第一種電気工事士「検査方法・配線図・発電送電変電施設」の一問一答
📖 第一種電気工事士「検査方法・配線図・発電送電変電施設」の全154問と解説(一覧)
第一種電気工事士の検査方法・配線図・発電送電変電施設に関する一問一答(全154問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.絶縁抵抗計(メガー)は機器・配線の絶縁抵抗を測定する計器で、低圧500Vや高圧1000V以上の試験電圧を使う。
正解:○(正しい)
解説:屋内配線100/200V用は500Vメガー、高圧用は1000V/2000V以上を使い分ける。
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問2.低圧電路の絶縁抵抗は、対地電圧150V以下で0.1MΩ以上、150V超300V以下で0.2MΩ以上、300V超で0.4MΩ以上が必要。
正解:○(正しい)
解説:電気設備技術基準・解釈の値。住宅100V回路は0.1MΩ以上、200V三相動力は0.2MΩ以上が目安。
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問3.接地抵抗は接地抵抗計(アーステスタ)で測定し、補助電極と被測定極を一定距離(通常10m前後)離して計測する。
正解:○(正しい)
解説:電位降下法では、被測定極に電流を流し、離れた位置の電位電極との電位差から抵抗を求める。補助電極が近いと互いの電位分布が干渉して正しい値にならないため、10m前後の間隔を確保する。土壌の湿り具合や地質でも値が変わる。
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問4.高圧受電設備の絶縁耐力試験は、最大使用電圧の1.5倍の電圧を10分間印加して絶縁の健全性を確認する。
正解:○(正しい)
解説:電気設備技術基準の解釈により、交流では最大使用電圧の1.5倍の電圧を10分間連続して加え、絶縁が破壊しないことを確認する(直流で行う場合は2倍)。試験の前後には絶縁抵抗も測定し、試験自体で絶縁を痛めていないかを確かめる。
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問5.導通試験は配線が正しく接続されているか、断線・誤接続がないかを抵抗値で確認する試験である。
正解:○(正しい)
解説:導通試験は、テスタの抵抗レンジや導通ブザーで両端の電気的なつながりを確かめ、断線・誤結線・極性違いがないかを確認する。通電前に行う基本の確認で、抵抗値が極端に大きければ断線、想定と違う経路が導通していれば誤接続と判断できる。
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問6.配線図の図記号で『ランプレセプタクル』は、丸の中に『R』を入れた記号で表される。
正解:○(正しい)
解説:ランプレセプタクルは電球を直接取り付ける露出形の受け口で、配線図では丸の中にRを入れた記号で表す(JIS C 0303)。
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問7.配線図で『3路スイッチ』は『●3』または『3』の数字を添えて表記する。
正解:○(正しい)
解説:点滅器(スイッチ)は基本記号に数字を添えて種類を区別し、片切は数字なし、3路は3、4路は4を付す。2箇所で点滅する場合は3路2個、3箇所以上なら間に4路を追加するという回路構成と対応している。
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問8.配線図で『接地極付コンセント』は、コンセントの図記号に『E』を傍記して表す(種類により2P・3Pもある)。
正解:○(正しい)
解説:接地極付コンセントは記号にEを添えて表す。接地極付(E)と接地端子付(ET)は別の記号で、両方備えるものはEETと表記する。極数や定格電流によっても記号が分かれるため、図面から必要な器具を正確に読み取る必要がある。
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問9.電気工事士の技能試験では、電線相互の接続方法(リングスリーブか差込形コネクタか)は施工条件で指定される。
正解:○(正しい)
解説:電気技術者試験センターの資料は、電線相互の接続方法は施工条件で必ず指定されるとし、接続方法が施工条件と相違したものを欠陥(2-4)としている。
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問10.発電方式には『火力・水力・原子力・太陽光・風力・地熱』等があり、それぞれ特徴がある。
正解:○(正しい)
解説:再生可能エネルギーは太陽光・風力・地熱・水力・バイオマス。火力はLNG・石炭・石油。
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問11.水力発電は位置エネルギーを電気に変換する発電方式で、ダム式・水路式等がある。
正解:○(正しい)
解説:発電量はQ×H×η×g×ρ等で計算。揚水式は深夜の余剰電力で水を高所に汲み上げる。
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問12.火力発電は熱エネルギーで蒸気を作り、蒸気タービンで発電機を回す発電方式である。
正解:○(正しい)
解説:燃料を燃やしてボイラで高温高圧の蒸気を作り、蒸気タービンで発電機を駆動する。タービンを出た蒸気は復水器で水に戻して循環させる。出力の調整がしやすく需要変動に追従できる一方、CO2排出が課題となっている。
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問13.原子力発電は核分裂反応で発生した熱を利用する発電方式で、CO2排出量が少ない。
正解:○(正しい)
解説:ウランの核分裂で生じる熱で蒸気を作りタービンを回す。蒸気で回す点は火力と同じで、違いは熱源が燃焼か核分裂かという点にある。発電時にCO2をほとんど出さない反面、放射性物質を扱うため安全規制と廃棄物処分が課題になる。
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問14.太陽光発電(PV)は光エネルギーを直接電気に変換する発電方式で、パワーコンディショナで交流に変換する。
正解:○(正しい)
解説:太陽電池は半導体のpn接合に光が当たると起電力が生じる現象を利用し、光を直接電気(直流)に変える。家庭や系統で使う交流にするにはパワーコンディショナが必要で、これが系統連系保護(停電時に電気を送り出さない制御)も担う。
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問15.変電所は電圧を変換(昇圧・降圧)するための施設で、受電→変圧→送電の各段階に設置される。
正解:○(正しい)
解説:発電所から需要家まで一気に降圧すると設備が大きくなりすぎるため、超高圧→特別高圧→高圧→低圧と段階的に電圧を下げていく。その各段階に置かれるのが変電所で、電圧変換のほか系統の切替や事故時の遮断も担う。
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問16.送電線は超高圧(500kV等)から特高(66kV/77kV)まで使われ、長距離送電のため高電圧化されている。
正解:○(正しい)
解説:同じ電力なら P=VI より電圧を上げるほど電流は小さくなり、線路損失 I²R は電流の2乗に比例するので大幅に減る。そのため長距離ほど高い電圧で送り、需要地に近づくにつれて変電所で順次降圧していく構成になっている。
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問17.配電線は配電用変電所から需要家へ電力を届ける線で、6.6kV高圧配電線と100/200V低圧配電線がある。
正解:○(正しい)
解説:配電用変電所で6.6kVに降圧された高圧配電線が電柱の最上部を通り、柱上変圧器で100/200Vに落とした低圧配電線がその下を通る。高圧を需要家の近くまで引くことで、低圧区間を短くして電圧降下と損失を抑えている。
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問18.柱上変圧器(柱上トランス)は高圧6.6kVを低圧100/200Vに降圧する変圧器で、電柱に設置される。
正解:○(正しい)
解説:柱上変圧器は6.6kVを100/200Vに降圧して低圧需要家へ供給する。低圧側の中性点にはB種接地工事を施し、高圧巻線と低圧巻線が混触したときに低圧側の電位が異常に上昇するのを防いでいる。
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問19.単相3線式100/200V配電は、住宅・小規模店舗の標準的な低圧配電方式である。
正解:○(正しい)
解説:単相3線式は変圧器の低圧側巻線の中央から中性線を取り出し、外側2線間で200V、中性線と各線の間で100Vを得る方式。1つの引込みで両方の電圧を使えるうえ、100V負荷を両側にバランスよく振り分ければ電流も小さくできる。
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問20.スマートメーター(電子式電力量計)は無線通信で検針データを送信し、自動検針・需要応答に活用される。
正解:○(正しい)
解説:スマートメーターは30分ごとの使用量を計測し無線通信で送るため、検針員の訪問が不要になり、開通・停止も遠隔で行える。時間帯別の使用実績が分かることで、需給に応じた料金メニューやデマンドレスポンスの土台にもなる。
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問21.ケーブルを使用する高圧の交流電路の絶縁耐力試験は、交流の試験電圧の2倍の直流電圧を電路と大地との間に連続して10分間加える方法で行うこともできる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。電気設備の技術基準の解釈15条2号により、電線にケーブルを使用する交流の電路では、15-1表の試験電圧(最大使用電圧7,000V以下なら1.5倍の交流電圧)の2倍の直流電圧を10分間加えて耐えればよい。ケーブルは静電容量が大きく、交流で試験するには大容量の試験装置が必要になるためである。
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問22.クランプメータは電線をはさむことで通電状態のまま電流を測定できる計器である。
正解:○(正しい)
解説:クランプメータは電線を挟むだけで、そこに流れる電流が作る磁界から電流値を読み取る。回路を切って電流計を直列に入れる必要がないため、通電したまま安全かつ短時間で測定でき、設備の稼働状況の確認や不具合調査に多用される。
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問23.接地抵抗の測定には、補助接地極を2本打ち込む3極法(電位降下法)のほか、補助極を打ち込めない場所で既設の接地極などを補助極に使う簡易測定法がある。
正解:○(正しい)
解説:3極法(電位降下法)は被測定極から補助接地極2本を一直線上に離して打ち込む正確な方法。簡易測定法は補助極を打ち込めないときに、柱上変圧器のB種接地など既設の接地極を補助極として利用する2極の方法で、既設接地の抵抗分だけ誤差を含む。
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問24.変電所には保護継電器が多数設置され、短絡・地絡・過電圧等の異常時に遮断器を動作させる。
正解:○(正しい)
解説:OCR(過電流継電器)・GR(地絡継電器)・OVR(過電圧継電器)等が組み合わされる。
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問25.蓄電池(リチウムイオン等)は太陽光発電と組合せて、夜間や曇天時の電力供給を担うようになっている。
正解:○(正しい)
解説:EV(電気自動車)の蓄電池を住宅電源として使うV2H(Vehicle to Home)も普及中。
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問26.低圧100V回路の絶縁抵抗は0.4MΩ以上必要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。対地電圧150V以下(住宅100V)は0.1MΩ以上が基準。0.4MΩ以上は対地電圧300V超回路。
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問27.接地抵抗の測定では補助電極不要で1点だけ計測すれば値が得られる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電位降下法では被測定極と複数の補助電極を一定距離離して測定する。1点だけでは測定不能。
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問28.高圧受電設備の絶縁耐力試験は、最大使用電圧の0.5倍の電圧を1分間印加すれば良い。
正解:×(誤り)
解説:誤り。基準は『最大使用電圧の1.5倍を10分間』(交流の場合)。直流は2倍を10分。試験電圧と時間が異なる。
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問29.導通試験は機器に通電したまま電流値を測定する試験である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。導通試験は無電圧状態で抵抗・導通を確認する試験。通電中の電流測定はクランプメータ等で別途行う。
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問30.絶縁抵抗計(メガー)は通常の電圧計と同じ機能を持つ計器である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。メガーは高い試験電圧(500V〜2000V等)を発生させて絶縁抵抗を測定する専用計器。電圧計とは別物。
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問31.配線図で『●3』は片切スイッチを表す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。数字の3が添えられた記号は3路スイッチを表す。片切スイッチは数字を添えない基本記号で、4路スイッチには4を添える。数字が2箇所・多箇所点滅の回路構成に対応している点を押さえる。
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問32.配線図で『○』は変圧器を表す記号である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。配線図での記号は変圧器・コネクタ・電灯・抵抗器等それぞれ独自記号がある。『○』単独はリングスリーブ等の特定記号で、変圧器ではない。
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問33.水力発電は熱エネルギーを利用して蒸気タービンを回す発電方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。それは火力発電(・原子力・地熱)の説明。水力は位置エネルギー(重力で水を落として)水車を回す方式。
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問34.原子力発電はCO2を多量に排出する発電方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。原子力は発電時のCO2排出が極めて少ない。多量排出するのは火力(特に石炭・石油)。
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問35.太陽光発電は光エネルギーを直接交流電力として出力する発電方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。太陽光発電セルが出力するのは『直流』電力。家庭・系統で使うためにパワーコンディショナで交流に変換する必要がある。
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問36.変電所は電力会社が消費電力を計量するための施設である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。変電所は電圧の変換(昇圧・降圧)が主な役割。計量は需要家の電力量計で行われる。
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問37.送電線は低電圧(100V等)で長距離送電する方式が主流である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電圧が高いほど線路損失が抑えられるため、送電は超高圧(500kV等)・特高(66kV/77kV)で行われる。
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問38.柱上変圧器は需要家の屋内に設置される変圧器である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。柱上変圧器は文字通り『電柱の上』に設置され、高圧6.6kVを低圧100/200Vに降圧する。
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問39.スマートメーターは機械式メーターと同じ機能で、検針員が現地で読み取る方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。スマートメーターは電子式で無線通信により遠隔自動検針・遠隔開閉が可能。検針員不要が特徴。
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問40.クランプメータは回路を切断して電流を測定する計器である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。クランプメータは電線をはさむだけで通電状態のまま電流測定できる計器。回路切断は不要。
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問41.変電所には遮断器1個だけあれば保護機能は十分である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。変電所には複数の遮断器・保護継電器(OCR/GR/OVR等)が設置され、異常箇所のみを限定的に遮断できる構成となっている。
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問42.蓄電池は化学エネルギーを電気エネルギーに変換しないので、太陽光発電と併用できない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。蓄電池は化学エネルギー⇔電気エネルギーを相互変換する装置で、太陽光と併用して夜間使用が可能。
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問43.接地抵抗計には1種類しか方式がない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。接地抵抗計には2極式・3極式(電位降下法)・簡易式(補助電極不要)など複数方式があり、現場で使い分ける。
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問44.単相3線式100/200Vは中性線がない3線方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。単相3線式は『中性線+2本の電圧線』の3線。中性線を共用して100V/200Vを同時に取り出す方式。
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問45.配電用変電所と1次変電所では電圧階級が同じである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電圧階級は1次変電所>2次変電所>配電用変電所の順に下がる。順次降圧して需要地に近づける。
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問46.水力発電所の出力は、使用水量に比例し、有効落差の2乗に比例する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。水力発電所の出力は P=9.8QHη[kW](Q:使用水量[m3/s]、H:有効落差[m]、η:総合効率)で表され、使用水量と有効落差のそれぞれに比例する。落差の2乗には比例しない。
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問47.風力発電は無風時でも一定出力を供給できる安定した発電方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。風力は風速に依存し出力変動が大きい。安定供給のため蓄電池や系統との連携が必要。
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問48.地熱発電は太陽光発電と同様に光エネルギーを利用する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。地熱は地下の熱エネルギー(蒸気・熱水)を利用する。太陽光とは異なるエネルギー源。
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問49.絶縁抵抗の測定では試験電圧が低いほど厳密な測定ができる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。絶縁抵抗測定は規定の試験電圧(500V/1000V等)を使う。低すぎる電圧では絶縁劣化が検出できない。
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問50.配線図の凡例は施工地域・会社で全く同じものが使われる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。配線図記号は標準(JIS等)はあるが、地域・施工会社・図面の慣例で多少異なる場合がある。図面ごとに凡例確認が必要。
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問51.低圧電路の対地電圧100Vでの絶縁抵抗の最低値はいくらか。
- ア.0.1MΩ
- イ.0.05MΩ
- ウ.0.2MΩ
- エ.0.4MΩ
正解:ア.0.1MΩ
解説:電気設備技術基準により、対地電圧150V以下の低圧電路は0.1MΩ以上が必要。住宅の100V回路がこれにあたる。対地電圧150V超300V以下は0.2MΩ以上、300Vを超えるものは0.4MΩ以上と、電圧が高いほど厳しくなる。
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問52.低圧電路の対地電圧200V(150V超300V以下)での絶縁抵抗の最低値はいくらか。
- ア.0.1MΩ
- イ.0.2MΩ
- ウ.0.4MΩ
- エ.1MΩ
正解:イ.0.2MΩ
解説:対地電圧が150Vを超え300V以下の低圧電路は0.2MΩ以上。三相200Vの動力回路がこれにあたる。150V以下は0.1MΩ以上、300V超は0.4MΩ以上で、3段階の値をセットで覚える。
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問53.高圧受電設備の絶縁耐力試験で印加する電圧と時間の組合せはどれか。
- ア.最大使用電圧の0.5倍を1分
- イ.最大使用電圧の2倍を5秒
- ウ.最大使用電圧の1.5倍を10分
- エ.最大使用電圧と同じを30分
正解:ウ.最大使用電圧の1.5倍を10分
解説:電気設備技術基準の解釈により、交流で行う場合は最大使用電圧の1.5倍を10分間連続して印加する。短時間・低電圧では絶縁の弱点があっても現れないため、実使用より高い電圧を一定時間かけ続けて健全性を確かめる趣旨である。
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問54.接地抵抗計(電位降下法)で必要な電極構成はどれか。
- ア.被測定極のみ1本
- イ.被測定極+補助電極1本
- ウ.電極不要
- エ.被測定極+補助電極2本
正解:エ.被測定極+補助電極2本
解説:電位降下法では、被測定極に加えて電流を流すための電流電極と、電位を測るための電位電極の計2本の補助電極が必要(3点法)。電流を流して生じた電位差から抵抗を求めるという原理上、電流用と電位用を分ける必要がある。
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問55.クランプメータの主な特徴はどれか。
- ア.通電状態のまま電流測定可
- イ.回路を切断する必要
- ウ.電圧専用
- エ.電力測定専用
正解:ア.通電状態のまま電流測定可
解説:クランプメータは電線を挟むだけで電流が作る磁界から値を読み取るため、回路を切断せず通電状態のまま測定できる。稼働中の設備の負荷電流を確認したり、漏れ電流を調べたりする用途に向く。電圧専用でも電力専用でもない。
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問56.配線図で片切スイッチを表す記号はどれか。
- ア.●3
- イ.●
- ウ.●4
- エ.○
正解:イ.●
解説:点滅器の基本記号に数字を添えないものが片切スイッチ。3を添えれば3路、4を添えれば4路スイッチを表す。数字の有無と値が、1箇所・2箇所・多箇所のどこから点滅できるかという回路構成に対応している。
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問57.3路スイッチ2個と4路スイッチ2個を用いると、何箇所で点滅の切替えができるか。
- ア.3箇所
- イ.4箇所
- ウ.6箇所
- エ.5箇所
正解:イ.4箇所
解説:多箇所点滅は両端に3路スイッチ2個、中間に4路スイッチを入れる構成です。4路スイッチn個なら点滅箇所はn+2箇所。4路2個+3路2個では2+2=4箇所で切り替えられます。
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問58.水力発電のうち、深夜の余剰電力で水を上池に汲み上げて昼間に発電する方式はどれか。
- ア.流れ込み式
- イ.ダム式
- ウ.水路式
- エ.揚水式
正解:エ.揚水式
解説:揚水式は需要の少ない夜間の余剰電力でポンプを回して下池から上池へ水を汲み上げ、需要ピーク時にその水を落として発電する。電力を位置エネルギーとして蓄える大容量の蓄電設備として働き、需給調整の要になっている。
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問59.火力発電の主な構成として正しいものはどれか。
- ア.ボイラー→蒸気タービン→発電機
- イ.太陽電池→直流変換
- ウ.水車→発電機
- エ.核反応炉→発電機
正解:ア.ボイラー→蒸気タービン→発電機
解説:火力発電はボイラで燃料を燃やして高温高圧の蒸気を作り、蒸気タービンで発電機を回す。太陽電池は光から直接発電、水車は水力、核反応炉は原子力の熱源で、それぞれ別方式の構成にあたる。
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問60.汽力発電所で、タービンの途中から蒸気の一部を取り出し(抽気し)、ボイラへ送る給水を加熱して熱効率を高める方式はどれか。
- ア.再熱サイクル
- イ.再生サイクル
- ウ.コンバインドサイクル
- エ.カルノーサイクル
正解:イ.再生サイクル
解説:タービンの途中から抽気した蒸気で給水を加熱するのは再生サイクルで、復水器で捨てる熱を減らして熱効率を高める。再熱サイクルは高圧タービンを出た蒸気をボイラの再熱器で加熱し直す方式、コンバインドサイクルはガスタービンと蒸気タービンを組み合わせる方式、カルノーサイクルは熱効率の理論上の上限を示す理想サイクルである。
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問61.6.6kV高圧配電線を100/200V低圧に降圧する設備はどれか。
- ア.変電所
- イ.パワーコンディショナ
- ウ.柱上変圧器
- エ.電力量計
正解:ウ.柱上変圧器
解説:柱上変圧器が6.6kVを100/200Vに降圧して低圧需要家へ供給する。変電所は送電系統の中でより高い電圧を段階的に下げる施設、パワーコンディショナは直流を交流に変換する機器、電力量計は計量器で、役割が異なる。
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問62.スマートメーターの主な特徴はどれか。
- ア.手動検針
- イ.通信不可
- ウ.アナログ表示のみ
- エ.電子式・無線通信で自動検針
正解:エ.電子式・無線通信で自動検針
解説:スマートメーターは電子式で30分ごとの使用量を計測し、無線通信で自動的に送信する。検針員の訪問が不要になるほか、開通・停止の遠隔操作や時間帯別料金、デマンドレスポンスといった新しい仕組みの基盤になる。
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問63.架空送電線の鉄塔の頂部に張られる架空地線の主な目的として、正しいものはどれか。
- ア.各相の線路定数を平衡させる
- イ.電線への直撃雷を防ぐ
- ウ.電線の微風振動を防ぐ
- エ.コロナ放電を抑制する
正解:イ.電線への直撃雷を防ぐ
解説:架空地線は送電線の上方に張られた接地線で、電線への直撃雷を防ぐ(遮へいする)とともに、誘導雷による異常電圧を低減する。線路定数の平衡はねん架、微風振動の防止はダンパ、コロナ放電の抑制は多導体方式などで図る。
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問64.変圧器の試験で『絶縁油試験』を行う目的はどれか。
- ア.味見
- イ.油の絶縁性能と劣化度の確認
- ウ.油量計測
- エ.油の温度上昇試験
正解:イ.油の絶縁性能と劣化度の確認
解説:絶縁油は変圧器内部の絶縁と冷却を担うが、水分の混入や酸化により絶縁破壊電圧が下がり、劣化が進むと内部故障につながる。そこで定期的に採油して絶縁破壊電圧や全酸価などを測定し、劣化度を把握して更油や更新の判断材料にする。
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問65.送電線の電圧階級として一般的でないものはどれか。
- ア.66kV
- イ.275kV
- ウ.1,000,000V
- エ.500kV
正解:ウ.1,000,000V
解説:国内は275kV・500kVが超高圧主流。100万Vは技術的に試験線レベルで常用ではない。
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問66.スマートメーターによる『デマンドレスポンス』とは何か。
- ア.電気料金固定化
- イ.送電線の冗長化
- ウ.発電量増加
- エ.需要量を需要家側で制御するピーク抑制
正解:エ.需要量を需要家側で制御するピーク抑制
解説:デマンドレスポンスは、需給がひっ迫したときに需要家側で電力の使用を抑えたり時間をずらしたりしてもらう仕組み。発電設備を増やす代わりに需要を調整するという発想で、対価やインセンティブと組み合わせて運用される。
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問67.蓄電池の電力貯蔵量の単位として一般的なものはどれか。
- ア.kWh
- イ.W
- ウ.V
- エ.Hz
正解:ア.kWh
解説:蓄電池が蓄えられるエネルギー量は電力×時間なのでkWhで表す。家庭用は5〜15kWh程度が一般的。Wは瞬間的な電力(どれだけ速く出せるか)、Vは電圧、Hzは周波数で、容量を表す単位ではない。
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問68.パワーコンディショナ(PCS)の主機能はどれか。
- ア.熱を発生させる
- イ.直流→交流変換と系統連系
- ウ.電圧降下
- エ.蓄電のみ
正解:イ.直流→交流変換と系統連系
解説:パワーコンディショナは太陽電池が発生する直流を交流へ変換(インバータ機能)し、系統の電圧・周波数に同期させて連系する。あわせて日射条件に応じて最も多く電力を取り出せる動作点に追従する制御や、停電時の単独運転防止も担う。
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問69.接地抵抗計で正確な値を得るために重要なのはどれか。
- ア.温度を上げる
- イ.湿度を下げる
- ウ.補助電極を被測定極から十分離す
- エ.測定時間を短くする
正解:ウ.補助電極を被測定極から十分離す
解説:電位降下法では、補助電極が被測定極に近いと互いの電位分布が重なり、測定値が実際より小さく出てしまう。10〜20m程度離して一直線に配置するのが基本で、距離が取れない場所では簡易式など別の方式を検討する。
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問70.低圧電路の絶縁抵抗測定で使う試験電圧として一般的なものはどれか。
- ア.100V
- イ.250V
- ウ.2,000V
- エ.500V
正解:エ.500V
解説:低圧電路の絶縁抵抗測定には500Vの絶縁抵抗計を用いるのが標準。ただし電子機器を含む回路では500Vで機器を壊すおそれがあるため、機器を切り離すか低い試験電圧を使うなどの配慮が必要になる。高圧回路には1,000V・2,000V用を使う。
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問71.変電所の保護継電器のうち、過電流を検出するのはどれか。
- ア.OCR
- イ.GR
- ウ.UVR
- エ.OVR
正解:ア.OCR
解説:OCR=Over Current Relay(過電流継電器)。GR=地絡、UVR=不足電圧、OVR=過電圧。
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問72.配線図で『EM』が頭につくケーブル記号は何を意味するか。
- ア.普通ケーブル
- イ.エコケーブル(環境配慮型)
- ウ.耐熱ケーブル
- エ.耐火ケーブル
正解:イ.エコケーブル(環境配慮型)
解説:EMはEco Materialの略で、鉛やハロゲンを含まない環境配慮型(エコ)ケーブルを示す。燃焼時に有害なハロゲンガスを発生せず、廃棄時の環境負荷も小さいため、公共建築物などで採用が進んでいる。
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問73.三相電動機の保護継電器の代表的なものはどれか。
- ア.OVR
- イ.UVR
- ウ.熱動継電器(サーマルリレー)
- エ.DGR
正解:ウ.熱動継電器(サーマルリレー)
解説:熱動継電器(サーマルリレー)は過負荷電流による発熱でバイメタルが変形して接点を開き、電磁接触器を落として電動機を保護する。時間をかけて動作するため始動時の一時的な大電流では動作しない。OVRは過電圧、UVRは不足電圧、DGRは地絡方向の継電器。
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問74.UPS(無停電電源装置)の役割はどれか。
- ア.停電時に非常用発電機を始動させて給電する
- イ.軽負荷時に充電しピーク時に放電して平準化する
- ウ.非常用照明や受変電設備の操作用に直流を送る
- エ.停電時に蓄電池から途切れなく給電を続ける
正解:エ.停電時に蓄電池から途切れなく給電を続ける
解説:UPS(交流無停電電源装置)は、停電など入力電力に異常が起きたときにも、接続した負荷へ連続して電力を供給する装置で、整流器・インバータ・蓄電池で構成される。停電時は蓄電池の電力で途切れなく給電を続けるので、サーバや通信機器など停止できない機器に使う。商用電源が途絶えたときに発電機を動かして給電するのは非常用発電装置、軽負荷時に充電しピーク時に放電して受電電力を平準化するのは電力平準化用蓄電装置、非常用照明や受変電設備の操作用の電力を送るのは直流電源装置の役割である。
根拠: 国土交通省大臣官房官庁営繕部「建築設備設計基準 令和6年版」(技術基準の要旨) 第9章 電力貯蔵設備 第2節 直流電源装置(非常用照明用・受変電設備用)・第3節 交流無停電電源装置(入力電力の異常時に負荷へ連続的に電力を供給)・第4節 電力平準化用蓄電装置、第10章 第1節(2) 非常用発電装置(商用電源途絶時に電力供給) / 国土交通省「電源設備(直流電源設備、無停電電源設備)劣化診断基準(案)」(平成22年2月) 1 目的(直流電源設備及び無停電電源設備は整流器、インバータ及び蓄電池で構成され、負荷へ確実に電力を供給する)
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問75.EV(電気自動車)の蓄電池を住宅電源として使う仕組みは何と呼ばれるか。
- ア.V2H
- イ.V2G
- ウ.P2H
- エ.P2G
正解:ア.V2H
解説:V2H(Vehicle to Home)は、電気自動車などの電動車にためた電気を、V2H充放電設備を介して住宅へ給電する仕組みで、停電時の電源や太陽光発電の電気の有効利用に使われる。V2Gは電動車から電力系統へ電気を送り、系統の安定に役立てる仕組みである。P2Hは余った電気をエコキュートなどで熱に変えて使う方法、P2Gは余った電気で水素をつくってためる方法で、どちらも車の電気を住宅に送るものではない。
根拠: 資源エネルギー庁 総合資源エネルギー調査会 再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会 資料2「更なる再エネ拡大を実現するためのエネルギー需給革新の推進」(2019年7月5日) p.25(蓄電を家庭に給電するV2H(Vehicle to Home))・p.26(給電・蓄電(V2H、V2B)、系統安定化への貢献(V2G))・p.41(V2G:EVが系統安定に貢献、P2H:PVとエコキュートの活用、P2G:余剰を水素貯蔵) / 経済産業省自動車課・国土交通省安全・環境基準課・電動車活用社会推進協議会「災害時における電動車の活用促進マニュアル」(2020年7月10日) p.3・p.5(V2H(充放電設備)を介して給電、建物への直接給電可、家庭1軒程度に給電可能)
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問76.図は、ボイラの水の循環方式のうち、自然循環ボイラの構成図である。図中の①、②及び③の組合せとして、正しいものは。

