいたことになる。
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問24.昆虫は、動物の中で最初に飛ぶ能力を持ったグループである。
正解:○(正しい)
解説:空を飛ぶ動物には昆虫のほかに翼竜・鳥・コウモリがいるが、化石の記録では昆虫が最も早く飛行を獲得している。昆虫のはねは前あしが変化したものではなく、体の背中側から新しく生じた点でも鳥やコウモリの翼と成り立ちが違う。
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問25.多くの昆虫は、複眼のほかに単眼も持っている。
正解:○(正しい)
解説:成虫の頭部には複眼のほかに単眼があることが多く、ハチやバッタでは3個の単眼が三角形に並ぶ。単眼はレンズが1枚で像を結ばず、主に明るさの変化をとらえていると考えられている。すべての昆虫にあるわけではなく、単眼を持たない種もいる。
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問26.昆虫の体液は、酸素を全身に運ぶはたらきを担っている。
正解:×(誤り)
解説:昆虫の体液(血リンパ)は栄養や老廃物、免疫にかかわる物質を運ぶが、酸素の運搬は担っていない。酸素は気門から気管を通って直接組織に届くため、ヒトの血液のように酸素を運ぶ色素を持つ必要がない。
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問27.昆虫の血液の流れ方の説明として、正しいものはどれか。
- ア.肺で酸素を受け取ってから全身へ回る
- イ.血管の外に出た体液が、体の中を直接流れる
- ウ.閉じた血管の中だけを循環する
- エ.心臓が無く、体液は動かない
正解:イ.血管の外に出た体液が、体の中を直接流れる
解説:昆虫は開放血管系で、背中側にある管状の心臓から送り出された体液が血管の外へ出て体内のすき間を満たしながら流れ、再び心臓に戻る。ヒトのように血管が閉じた回路になっている閉鎖血管系とは異なる。肺は無く、酸素は気管が直接届けている。
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問28.昆虫のあしを、体に近いほうから並べた順として正しいものはどれか。
- ア.腿節・基節・脛節・跗節・転節
- イ.基節・腿節・転節・跗節・脛節
- ウ.基節・転節・腿節・脛節・跗節
- エ.跗節・脛節・腿節・転節・基節
正解:ウ.基節・転節・腿節・脛節・跗節
解説:昆虫のあしは体側から基節・転節・腿節・脛節・跗節の順に並び、先端には爪がある。バッタで太くなっているのは跳ぶ力を生む腿節、チョウが着地して味を感じるのは跗節にある感覚器である。どの節が発達しているかで、その昆虫の暮らし方が読み取れる。
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問29.昆虫の胸部は、前胸・中胸・後胸の3つの節に分かれている。
正解:○(正しい)
解説:胸部は前胸・中胸・後胸の3節からなり、それぞれから1対ずつあしが出る。はねは中胸と後胸だけに付き、前胸には付かない。カマキリの前胸が長く伸びているように、暮らし方に応じてどの節が発達するかが変わる。
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問30.コウチュウ目の前ばねが変化したものを何というか。
- ア.平均棍
- イ.鱗翅
- ウ.半翅
- エ.鞘翅
正解:エ.鞘翅
解説:コウチュウ目の前ばねは硬い鞘のような鞘翅になっていて、飛ぶときは持ち上げられ、後ろの膜状のはねだけが羽ばたく。鞘翅は体を守るよろいの役目も果たす。平均棍はハエ目の後ろばね、鱗翅はチョウ目のはね、半翅はカメムシ目の前ばねの呼び名である。
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問31.ノミやシラミには、はねが無い。
正解:○(正しい)
解説:ノミもシラミも他の動物の体表で暮らすうちにはねを失った。ノミは強い後ろあしで跳んで移動し、シラミは毛や衣類にしがみつく。はねを持たない昆虫には、はねを一度も獲得していないシミのようなものと、獲得したあとで失ったものの2通りがある。
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問32.チョウやガのはねの表面をおおう粉のようなものを、鱗粉という。
正解:○(正しい)
解説:チョウ目のはねは鱗粉と呼ばれる細かいうろこ状の構造でおおわれている。鱗粉には色素による色のほか、光の反射で生じる構造色によるものもあり、モルフォチョウの青い輝きは後者である。手でつかむと落ちてしまうため、扱いには注意が要る。
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問33.シミのように、幼虫から成虫まで姿がほとんど変わらない育ち方を何というか。
- ア.無変態
- イ.完全変態
- ウ.不完全変態
- エ.過変態
正解:ア.無変態
解説:シミやイシノミのなかまは、はねを持たない原始的なグループで、成長しても姿がほとんど変わらない無変態である。しかも成虫になってからも脱皮を続ける点が、成虫になると脱皮しなくなる他の多くの昆虫と違う。
