第一種電気工事士「電気理論・配電理論・電気応用」の一問一答
📖 第一種電気工事士「電気理論・配電理論・電気応用」の全121問と解説(一覧)
第一種電気工事士の電気理論・配電理論・電気応用に関する一問一答(全121問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.オームの法則は『電圧 V = 抵抗 R × 電流 I』で表される直流回路の基本法則である。
正解:○(正しい)
解説:電気回路の基本中の基本。V=RI から I=V/R, R=V/I も導出され、回路計算の出発点となる。
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問2.導体の抵抗は導体の長さに比例し、断面積に反比例する。
正解:○(正しい)
解説:R = ρL/A(ρは抵抗率、Lは長さ、Aは断面積)。電線の選定時に重要となる関係。
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問3.抵抗を直列接続すると、合成抵抗は各抵抗の和になる。
正解:○(正しい)
解説:直列では電流の通り道が1本しかないため、どの抵抗にも同じ電流が流れ、電圧が各抵抗に分配される。合成抵抗は R=R1+R2+… と単純な和になり、必ず最大の抵抗以上になる。分圧の比は抵抗値の比に等しい。
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問4.抵抗を並列接続すると、合成抵抗の逆数は各抵抗の逆数の和になる。
正解:○(正しい)
解説:並列では各抵抗が同じ2点間にあるため電圧が共通で、電流が分かれる。合成抵抗は 1/R=1/R1+1/R2+… となり、電流の通り道が増えるぶん必ず最小の抵抗より小さくなる。2個なら積÷和でも求められる。
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問5.電力は『P = VI = I²R = V²/R』で計算される(直流の場合)。
正解:○(正しい)
解説:P=VI にオームの法則 V=IR を代入すれば P=I²R、I=V/R を代入すれば P=V²/R が得られる。与えられている量に応じて使い分ける。I²Rの形は電線の発熱や送電損失、V²/Rの形は電圧が決まっている電熱器の計算で使いやすい。
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問6.電流の単位はアンペア[A]、電圧の単位はボルト[V]、抵抗の単位はオーム[Ω]である。
正解:○(正しい)
解説:電流A・電圧V・抵抗Ωはいずれもオームの法則で結ばれる基本単位。計算問題ではmA→A(1/1000)、kV→V(1000倍)、mH→H といった接頭語の換算でつまずきやすいので、式に入れる前に単位をそろえる習慣をつける。
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問7.交流の実効値は、同じ抵抗で同じ熱量を発生させる直流の値であり、正弦波の場合は最大値の1/√2倍である。
正解:○(正しい)
解説:実効値=最大値/√2≒最大値×0.707。一般に表示される交流電圧(100V等)は実効値。
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問8.三相交流のスター(Y)結線では、線間電圧は相電圧の√3倍となる。
正解:○(正しい)
解説:Y結線では線間電圧が2つの相電圧のベクトル差になるため、大きさは相電圧の√3倍(位相は30度進む)。したがって200Vの三相回路なら相電圧は約115Vになる。Δ結線では線間電圧=相電圧で、代わりに線電流が相電流の√3倍になる。
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問9.三相電力は『P = √3 × VL × IL × cosθ』で計算される(VL:線間電圧、IL:線電流、cosθ:力率)。
正解:○(正しい)
解説:1相あたりの電力を3倍し、線間電圧・線電流で表し直すと P=√3・VL・IL・cosθ となる。√3が現れるのはY・Δいずれの結線でも同じで、単相の P=VIcosθ との違いはこの係数にある。三相の電力・電流計算で最も使う式。
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問10.力率(cosθ)は、有効電力と皮相電力の比であり、誘導性負荷では1より小さくなる。
正解:○(正しい)
解説:力率 cosθ=有効電力P÷皮相電力S。電動機のような誘導性負荷では電流が電圧より遅れるため cosθ<1 となり、同じ仕事をするのに大きな電流が必要になって電線や変圧器に余分な負担がかかる。進相コンデンサを並列に入れて改善する。
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問11.皮相電力S・有効電力P・無効電力Qの関係は『S² = P² + Q²』である。
正解:○(正しい)
解説:有効電力Pと無効電力Qは位相が90度ずれているため、単純な和ではなく直角三角形の関係になり S²=P²+Q² が成り立つ。単位は皮相がVA、有効がW、無効がvarと使い分ける。力率は cosθ=P/S にあたる。
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問12.コンデンサの容量はキャパシタンス[F]で表され、交流ではリアクタンス Xc = 1/(ωC) を持つ。
正解:○(正しい)
解説:容量性リアクタンス Xc=1/(ωC)=1/(2πfC) は周波数にも静電容量にも反比例する。周波数が高いほど小さくなって電流を通しやすく、直流(f=0)では無限大となって電流を通さない。コイルとはちょうど逆の性質になる。
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問13.コイル(インダクタ)のインダクタンス[H]は交流でリアクタンス XL = ωL を持つ。
正解:○(正しい)
解説:誘導性リアクタンス XL=ωL=2πfL は周波数に比例する。周波数が高いほど電流の変化が速く、それを妨げる誘導起電力が大きくなるため電流が流れにくくなる。直流では0となり、コイルは単なる導線として振る舞う。
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問14.変圧器の一次・二次の電圧比は巻数比に等しい(V1/V2 = N1/N2)。
正解:○(正しい)
解説:一次と二次は同じ鉄心の磁束を共有するため、誘導起電力は巻数に比例し V1/V2=N1/N2 となる。損失を無視すれば電力は保存されるので V1I1=V2I2 が成り立ち、電流比は巻数比の逆比になる。インピーダンス比は巻数比の2乗。
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問15.三相誘導電動機の同期速度 Ns[rpm]は『Ns = 120f/P』で計算される(f:周波数、P:極数)。
正解:○(正しい)
解説:50Hz・4極なら 120×50/4 = 1500rpm。実際の回転速度はすべりs分だけ遅い。
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問16.三相誘導電動機のすべり s は『s = (Ns - N) / Ns』で表される。
正解:○(正しい)
解説:Ns:同期速度、N:回転速度。すべりが大きいほどトルクは増えるが効率は低下する。
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問17.単相2線式の配電線で、電線1線当たりの抵抗がr[Ω]、負荷電流がI[A]のとき、抵抗負荷であれば電線路の電圧降下はおよそ2Ir[V]である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。単相2線式では電流が往復2本の電線を流れるため、電圧降下は2Ir[V]となる。三相3線式では√3Ir(抵抗負荷の場合)となり、配電方式によって係数が異なる。
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問18.LEDは半導体の発光ダイオードで、電流を流すと発光し、白熱電球より効率が高く長寿命である。
正解:○(正しい)
解説:LEDは半導体のpn接合に電流を流すと発光する現象を利用するため、熱として失う分が少なく発光効率が高い(100lm/W以上)。寿命も4万時間程度と長く、瞬時点灯や調光にも対応しやすいため照明の主流になっている。
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問19.蛍光灯は放電現象を利用した放電灯で、安定器(バラスト)が必要である。
正解:○(正しい)
解説:蛍光灯は管内の放電で発生した紫外線を蛍光体で可視光に変える放電灯。放電は電流が増えるほど電圧が下がる負性抵抗特性を持ち、そのままでは電流が際限なく増えてしまうため、始動と電流制限を行う安定器(バラスト)が不可欠になる。
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問20.変圧器の損失には鉄損(無負荷損)と銅損(負荷損)があり、鉄損は負荷に関わらず一定である。
正解:○(正しい)
解説:鉄損=ヒステリシス損+渦電流損。銅損=巻線抵抗による I²R 損で負荷電流の2乗に比例。
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問21.三相誘導電動機の始動電流は定格電流の数倍となるため、Y-Δ始動などで抑える方式がある。
正解:○(正しい)
解説:Y-Δ始動では始動電流・トルクが直入れの1/3になる。大容量機ではインバータも使用。
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問22.コンデンサの端子電圧は急変できず、コイルの電流は急変できないという回路素子の性質がある。
正解:○(正しい)
解説:コンデンサは電荷がたまることで電圧が生じるため電圧が急には変わらず、コイルは磁束の変化を妨げる起電力を生じるため電流が急には変わらない。この性質から、開閉の瞬間にコイルでは高い過電圧、コンデンサでは大きな突入電流が生じる。
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問23.電力量は電力×時間で表され、単位はワット時[Wh]またはキロワット時[kWh]である。
正解:○(正しい)
解説:電気料金の課金単位。1kWh = 1kW × 1h = 3,600,000J(ジュール)に相当。
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問24.熱の発生量Qは『Q = I²Rt(ジュールの法則)』で計算される(単位:J)。
正解:○(正しい)
解説:ジュールの法則 Q=I²Rt により、発熱量は電流の2乗・抵抗・時間に比例する(単位はJ)。電流の2乗で効くため、電流が2倍になれば発熱は4倍。電線の許容電流や電熱器の設計、過電流による焼損の説明の根拠になる。
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問25.三相3線式200V回路の電力は単相100V回路の電力より大きく、同じ電力を送る場合の電線サイズが小さくて済む。
正解:○(正しい)
解説:電力は√3×電圧×電流×力率。三相は効率的な送電方式として工場・ビルで採用される。
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問26.オームの法則は『電力 P = 電圧 V × 抵抗 R』で表される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。オームの法則は V = RI(電圧=抵抗×電流)。電力は P = VI または P = I²R = V²/R で別の関係式。
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問27.導体の抵抗は導体の断面積に比例し、長さに反比例する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。抵抗は R=ρL/A で、長さLに比例し断面積Aに反比例する。設問は比例と反比例が逆になっている。だから電圧降下を抑えるには電線を太くする(断面積を増やす)という対策が有効になる。
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問28.抵抗を直列接続すると、合成抵抗の逆数は各抵抗の逆数の和になる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。それは並列接続の式(1/R = 1/R1 + 1/R2)。直列は単純な和 R = R1 + R2。
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問29.抵抗を並列接続すると、合成抵抗は各抵抗の和になる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。並列接続では合成抵抗の逆数が逆数の和。並列接続の合成抵抗は最小の個別抵抗より小さくなる。
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問30.交流の実効値は、正弦波の場合は最大値の√2倍である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。実効値は最大値の 1/√2倍(最大値×0.707)。√2倍は逆方向で誤り。例: 100V実効値→141.4V最大値。
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問31.三相交流のスター(Y)結線では、線間電圧は相電圧と等しい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。Y結線では線間電圧=√3×相電圧となる。線間電圧と相電圧が等しいのはΔ結線のほうで、そちらは代わりに線電流=√3×相電流という関係になる。どちらの結線でどちらが√3倍かを整理して覚える。
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問32.三相電力は『P = VL × IL × cosθ』で計算される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。三相電力は P = √3 × VL × IL × cosθ。√3 の係数が必要。√3を入れないのは単相の式。
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問33.力率(cosθ)は誘導性負荷で1より大きくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。力率は0〜1の範囲で、1が最大(純抵抗負荷)。誘導性負荷では位相がずれて1より小さくなる。
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問34.皮相電力S・有効電力P・無効電力Qの関係は『S = P + Q』の単純な和である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。S² = P² + Q²(電力ベクトル三角形)。単純な和ではなく直角三角形の関係。
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問35.コンデンサのリアクタンス Xc は周波数が高いほど大きくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。Xc = 1/(2πfC) で周波数が高いほどリアクタンスは小さい。周波数が高いほど大きいのはコイル(XL = 2πfL)。
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問36.コイルのリアクタンス XL は周波数が高いほど小さくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。XL = 2πfL で周波数が高いほどリアクタンスは大きい。周波数が高いほど小さいのはコンデンサ(Xc)。
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問37.変圧器の一次・二次の電圧比は巻数の差で決まる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電圧比は巻数の比(N1/N2)で決まり、差ではない。一次と二次が同じ磁束を共有し、誘導起電力が巻数に比例することから導かれる関係である。
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問38.三相誘導電動機の同期速度は周波数に反比例する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。同期速度 Ns = 120f/P で周波数に比例する。反比例ではない。極数 P は反比例。
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問39.LEDは白熱電球より発光効率が低く、消費電力が大きい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。LEDは発光効率が高く(100lm/W程度)、白熱電球の数倍効率的で消費電力が小さい。
