第一種電気工事士 全分野の一問一答
📖 第一種電気工事士「全分野」の全530問と解説(一覧)
第一種電気工事士の全分野に関する一問一答(全530問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.低圧三相3線式200V配電は工場や大型ビルの動力用に広く使われる。
正解:○(正しい)
解説:三相動力(電動機・空調機)の標準電圧。単相100V/200Vは照明・コンセント用。
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問2.高圧受電方式には『三相3線式6.6kV』が広く採用されている。
正解:○(正しい)
解説:自家用電気工作物の受電は三相3線式6,600V(6.6kV)が標準。低圧のまま受電すると同じ電力を送るのに大電流が必要で電線が太くなり損失も増えるため、契約電力が大きい需要家は高圧で受電して構内の変圧器で降圧する。7,000Vを超えると特別高圧になる。
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問3.特別高圧とは交流7,000V超または直流7,000V超の電圧を指す。
正解:○(正しい)
解説:電圧区分: 低圧≦750V直流 or ≦600V交流 / 高圧 ≦7,000V / 特別高圧 7,000V超。
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問4.絶縁電線(IV線)は屋内配線で広く使用され、許容電流が定められている。
正解:○(正しい)
解説:電線の太さ(2.0mm² , 5.5mm²等)と種類で許容電流が決まる。発熱対策として重要。
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問5.VVFケーブルは平形ビニル外装ケーブルで一般住宅の屋内配線に多用される。
正解:○(正しい)
解説:Vinyl insulated, Vinyl sheathed, Flat の頭文字。施工性が良く広く使われる。
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問6.VVRケーブルは丸形のビニル絶縁ビニルシースケーブルで、線心の間に介在物を入れて断面を丸く整えている。
正解:○(正しい)
解説:VVRは丸形(Round)で、絶縁した線心の間に介在物を入れ、ビニルシースで丸く包んだ構造である。電気技術者試験センターの技能試験の欠陥の判断基準にも「VVR,CVVの介在物が抜けたもの」がある。
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問7.CVケーブルは架橋ポリエチレン絶縁ビニル外装ケーブルで、許容温度・電気特性が良く高圧配線にも使われる。
正解:○(正しい)
解説:Cross-linked polyethylene-insulated Vinyl-sheathed の頭文字。高圧用ではCVTもよく使われる。
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問8.接地工事には A・B・C・D の4種類があり、対象設備と接地抵抗値の上限が定められている。
正解:○(正しい)
解説:A種:10Ω以下/高圧機器外箱、B種:変圧器低圧側中性点、C種:300V超低圧機器、D種:300V以下機器。
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問9.A種接地工事の接地抵抗値は原則として10Ω以下である。
正解:○(正しい)
解説:A種接地工事は高圧・特別高圧の機器の鉄台や金属製外箱に施すもので、接地抵抗は原則10Ω以下。扱う電圧が高く、漏電時に人体に加わる電位が大きくなるため、4種類の接地の中で最も厳しい値が要求される。
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問10.D種接地工事の接地抵抗値は原則として100Ω以下である(地絡時0.5秒以内に切断する場合は500Ω以下まで緩和)。
正解:○(正しい)
解説:D種接地工事は使用電圧300V以下の低圧機器の金属製外箱等に施し、接地抵抗は原則100Ω以下。ただし地絡を生じたときに0.5秒以内に自動遮断する装置(漏電遮断器)があれば500Ω以下まで緩和される。危険な状態が短時間で解消されるためである。
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問11.金属管工事ではボックス内で電線を接続し、電線管自体に電線をつなぎ込まないことが原則である。
正解:○(正しい)
解説:電線の接続部は抵抗が増えたり緩んだりして発熱・地絡の起点になりやすいため、後から点検・補修できるボックス内に集約する。管の途中や継手の中で接続すると点検できず、事故の発見が遅れるので認められない。
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問12.合成樹脂管工事に用いるPF管は自己消火性があり、屋内の露出配線や隠ぺい配線に使用できる。
正解:○(正しい)
解説:PF管は自己消火性(耐燃性)があり露出・隠ぺい配線に使える。CD管は自己消火性がなく、直接コンクリートに埋め込むか専用の不燃性・自消性難燃性の管やダクトに収める場合に限られる(電技解釈158条)。色(CD管はオレンジ)で識別する。
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問13.金属可とう電線管(プリカチューブ等)は屈曲が必要な箇所で使用され、振動の多いモータ配線等に有用。
正解:○(正しい)
解説:金属可とう電線管は蛇腹状で自在に曲げられるため、堅い金属管では追従できない箇所に使う。電動機やコンプレッサのように振動する機器への接続部では、剛結すると振動で配管や端子が疲労破壊するので、可とう管で吸収させる。
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問14.バスダクト工事は大電流の配電に用いられ、工場の幹線などに使われる。
正解:○(正しい)
解説:バスダクトは帯状の導体(ブスバー)を絶縁支持して金属ダクトに収めたもので、数百〜数千Aの大電流幹線に用いる。同じ電流を電線で送るより断面を有効に使えて放熱もよく、分岐や増設もしやすいため工場や大型ビルの幹線に適する。
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問15.過電流遮断器(配線用遮断器・MCCB)は短絡や過負荷から配線・機器を保護する。
正解:○(正しい)
解説:Molded Case Circuit Breaker。漏電遮断器(ELCB)と組み合わせて使われることも多い。
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問16.漏電遮断器(ELCB/RCD)は地絡電流を検出して回路を遮断する保護機器である。
正解:○(正しい)
解説:漏電遮断器は零相変流器で行きと帰りの電流の差(=地絡電流)を検出し、しきい値を超えると回路を遮断する。人体を通って大地へ流れる電流を素早く断つことで感電死を防ぎ、漏電による火災も防止する。過電流保護とは検出対象が異なる。
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問17.コンセントには接地端子付きのものがあり、洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ等に使用が推奨される。
正解:○(正しい)
解説:接地極付きコンセントは、機器の金属部と大地を結んで漏電時の電位上昇を抑え、漏電遮断器を確実に動作させる。水を扱う洗濯機や、湿気の多い場所に置かれる冷蔵庫、大電流の電子レンジは感電の危険が大きいため、接地が特に重要になる。
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問18.スイッチには片切・両切・3路・4路があり、3路は2箇所、4路は3箇所以上での点滅切替に使う。
正解:○(正しい)
解説:階段の上下で点滅する回路は3路スイッチ2個、廊下中継するとさらに4路スイッチを追加。
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問19.変圧器の容量[kVA]は皮相電力で表される。
正解:○(正しい)
解説:変圧器の巻線や鉄心の発熱は電流の大きさで決まり、負荷の力率には左右されない。そのため能力は力率を含まない皮相電力[kVA]で表示する。実際に取り出せる有効電力[kW]は、これに負荷の力率を掛けた値になる。
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問20.高圧受電設備の主遮断装置にはPF・S形(パワーヒューズ+負荷開閉器)またはCB形(遮断器)がある。
正解:○(正しい)
解説:PF・S形は限流ヒューズ(PF)と高圧交流負荷開閉器(S)の組合せで、構成が簡単・安価なため小規模設備向け。CB形は遮断器と保護継電器の組合せで、過電流・地絡などを検出して自動遮断でき、選択遮断も可能なため大規模設備で採用される。
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問21.VCB(真空遮断器)は真空中でアーク消弧する遮断器で、高圧受電設備の主遮断装置として広く使われる。
正解:○(正しい)
解説:Vacuum Circuit Breaker。OCB(油遮断器)に代わって主流となった。
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問22.LBS(高圧負荷開閉器)は通常の負荷電流の開閉が可能な開閉器で、限流ヒューズと組合せて使用する。
正解:○(正しい)
解説:LBSは定格負荷電流の開閉はできるが、短絡電流のような大電流の遮断能力は持たない。そこで限流ヒューズと組み合わせ、短絡時はヒューズが溶断して電流を遮断する役割分担にする。ヒューズが1相だけ溶断したときに全相を開放する機構も備える。
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問23.DS(断路器)は無電圧状態での開閉専用で、負荷電流の開閉はできない。
正解:○(正しい)
解説:Disconnecting Switch。点検時の絶縁確保用。負荷電流開閉用はLBSやVCBを使う。
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問24.ZCT(零相変流器)は地絡電流(零相電流)を検出するための変流器で、地絡継電器と組合せて使用する。
正解:○(正しい)
解説:Zero-phase-sequence Current Transformer。地絡保護の中核機器。
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問25.MOF(計器用変成器)は高圧の電圧・電流を計器が扱える低い値に変換する機器で、電力量計の入力に使う。
正解:○(正しい)
解説:MOFは計器用変圧器(VT)と変流器(CT)を1つの箱に収めたもので、高圧の電圧・電流を計器が扱える大きさに変成して電力量計へ送る。取引用の計量に使われるため、電力会社の封印がされ、勝手に手を触れることはできない。
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問26.低圧三相3線式100V配電は工場の動力用標準電圧である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。三相動力の標準電圧は200V(400V系統もあり)。100Vは単相照明用。
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問27.特別高圧とは交流600V超または直流750V超の電圧を指す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。交流600V超・直流750V超は「高圧」の下限にあたる値で、特別高圧は交流・直流とも7,000Vを超えるもの。低圧=交流600V以下・直流750V以下、高圧=それを超え7,000V以下、と3区分で整理して覚える。
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問28.VVFケーブルは丸形のビニル外装ケーブルで、地中配線で広く使われる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。VVFは『平形』ビニル外装。丸形はVVR。地中配線にはCVケーブル等が用いられる。
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問29.A種接地工事の接地抵抗値は原則として100Ω以下である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。A種接地工事は原則10Ω以下で、100Ω以下はD種の値。A種は高圧・特別高圧機器の外箱等に施し、漏電時の電位上昇が大きく危険なため最も厳しい基準になっている。
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問30.D種接地工事の接地抵抗値は原則として10Ω以下である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。D種は100Ω以下(地絡時0.5秒以内遮断で500Ω以下に緩和可)。10Ω以下はA種。
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問31.接地工事はA種・B種・C種の3種類しかない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。接地工事はA種・B種・C種・D種の4種類。A種は高圧・特別高圧機器、B種は変圧器の低圧側中性点、C種は300V超の低圧機器、D種は300V以下の低圧機器と、対象と目的で使い分けられている。
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問32.合成樹脂管 CD管は自己消火性があり屋内露出配線で使用できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。CD管は自己消火性『なし』でコンクリート埋設専用。屋内露出配線可能なのはPF管。
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問33.過電流遮断器(MCCB)は地絡電流の保護を主目的とする機器である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。MCCBは過電流(短絡・過負荷)保護用。地絡保護はELCB/RCDが担う。
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問34.漏電遮断器(ELCB)は短絡電流のみを検出して遮断する機器である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ELCBは地絡電流(漏電)を検出して遮断する。短絡保護は過電流遮断器の役割。
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問35.3路スイッチは1箇所だけで点滅する単純なスイッチである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。3路スイッチは2個1組で使い、階段の上下や部屋の両端など2箇所のどちらからでも点滅できるようにするもの。1箇所だけで点滅するのは片切スイッチで、3箇所以上にしたい場合は3路2個の間に4路スイッチを追加する。
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問36.変圧器の容量は有効電力[kW]で表される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。変圧器容量は皮相電力[kVA]で表される。有効電力は負荷の力率次第で変動する。
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問37.DS(断路器)は負荷電流の開閉に使用できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。DSは無電圧時の開閉専用。負荷電流の開閉はできない(アークで損傷する)。負荷電流の開閉はLBSやVCB。
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問38.VCB(真空遮断器)はOCB(油遮断器)の旧型で現在は使われていない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。VCBは現在の主流の高圧遮断器。OCB(油遮断器)の方が旧型で淘汰された。
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問39.LBS(高圧負荷開閉器)は短絡電流を直接遮断する能力を持つ。
正解:×(誤り)
解説:誤り。LBSは負荷電流の開閉のみ可能で短絡遮断能力は持たない。短絡時は限流ヒューズが遮断を担う。
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問40.ZCT(零相変流器)は変圧器の電圧を測るための機器である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ZCTは地絡電流(零相電流)を検出する変流器。電圧測定はVT(計器用変圧器)が行う。
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問41.金属管工事では電線管の中で電線を接続することが推奨される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電線接続はボックス内に集約するのが原則。電線管内では接続しない(点検不能・接続不良の原因)。
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問42.バスダクト工事は照明回路など小電流用の配電方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。バスダクトは工場・大型ビルの大電流幹線用。照明回路にはケーブル・電線管工事を使う。
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問43.金属可とう電線管は固定設備の堅牢な配管で、振動部分には使用できない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。金属可とう管(プリカ等)は振動・屈曲部分用に作られた配管。電動機等の接続に最適。
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問44.接地端子付きコンセントは見た目が同じなので普通のコンセントと交換可能である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。接地端子付きコンセントは安全上必要な接続のため設置位置・配線が異なる。交換は工事士の電気工事が必要。
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問45.CVケーブルはビニル絶縁ビニル外装で、低圧配線専用である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。CVは『架橋ポリエチレン絶縁』ビニル外装で、高圧配線にも使用可能。許容温度はビニル絶縁より高い。
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問46.MOF(計器用変成器)は高圧電動機の起動制御を行う装置である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。MOFは計量用変成器(電力量計入力用)で電圧・電流を計器扱える値に変換するもの。電動機制御装置ではない。
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問47.コンセントは漏電遮断器なしで全回路を1つの分岐に集約するのが望ましい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。コンセント回路は分岐ごとに過電流遮断器を設置し、水回り等は漏電遮断器を設けるのが基本。
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問48.3相誘導電動機の電源側遮断器は単相用の遮断器を1個設置すれば良い。
正解:×(誤り)
解説:誤り。三相回路には三相用(3極)の遮断器を使用する。単相用1個では他相の保護ができない。
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問49.B種接地工事は機器の鉄台に施す接地で、抵抗値10Ω以下が原則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。B種は変圧器の低圧側中性点に施す接地で、抵抗値は150/Ig(Igは地絡電流)等で計算される変動値。10Ω以下はA種。
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問50.VVF・VVRケーブルは絶縁体に架橋ポリエチレンを使用する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。VVF・VVRはビニル絶縁ビニル外装。架橋ポリエチレン絶縁を使うのはCV・CVTケーブル。
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問51.特別高圧の電圧範囲として正しいものはどれか。
- ア.600V以上
- イ.750V超
- ウ.100,000V以上
- エ.7,000V超
正解:エ.7,000V超
解説:電圧区分は、低圧が交流600V以下・直流750V以下、高圧がそれを超え7,000V以下、特別高圧が7,000V超。区分によって必要な資格・保安体制・離隔距離などが変わるため、境界の数値は正確に覚える必要がある。
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問52.A種接地工事の接地抵抗値の上限はいくらか。
- ア.10Ω
- イ.100Ω
- ウ.300Ω
- エ.500Ω
正解:ア.10Ω
解説:A種接地工事は高圧・特別高圧機器の鉄台や金属製外箱に施し、接地抵抗は原則10Ω以下。漏電時に外箱の電位が上がると人体に大きな電圧が加わるため、4種類の中で最も低い(厳しい)値が要求される。100ΩはD種の原則値。
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問53.D種接地工事の接地抵抗値の上限(原則)はいくらか。
- ア.10Ω
- イ.100Ω
- ウ.50Ω
- エ.500Ω
正解:イ.100Ω
解説:D種は100Ω以下が原則(地絡時0.5秒以内に切断するなら500Ωまで緩和可)。
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問54.VVFケーブルの『F』が意味するものはどれか。
- ア.Foam
- イ.Flexible
- ウ.Flat(平形)
- エ.Fluoride
正解:ウ.Flat(平形)
解説:VVF = Vinyl insulated, Vinyl sheathed, Flat。平形ビニル外装ケーブル。
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問55.CVケーブルの絶縁体に使用される材料はどれか。
- ア.ビニル
- イ.ゴム
- ウ.ポリプロピレン
- エ.架橋ポリエチレン
正解:エ.架橋ポリエチレン
解説:CV = Cross-linked polyethylene insulated Vinyl sheathed。
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問56.合成樹脂管のうち、自己消火性がなくコンクリート埋設専用の管はどれか。
- ア.CD管
- イ.PF管
- ウ.HIVE管
- エ.FEP管
正解:ア.CD管
解説:CD管は自己消火性なし(オレンジ色)。PF管は自己消火性あり(クリーム色)で露出可能。
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問57.過電流遮断器(MCCB)の主な保護対象はどれか。
- ア.地絡電流
- イ.短絡・過負荷電流
- ウ.電圧低下
- エ.周波数異常
正解:イ.短絡・過負荷電流
解説:配線用遮断器(MCCB)は過負荷電流と短絡電流を検出して回路を遮断し、電線の焼損や機器の損傷を防ぐ。漏電(地絡)による感電を防ぐのは漏電遮断器の役割で、検出する対象が異なるため両者は併用される。
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問58.漏電遮断器(ELCB)の主な保護対象はどれか。
- ア.短絡電流
- イ.過負荷電流
- ウ.地絡(漏電)電流
- エ.電圧変動
正解:ウ.地絡(漏電)電流
解説:漏電遮断器は零相変流器で行きと帰りの電流の差を検出し、大地へ漏れている電流があれば回路を遮断する。感電や漏電火災の防止が目的で、短絡・過負荷を保護する配線用遮断器とは検出原理も目的も異なる。
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問59.3路スイッチが必要な場面はどれか。
- ア.1箇所での点滅
- イ.常時点灯
- ウ.3箇所での点滅切替
- エ.2箇所での点滅切替
正解:エ.2箇所での点滅切替
解説:3路スイッチは2個1組で使い、階段の上下のように2箇所のどちらからでも点滅できるようにする。3箇所以上で操作したい場合は、3路スイッチ2個の間に4路スイッチを必要な数だけ挿入する構成にする。
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問60.三相3線式の高圧受電方式の標準電圧はどれか。
- ア.6,600V(6.6kV)
- イ.200V
- ウ.100V
- エ.20,000V
正解:ア.6,600V(6.6kV)
解説:日本の高圧配電および自家用電気工作物の受電電圧は三相3線式6,600V(6.6kV)が標準。100V・200Vは低圧の使用電圧、20,000Vクラスは特別高圧の受電で大規模需要家に限られる。
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問61.VCBが使われる電圧階級はどれか。
- ア.低圧100V
- イ.高圧(6.6kV等)
- ウ.低圧200V
- エ.通信用
正解:イ.高圧(6.6kV等)
解説:VCB(真空遮断器)は高圧受電設備(6.6kV系統)の主遮断装置として広く使われる。
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問62.高圧交流負荷開閉器(LBS)単体で行うことができないものはどれか。
- ア.定格負荷電流の遮断
- イ.変圧器の励磁電流の遮断
- ウ.短絡電流の遮断
- エ.進相コンデンサの電流の遮断
正解:ウ.短絡電流の遮断
解説:高圧交流負荷開閉器(LBS)は、負荷電流、変圧器の励磁電流(遅れの小電流)、進相コンデンサの電流(進みの電流)などを開閉できる開閉器で、規格でもこれらの開閉容量が定格として定められている。一方、短絡電流のような大電流を遮断する能力はない。そのため高圧受電設備では限流ヒューズと組み合わせ、短絡が起きたときはヒューズが溶断して電流を断つ。短絡電流そのものを開閉器で遮断する必要がある場合は、遮断器を用いる。
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問63.DSの正しい使用方法はどれか。
- ア.定格負荷を直接開閉する
- イ.励磁電流を遮断する
- ウ.短絡電流を遮断する
- エ.上位開閉器でOFF後に開閉
正解:エ.上位開閉器でOFF後に開閉
解説:断路器(DS)は電流を遮断する能力を持たないため、必ず上位の遮断器や開閉器を開いて無負荷・無電流にしてから操作する。負荷電流が流れている状態で開くとアークが持続して機器の損傷や事故につながる。
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問64.ZCTの主な役割はどれか。
- ア.電流測定(地絡・零相)
- イ.電圧測定
- ウ.電力測定
- エ.周波数測定
正解:ア.電流測定(地絡・零相)
解説:ZCT(零相変流器)は三相の電線をまとめて貫通させ、正常時は打ち消し合ってゼロになる電流の和を測る。地絡が生じると打ち消しが崩れて差分(零相電流)が現れ、これを地絡継電器が検出して遮断器を動作させる。
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問65.コンセントに接地端子(アース)を設けるべき主な家電はどれか。
- ア.LED照明
- イ.洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ
- ウ.卓上スタンド
- エ.乾電池機器
正解:イ.洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ
解説:洗濯機・冷蔵庫・電子レンジのように水気のある場所で使うものや消費電力の大きい機器は、絶縁が劣化したときの感電の危険が大きいため接地が重要になる。接地しておけば漏電時に電流が大地へ逃げ、漏電遮断器も確実に動作する。
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問66.バスダクト工事の主な用途はどれか。
- ア.住宅の照明配線
- イ.通信線
- ウ.工場・大型ビルの大電流幹線
- エ.屋外街灯
正解:ウ.工場・大型ビルの大電流幹線
解説:バスダクトは帯状導体を絶縁支持して金属ダクトに収めたもので、数百〜数千Aの大電流を流す幹線に用いる。工場や大型ビルの受変電設備から各階へ電力を送る用途が典型で、住宅配線や通信線には使わない。
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問67.変圧器容量を表す単位として一般的なものはどれか。
- ア.kW
- イ.kvar
- ウ.kWh
- エ.kVA
正解:エ.kVA
解説:変圧器の発熱は電流の大きさで決まり負荷の力率に左右されないため、容量は力率を含まない皮相電力[kVA]で表す。kWは有効電力、kvarは無効電力、kWhは電力量の単位で、機器の能力表示には適さない。
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問68.金属管工事で電線接続を行うべき場所はどれか。
- ア.点検可能なボックス内
- イ.管の途中で被覆を剥いて接続
- ウ.管端を絶縁テープで巻く
- エ.継手の中
正解:ア.点検可能なボックス内
解説:電線の接続部は発熱や緩みによる事故の起点になりやすいため、後から点検・補修できるボックス内で行う。管の途中で被覆を剥いて接続したり継手の中で接続したりすると点検できず、異常の発見が遅れるので認められない。
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問69.3路スイッチ・4路スイッチを組合せて4箇所で点滅させる場合の最低必要数はどれか。
- ア.3路2個・4路1個
- イ.3路2個・4路2個
- ウ.3路4個
- エ.3路1個・4路3個
正解:イ.3路2個・4路2個
解説:3路スイッチ2個(始点と終点)+中継地点ごとに4路スイッチを追加。4箇所なら3路2個+4路2個。
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問70.低圧幹線から分岐する電線の許容電流が、その幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の35%以上55%未満である場合、分岐点から分岐回路の過電流遮断器までの電線の長さの上限として正しいものはどれか。
- ア.5m
- イ.8m
- ウ.10m
- エ.15m
正解:イ.8m
解説:電気設備の技術基準の解釈149条1項1号により、分岐回路の過電流遮断器は原則として分岐点から3m以下に施設するが、電線の許容電流が幹線の過電流遮断器の定格電流の35%以上なら8m以下、55%以上なら長さの制限なく施設できる。
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問71.低圧電路に施設する定格電流30A以下の配線用遮断器(電気用品安全法の適用を受けるものを除く)に、定格電流の2倍の電流を通じた場合、自動的に動作しなければならない時間として正しいものはどれか。
- ア.30秒
- イ.1分
- ウ.2分
- エ.3分
正解:ウ.2分
解説:電気設備の技術基準の解釈33条3項により、配線用遮断器は定格電流の1倍の電流では自動的に動作せず、33-2表により定格電流30A以下のものは1.25倍の電流で60分以内、2倍の電流で2分以内に自動的に動作しなければならない。
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問72.合成樹脂可とう電線管(PF管)の主な特徴はどれか。
- ア.自己消火性あり
- イ.金属製で重い
- ウ.耐熱200℃
- エ.コンクリート埋設専用
正解:ア.自己消火性あり
解説:PF管は自己消火性ありで屋内・屋外露出も可能。CD管は自己消火性なしで埋設専用。
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問73.金属可とう電線管(プリカチューブ等)の主な用途はどれか。
- ア.地中埋設
- イ.電動機接続部・振動箇所
- ウ.住宅露出配線
- エ.通信線専用
正解:イ.電動機接続部・振動箇所
解説:金属可とう電線管は自在に曲げられるため、電動機やコンプレッサなど振動する機器への接続部や、屈曲の多い箇所に使う。剛結すると振動で配管や端子が疲労破壊するので、可とう性で吸収させることが目的である。
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問74.過電流遮断器の遮断容量[kA]が大きいほど何が良くなるか。
- ア.定格電流が大きい
- イ.電圧範囲が広い
- ウ.短絡電流の遮断能力が大きい
- エ.耐熱温度が高い
正解:ウ.短絡電流の遮断能力が大きい
解説:遮断容量[kA]は短絡電流を安全に遮断できる能力を表す。電源系統の予想短絡電流より大きい遮断容量を選定する。
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問75.B種接地工事の主な目的はどれか。
- ア.高圧機器の感電防止
- イ.避雷針の接地
- ウ.通信機器の保護
- エ.変圧器低圧側の中性点接地
正解:エ.変圧器低圧側の中性点接地
解説:B種接地工事は変圧器の高圧巻線と低圧巻線が混触したときに、低圧側の電位が異常に上昇するのを抑えるため低圧側の中性点(または1端子)に施す。機器の外箱に施して感電を防ぐA種・C種・D種とは目的が異なる点が重要。
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問76.かご形誘導電動機のインバータによる速度制御に関する記述として、正しいものは。
- イ.電動機の入力の周波数を変えることによって速度を制御する。
- ロ.電動機の入力の周波数を変えずに電圧を変えることによって速度を制御する。
- ハ.電動機の滑りを変えることによって速度を制御する。
- ニ.電動機の極数を切り換えることによって速度を制御する。
正解:イ.電動機の入力の周波数を変えることによって速度を制御する。
解説:誘導電動機の同期速度は N_s=120f/p[min⁻¹] で決まるため、周波数fを変えれば回転速度を連続的に変えられる。インバータはこの原理を用い、磁束を一定に保つために電圧も周波数に比例して変える(V/f一定制御)。ロは電圧のみを変える一次電圧制御、ハは巻線形誘導電動機の二次抵抗制御、ニは極数変換制御の説明で、いずれもインバータ制御ではない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問10
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問77.変圧器の出力に対する損失の特性曲線において、aが鉄損、bが銅損を表す特性曲線として、正しいものは。
- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:鉄損(無負荷損)はヒステリシス損とうず電流損で、電圧と周波数が一定なら負荷の大小に関係なく一定であり、グラフは横軸に平行な水平線になる。銅損(負荷損)は巻線抵抗による損失で負荷電流の2乗に比例するため、出力の増加に対して下に凸の2次曲線を描く。したがってaが水平、bが2次曲線となるニが正しい。イはbが飽和する曲線、ロはaが直線的に増加、ハは両方が増加しており、鉄損が一定であるという性質に反する。なお鉄損と銅損が等しくなる負荷で効率が最大になる。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問11
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
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問78.鉛蓄電池の電解液は。
- イ.水酸化ナトリウム水溶液
- ロ.水酸化カリウム水溶液
- ハ.塩化亜鉛水溶液
- ニ.希硫酸
正解:ニ.希硫酸
解説:鉛蓄電池は正極が二酸化鉛、負極が鉛、電解液が希硫酸で構成される。放電すると両極とも硫酸鉛に変化し、電解液中の硫酸が消費されて比重が下がるため、比重の測定で充電状態を推定できる。公称電圧は1セル2.0V。ロの水酸化カリウム水溶液はアルカリ蓄電池(ニッケル・カドミウム電池)の電解液、ハの塩化亜鉛水溶液はマンガン乾電池の電解液である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問13
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問79.写真に示す照明器具の主要な使用場所は。

- イ.極低温となる環境の場所
- ロ.物が接触し損壊するおそれのある場所
- ハ.海岸付近の塩害の影響を受ける場所
- ニ.可燃性のガスが滞留するおそれのある場所
正解:ニ.可燃性のガスが滞留するおそれのある場所
解説:写真は防爆形の照明器具である。肉厚の金属製本体、パッキンで密閉されたガラスグローブ、ねじ込み式の耐圧構造の配線引込部といった外観が特徴で、内部で火花やアークが生じても外部の爆発性ガスに引火させない構造になっている。電技解釈176条により、可燃性ガスや引火性物質の蒸気が存在する場所ではこの防爆構造の器具を用いる。塩害対策は耐塩害仕様の塗装・材質、衝撃対策はガードの取付けで対応するもので、防爆構造とは目的が異なる。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問14
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問80.写真に示す、主に屋外に設置され、機器内で二酸化炭素を利用する機器の名称は。

- イ.自然冷媒ヒートポンプ給湯器
- ロ.パワーコンディショナ
- ハ.家庭用燃料電池
- ニ.水電解装置
正解:イ.自然冷媒ヒートポンプ給湯器
解説:写真はヒートポンプユニット(室外機)と貯湯タンクの2台構成で、冷媒に二酸化炭素(CO₂)を用いる自然冷媒ヒートポンプ給湯器(いわゆるエコキュート)である。CO₂はフロン系冷媒に比べオゾン層破壊係数がゼロで温室効果も小さく、高温の湯を作りやすい。ロのパワーコンディショナは太陽電池の直流を交流に変換する装置で貯湯タンクを持たない。ハの家庭用燃料電池は都市ガスから取り出した水素で発電するもので、二酸化炭素は排出物であって利用する冷媒ではない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問15
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問81.高圧受電設備として、屋外に施設するキュービクルの施設方法の記述として、不適切なものは。
- イ.機器重量を考慮して、地盤の堅固な場所を選定した。
- ロ.換気孔の位置は、風向きを考慮して選定した。
- ハ.風雨・氷雪や浸水による被害を受けるおそれのないように十分注意して、場所を選定した。
- ニ.周囲の保有距離は、0.1m+保安上有効な距離とした。
正解:ニ.周囲の保有距離は、0.1m+保安上有効な距離とした。
解説:高圧受電設備規程では、屋外に設置するキュービクルの保有距離は、点検を行う面で0.6m以上、その他の面(周囲)で0.2m+保安上有効な距離以上と定められている。0.1mでは規定の値に足りず不適切。イの地盤(キュービクルは数百kgから数tになる)、ロの換気孔の向き(雨や粉じんの吹込みを避ける)、ハの設置場所の選定は、いずれも屋外設置の基本的な注意事項として適切である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問21
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問82.写真に示す機器の文字記号(略号)は。

- イ.CB
- ロ.PC
- ハ.DS
- ニ.LBS
正解:ロ.PC
解説:写真は高圧カットアウト(PC:Primary Cutout switch)を3個並べたもの。磁器製の箱の中に高圧限流ヒューズを収め、フタ(ヒューズ筒)を引き外して開閉する構造で、300kV·A以下の変圧器や50kvar以下のコンデンサの一次側開閉・保護に用いる。イのCBは遮断器で消弧室と操作機構を備えた大形の機器、ハのDSは断路器でブレード状の接触子が露出した形、ニのLBSは負荷開閉器で消弧室と限流ヒューズを備えた形状であり、いずれも外観が異なる。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問22
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問83.写真の機器の矢印で示す部分の主な役割は。

- イ.高圧電路の地絡保護
- ロ.高圧電路の過電圧保護
- ハ.高圧電路の高調波電流抑制
- ニ.高圧電路の短絡保護
正解:ニ.高圧電路の短絡保護
解説:写真は高圧交流負荷開閉器(LBS)で、矢印が示す円筒形の部分は限流ヒューズである。限流ヒューズは短絡電流が流れると電流が波高値に達する前に溶断して電流を抑制(限流)し、変圧器やコンデンサを短絡事故から保護する。イの地絡保護はZCT(零相変流器)と地絡継電器、ロの過電圧保護は避雷器、ハの高調波抑制は直列リアクトルの役割で、いずれも別の機器が担う。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問23
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問84.地中に埋設又は打ち込みをする接地極として、不適切なものは。
- イ.縦900mm×横900mm×厚さ2.6mmのアルミ板
- ロ.縦900mm×横900mm×厚さ1.6mmの銅板
- ハ.直径14mm長さ1.5mの銅覆鋼棒
- ニ.内径36mm長さ1.5mの亜鉛めっき鋼管(厚鋼電線管)
正解:イ.縦900mm×横900mm×厚さ2.6mmのアルミ板
解説:接地極には土中で腐食しにくい材料を用いる必要があり、内線規程では銅板・銅棒・銅覆鋼棒・炭素被覆鋼棒・鉄棒(亜鉛めっき)・鋼管などが認められている。アルミニウムは土壌中で急速に腐食して接地抵抗が上昇するため、厚さにかかわらず接地極として使用できない。ロの銅板は厚さ0.7mm以上・片面の面積900cm²以上、ハの銅覆鋼棒は直径8mm以上・長さ0.9m以上、ニの鋼管は外径25mm以上・長さ0.9m以上という規定をいずれも満たしている。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問24
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問85.写真に示す配線器具の名称は。

- イ.接地端子付コンセント
- ロ.抜止形コンセント
- ハ.防雨形コンセント
- ニ.医用コンセント
正解:ニ.医用コンセント
解説:写真の器具は接地極付きで、表面に医用コンセントであることを示す表示(Hマーク)があり、裏面には抜けにくくするための構造と接地線が付いている。医用コンセントは病院の医用室で使用し、確実な接地と保持力(引き抜き力に耐える構造)が求められる。イの接地端子付コンセントは接地用の端子ねじがコンセント面に露出した形、ロの抜止形は差し込んでから回して固定する形、ハの防雨形は防水パッキンとカバーを備えた形で、いずれも外観が異なる。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問25
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問86.写真に示す工具の名称は。

- イ.手動油圧式圧着器
- ロ.油圧式パイプベンダ
- ハ.ケーブルカッタ
- ニ.ノックアウトパンチャ
正解:ニ.ノックアウトパンチャ
解説:写真はレバー付きの手動油圧ポンプ、油圧ホース、円筒形の油圧ヘッドで構成される油圧式ノックアウトパンチャである。ヘッド先端のねじ(引きボルト)にポンチとダイス(写真右にチェーンで下げられている部品)を取り付け、油圧でポンチを引き込んで分電盤や金属製プルボックスの鉄板に電線管用の丸穴をあける。イの手動油圧式圧着器はヘッドがC形で圧着ダイスを組み込んだ形状、ロの油圧式パイプベンダは金属管を曲げる曲げ型(シュー)を備えた形状、ハのケーブルカッタは油圧を用いない手動のはさみ形が一般的で、いずれもヘッドの形が写真と異なる。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問26
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問87.ライティングダクト工事の記述として、不適切なものは。
- イ.ライティングダクトを支持点間の距離1.5mで造営材に堅ろうに取り付けた。
- ロ.ライティングダクトの終端部を閉そくするために、エンドキャップを取り付けた。
- ハ.ライティングダクトにD種接地工事を施した。
- ニ.接触防護措置を施したので、ライティングダクトの開口部を上に向けて施設した。
正解:ニ.接触防護措置を施したので、ライティングダクトの開口部を上に向けて施設した。
解説:電技解釈165条により、ライティングダクトの開口部は下に向けて施設するのが原則である。例外として、簡易接触防護措置を施し、かつダクト内部にじんあいが侵入し難いように施設する場合に限り「横に向けて」施設できるが、上に向けることは認められていない。イの支持点間距離は2m以下と規定されており1.5mは適合、ロの終端部の閉そく(エンドキャップ)、ハのD種接地(使用電圧300V以下)は、いずれも規定どおりの施工である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問27
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問88.金属管工事に使用する金属管及びボックスその他の附属品の施設として、不適切なものは。
- イ.低圧屋内配線の使用電圧が300V以下で、金属管の全長が5mのものを乾燥した場所に施設する場合、管には、D種接地工事を省略できる。
- ロ.湿気の多い場所又は水気のある場所に施設する場合は、防湿装置を施すこと。
- ハ.管の端口には、電線の被覆を損傷しないように適当な構造のブッシングを使用すること。
- ニ.低圧屋内配線の使用電圧が300Vを超える場合は、管には、C種接地工事を施すこと。
正解:イ.低圧屋内配線の使用電圧が300V以下で、金属管の全長が5mのものを乾燥した場所に施設する場合、管には、D種接地工事を省略できる。
解説:電技解釈159条では、使用電圧300V以下の金属管工事について、管の長さが4m以下のものを乾燥した場所に施設する場合にD種接地工事を省略できると定めている。全長5mでは4mを超えるため省略できず、イが不適切。ロの湿気・水気のある場所での防湿装置、ハの管端のブッシング(電線被覆の損傷防止)、ニの300V超でのC種接地工事(人が触れるおそれがないように施設する場合はD種に緩和できる)は、いずれも規定どおりである。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問28
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問89.乾燥した場所であって展開した場所に施設する使用電圧100Vの金属線ぴ工事の記述として、誤っているものは。
- イ.電線にはケーブルを使用しなければならない。
- ロ.使用するボックスは、「電気用品安全法」の適用を受けるものであること。
- ハ.電線を収める線ぴの長さが12mの場合、D種接地工事を施さなければならない。
- ニ.線ぴ相互を接続する場合、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続しなければならない。
正解:イ.電線にはケーブルを使用しなければならない。
解説:電技解釈161条により、金属線ぴ工事の電線には絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線OWを除く)を使用しなければならず、ケーブルは用いない。ケーブルを使うのはケーブル工事である。ハについては、線ぴの長さが4m以下であればD種接地工事を省略できるが、12mでは省略できず接地が必要なので正しい。ロの電気用品安全法の適用、ニの線ぴ相互の堅ろうかつ電気的に完全な接続も、いずれも規定どおりである。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問29
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問90.①に示す地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(SOG機能付)に関する記述として、不適切なものは。

- イ.SOGは、需要家側高圧電路の短絡事故により短絡電流が流れたとき、負荷開閉器を一旦ロックし、一般送配電事業者側の遮断装置の動作後、無充電の状態で自動的に負荷開閉器を開路する。
- ロ.地絡継電装置は、波及事故を防止するため、一般送配電事業者側との保護協調が必要である。
- ハ.SOGは、需要家側高圧電路の地絡事故により地絡電流が流れたとき、負荷開閉器を一旦ロックし、一般送配電事業者側の遮断装置の動作後、無充電の状態で自動的に負荷開閉器を開路する。
- ニ.地絡継電装置は、需要家内のケーブルが長い場合、対地静電容量が大きく、他の需要家の地絡事故で不必要動作する可能性がある。このような施設には、地絡方向継電装置を設置することが望ましい。
正解:ハ.SOGは、需要家側高圧電路の地絡事故により地絡電流が流れたとき、負荷開閉器を一旦ロックし、一般送配電事業者側の遮断装置の動作後、無充電の状態で自動的に負荷開閉器を開路する。
解説:SOGとは Storage(蓄勢)・Over current(過電流ロック)・Ground(地絡)の頭文字で、地絡と短絡で動作が異なる。地絡(G)を検出したときは、負荷開閉器が自ら直ちに開路して事故を構内で切り離し、波及事故を防ぐ。一方、短絡(S=過電流ロック)電流が流れたときは、開閉器の遮断能力を超えるため一旦ロックして開かせず、配電用変電所の遮断器が動作して無電圧になってから自動的に開路する。ハは地絡のときにロックすると述べており、短絡時の動作と取り違えているため不適切。イは短絡時の動作として正しく、ロの保護協調、ニの地絡方向継電装置(DGR)による不必要動作対策も正しい。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問30
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問91.②に示す高圧架空引込ケーブルの施工に関する記述として、不適切なものは。

- イ.ちょう架用線は、風圧などを考慮した合成荷重に耐えるように引張強さに対する安全率を2.5以上として施工した。
- ロ.高圧ケーブルをハンガーにより、ちょう架用線に0.5mの間隔で支持する方法とした。
- ハ.ちょう架用線に使用する金属体には、D種接地工事を施した。
- ニ.高圧ケーブルの高さを地表上3mとした。
正解:ニ.高圧ケーブルの高さを地表上3mとした。
解説:電技解釈116条により、高圧架空引込線の高さは原則として地表上5m以上必要で、電線の下方に危険である旨の表示をする場合に限り3.5m以上まで緩和される。3mではいずれの基準にも達しないため不適切。イの安全率2.5以上(電技解釈67条)、ロのハンガー間隔0.5m以下、ハのちょう架用線へのD種接地工事は、いずれも規定に適合する施工である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問31
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問92.③に示す避雷器の施設に関する記述として、不適切なものは。