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問34.不完全変態の昆虫の幼虫は、成虫と同じような場所で同じようなものを食べることが多い。
正解:○(正しい)
解説:バッタやカマキリのように、不完全変態の幼虫は成虫を小さくしたような姿で、同じ場所で同じえさをとることが多い。ただしトンボやセミのように、幼虫が水中や地中で暮らして成虫とまったく違う生活をする例もある。
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問35.昆虫が脱皮をくり返すとき、脱皮と脱皮のあいだの段階を数える言い方はどれか。
- ア.節
- イ.齢
- ウ.期
- エ.代
正解:イ.齢
解説:卵からかえった直後が1齢幼虫で、1回脱皮するごとに2齢、3齢と数える。何齢まで進むかは種によってほぼ決まっていて、カブトムシは3齢幼虫でさなぎになる。飼育の記録では齢を書きとめておくと成長の見通しが立てやすい。
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問36.さなぎの中では、幼虫の体のつくりが大きく作り替えられている。
正解:○(正しい)
解説:さなぎは外から見ると動かないが、内部では幼虫の組織が分解され、あらかじめ用意されていた細胞のかたまりから成虫のはねやあし、口が作られていく。この大がかりな作り替えがあるからこそ、幼虫と成虫でまったく違う姿と暮らし方を持てる。
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問37.カマキリが冬をこす姿として正しいものはどれか。
- ア.さなぎ
- イ.成虫
- ウ.卵
- エ.幼虫
正解:ウ.卵
解説:カマキリは秋に産んだ卵鞘の中で卵のまま冬をこし、春に幼虫が出てくる。成虫は冬までに死んでしまう。越冬する姿は種によって決まっていて、ナナホシテントウは成虫、カブトムシは幼虫、アゲハはさなぎで冬をこす。
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問38.昆虫は、種類ごとに卵・幼虫・さなぎ・成虫のどの姿で冬をこすかがほぼ決まっている。
正解:○(正しい)
解説:同じ場所にいる昆虫でも越冬の姿はさまざまで、カマキリは卵、カブトムシは幼虫、アゲハはさなぎ、テントウムシは成虫で冬をこす。どの姿で冬をこすかを知っていると、冬に探すべき場所や春に成虫が現れる順番が見当をつけられる。
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問39.昆虫が季節に合わせて成長を一時止めることを、休眠という。
正解:○(正しい)
解説:休眠は気温や日の長さの変化を手がかりに、成長や活動を一時的に止めて厳しい季節をやり過ごす仕組みである。寒さで動けなくなっているだけの状態とは違い、条件がそろうまで積極的に止まっている点が特徴である。
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問40.チョウの中には、あしで植物の味を確かめてから産卵するものがいる。
正解:○(正しい)
解説:チョウの跗節には味を感じる感覚器があり、メスは葉の上であしを打ちつけるようにして幼虫の食草かどうかを確かめてから卵を産む。幼虫は自分で食草を探して長い距離を移動できないので、この見きわめが子の生死を分ける。
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問41.昆虫が仲間との間でやりとりするために出す化学物質を何というか。
- ア.ホルモン
- イ.酵素
- ウ.色素
- エ.フェロモン
正解:エ.フェロモン
解説:フェロモンは同じ種の他の個体に働きかける物質で、交尾相手を呼ぶ性フェロモン、危険を知らせる警報フェロモン、えさ場までの道しるべとなる道しるべフェロモンなどがある。ホルモンは自分の体の中ではたらく物質で、相手が違う。
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問42.多くの昆虫は、ヒトには見えない紫外線を見ることができる。
正解:○(正しい)
解説:ミツバチをはじめ多くの昆虫は紫外線を感じ取れる。花には紫外線でしか見えない模様を持つものがあり、蜜のありかへ導く目印になっていると考えられている。ヒトに見える花の色と、昆虫に見えている花の姿は同じではない。
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問43.コオロギが音を出す仕組みとして正しいものはどれか。
- ア.前ばねをこすり合わせる
- イ.腹部の膜を振動させる
- ウ.口から息を吹き出す
- エ.あしを地面に打ちつける
正解:ア.前ばねをこすり合わせる
解説:コオロギやキリギリスのなかまは、左右の前ばねをこすり合わせて音を出す。セミが腹部の発音膜を振動させるのとは仕組みが違う。バッタのなかまには後ろあしをはねにこすりつけて音を出すものもいて、同じ「鳴く虫」でも体の使い方が分かれている。
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問44.次のうち、昆虫綱に含まれるものはどれか。
- ア.ヤスデ
- イ.シミ
- ウ.ダンゴムシ
- エ.ザトウムシ
正解:イ.シミ