- イ.①蒸発管 ②節炭器 ③過熱器
- ロ.①過熱器 ②蒸発管 ③節炭器
- ハ.①過熱器 ②節炭器 ③蒸発管
- ニ.①蒸発管 ②過熱器 ③節炭器
正解:ニ.①蒸発管 ②過熱器 ③節炭器
解説:水と蒸気の流れは、給水ポンプ→③節炭器(エコノマイザ。煙突へ向かう低温の燃焼ガスで給水を予熱する)→ドラム→①蒸発管(火炉側にあり、燃焼ガスの熱を受けて水を蒸発させる)→ドラム→②過熱器(発生した飽和蒸気をさらに加熱し、タービンへ送る)の順になる。図でも③に給水ポンプと「水」の矢印がつながり、②の先に「タービンへ」の矢印がある。自然循環ボイラは蒸発管内の気水混合物と降水管内の水の密度差で循環するため、循環ポンプを持たない点が強制循環ボイラとの違いである。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問16
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問77.風力発電に採用される風車の羽根(ブレード)の形状として、不適切なものは。
- イ.プロペラ形
- ロ.ダリウス形
- ハ.クロスフロー形
- ニ.ジャイロミル形
正解:ハ.クロスフロー形
解説:クロスフロー形は横流水車(クロスフロータービン)や送風機の形式であって、風車のブレード形状には用いない。イのプロペラ形は水平軸風車の代表で大型風力発電の主流、ロのダリウス形は曲線状の翼を持つ垂直軸風車、ニのジャイロミル形は直線状の翼を垂直に配した垂直軸風車(ダリウス形の一種)で、いずれも風車として実用されている。垂直軸形は風向きに左右されず、増速機や発電機を地上に置ける利点がある。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問17
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問78.架空送電線路に使用されるアークホーンの記述として、正しいものは。
- イ.電線と同種の金属を電線に巻き付けて補強し、電線の振動による素線切れなどを防止する。
- ロ.電線におもりとして取り付け、微風により生じる電線の振動を吸収し、電線の損傷などを防止する。
- ハ.がいしの両端に設け、がいしや電線を雷の異常電圧から保護する。
- ニ.多導体に使用する間隔材で、強風による電線相互の接近・接触や負荷電流、事故電流による電磁吸引力から素線の損傷を防止する。
正解:ハ.がいしの両端に設け、がいしや電線を雷の異常電圧から保護する。
解説:アークホーンはがいし連の両端に取り付ける金属製の電極で、雷サージによるフラッシオーバをがいし表面ではなくホーン間で起こさせる。これによりアークの熱からがいしの破損と電線の溶断を防ぐ。イはアーマロッド(電線と同種金属を巻き付けて補強する)、ロはダンパ(おもりで微風振動を吸収する)、ニはスペーサ(多導体の素導体間隔を保つ)の説明で、いずれも別の架線金具である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問18
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問79.変電設備に関する記述として、誤っているものは。
- イ.変電所は、SF₆ガスを用いた絶縁開閉装置(GIS)を使用し小型化が進んでいる。
- ロ.空気遮断器は、発生したアークに圧縮空気を吹き付けて消弧するものである。
- ハ.断路器は、送配電線や変電所の母線、機器などの故障時に電路を自動遮断するものである。
- ニ.変圧器の負荷時タップ切換装置は、電力系統の電圧調整などを行うことを目的に組み込まれたものである。
正解:ハ.断路器は、送配電線や変電所の母線、機器などの故障時に電路を自動遮断するものである。
解説:断路器(DS)は消弧装置を持たないため、負荷電流や短絡電流を遮断する能力がなく、無負荷・無電流の状態で電路を開閉して点検時の区分・絶縁を確保する機器である。故障時に自動的に電路を遮断するのは遮断器(CB)の役割で、ハの記述は断路器と遮断器を取り違えている。イのGISはSF₆ガスの高い絶縁耐力を利用して機器を金属容器に収め設置面積を大幅に減らすもの、ロの空気遮断器の消弧方式、ニの負荷時タップ切換装置(LTC)による電圧調整は、いずれも正しい。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問19
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問80.高圧受電設備に雷その他による異常な過大電圧が加わった場合の避雷器の機能として、適切なものは。
- イ.過大電圧に伴う電流を大地へ分流することによって過大電圧を制限し、過大電圧が過ぎ去った後に、電路を速やかに健全な状態に回復させる。
- ロ.過大電圧が侵入した相を強制的に切り離し回路を正常に保つ。
- ハ.内部の限流ヒューズが溶断して、保護すべき電気機器を電源から切り離す。
- ニ.電源から保護すべき電気機器を一時的に切り離し、過大電圧が過ぎ去った後に再び接続する。
正解:イ.過大電圧に伴う電流を大地へ分流することによって過大電圧を制限し、過大電圧が過ぎ去った後に、電路を速やかに健全な状態に回復させる。
解説:避雷器(LA)は、通常の電圧では絶縁物として振る舞い、雷サージなどの過大電圧が加わると導通してサージ電流を大地へ流し、機器にかかる電圧を制限電圧以下に抑える。サージが去ると続流を速やかに遮断して元の絶縁状態に自動的に復帰するため、電路を開放したり機器を切り離したりはしない。ロとニのように相や機器を切り離す動作は行わず、ハのようにヒューズが溶断するのは高圧カットアウトや限流ヒューズ付負荷開閉器の動作である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問20
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問81.過電流継電器試験時の注意事項として、誤っているものは。
- イ.過電流継電器の現状の整定値を記録しておく。
- ロ.変流器による異常電圧の発生を防ぐため、電流用試験端子の継電器側端子の全てを短絡しておく。
- ハ.試験電流が流れて電流計の破損を防ぐため、受電設備の電流計の切換スイッチを「切」にしておく。
- ニ.遮断器のトリップコイルが動作しても遮断器が開放されない場合、速やかに試験電流の通電を停止する。
正解:ロ.変流器による異常電圧の発生を防ぐため、電流用試験端子の継電器側端子の全てを短絡しておく。
解説:変流器(CT)は二次側を開放すると鉄心が過飽和になって二次端子に高電圧が生じ、絶縁破壊や感電の危険がある。したがって試験の際に短絡しておくのは「変流器側」の端子であり、継電器側を短絡してしまうとCT二次回路が開放になり、防ごうとした異常電圧をかえって発生させることになる。ロはこの短絡すべき側を取り違えているため誤り。イの整定値の記録(試験後に元に戻すため)、ハの電流計切換スイッチの扱い、ニの通電停止は、いずれも適切な注意事項である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問36
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問82.変圧器の絶縁油の劣化診断に直接関係のないものは。
- イ.油中ガス分析
- ロ.真空度測定
- ハ.絶縁耐力試験
- ニ.酸価度試験(全酸価試験)
正解:ロ.真空度測定
解説:真空度測定は真空遮断器(VCB)や真空バルブの内部真空度の低下を調べる試験で、絶縁油とは関係がない。イの油中ガス分析は、内部の過熱や部分放電で油が分解して生じる水素・メタン・アセチレンなどの可燃性ガスを検出して内部異常を推定する方法。ハの絶縁耐力試験は油に電極を浸して絶縁破壊電圧を測り、水分や不純物の混入を判定する方法。ニの酸価度試験は油の酸化による劣化の程度を全酸価(mgKOH/g)で評価する方法で、いずれも絶縁油の劣化診断法である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問37
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問83.①で示す機器に関する記述として、正しいものは。