- イ.受電電力の容量が500kW未満であっても、雷害の多い地区で架空電線路に接続されている高圧受電設備には、避雷器を施設すべきである。
- ロ.高圧受電設備の高圧架空引込ケーブルが長い場合、避雷器は引込口のほか、受電設備内の主遮断装置に近接する箇所にも施設することが望ましい。
- ハ.避雷器には、保安上電路から切り離せるように、限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器を施設した。
- ニ.受電電力の容量が500kW以上の需要場所の引込口には、避雷器を施設する必要がある。
正解:ハ.避雷器には、保安上電路から切り離せるように、限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器を施設した。
解説:避雷器は点検や試験の際に電路から切り離せるようにするため、直列に断路器(DS)を設けるのが標準である。限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器は変圧器やコンデンサの開閉・短絡保護に用いるもので、サージ電流が流れる避雷器の切離し用としては適さない(ヒューズが不要動作するおそれがある)ため、ハが不適切。ニは電技解釈37条が定める避雷器の施設義務(高圧の需要場所で受電電力500kW以上の引込口)そのもので正しく、イはその義務がない場合でも雷害の多い地区では施設が推奨されるという内容、ロは引込ケーブルが長い場合の二重設置の推奨で、いずれも適切である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問32
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問93.④に示すバスダクトの施工に関する記述として、不適切なものは。

- イ.バスダクトには、D種接地工事を施した。
- ロ.バスダクトの水平支持間隔を5mで施設した。
- ハ.バスダクトを展開した場所で乾燥した場所に施設した。
- ニ.バスダクト(換気型のものを除く)の内部にじんあいが侵入し難いように施設した。
正解:ロ.バスダクトの水平支持間隔を5mで施設した。
解説:電技解釈163条により、バスダクトの支持点間の距離は3m以下としなければならない(取扱者以外の者が出入りできない場所において垂直に取り付ける場合に限り6m以下)。水平方向で5mとするのは規定を超えるため不適切。イのD種接地工事(使用電圧300V以下の場合。300V超はC種)、ハの施設場所(展開した場所・乾燥した場所は使用電圧に関係なく施設可)、ニのじんあい侵入防止は、いずれも規定どおりである。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問33
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問94.⑤に示す動力制御盤からの分岐回路に関する記述として、不適切なものは。 ただし、ポンプ用電動機はスターデルタ始動方式とする。

- イ.スターデルタ始動方式の始動電流は、全電圧始動方式の始動電流の3倍にすることができる。
- ロ.各ポンプの定格電流は50Aを超えるので、分岐回路に使用される電線は、許容電流が電動機の定格電流の1.1倍以上のものが必要である。
- ハ.送風機の定格電流は50A以下であるので、分岐回路に使用される電線は、許容電流が電動機の定格電流の1.25倍以上のものが必要である。
- ニ.ポンプ用電動機はスターデルタ始動方式であるため、制御盤と電動機間の配線は6本必要(接地線を除く)である。
正解:イ.スターデルタ始動方式の始動電流は、全電圧始動方式の始動電流の3倍にすることができる。
解説:スターデルタ始動は、始動時に固定子巻線をY結線として1相にかかる電圧を1/√3に下げる方式で、始動電流も始動トルクも全電圧(デルタ直入れ)始動の1/3になる。3倍とするイは大小が逆で不適切。ロとハは電技解釈148条の規定で、電動機の定格電流の合計が50Aを超える場合は許容電流をその1.1倍以上、50A以下の場合は1.25倍以上の電線を用いる。ニはY-Δ始動の結線で、各相巻線の両端を制御盤に引き出すため3相×2=6本の配線が必要となり、いずれも正しい。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問34
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問95.三相誘導電動機の結線①を②、③のように変更した時、①の回転方向に対して、②、③の回転方向の記述として、正しいものは。

- イ.③は①と逆に回転をし、②は①と同じ回転をする。
- ロ.②は①と逆に回転をし、③は①と同じ回転をする。
- ハ.②、③とも①と逆に回転をする。
- ニ.②、③とも①と同じ回転をする。
正解:ロ.②は①と逆に回転をし、③は①と同じ回転をする。
解説:三相誘導電動機は、3本のうち2本を入れ替えると相順が逆になり逆回転する。一方、3本すべてを1つずつずらす(R→V、S→W、T→Uのような巡回的な付け替え)と相順は変わらないため回転方向は同じままである。図の②はS相とT相の2本だけが入れ替わっているので①と逆回転、③は3本が順送りにずれた接続なので①と同じ回転となる。したがってロが正しい。「2本入替え=逆転」「3本巡回=そのまま」と整理して覚えるとよい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問10
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問96.変圧器の損失に関する記述として、誤っているものは。
- イ.銅損と鉄損が等しいときに変圧器の効率が最大となる。
- ロ.無負荷損の大部分は鉄損である。
- ハ.鉄損にはヒステリシス損と渦電流損がある。
- ニ.負荷電流が2倍になれば銅損は2倍になる。
正解:ニ.負荷電流が2倍になれば銅損は2倍になる。
解説:銅損は巻線抵抗による損失で P=I²R と電流の2乗に比例する。負荷電流が2倍になれば銅損は2²=4倍になるので、「2倍になる」とするニが誤り。イの効率最大条件(銅損=鉄損)、ロの無負荷損の大部分が鉄損であること、ハの鉄損がヒステリシス損と渦電流損からなることは、いずれも正しい。鉄損は負荷に関係なく一定、銅損は負荷電流の2乗に比例、という性質の違いが要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問11
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問97.静電気現象と光導電現象の両方を応用したものは。
- イ.電子レンジ
- ロ.電気集じん装置
- ハ.レーザプリンタ
- ニ.リニアモータ
正解:ハ.レーザプリンタ
解説:レーザプリンタは、感光ドラムの表面を一様に帯電させ(静電気現象)、レーザ光を当てた部分だけ導電性が高まって電荷が逃げる性質(光導電現象)を利用して静電潜像をつくり、そこにトナーを付着させて用紙に転写する。両方の現象を使うのでハが正解。イの電子レンジはマイクロ波による誘電加熱、ロの電気集じん装置は静電気現象のみ(コロナ放電で帯電させ集じん極に吸着)、ニのリニアモータは電磁力の応用で、いずれも光導電現象は用いない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問13
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問98.写真に示す材料の名称は。

- イ.金属ダクト
- ロ.二種金属製線ぴ
- ハ.フロアダクト
- ニ.ライティングダクト
正解:ロ.二種金属製線ぴ
解説:写真の拡大図に幅40mm・高さ45mmと寸法が示されている。金属製線ぴは幅5cm以下のもので、そのうち幅4cm以上のものを二種金属製線ぴ(レースウェイ)といい、吊り金具で支持して照明器具を取り付ける用途に使われる。したがってロが正しい。イの金属ダクトは幅5cmを超える箱形のダクト、ハのフロアダクトは床コンクリート内に埋設する扁平なダクト、ニのライティングダクトは内部に導体を備え照明器具を任意の位置に接続できる構造で、いずれも寸法や構造が異なる。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問14
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問99.写真の三相誘導電動機の構造において矢印で示す部分の名称は。

- イ.固定子巻線
- ロ.回転子鉄心
- ハ.回転軸
- ニ.ブラケット
正解:ロ.回転子鉄心
解説:矢印が指しているのは、中央で回転する円筒状の部分=回転子(ロータ)の鉄心である。かご形誘導電動機の回転子は、積層した鉄心の溝に導体(かご形の二次導体)を収めた構造になっている。イの固定子巻線は外側の枠(固定子)の内周に納められたコイル、ハの回転軸は回転子の中心を貫く軸、ニのブラケットは軸受を保持して両端をふさぐ蓋状の部品で、いずれも矢印の位置とは異なる。固定子(外側・静止)と回転子(内側・回転)の区別が判別の要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問15
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問100.キュービクル式高圧受電設備の特徴として、誤っているものは。
- イ.接地された金属製箱内に機器一式が収容されるので、安全性が高い。
- ロ.屋外に施設する場合であっても、小動物の侵入を考慮する必要がない。
- ハ.開放形受電設備に比べ、より小さな面積に設置できる。
- ニ.開放形受電設備に比べ、現地工事が簡単となり工事期間も短縮できる。
正解:ロ.屋外に施設する場合であっても、小動物の侵入を考慮する必要がない。
解説:キュービクルは金属製の箱に収められているとはいえ、換気口やケーブル引込口などの開口部があるため、ねずみ・へび・鳥などの小動物が侵入して相間短絡や地絡を起こす事故が実際に発生している。したがって「考慮する必要がない」とするロが誤りで、防そ・防虫網などの侵入防止対策が必要である。イの接地された金属製箱による安全性、ハの設置面積の小ささ、ニの工場で組み立てて搬入するため現地工事が簡単で工期が短いことは、いずれもキュービクルの正しい特徴である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問21
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問101.写真に示す機器の用途は。

- イ.零相電流を検出する。
- ロ.高電圧を低電圧に変成し、計器での測定を可能にする。
- ハ.進相コンデンサに接続して投入時の突入電流を抑制する。
- ニ.大電流を小電流に変成し、計器での測定を可能にする。
正解:ニ.大電流を小電流に変成し、計器での測定を可能にする。
解説:写真は貫通形の変流器(CT)で、太い一次導体(ブスバー)が中央を1本貫通し、上部に二次側の端子ねじ2個を備えている。役割は高圧電路の大電流を計器や継電器が扱える小電流(一般に定格5A)に変成することなので、ニが正しい。イの零相電流を検出するのは零相変流器(ZCT)で三相のケーブルを一括して貫通させる構造、ロの電圧の変成は計器用変圧器(VT)、ハの突入電流の抑制は直列リアクトルの役割である。なおCTは二次側を開放すると高電圧が発生し危険なため、点検時は必ず短絡する。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問22
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問102.写真に示す機器の文字記号(略号)は。

- イ.DS
- ロ.PAS
- ハ.LBS
- ニ.VCB
正解:ニ.VCB
解説:写真は真空遮断器(VCB)である。前面の箱状の操作機構部に投入・引外し用のハンドルがあり、上部に3相分の真空バルブ(ガラス/セラミックの円筒)と端子が並ぶ構造が特徴で、キュービクル内に引き出して点検できるよう台車状になっている。イのDS(断路器)はブレードと刃受が露出した構造で操作機構を持たず、ハのLBS(高圧交流負荷開閉器)は限流ヒューズを備えた形、ロのPAS(柱上気中開閉器)は電柱に取り付ける密閉された箱形で、いずれも外観が異なる。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問23
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問103.600Vビニル絶縁電線の許容電流(連続使用時)に関する記述として、適切なものは。
- イ.電流による発熱により、電線の絶縁物が著しい劣化をきたさないようにするための限界の電流値。
- ロ.電流による発熱により、絶縁物の温度が80℃となる時の電流値。
- ハ.電流による発熱により、電線が溶断する時の電流値。
- ニ.電圧降下を許容範囲に収めるための最大の電流値。
正解:イ.電流による発熱により、電線の絶縁物が著しい劣化をきたさないようにするための限界の電流値。
解説:許容電流とは、電流によるジュール熱で絶縁物が著しく劣化しない限界の電流値をいう。600Vビニル絶縁電線(IV)の最高許容温度は60℃で、これを超えると塩化ビニルの絶縁性能が急速に低下し寿命が短くなる。したがってイが適切。ロの80℃は600V二種ビニル絶縁電線(HIV)の最高許容温度で、IVの値ではない。ハの電線が溶断する電流は許容電流よりはるかに大きい。ニの電圧降下は電線の太さを決めるもう一つの条件であって、許容電流の定義ではない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問24
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問104.写真に示す電気工事に使用する車両の用途は。

- イ.高所での作業時に使用する。
- ロ.電柱の穴掘建柱作業に使用する。
- ハ.重量物運搬に使用する。
- ニ.地中埋設管設置のための掘削に使用する。
正解:ロ.電柱の穴掘建柱作業に使用する。
解説:写真は穴掘建柱車で、ブームの先端にらせん状のオーガ(スクリュー)を備え、地面に電柱用の穴をあけたうえ、そのままウインチで電柱をつり上げて建て込む作業に使う。したがってロが正しい。イの高所作業車はブーム先端に作業台(バケット)を備え、ハの重量物運搬にはクレーン付きトラック、ニの地中管路の掘削にはバックホウ(油圧ショベル)を用いるもので、いずれも先端の作業装置が写真と異なる。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問26
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問105.使用電圧300V以下のケーブル工事による低圧屋内配線において、不適切なものは。
- イ.架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルをガス管と接触しないように施設した。
- ロ.ビニル絶縁ビニルシースケーブル(丸形)を造営材の側面に沿って、支持点間を1.5mにして施設した。
- ハ.乾燥した場所で長さ2mの金属製の防護管に収めたので、金属管のD種接地工事を省略した。
- ニ.点検できない隠ぺい場所にビニルキャブタイヤケーブルを使用して施設した。
正解:ニ.点検できない隠ぺい場所にビニルキャブタイヤケーブルを使用して施設した。
解説:電技解釈164条により、キャブタイヤケーブルは移動用の電気機器に用いるもので、点検できない隠ぺい場所での屋内配線には使用できない。したがってニが不適切。イのケーブルとガス管の離隔、ロの支持点間1.5m(造営材の側面に沿う場合は2m以下の規定を満たす)、ハの乾燥した場所で長さ4m以下の金属製防護管におけるD種接地の省略は、いずれも規定に適合する施工である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問27
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問106.合成樹脂管工事に使用できない絶縁電線の種類は。
- イ.600Vビニル絶縁電線
- ロ.600V二種ビニル絶縁電線
- ハ.600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線
- ニ.屋外用ビニル絶縁電線
正解:ニ.屋外用ビニル絶縁電線
解説:電技解釈158条により、合成樹脂管工事の電線には絶縁電線を使用するが、屋外用ビニル絶縁電線(OW)は除外されている。OWは架空配線専用で絶縁被覆が薄く、屋内配線に用いると絶縁性能が不足するためで、ニが正解。イのIV(600Vビニル絶縁電線)、ロのHIV(600V二種ビニル絶縁電線・許容温度75℃)、ハのEM-IE(600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線)はいずれも使用できる。OWが使えないのは金属管工事・線ぴ工事など他の管路工事でも共通である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問28
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問107.電気自動車等から供給設備を介して、一般用電気工作物に電気を供給する場合の施設に関する記述として、誤っているものは。
- イ.電気自動車等の出力は20kW未満で、低圧幹線の許容電流以下にする。
- ロ.電路に地絡が生じたときに、自動的に電路を遮断する装置を施設する。
- ハ.電路に過電流が生じたときに、自動的に電路を遮断する装置を施設する。
- ニ.対地電圧が150Vを超え450V以下の場合において、電気自動車等と供給設備を接続する電線は、2種キャブタイヤケーブルと同等以上の性能を有するものであるとともに、使用環境を想定した性能を有する電線を使用する。
正解:イ.電気自動車等の出力は20kW未満で、低圧幹線の許容電流以下にする。
解説:電技解釈199条の2により、電気自動車等から一般用電気工作物へ電気を供給する場合、電気自動車等の出力は10kW未満であり、かつ低圧幹線の許容電流以下であることとされている。20kW未満とするイが誤り。ロの地絡遮断装置、ハの過電流遮断装置、ニの対地電圧150V超450V以下における2種キャブタイヤケーブル同等以上の電線の使用は、いずれも同条の規定どおりである。10kW未満という数値は、小出力発電設備(太陽電池・内燃力)の区分とも共通するので押さえておきたい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問29
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問108.①に示す地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(SOG機能付)に関する記述として、不適切なものは。

- イ.SOGは、需要家側高圧電路の短絡事故により短絡電流が流れたとき、負荷開閉器を一旦ロックし、一般送配電事業者側の遮断装置の動作後、無充電の状態で自動的に負荷開閉器を開路する。
- ロ.SOGは、需要家側高圧電路の地絡事故により地絡電流が流れたとき、負荷開閉器を一旦ロックし、一般送配電事業者側の遮断装置の動作後、無充電の状態で自動的に負荷開閉器を開路する。
- ハ.地絡継電装置は、需要家内のケーブルが長い場合、対地静電容量が大きく、他の需要家の地絡事故で不必要動作する可能性がある。このような施設には、地絡方向継電装置を設置することが望ましい。
- ニ.地絡継電装置は、波及事故を防止するため、一般送配電事業者側との保護協調が必要である。
正解:ロ.SOGは、需要家側高圧電路の地絡事故により地絡電流が流れたとき、負荷開閉器を一旦ロックし、一般送配電事業者側の遮断装置の動作後、無充電の状態で自動的に負荷開閉器を開路する。
解説:SOGはStorage(蓄勢)・Over current(過電流ロック)・Ground(地絡)の頭文字で、地絡と短絡で動作が異なる。地絡(G)を検出したときは負荷開閉器が自ら直ちに開路して事故を構内で切り離し、配電線を停止させずに波及事故を防ぐ。一方、短絡(S=過電流ロック)電流が流れたときは開閉器の遮断能力を超えるため一旦ロックし、配電用変電所の遮断器が動作して無電圧になってから開路する。ロは地絡のときにロックすると述べており短絡時の動作と取り違えているため不適切。イは短絡時の動作として正しく、ハのDGRによる不必要動作対策、ニの保護協調も正しい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問30
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問109.②に示す高圧架空引込ケーブルによる、引込線の施工に関する記述として、不適切なものは。

- イ.高圧ケーブルの高さを地表上3mとした。
- ロ.高圧ケーブルをハンガーにより、ちょう架用線に0.5mの間隔で支持する方法とした。
- ハ.ちょう架用線に使用する金属体には、D種接地工事を施した。
- ニ.ちょう架用線は、風圧などを考慮した合成荷重に耐えるように引張強さに対する安全率を2.5以上として施工した。
正解:イ.高圧ケーブルの高さを地表上3mとした。
解説:電技解釈116条により、高圧架空引込線の高さは原則として地表上5m以上必要で、電線の下方に危険である旨の表示をする場合に限り3.5m以上まで緩和される。3mではいずれの基準にも達しないため不適切。ロのハンガー間隔0.5m以下、ハのちょう架用線へのD種接地工事、ニの引張強さに対する安全率2.5以上(電技解釈67条)は、いずれも規定に適合する施工である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問31
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問110.③に示すVTに関する記述として、誤っているものは。

- イ.VTには、定格負担(単位[V·A])があり、定格負担以下で使用する必要がある。
- ロ.VTの定格二次電圧は、110Vである。
- ハ.VTの電源側には、十分な定格遮断電流を持つ限流ヒューズを取り付ける。
- ニ.遮断器の操作電源の他、所内の照明電源としても使用することができる。
正解:ニ.遮断器の操作電源の他、所内の照明電源としても使用することができる。
解説:計器用変圧器(VT)は計器や継電器に電圧を供給するための機器で、その容量(定格負担)は数十〜数百V·Aと小さい。照明などの動力・電灯負荷を接続すると容量を超えて誤差が増大し、計測や保護の精度が損なわれるため、所内の照明電源として使うことはできず、ニが誤り。所内電源には別に所内変圧器を設ける。イの定格負担以下での使用、ロの定格二次電圧110V、ハの一次側への限流ヒューズの取付け(内部短絡が主回路へ波及するのを防ぐ)は、いずれも正しい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問32
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問111.④に示す低圧配電盤に設ける過電流遮断器として、不適切なものは。

- イ.単相3線式(210/105V)電路に設ける配線用遮断器には3極2素子のものを使用した。
- ロ.電動機用幹線の許容電流が100Aを超え、過電流遮断器の標準の定格に該当しないので、定格電流はその値の直近上位のものを使用した。
- ハ.電動機用幹線の過電流遮断器は、電線の許容電流の3.5倍のものを取り付けた。
- ニ.電灯用幹線の過電流遮断器は、電線の許容電流以下の定格電流のものを取り付けた。
正解:ハ.電動機用幹線の過電流遮断器は、電線の許容電流の3.5倍のものを取り付けた。
解説:電技解釈148条により、電動機等が接続される幹線の過電流遮断器の定格電流は、電線の許容電流の2.5倍以下(かつ電動機定格電流の合計の3倍+その他の負荷という上限内)としなければならない。3.5倍とするハは規定を超えるため不適切。イの単相3線式に3極2素子(中性線には過電流素子を入れない)を使うこと、ロの許容電流が標準定格に該当しない場合に直近上位を選ぶこと、ニの電灯用幹線で電線の許容電流以下の定格とすることは、いずれも規定どおりである。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問33
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問112.⑤の高圧屋内受電設備の施設又は表示について、「電気設備の技術基準の解釈」で示されていないものは。

- イ.出入口に火気厳禁の表示をする。
- ロ.出入口に立ち入りを禁止する旨を表示する。
- ハ.出入口に施錠装置等を施設して施錠する。
- ニ.堅ろうな壁を施設する。
正解:イ.出入口に火気厳禁の表示をする。
解説:電技解釈38条は、高圧の機械器具等を屋内に施設する場合の措置として、ロの「出入口に立入りを禁止する旨の表示」、ハの「出入口に施錠装置その他適当な装置を施設して施錠する」、ニの「堅ろうな壁を施設する」ことを定めている。一方、イの火気厳禁の表示は同条には規定されておらず、これが「示されていないもの」にあたる。これらの措置は、取扱者以外の者が高圧の充電部に近づくのを防ぐことを目的としている。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問34
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問113.かご形誘導電動機のY-Δ始動法に関する記述として、誤っているものは。
- イ.固定子巻線をY結線にして始動したのち、Δ結線に切り換える方法である。
- ロ.始動トルクはΔ結線で全電圧始動した場合と同じである。
- ハ.Δ結線で全電圧始動した場合に比べ、始動時の線電流は1/3に低下する。
- ニ.始動時には固定子巻線の各相に定格電圧の1/√3倍の電圧が加わる。
正解:ロ.始動トルクはΔ結線で全電圧始動した場合と同じである。
解説:Y-Δ始動では、始動時にY結線とすることで各相巻線にかかる電圧が定格の1/√3になる(ニは正しい)。トルクは電圧の2乗に比例するので、始動トルクはΔ直入れ(全電圧始動)の場合の(1/√3)²=1/3に低下する。したがって「Δ結線で全電圧始動した場合と同じ」とするロが誤り。ハの線電流が1/3になるのも正しく、始動電流もトルクもともに1/3になるのがこの方式の特徴である。イはY→Δへの切換えというこの方式の基本動作の説明で正しい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問10
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問114.トップランナー方式で製造されていない三相誘導電動機について、ファン等の負荷機器はそのままで、電動機のみ同容量のトップランナー方式のものに更新する場合における留意点の記述として、誤っているものは。
- イ.更新後は電動機が大きくなる場合がある。
- ロ.電動機の回転速度が増すため、負荷機器に与える運転能力への注意を要する。
- ハ.始動電流が小さくなるため、保護装置である配線用遮断器、電磁開閉器など適正化の検討が必要となる。
- ニ.電動機発生トルクが大きくなるおそれがあり、減速機と直結している場合、機械強度の適正化の検討が必要となる。
正解:ハ.始動電流が小さくなるため、保護装置である配線用遮断器、電磁開閉器など適正化の検討が必要となる。
解説:トップランナー方式の高効率電動機は、損失を減らすために鉄心や巻線の設計が変わり、始動電流はむしろ従来機より大きくなる傾向がある。したがって「始動電流が小さくなる」とするハが誤りで、実際には始動電流の増加を見込んで配線用遮断器や電磁開閉器の定格を見直す必要がある。イの外形寸法が大きくなる場合があること、ロの効率向上で滑りが減り回転速度がわずかに増すこと、ニの発生トルクの増加による機械強度の検討は、いずれも更新時の留意点として正しい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問11
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問115.蓄電池に関する記述として、正しいものは。
- イ.鉛蓄電池の電解液は、希硫酸である。
- ロ.アルカリ蓄電池の放電の程度を知るためには、電解液の比重を測定する。
- ハ.アルカリ蓄電池は、過放電すると充電が不可能になる。
- ニ.単一セルの起電力は、鉛蓄電池よりアルカリ蓄電池の方が高い。
正解:イ.鉛蓄電池の電解液は、希硫酸である。
解説:鉛蓄電池は正極が二酸化鉛、負極が鉛、電解液が希硫酸で、放電すると硫酸が消費されて比重が下がるため、比重で充電状態を推定できる。したがってイが正しい。ロについて、アルカリ蓄電池は放電しても電解液(水酸化カリウム水溶液)の比重がほとんど変化しないため、比重測定では放電程度を判定できないので誤り。ハのアルカリ蓄電池は過放電に強く充電不能にはなりにくい。ニの1セルの起電力は鉛蓄電池が約2.0V、アルカリ蓄電池が約1.2Vで鉛蓄電池の方が高く、逆なので誤りである。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問13
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問116.写真に示すものの名称は。

- イ.金属ダクト
- ロ.バスダクト
- ハ.トロリーバスダクト
- ニ.銅帯
正解:ロ.バスダクト
解説:写真は、金属製のケースの中に絶縁物で支持した帯状の導体(ブスバー)を収めたバスダクトで、吊りボルトで造営材から支持する構造になっている。大電流の幹線をコンパクトに配線できるのが特長。イの金属ダクトは絶縁電線を収める箱形のダクトで導体を内蔵しない。ハのトロリーバスダクトは移動する機器へ集電子を介して給電するもので、集電子が走る開口部を備える。ニの銅帯は導体そのもので、外箱や絶縁支持物を持たない。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問14
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問117.高調波の発生源とならない機器は。
- イ.交流アーク炉
- ロ.半波整流器
- ハ.進相コンデンサ
- ニ.動力制御用インバータ
正解:ハ.進相コンデンサ
解説:高調波は、電流波形を正弦波からゆがませる機器から発生する。イの交流アーク炉はアークの不規則な変動で、ロの半波整流器は片側の半周期しか通さないことで、ニのインバータは半導体スイッチングで、いずれも波形をひずませて高調波を発生させる。進相コンデンサ自身は高調波の発生源ではないので、ハが正解。ただしコンデンサは高調波電流が流れ込むと共振して過熱するおそれがあるため、直列リアクトルを設けて高調波の拡大を防ぐ。「発生源」と「拡大させる要素」を区別する点が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問21
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問118.写真に示す機器の用途は。

- イ.高電圧を低電圧に変成する。
- ロ.大電流を小電流に変成する。
- ハ.零相電圧を検出する。
- ニ.コンデンサ回路投入時の突入電流を抑制する。
正解:イ.高電圧を低電圧に変成する。
解説:写真はモールド型の計器用変圧器(VT)を2台組み合わせたもので、高圧の電圧を計器や継電器が扱える低電圧(通常110V)に変成するのが用途である。したがってイが正しい。ロの大電流を小電流に変成するのは変流器(CT)の役割、ハの零相電圧の検出は零相電圧検出装置(ZPD)や接地形計器用変圧器(EVT)、ニの突入電流の抑制は直列リアクトルの役割で、いずれも別の機器が担う。VTは一次側の巻数が多く、電圧の変成に用いる点が判別のポイントである。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問22
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問119.写真に示す過電流蓄勢トリップ付地絡トリップ形(SOG)の地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS)を設置する場合の記述として、誤っているものは。

- イ.一般送配電事業者の配電線への波及事故の防止に効果がある。
- ロ.自家用側の高圧電路に地絡事故が発生したとき、一般送配電事業者の配電線を停止させることなく、自動遮断する。
- ハ.自家用側の高圧電路に短絡事故が発生したとき、PASを一旦ロックし、一般送配電事業者の配電線が一時停止した後、自動的にPASを開放する。
- ニ.自家用側の高圧電路に短絡事故が発生したとき、一般送配電事業者の配電線を停止させることなく、自動遮断する。
正解:ニ.自家用側の高圧電路に短絡事故が発生したとき、一般送配電事業者の配電線を停止させることなく、自動遮断する。
解説:GR付PASは負荷開閉器であり、短絡電流を遮断する能力を持たない。そのため短絡事故のときは過電流蓄勢トリップ(Sの機能)で開閉器を一旦ロックし、配電用変電所の遮断器が動作して無電圧になってから自動的に開放する。つまり配電線は一時的に停止するので、「停止させることなく自動遮断する」とするニが誤り。同じ短絡時の動作を正しく述べたのがハである。ロの地絡のときは自ら直ちに開放できるため配電線を止めずに切り離せる。イの波及事故防止はこの装置を設ける目的そのものである。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問23
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問120.600V以下で使用される電線又はケーブルの記号に関する記述として、誤っているものは。
- イ.IVとは、主に屋内配線に使用する塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンドで絶縁された単心(単線、より線)の絶縁電線である。
- ロ.DVとは、主に架空引込線に使用する塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンドで絶縁された多心の絶縁電線である。
- ハ.VVFとは、移動用電気機器の電源回路などに使用する塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンドを絶縁体およびシースとするビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブルである。
- ニ.CVとは、架橋ポリエチレンで絶縁し、塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンドでシースを施した架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルである。
正解:ハ.VVFとは、移動用電気機器の電源回路などに使用する塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンドを絶縁体およびシースとするビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブルである。
解説:VVFは平形(Flat)のビニル絶縁ビニルシースケーブルで、屋内の固定配線に広く使われるもので、移動用機器の電源回路には用いない。移動用機器に使うのはビニルキャブタイヤケーブル(VCTなど)なので、VVFの説明としてハは誤り。イのIV(600Vビニル絶縁電線)、ロのDV(引込用ビニル絶縁電線)、ニのCV(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)の説明はいずれも正しい。VVFの「F」は平形(フラット)、VVRの「R」は丸形(ラウンド)を表し、キャブタイヤケーブルとは別物である点が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問24
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問121.爆燃性粉じんのある危険場所での金属管工事において、施工する場合に使用できない材料は。
- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:爆燃性粉じんのある危険場所では、電技解釈176条により、金属管とボックスその他の附属品は粉じんが内部に侵入しない耐圧防爆構造・粉じん防爆構造のものを用い、管相互・管とボックスは5山以上ねじ込んで接続しなければならない。イの防爆型エルボ、ハの防爆型ユニオンカップリング、ニの脚付きの防爆型ボックスは、いずれもパッキンやねじ込み構造で防爆に対応している。ロは一般用のアウトレットボディ(コンジットレット)で、点検フタから粉じんが侵入するおそれがあり防爆構造ではないため、この場所には使用できない。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問25
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問122.写真に示す工具の名称は。

- イ.ケーブルジャッキ
- ロ.パイプベンダ
- ハ.延線ローラ
- ニ.ワイヤストリッパ
正解:ロ.パイプベンダ
解説:写真は、柄の先に管を通す湾曲した溝を持つヘッドを備えた手動のパイプベンダ(ヒッキー)で、金属管を規定の角度に曲げるのに使う。したがってロが正しい。イのケーブルジャッキはケーブルドラムを持ち上げて回転させる台状の器具、ハの延線ローラはケーブルを引き込む際に通路に並べて摩擦を減らすローラ、ニのワイヤストリッパは電線の絶縁被覆をはぎ取る工具で、いずれも形状が異なる。金属管を曲げるときは、管をつぶさないよう少しずつ角度を分けて曲げるのがこつである。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問26
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問123.使用電圧300V以下のケーブル工事による低圧屋内配線において、不適切なものは。
- イ.架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルをガス管と接触しないように施設した。
- ロ.ビニル絶縁ビニルシースケーブル(丸形)を造営材の側面に沿って、支持点間を3mにして施設した。
- ハ.乾燥した場所で長さ2mの金属製の防護管に収めたので、防護管のD種接地工事を省略した。
- ニ.点検できる隠ぺい場所にビニルキャブタイヤケーブルを使用して施設した。
正解:ロ.ビニル絶縁ビニルシースケーブル(丸形)を造営材の側面に沿って、支持点間を3mにして施設した。
解説:電技解釈164条により、ケーブルを造営材の下面または側面に沿って取り付ける場合、支持点間の距離は2m以下(接触防護措置を施した場所で垂直に取り付ける場合は6m以下)としなければならない。造営材の側面に沿って3mとするロは規定を超えるため不適切。イのケーブルとガス管の離隔、ハの乾燥した場所で長さ4m以下の金属製防護管のD種接地省略、ニの点検できる隠ぺい場所でのビニルキャブタイヤケーブルの使用は、いずれも規定に適合する。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問27
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問124.小規模発電設備である太陽電池発電設備の記述として、誤っているものは。
- イ.ケーブル工事で施工した。
- ロ.太陽電池発電設備に至る回路に漏電遮断器を施設する場合、遮断器が切りの状態で負荷側に電圧がかかっても故障するおそれのない逆接続可能型を設置した。
- ハ.太陽電池モジュールに接続する直流電路に施設する機械器具であって、使用電圧が450Vの機械器具の金属製外箱に施す接地工事は、C種接地工事とし、その接地抵抗を120Ωで施設した。
- ニ.太陽電池モジュールに接続する負荷側の電路には、その接続点に近接して開閉器を設けた。
正解:ハ.太陽電池モジュールに接続する直流電路に施設する機械器具であって、使用電圧が450Vの機械器具の金属製外箱に施す接地工事は、C種接地工事とし、その接地抵抗を120Ωで施設した。
解説:C種接地工事の接地抵抗値は10Ω以下(低圧電路に地絡が生じたとき0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を設ける場合は500Ω以下)と定められている。使用電圧450Vの直流電路の機械器具(300Vを超える低圧なのでC種)の接地を「C種接地工事とし120Ω」とするハは、C種の10Ωを大きく超えているため誤り。イのケーブル工事、ロの逆接続可能型漏電遮断器(太陽電池側からも電圧がかかるため)、ニの負荷側の接続点近くへの開閉器の設置は、いずれも適切である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問28
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問125.地中電線路の施設に関する記述として、不適切なものは。
- イ.長さが15mを超える高圧地中電線路を管路式で施設し、物件の名称、管理者名及び電圧を表示した埋設表示シートを、管と地表面のほぼ中間に施設した。
- ロ.地中電線路に絶縁電線を使用した。
- ハ.地中電線に使用する金属製の電線接続箱にD種接地工事を施した。
- ニ.地中電線路を暗きょ式で施設する場合に、地中電線を不燃性又は自消性のある難燃性の管に収めて施設した。
正解:ロ.地中電線路に絶縁電線を使用した。
解説:電技解釈120条により、地中電線路に使用する電線はケーブルでなければならない。土中は水分や外傷の影響を受けるため、絶縁電線をそのまま埋設することは認められておらず、ロが不適切。イは、需要場所に施設する長さ15m以下の高圧地中電線路であれば表示を省略できるが、15mを超える場合は物件の名称・管理者名・電圧を表示する必要があり正しい。ハの金属製電線接続箱へのD種接地、ニの暗きょ式での難燃性の管への収納も、いずれも規定どおりである。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問29
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問126.①に示す地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS)に関する記述として、不適切なものは。

- イ.GR付PASは、保安上の責任分界点に設ける区分開閉器として用いられる。
- ロ.GR付PASの地絡継電装置は、波及事故を防止するため、一般送配電事業者との保護協調が大切である。
- ハ.GR付PASは、短絡等の過電流を遮断する能力を有しないため、過電流ロック機能が必要である。
- ニ.GR付PASの地絡継電装置は、需要家内のケーブルが長い場合、対地静電容量が大きく、他の需要家の地絡事故で不必要動作する可能性がある。このような施設には、地絡過電圧継電器を設置することが望ましい。
正解:ニ.GR付PASの地絡継電装置は、需要家内のケーブルが長い場合、対地静電容量が大きく、他の需要家の地絡事故で不必要動作する可能性がある。このような施設には、地絡過電圧継電器を設置することが望ましい。
解説:需要家内のケーブルが長く対地静電容量が大きい場合、他の需要家の地絡事故で自分側の地絡継電器が誤って動作(もらい事故)することがある。これを防ぐには、地絡電流の向き(構内側か構外側か)を判別できる地絡方向継電器(DGR)を用いるのが適切で、地絡過電圧継電器ではないため、ニが不適切。イの責任分界点の区分開閉器という用途、ロの一般送配電事業者との保護協調、ハの短絡遮断能力がないため過電流ロック機能が必要であることは、いずれも正しい。DGR(方向判別できる)とGR(大きさだけ)の違いが要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問30
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問127.②に示す引込柱及び高圧引込ケーブルの施工に関する記述として、不適切なものは。

- イ.A種接地工事に使用する接地線を人が触れるおそれがある引込柱の側面に立ち上げるため、地表からの高さ2m、地表下0.75mの範囲を厚さ2mm以上の合成樹脂管(CD管を除く)で覆った。
- ロ.造営物に取り付けた外灯の配線と高圧引込ケーブルを0.1m離して施設した。
- ハ.高圧引込ケーブルを造営材の側面に沿って垂直に支持点間6mで施設した。
- ニ.屋上の高圧引込ケーブルを造営材に堅ろうに取り付けた堅ろうなトラフに収め、トラフには取扱者以外の者が容易に開けることができない構造の鉄製のふたを設けた。
正解:ロ.造営物に取り付けた外灯の配線と高圧引込ケーブルを0.1m離して施設した。
解説:高圧の配線と低圧の配線(外灯の配線)を接近して施設する場合、電技解釈168条・111条により両者の離隔距離は0.15m以上(低圧をケーブルとするなど条件により緩和)必要である。0.1mとするロは規定に足りないため不適切。イの接地線を保護する合成樹脂管の範囲(地表上2m・地表下0.75m)、ハの高圧ケーブルを垂直に取り付ける場合の支持点間6m以下、ニの屋上ケーブルをトラフに収めて施錠構造の鉄製ふたを設けることは、いずれも規定に適合する施工である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問31
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問128.③に示す地中にケーブルを施設する場合、使用する材料と埋設深さの組合せとして、不適切なものは。 ただし、材料はJIS規格に適合するものとする。

- イ.ポリエチレン被覆鋼管 舗装下面から0.2m
- ロ.硬質ポリ塩化ビニル電線管 舗装下面から0.3m
- ハ.波付硬質合成樹脂管 舗装下面から0.6m
- ニ.コンクリートトラフ 舗装下面から1.2m
正解:イ.ポリエチレン被覆鋼管 舗装下面から0.2m
解説:この③は車道(舗装)を横断する箇所で、車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所にあたる。電技解釈120条により、そのような場所の地中電線路(管路式・直接埋設式)の埋設深さは1.2m以上、その他の場所でも0.6m以上必要である。舗装下面から0.2mとするイは浅すぎて不適切。ロの0.3mも一見浅いが、硬質ポリ塩化ビニル電線管などの堅ろうな管に収める管路式では所定の防護があるものとして扱われ、ハ・ニと合わせて車道下の防護・深さの条件を満たす想定になっている。重量物の圧力を受ける場所では十分な深さと堅ろうな防護が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問32
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問129.④に示すPF・S形の主遮断装置として、必要でないものは。

- イ.過電流継電器
- ロ.ストライカによる引外し装置
- ハ.相間、側面の絶縁バリヤ
- ニ.高圧限流ヒューズ
正解:イ.過電流継電器
解説:PF・S形の主遮断装置は、限流ヒューズ(PF)と高圧交流負荷開閉器(S=LBS)を組み合わせたもので、短絡電流はヒューズが溶断して遮断する。ヒューズが電流を検出して溶断する方式のため、過電流継電器(OCR)は必要ない。したがってイが「必要でないもの」。過電流継電器はCB形(遮断器)の主遮断装置で用いる。ロのストライカ引外し装置(ヒューズ溶断時に開閉器を三相一括開放する)、ハの相間・側面の絶縁バリヤ、ニの高圧限流ヒューズは、いずれもPF・S形に必要な構成部品である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問33
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問130.⑤に示す高圧キュービクル内に設置した機器の接地工事に使用する軟銅線の太さに関する記述として、適切なものは。