解説:シミははねを持たない原始的な昆虫で、昆虫綱に含まれる。ダンゴムシは甲殻類、ザトウムシはクモに近いクモ綱、ヤスデは多足類で、いずれも昆虫ではない。あしの数と体の分かれ方を確かめると見分けやすい。
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問45.昆虫は、節足動物というグループに含まれる。
正解:○(正しい)
解説:節足動物は体が多数の節に分かれ、節のあるあしを持つ動物の大きなまとまりで、昆虫・クモ・甲殻類・多足類が含まれる。昆虫とクモは別の綱だが、節足動物という枠では同じなかまである。
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問46.学名について、正しい説明はどれか。
- ア.子どもにも分かるように付けられた愛称
- イ.分類が変わっても決して変わらない名前
- ウ.世界共通で使われる、生物1種ごとに決められた名前
- エ.国ごとに違う、その土地の呼び名
正解:ウ.世界共通で使われる、生物1種ごとに決められた名前
解説:学名は属名と種小名を並べた二名法で表され、世界のどこでも同じ名前で通じる。和名は日本での呼び名で、地方名も別にある。研究が進んで分類の位置づけが変われば学名も変わることがあり、「決して変わらない」わけではない。
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問47.昆虫は、海の中で暮らす種類が最も多い。
正解:×(誤り)
解説:昆虫は陸上と淡水で大きく栄えたが、海で暮らすものはごくわずかである。外洋の水面で生活するウミアメンボのなかまなど、例外は限られている。海の節足動物の主役はカニやエビなどの甲殻類で、昆虫はその場を占めていない。
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問48.昆虫が非常に大きくなれない理由の一つに、気管で酸素を送る呼吸の仕組みがある。
正解:○(正しい)
解説:気管は体の奥まで空気を届ける管だが、体が大きくなるほど奥へ酸素を行き渡らせるのが難しくなる。古生代の石炭紀には大気中の酸素濃度が今より高く、はねを広げた幅が70cmに達するトンボのなかまが生きていたと考えられている。外骨格が重くなることも大型化を妨げる要因とされる。
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問49.体を周囲のものに似せて見つかりにくくすることを何というか。
- ア.共生
- イ.寄生
- ウ.変態
- エ.擬態
正解:エ.擬態
解説:擬態は、枝や葉、鳥のふんなどに姿を似せて捕食者から逃れたり、毒を持つ種に似せて避けさせたりする仕組みである。共生は異なる種が互いに関わって暮らすこと、寄生は他の生物から一方的に栄養を得ること、変態は成長にともなう姿の変化で、いずれも別の言葉である。
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問50.目立つ色や模様で、自分が危険であることを相手に知らせることを警告色という。
正解:○(正しい)
解説:ハチの黄と黒のしま模様のように、毒針やまずい味を持つ昆虫があえて目立つ色をしているのが警告色である。一度ひどい目にあった捕食者が覚えて避けるようになるため、目立つことが身を守ることにつながる。毒を持たない種がこの色をまねる擬態も知られている。
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問51.昆虫のはねは、前あしが変化してできたものである。
正解:×(誤り)
解説:昆虫のはねは前あしが姿を変えたものではなく、胸の背中側に新たに生じた構造である。どこから生じたかについては胸の側面の張り出しに由来する説などがあり、今も研究が続いている。前あしが変化してできたのはコウモリや鳥の翼で、成り立ちがまったく違う。昆虫はあし6本をすべて残したままはねを持てるので、あしが減っていない点が翼を持つ脊椎動物との大きな違いになる。
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問52.すべての昆虫は、はねを持っている。
正解:×(誤り)
解説:シミやイシノミのようにもともとはねを獲得していないなかまや、ノミ・シラミ・働きアリのように途中で失ったものがいる。また同じ種でも、女王アリと働きアリのようにはねの有無が分かれることがある。はねの有無は昆虫かどうかの判断には使えない。
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問53.単眼は、複眼と同じように物の形をはっきり見ることができる。
正解:×(誤り)
解説:単眼はレンズが1枚で像を結ばず、主に明るさの変化をとらえていると考えられている。形や動きをとらえるのは多数の個眼が集まった複眼の役目である。2つの目が同じ仕事をしているのではなく、役割を分けて持っている点が要点になる。
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問54.脱皮したばかりの昆虫は、すぐに体が硬くなって外敵に強くなる。
正解:×(誤り)
解説:脱皮の直後は新しい外骨格がやわらかく、体の色も白っぽい。固まるまでのあいだは動きも鈍く、外敵に襲われやすい無防備な時間になる。この時期にすばやく体をふくらませて大きさを確保してから硬めるので、脱皮は成長のための手順であると同時に危険な瞬間でもある。