- イ.零相電流を検出する。
- ロ.異常電圧を検出する。
- ハ.零相電圧を検出する。
- ニ.短絡電流を検出する。
正解:イ.零相電流を検出する。
解説:①は零相変流器(ZCT)である。三相3線を一括して環状鉄心に貫通させると、地絡がないときは3線の電流の和(ベクトル和)が零で二次側に出力は生じない。地絡が生じると和が零でなくなり、その差分が零相電流として二次側に現れるので、これを地絡継電器(GR)で検出して開閉器を動作させる。ハの零相電圧を検出するのはZPD(零相電圧検出装置)、ニの短絡電流の検出は変流器(CT)と過電流継電器(OCR)の役割である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問41
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問84.②で示す部分に使用するCVTケーブルとして、適切なものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:CVTケーブルは、CV(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシース)ケーブルの単心を3本より合わせたトリプレックス形をいう。高圧用では1心ごとに、導体→内部半導電層→架橋ポリエチレン絶縁体→外部半導電層→銅シールド→ビニルシースという構成をとる。半導電層は導体と絶縁体の境界の電界集中を緩和し、銅シールドは遮へいと地絡電流の帰路の役割を果たす。ロがこの構成を満たす。イは半導電層と銅シールドがなく低圧用のCVケーブル、ハは3心を1つの共通シースに収めた3心CVケーブルでより合わせ形ではない、ニはビニル絶縁のVVRケーブルで高圧引込には使用できない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問42
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
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問85.③で示す機器の役割は。

