昆虫検定「いちばん〇〇(記録と比較)」の一問一答
📖 昆虫検定「いちばん〇〇(記録と比較)」の全43問と解説(一覧)
昆虫検定のいちばん〇〇(記録と比較)に関する一問一答(全43問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
-
問1.体の長さが世界で最も長いとされる昆虫は、どのなかまか。
- ア.ナナフシのなかま
- イ.カブトムシのなかま
- ウ.チョウのなかま
- エ.トンボのなかま
正解:ア.ナナフシのなかま
解説:細長い体を持つナナフシのなかまには、あしを伸ばした長さが60cmを超える記録がある。「大きさ」は測り方で順位が変わり、体の重さではカブトムシやハナムグリのなかま、はねを広げた幅ではガやチョウのなかまが上位に来る。どの物差しで比べているかを確かめる必要がある。
-
問2.日本で最も大きな甲虫とされるヤンバルテナガコガネは、国の天然記念物に指定されている。
正解:○(正しい)
解説:ヤンバルテナガコガネは沖縄島北部のやんばるの森だけにすむ大型の甲虫で、国の天然記念物に指定されている。生息地が限られ個体数も少ないため、捕獲や譲渡は法律で厳しく制限されている。見つけても採らずに観察にとどめる必要がある。
-
問3.世界で最も小さい部類の昆虫が含まれるのは、どのなかまか。
- ア.トンボのなかま
- イ.ハチのなかま
- ウ.チョウのなかま
- エ.バッタのなかま
正解:イ.ハチのなかま
解説:他の昆虫の卵に産卵する寄生バチには、体長が1mmを大きく下回り、0.2mm前後という記録を持つものがある。小さい体で飛ぶために、はねが毛の生えた棒のような形に変わっているものもいる。小ささの記録はハチのなかまが占めており、チョウやバッタでは同じ大きさにならない。
-
問4.カのなかまは、1秒間に数百回はばたくことがある。
正解:○(正しい)
解説:小さな昆虫ほど速くはばたく傾向があり、カのなかまでは1秒間に数百回に達する。耳ざわりな羽音の高さは、この羽ばたきの速さから生まれている。一方でチョウのような大きなはねを持つ昆虫は1秒間に10回前後とずっとゆっくりで、ひらひらと飛ぶように見える。
-
問5.アサギマダラが知られているのは、どのような性質によるか。
- ア.幼虫のまま冬をこして数年生きる
- イ.夜だけ活動して昼は眠る
- ウ.海をこえて長い距離を移動する
- エ.一生を1本の木の上で過ごす
正解:ウ.海をこえて長い距離を移動する
解説:アサギマダラは日本と南西諸島や台湾のあいだを移動するチョウで、はねに印を書いて放すマーキング調査により、1000kmを超えて再発見された例が知られている。小さなチョウがどのように長距離を移動するのかは、いまも調べられている。
-
問6.セミの成虫は、地上に出てから1週間で必ず死んでしまう。
正解:×(誤り)
解説:「成虫の寿命は1週間」と言われることが多いが、飼育下の観察では2週間から1か月ほど生きることが確かめられている。野外では鳥に食べられるなどして短くなるため、短命という印象が広まったと考えられている。
-
問7.アブラゼミなどのセミが、幼虫として地中で過ごす期間はおよそどれくらいか。
- ア.数日
- イ.数週間
- ウ.数十年
- エ.数年
正解:エ.数年
解説:日本の多くのセミは幼虫として地中で数年を過ごし、木の根から樹液を吸って育つ。一生の大部分を土の中で過ごすことになる。北アメリカには13年または17年という決まった年数でいっせいに現れる周期ゼミが知られており、こちらは数十年ではなく十数年である。
-
問8.アサギマダラの長距離移動は、1匹を最後まで目で追い続けて確かめられた。
正解:×(誤り)
解説:長距離移動は、はねに印を書いて放し、別の場所で再び捕まえて照らし合わせるマーキング調査で確かめられてきた。小さなチョウを何百kmも目で追い続けることはできない。各地の多くの参加者が観察と記録を持ち寄ることで成り立つ調べ方である。
-
問9.ミツバチの巣について、正しい説明はどれか。
- ア.1つの巣に女王バチは基本的に1匹だけいる
- イ.1つの巣に女王バチが数十匹いる
- ウ.巣にいるハチはすべてオスである
- エ.働きバチが卵をすべて産む