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問40.単相3線式100/200Vの電路で中性線が断線しても、100Vの各負荷に加わる電圧は変わらない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。中性線が断線すると、両側の100V負荷が200Vに直列につながった状態になり、負荷が不平衡なら容量の小さい(抵抗の大きい)側に100Vを超える電圧がかかる。このため中性線には過電流遮断器を設けないなど、断線させない配慮がされる。
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問41.変圧器の鉄損は負荷電流に比例し、負荷が増えると大きくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。鉄損は印加電圧と周波数で決まり負荷にほぼ無関係な無負荷損で、ヒステリシス損と渦電流損からなる。負荷電流の2乗に比例して増えるのは巻線抵抗による銅損(負荷損)のほうである。
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問42.三相誘導電動機の始動電流は定格電流とほぼ同じである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。始動電流は定格電流の5〜8倍程度になるため、Y-Δ始動・インバータ等で抑える必要がある。
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問43.コンデンサの端子電圧は瞬時に変化させることができる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。コンデンサの端子電圧は急変できない(電圧の連続性)。スイッチング解析で重要な性質。
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問44.電力量の単位はワット[W]である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電力の単位がW、電力量はW×時間で単位はワット時[Wh]またはキロワット時[kWh]。
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問45.ジュールの法則は『Q = VIt』で計算される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。Q = I²Rt がジュール熱の式。VIt は電力量(Wh)の式で、ジュール熱は I²R を使うのが基本。
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問46.三相3線式は単相2線式より電線本数が少ないため、コストが安く効率も同じである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。三相3線式は同じ電力を送る場合に電線サイズを小さくでき効率的だが、3本必要で単相2線(2本)より多い。
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問47.蛍光灯は安定器なしで使用できる放電灯である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。蛍光灯の放電は電流が増えるほど電圧が下がる負性抵抗特性を持つため、電流を制限する安定器がなければ電流が際限なく増えてランプが破損する。始動時の高電圧の印加も安定器の役割にあたる。
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問48.変圧器は直流電源で動作する装置である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。変圧器は電磁誘導を利用するため交流専用。直流では電磁誘導が起きないので動作しない。
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問49.コンデンサは直流回路で電流を流し続ける素子である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。コンデンサは充電完了後は直流電流を流さない(直流的には開放)。交流回路では電流を流す。
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問50.三相誘導電動機の回転方向は変えられない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。三相のうち2線を入れ替えると回転磁界の方向が変わり、回転方向が逆転する(基本的な制御技法)。
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問51.100Vの電源に20Ωの抵抗をつないだとき流れる電流[A]はいくらか。
- ア.2A
- イ.10A
- ウ.5A
- エ.20A
正解:ウ.5A
解説:オームの法則 I=V/R より I=100÷20=5A。V=IR・I=V/R・R=V/I の3つの形を自在に入れ替えられるようにしておくと、与えられた量に応じてすぐ立式できる。
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問52.10Ωと20Ωの抵抗を直列接続したときの合成抵抗[Ω]はいくらか。
- ア.10Ω
- イ.20Ω
- ウ.6.7Ω
- エ.30Ω
正解:エ.30Ω
解説:直列合成抵抗は単純な和なので 10+20=30Ω。電流の通り道が長くなるだけなので必ず最大の抵抗以上になる。ちなみに同じ2個を並列にすると (10×20)÷30≒6.7Ω で、最小の抵抗より小さくなる。
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問53.10Ωと20Ωの抵抗を並列接続したときの合成抵抗[Ω]はいくらか。
- ア.6.7Ω
- イ.10Ω
- ウ.20Ω
- エ.30Ω
正解:ア.6.7Ω
解説:1/R=1/10+1/20=3/20、よってR=20/3≒6.7Ω。並列は最小値より小さくなる。
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問54.100V・10Aの電源で消費される電力[W]はいくらか(直流)。
- ア.10W
- イ.1,000W
- ウ.100W
- エ.10,000W
正解:イ.1,000W
解説:直流の電力は P=VI なので 100×10=1,000W(1kW)。オームの法則を組み合わせれば、この回路の抵抗は R=V/I=10Ω、P=I²R=10²×10=1,000W と検算することもできる。
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問55.三相3線式200V・20A・力率0.8で送る電力[W]はいくらか。
- ア.3,200W
- イ.4,000W
- ウ.5,540W
- エ.6,930W
正解:ウ.5,540W
解説:P=√3×VL×IL×cosθ=1.732×200×20×0.8≒5,540W。三相の電力公式。
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問56.50Hzで4極の三相誘導電動機の同期速度[rpm]はいくらか。
- ア.750rpm
- イ.3,000rpm
- ウ.1,800rpm
- エ.1,500rpm
正解:エ.1,500rpm
解説:同期速度 Ns=120f/P より 120×50÷4=1,500rpm。60Hz地域なら1,800rpmになる。実際の回転速度はすべりの分だけこれより数%遅くなる点も押さえておく。
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問57.60Hzで4極の三相誘導電動機の同期速度[rpm]はいくらか。
- ア.1,800rpm
- イ.1,500rpm
- ウ.1,200rpm
- エ.2,400rpm
正解:ア.1,800rpm
解説:Ns=120f/P=120×60/4=1,800rpm。60Hz地域では同期速度が増える。
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問58.変圧器の一次巻数1,000、二次巻数100、一次電圧2,000Vのとき二次電圧[V]はいくらか。
- ア.100V
- イ.200V
- ウ.2,000V
- エ.20,000V
正解:イ.200V
解説:V2=V1×N2/N1=2,000×100/1,000=200V。理想変圧器の電圧比。
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問59.三相回路で皮相電力10kVA、有効電力8kWのとき力率はいくらか。
- ア.0.6
- イ.0.7
- ウ.0.8
- エ.1.0
正解:ウ.0.8
解説:皮相電力S=10kVA、有効電力P=8kWのとき、力率 cosθ=P/S=8/10=0.8。三相回路でも単相回路でも同じ式で、力率は0〜1の範囲で1が最大(純抵抗負荷)。
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問60.コンデンサのリアクタンス Xc を求める式はどれか。
- ア.Xc=2πfC
- イ.Xc=1/(2πfL)
- ウ.Xc=2πfL
- エ.Xc=1/(2πfC)
正解:エ.Xc=1/(2πfC)
解説:容量性リアクタンスは Xc=1/(2πfC) で、周波数にも静電容量にも反比例する。コイルの XL=2πfL とは分数の向きが逆で、周波数に対する振る舞いも正反対になるので、対にして覚えると取り違えにくい。
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問61.50Hzで100mHのコイルのリアクタンス XL[Ω]は約いくらか。
- ア.31.4Ω
- イ.3.14Ω
- ウ.314Ω
- エ.3,140Ω
正解:ア.31.4Ω
解説:XL=2πfL に f=50Hz、L=100mH=0.1H を代入して 2×3.14×50×0.1≒31.4Ω。mHをHに直し忘れると1000倍ずれるので、単位換算を先に済ませるのが確実。
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問62.3相誘導電動機を逆回転させる方法として正しいものはどれか。
- ア.全ての3線を入替
- イ.3線のうち2線を入替
- ウ.電源電圧を下げる
- エ.電源周波数を下げる
正解:イ.3線のうち2線を入替
解説:三相のうち任意の2線を入れ替えると相回転(回転磁界の向き)が反転するため、電動機は逆回転する。3線すべてを入れ替えても元の相順に戻るだけで変わらず、電圧や周波数を下げても回転方向は変わらない。
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問63.変圧器の鉄損とは何か。
- ア.巻線抵抗による損失
- イ.負荷電流に比例する損失
- ウ.鉄心のヒステリシス損と渦電流損
- エ.端子電圧に比例する損失
正解:ウ.鉄心のヒステリシス損と渦電流損
解説:鉄損=ヒステリシス損+渦電流損で無負荷時にも発生する。負荷電流に比例するのは銅損。
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問64.100V回路で600Wの抵抗負荷の電流[A]はいくらか。
- ア.3A
- イ.100A
- ウ.60A
- エ.6A
正解:エ.6A
解説:電力 P=VI より I=P/V=600/100=6A。100V回路で600Wの抵抗負荷を駆動するには6A流れる。電線サイズ・遮断器選定で重要な計算。
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問65.1kWの電熱器を1時間使用したときの電力量[kWh]はいくらか。
- ア.1kWh
- イ.60kWh
- ウ.100kWh
- エ.1,000kWh
正解:ア.1kWh
解説:電力量=電力×時間なので 1kW×1h=1kWh。1kWhは1kWの機器を1時間使ったときの消費量で、電気料金の計算単位でもある。Wとhのまま計算すれば1,000Whとなり同じ値になる。
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問66.変圧器の二次側を開放したまま一次側に定格電圧をかけたとき発生するのは何の損失か。
- ア.銅損
- イ.鉄損
- ウ.抵抗損
- エ.摩擦損
正解:イ.鉄損
解説:二次側を開放した状態は無負荷なので二次電流が流れず、巻線抵抗による銅損はほとんど生じない。このとき測定される損失が鉄損(ヒステリシス損+渦電流損)で、電圧と周波数で決まり負荷に関係なく一定であることの確認にもなる。
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問67.LED照明の特徴として正しいものはどれか。
- ア.白熱電球より効率が悪い
- イ.水銀を多量に含む
- ウ.発光効率が高く長寿命
- エ.始動に安定器が必要
正解:ウ.発光効率が高く長寿命
解説:LEDは発光効率高(100lm/W程度)・長寿命(4万時間以上)・水銀フリー・直流駆動で安定器不要。
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問68.蛍光灯のグロー式点灯回路に必要な部品はどれか。
- ア.インバータ
- イ.コンデンサのみ
- ウ.コンバータ
- エ.安定器とグロースタータ
正解:エ.安定器とグロースタータ
解説:従来の蛍光灯はグロースタータと安定器(チョーク)が必要。インバータ式はグロースタータ不要。
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問69.力率改善のために負荷に並列接続する素子はどれか。
- ア.コンデンサ
- イ.コイル(インダクタ)
- ウ.抵抗
- エ.ダイオード
正解:ア.コンデンサ
解説:電動機などの誘導性負荷は電流が電圧より遅れた無効電力を消費するので、進んだ無効電力を出す進相コンデンサを並列に接続して打ち消す。コイルを並列にすると遅れがさらに増えて逆効果になり、抵抗やダイオードでは力率を改善できない。
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問70.皮相電力Sの単位として正しいものはどれか。
- ア.W
- イ.VA
- ウ.var
- エ.Wh
正解:イ.VA
解説:皮相電力Sは電圧と電流の積で単位はVA。実際に仕事をする有効電力PはW、位相のずれによりやり取りされるだけの無効電力Qはvarで表し、Whは電力量の単位。変圧器や発電機の容量がVAで表示されるのは、力率によらず電流の大きさで発熱が決まるため。
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問71.三相3線式200Vで線電流10A、力率0.8のときの皮相電力[VA]は約いくらか。
- ア.1,732VA
- イ.2,000VA
- ウ.3,464VA
- エ.4,000VA
正解:ウ.3,464VA
解説:S=√3×VL×IL=1.732×200×10≒3,464VA。皮相電力に力率は乗じない。
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問72.100V用の電熱器を200Vにつないだ場合に流れる電流は何倍になるか(抵抗一定)。
- ア.1/2倍
- イ.1倍
- ウ.4倍
- エ.2倍
正解:エ.2倍
解説:抵抗が一定なら I=V/R より電圧が2倍になれば電流も2倍。電力は P=V²/R なので4倍になり、定格の4倍の発熱で機器が焼損する。100V用機器を200Vにつないではいけない理由がこの関係にある。
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問73.変圧器の銅損が増える条件はどれか。
- ア.負荷電流が増える
- イ.電源周波数が下がる
- ウ.温度が下がる
- エ.鉄心の磁束密度が下がる
正解:ア.負荷電流が増える
解説:銅損は巻線抵抗による損失で I²R に従い、負荷電流の2乗に比例して増える。周波数や磁束密度で決まるのは鉄損のほうで、こちらは負荷にほぼ無関係。鉄損と銅損が等しくなるとき変圧器の効率が最大になる。
-
問74.三相誘導電動機のすべり s が大きい状態は何を意味するか。
- ア.軽負荷
- イ.重負荷
- ウ.定格運転
- エ.停止状態
正解:イ.重負荷
解説:すべり s=(Ns−N)/Ns は同期速度に対する回転の遅れの割合。負荷が重くなるほど回転子は遅れ、すべりが大きくなることで回転子に流れる電流が増えてトルクを生む。無負荷ではs≒0、停止時はs=1(最大)になる。
-
問75.1Vの電源に1Ωの抵抗をつないだとき消費される電力[W]はいくらか。
- ア.0.5W
- イ.2W
- ウ.1W
- エ.10W
正解:ウ.1W
解説:P=V²/R=1²÷1=1W。あるいは I=V/R=1A を求めて P=VI=1×1=1W としても同じ。電圧・電流・抵抗のうち2つが分かれば、3つの電力の式のどれかで必ず計算できる。
-
問76.図のように、空気中に距離r[m]離れて、2つの点電荷+Q[C]と-Q[C]があるとき、これらの点電荷間に働く力F[N]は。