- イ.高電圧を低電圧に変成する。
- ロ.零相電圧を検出する。
- ハ.地絡電圧を検出する。
- ニ.電路に侵入した過電圧を抑制する。
正解:イ.高電圧を低電圧に変成する。
解説:③は計器用変圧変流器(VCT)を構成する計器用変圧器(VT)で、単線結線図でも変流器とともに一つの枠に収められ、電力量計(Wh)へ配線されている。高圧の電圧を計器が扱える低電圧(通常110V)に、電流を小電流(通常5A)に変成して電力量計に送るのが役割である。ロの零相電圧の検出はZPD、ハの地絡の検出はZCTと地絡継電器、ニの過電圧の抑制は避雷器の役割で、いずれもこの機器の機能ではない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問43
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問86.④で示す機器に関する記述で、正しいものは。

- イ.電路に地絡が生じた場合、電路を自動的に遮断する。
- ロ.過負荷電流及び短絡電流を自動的に遮断する。
- ハ.過負荷電流は遮断できるが、短絡電流は遮断できない。
- ニ.負荷電流が流れていない状態で開閉する。
正解:ニ.負荷電流が流れていない状態で開閉する。
解説:④は断路器(DS)である。消弧装置を持たないため電流を遮断する能力がなく、必ず遮断器を開いて無負荷・無電流にしてから操作する(負荷電流を流したまま開くとアークが継続し重大事故になる)。点検時に電路を確実に区分し、作業箇所を電源から切り離すのが役割である。イの地絡遮断は地絡継電装置と遮断器の組合せ、ロの過負荷・短絡の遮断は遮断器(CB)、ハのように過負荷のみ遮断できるのは高圧交流負荷開閉器(LBS)などで、いずれも断路器の機能ではない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問44
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問87.⑤に設置する機器と接地線の最小太さの組合せで、適切なものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:イ.
解説:⑤は主遮断装置の電源側に設ける避雷器(LA)である。避雷器は点検・試験のために電路から切り離せるよう直列に断路器(DS)を設け、接地はA種接地工事とする。高圧受電設備規程では避雷器の接地線は14mm²以上(表示はE14)と定められており、断路器とE14を組み合わせたイが適切。ロとニは接地線がE8(8mm²)で規定の太さに足りない。ハは接地線はE14だが、切離し用の機器がヒューズであり、サージ電流で不要動作するおそれがあるため避雷器の切離しには用いない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問45
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問88.⑥で示す機器の端子記号を表したもので、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:⑥は変流器(CT)である。CTの端子記号は、一次側を大文字のK(電源側)とL(負荷側)、二次側を小文字のk・lで表し、Kとkが同じ極性の端子になる。したがって一次側が上からK・L、二次側がk・lの順に並ぶロが正しい。イは一次側がL・lの並びで大文字と小文字が混在しており、ハは一次側がK・kで二次側がL・lと大文字小文字が入れ替わっている。ニも一次側にlとLが混在しており、いずれも一次側K→L・二次側k→lという対応になっていない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問46
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問89.⑦で示す回路の絶縁耐力試験の検査で使用されることのないものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:絶縁耐力試験では、試験の前後に絶縁抵抗を測る絶縁抵抗計(イ)、規定の試験電圧を10分間印加する高圧絶縁耐力試験装置(ハ)、試験後に機器やケーブルに残った電荷を安全に放電する放電用接地棒(ニ)を使用する。ロのクランプ形の計器はΩ表示があり、運転を止めずに接地抵抗や漏えい電流を測るためのもので、絶縁耐力試験そのものには使用しない。なお高圧の電路の試験電圧は最大使用電圧の1.5倍(交流)で、ケーブルなど直流で行う場合はその2倍とする。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問47
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問90.⑧で示す部分に設置する機器の図記号として、適切なものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:⑧は500kV·Aの変圧器の一次側に設ける開閉装置である。高圧カットアウト(PC)が使えるのは300kV·A以下の変圧器(コンデンサは50kvar以下)に限られるため、500kV·Aでは限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(LBS)を用いる。負荷開閉器の記号にヒューズを組み合わせたロが正しい。イは断路器で負荷電流を開閉できず、ハはヒューズのない高圧交流負荷開閉器で短絡保護ができない。ニは高圧カットアウトの記号で、容量の制限から500kV·Aの変圧器には使用できない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問48
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問91.⑨で示す部分の図記号で、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:イ.
解説:⑨は500kV·A変圧器の高圧側(6 600V側)に施す接地である。電技解釈29条により、高圧用の機械器具および高圧の電路に施す接地はA種接地工事となるので、図記号はE_A(イ)が正しい。ロのB種接地工事は高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側に施し、混触時に低圧側の電位上昇を抑えるためのもの。ハのC種は300Vを超える低圧用、ニのD種は300V以下の低圧用の機器に施す接地で、いずれも高圧側には用いない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問49
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問92.⑩で示す機器の使用目的は。

- イ.低圧電路の過電圧を検出し、電路を遮断する。
- ロ.低圧電路の地絡電流を検出し、電路を遮断する。
- ハ.低圧電路の過負荷及び短絡を検出し、電路を遮断する。
- ニ.低圧電路の過負荷及び短絡を開閉器のヒューズにより遮断する。
正解:ハ.低圧電路の過負荷及び短絡を検出し、電路を遮断する。
解説:⑩は変圧器の二次側(低圧側)の分岐に設けられた配線用遮断器(MCCB)である。過負荷電流に対しては熱動素子(バイメタル)が時間をかけて動作し、短絡電流に対しては電磁素子が瞬時に動作して電路を自動的に遮断する。ヒューズと違って溶断部品の交換が不要で、遮断後は再投入して繰り返し使用できるため、ニのようにヒューズで遮断するものではない。ロの地絡電流を検出して遮断するのは漏電遮断器(ELCB)、イのように過電圧を検出して遮断する機能は配線用遮断器にはない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問50
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問93.火力発電所で採用されている大気汚染を防止する環境対策として、誤っているものは。
- イ.電気集じん器を用いて二酸化炭素の排出を抑制する。
- ロ.排煙脱硝装置を用いて窒素酸化物を除去する。
- ハ.排煙脱硫装置を用いて硫黄酸化物を除去する。
- ニ.液化天然ガス(LNG)など硫黄酸化物をほとんど排出しない燃料を使用する。
正解:イ.電気集じん器を用いて二酸化炭素の排出を抑制する。
解説:電気集じん器は、コロナ放電で排ガス中のばいじん(固体の粒子)を帯電させ集じん極に吸着させる装置で、除去できるのはばいじんである。二酸化炭素は気体で帯電・捕集できないため、「二酸化炭素の排出を抑制する」とするイが誤り。ロの排煙脱硝装置(NOxをアンモニアと触媒で窒素と水に還元)、ハの排煙脱硫装置(SOxを石灰スラリーで吸収)、ニのLNGなど硫黄分の少ない燃料への転換は、いずれも実際に採られている大気汚染対策である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問16
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問94.風力発電に関する記述として、誤っているものは。
- イ.風力発電装置は、風速等の自然条件の変化により発電出力の変動が大きい。
- ロ.一般に使用されているプロペラ形風車は、垂直軸形風車である。
- ハ.風力発電装置は、風の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する装置である。
- ニ.プロペラ形風車は、一般に風速によって翼の角度を変えるなど風の強弱に合わせて出力を調整することができる。
正解:ロ.一般に使用されているプロペラ形風車は、垂直軸形風車である。
解説:プロペラ形風車は回転軸が地面と水平になる水平軸形風車であり、垂直軸形ではないのでロが誤り。垂直軸形にはダリウス形・ジャイロミル形・サボニウス形などがあり、風向きに左右されず増速機や発電機を地上に置けるという特徴を持つ。イの自然条件による出力変動、ハの風の運動エネルギーを電気に変換するという原理、ニのピッチ制御(翼の角度を変えて出力を調整する)は、いずれも正しい記述である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問17
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問95.架空電線路の支持物の強度計算を行う場合、一般的に考慮しなくてもよいものは。
- イ.風圧荷重
- ロ.径間
- ハ.襲雷頻度
- ニ.支持物及び電線への氷雪の付着
正解:ハ.襲雷頻度
解説:支持物の強度計算では、電線や支持物にかかる機械的な力を積み上げる。イの風圧荷重(甲種・乙種・丙種)、ロの径間(長いほど電線の重量や風圧が増える)、ニの氷雪の付着(着氷雪により重量と受風面積が増える)は、いずれも荷重として考慮する。ハの襲雷頻度は雷の発生しやすさを表す指標で、避雷器や架空地線などの雷害対策の要否を判断する材料にはなるが、支持物にかかる機械的荷重とは無関係なので、強度計算では考慮しない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問18
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問96.配電用変電所に関する記述として、誤っているものは。
- イ.配電電圧の調整をするために、負荷時タップ切換変圧器などが設置されている。
- ロ.送電線路によって送られてきた電気を降圧し、配電線路に送り出す変電所である。
- ハ.配電線路の引出口に、線路保護用の遮断器と継電器が設置されている。
- ニ.高圧配電線路は一般に中性点接地方式であり、変電所内で大地に直接接地されている。
正解:ニ.高圧配電線路は一般に中性点接地方式であり、変電所内で大地に直接接地されている。
解説:日本の6.6kV高圧配電線路は一般に非接地方式であり、変電所内で中性点を大地に直接接地してはいない。非接地とすることで地絡電流を小さく抑え、通信線への誘導障害や地絡時の被害を軽減している。したがってニが誤り。イの負荷時タップ切換変圧器(LRT)による電圧調整、ロの送電電圧を配電電圧に降圧するという配電用変電所の役割、ハの引出口への遮断器と保護継電器の設置は、いずれも正しい記述である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問19
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問97.公称電圧6.6kVの高圧受電設備に使用する高圧交流遮断器(定格電圧7.2kV、定格遮断電流12.5kA、定格電流600A)の遮断容量[MV·A]は。
- イ.80
- ロ.100
- ハ.130
- ニ.160
正解:ニ.160
解説:三相の遮断容量は、定格電圧と定格遮断電流から Ps=√3×定格電圧×定格遮断電流 で求める。√3×7.2kV×12.5kA=1.732×7.2×12.5≒156MV·A なので、最も近い値は160MV·Aとなる。ここで用いるのは公称電圧6.6kVではなく定格電圧7.2kV、定格電流600Aではなく定格遮断電流12.5kAである点に注意する。6.6kVで計算すると143MV·A、定格電流600Aで計算すると7.5MV·Aとなり、いずれも選択肢と合わない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問20
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問98.高圧受電設備に使用されている過電流継電器(OCR)の試験項目として、誤っているものは。
- イ.遮断器を含めた動作時間を測定する連動試験
- ロ.整定した瞬時要素通りにOCRが動作することを確認する瞬時要素動作電流特性試験
- ハ.過電流の大きさに応じてOCRが動作するまでの時間を測定する限時要素動作時間特性試験
- ニ.OCRが動作する最小電圧を測定する最小動作電圧試験
正解:ニ.OCRが動作する最小電圧を測定する最小動作電圧試験
解説:過電流継電器(OCR)は変流器から入力される電流の大きさで動作する継電器なので、電圧を判定要素とする「最小動作電圧試験」は行わない。したがってニが誤り。実際に行うのは、イの遮断器を含めた連動試験(継電器の動作から遮断器が開くまでの一連の確認)、ロの瞬時要素動作電流特性試験(短絡時に瞬時に動作する整定値の確認)、ハの限時要素動作時間特性試験(電流の大きさに応じた動作時間の確認)である。電圧で動作するのは不足電圧継電器や過電圧継電器である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問36
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問99.高圧ケーブルの絶縁抵抗の測定を行うとき、絶縁抵抗計の保護端子(ガード端子)を使用する目的として、正しいものは。
- イ.絶縁物の表面を流れる漏れ電流も含めて測定するため。
- ロ.高圧ケーブルの残留電荷を放電するため。
- ハ.絶縁物の表面を流れる漏れ電流による誤差を防ぐため。
- ニ.指針の振切れによる焼損を防ぐため。
正解:ハ.絶縁物の表面を流れる漏れ電流による誤差を防ぐため。
解説:高圧ケーブルの絶縁抵抗を測る際、本来知りたいのは絶縁体内部を流れる漏れ電流だが、端末部の絶縁物表面にも汚損や湿気による表面漏れ電流が流れ、測定値を低く見せてしまう。ガード端子(保護端子)にシールドを接続すると、この表面漏れ電流を測定回路から迂回させ、誤差を取り除くことができる。したがってハが正しい。イは目的が逆で、表面漏れ電流を「含めない」ためのもの。ロの残留電荷の放電は放電棒の役割、ニの指針の保護はガード端子の機能ではない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問37
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問100.①で示す図記号の機器に関する記述として、正しいものは。