正解:ア.1つの巣に女王バチは基本的に1匹だけいる
解説:ミツバチの巣では女王バチが1匹で、働きバチは数万匹に達することもある。働きバチはすべてメスで、巣作り・育児・えさ集めを分担する。オスバチは繁殖の時期にだけ現れ、数も少ない。新しい女王が育つと、古い女王が働きバチの一部を連れて巣を出る分蜂が起きる。
-
問10.はねを広げた幅が世界最大級とされるチョウは、どのなかまか。
- ア.セセリチョウのなかま
- イ.トリバネアゲハのなかま
- ウ.シジミチョウのなかま
- エ.モンシロチョウのなかま
正解:イ.トリバネアゲハのなかま
解説:ニューギニアにすむアレクサンドラトリバネアゲハは、はねを広げた幅が25cmを超えるとされ、チョウでは世界最大級である。シジミチョウやセセリチョウは小型のグループで、この比べ方では上位に来ない。「最大」は測り方で変わるので、はね幅か体長かを確かめる必要がある。
-
問11.ヨナグニサンは、日本では南西諸島に分布するガである。
正解:○(正しい)
解説:ヨナグニサンは与那国島など南西諸島に分布するヤママユガのなかまである。はねの先が蛇の頭のような模様になっているのが特徴で、成虫は口が退化していてほとんど食べない。日本では生息地が限られ、保護の対象になっている。
-
問12.角を含めた長さで世界最大級とされる甲虫はどれか。
- ア.ゲンジボタル
- イ.ゴマダラカミキリ
- ウ.ヘラクレスオオカブト
- エ.ナナホシテントウ
正解:ウ.ヘラクレスオオカブト
解説:中南米にすむヘラクレスオオカブトは、長い胸角を含めると180mmに達する記録があり、甲虫では世界最大級とされる。ただし角を除いた体だけで比べると順位は変わり、体重ではゴライアスオオツノハナムグリなどが上位に来る。どこまでを長さに含めるかで結果が変わる典型例である。
-
問13.日本で見られるトンボの中で、オニヤンマは最も大きい部類に入る。
正解:○(正しい)
解説:オニヤンマは体長が90mmを超えることもあり、日本のトンボでは最大級である。黒地に黄色の横しま模様と、左右がくっついた大きな緑色の複眼が目印になる。幼虫は数年かけて成長し、大きな体になるまで時間がかかることも特徴である。
-
問14.日本にすむハチの中で、最も大きい部類に入るのはどれか。
- ア.ミツバチ
- イ.アシナガバチ
- ウ.ジガバチ
- エ.オオスズメバチ
正解:エ.オオスズメバチ
解説:オオスズメバチは働きバチでも体長27〜40mmほど、女王バチは40mmを超え、日本のハチでは最大級である。毒の量も多く、刺されたときの危険が大きい。ミツバチやアシナガバチはこれよりずっと小型で、巣に近づいたときの危険の度合いも違う。
-
問15.昆虫の中には、体長が1mmに満たない種がいる。
正解:○(正しい)
解説:他の昆虫の卵に産卵する寄生バチには、体長1mmを大きく下回るものがある。小さすぎて肉眼では点にしか見えず、発見や記載には顕微鏡が必要になる。こうした微小な種はまだ多くが見つかっていないと考えられている。
-
問16.シロアリの巣で、最も長生きするのはどれか。
- ア.女王
- イ.働きアリ
- ウ.兵アリ
- エ.羽アリ
正解:ア.女王
解説:シロアリの女王は数十年生きるとされ、昆虫では際立って長い。働きアリや兵アリの寿命はずっと短く、巣の中で入れ替わっていく。羽アリは巣を出て新しい巣を作るために現れる階級で、飛び立ったあとは短命である。
-
問17.昆虫の中には、一生のうちに数万個の卵を産むものがいる。
正解:○(正しい)
解説:シロアリやアリの女王は、長い一生のあいだに膨大な数の卵を産み続ける。巣の個体数を保つには絶えず新しい働き手が要るためである。一方でチョウのように一生に数百個という種も多く、産む数は暮らし方によって大きく違う。
-
問18.オオカバマダラが知られているのは、どのような行動によるか。
- ア.海の上で生活する
- イ.北アメリカ大陸を世代をまたいで往復する
- ウ.一生を1つの花の上で過ごす
- エ.地中深くに巣を作る
正解:イ.北アメリカ大陸を世代をまたいで往復する
解説:オオカバマダラは北アメリカで、数千kmを移動してメキシコの山地で越冬することが知られている。往復のあいだに世代が入れ替わるため、行き先を知らない個体が同じ場所へたどり着く仕組みが長く研究の対象になってきた。