- イ.Q/r² に比例する
- ロ.Q/r に比例する
- ハ.Q²/r² に比例する
- ニ.Q³/r に比例する
正解:ハ.Q²/r² に比例する
解説:クーロンの法則より、2つの点電荷の間に働く力は F = (1/4πε₀)·Q₁Q₂/r² で、電荷の積に比例し距離の2乗に反比例する。ここでは Q₁=+Q、Q₂=-Q なので積は Q² となり、F は Q²/r² に比例する。イとロは電荷が1乗で、2つの電荷の積になっていない点が誤り。ニは分母がrの1乗で、逆2乗の法則に反する。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問77.図のような直流回路において、抵抗R=3.4Ωに流れる電流が30Aであるとき、図中の電流I₁[A]は。

- イ.5
- ロ.10
- ハ.20
- ニ.30
正解:ロ.10
解説:まず負荷の端子電圧を求める。R=3.4Ωに30A流れるので、端子電圧は 3.4×30=102V。左の電源は起電力104V・内部抵抗0.2Ωだから I₁=(104−102)/0.2=10A。中央の電源は (104−102)/0.1=20A で、10+20=30A となり負荷電流と一致する。ハの20Aは中央の電源が分担する電流、ニの30Aは負荷電流そのもので、いずれもI₁ではない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問78.図のような正弦波交流電圧がある。波形の周期が20ms(周波数50Hz)であるとき、角速度ω[rad/s]の値は。

