1級建築施工管理技士(第一次検定)「建築施工」出題ポイント解説
1級建築施工管理技士(第一次検定)「建築施工」の出題ポイントを整理。躯体施工(土工事・鉄筋・型枠・コンクリート・鉄骨など)と仕上げ施工(防水・タイル・左官・建具・内装など)の頻出論点を体系化。1級では数値基準(かぶり厚さ・ガス圧接・高力ボルト・存置期間など)が正確に問われます。
※受験料・試験日程・合格基準・出題範囲は改定される場合があります。最新情報は必ず建設業振興基金の公式情報でご確認ください。
出題傾向
- 分野: 躯体施工(地盤調査・仮設・土工事・山留め・地業杭・鉄筋・型枠・コンクリート・鉄骨・ALC・木工事・耐震改修)と仕上げ施工(防水・屋根・石・タイル・左官・金属・建具ガラス・カーテンウォール・塗装・内装・断熱・改修)
- 出題形式: 四肢択一式の知識問題。施工手順・管理値・数値基準が中心
- 1級は2級より厳密な数値基準・許容差が問われるため、代表値を正確に暗記する
頻出論点1: 地盤調査・仮設・土工事
- 地盤調査: 標準貫入試験でN値を測定。ボーリング・サウンディングで土質・地下水位を把握
- 仮設: ベンチマークは移動のおそれのない箇所に2か所以上設け、相互チェックする。やり方は建物の位置・高さの基準
- 土工事: 根切り・床付けは乱さないよう機械床付け後に手仕上げ。釜場排水・ウェルポイント工法・ディープウェル工法で排水管理。ヒービング・ボイリング・盤ぶくれに注意
頻出論点2: 山留め・地業・杭工事
- 山留め: 親杭横矢板・鋼矢板・ソイルセメント壁・場所打ち鉄筋コンクリート地中壁。水平切梁工法・地盤アンカー工法・逆打ち工法
- 地業: 砂利地業・割栗地業の上に捨てコンクリートを打設
- 杭工事: 既製コンクリート杭は打込み・埋込み(プレボーリング・中掘り)。場所打ちコンクリート杭はアースドリル・リバース・オールケーシング工法。杭頭処理ではコンクリート設計基準強度+αのレベルではつる
頻出論点3: 鉄筋工事
- かぶり厚さ: 最小かぶり厚さは柱・はり3cm、耐力壁・床スラブ2cm、土に接する部分4cm、基礎6cm(捨てコン部分を除く)。設計かぶり厚さは最小かぶり+1cmが標準
- 継手: 重ね継手の長さは鉄筋径・コンクリート強度で決まる。ガス圧接継手は同径または径差7mm以下。圧接部のふくらみ直径は鉄筋径の1.4倍以上、長さは1.1倍以上
- 定着・あき: 鉄筋のあきは粗骨材最大寸法の1.25倍・25mm・鉄筋径の1.5倍のうち最大値以上
頻出論点4: 型枠工事
- 型枠の設計: コンクリートの側圧は打込み速さ・温度・スランプにより変わる。フレッシュコンクリートのヘッドが大きいほど側圧大
- 支保工: パイプサポートは3本以上継いで用いない。継手は4以上のボルト・専用金具で固定。高さ3.5mを超える場合は2m以内ごとに水平つなぎを2方向に設ける
- 存置期間: せき板(柱・壁・はり側面)の取外しは圧縮強度5N/mm²以上。スラブ下・はり下の支柱は設計基準強度の100%以上が原則
頻出論点5: コンクリート工事
- 調合: 水セメント比は普通ポルトランドセメントで65%以下。空気量は4.5%程度。スランプは一般に18cm以下(高強度は21cm程度)
- 打込み: 練混ぜから打込み終了までの時間は外気温25℃未満で120分、25℃以上で90分以内。打重ね時間間隔の限度も同様の管理値
- 養生: 打込み後5日間(早強は3日間)以上、コンクリート温度を2℃以上に保つ。湿潤養生期間を確保
頻出論点6: 鉄骨工事
- 高力ボルト: 締付けはナット回転法・トルクコントロール法。一群のボルトは中央部から周辺へ。一次締め→マーキング→本締めの手順。本締め後マークのずれで共回り・軸回りを確認
- 溶接: 完全溶込み溶接(突合せ)はエンドタブを用いる。アンダーカット・オーバーラップ・ブローホールは欠陥。気温−5℃未満は溶接禁止
- 建方: アンカーボルトの心ずれは許容差5mm以内。建入れ直しはターンバックル付き筋かいで調整(本接合用筋かいで兼用しない)
頻出論点7: ALC・木工事・耐震改修
- ALCパネル: 軽量で断熱性に優れる。縦壁ロッキング構法・横壁アンカー構法など。取付け後の欠き込み・孔あけは制限がある
- 木工事: 継手・仕口は金物(ホールダウン金物・羽子板ボルト等)で緊結。プレカット加工が一般化
- 耐震改修: 既存壁の増設・鉄骨ブレースの設置・柱の炭素繊維巻きなど。耐震スリットで短柱のせん断破壊を防止
頻出論点8: 防水・屋根・タイル・石
- 防水: アスファルト防水は熱工法・トーチ工法。改質アスファルトシート防水・合成高分子系シート防水・塗膜防水。下地は十分乾燥させる
- 屋根: 金属板葺き・粘土瓦葺き。ルーフドレンは防水層と一体で施工
- タイル: 密着張り(ヴィブラート工法)・改良圧着張り・接着剤張り。打診検査・引張接着強度試験で剥離を確認
- 石工事: 乾式工法(ファスナー)が主流。湿式工法は裏込めモルタルを充填
頻出論点9: 左官・金属・建具・カーテンウォール・塗装・内装
- 左官: セメントモルタル塗りは下塗り→むら直し→中塗り→上塗り。1回の塗厚は7mm以下が標準
- 金属・建具ガラス: アルミニウム製建具は鋼製と接触する箇所を絶縁。網入りガラスは防火戸に使用
- カーテンウォール: メタル(金属)系・PCa(プレキャストコンクリート)系。層間変位への追従性・水密性・気密性を確保
- 塗装: 下地調整→下塗り→中塗り→上塗り。気温5℃以下・湿度85%以上では原則塗装を避ける
- 内装・断熱: せっこうボード張り・ビニル床シート・カーペット。断熱材の吹付け硬質ウレタンフォームは厚さ管理を行う
効果的な学習法
建築施工は数値基準が多く、1級では正確な暗記が得点を左右します。かぶり厚さ・ガス圧接・高力ボルト・型枠存置期間などの代表値は表にまとめて反復しましょう。当サイトの一問一答で繰り返し演習し、施工手順と管理値をセットで定着させてください。あわせて施工管理法の出題ポイントへ進むと、現場管理の知識が深まります。
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