- イ.高圧電路と低圧電路を結合する変圧器の金属製外箱に施す接地線に、直径2.0mmの軟銅線を使用した。
- ロ.LBSの金属製部分に施す接地線に、直径2.0mmの軟銅線を使用した。
- ハ.高圧進相コンデンサの金属製外箱に施す接地線に、3.5mm²の軟銅線を使用した。
- ニ.定格負担100V·Aの高圧計器用変成器の2次側電路に施す接地線に、3.5mm²の軟銅線を使用した。
正解:ニ.定格負担100V·Aの高圧計器用変成器の2次側電路に施す接地線に、3.5mm²の軟銅線を使用した。
解説:高圧計器用変成器(VT・CT)の二次側電路に施すのはD種接地工事で、接地線は直径1.6mm(断面積2mm²相当)以上の軟銅線でよいので、3.5mm²を使ったニは適切。イ・ロ・ハは、高圧機器の金属製外箱・金属製部分に施すA種接地工事にあたる。A種接地工事の接地線は引張りに耐えるよう直径2.6mm(断面積5.5mm²)以上の軟銅線が必要なので、直径2.0mmや3.5mm²では細く不適切である。高圧機器の外箱はA種で太い接地線、計器用変成器の二次側はD種で細い接地線、という区分が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問34
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問131.三相かご形誘導電動機の始動方法として、用いられないものは。
- イ.全電圧始動(直入れ)
- ロ.スターデルタ始動
- ハ.リアクトル始動
- ニ.二次抵抗始動
正解:ニ.二次抵抗始動
解説:二次抵抗始動は、回転子の巻線をスリップリングを介して外部の抵抗器につなぎ、二次抵抗を大きくして始動トルクを増やす方法で、巻線形誘導電動機でしか使えない。かご形は回転子が短絡された導体(かご)でできており外部に端子を引き出せないため、この方法は適用できない。イの全電圧始動は小容量機で一般的、ロのスターデルタ始動は始動時にY結線として電圧を1/√3に下げる方法、ハのリアクトル始動は一次側に直列リアクトルを入れて電圧を下げる方法で、いずれもかご形で用いられる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問10
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問132.電気機器の絶縁材料として耐熱クラスごとに最高連続使用温度[℃]の低いものから高いものの順に耐熱クラスの指定文字を左から右に並べたものは。
- イ.H, E, Y
- ロ.Y, E, H
- ハ.E, Y, H
- ニ.E, H, Y
正解:ロ.Y, E, H
解説:耐熱クラス(JIS C 4003)の最高連続使用温度は、Y:90℃、A:105℃、E:120℃、B:130℃、F:155℃、H:180℃、N:200℃…の順に高くなる。したがって低いものから並べると Y→E→H となり、ロが正しい。Y・A・E・B・F・H の並び順で覚えておくと、どの2つを比べても順序を判断できる。耐熱クラスは巻線や絶縁物が許容する温度の上限を示すもので、これを超えて使い続けると絶縁が劣化し寿命が急激に短くなる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問11
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問133.図に示すサイリスタ(逆阻止3端子サイリスタ)回路の出力電圧v₀の波形として、得ることのできない波形は。 ただし、電源電圧は正弦波交流とする。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:逆阻止3端子サイリスタ(SCR)は、ゲート信号で導通させても電流を流せるのは順方向(アノードが正の半周期)だけで、逆方向には電圧を阻止して電流を流さない。したがって出力には負の電圧が現れることはなく、負側にも波形があるニは得られない。イはゲートを最初から点弧させた場合(正の半周期全体)、ロとハは点弧角を遅らせた場合の波形で、いずれも正の半周期の一部だけが出力される。点弧角を変えて出力を調整するのがこの回路の目的である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問13
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問134.写真に示すモールド変圧器の矢印部分の名称は。

- イ.タップ切替端子
- ロ.耐震固定端部
- ハ.一次(高電圧側)端子
- ニ.二次(低電圧側)端子
正解:ニ.二次(低電圧側)端子
解説:矢印が示すのは変圧器上部に並ぶ平板状(ブスバー状)の端子で、これが二次(低電圧側)端子である。低圧側は電流が大きいため、太い平角導体をボルト締めできる幅広の端子になるのが特徴。一次(高電圧側)端子は写真手前の円形の絶縁物(ブッシング)を伴う端子で、絶縁距離を確保するため互いに離して配置される。イのタップ切替端子は一次巻線側に設けられた小さな端子板、ロの耐震固定端部は変圧器を基礎に固定する脚部で、いずれも位置と形状が異なる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問15
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問135.高圧受電設備を施設する受電室の記述として、不適切なものは。
- イ.湿気が少なく、水が浸入し又は浸透するおそれのない場所を選定した。
- ロ.洪水、高潮などによって容易に電源が使用不能にならないような措置を講じた。
- ハ.取扱者以外の者が立ち入らないような措置を講じた。
- ニ.屋内のため、鳥獣類などが侵入しないような構造にしなかった。
正解:ニ.屋内のため、鳥獣類などが侵入しないような構造にしなかった。
解説:高圧受電設備規程では、屋内であっても、ねずみ・へび・鳥などの小動物が侵入しない構造とすることが求められる。小動物が充電部に触れると相間短絡や地絡を起こし、大規模な停電や機器損傷につながるためで、実際に小動物の侵入は高圧受電設備の事故原因として少なくない。したがって「屋内だから対策しなかった」とするニが不適切。イの湿気・浸水対策、ロの洪水・高潮対策、ハの取扱者以外の立入制限は、いずれも受電室の設置場所を選ぶ際の基本要件である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問21
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問136.写真に示す機器の名称は。

- イ.電力需給用計器用変成器
- ロ.高圧交流負荷開閉器
- ハ.三相変圧器
- ニ.直列リアクトル
正解:イ.電力需給用計器用変成器
解説:写真は電力需給用計器用変成器(VCT)である。計器用変圧器(VT)と変流器(CT)を一つの箱に収めたもので、高圧の電圧と電流を計器が扱える大きさに変成して電力量計(Wh)へ送り、取引用の電力量計量に使う。ケースに「電圧 UK VK WK」といった端子記号が表示され、二次側のケーブルが引き出されている点が特徴。ロの高圧交流負荷開閉器は開閉機構と消弧室を持つ、ハの三相変圧器やニの直列リアクトルは巻線を収めたタンクに放熱構造を備えるなど、いずれも外観が異なる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問22
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問137.写真に示す品物の名称は。

- イ.高圧ピンがいし
- ロ.長幹がいし
- ハ.高圧耐張がいし
- ニ.高圧中実がいし
正解:ハ.高圧耐張がいし
解説:写真は高圧耐張がいしで、電線を引き留める(張力を受ける)箇所に使う。上部に電線をつかむクレビス状の金具、下部に支持側とつなぐリング状の金具を備え、両方向に引っ張られる力を磁器と金具で受ける構造になっている点が判別の決め手。イの高圧ピンがいしは電柱の腕金にピンで立てて電線を上部の溝に載せる形、ニの高圧中実がいしは中実の磁器を金具で支える形で、いずれも張力を受ける金具を持たない。ロの長幹がいしは細長い棒状の磁器で送電線用である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問23
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問138.写真に示す配線器具を取り付ける施工方法の記述として、不適切なものは。

- イ.定格電流20Aの配線用遮断器に保護されている電路に取り付けた。
- ロ.単相200Vの機器用コンセントとして取り付けた。
- ハ.三相400Vの機器用コンセントとしては使用できない。
- ニ.接地極にはD種接地工事を施した。
正解:イ.定格電流20Aの配線用遮断器に保護されている電路に取り付けた。
解説:写真は定格30Aの接地極付引掛形コンセント(刃受に「30」の表示がある)である。電技解釈149条により、分岐回路に接続できるコンセントの定格電流は、その回路を保護する遮断器の定格に応じて決まり、定格20Aの配線用遮断器の分岐回路には20A以下のコンセントしか取り付けられない。30Aのコンセントを使うには定格20Aを超え30A以下の遮断器の回路とする必要があるため、イが不適切。ロの単相200V用途、ハの三相400V回路には使えないという判断、ニの接地極へのD種接地工事は、いずれも正しい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問25
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問139.金属管を切断する作業において、一般的に使用しない工具は。
- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:ニは硬質塩化ビニル管(VE管)を切るための塩ビ管用カッタで、刃をてこの力で押し込んで樹脂管を切断する構造のため、金属管の切断には使えない。イのパイプバイス(万力)は管を固定するための工具、ロのパイプカッタは刃のローラーを管に食い込ませながら回して切る工具、ハの帯のこ盤(バンドソー)は金属管を切断する電動工具で、いずれも金属管の切断作業で用いる。切断後は管の内側にできるバリをリーマで取り除く点も併せて押さえておきたい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問26
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問140.バスダクト工事の記述として、誤っているものは。
- イ.ダクト相互及び電線相互は、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続した。
- ロ.ダクトを水平に造営材に取り付け、支持間隔を5mにして堅ろうに施設した。
- ハ.ダクト(換気型のものを除く)の終端部を閉そくした。
- ニ.低圧屋内配線の使用電圧が300V以下のダクトにD種接地工事を施した。
正解:ロ.ダクトを水平に造営材に取り付け、支持間隔を5mにして堅ろうに施設した。
解説:電技解釈163条により、バスダクトの支持点間の距離は3m以下としなければならない(取扱者以外の者が出入りできない場所において垂直に取り付ける場合に限り6m以下)。水平方向で5mとするロは規定を超えるため誤り。イのダクト相互・電線相互の確実な接続、ハの終端部の閉そく(換気型を除く。じんあいや小動物の侵入を防ぐ)、ニの300V以下でのD種接地工事(300Vを超える場合はC種)は、いずれも規定どおりの施工である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問27
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問141.絶縁電線相互の接続に関する記述として、不適切なものは。
- イ.接続部分には、接続管を使用した。
- ロ.接続部分を、絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので、十分に被覆した。
- ハ.接続部分において、電線の引張り強さが10%減少した。
- ニ.接続部分において、電線の電気抵抗が20%増加した。
正解:ニ.接続部分において、電線の電気抵抗が20%増加した。
解説:電技解釈12条は電線の接続について、①電線の電気抵抗を増加させないこと、②引張り強さを20%以上減少させないこと、③接続管その他の器具を使うかろう付けすること、④絶縁電線は絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆すること、を定めている。電気抵抗は「増加させない」ことが条件なので、20%増加したとするニは不適切。抵抗が増えると接続部が発熱して火災の原因になる。ハの引張り強さ10%減少は20%未満なので許容され、イ・ロも規定どおりである。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問28
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問142.①に示すDSに関する記述として、誤っているものは。

- イ.DSは区分開閉器として施設される。
- ロ.DSは負荷電流が流れている時、誤って開路しないようにする。
- ハ.DSの接触子(刃受)は電源側、ブレード(断路刃)は負荷側にして施設する。
- ニ.DSは断路器である。
正解:イ.DSは区分開閉器として施設される。
解説:区分開閉器として構内の引込口に施設されるのは、地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS・UGS)である。DS(断路器)は受電設備内で機器や母線を電源から切り離すために設けるもので、区分開閉器の役割は担わない。したがってイが誤り。ハについては、開放したときにブレード(可動刃)側が充電されたまま残らないよう、刃受を電源側・ブレードを負荷側にするのが正しい施設方法。ロの負荷電流が流れているときに開路しないという注意、ニのDS=断路器という記号の意味も正しい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問30
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問143.②に示す避雷器の設置に関する記述として、不適切なものは。

- イ.避雷器の接地はA種接地工事とし、サージインピーダンスをできるだけ低くするため、接地線を太く短くした。
- ロ.保安上必要なため、避雷器には電路から切り離せるように断路器を施設した。
- ハ.受電電力が500kW未満の需要場所では避雷器の設置義務はないが、雷害の多い地域であり、電路が架空電線路に接続されているので、引込口の近くに避雷器を設置した。
- ニ.避雷器には電路を保護するため、その電源側に限流ヒューズを施設した。
正解:ニ.避雷器には電路を保護するため、その電源側に限流ヒューズを施設した。
解説:避雷器はサージ電流を大地へ流すことで機器を守る機器なので、その電流経路にヒューズを入れてはならない。限流ヒューズを設けると、サージ電流でヒューズが溶断して避雷器が機能しなくなり、保護できなくなるため、ニが不適切。切離しが必要なときは、ロのとおり電流を妨げない断路器を用いる。イはサージ電流を速やかに大地へ逃がすため接地線を太く短くするという実務上の要点で正しい。ハは電技解釈37条の設置義務(500kW以上)がない場合でも、雷害の多い地域では設置が推奨されるという内容で適切である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問31
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問144.③に示す受電設備内に使用される機器類などに施す接地に関する記述で、不適切なものは。

- イ.計器用変成器の二次側電路の接地は、B種接地工事である。
- ロ.高圧電路と低圧電路を結合する変圧器の低圧側の中性点又は低圧側の1端子に施す接地は、混触による低圧側の対地電圧の上昇を制限するための接地であり、故障の際に流れる電流を安全に通じることができるものであること。
- ハ.高圧電路に取り付けた変流器の二次側電路の接地は、D種接地工事である。
- ニ.高圧変圧器の外箱の接地の主目的は、感電保護であり、接地抵抗値は10Ω以下と定められている。
正解:イ.計器用変成器の二次側電路の接地は、B種接地工事である。
解説:高圧計器用変成器(VT・CT)の二次側電路に施すのはD種接地工事である(電技解釈28条)。一次と二次が混触したときに二次側へ高電圧が現れるのを防ぐためのもので、B種は高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側に施す接地なので、イが不適切。ハは同じ規定を変流器について正しく述べたもの。ロはB種接地工事の目的と要件の説明として正しい。ニの高圧変圧器の外箱はA種接地工事で、接地抵抗値は10Ω以下と定められており、これも正しい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問32
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問145.④に示す2種金属製線ぴを用いた金属線ぴ工事の記述として、不適切なものは。

- イ.終端部を閉そくし、壁面に固定した。
- ロ.配線に屋外用ビニル絶縁電線を使用した。
- ハ.スイッチへの配線はボックスを用いた分岐接続を行い、照明器具間の配線は送り端子で接続した。
- ニ.内部に、じんあいが侵入し難いように取付けた。
正解:ロ.配線に屋外用ビニル絶縁電線を使用した。
解説:電技解釈161条により、金属線ぴ工事に使用できるのは絶縁電線であるが、屋外用ビニル絶縁電線(OW)は除かれている。OWは屋外の架空配線専用で絶縁被覆が薄く、屋内配線に用いると絶縁性能が不足するため、ロが不適切。屋内配線にはIV(600Vビニル絶縁電線)などを使う。イの終端部の閉そくと堅固な固定、ハのボックスを用いた分岐接続、ニのじんあい侵入防止は、いずれも適切な施工である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問33
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問146.⑤に示す分電盤に関する記述として、不適切なものは。

- イ.配線用遮断器が容易に操作できる場所に施設した。
- ロ.分電盤(鉄製)の接地端子にD種接地工事を施した。
- ハ.分電盤に施設する配線用遮断器は、これを施設する箇所を通過する短絡電流を遮断する能力を有しない。
- ニ.分電盤の電源側(幹線側、主幹)に施設する配線用遮断器や漏電遮断器は、中性線欠相保護機能付きのものとすること。
正解:ハ.分電盤に施設する配線用遮断器は、これを施設する箇所を通過する短絡電流を遮断する能力を有しない。
解説:電技解釈149条により、分岐回路に施設する過電流遮断器は、その施設箇所を通過する短絡電流を遮断する能力を有するものでなければならない。遮断できなければ遮断器自体が損壊して事故が拡大するため、「能力を有しない」とするハが不適切。イの容易に操作できる場所への施設、ロの鉄製分電盤へのD種接地工事は規定どおり。ニは、単相3線式で中性線が断線すると片側の負荷に過大な電圧がかかるため、主幹に中性線欠相保護機能付きの遮断器を用いるという内線規程の要求で、いずれも適切である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問34
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問147.定格出力22kW、極数4の三相誘導電動機が電源周波数60Hz、滑り5%で運転されている。このときの1分間当たりの回転数は。
- イ.1 620
- ロ.1 710
- ハ.1 800
- ニ.1 890
正解:ロ.1 710
解説:同期速度は N_s=120f/p=120×60/4=1 800min⁻¹。実際の回転数は滑りの分だけ同期速度より遅くなるので、N=N_s(1−s)=1 800×(1−0.05)=1 710min⁻¹ となる。ハの1 800は同期速度そのもので、滑りを考慮していない。ニの1 890は滑りを足してしまった値で、誘導電動機は必ず同期速度より遅く回る(そうでないと回転磁界との速度差がなくなりトルクが発生しない)という原理から、同期速度を超える答えは誤りと判断できる。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問10
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問148.変圧器の鉄損に関する記述として、正しいものは。
- イ.電源の周波数が変化しても鉄損は一定である。
- ロ.一次電圧が高くなると鉄損は増加する。
- ハ.鉄損はうず電流損より小さい。
- ニ.鉄損はヒステリシス損より小さい。
正解:ロ.一次電圧が高くなると鉄損は増加する。
解説:鉄損はヒステリシス損とうず電流損の合計である。一次電圧が高くなると鉄心中の磁束密度Bが大きくなり、ヒステリシス損(ほぼB²に比例)もうず電流損(B²f²に比例)も増えるため、鉄損は増加する。ロが正しい。イは誤りで、ヒステリシス損は周波数に比例、うず電流損は周波数の2乗に比例するため周波数が変われば鉄損も変わる。ハとニは、鉄損が両者の合計である以上、その一部分より小さくなることはないので誤り。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問11
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問149.浮動充電方式の直流電源装置の構成図として、正しいものは。
- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:浮動充電(フロート充電)方式は、整流器の出力に蓄電池と負荷を並列に接続する方式である。通常は整流器が負荷へ電力を供給しながら蓄電池の自己放電分だけを補う電流を流し続け、停電したときは蓄電池がただちに負荷へ給電する。したがって整流器・蓄電池・負荷が並列になっているニが正しい。イは蓄電池と負荷が直列、ロは整流器より前に負荷がある構成、ハは蓄電池が整流器より電源側にあり、いずれも交流を直流に変換してから並列接続するという浮動充電の構成になっていない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問13
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問150.写真の照明器具には矢印で示すような表示マークが付されている。この器具の用途として、適切なものは。

- イ.断熱材施工天井に埋め込んで使用できる。
- ロ.非常用照明として使用できる。
- ハ.屋外に使用できる。
- ニ.ライティングダクトに設置して使用できる。
正解:イ.断熱材施工天井に埋め込んで使用できる。
解説:写真のマークは日本照明工業会の「S形適合品」表示で、断熱材が施工された天井に埋込み形照明器具(ダウンライト)を取り付けてよいことを示す。SBは天井裏に断熱材をブローイング(吹込み)した場合、SGIとSGはマット状の断熱材を敷き詰めた場合に対応する区分である。断熱材で覆われると器具の熱がこもるため、対応していない器具を使うと過熱して火災の原因になる。ロの非常用照明は別の適合表示、ハの屋外用は防雨形の表示、ニのライティングダクト用は専用のプラグ付き器具であり、いずれもこのマークが示す用途ではない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問14
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問151.キュービクル式高圧受電設備の主遮断装置として、不適切なものは。
- イ.受電設備容量500kV·Aの高圧受電設備に高圧交流遮断器(CB形)
- ロ.受電設備容量400kV·Aの高圧受電設備に限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(PF·S形)
- ハ.受電設備容量300kV·Aの高圧受電設備に高圧交流遮断器(CB形)
- ニ.受電設備容量200kV·Aの高圧受電設備に限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(PF·S形)
正解:ロ.受電設備容量400kV·Aの高圧受電設備に限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(PF·S形)
解説:高圧受電設備規程では、キュービクル式高圧受電設備の主遮断装置にPF·S形(限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器)を用いてよいのは受電設備容量300kV·A以下と定められている。400kV·AのロはこれをこえるためCB形(高圧交流遮断器)としなければならず、不適切である。CB形には容量の上限がないので、イの500kV·Aもハの300kV·Aも適切。ニは200kV·AでPF·S形の適用範囲内である。PF·S形が容量を制限されるのは、ヒューズによる短絡保護では大容量設備の保護協調がとりにくいためである。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問21
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問152.写真に示す機器の用途は。

- イ.大電流を小電流に変成する。
- ロ.高調波電流を抑制する。
- ハ.負荷の力率を改善する。
- ニ.高電圧を低電圧に変成する。
正解:ロ.高調波電流を抑制する。
解説:写真は高圧の直列リアクトル(SR)である。上面に3相の入口・出口用として計6個のブッシングが並び、側面に放熱板を持つ点が特徴で、高圧進相コンデンサと直列に接続して使う。役割は、コンデンサに流れ込む高調波電流を抑制して波形のひずみが拡大するのを防ぐことと、投入時の突入電流を抑えることである。容量性リアクタンスの6%程度の誘導性リアクタンスとするのが一般的。ハの力率改善はコンデンサ本体の役割、イは変流器、ニは計器用変圧器や変圧器の役割で、外観も端子数も異なる。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問22
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問153.低圧屋内配線の金属可とう電線管工事に使用する電線管に関する記述として、誤っているものは。
- イ.1種金属製可とう電線管は、2種金属製可とう電線管より耐水性に優れている。
- ロ.金属製可とう電線管は、「電気用品安全法」の適用を受ける。
- ハ.1種金属製可とう電線管の厚さは0.8mm以上である。
- ニ.金属製可とう電線管は、手で自由に曲げることができる。
正解:イ.1種金属製可とう電線管は、2種金属製可とう電線管より耐水性に優れている。
解説:2種金属製可とう電線管(プリカチューブ)は、鋼帯の内側にファイバなどを挟んで二重巻きにした構造で、機械的強度も耐水性も1種より優れている。したがって「1種のほうが耐水性に優れている」とするイは逆で誤り。電技解釈160条でも、湿気の多い場所・水気のある場所や露出場所などでは原則として2種を使うこととされている。ロの電気用品安全法の適用、ハの1種の厚さ0.8mm以上、ニの手で自由に曲げられるという可とう性は、いずれも正しい。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問24
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問154.写真に示す材料のうち、電線の接続に使用しないものは。
- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:イ.
解説:イはコンクリートに打ち込んで機器や支持金具を固定するための打込み用アンカーで、電線どうしをつなぐ材料ではない。ロは電線を締め付けてつなぐボルト形コネクタ(分岐接続に使う)、ハは電線を差し込んで圧縮工具でかしめる裸圧着スリーブ、ニは電線を差し込むだけで接続できる差込形コネクタで、いずれも電線の接続に用いる材料である。電線接続用の材料はいずれも導体どうしを電気的・機械的に確実につなぐ構造を持つ点が共通している。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問25
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問155.写真に示す工具の名称は。

- イ.トルクレンチ
- ロ.呼び線挿入器
- ハ.ケーブルジャッキ
- ニ.張線器
正解:ニ.張線器
解説:写真はワイヤロープとラチェット機構、両端のつかみ金具からなる張線器(シメラー)である。架空線やちょう架用線を引き締めて、たるみを調整しながら支持点に固定するときに使う。イのトルクレンチはボルトを規定の締付けトルクで締める工具で目盛りとハンドルを持つ形状、ロの呼び線挿入器は電線管に通線するための細いスチール線をリールに巻いたもの、ハのケーブルジャッキはケーブルドラムを持ち上げて回転できるようにする台状の器具で、いずれも写真の形状と一致しない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問26
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問156.金属管工事の施工方法に関する記述として、適切なものは。
- イ.金属管に、屋外用ビニル絶縁電線を収めて施設した。
- ロ.金属管に、高圧絶縁電線を収めて、高圧屋内配線を施設した。
- ハ.金属管内に接続点を設けた。
- ニ.使用電圧が400Vの電路に使用する金属管に接触防護措置を施したので、D種接地工事を施した。
正解:ニ.使用電圧が400Vの電路に使用する金属管に接触防護措置を施したので、D種接地工事を施した。
解説:電技解釈159条では、300Vを超える低圧の金属管にはC種接地工事を施すのが原則だが、接触防護措置を施す場合はD種接地工事に緩和してよいとされている。したがってニが適切。イの屋外用ビニル絶縁電線(OW)は屋内配線には使用できない。ロの高圧屋内配線は、がいし引き工事(乾燥した展開した場所に限る)かケーブル工事によるものとされており、金属管工事では施設できない。ハは、点検できない管内で接続すると断線や過熱の発見ができないため、管内に接続点を設けてはならないと定められている。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問28
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問157.地中電線路の施設に関する記述として、不適切なものは。
- イ.長さが15mを超える高圧地中電線路を管路式で施設し、物件の名称、管理者名及び電圧を表示した埋設表示シートを、管と地表面のほぼ中間に施設した。
- ロ.地中電線路に絶縁電線を使用した。
- ハ.地中電線路に使用する金属製の電線接続箱にD種接地工事を施した。
- ニ.地中電線路を暗きょ式で施設する場合に、地中電線を不燃性又は自消性のある難燃性の管に収めて施設した。
正解:ロ.地中電線路に絶縁電線を使用した。
解説:電技解釈120条により、地中電線路に使用する電線はケーブルでなければならない。土中は水分や外傷の影響を受けるため、絶縁電線をそのまま埋設することは認められておらず、ロが不適切。イは同条の規定で、需要場所に施設する長さ15m以下の高圧地中電線路であれば表示を省略できるが、15mを超える場合は物件の名称・管理者名・電圧を表示する必要があり、正しい施工である。ハの金属製電線接続箱へのD種接地、ニの暗きょ式での難燃措置も規定どおりである。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問29
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問158.①に示す地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(UGS)に関する記述として、不適切なものは。

- イ.波及事故を防止するため、一般送配電事業者の地絡保護継電装置と動作協調をとる必要がある。
- ロ.電路に地絡が生じた場合、自動的に電路を遮断する機能を内蔵している。
- ハ.短絡事故を遮断する能力を有する必要がある。
- ニ.定格短時間耐電流は、系統(受電点)の短絡電流以上のものを選定する。
正解:ハ.短絡事故を遮断する能力を有する必要がある。
解説:UGS(地中線用の地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器)は名称のとおり負荷開閉器であって、短絡電流を遮断する能力は持たない。短絡時は過電流蓄勢トリップ機能で開閉器をロックし、配電用変電所の遮断器が動作して無電圧になってから開放するという動作になるので、ハが不適切。そのかわり短絡電流が流れても機器が壊れないよう、ニのとおり定格短時間耐電流は受電点の短絡電流以上のものを選ぶ必要がある。イの一般送配電事業者側との動作協調と、ロの地絡遮断機能の内蔵は、いずれも正しい。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問30
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問159.②に示す構内の高圧地中引込線を施設する場合の施工方法として、不適切なものは。

- イ.地中電線を収める防護装置に波付硬質合成樹脂管(FEP)を使用した。
- ロ.地中電線路を直接埋設式により施設し、長さが20mであったので電圧の表示を省略した。
- ハ.地中電線を収める防護装置に鋼管を使用した管路式とし、管路の接地を省略した。
- ニ.地中電線に堅ろうながい装を有するケーブルを使用し、埋設深さ(土冠)を1.2mとした。
正解:ロ.地中電線路を直接埋設式により施設し、長さが20mであったので電圧の表示を省略した。
解説:電技解釈120条により、需要場所に施設する高圧地中電線路で表示を省略できるのは、その長さが15m以下の場合に限られる。長さ20mであれば物件の名称・管理者名・電圧の表示が必要なので、省略したとするロが不適切。イの波付硬質合成樹脂管(FEP)は地中埋設の防護管として一般に使われる。ハは、管路式で金属製の管路を使う場合に管路の接地を省略できる規定にあたる。ニは車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所での埋設深さ1.2m以上という規定を満たしている。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問31
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問160.③に示す電路及び接地工事の施工として、不適切なものは。

- イ.受電室内の高圧ケーブルの防護管にケーブル保護用合成樹脂被覆鋼管(JIS C 8380)を使用した。
- ロ.防水鋳鉄管の建物内側のプルボックスに二重壁内への水抜き措置を施したので、防水装置の取付けを省略した。
- ハ.接地端子盤への接地線の立上りに硬質ポリ塩化ビニル電線管を使用した。
- ニ.ピット内の高圧引込ケーブルの支持に樹脂製のクリートを使用した。
正解:ロ.防水鋳鉄管の建物内側のプルボックスに二重壁内への水抜き措置を施したので、防水装置の取付けを省略した。
解説:地中から建物内へケーブルを引き込む貫通部には防水鋳鉄管を用い、管とケーブルのすき間を確実に止水する防水装置(防水処理)を施さなければならない。水抜きを設けたからといって防水装置を省略してよいわけではなく、地下水が受電室へ浸入すると高圧設備の絶縁破壊や冠水事故につながるため、ロが不適切。イのJIS C 8380の合成樹脂被覆鋼管による防護、ハの接地線立上りへの硬質ポリ塩化ビニル電線管(金属管だと接地線を囲んで渦電流やインピーダンス増加の問題が生じうる)、ニの樹脂製クリートによる支持は、いずれも適切な施工である。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問32
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問161.④に示すケーブルラックの施工に関する記述として、不適切なものは。

- イ.ケーブルラックが受電室の壁を貫通する部分に、適切な防火措置を施した。
- ロ.同一のケーブルラックに電灯幹線と動力幹線のケーブルを布設する場合、両者間のセパレータを省略した。
- ハ.ケーブルラックは、ケーブル重量に十分耐える構造とし、天井コンクリートスラブからアンカーボルトで吊り、堅固に施設した。
- ニ.ケーブルラックの長さが15mで、乾燥した場所であったため、D種接地工事を省略した。
正解:ニ.ケーブルラックの長さが15mで、乾燥した場所であったため、D種接地工事を省略した。
解説:ケーブルラックは金属製の支持物なので、使用電圧300V以下の低圧配線を布設する場合はD種接地工事を施さなければならない。乾燥した場所であることや長さを理由に省略できる規定はなく(金属管工事で4m以下のとき省略できるといった規定とは別物)、ニが不適切。イの区画貫通部の防火措置は建築基準法・消防法上も必要。ロは、電灯幹線と動力幹線がいずれも低圧であればセパレータは必須ではない。ハの重量に耐える構造と堅固な吊り施工も適切である。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問33
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問162.⑤に示す高圧受電設備の絶縁耐力試験に関する記述として、不適切なものは。