- イ.50
- ロ.100
- ハ.314
- ニ.628
正解:ハ.314
解説:角速度は1周期で2πrad進むことから ω=2π/T=2πf。T=20ms=0.02s、f=50Hzを代入すると ω=2π/0.02=2π×50≒314rad/s。イの50は周波数の値そのもの、ロの100は2fの値、ニの628は2周期分(4πf)に相当し、いずれも角速度ではない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問79.図のような交流回路の力率[%]は。

- イ.50
- ロ.60
- ハ.70
- ニ.80
正解:ニ.80
解説:RLC直列回路では誘導性と容量性のリアクタンスが打ち消し合うので、合成リアクタンスは X=X_L−X_C=6−3=3Ω。インピーダンスは Z=√(R²+X²)=√(4²+3²)=5Ω。力率は cosθ=R/Z=4/5=0.8=80%となる。X_LとX_Cを引かずに足して9Ωとすると Z=√(16+81)≒9.8Ω、力率41%となり選択肢に合わない。直列回路のリアクタンスは必ず差をとることに注意する。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問80.図のような三相交流回路において、電源電圧は200V、抵抗は8Ω、リアクタンスは6Ωである。抵抗の両端の電圧V_R[V]は。

- イ.57
- ロ.69
- ハ.80
- ニ.92
正解:ニ.92
解説:負荷はY結線なので、1相にかかる電圧は線間電圧の1/√3で 200/1.73≒115.5V。1相のインピーダンスは Z=√(8²+6²)=10Ωだから、相電流は 115.5/10≒11.55A。抵抗の両端の電圧は V_R=8×11.55≒92V となる。ハの80Vは線間電圧200Vをそのまま1相の電圧として計算した場合(200/10×8=160Vの半分に近い誤り)に生じやすい値で、Y結線での√3の扱いを誤ったもの。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問81.図のように三相3線式の高圧配電線路の末端に遅れ力率80%の三相負荷がある。変電所から負荷までの配電線路の電圧降下(V_s-V_r)が300Vであるとき、配電線路の線電流I[A]の値は。 ただし、配電線路の電線1線当たりの抵抗は0.8Ωとし、リアクタンスは0.6Ωとする。

- イ.100
- ロ.100√3
- ハ.104√3
- ニ.300
正解:ロ.100√3
解説:三相3線式のリアクタンスを含む電圧降下は v=√3·I·(R cosθ + X sinθ) で表される。力率80%なので cosθ=0.8、sinθ=0.6。R cosθ + X sinθ=0.8×0.8+0.6×0.6=0.64+0.36=1.0Ω。よって 300=√3·I·1.0 より I=300/√3=100√3≒173A。イの100はリアクタンス分を無視して√3も落とした値、ニの300は電圧降下の数値そのもので電流ではない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問82.図のように、定格電圧V[V]、消費電力P[W]、力率cosφ(遅れ)の三相負荷に電気を供給する配電線路がある。この配電線路の電力損失[W]を示す式は。 ただし、配電線路の電線1線当たりの抵抗はr[Ω]とし、リアクタンスは無視する。

- イ.P²·r/(V²cos²φ)
- ロ.P·r/(V cosφ)
- ハ.P²·r/(V²cosφ)
- ニ.P·r²/(V cos²φ)
正解:イ.P²·r/(V²cos²φ)
解説:三相電力の式 P=√3·V·I·cosφ から線電流は I=P/(√3·V·cosφ)。電力損失は3線分で P_L=3I²r=3r·P²/(3V²cos²φ)=P²·r/(V²cos²φ) となる。ロは電流の1乗に比例する形で、損失が電流の2乗に比例するという原則に反する。ハは力率が1乗のままで、Iを2乗したときに cosφ も2乗になることを見落としている。ニはrが2乗になっており次元が合わない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問7
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問83.図のように、配電用変電所の変圧器の百分率インピーダンスが基準容量30MV·Aで18%、変電所から電源側の百分率インピーダンスが基準容量10MV·Aで2%、高圧配電線の百分率インピーダンスが基準容量10MV·Aで3%である。高圧需要家の受電点(A点)から電源側の合成百分率インピーダンスは基準容量10MV·Aでいくらか。 ただし、百分率インピーダンスの百分率抵抗と百分率リアクタンスの比は、いずれも等しいとする。

- イ.7%
- ロ.9%
- ハ.11%
- ニ.23%
正解:ハ.11%
解説:百分率インピーダンスは基準容量に比例するので、基準容量を換算してから合成する。変圧器の18%は30MV·A基準なので、10MV·A基準では 18×(10/30)=6%。電源側2%と高圧配電線3%はすでに10MV·A基準である。抵抗とリアクタンスの比が等しい(=すべて同じ位相)という条件があるため単純に加算でき、6+2+3=11%となる。ニの23%は変圧器の18%を換算せずに足した値で、基準容量の統一を忘れた場合の誤り。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問8
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問84.図のような直列リアクトルを設けた高圧進相コンデンサがある。電源電圧がV[V]、誘導性リアクタンスが9Ω、容量性リアクタンスが150Ωであるとき、この回路の無効電力(設備容量)[var]を示す式は。

- イ.V²/159²
- ロ.V²/141²
- ハ.V²/159
- ニ.V²/141
正解:ニ.V²/141
解説:直列リアクトルとコンデンサは直列接続なので、合成リアクタンスは差をとって X=X_C−X_L=150−9=141Ω(容量性)。無効電力は Q=V²/X=V²/141[var] となる。ハの159はリアクタンスを足して150+9とした誤りで、直列では打ち消し合うので誤り。イとロは分母を2乗しており、Q=V²/X の式と次元が合わない。なお直列リアクトルは高調波の拡大と突入電流の抑制のために設け、通常は容量性リアクタンスの6%程度とする。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問9
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問85.電熱器により2リットルの水を加熱したとき温度が10℃上昇した。この電熱器が発生した発熱量Q[kJ]は。 ただし、電熱器の熱効率は50%とする。
- イ.40
- ロ.56
- ハ.84
- ニ.168
正解:ニ.168
解説:水2Lは2kg。水の比熱は約4.19kJ/(kg·K)なので、水が実際に受け取った熱量は 2×4.19×10≒84kJ。ただし熱効率50%とは、電熱器が発生した熱のうち半分しか水に伝わらないという意味なので、発生した熱量は 84÷0.5=168kJ となる。ハの84kJは水が得た熱量そのもので、効率を考慮していない誤り。効率で「割る」のか「掛ける」のかは、求めるのが入力側(発生熱量)か出力側(水が得た熱)かで決まる。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問12
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問86.図のようなアーク溶接作業での感電において、人体を通って流れる電流I[mA]と人体抵抗R₂にかかる電圧V[V]は。 ただし、溶接機の出力側無負荷電圧E=86V、乾燥した状態の保護手袋や作業靴を着用しているとき、手と溶接棒間の抵抗R₁=20kΩ、人体の抵抗R₂=500Ω、足と母材間の抵抗R₃=30kΩとする。