- イ.零相電流を検出する。
- ロ.短絡電流を検出する。
- ハ.欠相電圧を検出する。
- ニ.零相電圧を検出する。
正解:ニ.零相電圧を検出する。
解説:①は接地形計器用変圧器(EVT/ZPD)で、三相の各相電圧を合成して零相電圧を取り出す機器である。地絡が生じると三相電圧のバランスが崩れて零相電圧が現れるので、これを検出して地絡方向継電器(DGR)の電圧入力とし、地絡の方向判別に用いる。図でも一次側が接地され、地絡方向継電器(I⊥>の記号)へ配線されている。イの零相電流の検出は零相変流器(ZCT)、ロの短絡電流の検出は変流器(CT)と過電流継電器(OCR)の役割である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問41
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問101.②に設置する単相機器の必要最少数量は。

- イ.1
- ロ.2
- ハ.3
- ニ.4
正解:ロ.2
解説:②は電圧計へ電圧を供給する計器用変圧器(VT)で、図に「V2V」と記されているとおりV結線で使用する。V結線は単相の変圧器2台で三相の電圧を扱える結線方式なので、必要最少数量は2台となる。三相分をすべて備えるY結線なら3台必要だが、計器用としてはV結線で足りるため、経済性からV結線が広く用いられる。イの1台では三相の線間電圧を測れず、ニの4台は過剰である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問42
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問102.図中の3a、3bに入る図記号の組合せとして、正しいものは。 (選択肢は下表のイ・ロ・ハ・ニから選ぶ)

- イ.3a:E_A / 3b:E_D
- ロ.3a:E_D / 3b:E_A
- ハ.3a:E_D / 3b:E_D
- ニ.3a:E_A / 3b:E_B
正解:イ.3a:E_A / 3b:E_D
解説:図をよく見ると、3aは電力需給用計器用変成器(VCT)を囲む外枠=金属製外箱から引き出された接地であり、3bは計器用変圧器(VT)の二次側電路に施す接地である。高圧用の機械器具の金属製外箱には電技解釈29条によりA種接地工事(E_A)、高圧計器用変成器の二次側電路には同28条によりD種接地工事(E_D)を施すので、イの組合せが正しい。同じVCTでも「外箱」と「二次側電路」で接地の種別が変わる点が要点で、二次側から引き出されている3bと、外箱から引き出されている3aを図で見分ける必要がある。B種(E_B)は高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側に施す接地で、ここには該当しない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問43
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問103.④で示す機器の役割は。

- イ.高圧電路の電流を変流する。
- ロ.電路に侵入した過電圧を抑制する。
- ハ.高電圧を低電圧に変圧する。
- ニ.地絡電流を検出する。
正解:イ.高圧電路の電流を変流する。
解説:④は変流器(CT)である。図でも過電流継電器(I>)と電流計(A)へ配線されており、高圧電路に流れる大きな電流を計器や継電器が扱える小さな電流(一般に定格5A)に変流するのが役割なので、イが正しい。ロの過電圧の抑制は避雷器(LA)、ハの高電圧を低電圧に変圧するのは計器用変圧器(VT)、ニの地絡電流の検出は零相変流器(ZCT)の役割で、いずれもこの位置の機器の機能ではない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問44
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問104.⑤で示す図記号の機器と文字記号(略号)の組合せとして、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:⑤の図記号は、刃の先端に小さな丸(負荷電流を開閉できることを示す記号)が付いた開閉器にヒューズを組み合わせたもので、限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器=LBSを表す。写真はアークホーンと円筒形の限流ヒューズをフレームに組んだLBSで、略号もLBSとなっているニが正しい組合せ。イとハの写真は磁器製の箱を引き外して開閉する高圧カットアウト(PC)で、図記号の丸印がなく⑤とは別の機器である。ロは写真こそLBSだが略号がPF(限流ヒューズ単体)となっており、機器名として一致しない。図記号の「丸印の有無」で断路器・負荷開閉器を見分けるのが要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問45
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
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問105.⑥に設置する機器の組合せとして、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:イ.
解説:⑥は破線で示された2つの計器で、図では電圧回路(VT側)と電流回路(CT側)の両方から配線を受けている。両方の入力が必要なのは電力計(kW)と力率計(cosφ)なので、この2つを組み合わせたイが正しい。ロは周波数計(Hz)と力率計、ハは電流計(A)と力率計、ニは電流計と周波数計の組合せ。周波数計や電流計は片方の入力しか使わないため、電圧・電流の両方から配線されている⑥には該当しない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問46
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
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問106.⑦で示す部分の相確認に用いるものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:相確認(検相)に用いるのは検相器で、写真ロは2本の高圧用検電プローブをコードでつないだ高低圧用の検相器である。2点間の電位差や位相の一致・不一致を調べ、三相の相順や相の同一性を確認する。イは電圧・電流の測定用リード付き計測器、ハは棒状の高圧検電器(充電の有無を調べるもので相順は分からない)、ニは先端に3つの表示部を備えるが検電表示用で、いずれも相確認の用途ではない。停電・復電時や機器の接続替え後には、相順を誤ると電動機が逆転するため検相が欠かせない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問47
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
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問107.⑧で示す部分に設置できる機器は。

- イ.限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器
- ロ.断路器
- ハ.高圧気中負荷開閉器
- ニ.ヒューズ付高圧カットアウト
正解:イ.限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器
解説:⑧は定格設備容量100kvarの高圧進相コンデンサの回路に設ける開閉装置である。高圧カットアウト(PC)を使えるのはコンデンサでは50kvar以下に限られるため、100kvarではニは使用できない。短絡保護も兼ねる必要があるので、限流ヒューズを内蔵した高圧交流負荷開閉器(LBS)を用いるイが正しい。ロの断路器は負荷電流を開閉できず、ハの高圧気中負荷開閉器は負荷電流は開閉できるがヒューズがなく短絡保護ができない。コンデンサ50kvar・変圧器300kV·Aという高圧カットアウトの適用限度が判断の決め手である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問48
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問108.⑨で示す機器の役割として、誤っているものは。

- イ.コンデンサ回路の突入電流を抑制する。
- ロ.コンデンサの残留電荷を放電する。
- ハ.電圧波形のひずみを改善する。
- ニ.第5調波等の高調波障害の拡大を防止する。
正解:ロ.コンデンサの残留電荷を放電する。
解説:⑨は高圧進相コンデンサと直列に接続する直列リアクトル(SR)である。役割は、イの投入時の突入電流の抑制、ハの高調波電流を抑えて電圧波形のひずみを改善すること、ニの第5調波などに対して回路を誘導性に保ち高調波障害の拡大を防止することである。一方、ロのコンデンサの残留電荷を放電するのは放電コイル(NR)または放電抵抗の役割であって、直列リアクトルの機能ではないため誤り。直列リアクトルはコンデンサリアクタンスの6%を標準とする点も併せて押さえておきたい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問49
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問109.⑩で示す動力制御盤内から電動機に至る配線で、必要とする電線本数(心線数)は。

- イ.3
- ロ.4
- ハ.5
- ニ.6
正解:ニ.6
解説:動力制御盤内に描かれているのはスターデルタ始動器の図記号である。スターデルタ始動では、始動時に固定子巻線をY結線として各相にかかる電圧を1/√3に下げ、加速後にΔ結線へ切り換える。この切換えを制御盤側で行うため、各相巻線の両端すべてを盤へ引き出す必要があり、3相×2=6本の配線が必要になる。イの3本は全電圧始動(直入れ)の場合の本数。なお電動機の接地線はこの心線数には含めない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問50
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問110.図は汽力発電所の再熱サイクルを表したものである。図中の(A)、(B)、(C)、(D)の組合せとして、正しいものは。