-
問19.トンボは、飛びながら空中で獲物をとらえることができる。
正解:○(正しい)
解説:トンボは4枚のはねを別々に動かせるため、ホバリングや後退を含む細かい飛び方ができる。とげの並んだあしをかごのように使い、飛んでいる小さな虫を空中でとらえる。大きな複眼で獲物の位置を正確につかめることも狩りを支えている。
-
問20.北アメリカにすむ周期ゼミが、いっせいに地上へ出てくる周期はどれか。
- ア.25年または30年
- イ.毎年
- ウ.13年または17年
- エ.3年または5年
正解:ウ.13年または17年
解説:周期ゼミは13年または17年という決まった年数を地中で過ごし、その年にいっせいに羽化する。どちらも素数で、天敵の発生周期と重なりにくいことが生き残りに有利だったという説がよく知られている。日本のセミにはこうした厳密な周期性はない。
-
問21.古生代の石炭紀にいた大型のトンボのなかまについて、正しい説明はどれか。
- ア.はねを広げた幅が10cmほどあったと考えられている
- イ.はねを広げた幅が30cmほどあったと考えられている
- ウ.はねを広げた幅が2mほどあったと考えられている
- エ.はねを広げた幅が70cmほどあったと考えられている
正解:エ.はねを広げた幅が70cmほどあったと考えられている
解説:石炭紀後期の地層から化石が見つかったメガネウラのなかまは、トンボに似たはねをもつ原始的な大型の昆虫で、はねを広げた幅は65cm以上、70cmに達したとされ、知られている中で最大級の昆虫である。片方のはねの長さが約31cmなので、30cmほどというのははね1枚の長さにあたり、広げた幅ではない。10cmほどや2mほどは、化石から推定される大きさとかけ離れている。
-
問22.知られている昆虫の種数は、およそ100万種にのぼる。
正解:○(正しい)
解説:記載されている昆虫はおよそ100万種で、知られている動物の種数の大部分を占める。その中でコウチュウ目が約40万種と突出している。未発見の種はさらに多いと見積もられており、実際の種数はこれを大きく上回ると考えられている。
-
問23.日本で記録されている昆虫の種数に最も近いのはどれか。
- ア.約3万種
- イ.約300種
- ウ.約3千種
- エ.約30万種
正解:ア.約3万種
解説:日本から記録されている昆虫はおよそ3万種とされる。南北に長く、島も多いことから、国土の広さに比べて種類が豊かである。今も新種の記載が続いており、この数は増え続けている。
-
問24.昆虫の中で種類の数が最も多いのは、チョウ目である。
正解:×(誤り)
解説:最も多いのはコウチュウ目で、既知種はおよそ40万種にのぼる。チョウ目も大きなグループだがこれには及ばない。コウチュウ目にはカブトムシ・テントウムシ・ホタル・ゲンゴロウなど姿も暮らし方も違うものが含まれ、その幅の広さが種数の多さにつながっている。
-
問25.日本で見られるチョウの中で、最も大きいのはモンシロチョウである。
正解:×(誤り)
解説:モンシロチョウははねを広げた幅が5cm前後で、大きい部類ではない。日本ではオオゴマダラやナガサキアゲハなどのほうがはるかに大きく、オオゴマダラははねを広げた幅が13cmほどになる。身近でよく見かけることと、大きいことは別である。
-
問26.昆虫は、体が大きいものほど速くはばたく。
正解:×(誤り)
解説:関係は逆で、小さい昆虫ほど速くはばたく。はねが小さいと1回の羽ばたきで生む力が小さいため、回数を増やして体を支えることになる。カやハエは1秒間に数百回、チョウは10回前後で、羽音の高さの違いもここから生まれている。
-
問27.昆虫の中で最も長生きするのは、セミである。
正解:×(誤り)
解説:セミは幼虫として地中で数年を過ごすが、シロアリやアリの女王はそれをはるかに超えて生きる。シロアリの女王は数十年生きるとされる。「セミは長生き」という印象は幼虫期間の長さから来ているが、一生の長さで比べると上位ではない。
-
問28.昆虫の寿命は、どの種類でもおよそ1年である。
正解:×(誤り)