- イ.I=1.7 / V=42
- ロ.I=17 / V=42
- ハ.I=1.7 / V=0.85
- ニ.I=17 / V=0.85
正解:ハ.I=1.7 / V=0.85
解説:感電経路はR₁(手と溶接棒間20kΩ)、R₂(人体500Ω)、R₃(足と母材間30kΩ)の直列回路になる。合成抵抗は 20 000+500+30 000=50 500Ω なので、流れる電流は I=86/50 500≒0.0017A=1.7mA。人体抵抗R₂にかかる電圧は V=I×R₂=0.0017×500≒0.85V となる。ロ・ニの17mAは合成抵抗を5 050Ωと1桁誤った場合、イ・ロの42Vは電源電圧の半分程度を当てはめた誤り。保護手袋と作業靴が数十kΩの抵抗となって電流を1/10以下に抑えている点が、この設問の要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問87.図のような直流回路において、4つの抵抗Rは同じ抵抗値である。回路の電流I₃が12Aであるとき、抵抗Rの抵抗値[Ω]は。

- イ.2
- ロ.3
- ハ.4
- ニ.5
正解:ロ.3
解説:右側の枝は抵抗R1個、中央の枝はR2個の直列(2R)で、両者は並列につながっている。右側にI₃=12A流れるので、その両端の電圧は 12R。中央の枝は同じ電圧が2Rにかかるので I₂=12R/(2R)=6A。したがって電源から流れる電流は I₁=12+6=18A。電源電圧90Vは、直列のRでの電圧降下 18R と並列部の 12R の和に等しいので、90=18R+12R=30R より R=3Ω となる。同じ抵抗値どうしの直並列では、電流が「電圧÷抵抗」の比で分かれることを使うと計算が早い。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問88.図のような交流回路において、電源電圧は100V、電流は20A、抵抗Rの両端の電圧は80Vであった。リアクタンスX[Ω]の値は。

- イ.2
- ロ.3
- ハ.4
- ニ.5
正解:ロ.3
解説:RL直列回路では、抵抗の電圧V_Rとリアクタンスの電圧V_Xは位相が90°ずれるため、電源電圧との間に V²=V_R²+V_X² の関係が成り立つ。よって V_X=√(100²−80²)=√(10000−6400)=√3600=60V。リアクタンスは X=V_X/I=60/20=3Ω となる。V_X を単純に 100−80=20V と引き算すると X=1Ω となり選択肢に合わない。交流では電圧をベクトル的に合成する(三平方の定理)ことが要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問89.定格電圧100V、定格消費電力1kWの電熱器の電熱線が全長の10%のところで断線したので、その部分を除き、残りの90%の部分を電圧100Vで1時間使用した場合、発生する熱量[kJ]は。 ただし、電熱線の温度による抵抗の変化は無視するものとする。
- イ.2 900
- ロ.3 600
- ハ.4 000
- ニ.4 400
正解:ハ.4 000
解説:もとの電熱線の抵抗は R=V²/P=100²/1000=10Ω。全長の90%だけを使うので抵抗も9/10になり 10×0.9=9Ω。このときの消費電力は P=V²/R=100²/9≒1111W。1時間(3600秒)使用したときの熱量は 1111×3600≒4 000 000J=4 000kJ となる。ロの3 600kJは定格1kWのまま1時間使った場合の値(1000×3600)で、短くなって抵抗が下がり電力が増える点を見落としたもの。抵抗は長さに比例し、電力は抵抗に反比例することが要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問90.図のような三相交流回路において、電源電圧は200V、抵抗は4Ω、リアクタンスは3Ωである。回路の全消費電力[kW]は。

- イ.4.0
- ロ.4.8
- ハ.6.4
- ニ.8.0
正解:ハ.6.4
解説:負荷はY結線で、1相は抵抗4Ωとリアクタンス3Ωの直列だからインピーダンスは Z=√(4²+3²)=5Ω。相電圧は 200/√3 なので、線電流は I=(200/√3)/5=40/√3≒23.1A。電力を消費するのは抵抗だけなので、全消費電力は P=3I²R=3×(40/√3)²×4=3×(1600/3)×4=6400W=6.4kW となる。ニの8.0kWはリアクタンスも電力を消費すると考えてZ=5Ωで計算した場合(3I²Z)の値で、リアクタンスは無効電力しかやりとりしない点が要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問91.図のような単相3線式配電線路において、負荷抵抗は10Ω一定である。スイッチAを閉じ、スイッチBを開いているとき、図中の電圧Vは100Vであった。この状態からスイッチBを閉じた場合、電圧Vはどのように変化するか。 ただし、電源電圧は一定で、電線1線当たりの抵抗r[Ω]は3線とも等しいものとする。

- イ.約2V下がる。
- ロ.約2V上がる。
- ハ.変化しない。
- ニ.約1V上がる。
正解:ロ.約2V上がる。
解説:Bが開いているときは上側の負荷だけに電流が流れ、電流は外線と中性線の2本を通る。V=104×10/(10+2r)=100 が成り立つので、10+2r=10.4 より r=0.2Ω。Bを閉じると上下の負荷が等しい平衡状態になり、中性線に電流が流れなくなるため、電圧降下は外線1本分だけになる。V=104×10/(10+0.2)≒102V となり、100Vから約2V上がる。単相3線式は平衡すれば中性線に電流が流れず電圧降下が小さくなる、という性質が要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問92.図のように三相電源から、三相負荷(定格電圧200V、定格消費電力20kW、遅れ力率0.8)に電気を供給している配電線路がある。配電線路の電力損失を最小とするために必要なコンデンサの容量[kvar]の値は。 ただし、電源電圧及び負荷インピーダンスは一定とし、配電線路の抵抗は1線当たり0.1Ωで、配電線路のリアクタンスは無視できるものとする。

- イ.10
- ロ.15
- ハ.20
- ニ.25
正解:ロ.15
解説:電力損失は線電流の2乗に比例するので、損失を最小にするには線電流を最小=力率を1にすればよい。負荷の無効電力は、有効電力20kW・力率0.8(したがって sinθ=0.6)から Q=P×(sinθ/cosθ)=20×(0.6/0.8)=15kvar。この無効電力をちょうど打ち消すコンデンサ容量15kvarを入れれば力率が1になり、損失が最小となる。ハの20kvarは有効電力の値、ニの25kvarは皮相電力(20/0.8)の値で、いずれも打ち消すべき無効電力ではない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問7
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問93.設備容量400kW、需要率50%の需要家において、1ヶ月(30日間)の消費電力量が90MW·hであった。この1ヶ月の負荷率[%]は。
- イ.52.5
- ロ.60.0
- ハ.62.5
- ニ.65.0
正解:ハ.62.5
解説:最大需要電力は 設備容量×需要率=400×0.5=200kW。1ヶ月の時間は 30×24=720時間なので、平均需要電力は 90 000kW·h/720h=125kW。負荷率は 平均需要電力/最大需要電力×100=125/200×100=62.5% となる。需要率(設備容量に対する最大需要の割合)と負荷率(最大需要に対する平均需要の割合)は混同しやすいので、「需要率=最大/設備」「負荷率=平均/最大」と分けて覚えるとよい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問8
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問94.図のように取り付け角度が30°となるように支線を施設する場合、支線の許容張力をT_S=24.8kNとし、支線の安全率を2とすると、電線の水平張力Tの最大値[kN]は。