- イ.(A)再熱器 (B)復水器 (C)過熱器 (D)ボイラ
- ロ.(A)過熱器 (B)復水器 (C)再熱器 (D)ボイラ
- ハ.(A)ボイラ (B)過熱器 (C)再熱器 (D)復水器
- ニ.(A)復水器 (B)ボイラ (C)過熱器 (D)再熱器
正解:ハ.(A)ボイラ (B)過熱器 (C)再熱器 (D)復水器
解説:再熱サイクルの流れは、(A)ボイラで水を蒸気にし、(B)過熱器で高温の蒸気にして高圧タービンへ送る。高圧タービンで仕事をした蒸気を(C)再熱器へ戻して再び加熱し、低圧タービンへ送る。低圧タービンを出た蒸気は(D)復水器で冷却されて水に戻り、給水ポンプでボイラへ戻る。したがってハの組合せが正しい。再熱サイクルは、高圧タービンの排気を再熱器で加熱し直すことで熱効率を高め、低圧タービン最終段の蒸気の湿り(水滴)を減らして翼の腐食を防ぐのが目的である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問16
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問111.高圧電力系統に連系する太陽電池発電設備の太陽電池モジュールから電力系統へ至る機器の接続順序として、正しいものは。 ただし、当設備にはマイクロインバータを使用していないものとする。
- イ.太陽電池モジュール-パワーコンディショナ-接続箱-変圧器-電力系統
- ロ.太陽電池モジュール-接続箱-パワーコンディショナ-変圧器-電力系統
- ハ.太陽電池モジュール-パワーコンディショナ-変圧器-接続箱-電力系統
- ニ.太陽電池モジュール-接続箱-変圧器-パワーコンディショナ-電力系統
正解:ロ.太陽電池モジュール-接続箱-パワーコンディショナ-変圧器-電力系統
解説:太陽電池モジュールが発電した直流は、まず接続箱で複数の回路をまとめ、パワーコンディショナ(パワコン)で直流から交流に変換する。その交流を高圧の系統に合わせて変圧器で昇圧し、電力系統へ連系する。したがって「モジュール→接続箱→パワーコンディショナ→変圧器→電力系統」の順となるロが正しい。パワコンは直流を交流に変える装置なので変圧器(交流を扱う)より前に置かれ、接続箱はモジュール直後で直流をまとめる位置に入る、という順序関係が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問17
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問112.長距離送電線路のフェランチ効果とは。
- イ.受電端電圧が送電端電圧より高くなる現象。
- ロ.受電端電圧が送電端電圧より低くなる現象。
- ハ.受電端電圧と送電端電圧が常に等しい現象。
- ニ.受電端電圧と送電端電圧が常に不安定な現象。
正解:イ.受電端電圧が送電端電圧より高くなる現象。
解説:フェランチ効果は、受電端電圧が送電端電圧より高くなる現象である。長距離送電線や地中ケーブルでは線路の対地静電容量が大きく、軽負荷や無負荷のときにこの静電容量に進み電流(充電電流)が流れる。進み電流は線路のリアクタンスによって受電端の電圧を押し上げるため、受電端の方が電圧が高くなる。したがってイが正しい。重負荷時は遅れ電流による電圧降下で受電端の方が低くなるのが普通で、フェランチ効果は軽負荷・無負荷時に問題となる。対策として分路リアクトルを設けて進み電流を打ち消す。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問18
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問113.送電用変圧器の中性点接地方式に関する記述として、誤っているものは。
- イ.非接地方式は、中性点を接地しない方式で、異常電圧が発生しやすい。
- ロ.直接接地方式は、中性点を導線で接地する方式で、地絡電流が大きい。
- ハ.抵抗接地方式は、地絡故障時、通信線に対する電磁誘導障害が直接接地方式と比較して大きい。
- ニ.消弧リアクトル接地方式は、中性点を送電線路の対地静電容量と並列共振するようなリアクトルで接地する方式である。
正解:ハ.抵抗接地方式は、地絡故障時、通信線に対する電磁誘導障害が直接接地方式と比較して大きい。
解説:電磁誘導障害の大きさは地絡電流の大きさに比例する。抵抗接地方式は中性点と大地の間に抵抗を入れて地絡電流を抑える方式なので、地絡電流が大きい直接接地方式に比べて誘導障害は小さい。したがって「大きい」とするハが誤り。イの非接地方式は地絡電流が小さい反面、間欠アーク地絡などで異常電圧を生じやすい。ロの直接接地方式は電位上昇を抑えられる代わりに地絡電流が大きい。ニの消弧リアクトル接地は対地静電容量と並列共振させて地絡電流を打ち消す方式で、いずれも正しい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問19
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問114.次の機器のうち、高頻度開閉を目的に使用されるものは。
- イ.高圧断路器
- ロ.高圧交流負荷開閉器
- ハ.高圧交流真空電磁接触器
- ニ.高圧交流遮断器
正解:ハ.高圧交流真空電磁接触器
解説:高圧交流真空電磁接触器(VMC)は、真空バルブ内で電流を開閉し、電磁石で高速に投入・開放できるため、電動機やコンデンサの頻繁な入り切りに用いられる。開閉寿命が長く高頻度開閉に適しているので、ハが正しい。イの断路器は無負荷でしか開閉できず、ロの負荷開閉器は日常の開閉には使うが高頻度用ではない。ニの遮断器は短絡電流の遮断を主目的とし、機構が大形で頻繁な開閉には向かない。用途に応じて「区分・切離しは断路器、短絡遮断は遮断器、頻繁な負荷開閉は電磁接触器」と役割を分けて覚えるとよい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問20
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問115.高圧受電設備に使用されている地絡方向継電器(DGR)の保護装置試験として、行わないものは。
- イ.動作電流値試験
- ロ.動作電圧値試験
- ハ.動作周波数試験
- ニ.位相特性試験
正解:ハ.動作周波数試験
解説:地絡方向継電器(DGR)は、零相電流の大きさと、零相電圧との位相関係から地絡の方向を判別して動作する。そのため試験では、イの動作電流値(零相電流をどの値で動作するか)、ロの動作電圧値(零相電圧の整定値)、ニの位相特性(電流と電圧の位相差に対する動作範囲)を確認する。周波数は系統で一定に保たれており動作判定の要素ではないので、ハの動作周波数試験は行わない。DGRが「大きさ+方向(位相)」で判定する継電器であることが、位相特性試験を行い周波数試験を行わない理由である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問36
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問116.受電電圧6 600Vの受電設備が完成した時の自主検査で、一般に行わないものは。
- イ.高圧電路の絶縁耐力試験
- ロ.高圧機器の接地抵抗測定
- ハ.変圧器の温度上昇試験
- ニ.地絡継電器の動作試験
正解:ハ.変圧器の温度上昇試験
解説:変圧器の温度上昇試験は、定格負荷を長時間かけて巻線や油の温度上昇が規定内かを確認する試験で、製造工場で行う形式試験・受入試験にあたる。現地で受電設備が完成したときの自主検査では一般に行わないため、ハが正解。イの高圧電路の絶縁耐力試験(規定電圧を10分間印加)、ロの高圧機器の接地抵抗測定、ニの地絡継電器の動作試験は、いずれも受電前の完成時自主検査として実施する項目である。完成検査では「設備が規定どおり施工され、保護装置が正しく働くか」を確認するのが目的である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問37
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問117.①で示す図記号の機器に関する記述として、正しいものは。

- イ.零相電流を検出する。
- ロ.零相電圧を検出する。
- ハ.異常電圧を検出する。
- ニ.短絡電流を検出する。
正解:ロ.零相電圧を検出する。
解説:①は接地形計器用変圧器(EVT/ZPD)で、三相の各相電圧を合成して零相電圧を取り出す機器である。地絡が生じると三相電圧のバランスが崩れて零相電圧が現れるので、これを検出して地絡方向継電器(DGR)の電圧入力とし、地絡の方向判別に用いる。図でも一次側が接地され、地絡方向継電器(I⊥>の記号)へ配線されている。イの零相電流の検出は零相変流器(ZCT)、ニの短絡電流の検出は変流器(CT)と過電流継電器(OCR)の役割で、いずれも①の機能ではない。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問41
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問118.③で示す機器の名称と文字記号(略号)の組合せとして、正しいものは。

- イ.電力需給用計器用変成器 EVT
- ロ.電力需給用計器用変成器 VCT
- ハ.零相計器用変圧器 ZVT
- ニ.零相計器用変圧器 ZCT
正解:ロ.電力需給用計器用変成器 VCT
解説:③は計器用変圧器(VT)と変流器(CT)を1つの箱に収めた電力需給用計器用変成器で、文字記号はVCT(Voltage and Current Transformer)である。図でも電力量計(Wh)へ配線されており、取引用の電力量計量に用いる位置にあることから判断できる。したがってロが正しい。イのEVTは接地形計器用変圧器の記号で名称と一致しない。ハ・ニの零相計器用変圧器という名称は一般に用いられず、ZCTは零相変流器の記号である。VCTは需要家の電力量を計るための機器という点が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問43
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問119.④に設置する機器は。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:④は図記号がブレード(断路刃)と刃受で表される断路器(DS)である。断路器は、機器や母線を点検するときに電源から確実に切り離すための機器で、写真では磁器がいしにブレードを取り付けた形状のロがこれにあたる。イは高圧カットアウト(PC)、ハは箱形の継電器・試験装置、ニは避雷器(LA)で、いずれも断路器とは外観が異なる。断路器は消弧装置を持たないため、必ず遮断器を開いて無負荷・無電流にしてから操作する点も併せて押さえておきたい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問44
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問120.⑤の部分に施設する機器と使用する本数として、適切なものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:⑤は計器用変圧器(VT)の一次側で、図の「V2V」の表示のとおりVTはV結線で2台使われている。各VTの一次側の2線それぞれに高圧限流ヒューズを入れて内部短絡から保護するため、2台×2本=4本が必要になる。形状は、VTの小容量の回路に用いる円筒形の高圧限流ヒューズなので、円筒形ヒューズを4本としたロが適切。イは同じ円筒形だが2本で足りず、ハ・ニの端子が板状のヒューズは変圧器やコンデンサの回路に用いる大電流用で、VTの一次側には使わない。V結線で4本という本数が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問45
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問121.⑥に設置する機器として、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:⑥は電圧計(V)や電圧計切換スイッチ(VS)へ向かう電圧回路の途中に設けられており、電圧回路の試験用端子(VTT)である。保護継電器や計器の試験のときに、この端子で外部の試験装置を接続したり回路を切り離したりする。写真のうち銘板に「VTT」と表示されたニが電圧試験用端子である。イは零相変流器(ZCT)、ロは避雷器や変流器などの別機器、ハは「CTT」と表示された電流試験用端子で、⑥が電圧回路にあることから電圧用のVTTを選ぶのが要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問46
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問122.⑦で示す部分に設置する機器の図記号と制御器具番号の組合せとして、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ハ.
解説:⑦は非常用予備発電装置と常用電源の切換え部(MC-DT)の手前にあり、停電を検出して非常用電源へ切り換える引金となる不足電圧継電器(UVR)である。図記号は電圧が整定値より下がったことを示す「U<」で、制御器具番号は27(不足電圧継電器)なので、この組合せのハが正しい。イの「U⊥>」(64・地絡過電圧)は地絡検出、ロの「U⊥<」も接地系の記号、ニの「U>」(59・過電圧継電器)は電圧が上がりすぎたときに動作するもので、停電(電圧低下)の検出には不足電圧継電器27を用いる点が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問47
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問123.⑨で示す機器の役割として、誤っているものは。