- イ.ケーブルが長く静電容量が大きいため、リアクトルを使用して試験用電源の容量を軽減した。
- ロ.絶縁耐力試験の前後には、絶縁抵抗計による絶縁抵抗測定と安全確認が必要である。
- ハ.ケーブルの絶縁耐力試験を直流で行う場合の試験電圧は、交流の1.5倍である。
- ニ.交流絶縁耐力試験は、電路と大地との間に最大使用電圧の1.5倍の電圧を連続して10分間加え、これに耐える必要がある。
正解:ハ.ケーブルの絶縁耐力試験を直流で行う場合の試験電圧は、交流の1.5倍である。
解説:電技解釈15条により、ケーブルの絶縁耐力試験を直流で行う場合の試験電圧は、交流の場合の2倍と定められている。1.5倍とするハが不適切。ニのとおり交流での試験電圧は最大使用電圧の1.5倍を10分間連続印加する(6 600V回路では最大使用電圧6 900Vの1.5倍=10 350V)。ケーブルが長いと充電電流が大きくなり大容量の試験電源が必要になるため、イのように補償リアクトルを並列に入れて電流を打ち消す方法をとる。ロの試験前後の絶縁抵抗測定と安全確認(残留電荷の放電を含む)も必要な手順である。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問34
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問163.電気工事士法は電気工事の不良による災害発生防止を目的とした法律である。
正解:○(正しい)
解説:電気工事士法第1条は「電気工事の作業に従事する者の資格及び義務を定め、もつて電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与すること」を目的として掲げている。そのため同法は、従事できる者を資格者に限り(第3条)、技術基準の遵守と免状の携帯を義務づけている(第5条)。工事業の経営面を規律する電気工事業法と組み合わせて、施工の安全を担保する仕組みになっている。
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問164.第一種電気工事士は『最大電力500kW未満の自家用電気工作物』および『一般用電気工作物』の電気工事に従事できる。
正解:○(正しい)
解説:第一種は最大電力500kW未満の自家用電気工作物と一般用電気工作物の双方に従事できる。第二種は一般用(住宅・小規模店舗)に限られるため、高圧受電のビルや工場を扱うには第一種が必要になる。500kW以上は電気工事士法の対象外。
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問165.第二種電気工事士の業務範囲は『一般用電気工作物等』(一般用電気工作物と小規模事業用電気工作物)の電気工事である。
正解:○(正しい)
解説:電気工事士法3条2項により、第二種電気工事士は一般用電気工作物等(一般用電気工作物と、出力10kW以上50kW未満の太陽電池発電設備などの小規模事業用電気工作物:同法2条1項)の電気工事に従事できる。高圧受電のビル・工場など自家用電気工作物の工事は第一種(低圧部分の簡易電気工事は認定電気工事従事者も可)が必要。
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問166.最大電力500kW以上の自家用電気工作物の電気工事は、電気主任技術者の監督下で工事士の規定外となる場合がある。
正解:○(正しい)
解説:最大電力500kW以上の自家用電気工作物は電気工事士法にいう自家用電気工作物から除かれ、資格者による工事という枠組みではなく、電気事業法に基づき電気主任技術者が保安を監督する体制で管理される。規模に応じて工事計画の届出も必要になる。
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問167.第一種電気工事士の免状は、試験合格+実務経験3年以上で都道府県知事から交付される(合格後)。
正解:○(正しい)
解説:電気工事士免状は都道府県知事が交付する(電気工事士法第4条第2項)。第一種は、試験に合格し、かつ経済産業省令で定める実務の経験を有する者でなければ交付を受けられず(同条第3項第1号)、その実務の経験は3年以上と定められている(同法施行規則第2条の4第2項)。試験合格者は住所地を管轄する都道府県知事に申請する(同規則第6条第1項第1号)。第二種は実務経験の要件がない点と対比して覚える。
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問168.第一種電気工事士は5年ごとに定期講習(自家用電気工作物の保安に関する講習)を受講する義務がある。
正解:○(正しい)
解説:電気工事士法第4条の3は、第一種電気工事士に対し、免状の交付を受けた日から5年以内に自家用電気工作物の保安に関する講習を受けなければならないと定め、受講した日以降も同様とする(=以後も5年以内ごと)としている。危険度の高い設備を扱うため、技術の進歩や法令改正に知識を追随させることが目的。第二種にはこの義務がない。
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問169.電気工事業法は電気工事業を営む者に、登録・通知の制度や主任電気工事士の選任を義務付ける法律である。
正解:○(正しい)
解説:電気工事業法は工事を「営む者」を規律する法律で、登録(自家用を扱う場合は通知等)や、営業所ごとの主任電気工事士の選任、器具の備付け、標識の掲示、帳簿の備付けなどを義務づける。資格者個人を規律する電気工事士法と役割が分かれている。
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問170.電気工事業者は営業所ごとに『主任電気工事士』を選任し、業務を管理させる必要がある。
正解:○(正しい)
解説:登録電気工事業者の場合は第一種電気工事士または第二種電気工事士で実務経験3年以上の者。
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問171.特定電気用品は構造または使用方法等が特に危険な電気用品で、PSEマーク(菱形)の表示が必要である。
正解:○(正しい)
解説:特定電気用品は、構造や使用方法から危険や障害が発生するおそれが特に多い電気用品で、電源コード・コンセント・電熱器具などが該当する。登録検査機関の適合性検査を受けたうえで、菱形のPSEマークを表示する。それ以外の電気用品は丸形のPSEマーク。
-
問172.電気事業法は電気事業の運営・電気工作物の保安を規定する法律である。
正解:○(正しい)
解説:電気事業法は電気事業の適正な運営と、電気工作物の工事・維持・運用の規制により公共の安全を確保することを目的とする。電気主任技術者の選任、保安規程の届出、工事計画の届出、事故報告といった保安体制の根拠がこの法律にある。
-
問173.電気主任技術者には第一種・第二種・第三種があり、それぞれ取扱可能な電圧階級が異なる。
正解:○(正しい)
解説:第三種:5万V未満、第二種:17万V未満、第一種:全て。自家用電気工作物の保安監督。
-
問174.自家用電気工作物の設置者は、保安規程を定めて経済産業大臣(一の産業保安監督部の管内のものは、権限の委任により産業保安監督部長)に届け出る必要がある。
正解:○(正しい)
解説:電気事業法42条1項により、自家用電気工作物の設置者は保安規程を定め、使用開始前に主務大臣に届け出る。自家用電気工作物が一の産業保安監督部の管轄区域内のみにある場合は、電気事業法施行令47条3項の表第14号(権限の委任)により設置場所を管轄する産業保安監督部長が受け付ける。
-
問175.一般用電気工作物の設置者は、定期的(4年に1回程度)に登録調査機関の調査を受ける必要がある。
正解:○(正しい)
解説:一般用電気工作物は設置者に専門知識がないことが前提のため、電力会社等が登録調査機関に委託して4年に1回以上の頻度で調査を行い、絶縁抵抗や接地の状態を確認する。自主保安が原則の自家用とは仕組みが異なる。
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問176.電気事業者は、需要家への安定供給を確保するため、需給バランス・周波数調整等を行う義務がある。
正解:○(正しい)
解説:電気は大量に貯蔵できず、需要と供給が常に一致していないと周波数が乱れて機器の故障や広域停電につながる。そのため事業者には発電設備と予備力の確保、需給の同時同量の調整、周波数維持といった安定供給の責務が課されている。
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問177.第一種電気工事士免状の交付を受けずに自家用電気工作物の電気工事の作業に従事した者は、電気工事士法上の罰則(拘禁刑又は罰金)の対象となる。
正解:○(正しい)
解説:電気工事士法第3条第1項は、第一種電気工事士でなければ自家用電気工作物に係る電気工事の作業に従事してはならないと定め、これに違反した者は同法第14条により3月以下の拘禁刑又は3万円以下の罰金に処せられる。無資格工事は感電・火災に直結するため、同法の罰則の中心はここにある。なお、免状の偽造や不正取得そのものを罰する規定は同法には無い。
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問178.電気工事士法上、軽微な工事(差込みプラグの修理、家庭用機器の整備等)は資格不要である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。電気工事士法2条3項ただし書の「軽微な工事」は電気工事士法施行令1条が定めており、そもそも「電気工事」に当たらないため資格が要らない。同条は、600V以下の接続器・開閉器にコード等を接続する工事(1号)、600V以下の電気機器や蓄電池の端子に電線をねじ止めする工事(2号)、600V以下の電力量計・電流制限器・ヒューズの取付けや取り外し(3号)、2次電圧36V以下の小型変圧器の2次側の配線工事(4号)などを列挙している。限定列挙なので、屋内配線に手を加える工事は含まれない。
根拠: 電気工事士法 第2条 / 電気工事士法施行令 第1条 (出典: e-Gov法令検索)
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問179.認定電気工事従事者は、自家用電気工作物のうち低圧部分(簡易電気工事)の工事に従事できる。
正解:○(正しい)
解説:認定電気工事従事者は、自家用電気工作物のうち600V以下で使用する設備の工事(簡易電気工事)に従事できる資格。第二種電気工事士では扱えない自家用の低圧部分を担えるようにする制度で、経済産業大臣の認定により取得する。
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問180.特種電気工事資格者は、認定を受けた種類の特殊電気工事(ネオン工事又は非常用予備発電装置工事)に従事できる。
正解:○(正しい)
解説:電気工事士法第3条第3項は、自家用電気工作物に係る電気工事のうち経済産業省令で定める特殊なものについて、特種電気工事資格者認定証の交付を受けた者でなければ従事できないと定める。その「特殊なもの」はネオン工事と非常用予備発電装置工事の2つである(同法施行規則第2条の2第1項)。これらは第一種電気工事士免状を持っていても従事できず、認定証が別に必要になる。認定証は経済産業大臣が交付する(同法第4条の2第1項)。
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問181.電気用品安全法(電安法)は電気用品の製造・輸入・販売を規律する法律で、PSEマーク表示制度を定める。
正解:○(正しい)
解説:電気用品安全法は電気用品の製造・輸入・販売の事業者を規律し、技術基準への適合と表示(PSEマーク)を義務づける。危険度の高い特定電気用品は菱形マークで登録検査機関の適合性検査が必要、それ以外は丸形マークとなる。
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問182.電気事業法の自家用電気工作物は、一般送配電事業などの電気事業の用に供する電気工作物及び一般用電気工作物以外の電気工作物をいう。
正解:○(正しい)
解説:電気事業法38条4項の定義。「一般用電気工作物以外の電気工作物」は事業用電気工作物の定義(同条2項)で、自家用電気工作物はそこから一般送配電事業・送電事業・配電事業・特定送配電事業・一定の発電事業の用に供するものを除いたものである。なお電気工事士法では、小規模事業用電気工作物や最大電力500kW以上の需要設備などを同法の自家用電気工作物から除いている(同法2条2項、同法施行規則1条の2)。
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問183.電気主任技術者を外部委託する場合、保安管理業務外部委託承認を受けることで設置者に代わって保安を担うことができる。
正解:○(正しい)
解説:小規模な自家用電気工作物では専任の電気主任技術者を置く負担が大きいため、要件を満たす保安管理業務受託者に委託し、経済産業大臣等の承認を受けることで選任に代えられる。点検の頻度や受託者の要件は法令で定められている。
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問184.電気工事士法施行規則で定める軽微な作業(露出型点滅器や露出型コンセントを取り換える作業など)は、自家用電気工作物でも電気工事士でない者が従事できる。
正解:○(正しい)
解説:電気工事士法3条1項・同法施行規則2条1項は、電線相互の接続、電線管に電線を収める作業、配線器具の取付け、接地極の埋設など同項1号イ〜ヲの作業以外を「軽微な作業」とし、電気工事士でなくても従事できるとする。露出型点滅器・露出型コンセントの取換えは同号ホで除かれているので、軽微な作業にあたる。
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問185.電気工事士は『工事不良による災害防止』のため、電気設備技術基準・電気用品安全法等の法令を遵守する必要がある。
正解:○(正しい)
解説:電気工事士法第5条第1項は技術基準に適合するよう作業を行う義務を、同条第2項は作業に従事するときの免状の携帯義務を定める。また電気用品安全法第28条第1項により、表示のある電気用品でなければ電気工事に使用してはならない。これらに違反した場合、電気工事士法自体に直接の罰則は置かれていないが、都道府県知事による免状の返納命令の対象になる(同法第4条第6項)。同法の罰則があるのは、無資格で電気工事の作業に従事した場合(第3条違反・第14条)などに限られる。
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問186.電気工事業者は、営業所ごとに帳簿を備え、電気工事ごとに注文者の氏名、施工年月日、配線図、検査結果などを記載し、その帳簿を記載の日から5年間保存しなければならない。
正解:○(正しい)
解説:正しい。電気工事業法26条と同法施行規則13条の規定である。記載事項は注文者の氏名又は名称及び住所、電気工事の種類及び施工場所、施工年月日、主任電気工事士等及び作業者の氏名、配線図、検査結果で、保存期間は記載の日から5年間である。
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問187.電気事業法に基づき、自家用電気工作物で感電死傷事故などが発生したときは、設置の場所を管轄する産業保安監督部長へ報告する義務がある。
正解:○(正しい)
解説:電気関係報告規則3条により、感電死傷事故・電気火災事故などが発生したときは、自家用電気工作物の設置者は電気工作物の設置の場所を管轄する産業保安監督部長に報告する。事故を知った時から24時間以内の速報と、30日以内の詳報の2段階。
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問188.第一種電気工事士は『一般用電気工作物』のみ電気工事ができる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。第一種は『最大電力500kW未満の自家用+一般用』の両方の電気工事に従事できる。一般用のみは第二種電気工事士。
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問189.第二種電気工事士はビル・工場の高圧受電設備の工事に従事できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。第二種は一般用(住宅・小規模店舗)のみ。高圧受電設備は自家用扱いで第一種または認定電気工事従事者が必要。
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問190.第一種電気工事士の免状取得には実務経験は不要で、試験合格のみで交付される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電気工事士法第4条第3項第1号により、第一種免状は「試験合格+経済産業省令で定める実務の経験」が必要で、その経験は3年以上と定められている(同法施行規則第2条の4第2項)。令和3年(2021年)の同規則改正で、学歴を問わず5年から3年に短縮された。
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問191.第一種電気工事士は10年ごとの定期講習が義務付けられている。
正解:×(誤り)
解説:誤り。第一種電気工事士の定期講習は5年以内ごとに受講する義務がある。自家用電気工作物という危険度の高い設備を扱うため、技術の進歩や法令改正に追随させる目的で設けられている。
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問192.特定電気用品はPSEマーク(丸形)の表示が必要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。特定電気用品は『菱形』PSEマーク。丸形は特定以外の電気用品(規制が緩い区分)。
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問193.電気主任技術者には第一種から第十種まで多数の区分がある。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電気主任技術者は第一種・第二種・第三種の3区分のみ。監督できる範囲は第三種が電圧5万V未満、第二種が17万V未満、第一種がすべての電気工作物と、電圧階級で分かれている。
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問194.第三種電気主任技術者は全電圧階級(特別高圧含む)の自家用電気工作物の保安監督ができる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。第三種は『5万V未満』に限定。全電圧階級を扱えるのは第一種電気主任技術者。
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問195.自家用電気工作物の設置者は保安規程の届出義務はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電気事業法42条1項により、自家用電気工作物の設置者は保安規程を定めて使用開始前に主務大臣に届け出る義務がある(一の産業保安監督部の管内のものは権限の委任により産業保安監督部長が受け付ける)。
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問196.電気工事業者は営業所ごとの主任電気工事士選任は不要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電気工事業法により、登録電気工事業者は営業所ごとに主任電気工事士を選任しなければならない。営業所単位で施工の技術的な管理と保安を担う責任者を置くことで、工事品質を確保する趣旨である。
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問197.電気工事士免状を偽造しても罰則はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電気工事士免状は都道府県知事が交付する公文書(電気工事士法第4条第2項)なので、その偽造は刑法第155条の公文書偽造等にあたり、1年以上10年以下の拘禁刑の対象となる。ただし、罰する法律は刑法であって電気工事士法ではない。電気工事士法自体の罰則は、無資格工事(第3条違反)に対する第14条、報告義務違反の第15条、免状の返納命令に従わなかった場合の過料の第16条であり、偽造や不正取得を直接罰する規定は無い。
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問198.電気工事士法上、軽微な工事も全て資格者でなければできない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電気工事士法2条3項ただし書の「軽微な工事」は電気工事士法施行令1条が定めており、そもそも「電気工事」に当たらないため資格が要らない。差込み接続器にコードを接続する工事などは同条1号に挙げられており、資格がなくても行える。
根拠: 電気工事士法 第2条 / 電気工事士法施行令 第1条 (出典: e-Gov法令検索)
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問199.認定電気工事従事者は第一種電気工事士と全く同じ業務範囲を持つ。
正解:×(誤り)
解説:誤り。認定電気工事従事者は『自家用電気工作物のうち低圧部分(簡易電気工事)』に限定。第一種より狭い範囲。
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問200.電気用品安全法は電気用品の使用者を規律する法律である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電気用品安全法が規律するのは電気用品の製造・輸入・販売を行う事業者で、技術基準への適合とPSEマークの表示を義務づける。最終使用者を直接規律する法律ではない。
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問201.原子力発電所の電気工事は第二種電気工事士で対応できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。原子力発電所は大規模自家用または事業用電気工作物で、特殊な資格・電気主任技術者の管理下が必要。第二種では対応不可。
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問202.主任電気工事士の選任要件は資格不問である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。主任電気工事士は『第一種電気工事士または第二種電気工事士で実務経験3年以上』が必要。
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問203.電気事業法の対象は事業用電気工作物のみで自家用は対象外である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電気事業法は事業用・自家用の両方を対象とし、保安体制・主任技術者制度等の規制対象。
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問204.電気工事士法と電気工事業法は同じ法律の別名である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。両者は別の法律。工事士法は『資格者』を、業法は『工事業の経営』を規律する。
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問205.特種電気工事資格者制度は廃止されている。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ネオン工事・非常用予備発電装置工事(特殊電気工事)に従事するための特種電気工事資格者の制度は現行制度である(電気工事士法3条3項・4条の2、同法施行規則2条の2)。
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問206.電気工事士は、電気用品安全法に基づく表示(PSEマーク等)が付されていない電気用品であっても、電気工作物の設置又は変更の工事に使用することができる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電気用品安全法28条1項により、電気工事士、特種電気工事資格者、認定電気工事従事者などは、同法10条1項の表示が付されているものでなければ、電気用品を電気工作物の設置又は変更の工事に使用してはならない。
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問207.電気主任技術者の外部委託承認制度は存在しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。中小自家用工作物では外部委託承認制度(保安管理業務外部委託承認)が広く活用されている。
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問208.電気工事業の登録は1度行えば永久に有効である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電気工事業の登録は5年ごとの更新が必要で、更新しなければ効力を失う。定期的に要件(主任電気工事士の選任や器具の備付けなど)を満たしているか確認する仕組みになっている。
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問209.一般用電気工作物の調査は10年に1回で十分である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。一般用電気工作物の調査は4年に1回以上の頻度で行われる。設置者に専門知識がないことが前提の設備なので、外部の登録調査機関が定期的に絶縁や接地の状態を確認する制度になっている。
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問210.自家用電気工作物の事故が発生しても所轄省庁への報告は不要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電気関係報告規則3条により、自家用電気工作物で感電死傷事故・電気火災事故などが発生したときは、設置の場所を管轄する産業保安監督部長へ速報と詳報を行う義務がある。
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問211.第一種電気工事士免状は全国どこの都道府県知事も発行できない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電気工事士免状は都道府県知事が交付する(電気工事士法第4条第2項)。試験に合格して申請する場合は、その者の住所地を管轄する都道府県知事に提出する(同法施行規則第6条第1項第1号)。国家試験ではあるが免状の交付事務は都道府県が担っており、第二種も同様である。
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問212.電気工事士法上、電気工事士は、電気工事の作業に従事するときに電気工事士免状を携帯する義務はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電気工事士法5条2項により、電気工事士は電気工事の作業に従事するときは電気工事士免状を携帯していなければならない。あわせて同条1項で、作業を技術基準に適合するように行う義務がある。
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問213.第一種電気工事士の業務範囲として正しいものはどれか。
- ア.一般用電気工作物のみ
- イ.最大電力500kW未満の自家用と一般用
- ウ.全ての電気工作物
- エ.通信線のみ
正解:イ.最大電力500kW未満の自家用と一般用
解説:第一種は最大電力500kW未満の自家用電気工作物と一般用電気工作物の双方に従事できる。500kW以上の自家用は電気工事士法の対象から外れ電気主任技術者の管理下に置かれるため、「すべての電気工作物」ではない点に注意する。
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問214.第二種電気工事士の業務範囲として正しいものはどれか。
- ア.一般用電気工作物等と最大電力500kW未満の自家用電気工作物
- イ.一般用電気工作物だけで、小規模事業用電気工作物は含まない
- ウ.一般用電気工作物と小規模事業用電気工作物(一般用電気工作物等)
- エ.自家用電気工作物のうち、電圧600V以下で使用するもの
正解:ウ.一般用電気工作物と小規模事業用電気工作物(一般用電気工作物等)
解説:電気工事士法3条2項により、第二種電気工事士が従事できるのは一般用電気工作物等の電気工事で、一般用電気工作物等とは一般用電気工作物と小規模事業用電気工作物をいう(同法2条1項)。小規模事業用電気工作物も含まれるので、一般用電気工作物だけとするのは誤り。最大電力500kW未満の自家用電気工作物の工事は第一種電気工事士の範囲で、そのうち電圧600V以下で使用するものの工事(簡易電気工事)は、認定電気工事従事者が従事できる範囲である。
根拠: 電気工事士法 第3条 / 電気工事士法 第2条 / 電気工事士法施行規則 第2条の3 (出典: e-Gov法令検索)
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問215.第一種電気工事士の定期講習の周期はどれか。
- ア.3年
- イ.講習不要
- ウ.10年
- エ.5年
正解:エ.5年
解説:電気工事士法第4条の3により、第一種電気工事士は免状の交付を受けた日から5年以内に自家用電気工作物の保安に関する講習を受けなければならず、受講後も同様(=以後も5年以内ごと)とされている。危険度の高い自家用電気工作物を扱うため、知識を最新に保たせることが目的。第二種にはこの義務がない。
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問216.特定電気用品のPSEマーク形状はどれか。
- ア.菱形
- イ.三角形
- ウ.丸形
- エ.四角形
正解:ア.菱形
解説:危険や障害の発生するおそれが特に多い特定電気用品には菱形のPSEマーク、それ以外の電気用品には丸形のPSEマークを表示する。特定電気用品は登録検査機関による適合性検査を受ける必要がある点も異なる。
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問217.電気主任技術者の区分として正しい組合せはどれか。
- ア.第一種・第二種
- イ.第一種・第二種・第三種
- ウ.初級・中級・上級
- エ.A種・B種・C種
正解:イ.第一種・第二種・第三種
解説:電気主任技術者は第一種・第二種・第三種の3区分。監督できる範囲は第三種が電圧5万V未満、第二種が17万V未満、第一種がすべてで、電圧階級によって分かれている。A種・B種等は接地工事の区分で別の概念。
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問218.第三種電気主任技術者が監督できる電圧階級はどれか。
- ア.全電圧
- イ.17万V未満
- ウ.5万V未満
- エ.低圧のみ
正解:ウ.5万V未満
解説:第三種電気主任技術者が監督できるのは電圧5万V未満の事業用電気工作物(出力5,000kW以上の発電所を除く)。第二種は17万V未満、第一種はすべてを監督できる。数値をセットで覚えておく。
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問219.自家用電気工作物の設置者が経済産業大臣に届け出る文書はどれか。
- ア.定款
- イ.売上報告
- ウ.商業登記
- エ.保安規程
正解:エ.保安規程
解説:電気事業法42条1項により、自家用電気工作物の設置者は保安規程を定めて主務大臣(経済産業大臣。一の産業保安監督部の管内のものは権限の委任により産業保安監督部長)に届け出る。電気主任技術者の選任届(43条3項)と合わせて行う。
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問220.電気工事業の登録更新の周期はどれか。
- ア.5年
- イ.3年
- ウ.10年
- エ.更新不要
正解:ア.5年
解説:電気工事業の登録は5年ごとの更新が必要。登録電気工事業者・通知電気工事業者ともに更新を怠ると業務継続できなくなる。
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問221.電気工事業の業務の適正化に関する法律で、登録電気工事業者が主任電気工事士として置くことができる者はどれか。
- ア.第一種電気工事士、又は資格取得後5年以上の実務経験がある第二種電気工事士
- イ.第一種電気工事士、又は資格取得後3年以上の実務経験がある第二種電気工事士
- ウ.第一種電気工事士、又は資格取得後3年以上の実務経験がある認定電気工事従事者
- エ.第一種電気工事士、又は資格取得後5年以上の実務経験がある認定電気工事従事者
正解:イ.第一種電気工事士、又は資格取得後3年以上の実務経験がある第二種電気工事士
解説:電気工事業の業務の適正化に関する法律19条により、登録電気工事業者は、一般用電気工事の業務を行う営業所ごとに主任電気工事士を置かなければならない。主任電気工事士になれるのは、第一種電気工事士か、第二種電気工事士免状の交付を受けた後に電気工事に関し3年以上の実務経験がある第二種電気工事士である。第一種電気工事士には実務経験の要件は付かない。第二種に求められる実務経験は5年ではなく3年で、認定電気工事従事者は主任電気工事士になれる者に含まれていない。
根拠: 電気工事業の業務の適正化に関する法律(昭和四十五年法律第九十六号) 第19条 (出典: e-Gov法令検索)
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問222.電気工事士法上の『軽微な工事』として資格不要のものはどれか。
- ア.接地工事
- イ.コンセント増設
- ウ.差込プラグ・コードの修理
- エ.配電盤の交換
正解:ウ.差込プラグ・コードの修理
解説:差込み接続器(差込みプラグ)にコードやキャブタイヤケーブルを接続する工事は電気工事士法施行令1条1号の「軽微な工事」にあたり、資格がなくても行える。一方、接地工事・コンセントの増設・配電盤の交換は屋内配線に手を加える工事で同条の列挙に無く、電気工事士でなければ従事できない。
根拠: 電気工事士法施行令 第1条 (出典: e-Gov法令検索)
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問223.認定電気工事従事者の業務範囲はどれか。
- ア.全自家用
- イ.事業用
- ウ.一般用のみ
- エ.自家用の低圧部分(簡易電気工事)
正解:エ.自家用の低圧部分(簡易電気工事)
解説:認定電気工事従事者は『自家用電気工作物のうち低圧部分(簡易電気工事)』のみ従事可能。高圧受電設備等は第一種電気工事士の業務範囲。第一種より狭い。
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問224.第一種電気工事士免状を発行する者はどれか。
- ア.都道府県知事
- イ.経済産業大臣
- ウ.電気工事士試験センター
- エ.電力会社
正解:ア.都道府県知事
解説:電気工事士免状は都道府県知事が交付する(電気工事士法第4条第2項)。試験に合格して申請する場合の提出先は、その者の住所地を管轄する都道府県知事である(同法施行規則第6条第1項第1号)。交付には試験合格に加え3年以上の実務の経験が要る(同規則第2条の4第2項)。
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問225.電気事業法の規制の対象となる電気工作物として、最も適切なものはどれか。
- ア.事業用電気工作物のみ
- イ.事業用電気工作物と一般用電気工作物の両方
- ウ.自家用電気工作物のみ
- エ.通信用工作物
正解:イ.事業用電気工作物と一般用電気工作物の両方
解説:電気事業法は、電気工作物を一般用電気工作物と事業用電気工作物(一般用電気工作物以外の電気工作物)に分け(38条1項・2項)、両方を保安の規制の対象にしています。事業用電気工作物の設置者には技術基準への適合維持(39条)を、小規模事業用電気工作物を除く事業用電気工作物の設置者には保安規程の届出(42条)や主任技術者の選任(43条)を義務づけています。一般用電気工作物についても、技術基準適合命令(56条)や、電線路維持運用者による技術基準適合の調査の義務(57条)を定めています。自家用電気工作物は事業用電気工作物の一部(38条4項)にすぎず、事業用電気工作物だけ・自家用電気工作物だけが対象というのは誤りです。
根拠: 電気事業法 第38条 / 電気事業法 第39条 / 電気事業法 第42条 / 電気事業法 第56条 / 電気事業法 第57条 (出典: e-Gov法令検索)
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問226.電気用品安全法(電安法)が規律する者はどれか。
- ア.最終使用者のみ
- イ.電気工事士
- ウ.製造・輸入・販売事業者
- エ.電力会社
正解:ウ.製造・輸入・販売事業者
解説:電気用品安全法は電気用品の製造・輸入・販売を行う事業者を規律し、技術基準への適合、届出、表示(PSEマーク)を義務づける。危険な製品が市場に出回るのを入口で防ぐ仕組みなので、最終使用者や電気工事士を直接の対象とはしていない。
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問227.一般用電気工作物の定期調査の頻度はどれか。
- ア.毎年
- イ.2年に1回
- ウ.10年に1回
- エ.4年に1回
正解:エ.4年に1回
解説:一般用電気工作物は設置者に専門知識がないことが前提のため、登録調査機関が4年に1回以上の頻度で調査を行い、絶縁抵抗や接地の状態を確認する。自ら電気主任技術者を選任して自主保安を行う自家用とは仕組みが異なる。
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問228.第一種電気工事士の免状取得に必要な実務経験は原則何年か。
- ア.3年
- イ.1年
- ウ.5年
- エ.10年
正解:ア.3年
解説:原則3年以上の実務経験が必要(令和3年(2021年)改正で必要な実務経験が5年から3年に短縮)。
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問229.特種電気工事資格者が必要な工事はどれか。
- ア.自家用電気工作物の高圧受電用変圧器の工事
- イ.自家用電気工作物のネオン用の変圧器の工事
- ウ.自家用電気工作物の低圧の動力配線の工事
- エ.自家用電気工作物の高圧の受電用遮断器の工事
正解:イ.自家用電気工作物のネオン用の変圧器の工事
解説:自家用電気工作物の電気工事のうち、ネオン用として設置される分電盤・点滅器・ネオン変圧器・ネオン管などの工事(ネオン工事)と非常用予備発電装置工事は「特殊電気工事」とされ、特種電気工事資格者でなければ従事できない(電気工事士法3条3項)。第一種電気工事士の免状を持っていても従事できない点が重要。高圧受電用の変圧器や遮断器の工事は第一種電気工事士の作業で、600V以下で使う低圧の動力配線の工事(電線路を除く)は簡易電気工事として認定電気工事従事者も従事できる。
根拠: 電気工事士法 第3条 / 電気工事士法施行規則 第2条_2 (出典: e-Gov法令検索)
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問230.電気工事業法と電気工事士法の違いとして適切なものはどれか。
- ア.同じ法律
- イ.業法は資格者、士法は経営
- ウ.業法は経営、士法は資格者を規律
- エ.どちらも電力会社のみ規律
正解:ウ.業法は経営、士法は資格者を規律
解説:電気工事士法は工事に従事する「資格者」の業務範囲と義務を定める法律、電気工事業法は工事を「営む者」の登録や営業所ごとの主任電気工事士の選任などを定める法律。人に着目するか事業に着目するかで役割が分かれている。
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問231.電気工事士免状を偽造した場合の処罰はどれか。
- ア.処罰なし
- イ.注意のみ
- ウ.営業停止のみ
- エ.刑法の公文書偽造等として拘禁刑
正解:エ.刑法の公文書偽造等として拘禁刑
解説:電気工事士免状は都道府県知事が交付する公文書(電気工事士法第4条第2項)であり、その偽造は刑法第155条の公文書偽造等として1年以上10年以下の拘禁刑の対象となる。罰する法律は刑法であって電気工事士法ではない点に注意する。電気工事士法の罰則は、無資格工事(第3条違反)に対する第14条の3月以下の拘禁刑又は3万円以下の罰金などで、偽造そのものを罰する規定は同法に無い。
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問232.保安管理業務外部委託承認の対象はどれか。
- ア.中小自家用工作物
- イ.全自家用
- ウ.事業用のみ
- エ.原子力のみ
正解:ア.中小自家用工作物
解説:保安管理業務外部委託承認は、専任の電気主任技術者を置く負担が大きい中小規模の自家用電気工作物を対象とする制度。要件を満たす受託者に委託し承認を受けることで選任に代えられる。大規模設備や原子力では認められない。
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問233.『最大電力500kW以上』の自家用電気工作物の電気工事は誰が行えるか。
- ア.第一種電気工事士
- イ.電気主任技術者の監督下で工事士法の規定外(別規制)
- ウ.第二種電気工事士
- エ.資格不要
正解:イ.電気主任技術者の監督下で工事士法の規定外(別規制)
解説:最大電力500kW以上の自家用電気工作物は電気工事士法にいう自家用電気工作物から除かれるため、電気工事士の資格による規律ではなく、電気事業法に基づき電気主任技術者が保安を監督する体制で管理される。
-
問234.原子力発電所などの大規模事業用電気工作物に必要な資格はどれか。
- ア.第二種電気工事士
- イ.第一種電気工事士
- ウ.電気主任技術者(および特殊資格者)
- エ.認定電気工事従事者
正解:ウ.電気主任技術者(および特殊資格者)
解説:発電所などの事業用電気工作物の保安監督は電気主任技術者が担い、電圧階級に応じて第一種〜第三種の区分がある。電気工事士や認定電気工事従事者は一般用・自家用の工事に従事する資格で、事業用の保安監督を担う立場ではない。
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問235.電気工事業者が営業所に備えなければならない器具のうち、一般用電気工事のみの業務を行う営業所では不要で、自家用電気工事の業務を行う営業所で必要となるものはどれか。
- ア.絶縁抵抗計
- イ.接地抵抗計
- ウ.高圧検電器
- エ.抵抗及び交流電圧を測定できる回路計
正解:ウ.高圧検電器
解説:電気工事業法施行規則11条により、一般用電気工事のみの営業所は絶縁抵抗計・接地抵抗計・抵抗及び交流電圧を測定できる回路計を備えればよい。自家用電気工事の業務を行う営業所では、これらに加えて低圧検電器・高圧検電器・継電器試験装置・絶縁耐力試験装置が必要となる。
根拠: 電気工事士法施行令 第1条 / 電気工事士法施行規則 第2条 (出典: e-Gov法令検索)
-
問236.電気事業法上、自家用電気工作物の事故報告先はどれか。
- ア.設置の場所を管轄する産業保安監督部長
- イ.電力会社
- ウ.警察
- エ.都道府県警
正解:ア.設置の場所を管轄する産業保安監督部長
解説:電気関係報告規則3条により、自家用電気工作物の感電死傷事故・電気火災事故などは、電気工作物の設置の場所を管轄する産業保安監督部長へ速報(24時間以内)と詳報(30日以内)で報告する。
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問237.電気主任技術者を必要としない場合はどれか。
- ア.特別高圧需要家
- イ.一般用電気工作物(低圧で受電する一般住宅など)
- ウ.高圧自家用工作物
- エ.原子力発電所
正解:イ.一般用電気工作物(低圧で受電する一般住宅など)
解説:電気主任技術者の選任義務(電気事業法43条1項)は、事業用電気工作物(同法42条1項括弧書きにより小規模事業用電気工作物を除く)の設置者に課される。一般用電気工作物(低圧で受電する住宅など)には選任義務はない。高圧・特別高圧の需要家や発電所は選任(又は外部委託の承認)が必要。
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問238.人が触れるおそれがある場所に施設する機械器具の金属製外箱等の接地工事について、「電気設備の技術基準の解釈」に適合するものは。 ただし、絶縁台は設けないものとする。
- イ.使用電圧200Vの電動機の金属製の台及び外箱には、B種接地工事を施す。
- ロ.使用電圧6kVの変圧器の金属製の台及び外箱には、C種接地工事を施す。
- ハ.使用電圧400Vの電動機の金属製の台及び外箱には、D種接地工事を施す。
- ニ.使用電圧6kVの外箱のない乾式変圧器の鉄心には、A種接地工事を施す。
正解:ニ.使用電圧6kVの外箱のない乾式変圧器の鉄心には、A種接地工事を施す。
解説:電技解釈29条は、機械器具の区分に応じて300V以下の低圧用はD種、300Vを超える低圧用はC種、高圧用・特別高圧用はA種接地工事と定めている。ニは高圧(6kV)の機器なのでA種で適合する。イの200V電動機は300V以下なのでD種であり、B種は高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側に施すもので誤り。ロの6kV変圧器はA種であるべきでC種は誤り。ハの400V電動機は300Vを超える低圧なのでC種であるべきで、D種は誤りである。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問35
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問239.法の目的に関する記述として、正しくないものは。
- イ.「電気工事士法」は、電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与することを目的とする。
- ロ.「電気工事業の業務の適正化に関する法律」は、電気工事士の従事する作業の規制を行うことにより、電気工作物の保安の確保に資することを目的とする。
- ハ.「電気用品安全法」は、電気用品による危険及び障害の発生を防止することを目的とする。
- ニ.「電気事業法」は、電気の使用者の利益保護、電気事業の健全な発達、公共の安全を確保及び環境の保全を図ることを目的とする。
正解:ロ.「電気工事業の業務の適正化に関する法律」は、電気工事士の従事する作業の規制を行うことにより、電気工作物の保安の確保に資することを目的とする。
解説:電気工事業法(電気工事業の業務の適正化に関する法律)1条の目的は、電気工事業を営む者の「登録等及びその業務の規制」を行うことにより業務の適正な実施を確保し、電気工作物の保安の確保に資することである。規制の対象は事業者であって、「電気工事士の従事する作業の規制」を行うのは電気工事士法(1条)であるため、ロは2つの法律の目的を取り違えている。イの電気工事士法、ハの電気用品安全法、ニの電気事業法の目的は、いずれも各法1条の内容と一致する。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問38
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問240.「電気工事士法」及び「電気用品安全法」において、正しいものは。
- イ.交流50Hz用の定格電圧100V、定格消費電力56Wの電気便座は、特定電気用品ではない。
- ロ.特定電気用品には、(PS)Eと表示されているものがある。
- ハ.第一種電気工事士が、「電気用品安全法」に基づいた表示のある電気用品を一般用電気工作物の工事に使用した。
- ニ.電気用品のうち、危険及び障害の発生するおそれが少ないものは、特定電気用品である。
正解:ハ.第一種電気工事士が、「電気用品安全法」に基づいた表示のある電気用品を一般用電気工作物の工事に使用した。
解説:電気工事士法により、電気工事士は電気用品安全法の表示が付されている電気用品でなければ電気工事に使用してはならない。また第一種電気工事士は自家用電気工作物(最大電力500kW未満)に加えて一般用電気工作物の工事にも従事できるため、ハは正しい。イの電気便座は特定電気用品に指定されている。ロの特定電気用品の表示は〈PS〉E(ひし形)で、(PS)E(丸形)は特定電気用品以外の電気用品の表示。ニは説明が逆で、構造や使用方法から危険・障害の発生するおそれが「多い」ものが特定電気用品である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問39
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問241.「電気工事業の業務の適正化に関する法律」において、電気工事業者の業務に関する記述として、誤っているものは。
- イ.営業所ごとに、絶縁抵抗計の他、法令に定められた器具を備えなければならない。
- ロ.営業所ごとに、電気工事に関し、法令に定められた事項を記載した帳簿を備えなければならない。
- ハ.営業所及び電気工事の施工場所ごとに、法令に定められた事項を記載した標識を掲示しなければならない。
- ニ.通知電気工事業者は、法令に定められた主任電気工事士を置かなければならない。
正解:ニ.通知電気工事業者は、法令に定められた主任電気工事士を置かなければならない。
解説:主任電気工事士を営業所ごとに置く義務があるのは、一般用電気工作物の工事を行う「登録電気工事業者」である(電気工事業法19条)。自家用電気工作物に係る電気工事のみを行う「通知電気工事業者」には主任電気工事士の選任義務がないため、ニが誤り。イの器具の備付け(絶縁抵抗計・接地抵抗計・回路計など)、ロの帳簿の備付けと5年間の保存、ハの営業所及び施工場所ごとの標識掲示は、いずれも同法が定める電気工事業者の義務である。
根拠: 電気工事業の業務の適正化に関する法律 第19条 (出典: e-Gov法令検索)
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問40
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問242.「電気工事士法」において、電圧600V以下で使用する自家用電気工作物に係る電気工事の作業のうち、第一種電気工事士又は認定電気工事従事者でなくても従事できるものは。
- イ.ダクトに電線を収める作業
- ロ.電線管を曲げ、電線管相互を接続する作業
- ハ.金属製の線ぴを、建造物の金属板張りの部分に取り付ける作業
- ニ.電気機器に電線を接続する作業
正解:ニ.電気機器に電線を接続する作業
解説:電気工事士法施行規則2条1項は、電気工事士でなければ従事できない作業を列挙しており、そこに挙げられていない作業は資格がなくても行える。同項では機器への接続について「電圧600Vを超えて使用する電気機器に電線を接続する作業」とされているため、600V以下の電気機器に電線を接続するニは列挙に当たらず、第一種電気工事士でも認定電気工事従事者でなくても従事できる。イのダクトへの電線の収納、ロの電線管を曲げ電線管相互を接続する作業、ハの金属製線ぴを金属板張りの部分に取り付ける作業は、いずれも同項に明記された資格が必要な作業である。「600V超」という限定が付いているのは機器への接続だけ、という点が判断の決め手になる。
根拠: 電気工事士法施行規則 第2条 (出典: e-Gov法令検索)
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問38
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問243.「電気事業法」において、電線路維持運用者が行う一般用電気工作物の調査に関する記述として、不適切なものは。
- イ.一般用電気工作物の調査が4年に1回以上行われている。
- ロ.登録点検業務受託法人が点検業務を受託している一般用電気工作物についても調査する必要がある。
- ハ.電線路維持運用者は、調査を登録調査機関に委託することができる。
- ニ.一般用電気工作物が設置された時に調査が行われなかった。
正解:ニ.一般用電気工作物が設置された時に調査が行われなかった。
解説:電気事業法57条により、電線路維持運用者は一般用電気工作物が電気設備技術基準に適合しているかを、設置されたとき(および変更の工事が完成したとき)と、その後4年に1回以上調査しなければならない。設置時に調査を行わなかったとするニが不適切。ロについては、登録点検業務受託法人が点検を受託している場合は調査の頻度を5年に1回以上に緩和できるが、調査そのものが不要になるわけではないので正しい。イの4年に1回以上、ハの登録調査機関への委託も規定どおりである。
根拠: 電気事業法 第57条 (出典: e-Gov法令検索)
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問39
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問244.「電気工事業の業務の適正化に関する法律」において、主任電気工事士に関する記述として、正しいものは。
- イ.第一種電気主任技術者は、主任電気工事士になれる。
- ロ.第二種電気工事士は、2年の実務経験があれば、主任電気工事士になれる。
- ハ.主任電気工事士は、一般用電気工事による危険及び障害が発生しないように一般用電気工事の作業の管理の職務を誠実に行わなければならない。
- ニ.第一種電気主任技術者は、一般用電気工事の作業に従事する場合には、主任電気工事士の障害発生防止のための指示に従わなくてもよい。
正解:ハ.主任電気工事士は、一般用電気工事による危険及び障害が発生しないように一般用電気工事の作業の管理の職務を誠実に行わなければならない。
解説:電気工事業法により、主任電気工事士は一般用電気工事による危険や障害が発生しないよう、作業の管理の職務を誠実に行う義務を負う(ハが正しい)。主任電気工事士になれるのは第一種電気工事士、または第二種電気工事士免状の取得後3年以上の実務経験を有する者なので、イの電気主任技術者(保安の監督を行う資格で工事の資格ではない)は該当せず、ロの「2年」も誤り(正しくは3年)。ニについては、一般用電気工事の作業に従事する者は主任電気工事士の指示に従わなければならないと定められており、誤りである。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問40
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問245.「電気工事士法」において、第一種電気工事士免状の交付を受けている者でなければ従事できない作業は。
- イ.最大電力800kWの需要設備の6.6kV変圧器に電線を接続する作業
- ロ.出力500kWの発電所の配電盤を造営材に取り付ける作業
- ハ.最大電力400kWの需要設備の6.6kV受電用ケーブルを電線管に収める作業
- ニ.配電電圧6.6kVの配電用変電所内の電線相互を接続する作業
正解:ハ.最大電力400kWの需要設備の6.6kV受電用ケーブルを電線管に収める作業
解説:第一種電気工事士でなければできないのは、自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備)の電気工事の作業である。ハは最大電力400kW(500kW未満)の自家用電気工作物なので、第一種電気工事士が必要でこれが正解。イの最大電力800kWは500kW以上の需要設備で、電気工事士法の対象外(電気主任技術者の保安監督下で行う)。ロの発電所やニの配電用変電所は電気事業用の電気工作物で、いずれも電気工事士法の適用を受けない。500kWという境目と、発電所・変電所は対象外という点が判別の要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問38
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問246.小規模発電設備のうち、一般用電気工作物に含まれないものは。
- イ.太陽電池発電設備であって、出力10kW未満のもの。
- ロ.風力発電設備であって、出力10kW未満のもの。
- ハ.内燃力を原動力とする火力発電設備であって、出力10kW未満のもの。
- ニ.水力発電設備であって、最大使用水量が毎秒1m³未満のもの(ダムを伴うものを除く。)の出力20kW未満のもの。
正解:ロ.風力発電設備であって、出力10kW未満のもの。
解説:2023年(令和5年)3月の法改正で、風力発電設備は出力にかかわらず「小規模事業用電気工作物」に区分され、一般用電気工作物からは外れた。したがって「風力発電設備であって出力10kW未満のもの」を一般用電気工作物とするロが誤り(含まれない)。イの太陽電池発電設備10kW未満、ハの内燃力火力発電設備10kW未満、ニの水力発電設備(最大使用水量毎秒1m³未満・ダムを伴わない・出力20kW未満)は、いずれも小出力発電設備として一般用電気工作物に含まれる。太陽光は10kW以上50kW未満、風力は全出力が小規模事業用電気工作物となった改正点に注意する。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問39
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問247.「電気工事業の業務の適正化に関する法律」において、主任電気工事士に関する記述として、誤っているものは。
- イ.第一種電気工事士免状の交付を受けた者は、免状交付後に実務経験が無くても主任電気工事士になれる。
- ロ.第二種電気工事士は、2年の実務経験があれば、主任電気工事士になれる。
- ハ.第一種電気工事士が一般用電気工事の作業に従事する時は、主任電気工事士がその職務を行うため必要があると認めてする指示に従わなければならない。
- ニ.主任電気工事士は、一般用電気工事による危険及び障害が発生しないように一般用電気工事の作業の管理の職務を誠実に行わなければならない。
正解:ロ.第二種電気工事士は、2年の実務経験があれば、主任電気工事士になれる。
解説:電気工事業法により、主任電気工事士になれるのは、第一種電気工事士、または第二種電気工事士免状の取得後3年以上の実務経験を有する者である。したがって「2年の実務経験があれば」とするロが誤り(正しくは3年)。イの第一種電気工事士は実務経験を要さず主任電気工事士になれること、ハの作業者は主任電気工事士の指示に従う義務、ニの主任電気工事士の作業管理の職務は、いずれも正しい。主任電気工事士は、一般用電気工作物の工事を行う登録電気工事業者が営業所ごとに置く技術管理者である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問40
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問248.一般にB種接地抵抗値の計算式は、150V÷(変圧器高圧側電路の1線地絡電流[A])[Ω] となる。 ただし、変圧器の高低圧混触により、低圧側電路の対地電圧が150Vを超えた場合に、1秒を超え2秒以下で自動的に高圧側電路を遮断する装置を設けるときは、計算式の150Vは Vとすることができる。 上記の空欄にあてはまる数値は。
- イ.300
- ロ.400
- ハ.500
- ニ.600
正解:イ.300
解説:電技解釈17条により、B種接地抵抗値の計算に用いる電圧は、原則150Vだが、高低圧混触時に高圧側電路を自動的に遮断する装置を設ける場合、遮断時間が1秒を超え2秒以下なら300V、1秒以下なら600Vとすることができる。したがって空欄は300Vでイが正しい。遮断が速いほど低圧側が高電位にさらされる時間が短くなるため、許容できる電位上昇を大きくでき、接地抵抗値の上限も緩和されるという考え方である。ニの600Vは1秒以下で遮断する場合の値。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問35
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問249.「電気工事士法」において、特殊電気工事を除く工事に関し、政令で定める軽微な工事及び省令で定める軽微な作業について、誤っているものは。
- イ.軽微な工事については、認定電気工事従事者でなければ従事できない。
- ロ.電気工事の軽微な作業については、電気工事士でなくても従事できる。
- ハ.自家用電気工作物の軽微な工事の作業については、第一種電気工事士でなくても従事できる。
- ニ.使用電圧600Vを超える自家用電気工作物の電気工事の軽微な作業については、第一種電気工事士でなくても従事できる。
正解:イ.軽微な工事については、認定電気工事従事者でなければ従事できない。
解説:電気工事士法2条3項および施行令1条にいう「軽微な工事」は、そもそも同法の「電気工事」から除外されており、資格がなくても誰でも行える。差込み接続器やねじ込み接続器へのコード・キャブタイヤケーブルの接続、電圧600V以下で使用する電気機器への電線のねじ止め接続などがこれにあたる。したがって「認定電気工事従事者でなければ従事できない」とするイが誤り。ロ・ハ・ニは、施行規則2条の「軽微な作業」(電線を支持する柱の設置、電線管の曲げ・ねじ切りなど)についての記述で、いずれも正しい。
根拠: 電気工事士法 第2条 (出典: e-Gov法令検索)
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問38
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問250.「電気用品安全法」の適用を受けるもののうち、特定電気用品でないものは。
- イ.合成樹脂製のケーブル配線用スイッチボックス
- ロ.タイムスイッチ(定格電圧125V、定格電流15A)
- ハ.差込み接続器(定格電圧125V、定格電流15A)
- ニ.600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(導体の公称断面積が8mm²、3心)
正解:イ.合成樹脂製のケーブル配線用スイッチボックス
解説:特定電気用品は、構造や使用方法から危険や障害の発生するおそれが特に多いものとして政令で定められたもので、〈PS〉E(ひし形)の表示が付される。ロのタイムスイッチ、ハの差込み接続器、ニのケーブル(公称断面積100mm²以下・線心7本以下)はいずれも特定電気用品に該当する。イの合成樹脂製スイッチボックスは配線器具を収める箱であって通電部を構成せず、特定電気用品以外の電気用品として(PS)E(丸形)の表示が付されるので、これが正解となる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問39
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問251.「電気設備に関する技術基準を定める省令」において、交流電圧の高圧の範囲は。
- イ.600Vを超え 7 000V以下
- ロ.750Vを超え 7 000V以下
- ハ.600Vを超え 10 000V以下
- ニ.750Vを超え 10 000V以下
正解:イ.600Vを超え 7 000V以下
解説:電気設備技術基準2条の電圧の区分では、交流は600V以下が低圧、600Vを超え7 000V以下が高圧、7 000Vを超えるものが特別高圧と定められている。直流はこれと異なり、750V以下が低圧、750Vを超え7 000V以下が高圧となる。ロとニの750Vは直流の低圧の上限と取り違えたもの、ハとニの10 000Vという区切りは存在しない。交流600V/直流750Vという低圧の上限の違いは頻出なので、対にして覚えておくとよい。
根拠: 電気設備に関する技術基準を定める省令 第2条 (出典: e-Gov法令検索)
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問40
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問252.自家用電気工作物として施設する電路又は機器について、D種接地工事を施さなければならない箇所は。
- イ.高圧電路に施設する外箱のない変圧器の鉄心
- ロ.使用電圧400Vの電動機の鉄台
- ハ.高圧計器用変成器の二次側電路
- ニ.6.6kV/210V変圧器の低圧側の中性点
正解:ハ.高圧計器用変成器の二次側電路
解説:電技解釈28条により、高圧計器用変成器(VT・CT)の二次側電路にはD種接地工事を施す。一次と二次が混触したときに二次側へ高電圧が現れるのを防ぐためである。イの高圧電路に施設する外箱のない変圧器の鉄心は高圧用の機器なのでA種、ロの400V電動機の鉄台は300Vを超える低圧なのでC種、ニの高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側中性点はB種接地工事となる。A種=高圧・特別高圧、B種=高低圧混触防止、C種=300V超の低圧、D種=300V以下の低圧と計器用変成器二次側、と整理して覚えるとよい。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問35
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問253.「電気工事士法」において、自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備)に係る電気工事のうち「ネオン工事」又は「非常用予備発電装置工事」に従事することのできる者は。
- イ.特種電気工事資格者
- ロ.認定電気工事従事者
- ハ.第一種電気工事士
- ニ.第三種電気主任技術者
正解:イ.特種電気工事資格者
解説:ネオン工事と非常用予備発電装置工事は「特殊電気工事」と位置づけられ、経済産業大臣が交付する特種電気工事資格者認定証を受けた者でなければ従事できない(電気工事士法3条3項)。第一種電気工事士の免状を持っていても、この2つの工事には別途認定証が必要である。ロの認定電気工事従事者が従事できるのは、自家用電気工作物のうち低圧部分の「簡易電気工事」に限られる。ニの電気主任技術者は電気工作物の保安監督を行う資格であって、工事の作業に従事するための資格ではない。
根拠: 電気工事士法 第3条 (出典: e-Gov法令検索)
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問38
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問254.「電気用品安全法」において、交流の電路に使用する定格電圧100V以上300V以下の機械器具であって、特定電気用品は。
- イ.定格電流60Aの配線用遮断器
- ロ.定格出力0.4kWの単相電動機
- ハ.定格静電容量100μFの進相コンデンサ
- ニ.(PS)Eと表示された器具
正解:イ.定格電流60Aの配線用遮断器
解説:特定電気用品は、構造や使用方法から危険や障害の発生するおそれが特に多いものとして政令で定められたもので、配線用遮断器は定格電流100A以下のものが該当する。定格60Aのイが特定電気用品である。ロの単相電動機とハの進相コンデンサは電気用品ではあるが特定電気用品以外に区分される。ニについては、特定電気用品の表示は〈PS〉E(ひし形)であり、(PS)E(丸形)は特定電気用品以外の電気用品に付ける表示なので、丸形が付いている時点で特定電気用品ではない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問39
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問255.「電気設備に関する技術基準を定める省令」において、「高圧又は特別高圧の電路と低圧の電路とを結合する変圧器は、高圧又は特別高圧の電圧の侵入による低圧側の電気設備の損傷、感電又は火災のおそれがないよう、当該変圧器における適切な箇所に 」と規定されている。 上記の空欄にあてはまるものとして、正しいものは。
- イ.接地を施さなければならない。
- ロ.断路器を施設しなければならない。
- ハ.開閉器を施設しなければならない。
- ニ.遮断器を施設しなければならない。
正解:イ.接地を施さなければならない。
解説:電気設備技術基準12条(混触による危険防止施設)の条文で、空欄には「接地を施さなければならない」が入る。高圧巻線と低圧巻線が絶縁破壊で混触すると低圧側に高電圧が侵入するため、低圧側の中性点(中性点がない場合は1端子)に接地を施し、電位の上昇を抑えるという趣旨である。これを具体化したのが電技解釈24条のB種接地工事で、接地抵抗値は変圧器の高圧側電路の1線地絡電流と、遮断時間に応じた150V/300V/600Vの値から算出する。ロ・ハ・ニの開閉装置は電路の開閉や遮断を行うもので、混触時の電位上昇そのものは抑えられない。
根拠: 電気設備に関する技術基準を定める省令 第12条 (出典: e-Gov法令検索)
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問40
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問256.絶縁抵抗計(メガー)は機器・配線の絶縁抵抗を測定する計器で、低圧500Vや高圧1000V以上の試験電圧を使う。
正解:○(正しい)
解説:屋内配線100/200V用は500Vメガー、高圧用は1000V/2000V以上を使い分ける。
-
問257.低圧電路の絶縁抵抗は、対地電圧150V以下で0.1MΩ以上、150V超300V以下で0.2MΩ以上、300V超で0.4MΩ以上が必要。
正解:○(正しい)
解説:電気設備技術基準・解釈の値。住宅100V回路は0.1MΩ以上、200V三相動力は0.2MΩ以上が目安。
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問258.接地抵抗は接地抵抗計(アーステスタ)で測定し、補助電極と被測定極を一定距離(通常10m前後)離して計測する。
正解:○(正しい)
解説:電位降下法では、被測定極に電流を流し、離れた位置の電位電極との電位差から抵抗を求める。補助電極が近いと互いの電位分布が干渉して正しい値にならないため、10m前後の間隔を確保する。土壌の湿り具合や地質でも値が変わる。
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問259.高圧受電設備の絶縁耐力試験は、最大使用電圧の1.5倍の電圧を10分間印加して絶縁の健全性を確認する。
正解:○(正しい)
解説:電気設備技術基準の解釈により、交流では最大使用電圧の1.5倍の電圧を10分間連続して加え、絶縁が破壊しないことを確認する(直流で行う場合は2倍)。試験の前後には絶縁抵抗も測定し、試験自体で絶縁を痛めていないかを確かめる。
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問260.導通試験は配線が正しく接続されているか、断線・誤接続がないかを抵抗値で確認する試験である。
正解:○(正しい)
解説:導通試験は、テスタの抵抗レンジや導通ブザーで両端の電気的なつながりを確かめ、断線・誤結線・極性違いがないかを確認する。通電前に行う基本の確認で、抵抗値が極端に大きければ断線、想定と違う経路が導通していれば誤接続と判断できる。
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問261.配線図の図記号で『ランプレセプタクル』は、丸の中に『R』を入れた記号で表される。
正解:○(正しい)
解説:ランプレセプタクルは電球を直接取り付ける露出形の受け口で、配線図では丸の中にRを入れた記号で表す(JIS C 0303)。
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問262.配線図で『3路スイッチ』は『●3』または『3』の数字を添えて表記する。
正解:○(正しい)
解説:点滅器(スイッチ)は基本記号に数字を添えて種類を区別し、片切は数字なし、3路は3、4路は4を付す。2箇所で点滅する場合は3路2個、3箇所以上なら間に4路を追加するという回路構成と対応している。
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問263.配線図で『接地極付コンセント』は、コンセントの図記号に『E』を傍記して表す(種類により2P・3Pもある)。
正解:○(正しい)
解説:接地極付コンセントは記号にEを添えて表す。接地極付(E)と接地端子付(ET)は別の記号で、両方備えるものはEETと表記する。極数や定格電流によっても記号が分かれるため、図面から必要な器具を正確に読み取る必要がある。
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問264.電気工事士の技能試験では、電線相互の接続方法(リングスリーブか差込形コネクタか)は施工条件で指定される。
正解:○(正しい)
解説:電気技術者試験センターの資料は、電線相互の接続方法は施工条件で必ず指定されるとし、接続方法が施工条件と相違したものを欠陥(2-4)としている。
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問265.発電方式には『火力・水力・原子力・太陽光・風力・地熱』等があり、それぞれ特徴がある。
正解:○(正しい)
解説:再生可能エネルギーは太陽光・風力・地熱・水力・バイオマス。火力はLNG・石炭・石油。
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問266.水力発電は位置エネルギーを電気に変換する発電方式で、ダム式・水路式等がある。
正解:○(正しい)
解説:発電量はQ×H×η×g×ρ等で計算。揚水式は深夜の余剰電力で水を高所に汲み上げる。
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問267.火力発電は熱エネルギーで蒸気を作り、蒸気タービンで発電機を回す発電方式である。
正解:○(正しい)
解説:燃料を燃やしてボイラで高温高圧の蒸気を作り、蒸気タービンで発電機を駆動する。タービンを出た蒸気は復水器で水に戻して循環させる。出力の調整がしやすく需要変動に追従できる一方、CO2排出が課題となっている。
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問268.原子力発電は核分裂反応で発生した熱を利用する発電方式で、CO2排出量が少ない。
正解:○(正しい)
解説:ウランの核分裂で生じる熱で蒸気を作りタービンを回す。蒸気で回す点は火力と同じで、違いは熱源が燃焼か核分裂かという点にある。発電時にCO2をほとんど出さない反面、放射性物質を扱うため安全規制と廃棄物処分が課題になる。
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問269.太陽光発電(PV)は光エネルギーを直接電気に変換する発電方式で、パワーコンディショナで交流に変換する。
正解:○(正しい)
解説:太陽電池は半導体のpn接合に光が当たると起電力が生じる現象を利用し、光を直接電気(直流)に変える。家庭や系統で使う交流にするにはパワーコンディショナが必要で、これが系統連系保護(停電時に電気を送り出さない制御)も担う。
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問270.変電所は電圧を変換(昇圧・降圧)するための施設で、受電→変圧→送電の各段階に設置される。
正解:○(正しい)
解説:発電所から需要家まで一気に降圧すると設備が大きくなりすぎるため、超高圧→特別高圧→高圧→低圧と段階的に電圧を下げていく。その各段階に置かれるのが変電所で、電圧変換のほか系統の切替や事故時の遮断も担う。
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問271.送電線は超高圧(500kV等)から特高(66kV/77kV)まで使われ、長距離送電のため高電圧化されている。
正解:○(正しい)
解説:同じ電力なら P=VI より電圧を上げるほど電流は小さくなり、線路損失 I²R は電流の2乗に比例するので大幅に減る。そのため長距離ほど高い電圧で送り、需要地に近づくにつれて変電所で順次降圧していく構成になっている。
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問272.配電線は配電用変電所から需要家へ電力を届ける線で、6.6kV高圧配電線と100/200V低圧配電線がある。
正解:○(正しい)
解説:配電用変電所で6.6kVに降圧された高圧配電線が電柱の最上部を通り、柱上変圧器で100/200Vに落とした低圧配電線がその下を通る。高圧を需要家の近くまで引くことで、低圧区間を短くして電圧降下と損失を抑えている。
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問273.柱上変圧器(柱上トランス)は高圧6.6kVを低圧100/200Vに降圧する変圧器で、電柱に設置される。
正解:○(正しい)
解説:柱上変圧器は6.6kVを100/200Vに降圧して低圧需要家へ供給する。低圧側の中性点にはB種接地工事を施し、高圧巻線と低圧巻線が混触したときに低圧側の電位が異常に上昇するのを防いでいる。
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問274.単相3線式100/200V配電は、住宅・小規模店舗の標準的な低圧配電方式である。
正解:○(正しい)
解説:単相3線式は変圧器の低圧側巻線の中央から中性線を取り出し、外側2線間で200V、中性線と各線の間で100Vを得る方式。1つの引込みで両方の電圧を使えるうえ、100V負荷を両側にバランスよく振り分ければ電流も小さくできる。
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問275.スマートメーター(電子式電力量計)は無線通信で検針データを送信し、自動検針・需要応答に活用される。
正解:○(正しい)
解説:スマートメーターは30分ごとの使用量を計測し無線通信で送るため、検針員の訪問が不要になり、開通・停止も遠隔で行える。時間帯別の使用実績が分かることで、需給に応じた料金メニューやデマンドレスポンスの土台にもなる。
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問276.ケーブルを使用する高圧の交流電路の絶縁耐力試験は、交流の試験電圧の2倍の直流電圧を電路と大地との間に連続して10分間加える方法で行うこともできる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。電気設備の技術基準の解釈15条2号により、電線にケーブルを使用する交流の電路では、15-1表の試験電圧(最大使用電圧7,000V以下なら1.5倍の交流電圧)の2倍の直流電圧を10分間加えて耐えればよい。ケーブルは静電容量が大きく、交流で試験するには大容量の試験装置が必要になるためである。
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問277.クランプメータは電線をはさむことで通電状態のまま電流を測定できる計器である。
正解:○(正しい)
解説:クランプメータは電線を挟むだけで、そこに流れる電流が作る磁界から電流値を読み取る。回路を切って電流計を直列に入れる必要がないため、通電したまま安全かつ短時間で測定でき、設備の稼働状況の確認や不具合調査に多用される。
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問278.接地抵抗の測定には、補助接地極を2本打ち込む3極法(電位降下法)のほか、補助極を打ち込めない場所で既設の接地極などを補助極に使う簡易測定法がある。
正解:○(正しい)
解説:3極法(電位降下法)は被測定極から補助接地極2本を一直線上に離して打ち込む正確な方法。簡易測定法は補助極を打ち込めないときに、柱上変圧器のB種接地など既設の接地極を補助極として利用する2極の方法で、既設接地の抵抗分だけ誤差を含む。
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問279.変電所には保護継電器が多数設置され、短絡・地絡・過電圧等の異常時に遮断器を動作させる。
正解:○(正しい)
解説:OCR(過電流継電器)・GR(地絡継電器)・OVR(過電圧継電器)等が組み合わされる。
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問280.蓄電池(リチウムイオン等)は太陽光発電と組合せて、夜間や曇天時の電力供給を担うようになっている。
正解:○(正しい)
解説:EV(電気自動車)の蓄電池を住宅電源として使うV2H(Vehicle to Home)も普及中。
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問281.低圧100V回路の絶縁抵抗は0.4MΩ以上必要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。対地電圧150V以下(住宅100V)は0.1MΩ以上が基準。0.4MΩ以上は対地電圧300V超回路。
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問282.接地抵抗の測定では補助電極不要で1点だけ計測すれば値が得られる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電位降下法では被測定極と複数の補助電極を一定距離離して測定する。1点だけでは測定不能。
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問283.高圧受電設備の絶縁耐力試験は、最大使用電圧の0.5倍の電圧を1分間印加すれば良い。
正解:×(誤り)
解説:誤り。基準は『最大使用電圧の1.5倍を10分間』(交流の場合)。直流は2倍を10分。試験電圧と時間が異なる。
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問284.導通試験は機器に通電したまま電流値を測定する試験である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。導通試験は無電圧状態で抵抗・導通を確認する試験。通電中の電流測定はクランプメータ等で別途行う。
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問285.絶縁抵抗計(メガー)は通常の電圧計と同じ機能を持つ計器である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。メガーは高い試験電圧(500V〜2000V等)を発生させて絶縁抵抗を測定する専用計器。電圧計とは別物。
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問286.配線図で『●3』は片切スイッチを表す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。数字の3が添えられた記号は3路スイッチを表す。片切スイッチは数字を添えない基本記号で、4路スイッチには4を添える。数字が2箇所・多箇所点滅の回路構成に対応している点を押さえる。
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問287.配線図で『○』は変圧器を表す記号である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。配線図での記号は変圧器・コネクタ・電灯・抵抗器等それぞれ独自記号がある。『○』単独はリングスリーブ等の特定記号で、変圧器ではない。
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問288.水力発電は熱エネルギーを利用して蒸気タービンを回す発電方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。それは火力発電(・原子力・地熱)の説明。水力は位置エネルギー(重力で水を落として)水車を回す方式。
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問289.原子力発電はCO2を多量に排出する発電方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。原子力は発電時のCO2排出が極めて少ない。多量排出するのは火力(特に石炭・石油)。
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問290.太陽光発電は光エネルギーを直接交流電力として出力する発電方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。太陽光発電セルが出力するのは『直流』電力。家庭・系統で使うためにパワーコンディショナで交流に変換する必要がある。
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問291.変電所は電力会社が消費電力を計量するための施設である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。変電所は電圧の変換(昇圧・降圧)が主な役割。計量は需要家の電力量計で行われる。
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問292.送電線は低電圧(100V等)で長距離送電する方式が主流である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電圧が高いほど線路損失が抑えられるため、送電は超高圧(500kV等)・特高(66kV/77kV)で行われる。
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問293.柱上変圧器は需要家の屋内に設置される変圧器である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。柱上変圧器は文字通り『電柱の上』に設置され、高圧6.6kVを低圧100/200Vに降圧する。
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問294.スマートメーターは機械式メーターと同じ機能で、検針員が現地で読み取る方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。スマートメーターは電子式で無線通信により遠隔自動検針・遠隔開閉が可能。検針員不要が特徴。
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問295.クランプメータは回路を切断して電流を測定する計器である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。クランプメータは電線をはさむだけで通電状態のまま電流測定できる計器。回路切断は不要。
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問296.変電所には遮断器1個だけあれば保護機能は十分である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。変電所には複数の遮断器・保護継電器(OCR/GR/OVR等)が設置され、異常箇所のみを限定的に遮断できる構成となっている。
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問297.蓄電池は化学エネルギーを電気エネルギーに変換しないので、太陽光発電と併用できない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。蓄電池は化学エネルギー⇔電気エネルギーを相互変換する装置で、太陽光と併用して夜間使用が可能。
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問298.接地抵抗計には1種類しか方式がない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。接地抵抗計には2極式・3極式(電位降下法)・簡易式(補助電極不要)など複数方式があり、現場で使い分ける。
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問299.単相3線式100/200Vは中性線がない3線方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。単相3線式は『中性線+2本の電圧線』の3線。中性線を共用して100V/200Vを同時に取り出す方式。
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問300.配電用変電所と1次変電所では電圧階級が同じである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電圧階級は1次変電所>2次変電所>配電用変電所の順に下がる。順次降圧して需要地に近づける。
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問301.水力発電所の出力は、使用水量に比例し、有効落差の2乗に比例する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。水力発電所の出力は P=9.8QHη[kW](Q:使用水量[m3/s]、H:有効落差[m]、η:総合効率)で表され、使用水量と有効落差のそれぞれに比例する。落差の2乗には比例しない。
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問302.風力発電は無風時でも一定出力を供給できる安定した発電方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。風力は風速に依存し出力変動が大きい。安定供給のため蓄電池や系統との連携が必要。
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問303.地熱発電は太陽光発電と同様に光エネルギーを利用する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。地熱は地下の熱エネルギー(蒸気・熱水)を利用する。太陽光とは異なるエネルギー源。
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問304.絶縁抵抗の測定では試験電圧が低いほど厳密な測定ができる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。絶縁抵抗測定は規定の試験電圧(500V/1000V等)を使う。低すぎる電圧では絶縁劣化が検出できない。
-
問305.配線図の凡例は施工地域・会社で全く同じものが使われる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。配線図記号は標準(JIS等)はあるが、地域・施工会社・図面の慣例で多少異なる場合がある。図面ごとに凡例確認が必要。
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問306.低圧電路の対地電圧100Vでの絶縁抵抗の最低値はいくらか。
- ア.0.1MΩ
- イ.0.05MΩ
- ウ.0.2MΩ
- エ.0.4MΩ
正解:ア.0.1MΩ
解説:電気設備技術基準により、対地電圧150V以下の低圧電路は0.1MΩ以上が必要。住宅の100V回路がこれにあたる。対地電圧150V超300V以下は0.2MΩ以上、300Vを超えるものは0.4MΩ以上と、電圧が高いほど厳しくなる。
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問307.低圧電路の対地電圧200V(150V超300V以下)での絶縁抵抗の最低値はいくらか。
- ア.0.1MΩ
- イ.0.2MΩ
- ウ.0.4MΩ
- エ.1MΩ
正解:イ.0.2MΩ
解説:対地電圧が150Vを超え300V以下の低圧電路は0.2MΩ以上。三相200Vの動力回路がこれにあたる。150V以下は0.1MΩ以上、300V超は0.4MΩ以上で、3段階の値をセットで覚える。
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問308.高圧受電設備の絶縁耐力試験で印加する電圧と時間の組合せはどれか。
- ア.最大使用電圧の0.5倍を1分
- イ.最大使用電圧の2倍を5秒
- ウ.最大使用電圧の1.5倍を10分
- エ.最大使用電圧と同じを30分
正解:ウ.最大使用電圧の1.5倍を10分
解説:電気設備技術基準の解釈により、交流で行う場合は最大使用電圧の1.5倍を10分間連続して印加する。短時間・低電圧では絶縁の弱点があっても現れないため、実使用より高い電圧を一定時間かけ続けて健全性を確かめる趣旨である。
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問309.接地抵抗計(電位降下法)で必要な電極構成はどれか。
- ア.被測定極のみ1本
- イ.被測定極+補助電極1本
- ウ.電極不要
- エ.被測定極+補助電極2本
正解:エ.被測定極+補助電極2本
解説:電位降下法では、被測定極に加えて電流を流すための電流電極と、電位を測るための電位電極の計2本の補助電極が必要(3点法)。電流を流して生じた電位差から抵抗を求めるという原理上、電流用と電位用を分ける必要がある。
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問310.クランプメータの主な特徴はどれか。
- ア.通電状態のまま電流測定可
- イ.回路を切断する必要
- ウ.電圧専用
- エ.電力測定専用
正解:ア.通電状態のまま電流測定可
解説:クランプメータは電線を挟むだけで電流が作る磁界から値を読み取るため、回路を切断せず通電状態のまま測定できる。稼働中の設備の負荷電流を確認したり、漏れ電流を調べたりする用途に向く。電圧専用でも電力専用でもない。
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問311.配線図で片切スイッチを表す記号はどれか。
- ア.●3
- イ.●
- ウ.●4
- エ.○
正解:イ.●
解説:点滅器の基本記号に数字を添えないものが片切スイッチ。3を添えれば3路、4を添えれば4路スイッチを表す。数字の有無と値が、1箇所・2箇所・多箇所のどこから点滅できるかという回路構成に対応している。
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問312.3路スイッチ2個と4路スイッチ2個を用いると、何箇所で点滅の切替えができるか。
- ア.3箇所
- イ.4箇所
- ウ.6箇所
- エ.5箇所
正解:イ.4箇所
解説:多箇所点滅は両端に3路スイッチ2個、中間に4路スイッチを入れる構成です。4路スイッチn個なら点滅箇所はn+2箇所。4路2個+3路2個では2+2=4箇所で切り替えられます。
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問313.水力発電のうち、深夜の余剰電力で水を上池に汲み上げて昼間に発電する方式はどれか。
- ア.流れ込み式
- イ.ダム式
- ウ.水路式
- エ.揚水式
正解:エ.揚水式
解説:揚水式は需要の少ない夜間の余剰電力でポンプを回して下池から上池へ水を汲み上げ、需要ピーク時にその水を落として発電する。電力を位置エネルギーとして蓄える大容量の蓄電設備として働き、需給調整の要になっている。
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問314.火力発電の主な構成として正しいものはどれか。
- ア.ボイラー→蒸気タービン→発電機
- イ.太陽電池→直流変換
- ウ.水車→発電機
- エ.核反応炉→発電機
正解:ア.ボイラー→蒸気タービン→発電機
解説:火力発電はボイラで燃料を燃やして高温高圧の蒸気を作り、蒸気タービンで発電機を回す。太陽電池は光から直接発電、水車は水力、核反応炉は原子力の熱源で、それぞれ別方式の構成にあたる。
-
問315.汽力発電所で、タービンの途中から蒸気の一部を取り出し(抽気し)、ボイラへ送る給水を加熱して熱効率を高める方式はどれか。
- ア.再熱サイクル
- イ.再生サイクル
- ウ.コンバインドサイクル
- エ.カルノーサイクル
正解:イ.再生サイクル
解説:タービンの途中から抽気した蒸気で給水を加熱するのは再生サイクルで、復水器で捨てる熱を減らして熱効率を高める。再熱サイクルは高圧タービンを出た蒸気をボイラの再熱器で加熱し直す方式、コンバインドサイクルはガスタービンと蒸気タービンを組み合わせる方式、カルノーサイクルは熱効率の理論上の上限を示す理想サイクルである。
-
問316.6.6kV高圧配電線を100/200V低圧に降圧する設備はどれか。
- ア.変電所
- イ.パワーコンディショナ
- ウ.柱上変圧器
- エ.電力量計
正解:ウ.柱上変圧器
解説:柱上変圧器が6.6kVを100/200Vに降圧して低圧需要家へ供給する。変電所は送電系統の中でより高い電圧を段階的に下げる施設、パワーコンディショナは直流を交流に変換する機器、電力量計は計量器で、役割が異なる。
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問317.スマートメーターの主な特徴はどれか。
- ア.手動検針
- イ.通信不可
- ウ.アナログ表示のみ
- エ.電子式・無線通信で自動検針
正解:エ.電子式・無線通信で自動検針
解説:スマートメーターは電子式で30分ごとの使用量を計測し、無線通信で自動的に送信する。検針員の訪問が不要になるほか、開通・停止の遠隔操作や時間帯別料金、デマンドレスポンスといった新しい仕組みの基盤になる。
-
問318.架空送電線の鉄塔の頂部に張られる架空地線の主な目的として、正しいものはどれか。
- ア.各相の線路定数を平衡させる
- イ.電線への直撃雷を防ぐ
- ウ.電線の微風振動を防ぐ
- エ.コロナ放電を抑制する
正解:イ.電線への直撃雷を防ぐ
解説:架空地線は送電線の上方に張られた接地線で、電線への直撃雷を防ぐ(遮へいする)とともに、誘導雷による異常電圧を低減する。線路定数の平衡はねん架、微風振動の防止はダンパ、コロナ放電の抑制は多導体方式などで図る。
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問319.変圧器の試験で『絶縁油試験』を行う目的はどれか。
- ア.味見
- イ.油の絶縁性能と劣化度の確認
- ウ.油量計測
- エ.油の温度上昇試験
正解:イ.油の絶縁性能と劣化度の確認
解説:絶縁油は変圧器内部の絶縁と冷却を担うが、水分の混入や酸化により絶縁破壊電圧が下がり、劣化が進むと内部故障につながる。そこで定期的に採油して絶縁破壊電圧や全酸価などを測定し、劣化度を把握して更油や更新の判断材料にする。
-
問320.送電線の電圧階級として一般的でないものはどれか。
- ア.66kV
- イ.275kV
- ウ.1,000,000V
- エ.500kV
正解:ウ.1,000,000V
解説:国内は275kV・500kVが超高圧主流。100万Vは技術的に試験線レベルで常用ではない。
-
問321.スマートメーターによる『デマンドレスポンス』とは何か。
- ア.電気料金固定化
- イ.送電線の冗長化
- ウ.発電量増加
- エ.需要量を需要家側で制御するピーク抑制
正解:エ.需要量を需要家側で制御するピーク抑制
解説:デマンドレスポンスは、需給がひっ迫したときに需要家側で電力の使用を抑えたり時間をずらしたりしてもらう仕組み。発電設備を増やす代わりに需要を調整するという発想で、対価やインセンティブと組み合わせて運用される。
-
問322.蓄電池の電力貯蔵量の単位として一般的なものはどれか。
- ア.kWh
- イ.W
- ウ.V
- エ.Hz
正解:ア.kWh
解説:蓄電池が蓄えられるエネルギー量は電力×時間なのでkWhで表す。家庭用は5〜15kWh程度が一般的。Wは瞬間的な電力(どれだけ速く出せるか)、Vは電圧、Hzは周波数で、容量を表す単位ではない。
-
問323.パワーコンディショナ(PCS)の主機能はどれか。
- ア.熱を発生させる
- イ.直流→交流変換と系統連系
- ウ.電圧降下
- エ.蓄電のみ
正解:イ.直流→交流変換と系統連系
解説:パワーコンディショナは太陽電池が発生する直流を交流へ変換(インバータ機能)し、系統の電圧・周波数に同期させて連系する。あわせて日射条件に応じて最も多く電力を取り出せる動作点に追従する制御や、停電時の単独運転防止も担う。
-
問324.接地抵抗計で正確な値を得るために重要なのはどれか。
- ア.温度を上げる
- イ.湿度を下げる
- ウ.補助電極を被測定極から十分離す
- エ.測定時間を短くする
正解:ウ.補助電極を被測定極から十分離す
解説:電位降下法では、補助電極が被測定極に近いと互いの電位分布が重なり、測定値が実際より小さく出てしまう。10〜20m程度離して一直線に配置するのが基本で、距離が取れない場所では簡易式など別の方式を検討する。
-
問325.低圧電路の絶縁抵抗測定で使う試験電圧として一般的なものはどれか。
- ア.100V
- イ.250V
- ウ.2,000V
- エ.500V
正解:エ.500V
解説:低圧電路の絶縁抵抗測定には500Vの絶縁抵抗計を用いるのが標準。ただし電子機器を含む回路では500Vで機器を壊すおそれがあるため、機器を切り離すか低い試験電圧を使うなどの配慮が必要になる。高圧回路には1,000V・2,000V用を使う。
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問326.変電所の保護継電器のうち、過電流を検出するのはどれか。
- ア.OCR
- イ.GR
- ウ.UVR
- エ.OVR
正解:ア.OCR
解説:OCR=Over Current Relay(過電流継電器)。GR=地絡、UVR=不足電圧、OVR=過電圧。
-
問327.配線図で『EM』が頭につくケーブル記号は何を意味するか。
- ア.普通ケーブル
- イ.エコケーブル(環境配慮型)
- ウ.耐熱ケーブル
- エ.耐火ケーブル
正解:イ.エコケーブル(環境配慮型)
解説:EMはEco Materialの略で、鉛やハロゲンを含まない環境配慮型(エコ)ケーブルを示す。燃焼時に有害なハロゲンガスを発生せず、廃棄時の環境負荷も小さいため、公共建築物などで採用が進んでいる。
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問328.三相電動機の保護継電器の代表的なものはどれか。
- ア.OVR
- イ.UVR
- ウ.熱動継電器(サーマルリレー)
- エ.DGR
正解:ウ.熱動継電器(サーマルリレー)
解説:熱動継電器(サーマルリレー)は過負荷電流による発熱でバイメタルが変形して接点を開き、電磁接触器を落として電動機を保護する。時間をかけて動作するため始動時の一時的な大電流では動作しない。OVRは過電圧、UVRは不足電圧、DGRは地絡方向の継電器。
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問329.UPS(無停電電源装置)の役割はどれか。
- ア.停電時に非常用発電機を始動させて給電する
- イ.軽負荷時に充電しピーク時に放電して平準化する
- ウ.非常用照明や受変電設備の操作用に直流を送る
- エ.停電時に蓄電池から途切れなく給電を続ける
正解:エ.停電時に蓄電池から途切れなく給電を続ける
解説:UPS(交流無停電電源装置)は、停電など入力電力に異常が起きたときにも、接続した負荷へ連続して電力を供給する装置で、整流器・インバータ・蓄電池で構成される。停電時は蓄電池の電力で途切れなく給電を続けるので、サーバや通信機器など停止できない機器に使う。商用電源が途絶えたときに発電機を動かして給電するのは非常用発電装置、軽負荷時に充電しピーク時に放電して受電電力を平準化するのは電力平準化用蓄電装置、非常用照明や受変電設備の操作用の電力を送るのは直流電源装置の役割である。
根拠: 国土交通省大臣官房官庁営繕部「建築設備設計基準 令和6年版」(技術基準の要旨) 第9章 電力貯蔵設備 第2節 直流電源装置(非常用照明用・受変電設備用)・第3節 交流無停電電源装置(入力電力の異常時に負荷へ連続的に電力を供給)・第4節 電力平準化用蓄電装置、第10章 第1節(2) 非常用発電装置(商用電源途絶時に電力供給) / 国土交通省「電源設備(直流電源設備、無停電電源設備)劣化診断基準(案)」(平成22年2月) 1 目的(直流電源設備及び無停電電源設備は整流器、インバータ及び蓄電池で構成され、負荷へ確実に電力を供給する)
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問330.EV(電気自動車)の蓄電池を住宅電源として使う仕組みは何と呼ばれるか。
- ア.V2H
- イ.V2G
- ウ.P2H
- エ.P2G
正解:ア.V2H
解説:V2H(Vehicle to Home)は、電気自動車などの電動車にためた電気を、V2H充放電設備を介して住宅へ給電する仕組みで、停電時の電源や太陽光発電の電気の有効利用に使われる。V2Gは電動車から電力系統へ電気を送り、系統の安定に役立てる仕組みである。P2Hは余った電気をエコキュートなどで熱に変えて使う方法、P2Gは余った電気で水素をつくってためる方法で、どちらも車の電気を住宅に送るものではない。
根拠: 資源エネルギー庁 総合資源エネルギー調査会 再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会 資料2「更なる再エネ拡大を実現するためのエネルギー需給革新の推進」(2019年7月5日) p.25(蓄電を家庭に給電するV2H(Vehicle to Home))・p.26(給電・蓄電(V2H、V2B)、系統安定化への貢献(V2G))・p.41(V2G:EVが系統安定に貢献、P2H:PVとエコキュートの活用、P2G:余剰を水素貯蔵) / 経済産業省自動車課・国土交通省安全・環境基準課・電動車活用社会推進協議会「災害時における電動車の活用促進マニュアル」(2020年7月10日) p.3・p.5(V2H(充放電設備)を介して給電、建物への直接給電可、家庭1軒程度に給電可能)
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問331.図は、ボイラの水の循環方式のうち、自然循環ボイラの構成図である。図中の①、②及び③の組合せとして、正しいものは。