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問55.昆虫の脱皮は、一生に1回だけ行われる。
正解:×(誤り)
解説:脱皮は成長のたびにくり返される。カブトムシは1齢から3齢まで育つあいだに2回脱皮し、ほかの昆虫でも種によって回数がほぼ決まっている。多くの昆虫は成虫になると脱皮をやめるが、シミのように成虫になっても脱皮を続けるなかまもいる。
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問56.昆虫はすべて夜に活動する。
正解:×(誤り)
解説:昼に活動する昆虫も多い。モンシロチョウやトンボ、ミツバチは日中に活動し、カブトムシやガの多くは夜に活動する。同じ場所でも時間帯によって見られる種類が入れ替わるので、観察するときは時間を変えて出かけると出会える種類が増える。
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問57.昆虫の複眼は、頭部に1個だけある。
正解:×(誤り)
解説:複眼は左右に1対、つまり2個ある。トンボのように左右の複眼が頭の上でくっついて1つに見えるものもあるが、もとは2個である。単眼のほうは3個あることが多く、複眼とは数も役割も違う。
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問58.さなぎの中では、幼虫の体がそのままの形で大きくなっているだけである。
正解:×(誤り)
解説:さなぎの中では幼虫の組織がいったん分解され、あらかじめ用意されていた細胞のかたまりから成虫のはね・あし・口が新しく作られていく。外から見ると動かないが、内部では大がかりな作り替えが進んでいる。
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問59.昆虫の口の形について、正しい説明はどれか。
- ア.食べ物に合わせてさまざまな形に変化している
- イ.どの昆虫もほぼ同じ形をしている
- ウ.すべての昆虫がストロー状の口を持つ
- エ.幼虫と成虫で必ず同じ形である
正解:ア.食べ物に合わせてさまざまな形に変化している
解説:昆虫の口は、葉をかみ切る大あご、蜜を吸うストロー状の口吻、樹液や血を吸う針状の口、なめ取るスポンジ状の口など、何を食べるかに応じて大きく形を変えている。完全変態のなかまでは幼虫と成虫で口の形そのものが違うことも多い。
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問60.昆虫の分類で、「目」より一つ上のまとまりはどれか。
- ア.種
- イ.綱
- ウ.科
- エ.属
正解:イ.綱
解説:分類は上から界・門・綱・目・科・属・種の順に細かくなる。昆虫綱の下にコウチュウ目やチョウ目があり、その下に科・属・種と続く。「カブトムシはコウチュウ目コガネムシ科」のような書き方は、このうち目と科を示している。
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問61.昆虫の触角は、においを感じるためだけの器官である。
正解:×(誤り)
解説:触角はにおいのほかにも、空気の流れ・温度・湿度・接触などを感じ取っている。カのなかまでは触角で音を聞き取り、相手の羽音を手がかりに交尾相手を探すことも知られている。1つの器官が複数の感覚を担っている点が要点になる。
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問62.完全変態をする昆虫は、幼虫のときからはねを外に持っている。
正解:×(誤り)
解説:完全変態の幼虫にはねは外に出ておらず、さなぎの時期に体の内部で作られて成虫で現れる。外にはねのもとが見えるのは不完全変態のなかまで、脱皮のたびにはねが少しずつ大きくなっていく。この違いは幼虫を見分けるときの手がかりにもなる。
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問63.昆虫の気門は、頭部に開いている。
正解:×(誤り)
解説:気門が開いているのは胸部と腹部の側面である。ここから取り入れた空気が気管を通って体の各部へ届く。頭部には触角・複眼・単眼・口があり、呼吸のための開口部はない。
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問64.フェロモンは、種類の違う昆虫に対しても同じように働く。
正解:×(誤り)
解説:フェロモンは同じ種の他の個体に働きかける物質で、種ごとに成分が違う。別の種には基本的に通じないため、近い場所に多くの種が暮らしていても交尾相手を取り違えずに済む。この性質を利用して、特定の害虫だけを誘引する罠が作られている。
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問65.昆虫の複眼は、色を見分けることができない。
正解:×(誤り)
解説:多くの昆虫は色を見分けられる。ミツバチが花の色を手がかりに蜜のある花を覚えることは古くから知られている。ただし見える色の範囲はヒトと同じではなく、紫外線が見える一方で赤は見えにくい種が多い。「見える色が違う」のであって「見えない」わけではない。