解説:寿命は種によって大きく違う。カゲロウの成虫のように数日で終わるものから、シロアリの女王のように数十年生きるものまで幅がある。オオクワガタのように成虫で越冬して複数年生きる甲虫もいる。一律に語れるものではない。
-
問29.一度に最も多くの卵を産むのは、チョウのなかまである。
正解:×(誤り)
解説:チョウが一生に産む卵はおおむね数百個で、アリやシロアリの女王が生涯にわたって産み続ける数には遠く及ばない。巣の個体数を保つために絶えず新しい働き手が要る社会性の昆虫では、女王が産卵に特化して膨大な数を産む。
-
問30.世界で最も重い昆虫は、はねを広げた幅が最も大きい昆虫と同じ種である。
正解:×(誤り)
解説:重さで比べたときと、はねを広げた幅で比べたときでは上位に来る種が違う。重さでは甲虫のなかま、はね幅ではガやチョウのなかまが上位に来る。「最大」と言うときは何を測っているのかを確かめる必要がある。
-
問31.ヨナグニサンが世界最大級とされるのは、どの比べ方によるか。
- ア.あしの長さ
- イ.はねの面積
- ウ.体重
- エ.体長
正解:イ.はねの面積
解説:ヨナグニサンははねの面積で世界最大級とされるガである。はねを広げた幅で比べるとさらに大きなガも知られており、同じ「最大級」でも面積か幅かで顔ぶれが変わる。体重やあしの長さで比べる習慣はない。
-
問32.昆虫が現在ほど大きくなれない理由として考えられているものはどれか。
- ア.寿命が短すぎて成長が間に合わないため
- イ.はねが4枚しか無いため
- ウ.気管で酸素を送る呼吸の仕組みに限界があるため
- エ.骨が体の内側に無いから軽すぎるため
正解:ウ.気管で酸素を送る呼吸の仕組みに限界があるため
解説:気管は体の奥へ空気を届ける管だが、体が大きくなるほど奥まで酸素を行き渡らせるのが難しくなる。古生代の石炭紀は大気中の酸素濃度が今より高く、はねを広げた幅が70cmほどのトンボのなかまがいたと考えられている。外骨格が重くなることも大型化を妨げる要因とされる。
-
問33.複眼を構成する個眼の数が特に多いことで知られる昆虫はどれか。
- ア.アリ
- イ.シラミ
- ウ.ノミ
- エ.トンボ
正解:エ.トンボ
解説:トンボの複眼は1個あたり1万個以上の個眼からできているとされ、頭の大部分を占めている。飛びながら小さな獲物を空中でとらえる暮らしに合った目である。地中や体表で暮らすアリ・シラミ・ノミでは個眼の数がずっと少なく、目が退化しているものもいる。
-
問34.1つの巣にいるアリの数は、種類にかかわらずだいたい同じである。
正解:×(誤り)
解説:巣の規模は種によって大きく違う。数十匹で暮らす種がある一方で、数十万匹から数百万匹に達する巣を作る種もいる。アルゼンチンアリのように、複数の巣がつながって広い範囲に一つの大きな集団を作るものも知られている。
-
問35.セミの一生のうち、最も長い期間を占めるのはどの段階か。
- ア.幼虫
- イ.卵
- ウ.さなぎ
- エ.成虫
正解:ア.幼虫
解説:セミは幼虫として地中で数年を過ごし、これが一生の大半を占める。セミは不完全変態なのでさなぎの段階がそもそも無い。成虫の期間は数週間で、卵の期間も幼虫期間には及ばない。地上で見かける姿は一生のごく一部にすぎない。
-
問36.ミツバチの巣にいるハチの数は、多いときには数万匹に達する。
正解:○(正しい)
解説:ミツバチの巣では女王が1匹、働きバチが数万匹に達することもある。働きバチはすべてメスで、巣作り・育児・えさ集めを分担する。これだけの数を保つために女王は産卵を続け、働きバチが次々に入れ替わっていく。
-
問37.アサギマダラは、1000kmを超えて移動した記録がある。
正解:○(正しい)
解説:はねに印を書いて放すマーキング調査によって、日本と南西諸島や台湾のあいだで1000kmを超えて再発見された例が知られている。多くの参加者が各地で協力することで積み上がってきた記録である。
-
問38.吉村仁らが唱えた説では、北アメリカの周期ゼミで13年・17年という素数の周期が生き残った理由をどう説明しているか。
- ア.素数の周期なので、天敵の発生周期と重なりにくく、食べ尽くされにくいから
- イ.素数の周期なので、ほかの周期の群れと重なりにくく、交雑が起きにくいから