- イ.コンデンサ回路の突入電流を抑制する。
- ロ.電圧波形のひずみを改善する。
- ハ.第5調波等の高調波障害の拡大を防止する。
- ニ.コンデンサの残留電荷を放電する。
正解:ニ.コンデンサの残留電荷を放電する。
解説:⑨は高圧進相コンデンサ(SC)と直列に接続する直列リアクトル(SR)である。直列リアクトルは、イの投入時の突入電流の抑制、ロの高調波電流を抑えて電圧波形のひずみを改善すること、ハの第5調波などに対して回路を誘導性に保ち高調波障害の拡大を防止することが役割である。一方、ニのコンデンサの残留電荷を放電するのは放電コイル(または放電抵抗)の役割であって、直列リアクトルの機能ではないため、ニが誤り。直列リアクトルはコンデンサリアクタンスの6%を標準とし、高調波対策と突入電流抑制を担う点が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問49
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問124.⑩で示す部分の図記号で、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:イ.
解説:⑩は500kV·A変圧器の高圧側(一次側)に施す接地である。電技解釈29条により、高圧用の機械器具および高圧の電路に施す接地はA種接地工事となるので、図記号はE_A(イ)が正しい。ロのB種接地工事は高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側に施し、混触時に低圧側の電位上昇を抑えるためのもの。ハのC種は300Vを超える低圧用、ニのD種は300V以下の低圧用の機器に施す接地で、いずれも高圧側には用いない。接地記号の添字(A・B・C・D)が接地工事の種別を表す点を押さえておく。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問50
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問125.コージェネレーションシステムに関する記述として、最も適切なものは。
- イ.受電した電気と常時連系した発電システム
- ロ.電気と熱を併せ供給する発電システム
- ハ.深夜電力を利用した発電システム
- ニ.電気集じん装置を利用した発電システム
正解:ロ.電気と熱を併せ供給する発電システム
解説:コージェネレーション(熱電併給)は、ガスエンジン・ガスタービン・燃料電池などで発電するとともに、そのとき発生する排熱を給湯・冷暖房・蒸気などに利用するシステムである。発電だけでは40%前後の総合効率が、排熱利用を含めると70〜80%まで高まる点が最大の利点。イの常時連系は系統との接続形態の話、ハの深夜電力利用は蓄熱式機器などの運用方法、ニの電気集じん装置は排ガス中のばいじんを除去する環境装置で、いずれも熱電併給という定義とは関係がない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問16
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問126.再生可能エネルギーを活用した発電方式について、誤っているものは。
- イ.太陽光発電は、一般送配電事業者の系統と連系させる場合、系統連系保護装置が必要である。
- ロ.地熱発電は、ガスタービンを主力として発電する。
- ハ.水力発電は、電力需要のピーク供給力の役割がある。
- ニ.バイオマス発電は、主に植物や動物が生成・排出する有機物から得られる燃料を利用する。
正解:ロ.地熱発電は、ガスタービンを主力として発電する。
解説:地熱発電は、地下から取り出した高温の蒸気で蒸気タービンを回して発電する方式であり、燃焼ガスで回すガスタービンは用いない。したがってロが誤り。イの系統連系保護装置は、系統事故時に発電設備を切り離して単独運転を防ぐために必要(電技解釈220条以降)。ハの水力発電、とくに貯水池式・調整池式や揚水式は、出力を短時間で調整できるためピーク供給力として使われる。ニのバイオマス発電は木質チップ・家畜ふん尿・食品廃棄物などの有機物を燃料とするもので、いずれも正しい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問17
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問127.電力ケーブルのシース損として、正しいものは。
- イ.導体の抵抗による損失である。
- ロ.導体と金属シースとの静電容量による損失である。
- ハ.絶縁物の劣化による損失である。
- ニ.金属シースに発生する起電力による損失である。
正解:ニ.金属シースに発生する起電力による損失である。
解説:シース損は、導体に流れる電流がつくる磁束によって金属シース(遮へい層)に起電力が誘導され、そこに電流が流れることで生じる損失である。シース回路電流損とうず電流損に分けられ、シースを両端で接地すると電流が循環して損失が大きくなるため、片端接地やクロスボンドで抑える。イの導体の抵抗による損失は導体損(抵抗損)、ロ・ハの絶縁体で生じる損失は誘電体損で、いずれも別区分の損失である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問18
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問128.高圧受電設備の受電用遮断器の遮断容量を決定する場合に、必要なものは。
- イ.受電点の三相短絡電流
- ロ.受電用変圧器の容量
- ハ.最大負荷電流
- ニ.小売電気事業者との契約電力
正解:イ.受電点の三相短絡電流
解説:遮断容量とは、遮断器が安全に遮断できる短絡電流の大きさを表すもので、設置点に流れうる最大の短絡電流以上でなければならない。したがって決定に必要なのは受電点の三相短絡電流である。この値は電源側の百分率インピーダンスから求まり、需要家の設備規模ではなく系統側の強さで決まる。ロの変圧器容量、ハの最大負荷電流、ニの契約電力は、いずれも遮断器の定格電流や電線の太さを決める根拠にはなるが、遮断容量とは無関係である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問20
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問129.公称電圧6.6kVの交流電路に使用するケーブルの絶縁耐力試験を直流電圧で行う場合の試験電圧[V]の計算式は。
- イ.6 600 × 1.5 × 2
- ロ.6 600 × (1.15/1.1) × 1.5 × 2
- ハ.6 600 × 2 × 2
- ニ.6 600 × (1.15/1.1) × 2 × 2
正解:ロ.6 600 × (1.15/1.1) × 1.5 × 2
解説:絶縁耐力試験の試験電圧は公称電圧ではなく最大使用電圧を基準にする。公称電圧6 600Vの最大使用電圧は 6 600×(1.15/1.1)=6 900V。交流で試験する場合はその1.5倍(電技解釈15条)、ケーブルなど直流で試験する場合はさらにその2倍とするので、計算式は 6 600×(1.15/1.1)×1.5×2 となる。イは最大使用電圧への換算を忘れたもの、ハ・ニは交流での倍率1.5を2と取り違えたもので、「最大使用電圧へ換算 → 1.5倍 → 直流なら2倍」という順序が要点である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問36
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問130.①に設置する機器は。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ハ.
解説:①は架空引込線の直下に置かれ、内部に負荷開閉器・零相変流器・零相電圧検出用の変圧器(VT)・避雷器(LA)を収めた地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS)である。ハの写真は箱体に「VT」「LA」と表示があり、上下に高圧ケーブルが引き出された柱上設置形の外観で、これに該当する。イはモールド変圧器、ロは電力需給用計器用変成器(VCT)、ニは放熱板を備えた柱上変圧器で、いずれも引込口の区分開閉器としての機能を持たない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問41
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問131.②で示す機器の接地線(軟銅線)の最小太さと接地抵抗値の組合せとして、適切なものは。

- イ.3.5mm² / 100Ω
- ロ.8mm² / 50Ω
- ハ.14mm² / 10Ω
- ニ.22mm² / 50Ω
正解:ハ.14mm² / 10Ω
解説:②は避雷器(LA)に施す接地で、高圧の機器なのでA種接地工事となる。A種接地工事の接地抵抗値は10Ω以下(電技解釈17条)で、高圧受電設備規程では避雷器の接地線に14mm²以上の軟銅線を用いることとされているため、ハの組合せが適切。イの100ΩはD種、ロ・ニの50Ωは短時間で遮断する場合のB種に近い値で、いずれもA種の10Ω以下という基準を満たさない。接地線を太くするのは、雷サージという急峻で大きな電流を確実に大地へ逃がすためである。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問42
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問132.③で示す機器の文字記号(略号)は。

- イ.VTT
- ロ.VCT
- ハ.MCB
- ニ.VCB
正解:ロ.VCT
解説:③は計器用変圧器と変流器を1つの箱に収めた電力需給用計器用変成器で、文字記号はVCT(Voltage and Current Transformer)である。図でも電力量計(Wh)へ配線されており、取引用の電力量計量に用いる位置にあることから判断できる。ニのVCBは真空遮断器で、図では④より下の位置に×印の記号として描かれる。ハのMCBは配線用遮断器で低圧側に用いる。イのVTTという文字記号は一般に用いられない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問43
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問133.④の部分に施設する機器と使用する本数は。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:④は計器用変圧器(VT)の一次側に設ける高圧限流ヒューズである。図の「V2V」という表示のとおりVTはV結線で2台使われており、各VTの一次側2線それぞれにヒューズを入れるため 2台×2本=4本が必要になる。形状は、VTの内部短絡を小さな電流容量で確実に遮断する円筒形の高圧限流ヒューズ(ニ)を用いる。イとロの端子が板状のものは変圧器やコンデンサの回路に用いる大電流用のヒューズで、VTの一次側には使わない。ハは形状は正しいが本数が2本で足りない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問44
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問134.⑤で示す機器に関する記述として、正しいものは。

- イ.電路や機器の点検時に負荷電流が流れていない電路を開放する。
- ロ.地絡事故時に電路を遮断する。
- ハ.雷サージの侵入時に電路を開放する。
- ニ.短絡事故時に電路を遮断する。
正解:イ.電路や機器の点検時に負荷電流が流れていない電路を開放する。
解説:⑤は断路器(DS)である。消弧装置を持たないため電流を遮断する能力がなく、必ず遮断器を開いて無負荷・無電流にしてから操作する。点検時に電路を確実に区分し、作業箇所を電源から切り離して安全を確保するのが役割で、イが正しい。ロの地絡遮断は地絡継電装置と遮断器の組合せ、ニの短絡遮断は遮断器(VCB)の役割。ハの雷サージに対しては避雷器が電流を大地へ流して電圧を制限するのであって、電路を開放するわけではない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問45
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問135.⑥で示す部分に施設する機器の複線図として、正しいものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ハ.
解説:⑥は変流器(CT)で、三相3線式ではR相とT相の2台を設け、二次側のl端子どうしを渡り線でつないで共通線とし、その共通線を1か所でD種接地する。接地は感電と混触に備えて必要だが、2か所で接地すると閉回路ができて循環電流が流れ計測に誤差を生むため1点接地とするのが原則である。ハはこの結線と1点接地を正しく表している。イは接地がk側にあり、ロは接地位置が渡り線から外れており、ニは接地そのものがないため、いずれも誤りである。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問46
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問136.⑦に設置する機器の役割は。

- イ.1個の電流計で各相の電流を測定するために相を切り換える。
- ロ.電流計で電流を測定するために適切な電流値に変流する。
- ハ.大電流から電流計を保護する。
- ニ.1個の電流計で負荷電流と地絡電流を測定するために切り換える。
正解:イ.1個の電流計で各相の電流を測定するために相を切り換える。
解説:⑦は電流計の直前に置かれた電流計切換スイッチ(AS)である。三相の各相に流れる電流を1個の電流計で順に読めるよう、測定する相を切り換えるのが役割で、イが正しい。切り換えの際に変流器(CT)の二次側が開放されないよう、内部で必ずどこかの回路が閉じる構造になっている点も重要である。ロの変流はCTの役割、ハの保護もCTと計器の定格設計によるもの、ニの地絡電流の測定はZCTと地絡継電器が担うもので、いずれもこのスイッチの機能ではない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問47
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問137.⑧で示す高圧絶縁電線(KIP)の構造は。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:KIP(高圧引下用EPゴム絶縁電線)は、銅導体の上にセパレータを施し、その外側をEPゴム(エチレンプロピレンゴム)で絶縁した単心の電線で、ロがこの構造にあたる。キュービクル内の高圧配線や柱上変圧器への引下げ線に使われ、ゴム絶縁のため柔軟で曲げやすいのが特長。イは塩化ビニル樹脂で絶縁したIV電線、ハは架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースのCVケーブル、ニは半導電層と銅遮へいテープを備えた高圧CVケーブルの構造で、いずれもKIPではない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問48
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問138.⑨で示す直列リアクトルのリアクタンスとして、適切なものは。