- イ.①蒸発管 ②節炭器 ③過熱器
- ロ.①過熱器 ②蒸発管 ③節炭器
- ハ.①過熱器 ②節炭器 ③蒸発管
- ニ.①蒸発管 ②過熱器 ③節炭器
正解:ニ.①蒸発管 ②過熱器 ③節炭器
解説:水と蒸気の流れは、給水ポンプ→③節炭器(エコノマイザ。煙突へ向かう低温の燃焼ガスで給水を予熱する)→ドラム→①蒸発管(火炉側にあり、燃焼ガスの熱を受けて水を蒸発させる)→ドラム→②過熱器(発生した飽和蒸気をさらに加熱し、タービンへ送る)の順になる。図でも③に給水ポンプと「水」の矢印がつながり、②の先に「タービンへ」の矢印がある。自然循環ボイラは蒸発管内の気水混合物と降水管内の水の密度差で循環するため、循環ポンプを持たない点が強制循環ボイラとの違いである。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問16
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問332.風力発電に採用される風車の羽根(ブレード)の形状として、不適切なものは。
- イ.プロペラ形
- ロ.ダリウス形
- ハ.クロスフロー形
- ニ.ジャイロミル形
正解:ハ.クロスフロー形
解説:クロスフロー形は横流水車(クロスフロータービン)や送風機の形式であって、風車のブレード形状には用いない。イのプロペラ形は水平軸風車の代表で大型風力発電の主流、ロのダリウス形は曲線状の翼を持つ垂直軸風車、ニのジャイロミル形は直線状の翼を垂直に配した垂直軸風車(ダリウス形の一種)で、いずれも風車として実用されている。垂直軸形は風向きに左右されず、増速機や発電機を地上に置ける利点がある。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問17
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問333.架空送電線路に使用されるアークホーンの記述として、正しいものは。
- イ.電線と同種の金属を電線に巻き付けて補強し、電線の振動による素線切れなどを防止する。
- ロ.電線におもりとして取り付け、微風により生じる電線の振動を吸収し、電線の損傷などを防止する。
- ハ.がいしの両端に設け、がいしや電線を雷の異常電圧から保護する。
- ニ.多導体に使用する間隔材で、強風による電線相互の接近・接触や負荷電流、事故電流による電磁吸引力から素線の損傷を防止する。
正解:ハ.がいしの両端に設け、がいしや電線を雷の異常電圧から保護する。
解説:アークホーンはがいし連の両端に取り付ける金属製の電極で、雷サージによるフラッシオーバをがいし表面ではなくホーン間で起こさせる。これによりアークの熱からがいしの破損と電線の溶断を防ぐ。イはアーマロッド(電線と同種金属を巻き付けて補強する)、ロはダンパ(おもりで微風振動を吸収する)、ニはスペーサ(多導体の素導体間隔を保つ)の説明で、いずれも別の架線金具である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問18
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問334.変電設備に関する記述として、誤っているものは。
- イ.変電所は、SF₆ガスを用いた絶縁開閉装置(GIS)を使用し小型化が進んでいる。
- ロ.空気遮断器は、発生したアークに圧縮空気を吹き付けて消弧するものである。
- ハ.断路器は、送配電線や変電所の母線、機器などの故障時に電路を自動遮断するものである。
- ニ.変圧器の負荷時タップ切換装置は、電力系統の電圧調整などを行うことを目的に組み込まれたものである。
正解:ハ.断路器は、送配電線や変電所の母線、機器などの故障時に電路を自動遮断するものである。
解説:断路器(DS)は消弧装置を持たないため、負荷電流や短絡電流を遮断する能力がなく、無負荷・無電流の状態で電路を開閉して点検時の区分・絶縁を確保する機器である。故障時に自動的に電路を遮断するのは遮断器(CB)の役割で、ハの記述は断路器と遮断器を取り違えている。イのGISはSF₆ガスの高い絶縁耐力を利用して機器を金属容器に収め設置面積を大幅に減らすもの、ロの空気遮断器の消弧方式、ニの負荷時タップ切換装置(LTC)による電圧調整は、いずれも正しい。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問19
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問335.高圧受電設備に雷その他による異常な過大電圧が加わった場合の避雷器の機能として、適切なものは。
- イ.過大電圧に伴う電流を大地へ分流することによって過大電圧を制限し、過大電圧が過ぎ去った後に、電路を速やかに健全な状態に回復させる。
- ロ.過大電圧が侵入した相を強制的に切り離し回路を正常に保つ。
- ハ.内部の限流ヒューズが溶断して、保護すべき電気機器を電源から切り離す。
- ニ.電源から保護すべき電気機器を一時的に切り離し、過大電圧が過ぎ去った後に再び接続する。
正解:イ.過大電圧に伴う電流を大地へ分流することによって過大電圧を制限し、過大電圧が過ぎ去った後に、電路を速やかに健全な状態に回復させる。
解説:避雷器(LA)は、通常の電圧では絶縁物として振る舞い、雷サージなどの過大電圧が加わると導通してサージ電流を大地へ流し、機器にかかる電圧を制限電圧以下に抑える。サージが去ると続流を速やかに遮断して元の絶縁状態に自動的に復帰するため、電路を開放したり機器を切り離したりはしない。ロとニのように相や機器を切り離す動作は行わず、ハのようにヒューズが溶断するのは高圧カットアウトや限流ヒューズ付負荷開閉器の動作である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問20
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問336.過電流継電器試験時の注意事項として、誤っているものは。
- イ.過電流継電器の現状の整定値を記録しておく。
- ロ.変流器による異常電圧の発生を防ぐため、電流用試験端子の継電器側端子の全てを短絡しておく。
- ハ.試験電流が流れて電流計の破損を防ぐため、受電設備の電流計の切換スイッチを「切」にしておく。
- ニ.遮断器のトリップコイルが動作しても遮断器が開放されない場合、速やかに試験電流の通電を停止する。
正解:ロ.変流器による異常電圧の発生を防ぐため、電流用試験端子の継電器側端子の全てを短絡しておく。
解説:変流器(CT)は二次側を開放すると鉄心が過飽和になって二次端子に高電圧が生じ、絶縁破壊や感電の危険がある。したがって試験の際に短絡しておくのは「変流器側」の端子であり、継電器側を短絡してしまうとCT二次回路が開放になり、防ごうとした異常電圧をかえって発生させることになる。ロはこの短絡すべき側を取り違えているため誤り。イの整定値の記録(試験後に元に戻すため)、ハの電流計切換スイッチの扱い、ニの通電停止は、いずれも適切な注意事項である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問36
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問337.変圧器の絶縁油の劣化診断に直接関係のないものは。
- イ.油中ガス分析
- ロ.真空度測定
- ハ.絶縁耐力試験
- ニ.酸価度試験(全酸価試験)
正解:ロ.真空度測定
解説:真空度測定は真空遮断器(VCB)や真空バルブの内部真空度の低下を調べる試験で、絶縁油とは関係がない。イの油中ガス分析は、内部の過熱や部分放電で油が分解して生じる水素・メタン・アセチレンなどの可燃性ガスを検出して内部異常を推定する方法。ハの絶縁耐力試験は油に電極を浸して絶縁破壊電圧を測り、水分や不純物の混入を判定する方法。ニの酸価度試験は油の酸化による劣化の程度を全酸価(mgKOH/g)で評価する方法で、いずれも絶縁油の劣化診断法である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問37
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問338.①で示す機器に関する記述として、正しいものは。

- イ.零相電流を検出する。
- ロ.異常電圧を検出する。
- ハ.零相電圧を検出する。
- ニ.短絡電流を検出する。
正解:イ.零相電流を検出する。
解説:①は零相変流器(ZCT)である。三相3線を一括して環状鉄心に貫通させると、地絡がないときは3線の電流の和(ベクトル和)が零で二次側に出力は生じない。地絡が生じると和が零でなくなり、その差分が零相電流として二次側に現れるので、これを地絡継電器(GR)で検出して開閉器を動作させる。ハの零相電圧を検出するのはZPD(零相電圧検出装置)、ニの短絡電流の検出は変流器(CT)と過電流継電器(OCR)の役割である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問41
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問339.②で示す部分に使用するCVTケーブルとして、適切なものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:CVTケーブルは、CV(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシース)ケーブルの単心を3本より合わせたトリプレックス形をいう。高圧用では1心ごとに、導体→内部半導電層→架橋ポリエチレン絶縁体→外部半導電層→銅シールド→ビニルシースという構成をとる。半導電層は導体と絶縁体の境界の電界集中を緩和し、銅シールドは遮へいと地絡電流の帰路の役割を果たす。ロがこの構成を満たす。イは半導電層と銅シールドがなく低圧用のCVケーブル、ハは3心を1つの共通シースに収めた3心CVケーブルでより合わせ形ではない、ニはビニル絶縁のVVRケーブルで高圧引込には使用できない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問42
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
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問340.③で示す機器の役割は。