- ウ.素数の周期なので、寄生菌の増える周期と重なりにくく、感染しにくいから
- エ.素数の周期なので、干ばつの年と重なりにくく、幼虫が死ににくいから
正解:イ.素数の周期なので、ほかの周期の群れと重なりにくく、交雑が起きにくいから
解説:吉村仁らは、氷河期に10〜20年ほどの周期をもつ群れが生まれ、周期の違う群れが同じ年に出会うと交雑して子の周期がずれ、数が減って絶滅したが、13年・17年の素数の周期はほかの周期と同時に発生する年が少ないので生き残った、と説明している(北に17年、南に13年の周期ゼミがすむ)。素数の周期を、天敵の発生周期と重なりにくいことで説明する説(グールドなど)もあるが、これは吉村らの説とは別のものである。寄生菌の周期や干ばつの年で説明するものでもない。なお、いっせいに大量発生して捕食者に食べ尽くされにくくする効果も考えられている。
根拠: 静岡大学 サイエンスカフェin静岡 第128話 吉村仁「素数ゼミの謎」講演資料(2018年9月6日) p.4(北で17年、南で13年周期)、p.21・23(氷河期に成長が遅れ、同じ年に出る群れが周期をもつ)、p.25(違う周期のセミが出会うと交雑し子の周期がずれ、仲間が減少して絶滅)、p.26(10〜20年周期のセミが生まれ、17年と13年だけが生き残った。17と13は素数)、p.29〜31(周期どうしの同時発生率) / 伊東啓・吉村仁「周期ゼミの進化―環境変動への適応と生物進化の最適性―」オペレーションズ・リサーチ 67巻1号(2022) 3.1 捕食者回避説(一度に大発生することで捕食者に食べられるリスクを下げる)、3.2 氷河期適応説(吉村が1997年に提唱)、素数周期の進化(異なる周期ゼミ同士の交雑で集団が小さくなり、交雑が起こりにくい13と17だけが生き残った) / Shi Chen, Sheng Bao, Jian-Xiu Chen "A Model Analyzing Life Cycle of Periodical Cicadas"(arXiv:q-bio/0510018、2005年) 1. Introduction(Yoshimura は交雑・近交の回避を主張/Lloyd と Dybas は寄生者を挙げた/Gould は、素数の周期なら2・3・4・6年などの周期の捕食者と重なりにくいと論じた)
-
問39.カゲロウの成虫は、長い期間えさを食べて生きる。
正解:×(誤り)
解説:カゲロウの成虫は口が退化していて食べることができない。幼虫として水中で長く過ごしたあと、成虫になってからは交尾と産卵だけを行って短い一生を終える。「はかない」ことのたとえに使われるのはこのためである。
-
問40.昆虫の新種は、もうほとんど見つかっていない。
正解:×(誤り)
解説:昆虫の新種は今も毎年数多く記載されている。知られている約100万種に対し、未発見の種はそれを大きく上回ると見積もられている。熱帯の森林や土の中、他の生き物に寄生するグループなど、調べ切れていない場所が残っているためである。
-
問41.世界最大級とされる甲虫は、角を除いた体だけで比べても必ず1位になる。
正解:×(誤り)
解説:ヘラクレスオオカブトは長い胸角を含めた長さで世界最大級とされるが、角を除いて比べると順位は変わる。体重で比べればゴライアスオオツノハナムグリなどが上位に来る。「最大」はどこまでを測るかで答えが変わるので、比べ方を確かめないと意味が定まらない。
-
問42.昆虫の中で最も小さい部類に入るのは、チョウのなかまである。
正解:×(誤り)
解説:最も小さい部類はハチのなかまで、他の昆虫の卵に産卵する寄生バチには体長0.2mm前後という記録がある。チョウにも小型の種はいるが、この大きさには遠く及ばない。小ささの記録はハチのなかまが占めている。
-
問43.はねを広げた幅で比べたとき、世界最大級のチョウは日本にすんでいる。
正解:×(誤り)
解説:はね幅で世界最大級とされるアレクサンドラトリバネアゲハはニューギニアの種で、日本にはいない。日本で大きいチョウはオオゴマダラやナガサキアゲハで、はねを広げた幅は13cmほどである。国内で最大級であることと世界で最大級であることは別である。