- イ.3.1
- ロ.6.2
- ハ.10.7
- ニ.24.8
正解:ロ.6.2
解説:支線に実際にかけてよい張力は、許容張力を安全率で割って 24.8/2=12.4kN。支線は電柱と30°の角度をなしているので、支線張力の水平方向成分が電線の水平張力とつり合う。水平成分は 支線張力×sin30°=12.4×0.5=6.2kN なので、電線の水平張力の最大値は6.2kNとなる。ニの24.8は安全率を考慮していない値、ハの10.7は sin30° ではなく cos30°(≒0.866)を使った場合の値で、角度が電柱との間の角であることから水平成分にはsinを使う点が要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問9
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問95.床面上2mの高さに、光度1 000cdの点光源がある。点光源直下の床面照度[lx]は。
- イ.250
- ロ.500
- ハ.750
- ニ.1 000
正解:イ.250
解説:点光源直下の照度は距離の逆2乗の法則により E=I/r² で求められる。I=1 000cd、r=2m を代入すると E=1 000/2²=1 000/4=250lx となる。ロの500は距離で1回しか割らなかった場合(1 000/2)、ニの1 000は光度の値そのものである。照度は距離の2乗に反比例するため、光源までの距離が2倍になると照度は1/4に低下する点が要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問12
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問96.図のように、巻数nのコイルに周波数fの交流電圧Vを加え、電流Iを流す場合に、電流Iに関する説明として、誤っているものは。

- イ.巻数nを増加すると、電流Iは減少する。
- ロ.コイルに鉄心を入れると、電流Iは減少する。
- ハ.周波数fを高くすると、電流Iは増加する。
- ニ.電圧Vを上げると、電流Iは増加する。
正解:ハ.周波数fを高くすると、電流Iは増加する。
解説:コイルに流れる電流は I=V/X_L で、誘導性リアクタンス X_L=2πfL によって決まる。インダクタンスLは巻数nの2乗に比例し、鉄心を入れると透磁率が大きくなって増加するので、いずれもX_Lが増えて電流Iは減少する(イ・ロは正しい)。周波数fを高くするとX_L=2πfLも大きくなるため電流Iは減少するので、「増加する」とするハが誤り。ニは、電圧Vを上げれば I=V/X_L より電流は増加するので正しい。コイル(インダクタ)は周波数が高いほど電流を通しにくくなる、という性質が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問97.図のような直流回路において、電源から流れる電流は20Aである。図中の抵抗Rに流れる電流I_R[A]は。

- イ.0.8
- ロ.1.6
- ハ.3.2
- ニ.16
正解:イ.0.8
解説:まず負荷にかかる端子電圧を求める。電源電流20Aが直列の2Ωを流れるので電圧降下は 20×2=40V。72Vの電源から40Vを引いて、並列部(2Ω・10Ω・R)の端子電圧は 72−40=32V。各抵抗に流れる電流は、2Ωに 32/2=16A、10Ωに 32/10=3.2A。残りがRに流れるので I_R=20−16−3.2=0.8A となる。ニの16Aは2Ωに流れる電流、ハの3.2Aは10Ωに流れる電流で、これらを取り違えないよう、並列部の合計が20Aになることを確認するとよい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問98.図のような交流回路の力率[%]は。

- イ.50
- ロ.60
- ハ.70
- ニ.80
正解:ニ.80
解説:RLC直列回路では誘導性と容量性のリアクタンスが打ち消し合うので、合成リアクタンスは X=X_L−X_C=6−3=3Ω。インピーダンスは Z=√(R²+X²)=√(4²+3²)=5Ω。力率は cosθ=R/Z=4/5=0.8=80% となる。X_LとX_Cを引かずに足して9Ωとすると Z=√(16+81)≒9.8Ω、力率41%となって選択肢に合わない。直列回路のリアクタンスは必ず差をとることに注意する。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問99.図のような三相交流回路において、電流Iの値[A]は。

- イ.200√3/17
- ロ.40/√3
- ハ.40
- ニ.40√3
正解:ロ.40/√3
解説:負荷は、各相に直列の抵抗4Ωと、Δ結線された誘導性リアクタンス9Ωで構成されている。まずΔ結線のリアクタンス9ΩをY結線に変換すると、各相は 9/3=3Ω(リアクタンス)になる。すると1相分は抵抗4Ωとリアクタンス3Ωの直列となり、そのインピーダンスは Z=√(4²+3²)=5Ω。線間電圧200Vに対する相電圧は 200/√3 なので、線電流は I=(200/√3)/5=40/√3≒23.1A となる。抵抗とリアクタンスは大きさをそのまま足すのではなく、三平方の定理でインピーダンスを求める点が要点で、Δ→Y変換(1/3にする)と合わせて押さえておきたい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問100.図は単相2線式の配電線路の単線結線図である。電線1線当たりの抵抗は、A-B間で0.1Ω、B-C間で0.2Ωである。A点の線間電圧が210Vで、B点、C点にそれぞれ負荷電流10Aの抵抗負荷があるとき、C点の線間電圧[V]は。 ただし、線路リアクタンスは無視する。

- イ.200
- ロ.202
- ハ.204
- ニ.208
正解:ロ.202
解説:単相2線式なので、電圧降下は往復2線分で計算する。A-B間にはB・C両方の負荷電流20Aが流れるので、この区間の電圧降下は 20×0.1×2=4V。よってB点の線間電圧は 210−4=206V。B-C間にはC点の負荷電流10Aだけが流れるので、電圧降下は 10×0.2×2=4V。したがってC点の線間電圧は 206−4=202V となる。区間ごとに「その先にある負荷電流の合計」が流れることと、単相2線式では往復2本分の抵抗が効くことが要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問101.ある変圧器の負荷は、有効電力90kW、無効電力120kvar、力率は60%(遅れ)である。いま、ここに有効電力70kW、力率100%の負荷を増設した場合、この変圧器にかかる負荷の容量[kV·A]は。

- イ.100
- ロ.150
- ハ.200
- ニ.280
正解:ハ.200
解説:有効電力と無効電力はそれぞれ別々に合計してから、皮相電力(容量)を求める。増設する負荷は力率100%なので無効電力は0kvar。合計の有効電力は 90+70=160kW、合計の無効電力は 120+0=120kvar。皮相電力は S=√(有効²+無効²)=√(160²+120²)=√(25600+14400)=√40000=200kV·A となる。ニの280kV·Aは有効と無効を単純に足した値(160+120)で、ベクトル的に合成していない誤り。皮相電力は有効電力と無効電力を直角三角形の2辺として斜辺を求める、という関係が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問7
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問102.定格一次電圧がV_n[V]、定格容量がS[V·A]、一次側に換算した変圧器の内部インピーダンスがZ[Ω](1相分)の三相変圧器がある。この変圧器の百分率インピーダンス%Z[%](基準容量S[V·A])を示す式は。 ただし、図は1相分の等価回路を示す。

- イ.%Z = ZS/V_n × 100
- ロ.%Z = V_n/(ZS) × 100
- ハ.%Z = ZS/V_n² × 100
- ニ.%Z = ZS²/V_n × 100
正解:ハ.%Z = ZS/V_n² × 100
解説:百分率インピーダンスは、定格電流を流したときに内部インピーダンスに生じる電圧降下が、相電圧に占める割合である。1相分で考えると、相電圧は V_n/√3、相当たりの容量は S/3 なので、定格相電流は I=(S/3)/(V_n/√3)=S/(√3·V_n)。内部インピーダンスの電圧降下は ZI=ZS/(√3·V_n)。これを相電圧 V_n/√3 で割って100倍すると、%Z={ZS/(√3·V_n)}/(V_n/√3)×100=ZS/V_n²×100 となる。√3どうしが約分され、分母がV_nの2乗になる点が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問8
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問103.図のような電路において、変圧器(6 600/210V)の二次側の1線がB種接地工事されている。このB種接地工事の接地抵抗値が10Ω、負荷の金属製外箱のD種接地工事の接地抵抗値が40Ωであった。金属製外箱のA点で完全地絡を生じたとき、A点の対地電圧[V]の値は。 ただし、金属製外箱、配線及び変圧器のインピーダンスは無視する。