- イ.高電圧を低電圧に変成する。
- ロ.零相電圧を検出する。
- ハ.地絡電圧を検出する。
- ニ.電路に侵入した過電圧を抑制する。
正解:イ.高電圧を低電圧に変成する。
解説:③は計器用変圧変流器(VCT)を構成する計器用変圧器(VT)で、単線結線図でも変流器とともに一つの枠に収められ、電力量計(Wh)へ配線されている。高圧の電圧を計器が扱える低電圧(通常110V)に、電流を小電流(通常5A)に変成して電力量計に送るのが役割である。ロの零相電圧の検出はZPD、ハの地絡の検出はZCTと地絡継電器、ニの過電圧の抑制は避雷器の役割で、いずれもこの機器の機能ではない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問43
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問341.④で示す機器に関する記述で、正しいものは。

- イ.電路に地絡が生じた場合、電路を自動的に遮断する。
- ロ.過負荷電流及び短絡電流を自動的に遮断する。
- ハ.過負荷電流は遮断できるが、短絡電流は遮断できない。
- ニ.負荷電流が流れていない状態で開閉する。
正解:ニ.負荷電流が流れていない状態で開閉する。
解説:④は断路器(DS)である。消弧装置を持たないため電流を遮断する能力がなく、必ず遮断器を開いて無負荷・無電流にしてから操作する(負荷電流を流したまま開くとアークが継続し重大事故になる)。点検時に電路を確実に区分し、作業箇所を電源から切り離すのが役割である。イの地絡遮断は地絡継電装置と遮断器の組合せ、ロの過負荷・短絡の遮断は遮断器(CB)、ハのように過負荷のみ遮断できるのは高圧交流負荷開閉器(LBS)などで、いずれも断路器の機能ではない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問44
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問342.⑤に設置する機器と接地線の最小太さの組合せで、適切なものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:イ.
解説:⑤は主遮断装置の電源側に設ける避雷器(LA)である。避雷器は点検・試験のために電路から切り離せるよう直列に断路器(DS)を設け、接地はA種接地工事とする。高圧受電設備規程では避雷器の接地線は14mm²以上(表示はE14)と定められており、断路器とE14を組み合わせたイが適切。ロとニは接地線がE8(8mm²)で規定の太さに足りない。ハは接地線はE14だが、切離し用の機器がヒューズであり、サージ電流で不要動作するおそれがあるため避雷器の切離しには用いない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問45
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問343.⑥で示す機器の端子記号を表したもので、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:⑥は変流器(CT)である。CTの端子記号は、一次側を大文字のK(電源側)とL(負荷側)、二次側を小文字のk・lで表し、Kとkが同じ極性の端子になる。したがって一次側が上からK・L、二次側がk・lの順に並ぶロが正しい。イは一次側がL・lの並びで大文字と小文字が混在しており、ハは一次側がK・kで二次側がL・lと大文字小文字が入れ替わっている。ニも一次側にlとLが混在しており、いずれも一次側K→L・二次側k→lという対応になっていない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問46
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問344.⑦で示す回路の絶縁耐力試験の検査で使用されることのないものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:絶縁耐力試験では、試験の前後に絶縁抵抗を測る絶縁抵抗計(イ)、規定の試験電圧を10分間印加する高圧絶縁耐力試験装置(ハ)、試験後に機器やケーブルに残った電荷を安全に放電する放電用接地棒(ニ)を使用する。ロのクランプ形の計器はΩ表示があり、運転を止めずに接地抵抗や漏えい電流を測るためのもので、絶縁耐力試験そのものには使用しない。なお高圧の電路の試験電圧は最大使用電圧の1.5倍(交流)で、ケーブルなど直流で行う場合はその2倍とする。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問47
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問345.⑧で示す部分に設置する機器の図記号として、適切なものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:⑧は500kV·Aの変圧器の一次側に設ける開閉装置である。高圧カットアウト(PC)が使えるのは300kV·A以下の変圧器(コンデンサは50kvar以下)に限られるため、500kV·Aでは限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(LBS)を用いる。負荷開閉器の記号にヒューズを組み合わせたロが正しい。イは断路器で負荷電流を開閉できず、ハはヒューズのない高圧交流負荷開閉器で短絡保護ができない。ニは高圧カットアウトの記号で、容量の制限から500kV·Aの変圧器には使用できない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問48
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
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問346.⑨で示す部分の図記号で、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:イ.
解説:⑨は500kV·A変圧器の高圧側(6 600V側)に施す接地である。電技解釈29条により、高圧用の機械器具および高圧の電路に施す接地はA種接地工事となるので、図記号はE_A(イ)が正しい。ロのB種接地工事は高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側に施し、混触時に低圧側の電位上昇を抑えるためのもの。ハのC種は300Vを超える低圧用、ニのD種は300V以下の低圧用の機器に施す接地で、いずれも高圧側には用いない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問49
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
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問347.⑩で示す機器の使用目的は。

- イ.低圧電路の過電圧を検出し、電路を遮断する。
- ロ.低圧電路の地絡電流を検出し、電路を遮断する。
- ハ.低圧電路の過負荷及び短絡を検出し、電路を遮断する。
- ニ.低圧電路の過負荷及び短絡を開閉器のヒューズにより遮断する。
正解:ハ.低圧電路の過負荷及び短絡を検出し、電路を遮断する。
解説:⑩は変圧器の二次側(低圧側)の分岐に設けられた配線用遮断器(MCCB)である。過負荷電流に対しては熱動素子(バイメタル)が時間をかけて動作し、短絡電流に対しては電磁素子が瞬時に動作して電路を自動的に遮断する。ヒューズと違って溶断部品の交換が不要で、遮断後は再投入して繰り返し使用できるため、ニのようにヒューズで遮断するものではない。ロの地絡電流を検出して遮断するのは漏電遮断器(ELCB)、イのように過電圧を検出して遮断する機能は配線用遮断器にはない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問50
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問348.火力発電所で採用されている大気汚染を防止する環境対策として、誤っているものは。
- イ.電気集じん器を用いて二酸化炭素の排出を抑制する。
- ロ.排煙脱硝装置を用いて窒素酸化物を除去する。
- ハ.排煙脱硫装置を用いて硫黄酸化物を除去する。
- ニ.液化天然ガス(LNG)など硫黄酸化物をほとんど排出しない燃料を使用する。
正解:イ.電気集じん器を用いて二酸化炭素の排出を抑制する。
解説:電気集じん器は、コロナ放電で排ガス中のばいじん(固体の粒子)を帯電させ集じん極に吸着させる装置で、除去できるのはばいじんである。二酸化炭素は気体で帯電・捕集できないため、「二酸化炭素の排出を抑制する」とするイが誤り。ロの排煙脱硝装置(NOxをアンモニアと触媒で窒素と水に還元)、ハの排煙脱硫装置(SOxを石灰スラリーで吸収)、ニのLNGなど硫黄分の少ない燃料への転換は、いずれも実際に採られている大気汚染対策である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問16
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問349.風力発電に関する記述として、誤っているものは。
- イ.風力発電装置は、風速等の自然条件の変化により発電出力の変動が大きい。
- ロ.一般に使用されているプロペラ形風車は、垂直軸形風車である。
- ハ.風力発電装置は、風の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する装置である。
- ニ.プロペラ形風車は、一般に風速によって翼の角度を変えるなど風の強弱に合わせて出力を調整することができる。
正解:ロ.一般に使用されているプロペラ形風車は、垂直軸形風車である。
解説:プロペラ形風車は回転軸が地面と水平になる水平軸形風車であり、垂直軸形ではないのでロが誤り。垂直軸形にはダリウス形・ジャイロミル形・サボニウス形などがあり、風向きに左右されず増速機や発電機を地上に置けるという特徴を持つ。イの自然条件による出力変動、ハの風の運動エネルギーを電気に変換するという原理、ニのピッチ制御(翼の角度を変えて出力を調整する)は、いずれも正しい記述である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問17
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問350.架空電線路の支持物の強度計算を行う場合、一般的に考慮しなくてもよいものは。
- イ.風圧荷重
- ロ.径間
- ハ.襲雷頻度
- ニ.支持物及び電線への氷雪の付着
正解:ハ.襲雷頻度
解説:支持物の強度計算では、電線や支持物にかかる機械的な力を積み上げる。イの風圧荷重(甲種・乙種・丙種)、ロの径間(長いほど電線の重量や風圧が増える)、ニの氷雪の付着(着氷雪により重量と受風面積が増える)は、いずれも荷重として考慮する。ハの襲雷頻度は雷の発生しやすさを表す指標で、避雷器や架空地線などの雷害対策の要否を判断する材料にはなるが、支持物にかかる機械的荷重とは無関係なので、強度計算では考慮しない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問18
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問351.配電用変電所に関する記述として、誤っているものは。
- イ.配電電圧の調整をするために、負荷時タップ切換変圧器などが設置されている。
- ロ.送電線路によって送られてきた電気を降圧し、配電線路に送り出す変電所である。
- ハ.配電線路の引出口に、線路保護用の遮断器と継電器が設置されている。
- ニ.高圧配電線路は一般に中性点接地方式であり、変電所内で大地に直接接地されている。
正解:ニ.高圧配電線路は一般に中性点接地方式であり、変電所内で大地に直接接地されている。
解説:日本の6.6kV高圧配電線路は一般に非接地方式であり、変電所内で中性点を大地に直接接地してはいない。非接地とすることで地絡電流を小さく抑え、通信線への誘導障害や地絡時の被害を軽減している。したがってニが誤り。イの負荷時タップ切換変圧器(LRT)による電圧調整、ロの送電電圧を配電電圧に降圧するという配電用変電所の役割、ハの引出口への遮断器と保護継電器の設置は、いずれも正しい記述である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問19
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問352.公称電圧6.6kVの高圧受電設備に使用する高圧交流遮断器(定格電圧7.2kV、定格遮断電流12.5kA、定格電流600A)の遮断容量[MV·A]は。
- イ.80
- ロ.100
- ハ.130
- ニ.160
正解:ニ.160
解説:三相の遮断容量は、定格電圧と定格遮断電流から Ps=√3×定格電圧×定格遮断電流 で求める。√3×7.2kV×12.5kA=1.732×7.2×12.5≒156MV·A なので、最も近い値は160MV·Aとなる。ここで用いるのは公称電圧6.6kVではなく定格電圧7.2kV、定格電流600Aではなく定格遮断電流12.5kAである点に注意する。6.6kVで計算すると143MV·A、定格電流600Aで計算すると7.5MV·Aとなり、いずれも選択肢と合わない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問20
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問353.高圧受電設備に使用されている過電流継電器(OCR)の試験項目として、誤っているものは。
- イ.遮断器を含めた動作時間を測定する連動試験
- ロ.整定した瞬時要素通りにOCRが動作することを確認する瞬時要素動作電流特性試験
- ハ.過電流の大きさに応じてOCRが動作するまでの時間を測定する限時要素動作時間特性試験
- ニ.OCRが動作する最小電圧を測定する最小動作電圧試験
正解:ニ.OCRが動作する最小電圧を測定する最小動作電圧試験
解説:過電流継電器(OCR)は変流器から入力される電流の大きさで動作する継電器なので、電圧を判定要素とする「最小動作電圧試験」は行わない。したがってニが誤り。実際に行うのは、イの遮断器を含めた連動試験(継電器の動作から遮断器が開くまでの一連の確認)、ロの瞬時要素動作電流特性試験(短絡時に瞬時に動作する整定値の確認)、ハの限時要素動作時間特性試験(電流の大きさに応じた動作時間の確認)である。電圧で動作するのは不足電圧継電器や過電圧継電器である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問36
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問354.高圧ケーブルの絶縁抵抗の測定を行うとき、絶縁抵抗計の保護端子(ガード端子)を使用する目的として、正しいものは。
- イ.絶縁物の表面を流れる漏れ電流も含めて測定するため。
- ロ.高圧ケーブルの残留電荷を放電するため。
- ハ.絶縁物の表面を流れる漏れ電流による誤差を防ぐため。
- ニ.指針の振切れによる焼損を防ぐため。
正解:ハ.絶縁物の表面を流れる漏れ電流による誤差を防ぐため。
解説:高圧ケーブルの絶縁抵抗を測る際、本来知りたいのは絶縁体内部を流れる漏れ電流だが、端末部の絶縁物表面にも汚損や湿気による表面漏れ電流が流れ、測定値を低く見せてしまう。ガード端子(保護端子)にシールドを接続すると、この表面漏れ電流を測定回路から迂回させ、誤差を取り除くことができる。したがってハが正しい。イは目的が逆で、表面漏れ電流を「含めない」ためのもの。ロの残留電荷の放電は放電棒の役割、ニの指針の保護はガード端子の機能ではない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問37
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問355.①で示す図記号の機器に関する記述として、正しいものは。

- イ.零相電流を検出する。
- ロ.短絡電流を検出する。
- ハ.欠相電圧を検出する。
- ニ.零相電圧を検出する。
正解:ニ.零相電圧を検出する。
解説:①は接地形計器用変圧器(EVT/ZPD)で、三相の各相電圧を合成して零相電圧を取り出す機器である。地絡が生じると三相電圧のバランスが崩れて零相電圧が現れるので、これを検出して地絡方向継電器(DGR)の電圧入力とし、地絡の方向判別に用いる。図でも一次側が接地され、地絡方向継電器(I⊥>の記号)へ配線されている。イの零相電流の検出は零相変流器(ZCT)、ロの短絡電流の検出は変流器(CT)と過電流継電器(OCR)の役割である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問41
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問356.②に設置する単相機器の必要最少数量は。

- イ.1
- ロ.2
- ハ.3
- ニ.4
正解:ロ.2
解説:②は電圧計へ電圧を供給する計器用変圧器(VT)で、図に「V2V」と記されているとおりV結線で使用する。V結線は単相の変圧器2台で三相の電圧を扱える結線方式なので、必要最少数量は2台となる。三相分をすべて備えるY結線なら3台必要だが、計器用としてはV結線で足りるため、経済性からV結線が広く用いられる。イの1台では三相の線間電圧を測れず、ニの4台は過剰である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問42
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問357.図中の3a、3bに入る図記号の組合せとして、正しいものは。 (選択肢は下表のイ・ロ・ハ・ニから選ぶ)

- イ.3a:E_A / 3b:E_D
- ロ.3a:E_D / 3b:E_A
- ハ.3a:E_D / 3b:E_D
- ニ.3a:E_A / 3b:E_B
正解:イ.3a:E_A / 3b:E_D
解説:図をよく見ると、3aは電力需給用計器用変成器(VCT)を囲む外枠=金属製外箱から引き出された接地であり、3bは計器用変圧器(VT)の二次側電路に施す接地である。高圧用の機械器具の金属製外箱には電技解釈29条によりA種接地工事(E_A)、高圧計器用変成器の二次側電路には同28条によりD種接地工事(E_D)を施すので、イの組合せが正しい。同じVCTでも「外箱」と「二次側電路」で接地の種別が変わる点が要点で、二次側から引き出されている3bと、外箱から引き出されている3aを図で見分ける必要がある。B種(E_B)は高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側に施す接地で、ここには該当しない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問43
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問358.④で示す機器の役割は。

- イ.高圧電路の電流を変流する。
- ロ.電路に侵入した過電圧を抑制する。
- ハ.高電圧を低電圧に変圧する。
- ニ.地絡電流を検出する。
正解:イ.高圧電路の電流を変流する。
解説:④は変流器(CT)である。図でも過電流継電器(I>)と電流計(A)へ配線されており、高圧電路に流れる大きな電流を計器や継電器が扱える小さな電流(一般に定格5A)に変流するのが役割なので、イが正しい。ロの過電圧の抑制は避雷器(LA)、ハの高電圧を低電圧に変圧するのは計器用変圧器(VT)、ニの地絡電流の検出は零相変流器(ZCT)の役割で、いずれもこの位置の機器の機能ではない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問44
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問359.⑤で示す図記号の機器と文字記号(略号)の組合せとして、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:⑤の図記号は、刃の先端に小さな丸(負荷電流を開閉できることを示す記号)が付いた開閉器にヒューズを組み合わせたもので、限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器=LBSを表す。写真はアークホーンと円筒形の限流ヒューズをフレームに組んだLBSで、略号もLBSとなっているニが正しい組合せ。イとハの写真は磁器製の箱を引き外して開閉する高圧カットアウト(PC)で、図記号の丸印がなく⑤とは別の機器である。ロは写真こそLBSだが略号がPF(限流ヒューズ単体)となっており、機器名として一致しない。図記号の「丸印の有無」で断路器・負荷開閉器を見分けるのが要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問45
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問360.⑥に設置する機器の組合せとして、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:イ.
解説:⑥は破線で示された2つの計器で、図では電圧回路(VT側)と電流回路(CT側)の両方から配線を受けている。両方の入力が必要なのは電力計(kW)と力率計(cosφ)なので、この2つを組み合わせたイが正しい。ロは周波数計(Hz)と力率計、ハは電流計(A)と力率計、ニは電流計と周波数計の組合せ。周波数計や電流計は片方の入力しか使わないため、電圧・電流の両方から配線されている⑥には該当しない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問46
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問361.⑦で示す部分の相確認に用いるものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:相確認(検相)に用いるのは検相器で、写真ロは2本の高圧用検電プローブをコードでつないだ高低圧用の検相器である。2点間の電位差や位相の一致・不一致を調べ、三相の相順や相の同一性を確認する。イは電圧・電流の測定用リード付き計測器、ハは棒状の高圧検電器(充電の有無を調べるもので相順は分からない)、ニは先端に3つの表示部を備えるが検電表示用で、いずれも相確認の用途ではない。停電・復電時や機器の接続替え後には、相順を誤ると電動機が逆転するため検相が欠かせない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問47
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問362.⑧で示す部分に設置できる機器は。

- イ.限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器
- ロ.断路器
- ハ.高圧気中負荷開閉器
- ニ.ヒューズ付高圧カットアウト
正解:イ.限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器
解説:⑧は定格設備容量100kvarの高圧進相コンデンサの回路に設ける開閉装置である。高圧カットアウト(PC)を使えるのはコンデンサでは50kvar以下に限られるため、100kvarではニは使用できない。短絡保護も兼ねる必要があるので、限流ヒューズを内蔵した高圧交流負荷開閉器(LBS)を用いるイが正しい。ロの断路器は負荷電流を開閉できず、ハの高圧気中負荷開閉器は負荷電流は開閉できるがヒューズがなく短絡保護ができない。コンデンサ50kvar・変圧器300kV·Aという高圧カットアウトの適用限度が判断の決め手である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問48
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問363.⑨で示す機器の役割として、誤っているものは。

- イ.コンデンサ回路の突入電流を抑制する。
- ロ.コンデンサの残留電荷を放電する。
- ハ.電圧波形のひずみを改善する。
- ニ.第5調波等の高調波障害の拡大を防止する。
正解:ロ.コンデンサの残留電荷を放電する。
解説:⑨は高圧進相コンデンサと直列に接続する直列リアクトル(SR)である。役割は、イの投入時の突入電流の抑制、ハの高調波電流を抑えて電圧波形のひずみを改善すること、ニの第5調波などに対して回路を誘導性に保ち高調波障害の拡大を防止することである。一方、ロのコンデンサの残留電荷を放電するのは放電コイル(NR)または放電抵抗の役割であって、直列リアクトルの機能ではないため誤り。直列リアクトルはコンデンサリアクタンスの6%を標準とする点も併せて押さえておきたい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問49
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問364.⑩で示す動力制御盤内から電動機に至る配線で、必要とする電線本数(心線数)は。

- イ.3
- ロ.4
- ハ.5
- ニ.6
正解:ニ.6
解説:動力制御盤内に描かれているのはスターデルタ始動器の図記号である。スターデルタ始動では、始動時に固定子巻線をY結線として各相にかかる電圧を1/√3に下げ、加速後にΔ結線へ切り換える。この切換えを制御盤側で行うため、各相巻線の両端すべてを盤へ引き出す必要があり、3相×2=6本の配線が必要になる。イの3本は全電圧始動(直入れ)の場合の本数。なお電動機の接地線はこの心線数には含めない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問50
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問365.図は汽力発電所の再熱サイクルを表したものである。図中の(A)、(B)、(C)、(D)の組合せとして、正しいものは。

- イ.(A)再熱器 (B)復水器 (C)過熱器 (D)ボイラ
- ロ.(A)過熱器 (B)復水器 (C)再熱器 (D)ボイラ
- ハ.(A)ボイラ (B)過熱器 (C)再熱器 (D)復水器
- ニ.(A)復水器 (B)ボイラ (C)過熱器 (D)再熱器
正解:ハ.(A)ボイラ (B)過熱器 (C)再熱器 (D)復水器
解説:再熱サイクルの流れは、(A)ボイラで水を蒸気にし、(B)過熱器で高温の蒸気にして高圧タービンへ送る。高圧タービンで仕事をした蒸気を(C)再熱器へ戻して再び加熱し、低圧タービンへ送る。低圧タービンを出た蒸気は(D)復水器で冷却されて水に戻り、給水ポンプでボイラへ戻る。したがってハの組合せが正しい。再熱サイクルは、高圧タービンの排気を再熱器で加熱し直すことで熱効率を高め、低圧タービン最終段の蒸気の湿り(水滴)を減らして翼の腐食を防ぐのが目的である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問16
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問366.高圧電力系統に連系する太陽電池発電設備の太陽電池モジュールから電力系統へ至る機器の接続順序として、正しいものは。 ただし、当設備にはマイクロインバータを使用していないものとする。
- イ.太陽電池モジュール-パワーコンディショナ-接続箱-変圧器-電力系統
- ロ.太陽電池モジュール-接続箱-パワーコンディショナ-変圧器-電力系統
- ハ.太陽電池モジュール-パワーコンディショナ-変圧器-接続箱-電力系統
- ニ.太陽電池モジュール-接続箱-変圧器-パワーコンディショナ-電力系統
正解:ロ.太陽電池モジュール-接続箱-パワーコンディショナ-変圧器-電力系統
解説:太陽電池モジュールが発電した直流は、まず接続箱で複数の回路をまとめ、パワーコンディショナ(パワコン)で直流から交流に変換する。その交流を高圧の系統に合わせて変圧器で昇圧し、電力系統へ連系する。したがって「モジュール→接続箱→パワーコンディショナ→変圧器→電力系統」の順となるロが正しい。パワコンは直流を交流に変える装置なので変圧器(交流を扱う)より前に置かれ、接続箱はモジュール直後で直流をまとめる位置に入る、という順序関係が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問17
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問367.長距離送電線路のフェランチ効果とは。
- イ.受電端電圧が送電端電圧より高くなる現象。
- ロ.受電端電圧が送電端電圧より低くなる現象。
- ハ.受電端電圧と送電端電圧が常に等しい現象。
- ニ.受電端電圧と送電端電圧が常に不安定な現象。
正解:イ.受電端電圧が送電端電圧より高くなる現象。
解説:フェランチ効果は、受電端電圧が送電端電圧より高くなる現象である。長距離送電線や地中ケーブルでは線路の対地静電容量が大きく、軽負荷や無負荷のときにこの静電容量に進み電流(充電電流)が流れる。進み電流は線路のリアクタンスによって受電端の電圧を押し上げるため、受電端の方が電圧が高くなる。したがってイが正しい。重負荷時は遅れ電流による電圧降下で受電端の方が低くなるのが普通で、フェランチ効果は軽負荷・無負荷時に問題となる。対策として分路リアクトルを設けて進み電流を打ち消す。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問18
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問368.送電用変圧器の中性点接地方式に関する記述として、誤っているものは。
- イ.非接地方式は、中性点を接地しない方式で、異常電圧が発生しやすい。
- ロ.直接接地方式は、中性点を導線で接地する方式で、地絡電流が大きい。
- ハ.抵抗接地方式は、地絡故障時、通信線に対する電磁誘導障害が直接接地方式と比較して大きい。
- ニ.消弧リアクトル接地方式は、中性点を送電線路の対地静電容量と並列共振するようなリアクトルで接地する方式である。
正解:ハ.抵抗接地方式は、地絡故障時、通信線に対する電磁誘導障害が直接接地方式と比較して大きい。
解説:電磁誘導障害の大きさは地絡電流の大きさに比例する。抵抗接地方式は中性点と大地の間に抵抗を入れて地絡電流を抑える方式なので、地絡電流が大きい直接接地方式に比べて誘導障害は小さい。したがって「大きい」とするハが誤り。イの非接地方式は地絡電流が小さい反面、間欠アーク地絡などで異常電圧を生じやすい。ロの直接接地方式は電位上昇を抑えられる代わりに地絡電流が大きい。ニの消弧リアクトル接地は対地静電容量と並列共振させて地絡電流を打ち消す方式で、いずれも正しい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問19
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問369.次の機器のうち、高頻度開閉を目的に使用されるものは。
- イ.高圧断路器
- ロ.高圧交流負荷開閉器
- ハ.高圧交流真空電磁接触器
- ニ.高圧交流遮断器
正解:ハ.高圧交流真空電磁接触器
解説:高圧交流真空電磁接触器(VMC)は、真空バルブ内で電流を開閉し、電磁石で高速に投入・開放できるため、電動機やコンデンサの頻繁な入り切りに用いられる。開閉寿命が長く高頻度開閉に適しているので、ハが正しい。イの断路器は無負荷でしか開閉できず、ロの負荷開閉器は日常の開閉には使うが高頻度用ではない。ニの遮断器は短絡電流の遮断を主目的とし、機構が大形で頻繁な開閉には向かない。用途に応じて「区分・切離しは断路器、短絡遮断は遮断器、頻繁な負荷開閉は電磁接触器」と役割を分けて覚えるとよい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問20
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問370.高圧受電設備に使用されている地絡方向継電器(DGR)の保護装置試験として、行わないものは。
- イ.動作電流値試験
- ロ.動作電圧値試験
- ハ.動作周波数試験
- ニ.位相特性試験
正解:ハ.動作周波数試験
解説:地絡方向継電器(DGR)は、零相電流の大きさと、零相電圧との位相関係から地絡の方向を判別して動作する。そのため試験では、イの動作電流値(零相電流をどの値で動作するか)、ロの動作電圧値(零相電圧の整定値)、ニの位相特性(電流と電圧の位相差に対する動作範囲)を確認する。周波数は系統で一定に保たれており動作判定の要素ではないので、ハの動作周波数試験は行わない。DGRが「大きさ+方向(位相)」で判定する継電器であることが、位相特性試験を行い周波数試験を行わない理由である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問36
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問371.受電電圧6 600Vの受電設備が完成した時の自主検査で、一般に行わないものは。
- イ.高圧電路の絶縁耐力試験
- ロ.高圧機器の接地抵抗測定
- ハ.変圧器の温度上昇試験
- ニ.地絡継電器の動作試験
正解:ハ.変圧器の温度上昇試験
解説:変圧器の温度上昇試験は、定格負荷を長時間かけて巻線や油の温度上昇が規定内かを確認する試験で、製造工場で行う形式試験・受入試験にあたる。現地で受電設備が完成したときの自主検査では一般に行わないため、ハが正解。イの高圧電路の絶縁耐力試験(規定電圧を10分間印加)、ロの高圧機器の接地抵抗測定、ニの地絡継電器の動作試験は、いずれも受電前の完成時自主検査として実施する項目である。完成検査では「設備が規定どおり施工され、保護装置が正しく働くか」を確認するのが目的である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問37
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問372.①で示す図記号の機器に関する記述として、正しいものは。

- イ.零相電流を検出する。
- ロ.零相電圧を検出する。
- ハ.異常電圧を検出する。
- ニ.短絡電流を検出する。
正解:ロ.零相電圧を検出する。
解説:①は接地形計器用変圧器(EVT/ZPD)で、三相の各相電圧を合成して零相電圧を取り出す機器である。地絡が生じると三相電圧のバランスが崩れて零相電圧が現れるので、これを検出して地絡方向継電器(DGR)の電圧入力とし、地絡の方向判別に用いる。図でも一次側が接地され、地絡方向継電器(I⊥>の記号)へ配線されている。イの零相電流の検出は零相変流器(ZCT)、ニの短絡電流の検出は変流器(CT)と過電流継電器(OCR)の役割で、いずれも①の機能ではない。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問41
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問373.③で示す機器の名称と文字記号(略号)の組合せとして、正しいものは。

- イ.電力需給用計器用変成器 EVT
- ロ.電力需給用計器用変成器 VCT
- ハ.零相計器用変圧器 ZVT
- ニ.零相計器用変圧器 ZCT
正解:ロ.電力需給用計器用変成器 VCT
解説:③は計器用変圧器(VT)と変流器(CT)を1つの箱に収めた電力需給用計器用変成器で、文字記号はVCT(Voltage and Current Transformer)である。図でも電力量計(Wh)へ配線されており、取引用の電力量計量に用いる位置にあることから判断できる。したがってロが正しい。イのEVTは接地形計器用変圧器の記号で名称と一致しない。ハ・ニの零相計器用変圧器という名称は一般に用いられず、ZCTは零相変流器の記号である。VCTは需要家の電力量を計るための機器という点が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問43
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問374.④に設置する機器は。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:④は図記号がブレード(断路刃)と刃受で表される断路器(DS)である。断路器は、機器や母線を点検するときに電源から確実に切り離すための機器で、写真では磁器がいしにブレードを取り付けた形状のロがこれにあたる。イは高圧カットアウト(PC)、ハは箱形の継電器・試験装置、ニは避雷器(LA)で、いずれも断路器とは外観が異なる。断路器は消弧装置を持たないため、必ず遮断器を開いて無負荷・無電流にしてから操作する点も併せて押さえておきたい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問44
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問375.⑤の部分に施設する機器と使用する本数として、適切なものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:⑤は計器用変圧器(VT)の一次側で、図の「V2V」の表示のとおりVTはV結線で2台使われている。各VTの一次側の2線それぞれに高圧限流ヒューズを入れて内部短絡から保護するため、2台×2本=4本が必要になる。形状は、VTの小容量の回路に用いる円筒形の高圧限流ヒューズなので、円筒形ヒューズを4本としたロが適切。イは同じ円筒形だが2本で足りず、ハ・ニの端子が板状のヒューズは変圧器やコンデンサの回路に用いる大電流用で、VTの一次側には使わない。V結線で4本という本数が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問45
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問376.⑥に設置する機器として、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:⑥は電圧計(V)や電圧計切換スイッチ(VS)へ向かう電圧回路の途中に設けられており、電圧回路の試験用端子(VTT)である。保護継電器や計器の試験のときに、この端子で外部の試験装置を接続したり回路を切り離したりする。写真のうち銘板に「VTT」と表示されたニが電圧試験用端子である。イは零相変流器(ZCT)、ロは避雷器や変流器などの別機器、ハは「CTT」と表示された電流試験用端子で、⑥が電圧回路にあることから電圧用のVTTを選ぶのが要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問46
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問377.⑦で示す部分に設置する機器の図記号と制御器具番号の組合せとして、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ハ.
解説:⑦は非常用予備発電装置と常用電源の切換え部(MC-DT)の手前にあり、停電を検出して非常用電源へ切り換える引金となる不足電圧継電器(UVR)である。図記号は電圧が整定値より下がったことを示す「U<」で、制御器具番号は27(不足電圧継電器)なので、この組合せのハが正しい。イの「U⊥>」(64・地絡過電圧)は地絡検出、ロの「U⊥<」も接地系の記号、ニの「U>」(59・過電圧継電器)は電圧が上がりすぎたときに動作するもので、停電(電圧低下)の検出には不足電圧継電器27を用いる点が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問47
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問378.⑨で示す機器の役割として、誤っているものは。

- イ.コンデンサ回路の突入電流を抑制する。
- ロ.電圧波形のひずみを改善する。
- ハ.第5調波等の高調波障害の拡大を防止する。
- ニ.コンデンサの残留電荷を放電する。
正解:ニ.コンデンサの残留電荷を放電する。
解説:⑨は高圧進相コンデンサ(SC)と直列に接続する直列リアクトル(SR)である。直列リアクトルは、イの投入時の突入電流の抑制、ロの高調波電流を抑えて電圧波形のひずみを改善すること、ハの第5調波などに対して回路を誘導性に保ち高調波障害の拡大を防止することが役割である。一方、ニのコンデンサの残留電荷を放電するのは放電コイル(または放電抵抗)の役割であって、直列リアクトルの機能ではないため、ニが誤り。直列リアクトルはコンデンサリアクタンスの6%を標準とし、高調波対策と突入電流抑制を担う点が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問49
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問379.⑩で示す部分の図記号で、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:イ.
解説:⑩は500kV·A変圧器の高圧側(一次側)に施す接地である。電技解釈29条により、高圧用の機械器具および高圧の電路に施す接地はA種接地工事となるので、図記号はE_A(イ)が正しい。ロのB種接地工事は高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側に施し、混触時に低圧側の電位上昇を抑えるためのもの。ハのC種は300Vを超える低圧用、ニのD種は300V以下の低圧用の機器に施す接地で、いずれも高圧側には用いない。接地記号の添字(A・B・C・D)が接地工事の種別を表す点を押さえておく。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問50
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問380.コージェネレーションシステムに関する記述として、最も適切なものは。
- イ.受電した電気と常時連系した発電システム
- ロ.電気と熱を併せ供給する発電システム
- ハ.深夜電力を利用した発電システム
- ニ.電気集じん装置を利用した発電システム
正解:ロ.電気と熱を併せ供給する発電システム
解説:コージェネレーション(熱電併給)は、ガスエンジン・ガスタービン・燃料電池などで発電するとともに、そのとき発生する排熱を給湯・冷暖房・蒸気などに利用するシステムである。発電だけでは40%前後の総合効率が、排熱利用を含めると70〜80%まで高まる点が最大の利点。イの常時連系は系統との接続形態の話、ハの深夜電力利用は蓄熱式機器などの運用方法、ニの電気集じん装置は排ガス中のばいじんを除去する環境装置で、いずれも熱電併給という定義とは関係がない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問16
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問381.再生可能エネルギーを活用した発電方式について、誤っているものは。
- イ.太陽光発電は、一般送配電事業者の系統と連系させる場合、系統連系保護装置が必要である。
- ロ.地熱発電は、ガスタービンを主力として発電する。
- ハ.水力発電は、電力需要のピーク供給力の役割がある。
- ニ.バイオマス発電は、主に植物や動物が生成・排出する有機物から得られる燃料を利用する。
正解:ロ.地熱発電は、ガスタービンを主力として発電する。
解説:地熱発電は、地下から取り出した高温の蒸気で蒸気タービンを回して発電する方式であり、燃焼ガスで回すガスタービンは用いない。したがってロが誤り。イの系統連系保護装置は、系統事故時に発電設備を切り離して単独運転を防ぐために必要(電技解釈220条以降)。ハの水力発電、とくに貯水池式・調整池式や揚水式は、出力を短時間で調整できるためピーク供給力として使われる。ニのバイオマス発電は木質チップ・家畜ふん尿・食品廃棄物などの有機物を燃料とするもので、いずれも正しい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問17
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問382.電力ケーブルのシース損として、正しいものは。
- イ.導体の抵抗による損失である。
- ロ.導体と金属シースとの静電容量による損失である。
- ハ.絶縁物の劣化による損失である。
- ニ.金属シースに発生する起電力による損失である。
正解:ニ.金属シースに発生する起電力による損失である。
解説:シース損は、導体に流れる電流がつくる磁束によって金属シース(遮へい層)に起電力が誘導され、そこに電流が流れることで生じる損失である。シース回路電流損とうず電流損に分けられ、シースを両端で接地すると電流が循環して損失が大きくなるため、片端接地やクロスボンドで抑える。イの導体の抵抗による損失は導体損(抵抗損)、ロ・ハの絶縁体で生じる損失は誘電体損で、いずれも別区分の損失である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問18
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問383.高圧受電設備の受電用遮断器の遮断容量を決定する場合に、必要なものは。
- イ.受電点の三相短絡電流
- ロ.受電用変圧器の容量
- ハ.最大負荷電流
- ニ.小売電気事業者との契約電力
正解:イ.受電点の三相短絡電流
解説:遮断容量とは、遮断器が安全に遮断できる短絡電流の大きさを表すもので、設置点に流れうる最大の短絡電流以上でなければならない。したがって決定に必要なのは受電点の三相短絡電流である。この値は電源側の百分率インピーダンスから求まり、需要家の設備規模ではなく系統側の強さで決まる。ロの変圧器容量、ハの最大負荷電流、ニの契約電力は、いずれも遮断器の定格電流や電線の太さを決める根拠にはなるが、遮断容量とは無関係である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問20
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問384.公称電圧6.6kVの交流電路に使用するケーブルの絶縁耐力試験を直流電圧で行う場合の試験電圧[V]の計算式は。
- イ.6 600 × 1.5 × 2
- ロ.6 600 × (1.15/1.1) × 1.5 × 2
- ハ.6 600 × 2 × 2
- ニ.6 600 × (1.15/1.1) × 2 × 2
正解:ロ.6 600 × (1.15/1.1) × 1.5 × 2
解説:絶縁耐力試験の試験電圧は公称電圧ではなく最大使用電圧を基準にする。公称電圧6 600Vの最大使用電圧は 6 600×(1.15/1.1)=6 900V。交流で試験する場合はその1.5倍(電技解釈15条)、ケーブルなど直流で試験する場合はさらにその2倍とするので、計算式は 6 600×(1.15/1.1)×1.5×2 となる。イは最大使用電圧への換算を忘れたもの、ハ・ニは交流での倍率1.5を2と取り違えたもので、「最大使用電圧へ換算 → 1.5倍 → 直流なら2倍」という順序が要点である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問36
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問385.①に設置する機器は。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ハ.
解説:①は架空引込線の直下に置かれ、内部に負荷開閉器・零相変流器・零相電圧検出用の変圧器(VT)・避雷器(LA)を収めた地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS)である。ハの写真は箱体に「VT」「LA」と表示があり、上下に高圧ケーブルが引き出された柱上設置形の外観で、これに該当する。イはモールド変圧器、ロは電力需給用計器用変成器(VCT)、ニは放熱板を備えた柱上変圧器で、いずれも引込口の区分開閉器としての機能を持たない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問41
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問386.②で示す機器の接地線(軟銅線)の最小太さと接地抵抗値の組合せとして、適切なものは。

- イ.3.5mm² / 100Ω
- ロ.8mm² / 50Ω
- ハ.14mm² / 10Ω
- ニ.22mm² / 50Ω
正解:ハ.14mm² / 10Ω
解説:②は避雷器(LA)に施す接地で、高圧の機器なのでA種接地工事となる。A種接地工事の接地抵抗値は10Ω以下(電技解釈17条)で、高圧受電設備規程では避雷器の接地線に14mm²以上の軟銅線を用いることとされているため、ハの組合せが適切。イの100ΩはD種、ロ・ニの50Ωは短時間で遮断する場合のB種に近い値で、いずれもA種の10Ω以下という基準を満たさない。接地線を太くするのは、雷サージという急峻で大きな電流を確実に大地へ逃がすためである。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問42
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問387.③で示す機器の文字記号(略号)は。

- イ.VTT
- ロ.VCT
- ハ.MCB
- ニ.VCB
正解:ロ.VCT
解説:③は計器用変圧器と変流器を1つの箱に収めた電力需給用計器用変成器で、文字記号はVCT(Voltage and Current Transformer)である。図でも電力量計(Wh)へ配線されており、取引用の電力量計量に用いる位置にあることから判断できる。ニのVCBは真空遮断器で、図では④より下の位置に×印の記号として描かれる。ハのMCBは配線用遮断器で低圧側に用いる。イのVTTという文字記号は一般に用いられない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問43
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問388.④の部分に施設する機器と使用する本数は。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:④は計器用変圧器(VT)の一次側に設ける高圧限流ヒューズである。図の「V2V」という表示のとおりVTはV結線で2台使われており、各VTの一次側2線それぞれにヒューズを入れるため 2台×2本=4本が必要になる。形状は、VTの内部短絡を小さな電流容量で確実に遮断する円筒形の高圧限流ヒューズ(ニ)を用いる。イとロの端子が板状のものは変圧器やコンデンサの回路に用いる大電流用のヒューズで、VTの一次側には使わない。ハは形状は正しいが本数が2本で足りない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問44
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問389.⑤で示す機器に関する記述として、正しいものは。

- イ.電路や機器の点検時に負荷電流が流れていない電路を開放する。
- ロ.地絡事故時に電路を遮断する。
- ハ.雷サージの侵入時に電路を開放する。
- ニ.短絡事故時に電路を遮断する。
正解:イ.電路や機器の点検時に負荷電流が流れていない電路を開放する。
解説:⑤は断路器(DS)である。消弧装置を持たないため電流を遮断する能力がなく、必ず遮断器を開いて無負荷・無電流にしてから操作する。点検時に電路を確実に区分し、作業箇所を電源から切り離して安全を確保するのが役割で、イが正しい。ロの地絡遮断は地絡継電装置と遮断器の組合せ、ニの短絡遮断は遮断器(VCB)の役割。ハの雷サージに対しては避雷器が電流を大地へ流して電圧を制限するのであって、電路を開放するわけではない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問45
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問390.⑥で示す部分に施設する機器の複線図として、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ハ.
解説:⑥は変流器(CT)で、三相3線式ではR相とT相の2台を設け、二次側のl端子どうしを渡り線でつないで共通線とし、その共通線を1か所でD種接地する。接地は感電と混触に備えて必要だが、2か所で接地すると閉回路ができて循環電流が流れ計測に誤差を生むため1点接地とするのが原則である。ハはこの結線と1点接地を正しく表している。イは接地がk側にあり、ロは接地位置が渡り線から外れており、ニは接地そのものがないため、いずれも誤りである。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問46
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問391.⑦に設置する機器の役割は。