- イ.コンデンサリアクタンスの3%
- ロ.コンデンサリアクタンスの6%
- ハ.コンデンサリアクタンスの18%
- ニ.コンデンサリアクタンスの30%
正解:ロ.コンデンサリアクタンスの6%
解説:高圧進相コンデンサに直列に入れるリアクトルは、コンデンサリアクタンスの6%が標準である。6%とすることで、第5調波に対して回路全体が誘導性となり(第5調波では容量性リアクタンスが1/5、誘導性が5倍になるため)、高調波電流がコンデンサに流れ込んで拡大するのを防ぐことができる。同時に投入時の突入電流も抑えられる。イの3%では第5調波に対して誘導性にできず高調波を拡大させるおそれがある。第5調波が特に多い系統では13%を用いることもある。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問49
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問139.⑩で示す機器とインタロックを施す機器は。 ただし、非常用予備電源と常用電源を電気的に接続しないものとする。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ハ.
解説:⑩は非常用予備発電装置の出力側にある遮断器で、これと常用電源側の遮断器(c)が同時に閉じると発電機と系統が並列につながってしまう。逆潮流や位相の異なる電源どうしの接続は重大事故につながるため、両者が同時に投入されないよう機械的・電気的なインタロックを施す。したがってハのcが正解。イのaは発電装置側の断路器、ロのbは防災用変圧器の一次側開閉器、ニのdは引込部の断路器で、いずれも常用電源と非常用電源の切換えに直接関わる位置にはない。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問50
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問140.全揚程がH[m]、揚水量がQ[m³/s]である揚水ポンプの電動機の入力[kW]を示す式は。 ただし、電動機の効率をη_m、ポンプの効率をη_pとする。
- イ.9.8QH/(η_p η_m)
- ロ.9.8η_p η_m/(QH)
- ハ.9.8Hη_p η_m/Q
- ニ.9.8QHη_p η_m
正解:イ.9.8QH/(η_p η_m)
解説:水に与えるべき理論上の動力(水動力)は、水の密度1 000kg/m³と重力加速度9.8m/s²から P=9.8QH[kW](Qはm³/s、Hはm)で表される。実際にはポンプで損失が生じ、さらに電動機でも損失が生じるので、必要な電動機入力はこの理論値を両方の効率で割って 9.8QH/(η_p·η_m) となる。効率は1より小さいので、割れば入力は理論値より大きくなる。ニのように効率を掛けると入力が理論値より小さくなってしまい、損失があるという事実と矛盾する。ロとハは分母分子が入れ替わっており次元も合わない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問17
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問141.架空送電線の雷害対策として、適切なものは。
- イ.がいしにアークホーンを取り付ける。
- ロ.がいしの洗浄装置を施設する。
- ハ.電線にダンパを取り付ける。
- ニ.がいし表面にシリコンコンパウンドを塗布する。
正解:イ.がいしにアークホーンを取り付ける。
解説:アークホーンはがいし連の両端に設ける金属電極で、雷サージによるフラッシオーバをがいし表面ではなくホーン間の空間で起こさせる。これによりアークの熱からがいしの破損と電線の溶断を防ぐので、雷害対策として適切である。ロのがいし洗浄装置とニのシリコンコンパウンド塗布は、塩分や粉じんの付着による汚損(塩害)対策。ハのダンパは、微風によって電線に生じる振動を吸収して素線切れを防ぐための対策で、いずれも雷とは関係がない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問18
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問142.同一容量の単相変圧器を並行運転するための条件として、必要でないものは。
- イ.各変圧器の極性を一致させて結線すること。
- ロ.各変圧器の変圧比が等しいこと。
- ハ.各変圧器のインピーダンス電圧が等しいこと。
- ニ.各変圧器の効率が等しいこと。
正解:ニ.各変圧器の効率が等しいこと。
解説:並行運転の条件は、①極性が一致していること(違うと大きな循環電流が流れる)②変圧比(巻数比)が等しいこと(違うと二次側に電位差が生じ循環電流が流れる)③百分率インピーダンス(インピーダンス電圧)が等しいこと(違うと負荷の分担が容量比どおりにならない)④内部抵抗とリアクタンスの比が等しいこと、である。効率は損失の大小を表す指標にすぎず、等しくなくても並行運転そのものは成立するため、ニが「必要でないもの」にあたる。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問19
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問143.高圧受電設備の短絡保護装置として、適切な組合せは。
- イ.過電流継電器 / 高圧柱上気中開閉器
- ロ.地絡継電器 / 高圧真空遮断器
- ハ.地絡方向継電器 / 高圧柱上気中開閉器
- ニ.過電流継電器 / 高圧真空遮断器
正解:ニ.過電流継電器 / 高圧真空遮断器
解説:短絡保護は、短絡による過大な電流を「検出する継電器」と、それを「遮断する装置」の組合せで成り立つ。検出は過電流継電器(OCR)、遮断は短絡電流を切れる高圧真空遮断器(VCB)が担うので、ニが適切。イとハの高圧柱上気中開閉器(PAS)は負荷開閉器であって短絡電流を遮断する能力がなく、短絡時は開閉器をロックして配電用変電所の遮断を待つ。ロとハの地絡継電器・地絡方向継電器は地絡(漏電)を検出するもので、短絡の検出には使えない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問20
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問144.需要家の月間などの1期間における平均力率を求めるのに必要な計器の組合せは。
- イ.電力計 / 電力量計
- ロ.電力量計 / 無効電力量計
- ハ.無効電力量計 / 最大需要電力計
- ニ.最大需要電力計 / 電力計
正解:ロ.電力量計 / 無効電力量計
解説:1期間の平均力率は、その期間に積算された有効電力量Wと無効電力量Qから、cosθ=W/√(W²+Q²) として求める。したがって必要なのは電力量計(有効電力量)と無効電力量計の組合せで、ロが正しい。イ・ニの電力計やハ・ニの最大需要電力計は、ある瞬間や期間中の最大値を示す計器であって、期間全体にわたる積算値を与えないため平均力率の算出には使えない。電力会社の力率割引も、この2つの計器の指示値から算出される。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問36
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問145.「電気設備の技術基準の解釈」において、停電が困難なため低圧屋内配線の絶縁性能を、使用電圧が加わった状態における漏えい電流を測定して判定する場合、使用電圧が100Vの電路の漏えい電流の上限値[mA]として、適切なものは。
- イ.0.1
- ロ.0.2
- ハ.1.0
- ニ.2.0
正解:ハ.1.0
解説:電技解釈14条により、絶縁抵抗測定が困難な場合は、使用電圧が加わった状態での漏えい電流が1mA以下であればよいとされている。使用電圧の区分(100Vでも200Vでも)に関係なく1mAである点が要点で、ハが正しい。ちなみに絶縁抵抗値で判定する場合は、対地電圧150V以下で0.1MΩ以上、150V超300V以下で0.2MΩ以上、300V超で0.4MΩ以上と定められており、イの0.1やロの0.2はこの絶縁抵抗値(MΩ)の数値と取り違えたときに選びやすい。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問37
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問146.①で示す機器の動作特性試験に用いるものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:①は地絡方向継電器(DGR)で、零相電流の大きさだけでなく、零相電圧との位相関係から地絡が構内側か構外側かを判別する。したがって動作特性試験には、零相電圧と零相電流を加えたうえで両者の位相差φを任意に設定できる装置が必要になる。ロの装置はV(電圧)・A(電流)・φ(位相)の3つの計器と位相調整つまみを備えており、これに該当する。ハは電流と印加電圧をmA・kVで表示する高圧絶縁耐力試験装置、ニは11kV 5kVAと記された試験用変圧器と電圧調整器で、いずれも絶縁耐力試験に使うもの。イは電圧・電流と動作時間を測る継電器試験器だが位相を加えられない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問41
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問147.②で示す部分の施工で使用しないものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:②は屋外から屋内へ入る高圧引込ケーブルの終端接続部(ケーブルヘッド)で、高圧ケーブルを切断し、シースをむいて端末処理を行い、機器の端子にボルトで締め付ける作業を伴う。ニの電動ケーブルカッタでケーブルを切断し、ハのヒートガンで熱収縮チューブを収縮させ、イのラチェットレンチで端子ボルトを締め付ける。ロは柄が黄色い手動圧着工具で、これは低圧のリングスリーブ(JIS C 2806)を圧着する専用工具(JIS C 9711で黄色と規定)であり、高圧ケーブルの端末処理には使用しない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問42
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問148.③で示す(a),(b),(c)の機器において、この高圧受電設備を点検時に停電させるための開路手順として、最も不適切なものは。

- イ.(b) → (a) → (c)
- ロ.(c) → (b) → (a)
- ハ.(a) → (b) → (c)
- ニ.(c) → (a) → (b)
正解:イ.(b) → (a) → (c)
解説:(a)は引込口の高圧交流負荷開閉器、(b)は断路器(DS)、(c)は真空遮断器(VCB)である。断路器は消弧装置を持たず電流を遮断できないため、必ず遮断器や負荷開閉器を先に開いて無負荷・無電流にしてから操作しなければならない。イは負荷電流が流れている状態でいきなり断路器(b)を開く手順であり、アークが継続して短絡・地絡事故や作業者の火傷につながるため最も不適切。ロの(c)→(b)→(a)が正規の手順で、ニも遮断器を最初に開いているので断路器の操作時には無電流になっている。ハも(a)で先に電源を切り離してから(b)を開くので、断路器に電流は流れない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問43
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問149.④で示す装置を使用する主な目的は。

- イ.計器用変圧器の欠相を防止する。
- ロ.計器用変圧器の過負荷を防止する。
- ハ.計器用変圧器を雷サージから保護する。
- ニ.計器用変圧器の内部短絡事故が主回路に波及することを防止する。
正解:ニ.計器用変圧器の内部短絡事故が主回路に波及することを防止する。
解説:④は計器用変圧器(VT)の一次側に直列に入れる限流ヒューズである。VTの内部で巻線の短絡(レアショート)が起きると、主回路から大きな短絡電流が流れ込んで受電全体を停電させる波及事故になりかねない。限流ヒューズはこの短絡電流を波高値に達する前に溶断・限流して、事故をVTの中だけに閉じ込める。ロの過負荷防止が目的ではなく(VTの二次側はほぼ無負荷で使う)、ハの雷サージ保護は避雷器の役割、イの欠相防止という機能はヒューズにはない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問44
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問150.⑤で示す図記号の器具の名称は。

- イ.試験用電流切換スイッチ
- ロ.試験用電圧切換スイッチ
- ハ.試験用端子(電流端子)
- ニ.試験用端子(電圧端子)
正解:ニ.試験用端子(電圧端子)
解説:⑤は計器用変圧器(VT)の二次回路、すなわち電圧計へ向かう配線の途中に設けられており、電圧を扱う回路に入っている試験用端子(電圧端子)である。保護継電器や計器の試験のときに、この端子で外部の試験装置を接続したり回路を切り離したりする。同じ図記号でも変流器(CT)の二次側に入っていれば電流端子となるので、どの回路に置かれているかで判断する。イ・ロの切換スイッチは複数の相や計器を選択するための器具で、単線結線図では別の記号(VSやAS)で表され、この図でも電圧計・電流計の直前に「VS」「AS」として描かれている。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問45
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問151.⑥に設置する機器として、一般的に使用されるものの図記号は。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:⑥は主遮断装置の電源側の母線から分岐した位置にあり、ここに設けるのは避雷器(LA)である。避雷器は点検や絶縁抵抗測定のときに電路から切り離せるよう、直列に断路器(DS)を組み合わせて設置するのが一般的で、断路器と避雷器を組み合わせたニが正しい。イは高圧交流負荷開閉器、ロは×印のある遮断器、ハは接地開閉器を伴う記号と、それぞれ上部の開閉装置が異なる。サージ電流が流れる避雷器の回路にヒューズや負荷開閉器を用いると不要動作のおそれがあるため、断路器を使う点が要点である。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問46
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
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問152.⑦で示す機器の役割は。

- イ.地絡電流を検出する。
- ロ.高電圧を低電圧に変成する。
- ハ.高圧電路の電流を変成する。
- ニ.電路に侵入した過電圧を抑制する。
正解:ハ.高圧電路の電流を変成する。
解説:⑦は変流器(CT)である。図でも過電流継電器(I>)と電流計(A)へ配線されており、高圧電路に流れる大きな電流を計器や継電器が扱える小さな電流(一般に定格5A)に変成するのが役割である。イの地絡電流の検出は零相変流器(ZCT)、ロの高電圧を低電圧に変成するのは計器用変圧器(VT)、ニの過電圧の抑制は避雷器(LA)の役割で、いずれもこの位置の機器の機能ではない。なお変流器は二次側を開放すると高電圧が発生して危険なため、点検時は必ず二次側を短絡してから作業する。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問47
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問153.⑧で示す機器の名称は。

- イ.ヒューズ付断路器
- ロ.ヒューズ付高圧カットアウト
- ハ.限流ヒューズ付高圧交流遮断器
- ニ.限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器
正解:ニ.限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器
解説:⑧の図記号は、負荷電流を開閉できる高圧交流負荷開閉器(LBS)に限流ヒューズを組み合わせたもので、図中にも「LBS」と記されている。変圧器やコンデンサの一次側に設け、通常は負荷電流の開閉を、短絡時は限流ヒューズによる遮断を担う。イの断路器は負荷電流を開閉できず記号も異なる。ロの高圧カットアウト(PC)は磁器製のふたを引き外して開閉する別の機器で、300kV·A以下の変圧器などに使う。ハの遮断器(CB)は自ら短絡電流を遮断できるためヒューズを組み合わせる必要がなく、記号にも×印が付く。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問48
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問154.⑨で示す部分に使用するCVTケーブルとして、適切なものは。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:⑨は変圧器の二次側(低圧側)から動力制御盤へ至る部分なので、必要なのは低圧用のCVTケーブルである。低圧のCVTは、導体→架橋ポリエチレン絶縁体→ビニルシースという構成の単心ケーブル3本をより合わせたもので、ロがこれにあたる。ハは同じより合わせ形だが内部半導電層・外部半導電層・銅シールドを持つ高圧用のCVTで、低圧回路には過剰な仕様となる。イは高圧用の層構成を3心一括のシースに収めたもの、ニはビニル絶縁のVVRで、いずれもより合わせ形(トリプレックス)ではない。半導電層と銅シールドは高圧で生じる電界集中を緩和するためのもので、低圧では不要という点が判断の決め手になる。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問49
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.