- イ.32
- ロ.168
- ハ.210
- ニ.420
正解:ロ.168
解説:地絡が生じると、地絡電流は「変圧器二次巻線→電路→金属製外箱→D種接地(40Ω)→大地→B種接地(10Ω)→変圧器」という経路を流れる。この回路は電源210Vに対しB種10ΩとD種40Ωが直列につながった形なので、地絡電流は I_g=210/(10+40)=4.2A。A点(金属製外箱)の対地電圧は、この電流がD種接地抵抗に生じさせる電圧降下に等しく、V=I_g×40=4.2×40=168V となる。ハの210Vは電源電圧そのもの、イの32VはB種側の電圧で、外箱の対地電圧はD種抵抗の分担分であることが要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問9
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問104.LEDランプの記述として、誤っているものは。
- イ.LEDランプは、発光ダイオードを用いた照明用光源である。
- ロ.白色LEDランプは、一般に青色のLEDと黄色の蛍光体による発光である。
- ハ.LEDランプの発光効率は、白熱灯の発光効率に比べて高い。
- ニ.LEDランプの発光原理は、ホトルミネセンスである。
正解:ニ.LEDランプの発光原理は、ホトルミネセンスである。
解説:LED(発光ダイオード)は、半導体のpn接合に順方向電圧を加えると電子と正孔が再結合して発光する現象を利用したもので、この電界による発光をエレクトロルミネセンス(電界発光)という。ホトルミネセンスは蛍光灯のように紫外線などの光で蛍光体を光らせる現象であって、LEDそのものの発光原理ではないので、ニが誤り。イのLEDを用いた光源であること、ロの青色LED+黄色蛍光体で白色を得る方式、ハの白熱灯より発光効率が高いことは、いずれも正しい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問12
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問105.図のような平行平板キャパシタにおいて、電極間に100Vの電圧を加えたとき、電極間に何も挟んでいない(空気)キャパシタ内の電界の強さE[V/m]は。 ただし、電極間の距離d=1×10⁻³m、平行平板間の電界は平等電界とする。

- イ.1×10²
- ロ.1×10³
- ハ.1×10⁴
- ニ.1×10⁵
正解:ニ.1×10⁵
解説:平等電界では電界の強さは電位差を距離で割って E=V/d で求められる。V=100V、d=1×10⁻³m を代入すると E=100/(1×10⁻³)=1×10⁵V/m。電極間に何を挟むか(空気か誘電体か)で変わるのは静電容量と蓄えられる電荷であって、電界の強さそのものは電圧と距離だけで決まる点に注意する。ハの1×10⁴は距離を1×10⁻²mと読み違えた場合の値で、指数の扱いを誤ると1桁ずれる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問106.図のような直流回路において、電流計に流れる電流[A]は。

- イ.0.1
- ロ.0.5
- ハ.1.0
- ニ.2.0
正解:ハ.1.0
解説:上下の枝がそれぞれ7Ωと3Ω、その中間どうしを3Ωで橋渡ししたホイートストンブリッジになっている。向かい合う辺の比が 7:3=7:3 で等しく平衡しているので、中央の3Ωには電流が流れず、取り除いて考えてよい。すると上下の枝はそれぞれ7+3=10Ωで、これが並列だから合成抵抗は5Ω。全電流は10/5=2Aで、上下に均等に分かれるため電流計の指示は1.0Aとなる。ニの2.0Aは全電流、イ・ロはブリッジが平衡していないと誤って計算した場合の値。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問107.図のような交流回路において、電源が電圧100V、周波数が50Hzのとき、誘導性リアクタンスX_L=0.6Ω、容量性リアクタンスX_C=12Ωである。この回路の電源を電圧100V、周波数60Hzに変更した場合、回路のインピーダンス[Ω]の値は。

- イ.9.28
- ロ.11.7
- ハ.16.9
- ニ.19.9
正解:イ.9.28
解説:誘導性リアクタンスは X_L=2πfL で周波数に比例し、容量性リアクタンスは X_C=1/(2πfC) で周波数に反比例する。50Hzから60Hzにすると X_L=0.6×(60/50)=0.72Ω、X_C=12×(50/60)=10Ω となる。抵抗がないLC直列回路なのでインピーダンスは差の絶対値で Z=|0.72−10|=9.28Ω。ハの16.9やニの19.9は両者を足した場合、ロの11.7は周波数変化を片方だけに適用した場合に出る値で、LとCで周波数の効き方が逆であることが要点である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問108.図のような交流回路において、抵抗R=10Ω、誘導性リアクタンスX_L=10Ω、容量性リアクタンスX_C=10Ωである。この回路の力率[%]は。

- イ.30
- ロ.50
- ハ.70
- ニ.100
正解:ニ.100
解説:RLC直列回路では誘導性と容量性のリアクタンスが打ち消し合うので、合成リアクタンスは X=X_L−X_C=10−10=0Ω。インピーダンスは Z=√(R²+X²)=√(10²+0²)=10Ω=R となり、力率は cosθ=R/Z=1、すなわち100%である。この状態を直列共振といい、電圧と電流が同相になって回路は純抵抗のようにふるまう。X_LとX_Cを引かずに足して20Ωとすると Z=22.4Ω、力率45%となって選択肢に合わない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問109.図のように、線間電圧V[V]の三相交流電源から、Y結線の抵抗負荷とΔ結線の抵抗負荷に電力を供給している電路がある。図中の抵抗Rがすべ てR[Ω]であるとき、図中の電路の線電流I[A]を示す式は。

- イ.(V/R)(1/√3 + 1)
- ロ.(V/R)(1/2 + √3)
- ハ.(V/R)(1/√3 + √3)
- ニ.(V/R)(2 + 1/√3)
正解:ハ.(V/R)(1/√3 + √3)
解説:2つの負荷は電源に並列につながっているので、線電流はそれぞれの負荷が引く線電流の和になる。Y結線側は1相にかかる電圧が V/√3 なので線電流は V/(√3R)。Δ結線側は1相に線間電圧Vがそのまま加わり相電流は V/R、線電流はその√3倍で √3V/R。どちらも純抵抗負荷で電流は同相だから単純に足せて、I=V/(√3R)+√3V/R=(V/R)(1/√3+√3) となる。Δ結線で線電流が相電流の√3倍になる点を落とすとイの形になる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問110.図のように、三相4線式配電線路に、定格電圧400V、定格負荷電流100A(消費電力52kW)、遅れ力率0.75の三相負荷のみが接続されている。負荷の線間電圧V_rを400Vにするための、送電端の線間電圧V_s[V]の値は。 ただし、電線1線当たりの抵抗は0.04Ωとし、線路リアクタンスは無視する。 なお、計算においては適切な近似式を用いるものとする。

- イ.402
- ロ.405
- ハ.408
- ニ.410
正解:ロ.405
解説:三相回路の電圧降下は、線間電圧で表すと v=√3·I(R cosθ + X sinθ) の近似式で求められる。リアクタンスは無視するので v=√3×100×0.04×0.75≒5.2V。したがって送電端の線間電圧は V_s=400+5.2≒405V となる。イの402は√3を掛け忘れて相電圧の降下3Vだけを足した場合、ハの408は力率0.75を掛け忘れて√3×100×0.04=6.9Vとした場合に出る値で、電圧降下の式に力率と√3の両方が必要な点が要点である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問111.図のような単相3線式電路(電源電圧210/105V)において、抵抗負荷A(50Ω)、B(50Ω)、C(25Ω)を使用中に、図中の✕印のP点で中性線が断線した。断線後に抵抗負荷Aに加わる電圧[V]の値は。 ただし、どの配線用遮断器も動作しなかったとする。

- イ.10
- ロ.60
- ハ.140
- ニ.180
正解:ハ.140
解説:中性線が断線すると、中性線をはさんで向かい合っていた負荷A(50Ω)と負荷C(25Ω)が直列につながり、その両端に外線間の210Vが加わる形になる。分圧により負荷Aの電圧は 210×50/(50+25)=140V となり、本来の105Vより大幅に上昇して機器を焼損させる。これが単相3線式で中性線の断線が特に危険とされる理由で、中性線には遮断器を設けず、また中性線欠相保護付きの遮断器を用いる根拠でもある。抵抗の小さい負荷C側は逆に 210×25/75=70V に下がる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問7
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問112.定格二次電圧が210Vの配電用変圧器がある。変圧器の一次タップ電圧が6 600Vのとき、二次電圧は200Vであった。一次タップ電圧を6 300Vに変更すると、二次電圧の変化は。 ただし、一次側の供給電圧は変わらないものとする。
- イ.10V上昇する。
- ロ.10V降下する。
- ハ.20V上昇する。
- ニ.20V降下する。
正解:イ.10V上昇する。
解説:タップ電圧とは「その電圧を一次に加えたとき二次に定格電圧が出る」という値なので、二次電圧は 実際の一次電圧×(定格二次電圧/タップ電圧) で決まる。まず現状から実際の一次電圧を求めると、200=V₁×210/6 600 より V₁≒6 286V。タップを6 300Vに下げると二次電圧は 6 286×210/6 300≒209.5V となり、200Vから約10V上昇する。タップ電圧を下げると二次電圧が上がるという関係(分母が小さくなる)が要点で、ロのように逆に覚えていると降下と答えてしまう。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問8
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問113.図のような直流回路において、スイッチSが開いているとき、抵抗Rの両端の電圧は36Vであった。スイッチSを閉じたときの抵抗Rの両端の電圧[V]は。