- イ.1個の電流計で各相の電流を測定するために相を切り換える。
- ロ.電流計で電流を測定するために適切な電流値に変流する。
- ハ.大電流から電流計を保護する。
- ニ.1個の電流計で負荷電流と地絡電流を測定するために切り換える。
正解:イ.1個の電流計で各相の電流を測定するために相を切り換える。
解説:⑦は電流計の直前に置かれた電流計切換スイッチ(AS)である。三相の各相に流れる電流を1個の電流計で順に読めるよう、測定する相を切り換えるのが役割で、イが正しい。切り換えの際に変流器(CT)の二次側が開放されないよう、内部で必ずどこかの回路が閉じる構造になっている点も重要である。ロの変流はCTの役割、ハの保護もCTと計器の定格設計によるもの、ニの地絡電流の測定はZCTと地絡継電器が担うもので、いずれもこのスイッチの機能ではない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問47
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問392.⑧で示す高圧絶縁電線(KIP)の構造は。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:KIP(高圧引下用EPゴム絶縁電線)は、銅導体の上にセパレータを施し、その外側をEPゴム(エチレンプロピレンゴム)で絶縁した単心の電線で、ロがこの構造にあたる。キュービクル内の高圧配線や柱上変圧器への引下げ線に使われ、ゴム絶縁のため柔軟で曲げやすいのが特長。イは塩化ビニル樹脂で絶縁したIV電線、ハは架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースのCVケーブル、ニは半導電層と銅遮へいテープを備えた高圧CVケーブルの構造で、いずれもKIPではない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問48
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問393.⑨で示す直列リアクトルのリアクタンスとして、適切なものは。

- イ.コンデンサリアクタンスの3%
- ロ.コンデンサリアクタンスの6%
- ハ.コンデンサリアクタンスの18%
- ニ.コンデンサリアクタンスの30%
正解:ロ.コンデンサリアクタンスの6%
解説:高圧進相コンデンサに直列に入れるリアクトルは、コンデンサリアクタンスの6%が標準である。6%とすることで、第5調波に対して回路全体が誘導性となり(第5調波では容量性リアクタンスが1/5、誘導性が5倍になるため)、高調波電流がコンデンサに流れ込んで拡大するのを防ぐことができる。同時に投入時の突入電流も抑えられる。イの3%では第5調波に対して誘導性にできず高調波を拡大させるおそれがある。第5調波が特に多い系統では13%を用いることもある。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問49
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問394.⑩で示す機器とインタロックを施す機器は。 ただし、非常用予備電源と常用電源を電気的に接続しないものとする。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ハ.
解説:⑩は非常用予備発電装置の出力側にある遮断器で、これと常用電源側の遮断器(c)が同時に閉じると発電機と系統が並列につながってしまう。逆潮流や位相の異なる電源どうしの接続は重大事故につながるため、両者が同時に投入されないよう機械的・電気的なインタロックを施す。したがってハのcが正解。イのaは発電装置側の断路器、ロのbは防災用変圧器の一次側開閉器、ニのdは引込部の断路器で、いずれも常用電源と非常用電源の切換えに直接関わる位置にはない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問50
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問395.全揚程がH[m]、揚水量がQ[m³/s]である揚水ポンプの電動機の入力[kW]を示す式は。 ただし、電動機の効率をη_m、ポンプの効率をη_pとする。
- イ.9.8QH/(η_p η_m)
- ロ.9.8η_p η_m/(QH)
- ハ.9.8Hη_p η_m/Q
- ニ.9.8QHη_p η_m
正解:イ.9.8QH/(η_p η_m)
解説:水に与えるべき理論上の動力(水動力)は、水の密度1 000kg/m³と重力加速度9.8m/s²から P=9.8QH[kW](Qはm³/s、Hはm)で表される。実際にはポンプで損失が生じ、さらに電動機でも損失が生じるので、必要な電動機入力はこの理論値を両方の効率で割って 9.8QH/(η_p·η_m) となる。効率は1より小さいので、割れば入力は理論値より大きくなる。ニのように効率を掛けると入力が理論値より小さくなってしまい、損失があるという事実と矛盾する。ロとハは分母分子が入れ替わっており次元も合わない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問17
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問396.架空送電線の雷害対策として、適切なものは。
- イ.がいしにアークホーンを取り付ける。
- ロ.がいしの洗浄装置を施設する。
- ハ.電線にダンパを取り付ける。
- ニ.がいし表面にシリコンコンパウンドを塗布する。
正解:イ.がいしにアークホーンを取り付ける。
解説:アークホーンはがいし連の両端に設ける金属電極で、雷サージによるフラッシオーバをがいし表面ではなくホーン間の空間で起こさせる。これによりアークの熱からがいしの破損と電線の溶断を防ぐので、雷害対策として適切である。ロのがいし洗浄装置とニのシリコンコンパウンド塗布は、塩分や粉じんの付着による汚損(塩害)対策。ハのダンパは、微風によって電線に生じる振動を吸収して素線切れを防ぐための対策で、いずれも雷とは関係がない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問18
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問397.同一容量の単相変圧器を並行運転するための条件として、必要でないものは。
- イ.各変圧器の極性を一致させて結線すること。
- ロ.各変圧器の変圧比が等しいこと。
- ハ.各変圧器のインピーダンス電圧が等しいこと。
- ニ.各変圧器の効率が等しいこと。
正解:ニ.各変圧器の効率が等しいこと。
解説:並行運転の条件は、①極性が一致していること(違うと大きな循環電流が流れる)②変圧比(巻数比)が等しいこと(違うと二次側に電位差が生じ循環電流が流れる)③百分率インピーダンス(インピーダンス電圧)が等しいこと(違うと負荷の分担が容量比どおりにならない)④内部抵抗とリアクタンスの比が等しいこと、である。効率は損失の大小を表す指標にすぎず、等しくなくても並行運転そのものは成立するため、ニが「必要でないもの」にあたる。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問19
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問398.高圧受電設備の短絡保護装置として、適切な組合せは。
- イ.過電流継電器 / 高圧柱上気中開閉器
- ロ.地絡継電器 / 高圧真空遮断器
- ハ.地絡方向継電器 / 高圧柱上気中開閉器
- ニ.過電流継電器 / 高圧真空遮断器
正解:ニ.過電流継電器 / 高圧真空遮断器
解説:短絡保護は、短絡による過大な電流を「検出する継電器」と、それを「遮断する装置」の組合せで成り立つ。検出は過電流継電器(OCR)、遮断は短絡電流を切れる高圧真空遮断器(VCB)が担うので、ニが適切。イとハの高圧柱上気中開閉器(PAS)は負荷開閉器であって短絡電流を遮断する能力がなく、短絡時は開閉器をロックして配電用変電所の遮断を待つ。ロとハの地絡継電器・地絡方向継電器は地絡(漏電)を検出するもので、短絡の検出には使えない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問20
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問399.需要家の月間などの1期間における平均力率を求めるのに必要な計器の組合せは。
- イ.電力計 / 電力量計
- ロ.電力量計 / 無効電力量計
- ハ.無効電力量計 / 最大需要電力計
- ニ.最大需要電力計 / 電力計
正解:ロ.電力量計 / 無効電力量計
解説:1期間の平均力率は、その期間に積算された有効電力量Wと無効電力量Qから、cosθ=W/√(W²+Q²) として求める。したがって必要なのは電力量計(有効電力量)と無効電力量計の組合せで、ロが正しい。イ・ニの電力計やハ・ニの最大需要電力計は、ある瞬間や期間中の最大値を示す計器であって、期間全体にわたる積算値を与えないため平均力率の算出には使えない。電力会社の力率割引も、この2つの計器の指示値から算出される。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問36
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問400.「電気設備の技術基準の解釈」において、停電が困難なため低圧屋内配線の絶縁性能を、使用電圧が加わった状態における漏えい電流を測定して判定する場合、使用電圧が100Vの電路の漏えい電流の上限値[mA]として、適切なものは。
- イ.0.1
- ロ.0.2
- ハ.1.0
- ニ.2.0
正解:ハ.1.0
解説:電技解釈14条により、絶縁抵抗測定が困難な場合は、使用電圧が加わった状態での漏えい電流が1mA以下であればよいとされている。使用電圧の区分(100Vでも200Vでも)に関係なく1mAである点が要点で、ハが正しい。ちなみに絶縁抵抗値で判定する場合は、対地電圧150V以下で0.1MΩ以上、150V超300V以下で0.2MΩ以上、300V超で0.4MΩ以上と定められており、イの0.1やロの0.2はこの絶縁抵抗値(MΩ)の数値と取り違えたときに選びやすい。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問37
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問401.①で示す機器の動作特性試験に用いるものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:①は地絡方向継電器(DGR)で、零相電流の大きさだけでなく、零相電圧との位相関係から地絡が構内側か構外側かを判別する。したがって動作特性試験には、零相電圧と零相電流を加えたうえで両者の位相差φを任意に設定できる装置が必要になる。ロの装置はV(電圧)・A(電流)・φ(位相)の3つの計器と位相調整つまみを備えており、これに該当する。ハは電流と印加電圧をmA・kVで表示する高圧絶縁耐力試験装置、ニは11kV 5kVAと記された試験用変圧器と電圧調整器で、いずれも絶縁耐力試験に使うもの。イは電圧・電流と動作時間を測る継電器試験器だが位相を加えられない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問41
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問402.②で示す部分の施工で使用しないものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:②は屋外から屋内へ入る高圧引込ケーブルの終端接続部(ケーブルヘッド)で、高圧ケーブルを切断し、シースをむいて端末処理を行い、機器の端子にボルトで締め付ける作業を伴う。ニの電動ケーブルカッタでケーブルを切断し、ハのヒートガンで熱収縮チューブを収縮させ、イのラチェットレンチで端子ボルトを締め付ける。ロは柄が黄色い手動圧着工具で、これは低圧のリングスリーブ(JIS C 2806)を圧着する専用工具(JIS C 9711で黄色と規定)であり、高圧ケーブルの端末処理には使用しない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問42
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問403.③で示す(a),(b),(c)の機器において、この高圧受電設備を点検時に停電させるための開路手順として、最も不適切なものは。

- イ.(b) → (a) → (c)
- ロ.(c) → (b) → (a)
- ハ.(a) → (b) → (c)
- ニ.(c) → (a) → (b)
正解:イ.(b) → (a) → (c)
解説:(a)は引込口の高圧交流負荷開閉器、(b)は断路器(DS)、(c)は真空遮断器(VCB)である。断路器は消弧装置を持たず電流を遮断できないため、必ず遮断器や負荷開閉器を先に開いて無負荷・無電流にしてから操作しなければならない。イは負荷電流が流れている状態でいきなり断路器(b)を開く手順であり、アークが継続して短絡・地絡事故や作業者の火傷につながるため最も不適切。ロの(c)→(b)→(a)が正規の手順で、ニも遮断器を最初に開いているので断路器の操作時には無電流になっている。ハも(a)で先に電源を切り離してから(b)を開くので、断路器に電流は流れない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問43
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問404.④で示す装置を使用する主な目的は。

- イ.計器用変圧器の欠相を防止する。
- ロ.計器用変圧器の過負荷を防止する。
- ハ.計器用変圧器を雷サージから保護する。
- ニ.計器用変圧器の内部短絡事故が主回路に波及することを防止する。
正解:ニ.計器用変圧器の内部短絡事故が主回路に波及することを防止する。
解説:④は計器用変圧器(VT)の一次側に直列に入れる限流ヒューズである。VTの内部で巻線の短絡(レアショート)が起きると、主回路から大きな短絡電流が流れ込んで受電全体を停電させる波及事故になりかねない。限流ヒューズはこの短絡電流を波高値に達する前に溶断・限流して、事故をVTの中だけに閉じ込める。ロの過負荷防止が目的ではなく(VTの二次側はほぼ無負荷で使う)、ハの雷サージ保護は避雷器の役割、イの欠相防止という機能はヒューズにはない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問44
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問405.⑤で示す図記号の器具の名称は。

- イ.試験用電流切換スイッチ
- ロ.試験用電圧切換スイッチ
- ハ.試験用端子(電流端子)
- ニ.試験用端子(電圧端子)
正解:ニ.試験用端子(電圧端子)
解説:⑤は計器用変圧器(VT)の二次回路、すなわち電圧計へ向かう配線の途中に設けられており、電圧を扱う回路に入っている試験用端子(電圧端子)である。保護継電器や計器の試験のときに、この端子で外部の試験装置を接続したり回路を切り離したりする。同じ図記号でも変流器(CT)の二次側に入っていれば電流端子となるので、どの回路に置かれているかで判断する。イ・ロの切換スイッチは複数の相や計器を選択するための器具で、単線結線図では別の記号(VSやAS)で表され、この図でも電圧計・電流計の直前に「VS」「AS」として描かれている。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問45
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問406.⑥に設置する機器として、一般的に使用されるものの図記号は。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:⑥は主遮断装置の電源側の母線から分岐した位置にあり、ここに設けるのは避雷器(LA)である。避雷器は点検や絶縁抵抗測定のときに電路から切り離せるよう、直列に断路器(DS)を組み合わせて設置するのが一般的で、断路器と避雷器を組み合わせたニが正しい。イは高圧交流負荷開閉器、ロは×印のある遮断器、ハは接地開閉器を伴う記号と、それぞれ上部の開閉装置が異なる。サージ電流が流れる避雷器の回路にヒューズや負荷開閉器を用いると不要動作のおそれがあるため、断路器を使う点が要点である。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問46
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
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問407.⑦で示す機器の役割は。

- イ.地絡電流を検出する。
- ロ.高電圧を低電圧に変成する。
- ハ.高圧電路の電流を変成する。
- ニ.電路に侵入した過電圧を抑制する。
正解:ハ.高圧電路の電流を変成する。
解説:⑦は変流器(CT)である。図でも過電流継電器(I>)と電流計(A)へ配線されており、高圧電路に流れる大きな電流を計器や継電器が扱える小さな電流(一般に定格5A)に変成するのが役割である。イの地絡電流の検出は零相変流器(ZCT)、ロの高電圧を低電圧に変成するのは計器用変圧器(VT)、ニの過電圧の抑制は避雷器(LA)の役割で、いずれもこの位置の機器の機能ではない。なお変流器は二次側を開放すると高電圧が発生して危険なため、点検時は必ず二次側を短絡してから作業する。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問47
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問408.⑧で示す機器の名称は。

- イ.ヒューズ付断路器
- ロ.ヒューズ付高圧カットアウト
- ハ.限流ヒューズ付高圧交流遮断器
- ニ.限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器
正解:ニ.限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器
解説:⑧の図記号は、負荷電流を開閉できる高圧交流負荷開閉器(LBS)に限流ヒューズを組み合わせたもので、図中にも「LBS」と記されている。変圧器やコンデンサの一次側に設け、通常は負荷電流の開閉を、短絡時は限流ヒューズによる遮断を担う。イの断路器は負荷電流を開閉できず記号も異なる。ロの高圧カットアウト(PC)は磁器製のふたを引き外して開閉する別の機器で、300kV·A以下の変圧器などに使う。ハの遮断器(CB)は自ら短絡電流を遮断できるためヒューズを組み合わせる必要がなく、記号にも×印が付く。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問48
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問409.⑨で示す部分に使用するCVTケーブルとして、適切なものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:⑨は変圧器の二次側(低圧側)から動力制御盤へ至る部分なので、必要なのは低圧用のCVTケーブルである。低圧のCVTは、導体→架橋ポリエチレン絶縁体→ビニルシースという構成の単心ケーブル3本をより合わせたもので、ロがこれにあたる。ハは同じより合わせ形だが内部半導電層・外部半導電層・銅シールドを持つ高圧用のCVTで、低圧回路には過剰な仕様となる。イは高圧用の層構成を3心一括のシースに収めたもの、ニはビニル絶縁のVVRで、いずれもより合わせ形(トリプレックス)ではない。半導電層と銅シールドは高圧で生じる電界集中を緩和するためのもので、低圧では不要という点が判断の決め手になる。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問49
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
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問410.オームの法則は『電圧 V = 抵抗 R × 電流 I』で表される直流回路の基本法則である。
正解:○(正しい)
解説:電気回路の基本中の基本。V=RI から I=V/R, R=V/I も導出され、回路計算の出発点となる。
-
問411.導体の抵抗は導体の長さに比例し、断面積に反比例する。
正解:○(正しい)
解説:R = ρL/A(ρは抵抗率、Lは長さ、Aは断面積)。電線の選定時に重要となる関係。
-
問412.抵抗を直列接続すると、合成抵抗は各抵抗の和になる。
正解:○(正しい)
解説:直列では電流の通り道が1本しかないため、どの抵抗にも同じ電流が流れ、電圧が各抵抗に分配される。合成抵抗は R=R1+R2+… と単純な和になり、必ず最大の抵抗以上になる。分圧の比は抵抗値の比に等しい。
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問413.抵抗を並列接続すると、合成抵抗の逆数は各抵抗の逆数の和になる。
正解:○(正しい)
解説:並列では各抵抗が同じ2点間にあるため電圧が共通で、電流が分かれる。合成抵抗は 1/R=1/R1+1/R2+… となり、電流の通り道が増えるぶん必ず最小の抵抗より小さくなる。2個なら積÷和でも求められる。
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問414.電力は『P = VI = I²R = V²/R』で計算される(直流の場合)。
正解:○(正しい)
解説:P=VI にオームの法則 V=IR を代入すれば P=I²R、I=V/R を代入すれば P=V²/R が得られる。与えられている量に応じて使い分ける。I²Rの形は電線の発熱や送電損失、V²/Rの形は電圧が決まっている電熱器の計算で使いやすい。
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問415.電流の単位はアンペア[A]、電圧の単位はボルト[V]、抵抗の単位はオーム[Ω]である。
正解:○(正しい)
解説:電流A・電圧V・抵抗Ωはいずれもオームの法則で結ばれる基本単位。計算問題ではmA→A(1/1000)、kV→V(1000倍)、mH→H といった接頭語の換算でつまずきやすいので、式に入れる前に単位をそろえる習慣をつける。
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問416.交流の実効値は、同じ抵抗で同じ熱量を発生させる直流の値であり、正弦波の場合は最大値の1/√2倍である。
正解:○(正しい)
解説:実効値=最大値/√2≒最大値×0.707。一般に表示される交流電圧(100V等)は実効値。
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問417.三相交流のスター(Y)結線では、線間電圧は相電圧の√3倍となる。
正解:○(正しい)
解説:Y結線では線間電圧が2つの相電圧のベクトル差になるため、大きさは相電圧の√3倍(位相は30度進む)。したがって200Vの三相回路なら相電圧は約115Vになる。Δ結線では線間電圧=相電圧で、代わりに線電流が相電流の√3倍になる。
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問418.三相電力は『P = √3 × VL × IL × cosθ』で計算される(VL:線間電圧、IL:線電流、cosθ:力率)。
正解:○(正しい)
解説:1相あたりの電力を3倍し、線間電圧・線電流で表し直すと P=√3・VL・IL・cosθ となる。√3が現れるのはY・Δいずれの結線でも同じで、単相の P=VIcosθ との違いはこの係数にある。三相の電力・電流計算で最も使う式。
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問419.力率(cosθ)は、有効電力と皮相電力の比であり、誘導性負荷では1より小さくなる。
正解:○(正しい)
解説:力率 cosθ=有効電力P÷皮相電力S。電動機のような誘導性負荷では電流が電圧より遅れるため cosθ<1 となり、同じ仕事をするのに大きな電流が必要になって電線や変圧器に余分な負担がかかる。進相コンデンサを並列に入れて改善する。
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問420.皮相電力S・有効電力P・無効電力Qの関係は『S² = P² + Q²』である。
正解:○(正しい)
解説:有効電力Pと無効電力Qは位相が90度ずれているため、単純な和ではなく直角三角形の関係になり S²=P²+Q² が成り立つ。単位は皮相がVA、有効がW、無効がvarと使い分ける。力率は cosθ=P/S にあたる。
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問421.コンデンサの容量はキャパシタンス[F]で表され、交流ではリアクタンス Xc = 1/(ωC) を持つ。
正解:○(正しい)
解説:容量性リアクタンス Xc=1/(ωC)=1/(2πfC) は周波数にも静電容量にも反比例する。周波数が高いほど小さくなって電流を通しやすく、直流(f=0)では無限大となって電流を通さない。コイルとはちょうど逆の性質になる。
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問422.コイル(インダクタ)のインダクタンス[H]は交流でリアクタンス XL = ωL を持つ。
正解:○(正しい)
解説:誘導性リアクタンス XL=ωL=2πfL は周波数に比例する。周波数が高いほど電流の変化が速く、それを妨げる誘導起電力が大きくなるため電流が流れにくくなる。直流では0となり、コイルは単なる導線として振る舞う。
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問423.変圧器の一次・二次の電圧比は巻数比に等しい(V1/V2 = N1/N2)。
正解:○(正しい)
解説:一次と二次は同じ鉄心の磁束を共有するため、誘導起電力は巻数に比例し V1/V2=N1/N2 となる。損失を無視すれば電力は保存されるので V1I1=V2I2 が成り立ち、電流比は巻数比の逆比になる。インピーダンス比は巻数比の2乗。
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問424.三相誘導電動機の同期速度 Ns[rpm]は『Ns = 120f/P』で計算される(f:周波数、P:極数)。
正解:○(正しい)
解説:50Hz・4極なら 120×50/4 = 1500rpm。実際の回転速度はすべりs分だけ遅い。
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問425.三相誘導電動機のすべり s は『s = (Ns - N) / Ns』で表される。
正解:○(正しい)
解説:Ns:同期速度、N:回転速度。すべりが大きいほどトルクは増えるが効率は低下する。
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問426.単相2線式の配電線で、電線1線当たりの抵抗がr[Ω]、負荷電流がI[A]のとき、抵抗負荷であれば電線路の電圧降下はおよそ2Ir[V]である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。単相2線式では電流が往復2本の電線を流れるため、電圧降下は2Ir[V]となる。三相3線式では√3Ir(抵抗負荷の場合)となり、配電方式によって係数が異なる。
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問427.LEDは半導体の発光ダイオードで、電流を流すと発光し、白熱電球より効率が高く長寿命である。
正解:○(正しい)
解説:LEDは半導体のpn接合に電流を流すと発光する現象を利用するため、熱として失う分が少なく発光効率が高い(100lm/W以上)。寿命も4万時間程度と長く、瞬時点灯や調光にも対応しやすいため照明の主流になっている。
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問428.蛍光灯は放電現象を利用した放電灯で、安定器(バラスト)が必要である。
正解:○(正しい)
解説:蛍光灯は管内の放電で発生した紫外線を蛍光体で可視光に変える放電灯。放電は電流が増えるほど電圧が下がる負性抵抗特性を持ち、そのままでは電流が際限なく増えてしまうため、始動と電流制限を行う安定器(バラスト)が不可欠になる。
-
問429.変圧器の損失には鉄損(無負荷損)と銅損(負荷損)があり、鉄損は負荷に関わらず一定である。
正解:○(正しい)
解説:鉄損=ヒステリシス損+渦電流損。銅損=巻線抵抗による I²R 損で負荷電流の2乗に比例。
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問430.三相誘導電動機の始動電流は定格電流の数倍となるため、Y-Δ始動などで抑える方式がある。
正解:○(正しい)
解説:Y-Δ始動では始動電流・トルクが直入れの1/3になる。大容量機ではインバータも使用。
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問431.コンデンサの端子電圧は急変できず、コイルの電流は急変できないという回路素子の性質がある。
正解:○(正しい)
解説:コンデンサは電荷がたまることで電圧が生じるため電圧が急には変わらず、コイルは磁束の変化を妨げる起電力を生じるため電流が急には変わらない。この性質から、開閉の瞬間にコイルでは高い過電圧、コンデンサでは大きな突入電流が生じる。
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問432.電力量は電力×時間で表され、単位はワット時[Wh]またはキロワット時[kWh]である。
正解:○(正しい)
解説:電気料金の課金単位。1kWh = 1kW × 1h = 3,600,000J(ジュール)に相当。
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問433.熱の発生量Qは『Q = I²Rt(ジュールの法則)』で計算される(単位:J)。
正解:○(正しい)
解説:ジュールの法則 Q=I²Rt により、発熱量は電流の2乗・抵抗・時間に比例する(単位はJ)。電流の2乗で効くため、電流が2倍になれば発熱は4倍。電線の許容電流や電熱器の設計、過電流による焼損の説明の根拠になる。
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問434.三相3線式200V回路の電力は単相100V回路の電力より大きく、同じ電力を送る場合の電線サイズが小さくて済む。
正解:○(正しい)
解説:電力は√3×電圧×電流×力率。三相は効率的な送電方式として工場・ビルで採用される。
-
問435.オームの法則は『電力 P = 電圧 V × 抵抗 R』で表される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。オームの法則は V = RI(電圧=抵抗×電流)。電力は P = VI または P = I²R = V²/R で別の関係式。
-
問436.導体の抵抗は導体の断面積に比例し、長さに反比例する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。抵抗は R=ρL/A で、長さLに比例し断面積Aに反比例する。設問は比例と反比例が逆になっている。だから電圧降下を抑えるには電線を太くする(断面積を増やす)という対策が有効になる。
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問437.抵抗を直列接続すると、合成抵抗の逆数は各抵抗の逆数の和になる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。それは並列接続の式(1/R = 1/R1 + 1/R2)。直列は単純な和 R = R1 + R2。
-
問438.抵抗を並列接続すると、合成抵抗は各抵抗の和になる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。並列接続では合成抵抗の逆数が逆数の和。並列接続の合成抵抗は最小の個別抵抗より小さくなる。
-
問439.交流の実効値は、正弦波の場合は最大値の√2倍である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。実効値は最大値の 1/√2倍(最大値×0.707)。√2倍は逆方向で誤り。例: 100V実効値→141.4V最大値。
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問440.三相交流のスター(Y)結線では、線間電圧は相電圧と等しい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。Y結線では線間電圧=√3×相電圧となる。線間電圧と相電圧が等しいのはΔ結線のほうで、そちらは代わりに線電流=√3×相電流という関係になる。どちらの結線でどちらが√3倍かを整理して覚える。
-
問441.三相電力は『P = VL × IL × cosθ』で計算される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。三相電力は P = √3 × VL × IL × cosθ。√3 の係数が必要。√3を入れないのは単相の式。
-
問442.力率(cosθ)は誘導性負荷で1より大きくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。力率は0〜1の範囲で、1が最大(純抵抗負荷)。誘導性負荷では位相がずれて1より小さくなる。
-
問443.皮相電力S・有効電力P・無効電力Qの関係は『S = P + Q』の単純な和である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。S² = P² + Q²(電力ベクトル三角形)。単純な和ではなく直角三角形の関係。
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問444.コンデンサのリアクタンス Xc は周波数が高いほど大きくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。Xc = 1/(2πfC) で周波数が高いほどリアクタンスは小さい。周波数が高いほど大きいのはコイル(XL = 2πfL)。
-
問445.コイルのリアクタンス XL は周波数が高いほど小さくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。XL = 2πfL で周波数が高いほどリアクタンスは大きい。周波数が高いほど小さいのはコンデンサ(Xc)。
-
問446.変圧器の一次・二次の電圧比は巻数の差で決まる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電圧比は巻数の比(N1/N2)で決まり、差ではない。一次と二次が同じ磁束を共有し、誘導起電力が巻数に比例することから導かれる関係である。
-
問447.三相誘導電動機の同期速度は周波数に反比例する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。同期速度 Ns = 120f/P で周波数に比例する。反比例ではない。極数 P は反比例。
-
問448.LEDは白熱電球より発光効率が低く、消費電力が大きい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。LEDは発光効率が高く(100lm/W程度)、白熱電球の数倍効率的で消費電力が小さい。
-
問449.単相3線式100/200Vの電路で中性線が断線しても、100Vの各負荷に加わる電圧は変わらない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。中性線が断線すると、両側の100V負荷が200Vに直列につながった状態になり、負荷が不平衡なら容量の小さい(抵抗の大きい)側に100Vを超える電圧がかかる。このため中性線には過電流遮断器を設けないなど、断線させない配慮がされる。
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問450.変圧器の鉄損は負荷電流に比例し、負荷が増えると大きくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。鉄損は印加電圧と周波数で決まり負荷にほぼ無関係な無負荷損で、ヒステリシス損と渦電流損からなる。負荷電流の2乗に比例して増えるのは巻線抵抗による銅損(負荷損)のほうである。
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問451.三相誘導電動機の始動電流は定格電流とほぼ同じである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。始動電流は定格電流の5〜8倍程度になるため、Y-Δ始動・インバータ等で抑える必要がある。
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問452.コンデンサの端子電圧は瞬時に変化させることができる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。コンデンサの端子電圧は急変できない(電圧の連続性)。スイッチング解析で重要な性質。
-
問453.電力量の単位はワット[W]である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電力の単位がW、電力量はW×時間で単位はワット時[Wh]またはキロワット時[kWh]。
-
問454.ジュールの法則は『Q = VIt』で計算される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。Q = I²Rt がジュール熱の式。VIt は電力量(Wh)の式で、ジュール熱は I²R を使うのが基本。
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問455.三相3線式は単相2線式より電線本数が少ないため、コストが安く効率も同じである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。三相3線式は同じ電力を送る場合に電線サイズを小さくでき効率的だが、3本必要で単相2線(2本)より多い。
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問456.蛍光灯は安定器なしで使用できる放電灯である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。蛍光灯の放電は電流が増えるほど電圧が下がる負性抵抗特性を持つため、電流を制限する安定器がなければ電流が際限なく増えてランプが破損する。始動時の高電圧の印加も安定器の役割にあたる。
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問457.変圧器は直流電源で動作する装置である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。変圧器は電磁誘導を利用するため交流専用。直流では電磁誘導が起きないので動作しない。
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問458.コンデンサは直流回路で電流を流し続ける素子である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。コンデンサは充電完了後は直流電流を流さない(直流的には開放)。交流回路では電流を流す。
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問459.三相誘導電動機の回転方向は変えられない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。三相のうち2線を入れ替えると回転磁界の方向が変わり、回転方向が逆転する(基本的な制御技法)。
-
問460.100Vの電源に20Ωの抵抗をつないだとき流れる電流[A]はいくらか。
- ア.2A
- イ.10A
- ウ.5A
- エ.20A
正解:ウ.5A
解説:オームの法則 I=V/R より I=100÷20=5A。V=IR・I=V/R・R=V/I の3つの形を自在に入れ替えられるようにしておくと、与えられた量に応じてすぐ立式できる。
-
問461.10Ωと20Ωの抵抗を直列接続したときの合成抵抗[Ω]はいくらか。
- ア.10Ω
- イ.20Ω
- ウ.6.7Ω
- エ.30Ω
正解:エ.30Ω
解説:直列合成抵抗は単純な和なので 10+20=30Ω。電流の通り道が長くなるだけなので必ず最大の抵抗以上になる。ちなみに同じ2個を並列にすると (10×20)÷30≒6.7Ω で、最小の抵抗より小さくなる。
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問462.10Ωと20Ωの抵抗を並列接続したときの合成抵抗[Ω]はいくらか。
- ア.6.7Ω
- イ.10Ω
- ウ.20Ω
- エ.30Ω
正解:ア.6.7Ω
解説:1/R=1/10+1/20=3/20、よってR=20/3≒6.7Ω。並列は最小値より小さくなる。
-
問463.100V・10Aの電源で消費される電力[W]はいくらか(直流)。
- ア.10W
- イ.1,000W
- ウ.100W
- エ.10,000W
正解:イ.1,000W
解説:直流の電力は P=VI なので 100×10=1,000W(1kW)。オームの法則を組み合わせれば、この回路の抵抗は R=V/I=10Ω、P=I²R=10²×10=1,000W と検算することもできる。
-
問464.三相3線式200V・20A・力率0.8で送る電力[W]はいくらか。
- ア.3,200W
- イ.4,000W
- ウ.5,540W
- エ.6,930W
正解:ウ.5,540W
解説:P=√3×VL×IL×cosθ=1.732×200×20×0.8≒5,540W。三相の電力公式。
-
問465.50Hzで4極の三相誘導電動機の同期速度[rpm]はいくらか。
- ア.750rpm
- イ.3,000rpm
- ウ.1,800rpm
- エ.1,500rpm
正解:エ.1,500rpm
解説:同期速度 Ns=120f/P より 120×50÷4=1,500rpm。60Hz地域なら1,800rpmになる。実際の回転速度はすべりの分だけこれより数%遅くなる点も押さえておく。
-
問466.60Hzで4極の三相誘導電動機の同期速度[rpm]はいくらか。
- ア.1,800rpm
- イ.1,500rpm
- ウ.1,200rpm
- エ.2,400rpm
正解:ア.1,800rpm
解説:Ns=120f/P=120×60/4=1,800rpm。60Hz地域では同期速度が増える。
-
問467.変圧器の一次巻数1,000、二次巻数100、一次電圧2,000Vのとき二次電圧[V]はいくらか。
- ア.100V
- イ.200V
- ウ.2,000V
- エ.20,000V
正解:イ.200V
解説:V2=V1×N2/N1=2,000×100/1,000=200V。理想変圧器の電圧比。
-
問468.三相回路で皮相電力10kVA、有効電力8kWのとき力率はいくらか。
- ア.0.6
- イ.0.7
- ウ.0.8
- エ.1.0
正解:ウ.0.8
解説:皮相電力S=10kVA、有効電力P=8kWのとき、力率 cosθ=P/S=8/10=0.8。三相回路でも単相回路でも同じ式で、力率は0〜1の範囲で1が最大(純抵抗負荷)。
-
問469.コンデンサのリアクタンス Xc を求める式はどれか。
- ア.Xc=2πfC
- イ.Xc=1/(2πfL)
- ウ.Xc=2πfL
- エ.Xc=1/(2πfC)
正解:エ.Xc=1/(2πfC)
解説:容量性リアクタンスは Xc=1/(2πfC) で、周波数にも静電容量にも反比例する。コイルの XL=2πfL とは分数の向きが逆で、周波数に対する振る舞いも正反対になるので、対にして覚えると取り違えにくい。
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問470.50Hzで100mHのコイルのリアクタンス XL[Ω]は約いくらか。
- ア.31.4Ω
- イ.3.14Ω
- ウ.314Ω
- エ.3,140Ω
正解:ア.31.4Ω
解説:XL=2πfL に f=50Hz、L=100mH=0.1H を代入して 2×3.14×50×0.1≒31.4Ω。mHをHに直し忘れると1000倍ずれるので、単位換算を先に済ませるのが確実。
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問471.3相誘導電動機を逆回転させる方法として正しいものはどれか。
- ア.全ての3線を入替
- イ.3線のうち2線を入替
- ウ.電源電圧を下げる
- エ.電源周波数を下げる
正解:イ.3線のうち2線を入替
解説:三相のうち任意の2線を入れ替えると相回転(回転磁界の向き)が反転するため、電動機は逆回転する。3線すべてを入れ替えても元の相順に戻るだけで変わらず、電圧や周波数を下げても回転方向は変わらない。
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問472.変圧器の鉄損とは何か。
- ア.巻線抵抗による損失
- イ.負荷電流に比例する損失
- ウ.鉄心のヒステリシス損と渦電流損
- エ.端子電圧に比例する損失
正解:ウ.鉄心のヒステリシス損と渦電流損
解説:鉄損=ヒステリシス損+渦電流損で無負荷時にも発生する。負荷電流に比例するのは銅損。
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問473.100V回路で600Wの抵抗負荷の電流[A]はいくらか。
- ア.3A
- イ.100A
- ウ.60A
- エ.6A
正解:エ.6A
解説:電力 P=VI より I=P/V=600/100=6A。100V回路で600Wの抵抗負荷を駆動するには6A流れる。電線サイズ・遮断器選定で重要な計算。
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問474.1kWの電熱器を1時間使用したときの電力量[kWh]はいくらか。
- ア.1kWh
- イ.60kWh
- ウ.100kWh
- エ.1,000kWh
正解:ア.1kWh
解説:電力量=電力×時間なので 1kW×1h=1kWh。1kWhは1kWの機器を1時間使ったときの消費量で、電気料金の計算単位でもある。Wとhのまま計算すれば1,000Whとなり同じ値になる。
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問475.変圧器の二次側を開放したまま一次側に定格電圧をかけたとき発生するのは何の損失か。
- ア.銅損
- イ.鉄損
- ウ.抵抗損
- エ.摩擦損
正解:イ.鉄損
解説:二次側を開放した状態は無負荷なので二次電流が流れず、巻線抵抗による銅損はほとんど生じない。このとき測定される損失が鉄損(ヒステリシス損+渦電流損)で、電圧と周波数で決まり負荷に関係なく一定であることの確認にもなる。
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問476.LED照明の特徴として正しいものはどれか。
- ア.白熱電球より効率が悪い
- イ.水銀を多量に含む
- ウ.発光効率が高く長寿命
- エ.始動に安定器が必要
正解:ウ.発光効率が高く長寿命
解説:LEDは発光効率高(100lm/W程度)・長寿命(4万時間以上)・水銀フリー・直流駆動で安定器不要。
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問477.蛍光灯のグロー式点灯回路に必要な部品はどれか。
- ア.インバータ
- イ.コンデンサのみ
- ウ.コンバータ
- エ.安定器とグロースタータ
正解:エ.安定器とグロースタータ
解説:従来の蛍光灯はグロースタータと安定器(チョーク)が必要。インバータ式はグロースタータ不要。
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問478.力率改善のために負荷に並列接続する素子はどれか。
- ア.コンデンサ
- イ.コイル(インダクタ)
- ウ.抵抗
- エ.ダイオード
正解:ア.コンデンサ
解説:電動機などの誘導性負荷は電流が電圧より遅れた無効電力を消費するので、進んだ無効電力を出す進相コンデンサを並列に接続して打ち消す。コイルを並列にすると遅れがさらに増えて逆効果になり、抵抗やダイオードでは力率を改善できない。
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問479.皮相電力Sの単位として正しいものはどれか。
- ア.W
- イ.VA
- ウ.var
- エ.Wh
正解:イ.VA
解説:皮相電力Sは電圧と電流の積で単位はVA。実際に仕事をする有効電力PはW、位相のずれによりやり取りされるだけの無効電力Qはvarで表し、Whは電力量の単位。変圧器や発電機の容量がVAで表示されるのは、力率によらず電流の大きさで発熱が決まるため。
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問480.三相3線式200Vで線電流10A、力率0.8のときの皮相電力[VA]は約いくらか。
- ア.1,732VA
- イ.2,000VA
- ウ.3,464VA
- エ.4,000VA
正解:ウ.3,464VA
解説:S=√3×VL×IL=1.732×200×10≒3,464VA。皮相電力に力率は乗じない。
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問481.100V用の電熱器を200Vにつないだ場合に流れる電流は何倍になるか(抵抗一定)。
- ア.1/2倍
- イ.1倍
- ウ.4倍
- エ.2倍
正解:エ.2倍
解説:抵抗が一定なら I=V/R より電圧が2倍になれば電流も2倍。電力は P=V²/R なので4倍になり、定格の4倍の発熱で機器が焼損する。100V用機器を200Vにつないではいけない理由がこの関係にある。
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問482.変圧器の銅損が増える条件はどれか。
- ア.負荷電流が増える
- イ.電源周波数が下がる
- ウ.温度が下がる
- エ.鉄心の磁束密度が下がる
正解:ア.負荷電流が増える
解説:銅損は巻線抵抗による損失で I²R に従い、負荷電流の2乗に比例して増える。周波数や磁束密度で決まるのは鉄損のほうで、こちらは負荷にほぼ無関係。鉄損と銅損が等しくなるとき変圧器の効率が最大になる。
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問483.三相誘導電動機のすべり s が大きい状態は何を意味するか。
- ア.軽負荷
- イ.重負荷
- ウ.定格運転
- エ.停止状態
正解:イ.重負荷
解説:すべり s=(Ns−N)/Ns は同期速度に対する回転の遅れの割合。負荷が重くなるほど回転子は遅れ、すべりが大きくなることで回転子に流れる電流が増えてトルクを生む。無負荷ではs≒0、停止時はs=1(最大)になる。
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問484.1Vの電源に1Ωの抵抗をつないだとき消費される電力[W]はいくらか。
- ア.0.5W
- イ.2W
- ウ.1W
- エ.10W
正解:ウ.1W
解説:P=V²/R=1²÷1=1W。あるいは I=V/R=1A を求めて P=VI=1×1=1W としても同じ。電圧・電流・抵抗のうち2つが分かれば、3つの電力の式のどれかで必ず計算できる。
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問485.図のように、空気中に距離r[m]離れて、2つの点電荷+Q[C]と-Q[C]があるとき、これらの点電荷間に働く力F[N]は。

- イ.Q/r² に比例する
- ロ.Q/r に比例する
- ハ.Q²/r² に比例する
- ニ.Q³/r に比例する
正解:ハ.Q²/r² に比例する
解説:クーロンの法則より、2つの点電荷の間に働く力は F = (1/4πε₀)·Q₁Q₂/r² で、電荷の積に比例し距離の2乗に反比例する。ここでは Q₁=+Q、Q₂=-Q なので積は Q² となり、F は Q²/r² に比例する。イとロは電荷が1乗で、2つの電荷の積になっていない点が誤り。ニは分母がrの1乗で、逆2乗の法則に反する。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問486.図のような直流回路において、抵抗R=3.4Ωに流れる電流が30Aであるとき、図中の電流I₁[A]は。

- イ.5
- ロ.10
- ハ.20
- ニ.30
正解:ロ.10
解説:まず負荷の端子電圧を求める。R=3.4Ωに30A流れるので、端子電圧は 3.4×30=102V。左の電源は起電力104V・内部抵抗0.2Ωだから I₁=(104−102)/0.2=10A。中央の電源は (104−102)/0.1=20A で、10+20=30A となり負荷電流と一致する。ハの20Aは中央の電源が分担する電流、ニの30Aは負荷電流そのもので、いずれもI₁ではない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問487.図のような正弦波交流電圧がある。波形の周期が20ms(周波数50Hz)であるとき、角速度ω[rad/s]の値は。

- イ.50
- ロ.100
- ハ.314
- ニ.628
正解:ハ.314
解説:角速度は1周期で2πrad進むことから ω=2π/T=2πf。T=20ms=0.02s、f=50Hzを代入すると ω=2π/0.02=2π×50≒314rad/s。イの50は周波数の値そのもの、ロの100は2fの値、ニの628は2周期分(4πf)に相当し、いずれも角速度ではない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問488.図のような交流回路の力率[%]は。

- イ.50
- ロ.60
- ハ.70
- ニ.80
正解:ニ.80
解説:RLC直列回路では誘導性と容量性のリアクタンスが打ち消し合うので、合成リアクタンスは X=X_L−X_C=6−3=3Ω。インピーダンスは Z=√(R²+X²)=√(4²+3²)=5Ω。力率は cosθ=R/Z=4/5=0.8=80%となる。X_LとX_Cを引かずに足して9Ωとすると Z=√(16+81)≒9.8Ω、力率41%となり選択肢に合わない。直列回路のリアクタンスは必ず差をとることに注意する。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問489.図のような三相交流回路において、電源電圧は200V、抵抗は8Ω、リアクタンスは6Ωである。抵抗の両端の電圧V_R[V]は。

- イ.57
- ロ.69
- ハ.80
- ニ.92
正解:ニ.92
解説:負荷はY結線なので、1相にかかる電圧は線間電圧の1/√3で 200/1.73≒115.5V。1相のインピーダンスは Z=√(8²+6²)=10Ωだから、相電流は 115.5/10≒11.55A。抵抗の両端の電圧は V_R=8×11.55≒92V となる。ハの80Vは線間電圧200Vをそのまま1相の電圧として計算した場合(200/10×8=160Vの半分に近い誤り)に生じやすい値で、Y結線での√3の扱いを誤ったもの。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問490.図のように三相3線式の高圧配電線路の末端に遅れ力率80%の三相負荷がある。変電所から負荷までの配電線路の電圧降下(V_s-V_r)が300Vであるとき、配電線路の線電流I[A]の値は。 ただし、配電線路の電線1線当たりの抵抗は0.8Ωとし、リアクタンスは0.6Ωとする。

- イ.100
- ロ.100√3
- ハ.104√3
- ニ.300
正解:ロ.100√3
解説:三相3線式のリアクタンスを含む電圧降下は v=√3·I·(R cosθ + X sinθ) で表される。力率80%なので cosθ=0.8、sinθ=0.6。R cosθ + X sinθ=0.8×0.8+0.6×0.6=0.64+0.36=1.0Ω。よって 300=√3·I·1.0 より I=300/√3=100√3≒173A。イの100はリアクタンス分を無視して√3も落とした値、ニの300は電圧降下の数値そのもので電流ではない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問491.図のように、定格電圧V[V]、消費電力P[W]、力率cosφ(遅れ)の三相負荷に電気を供給する配電線路がある。この配電線路の電力損失[W]を示す式は。 ただし、配電線路の電線1線当たりの抵抗はr[Ω]とし、リアクタンスは無視する。

- イ.P²·r/(V²cos²φ)
- ロ.P·r/(V cosφ)
- ハ.P²·r/(V²cosφ)
- ニ.P·r²/(V cos²φ)
正解:イ.P²·r/(V²cos²φ)
解説:三相電力の式 P=√3·V·I·cosφ から線電流は I=P/(√3·V·cosφ)。電力損失は3線分で P_L=3I²r=3r·P²/(3V²cos²φ)=P²·r/(V²cos²φ) となる。ロは電流の1乗に比例する形で、損失が電流の2乗に比例するという原則に反する。ハは力率が1乗のままで、Iを2乗したときに cosφ も2乗になることを見落としている。ニはrが2乗になっており次元が合わない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問7
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問492.図のように、配電用変電所の変圧器の百分率インピーダンスが基準容量30MV·Aで18%、変電所から電源側の百分率インピーダンスが基準容量10MV·Aで2%、高圧配電線の百分率インピーダンスが基準容量10MV·Aで3%である。高圧需要家の受電点(A点)から電源側の合成百分率インピーダンスは基準容量10MV·Aでいくらか。 ただし、百分率インピーダンスの百分率抵抗と百分率リアクタンスの比は、いずれも等しいとする。

- イ.7%
- ロ.9%
- ハ.11%
- ニ.23%
正解:ハ.11%
解説:百分率インピーダンスは基準容量に比例するので、基準容量を換算してから合成する。変圧器の18%は30MV·A基準なので、10MV·A基準では 18×(10/30)=6%。電源側2%と高圧配電線3%はすでに10MV·A基準である。抵抗とリアクタンスの比が等しい(=すべて同じ位相)という条件があるため単純に加算でき、6+2+3=11%となる。ニの23%は変圧器の18%を換算せずに足した値で、基準容量の統一を忘れた場合の誤り。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問8
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問493.図のような直列リアクトルを設けた高圧進相コンデンサがある。電源電圧がV[V]、誘導性リアクタンスが9Ω、容量性リアクタンスが150Ωであるとき、この回路の無効電力(設備容量)[var]を示す式は。

- イ.V²/159²
- ロ.V²/141²
- ハ.V²/159
- ニ.V²/141
正解:ニ.V²/141
解説:直列リアクトルとコンデンサは直列接続なので、合成リアクタンスは差をとって X=X_C−X_L=150−9=141Ω(容量性)。無効電力は Q=V²/X=V²/141[var] となる。ハの159はリアクタンスを足して150+9とした誤りで、直列では打ち消し合うので誤り。イとロは分母を2乗しており、Q=V²/X の式と次元が合わない。なお直列リアクトルは高調波の拡大と突入電流の抑制のために設け、通常は容量性リアクタンスの6%程度とする。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問9
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問494.電熱器により2リットルの水を加熱したとき温度が10℃上昇した。この電熱器が発生した発熱量Q[kJ]は。 ただし、電熱器の熱効率は50%とする。
- イ.40
- ロ.56
- ハ.84
- ニ.168
正解:ニ.168
解説:水2Lは2kg。水の比熱は約4.19kJ/(kg·K)なので、水が実際に受け取った熱量は 2×4.19×10≒84kJ。ただし熱効率50%とは、電熱器が発生した熱のうち半分しか水に伝わらないという意味なので、発生した熱量は 84÷0.5=168kJ となる。ハの84kJは水が得た熱量そのもので、効率を考慮していない誤り。効率で「割る」のか「掛ける」のかは、求めるのが入力側(発生熱量)か出力側(水が得た熱)かで決まる。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問12
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問495.図のようなアーク溶接作業での感電において、人体を通って流れる電流I[mA]と人体抵抗R₂にかかる電圧V[V]は。 ただし、溶接機の出力側無負荷電圧E=86V、乾燥した状態の保護手袋や作業靴を着用しているとき、手と溶接棒間の抵抗R₁=20kΩ、人体の抵抗R₂=500Ω、足と母材間の抵抗R₃=30kΩとする。

- イ.I=1.7 / V=42
- ロ.I=17 / V=42
- ハ.I=1.7 / V=0.85
- ニ.I=17 / V=0.85
正解:ハ.I=1.7 / V=0.85
解説:感電経路はR₁(手と溶接棒間20kΩ)、R₂(人体500Ω)、R₃(足と母材間30kΩ)の直列回路になる。合成抵抗は 20 000+500+30 000=50 500Ω なので、流れる電流は I=86/50 500≒0.0017A=1.7mA。人体抵抗R₂にかかる電圧は V=I×R₂=0.0017×500≒0.85V となる。ロ・ニの17mAは合成抵抗を5 050Ωと1桁誤った場合、イ・ロの42Vは電源電圧の半分程度を当てはめた誤り。保護手袋と作業靴が数十kΩの抵抗となって電流を1/10以下に抑えている点が、この設問の要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問496.図のような直流回路において、4つの抵抗Rは同じ抵抗値である。回路の電流I₃が12Aであるとき、抵抗Rの抵抗値[Ω]は。

- イ.2
- ロ.3
- ハ.4
- ニ.5
正解:ロ.3
解説:右側の枝は抵抗R1個、中央の枝はR2個の直列(2R)で、両者は並列につながっている。右側にI₃=12A流れるので、その両端の電圧は 12R。中央の枝は同じ電圧が2Rにかかるので I₂=12R/(2R)=6A。したがって電源から流れる電流は I₁=12+6=18A。電源電圧90Vは、直列のRでの電圧降下 18R と並列部の 12R の和に等しいので、90=18R+12R=30R より R=3Ω となる。同じ抵抗値どうしの直並列では、電流が「電圧÷抵抗」の比で分かれることを使うと計算が早い。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問497.図のような交流回路において、電源電圧は100V、電流は20A、抵抗Rの両端の電圧は80Vであった。リアクタンスX[Ω]の値は。

- イ.2
- ロ.3
- ハ.4
- ニ.5
正解:ロ.3
解説:RL直列回路では、抵抗の電圧V_Rとリアクタンスの電圧V_Xは位相が90°ずれるため、電源電圧との間に V²=V_R²+V_X² の関係が成り立つ。よって V_X=√(100²−80²)=√(10000−6400)=√3600=60V。リアクタンスは X=V_X/I=60/20=3Ω となる。V_X を単純に 100−80=20V と引き算すると X=1Ω となり選択肢に合わない。交流では電圧をベクトル的に合成する(三平方の定理)ことが要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問498.定格電圧100V、定格消費電力1kWの電熱器の電熱線が全長の10%のところで断線したので、その部分を除き、残りの90%の部分を電圧100Vで1時間使用した場合、発生する熱量[kJ]は。 ただし、電熱線の温度による抵抗の変化は無視するものとする。
- イ.2 900
- ロ.3 600
- ハ.4 000
- ニ.4 400
正解:ハ.4 000
解説:もとの電熱線の抵抗は R=V²/P=100²/1000=10Ω。全長の90%だけを使うので抵抗も9/10になり 10×0.9=9Ω。このときの消費電力は P=V²/R=100²/9≒1111W。1時間(3600秒)使用したときの熱量は 1111×3600≒4 000 000J=4 000kJ となる。ロの3 600kJは定格1kWのまま1時間使った場合の値(1000×3600)で、短くなって抵抗が下がり電力が増える点を見落としたもの。抵抗は長さに比例し、電力は抵抗に反比例することが要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問499.図のような三相交流回路において、電源電圧は200V、抵抗は4Ω、リアクタンスは3Ωである。回路の全消費電力[kW]は。

- イ.4.0
- ロ.4.8
- ハ.6.4
- ニ.8.0
正解:ハ.6.4
解説:負荷はY結線で、1相は抵抗4Ωとリアクタンス3Ωの直列だからインピーダンスは Z=√(4²+3²)=5Ω。相電圧は 200/√3 なので、線電流は I=(200/√3)/5=40/√3≒23.1A。電力を消費するのは抵抗だけなので、全消費電力は P=3I²R=3×(40/√3)²×4=3×(1600/3)×4=6400W=6.4kW となる。ニの8.0kWはリアクタンスも電力を消費すると考えてZ=5Ωで計算した場合(3I²Z)の値で、リアクタンスは無効電力しかやりとりしない点が要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問500.図のような単相3線式配電線路において、負荷抵抗は10Ω一定である。スイッチAを閉じ、スイッチBを開いているとき、図中の電圧Vは100Vであった。この状態からスイッチBを閉じた場合、電圧Vはどのように変化するか。 ただし、電源電圧は一定で、電線1線当たりの抵抗r[Ω]は3線とも等しいものとする。

- イ.約2V下がる。
- ロ.約2V上がる。
- ハ.変化しない。
- ニ.約1V上がる。
正解:ロ.約2V上がる。
解説:Bが開いているときは上側の負荷だけに電流が流れ、電流は外線と中性線の2本を通る。V=104×10/(10+2r)=100 が成り立つので、10+2r=10.4 より r=0.2Ω。Bを閉じると上下の負荷が等しい平衡状態になり、中性線に電流が流れなくなるため、電圧降下は外線1本分だけになる。V=104×10/(10+0.2)≒102V となり、100Vから約2V上がる。単相3線式は平衡すれば中性線に電流が流れず電圧降下が小さくなる、という性質が要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問501.図のように三相電源から、三相負荷(定格電圧200V、定格消費電力20kW、遅れ力率0.8)に電気を供給している配電線路がある。配電線路の電力損失を最小とするために必要なコンデンサの容量[kvar]の値は。 ただし、電源電圧及び負荷インピーダンスは一定とし、配電線路の抵抗は1線当たり0.1Ωで、配電線路のリアクタンスは無視できるものとする。

- イ.10
- ロ.15
- ハ.20
- ニ.25
正解:ロ.15
解説:電力損失は線電流の2乗に比例するので、損失を最小にするには線電流を最小=力率を1にすればよい。負荷の無効電力は、有効電力20kW・力率0.8(したがって sinθ=0.6)から Q=P×(sinθ/cosθ)=20×(0.6/0.8)=15kvar。この無効電力をちょうど打ち消すコンデンサ容量15kvarを入れれば力率が1になり、損失が最小となる。ハの20kvarは有効電力の値、ニの25kvarは皮相電力(20/0.8)の値で、いずれも打ち消すべき無効電力ではない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問7
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問502.設備容量400kW、需要率50%の需要家において、1ヶ月(30日間)の消費電力量が90MW·hであった。この1ヶ月の負荷率[%]は。
- イ.52.5
- ロ.60.0
- ハ.62.5
- ニ.65.0
正解:ハ.62.5
解説:最大需要電力は 設備容量×需要率=400×0.5=200kW。1ヶ月の時間は 30×24=720時間なので、平均需要電力は 90 000kW·h/720h=125kW。負荷率は 平均需要電力/最大需要電力×100=125/200×100=62.5% となる。需要率(設備容量に対する最大需要の割合)と負荷率(最大需要に対する平均需要の割合)は混同しやすいので、「需要率=最大/設備」「負荷率=平均/最大」と分けて覚えるとよい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問8
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問503.図のように取り付け角度が30°となるように支線を施設する場合、支線の許容張力をT_S=24.8kNとし、支線の安全率を2とすると、電線の水平張力Tの最大値[kN]は。

- イ.3.1
- ロ.6.2
- ハ.10.7
- ニ.24.8
正解:ロ.6.2
解説:支線に実際にかけてよい張力は、許容張力を安全率で割って 24.8/2=12.4kN。支線は電柱と30°の角度をなしているので、支線張力の水平方向成分が電線の水平張力とつり合う。水平成分は 支線張力×sin30°=12.4×0.5=6.2kN なので、電線の水平張力の最大値は6.2kNとなる。ニの24.8は安全率を考慮していない値、ハの10.7は sin30° ではなく cos30°(≒0.866)を使った場合の値で、角度が電柱との間の角であることから水平成分にはsinを使う点が要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問9
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問504.床面上2mの高さに、光度1 000cdの点光源がある。点光源直下の床面照度[lx]は。
- イ.250
- ロ.500
- ハ.750
- ニ.1 000
正解:イ.250
解説:点光源直下の照度は距離の逆2乗の法則により E=I/r² で求められる。I=1 000cd、r=2m を代入すると E=1 000/2²=1 000/4=250lx となる。ロの500は距離で1回しか割らなかった場合(1 000/2)、ニの1 000は光度の値そのものである。照度は距離の2乗に反比例するため、光源までの距離が2倍になると照度は1/4に低下する点が要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問12
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問505.図のように、巻数nのコイルに周波数fの交流電圧Vを加え、電流Iを流す場合に、電流Iに関する説明として、誤っているものは。

- イ.巻数nを増加すると、電流Iは減少する。
- ロ.コイルに鉄心を入れると、電流Iは減少する。
- ハ.周波数fを高くすると、電流Iは増加する。
- ニ.電圧Vを上げると、電流Iは増加する。
正解:ハ.周波数fを高くすると、電流Iは増加する。
解説:コイルに流れる電流は I=V/X_L で、誘導性リアクタンス X_L=2πfL によって決まる。インダクタンスLは巻数nの2乗に比例し、鉄心を入れると透磁率が大きくなって増加するので、いずれもX_Lが増えて電流Iは減少する(イ・ロは正しい)。周波数fを高くするとX_L=2πfLも大きくなるため電流Iは減少するので、「増加する」とするハが誤り。ニは、電圧Vを上げれば I=V/X_L より電流は増加するので正しい。コイル(インダクタ)は周波数が高いほど電流を通しにくくなる、という性質が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問506.図のような直流回路において、電源から流れる電流は20Aである。図中の抵抗Rに流れる電流I_R[A]は。

- イ.0.8
- ロ.1.6
- ハ.3.2
- ニ.16
正解:イ.0.8
解説:まず負荷にかかる端子電圧を求める。電源電流20Aが直列の2Ωを流れるので電圧降下は 20×2=40V。72Vの電源から40Vを引いて、並列部(2Ω・10Ω・R)の端子電圧は 72−40=32V。各抵抗に流れる電流は、2Ωに 32/2=16A、10Ωに 32/10=3.2A。残りがRに流れるので I_R=20−16−3.2=0.8A となる。ニの16Aは2Ωに流れる電流、ハの3.2Aは10Ωに流れる電流で、これらを取り違えないよう、並列部の合計が20Aになることを確認するとよい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問507.図のような交流回路の力率[%]は。

- イ.50
- ロ.60
- ハ.70
- ニ.80
正解:ニ.80
解説:RLC直列回路では誘導性と容量性のリアクタンスが打ち消し合うので、合成リアクタンスは X=X_L−X_C=6−3=3Ω。インピーダンスは Z=√(R²+X²)=√(4²+3²)=5Ω。力率は cosθ=R/Z=4/5=0.8=80% となる。X_LとX_Cを引かずに足して9Ωとすると Z=√(16+81)≒9.8Ω、力率41%となって選択肢に合わない。直列回路のリアクタンスは必ず差をとることに注意する。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問508.図のような三相交流回路において、電流Iの値[A]は。

- イ.200√3/17
- ロ.40/√3
- ハ.40
- ニ.40√3
正解:ロ.40/√3
解説:負荷は、各相に直列の抵抗4Ωと、Δ結線された誘導性リアクタンス9Ωで構成されている。まずΔ結線のリアクタンス9ΩをY結線に変換すると、各相は 9/3=3Ω(リアクタンス)になる。すると1相分は抵抗4Ωとリアクタンス3Ωの直列となり、そのインピーダンスは Z=√(4²+3²)=5Ω。線間電圧200Vに対する相電圧は 200/√3 なので、線電流は I=(200/√3)/5=40/√3≒23.1A となる。抵抗とリアクタンスは大きさをそのまま足すのではなく、三平方の定理でインピーダンスを求める点が要点で、Δ→Y変換(1/3にする)と合わせて押さえておきたい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問509.図は単相2線式の配電線路の単線結線図である。電線1線当たりの抵抗は、A-B間で0.1Ω、B-C間で0.2Ωである。A点の線間電圧が210Vで、B点、C点にそれぞれ負荷電流10Aの抵抗負荷があるとき、C点の線間電圧[V]は。 ただし、線路リアクタンスは無視する。

- イ.200
- ロ.202
- ハ.204
- ニ.208
正解:ロ.202
解説:単相2線式なので、電圧降下は往復2線分で計算する。A-B間にはB・C両方の負荷電流20Aが流れるので、この区間の電圧降下は 20×0.1×2=4V。よってB点の線間電圧は 210−4=206V。B-C間にはC点の負荷電流10Aだけが流れるので、電圧降下は 10×0.2×2=4V。したがってC点の線間電圧は 206−4=202V となる。区間ごとに「その先にある負荷電流の合計」が流れることと、単相2線式では往復2本分の抵抗が効くことが要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問510.ある変圧器の負荷は、有効電力90kW、無効電力120kvar、力率は60%(遅れ)である。いま、ここに有効電力70kW、力率100%の負荷を増設した場合、この変圧器にかかる負荷の容量[kV·A]は。

- イ.100
- ロ.150
- ハ.200
- ニ.280
正解:ハ.200
解説:有効電力と無効電力はそれぞれ別々に合計してから、皮相電力(容量)を求める。増設する負荷は力率100%なので無効電力は0kvar。合計の有効電力は 90+70=160kW、合計の無効電力は 120+0=120kvar。皮相電力は S=√(有効²+無効²)=√(160²+120²)=√(25600+14400)=√40000=200kV·A となる。ニの280kV·Aは有効と無効を単純に足した値(160+120)で、ベクトル的に合成していない誤り。皮相電力は有効電力と無効電力を直角三角形の2辺として斜辺を求める、という関係が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問7
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問511.定格一次電圧がV_n[V]、定格容量がS[V·A]、一次側に換算した変圧器の内部インピーダンスがZ[Ω](1相分)の三相変圧器がある。この変圧器の百分率インピーダンス%Z[%](基準容量S[V·A])を示す式は。 ただし、図は1相分の等価回路を示す。

- イ.%Z = ZS/V_n × 100
- ロ.%Z = V_n/(ZS) × 100
- ハ.%Z = ZS/V_n² × 100
- ニ.%Z = ZS²/V_n × 100
正解:ハ.%Z = ZS/V_n² × 100
解説:百分率インピーダンスは、定格電流を流したときに内部インピーダンスに生じる電圧降下が、相電圧に占める割合である。1相分で考えると、相電圧は V_n/√3、相当たりの容量は S/3 なので、定格相電流は I=(S/3)/(V_n/√3)=S/(√3·V_n)。内部インピーダンスの電圧降下は ZI=ZS/(√3·V_n)。これを相電圧 V_n/√3 で割って100倍すると、%Z={ZS/(√3·V_n)}/(V_n/√3)×100=ZS/V_n²×100 となる。√3どうしが約分され、分母がV_nの2乗になる点が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問8
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問512.図のような電路において、変圧器(6 600/210V)の二次側の1線がB種接地工事されている。このB種接地工事の接地抵抗値が10Ω、負荷の金属製外箱のD種接地工事の接地抵抗値が40Ωであった。金属製外箱のA点で完全地絡を生じたとき、A点の対地電圧[V]の値は。 ただし、金属製外箱、配線及び変圧器のインピーダンスは無視する。

- イ.32
- ロ.168
- ハ.210
- ニ.420
正解:ロ.168
解説:地絡が生じると、地絡電流は「変圧器二次巻線→電路→金属製外箱→D種接地(40Ω)→大地→B種接地(10Ω)→変圧器」という経路を流れる。この回路は電源210Vに対しB種10ΩとD種40Ωが直列につながった形なので、地絡電流は I_g=210/(10+40)=4.2A。A点(金属製外箱)の対地電圧は、この電流がD種接地抵抗に生じさせる電圧降下に等しく、V=I_g×40=4.2×40=168V となる。ハの210Vは電源電圧そのもの、イの32VはB種側の電圧で、外箱の対地電圧はD種抵抗の分担分であることが要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問9
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問513.LEDランプの記述として、誤っているものは。
- イ.LEDランプは、発光ダイオードを用いた照明用光源である。
- ロ.白色LEDランプは、一般に青色のLEDと黄色の蛍光体による発光である。
- ハ.LEDランプの発光効率は、白熱灯の発光効率に比べて高い。
- ニ.LEDランプの発光原理は、ホトルミネセンスである。
正解:ニ.LEDランプの発光原理は、ホトルミネセンスである。
解説:LED(発光ダイオード)は、半導体のpn接合に順方向電圧を加えると電子と正孔が再結合して発光する現象を利用したもので、この電界による発光をエレクトロルミネセンス(電界発光)という。ホトルミネセンスは蛍光灯のように紫外線などの光で蛍光体を光らせる現象であって、LEDそのものの発光原理ではないので、ニが誤り。イのLEDを用いた光源であること、ロの青色LED+黄色蛍光体で白色を得る方式、ハの白熱灯より発光効率が高いことは、いずれも正しい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問12
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問514.図のような平行平板キャパシタにおいて、電極間に100Vの電圧を加えたとき、電極間に何も挟んでいない(空気)キャパシタ内の電界の強さE[V/m]は。 ただし、電極間の距離d=1×10⁻³m、平行平板間の電界は平等電界とする。

- イ.1×10²
- ロ.1×10³
- ハ.1×10⁴
- ニ.1×10⁵
正解:ニ.1×10⁵
解説:平等電界では電界の強さは電位差を距離で割って E=V/d で求められる。V=100V、d=1×10⁻³m を代入すると E=100/(1×10⁻³)=1×10⁵V/m。電極間に何を挟むか(空気か誘電体か)で変わるのは静電容量と蓄えられる電荷であって、電界の強さそのものは電圧と距離だけで決まる点に注意する。ハの1×10⁴は距離を1×10⁻²mと読み違えた場合の値で、指数の扱いを誤ると1桁ずれる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問1
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問515.図のような直流回路において、電流計に流れる電流[A]は。

- イ.0.1
- ロ.0.5
- ハ.1.0
- ニ.2.0
正解:ハ.1.0
解説:上下の枝がそれぞれ7Ωと3Ω、その中間どうしを3Ωで橋渡ししたホイートストンブリッジになっている。向かい合う辺の比が 7:3=7:3 で等しく平衡しているので、中央の3Ωには電流が流れず、取り除いて考えてよい。すると上下の枝はそれぞれ7+3=10Ωで、これが並列だから合成抵抗は5Ω。全電流は10/5=2Aで、上下に均等に分かれるため電流計の指示は1.0Aとなる。ニの2.0Aは全電流、イ・ロはブリッジが平衡していないと誤って計算した場合の値。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問516.図のような交流回路において、電源が電圧100V、周波数が50Hzのとき、誘導性リアクタンスX_L=0.6Ω、容量性リアクタンスX_C=12Ωである。この回路の電源を電圧100V、周波数60Hzに変更した場合、回路のインピーダンス[Ω]の値は。

- イ.9.28
- ロ.11.7
- ハ.16.9
- ニ.19.9
正解:イ.9.28
解説:誘導性リアクタンスは X_L=2πfL で周波数に比例し、容量性リアクタンスは X_C=1/(2πfC) で周波数に反比例する。50Hzから60Hzにすると X_L=0.6×(60/50)=0.72Ω、X_C=12×(50/60)=10Ω となる。抵抗がないLC直列回路なのでインピーダンスは差の絶対値で Z=|0.72−10|=9.28Ω。ハの16.9やニの19.9は両者を足した場合、ロの11.7は周波数変化を片方だけに適用した場合に出る値で、LとCで周波数の効き方が逆であることが要点である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問517.図のような交流回路において、抵抗R=10Ω、誘導性リアクタンスX_L=10Ω、容量性リアクタンスX_C=10Ωである。この回路の力率[%]は。

- イ.30
- ロ.50
- ハ.70
- ニ.100
正解:ニ.100
解説:RLC直列回路では誘導性と容量性のリアクタンスが打ち消し合うので、合成リアクタンスは X=X_L−X_C=10−10=0Ω。インピーダンスは Z=√(R²+X²)=√(10²+0²)=10Ω=R となり、力率は cosθ=R/Z=1、すなわち100%である。この状態を直列共振といい、電圧と電流が同相になって回路は純抵抗のようにふるまう。X_LとX_Cを引かずに足して20Ωとすると Z=22.4Ω、力率45%となって選択肢に合わない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問518.図のように、線間電圧V[V]の三相交流電源から、Y結線の抵抗負荷とΔ結線の抵抗負荷に電力を供給している電路がある。図中の抵抗Rがすべ てR[Ω]であるとき、図中の電路の線電流I[A]を示す式は。

- イ.(V/R)(1/√3 + 1)
- ロ.(V/R)(1/2 + √3)
- ハ.(V/R)(1/√3 + √3)
- ニ.(V/R)(2 + 1/√3)
正解:ハ.(V/R)(1/√3 + √3)
解説:2つの負荷は電源に並列につながっているので、線電流はそれぞれの負荷が引く線電流の和になる。Y結線側は1相にかかる電圧が V/√3 なので線電流は V/(√3R)。Δ結線側は1相に線間電圧Vがそのまま加わり相電流は V/R、線電流はその√3倍で √3V/R。どちらも純抵抗負荷で電流は同相だから単純に足せて、I=V/(√3R)+√3V/R=(V/R)(1/√3+√3) となる。Δ結線で線電流が相電流の√3倍になる点を落とすとイの形になる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問519.図のように、三相4線式配電線路に、定格電圧400V、定格負荷電流100A(消費電力52kW)、遅れ力率0.75の三相負荷のみが接続されている。負荷の線間電圧V_rを400Vにするための、送電端の線間電圧V_s[V]の値は。 ただし、電線1線当たりの抵抗は0.04Ωとし、線路リアクタンスは無視する。 なお、計算においては適切な近似式を用いるものとする。

- イ.402
- ロ.405
- ハ.408
- ニ.410
正解:ロ.405
解説:三相回路の電圧降下は、線間電圧で表すと v=√3·I(R cosθ + X sinθ) の近似式で求められる。リアクタンスは無視するので v=√3×100×0.04×0.75≒5.2V。したがって送電端の線間電圧は V_s=400+5.2≒405V となる。イの402は√3を掛け忘れて相電圧の降下3Vだけを足した場合、ハの408は力率0.75を掛け忘れて√3×100×0.04=6.9Vとした場合に出る値で、電圧降下の式に力率と√3の両方が必要な点が要点である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問520.図のような単相3線式電路(電源電圧210/105V)において、抵抗負荷A(50Ω)、B(50Ω)、C(25Ω)を使用中に、図中の✕印のP点で中性線が断線した。断線後に抵抗負荷Aに加わる電圧[V]の値は。 ただし、どの配線用遮断器も動作しなかったとする。

- イ.10
- ロ.60
- ハ.140
- ニ.180
正解:ハ.140
解説:中性線が断線すると、中性線をはさんで向かい合っていた負荷A(50Ω)と負荷C(25Ω)が直列につながり、その両端に外線間の210Vが加わる形になる。分圧により負荷Aの電圧は 210×50/(50+25)=140V となり、本来の105Vより大幅に上昇して機器を焼損させる。これが単相3線式で中性線の断線が特に危険とされる理由で、中性線には遮断器を設けず、また中性線欠相保護付きの遮断器を用いる根拠でもある。抵抗の小さい負荷C側は逆に 210×25/75=70V に下がる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問7
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問521.定格二次電圧が210Vの配電用変圧器がある。変圧器の一次タップ電圧が6 600Vのとき、二次電圧は200Vであった。一次タップ電圧を6 300Vに変更すると、二次電圧の変化は。 ただし、一次側の供給電圧は変わらないものとする。
- イ.10V上昇する。
- ロ.10V降下する。
- ハ.20V上昇する。
- ニ.20V降下する。
正解:イ.10V上昇する。
解説:タップ電圧とは「その電圧を一次に加えたとき二次に定格電圧が出る」という値なので、二次電圧は 実際の一次電圧×(定格二次電圧/タップ電圧) で決まる。まず現状から実際の一次電圧を求めると、200=V₁×210/6 600 より V₁≒6 286V。タップを6 300Vに下げると二次電圧は 6 286×210/6 300≒209.5V となり、200Vから約10V上昇する。タップ電圧を下げると二次電圧が上がるという関係(分母が小さくなる)が要点で、ロのように逆に覚えていると降下と答えてしまう。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問8
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問522.図のような直流回路において、スイッチSが開いているとき、抵抗Rの両端の電圧は36Vであった。スイッチSを閉じたときの抵抗Rの両端の電圧[V]は。

- イ.3
- ロ.12
- ハ.24
- ニ.30
正解:ニ.30
解説:まずSが開いた状態でRの値を求める。60Vが2ΩとRで分圧され、Rに36Vかかるので2Ωには24V。電流は24/2=12Aで、R=36/12=3Ωとわかる。次にSを閉じると6ΩがRと並列になり、合成抵抗は6×3/(6+3)=2Ω。回路全体は2+2=4Ωで、電流は60/4=15A。したがってRの両端の電圧は15×2=30Vとなる。ハの24Vは2Ωの両端の電圧をそのまま答えた場合の誤り。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問2
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問523.図のように、角周波数がω=500rad/s、電圧100Vの交流電源に、抵抗R=3ΩとインダクタンスL=8mHが接続されている。回路に流れる電流Iの値[A]は。

- イ.9
- ロ.14
- ハ.20
- ニ.33
正解:ハ.20
解説:誘導性リアクタンスは X_L=ωL=500×8×10⁻³=4Ω。RL直列回路のインピーダンスは Z=√(R²+X_L²)=√(3²+4²)=5Ω となる。よって電流は I=V/Z=100/5=20A。ニの33Aは Z を R と X_L の単純な差(3Ω)とした場合、ロの14Aは Z を R+X_L=7Ωと足し算した場合の値で、交流回路では抵抗とリアクタンスをベクトル的に合成する(三平方の定理)ことを忘れると生じる誤り。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問3
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問524.図のような交流回路において、10Ωの抵抗の消費電力[W]は。 ただし、ダイオードの電圧降下や電力損失は無視する。

- イ.100
- ロ.200
- ハ.500
- ニ.1 000
正解:ハ.500
解説:ダイオードが直列に入っているので半波整流となり、電流が流れるのは正の半周期だけになる。半波整流波形の実効値はもとの正弦波の実効値の1/√2なので、抵抗に加わる実効電圧は 100/√2≒70.7V。消費電力は P=V²/R=70.7²/10≒500W となる。これは全波の場合(100²/10=1000W)のちょうど半分で、ニの1000Wはダイオードの存在を無視した値。電力は「1周期のうち半分の時間だけ供給される」と考えても同じ結果になる。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問4
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問525.図のような三相交流回路において、電源電圧はV[V]、抵抗R=5Ω、誘導性リアクタンスX_L=3Ωである。回路の全消費電力[W]を示す式は。

- イ.3V²/5
- ロ.V²/3
- ハ.V²/5
- ニ.V²
正解:イ.3V²/5
解説:電力を消費するのは抵抗だけで、リアクタンスは無効電力をやりとりするだけで有効電力を消費しない。この回路は抵抗3個がΔ(三角)結線されているので、各抵抗には線間電圧Vがそのまま加わる。1個当たりの消費電力は V²/R=V²/5 で、3個分では 3V²/5[W] となる。ハのV²/5は1相分だけを答えたもの。リアクタンスは別にY結線されているが、有効電力には寄与しないので計算に含めない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問5
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問526.図のような単相3線式電路において、スイッチA及びスイッチBを閉じているとき、図中の電圧Vは102Vであった。スイッチAは閉じたままで、スイッチBを開いた場合、電圧Vはどのように変化するか。 ただし、電源電圧は104V一定で、電線1線当たりの抵抗は0.2Ωであり、負荷抵抗は10.2Ω一定であるとする。

- イ.2V下がる。
- ロ.変化しない。
- ハ.1V上がる。
- ニ.3V上がる。
正解:イ.2V下がる。
解説:A・Bとも閉じているときは上下の負荷が等しい平衡状態で、中性線に電流が流れない。したがって電圧降下は外側の電線1本分だけで、V=104×10.2/(0.2+10.2)=102Vとなり設問の値と一致する。Bを開くと下側の負荷が外れて不平衡になり、電流は「外側線→負荷→中性線」と流れるため電線抵抗が2本分(0.2+0.2=0.4Ω)効いてくる。V=104×10.2/(0.4+10.2)≒100Vとなり、102Vから約2V下がる。単相3線式は平衡していれば中性線に電流が流れないという性質が要点である。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問6
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問527.図のような単相3線式配電線路において、負荷A、負荷Bともに消費電力800W、力率0.8(遅れ)である。負荷電圧がともに100Vであるとき、この配電線路の電力損失[W]は。 ただし、電線1線当たりの抵抗は0.4Ωとし、配電線路のリアクタンスは無視する。

- イ.40
- ロ.60
- ハ.80
- ニ.120
正解:ハ.80
解説:各負荷の電流は I=P/(V·cosθ)=800/(100×0.8)=10A。負荷A・Bが等しい平衡負荷なので中性線には電流が流れず、損失を生じるのは外側の2線だけである。したがって電力損失は 2×I²R=2×10²×0.4=80W となる。ニの120Wは中性線にも10A流れると誤って3線分で計算した値、イの40Wは1線分だけの値。なお力率0.8を掛け忘れて電流を8Aとすると損失は51Wとなり選択肢に合わない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問7
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問528.図のような配電線路において、抵抗負荷R₁に50A、抵抗負荷R₂には70Aの電流が流れている。変圧器の一次側に流れる電流I[A]の値は。 ただし、変圧器と配電線路の損失及び変圧器の励磁電流は無視するものとする。

- イ.1
- ロ.2
- ハ.3
- ニ.4
正解:ロ.2
解説:損失を無視すれば一次側の電力と二次側の電力は等しい。二次側は100Vの回路が2つあり、消費電力は 100×50+100×70=12 000W。一次電圧は6 000Vなので、一次電流は I=12 000/6 000=2A となる。抵抗負荷なので力率は1として計算してよい。二次側の電流50Aと70Aを単純に足して120Aとし、これを巻数比で割る解き方でも、巻数比が6 000/100=60なので 120/60=2A と同じ結果になる。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問8
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問529.図のような、低圧屋内幹線からの分岐回路において、分岐点から配線用遮断器までの分岐回路を600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)で配線する。この電線の長さaと太さbの組合せとして、不適切なものは。 ただし、幹線を保護する配線用遮断器の定格電流は100Aとし、VVRの太さと許容電流は表のとおりとする。

- イ.a:2m b:2.0mm
- ロ.a:5m b:5.5mm²
- ハ.a:7m b:8mm²
- ニ.a:10m b:14mm²
正解:ロ.a:5m b:5.5mm²
解説:電技解釈149条により、分岐点から分岐回路用の遮断器までの電線に必要な許容電流は長さによって決まる。3m以下なら制限なし、3mを超え8m以下なら幹線の遮断器定格の35%以上、8mを超えるなら55%以上である。幹線の定格は100Aなので、しきい値は35Aと55A。ロは長さ5m(3m超8m以下)で35A以上必要だが、5.5mm²の許容電流は34Aしかなく不足するため不適切。イは2mで長さ制限がかからず、ハは7mで42A≧35A、ニは10mで61A≧55Aといずれも条件を満たす。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問9
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問530.LEDランプの記述として、誤っているものは。
- イ.LEDランプはpn接合した半導体に電圧を加えることにより発光する現象を利用した光源である。
- ロ.LEDランプに使用されるLEDチップ(半導体)の発光に必要な順方向電圧は、直流100V以上である。
- ハ.LEDランプの発光原理はエレクトロルミネセンスである。
- ニ.LEDランプには、青色LEDと黄色を発光する蛍光体を使用し、白色に発光させる方法がある。
正解:ロ.LEDランプに使用されるLEDチップ(半導体)の発光に必要な順方向電圧は、直流100V以上である。
解説:LEDチップの順方向電圧は材料によるが数V程度で、白色LEDに使われる青色LEDでも約3Vにすぎない。直流100V以上というロは2桁ちがいで誤り。100Vの電源で点灯させるのは、ランプ内部の点灯回路が電圧を下げて定電流を供給しているためである。イのpn接合への順方向電圧による発光、ハのエレクトロルミネセンス(電界発光)という原理、ニの青色LED+黄色蛍光体で白色を得る方式は、いずれも正しい記述である。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問12
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。