- イ.3
- ロ.12
- ハ.24
- ニ.30
正解:ニ.30
解説:まずSが開いた状態でRの値を求める。60Vが2ΩとRで分圧され、Rに36Vかかるので2Ωには24V。電流は24/2=12Aで、R=36/12=3Ωとわかる。次にSを閉じると6ΩがRと並列になり、合成抵抗は6×3/(6+3)=2Ω。回路全体は2+2=4Ωで、電流は60/4=15A。したがってRの両端の電圧は15×2=30Vとなる。ハの24Vは2Ωの両端の電圧をそのまま答えた場合の誤り。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問114.図のように、角周波数がω=500rad/s、電圧100Vの交流電源に、抵抗R=3ΩとインダクタンスL=8mHが接続されている。回路に流れる電流Iの値[A]は。

- イ.9
- ロ.14
- ハ.20
- ニ.33
正解:ハ.20
解説:誘導性リアクタンスは X_L=ωL=500×8×10⁻³=4Ω。RL直列回路のインピーダンスは Z=√(R²+X_L²)=√(3²+4²)=5Ω となる。よって電流は I=V/Z=100/5=20A。ニの33Aは Z を R と X_L の単純な差(3Ω)とした場合、ロの14Aは Z を R+X_L=7Ωと足し算した場合の値で、交流回路では抵抗とリアクタンスをベクトル的に合成する(三平方の定理)ことを忘れると生じる誤り。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問115.図のような交流回路において、10Ωの抵抗の消費電力[W]は。 ただし、ダイオードの電圧降下や電力損失は無視する。

- イ.100
- ロ.200
- ハ.500
- ニ.1 000
正解:ハ.500
解説:ダイオードが直列に入っているので半波整流となり、電流が流れるのは正の半周期だけになる。半波整流波形の実効値はもとの正弦波の実効値の1/√2なので、抵抗に加わる実効電圧は 100/√2≒70.7V。消費電力は P=V²/R=70.7²/10≒500W となる。これは全波の場合(100²/10=1000W)のちょうど半分で、ニの1000Wはダイオードの存在を無視した値。電力は「1周期のうち半分の時間だけ供給される」と考えても同じ結果になる。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問116.図のような三相交流回路において、電源電圧はV[V]、抵抗R=5Ω、誘導性リアクタンスX_L=3Ωである。回路の全消費電力[W]を示す式は。

- イ.3V²/5
- ロ.V²/3
- ハ.V²/5
- ニ.V²
正解:イ.3V²/5
解説:電力を消費するのは抵抗だけで、リアクタンスは無効電力をやりとりするだけで有効電力を消費しない。この回路は抵抗3個がΔ(三角)結線されているので、各抵抗には線間電圧Vがそのまま加わる。1個当たりの消費電力は V²/R=V²/5 で、3個分では 3V²/5[W] となる。ハのV²/5は1相分だけを答えたもの。リアクタンスは別にY結線されているが、有効電力には寄与しないので計算に含めない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問117.図のような単相3線式電路において、スイッチA及びスイッチBを閉じているとき、図中の電圧Vは102Vであった。スイッチAは閉じたままで、スイッチBを開いた場合、電圧Vはどのように変化するか。 ただし、電源電圧は104V一定で、電線1線当たりの抵抗は0.2Ωであり、負荷抵抗は10.2Ω一定であるとする。

- イ.2V下がる。
- ロ.変化しない。
- ハ.1V上がる。
- ニ.3V上がる。
正解:イ.2V下がる。
解説:A・Bとも閉じているときは上下の負荷が等しい平衡状態で、中性線に電流が流れない。したがって電圧降下は外側の電線1本分だけで、V=104×10.2/(0.2+10.2)=102Vとなり設問の値と一致する。Bを開くと下側の負荷が外れて不平衡になり、電流は「外側線→負荷→中性線」と流れるため電線抵抗が2本分(0.2+0.2=0.4Ω)効いてくる。V=104×10.2/(0.4+10.2)≒100Vとなり、102Vから約2V下がる。単相3線式は平衡していれば中性線に電流が流れないという性質が要点である。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問118.図のような単相3線式配電線路において、負荷A、負荷Bともに消費電力800W、力率0.8(遅れ)である。負荷電圧がともに100Vであるとき、この配電線路の電力損失[W]は。 ただし、電線1線当たりの抵抗は0.4Ωとし、配電線路のリアクタンスは無視する。

- イ.40
- ロ.60
- ハ.80
- ニ.120
正解:ハ.80
解説:各負荷の電流は I=P/(V·cosθ)=800/(100×0.8)=10A。負荷A・Bが等しい平衡負荷なので中性線には電流が流れず、損失を生じるのは外側の2線だけである。したがって電力損失は 2×I²R=2×10²×0.4=80W となる。ニの120Wは中性線にも10A流れると誤って3線分で計算した値、イの40Wは1線分だけの値。なお力率0.8を掛け忘れて電流を8Aとすると損失は51Wとなり選択肢に合わない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問7
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問119.図のような配電線路において、抵抗負荷R₁に50A、抵抗負荷R₂には70Aの電流が流れている。変圧器の一次側に流れる電流I[A]の値は。 ただし、変圧器と配電線路の損失及び変圧器の励磁電流は無視するものとする。

- イ.1
- ロ.2
- ハ.3
- ニ.4
正解:ロ.2
解説:損失を無視すれば一次側の電力と二次側の電力は等しい。二次側は100Vの回路が2つあり、消費電力は 100×50+100×70=12 000W。一次電圧は6 000Vなので、一次電流は I=12 000/6 000=2A となる。抵抗負荷なので力率は1として計算してよい。二次側の電流50Aと70Aを単純に足して120Aとし、これを巻数比で割る解き方でも、巻数比が6 000/100=60なので 120/60=2A と同じ結果になる。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問8
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問120.図のような、低圧屋内幹線からの分岐回路において、分岐点から配線用遮断器までの分岐回路を600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)で配線する。この電線の長さaと太さbの組合せとして、不適切なものは。 ただし、幹線を保護する配線用遮断器の定格電流は100Aとし、VVRの太さと許容電流は表のとおりとする。

- イ.a:2m b:2.0mm
- ロ.a:5m b:5.5mm²
- ハ.a:7m b:8mm²
- ニ.a:10m b:14mm²
正解:ロ.a:5m b:5.5mm²
解説:電技解釈149条により、分岐点から分岐回路用の遮断器までの電線に必要な許容電流は長さによって決まる。3m以下なら制限なし、3mを超え8m以下なら幹線の遮断器定格の35%以上、8mを超えるなら55%以上である。幹線の定格は100Aなので、しきい値は35Aと55A。ロは長さ5m(3m超8m以下)で35A以上必要だが、5.5mm²の許容電流は34Aしかなく不足するため不適切。イは2mで長さ制限がかからず、ハは7mで42A≧35A、ニは10mで61A≧55Aといずれも条件を満たす。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問9
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問121.LEDランプの記述として、誤っているものは。
- イ.LEDランプはpn接合した半導体に電圧を加えることにより発光する現象を利用した光源である。
- ロ.LEDランプに使用されるLEDチップ(半導体)の発光に必要な順方向電圧は、直流100V以上である。
- ハ.LEDランプの発光原理はエレクトロルミネセンスである。
- ニ.LEDランプには、青色LEDと黄色を発光する蛍光体を使用し、白色に発光させる方法がある。
正解:ロ.LEDランプに使用されるLEDチップ(半導体)の発光に必要な順方向電圧は、直流100V以上である。
解説:LEDチップの順方向電圧は材料によるが数V程度で、白色LEDに使われる青色LEDでも約3Vにすぎない。直流100V以上というロは2桁ちがいで誤り。100Vの電源で点灯させるのは、ランプ内部の点灯回路が電圧を下げて定電流を供給しているためである。イのpn接合への順方向電圧による発光、ハのエレクトロルミネセンス(電界発光)という原理、ニの青色LED+黄色蛍光体で白色を得る方式は、いずれも正しい記述である。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問12
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。