第一種電気工事士「配電・配線・電気機器・施工方法」の一問一答
📖 第一種電気工事士「配電・配線・電気機器・施工方法」の全162問と解説(一覧)
第一種電気工事士の配電・配線・電気機器・施工方法に関する一問一答(全162問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.低圧三相3線式200V配電は工場や大型ビルの動力用に広く使われる。
正解:○(正しい)
解説:三相動力(電動機・空調機)の標準電圧。単相100V/200Vは照明・コンセント用。
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問2.高圧受電方式には『三相3線式6.6kV』が広く採用されている。
正解:○(正しい)
解説:自家用電気工作物の受電は三相3線式6,600V(6.6kV)が標準。低圧のまま受電すると同じ電力を送るのに大電流が必要で電線が太くなり損失も増えるため、契約電力が大きい需要家は高圧で受電して構内の変圧器で降圧する。7,000Vを超えると特別高圧になる。
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問3.特別高圧とは交流7,000V超または直流7,000V超の電圧を指す。
正解:○(正しい)
解説:電圧区分: 低圧≦750V直流 or ≦600V交流 / 高圧 ≦7,000V / 特別高圧 7,000V超。
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問4.絶縁電線(IV線)は屋内配線で広く使用され、許容電流が定められている。
正解:○(正しい)
解説:電線の太さ(2.0mm² , 5.5mm²等)と種類で許容電流が決まる。発熱対策として重要。
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問5.VVFケーブルは平形ビニル外装ケーブルで一般住宅の屋内配線に多用される。
正解:○(正しい)
解説:Vinyl insulated, Vinyl sheathed, Flat の頭文字。施工性が良く広く使われる。
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問6.VVRケーブルは丸形のビニル絶縁ビニルシースケーブルで、線心の間に介在物を入れて断面を丸く整えている。
正解:○(正しい)
解説:VVRは丸形(Round)で、絶縁した線心の間に介在物を入れ、ビニルシースで丸く包んだ構造である。電気技術者試験センターの技能試験の欠陥の判断基準にも「VVR,CVVの介在物が抜けたもの」がある。
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問7.CVケーブルは架橋ポリエチレン絶縁ビニル外装ケーブルで、許容温度・電気特性が良く高圧配線にも使われる。
正解:○(正しい)
解説:Cross-linked polyethylene-insulated Vinyl-sheathed の頭文字。高圧用ではCVTもよく使われる。
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問8.接地工事には A・B・C・D の4種類があり、対象設備と接地抵抗値の上限が定められている。
正解:○(正しい)
解説:A種:10Ω以下/高圧機器外箱、B種:変圧器低圧側中性点、C種:300V超低圧機器、D種:300V以下機器。
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問9.A種接地工事の接地抵抗値は原則として10Ω以下である。
正解:○(正しい)
解説:A種接地工事は高圧・特別高圧の機器の鉄台や金属製外箱に施すもので、接地抵抗は原則10Ω以下。扱う電圧が高く、漏電時に人体に加わる電位が大きくなるため、4種類の接地の中で最も厳しい値が要求される。
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問10.D種接地工事の接地抵抗値は原則として100Ω以下である(地絡時0.5秒以内に切断する場合は500Ω以下まで緩和)。
正解:○(正しい)
解説:D種接地工事は使用電圧300V以下の低圧機器の金属製外箱等に施し、接地抵抗は原則100Ω以下。ただし地絡を生じたときに0.5秒以内に自動遮断する装置(漏電遮断器)があれば500Ω以下まで緩和される。危険な状態が短時間で解消されるためである。
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問11.金属管工事ではボックス内で電線を接続し、電線管自体に電線をつなぎ込まないことが原則である。
正解:○(正しい)
解説:電線の接続部は抵抗が増えたり緩んだりして発熱・地絡の起点になりやすいため、後から点検・補修できるボックス内に集約する。管の途中や継手の中で接続すると点検できず、事故の発見が遅れるので認められない。
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問12.合成樹脂管工事に用いるPF管は自己消火性があり、屋内の露出配線や隠ぺい配線に使用できる。
正解:○(正しい)
解説:PF管は自己消火性(耐燃性)があり露出・隠ぺい配線に使える。CD管は自己消火性がなく、直接コンクリートに埋め込むか専用の不燃性・自消性難燃性の管やダクトに収める場合に限られる(電技解釈158条)。色(CD管はオレンジ)で識別する。
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問13.金属可とう電線管(プリカチューブ等)は屈曲が必要な箇所で使用され、振動の多いモータ配線等に有用。
正解:○(正しい)
解説:金属可とう電線管は蛇腹状で自在に曲げられるため、堅い金属管では追従できない箇所に使う。電動機やコンプレッサのように振動する機器への接続部では、剛結すると振動で配管や端子が疲労破壊するので、可とう管で吸収させる。
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問14.バスダクト工事は大電流の配電に用いられ、工場の幹線などに使われる。
正解:○(正しい)
解説:バスダクトは帯状の導体(ブスバー)を絶縁支持して金属ダクトに収めたもので、数百〜数千Aの大電流幹線に用いる。同じ電流を電線で送るより断面を有効に使えて放熱もよく、分岐や増設もしやすいため工場や大型ビルの幹線に適する。
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問15.過電流遮断器(配線用遮断器・MCCB)は短絡や過負荷から配線・機器を保護する。
正解:○(正しい)
解説:Molded Case Circuit Breaker。漏電遮断器(ELCB)と組み合わせて使われることも多い。
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問16.漏電遮断器(ELCB/RCD)は地絡電流を検出して回路を遮断する保護機器である。
正解:○(正しい)
解説:漏電遮断器は零相変流器で行きと帰りの電流の差(=地絡電流)を検出し、しきい値を超えると回路を遮断する。人体を通って大地へ流れる電流を素早く断つことで感電死を防ぎ、漏電による火災も防止する。過電流保護とは検出対象が異なる。
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問17.コンセントには接地端子付きのものがあり、洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ等に使用が推奨される。
正解:○(正しい)
解説:接地極付きコンセントは、機器の金属部と大地を結んで漏電時の電位上昇を抑え、漏電遮断器を確実に動作させる。水を扱う洗濯機や、湿気の多い場所に置かれる冷蔵庫、大電流の電子レンジは感電の危険が大きいため、接地が特に重要になる。
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問18.スイッチには片切・両切・3路・4路があり、3路は2箇所、4路は3箇所以上での点滅切替に使う。
正解:○(正しい)
解説:階段の上下で点滅する回路は3路スイッチ2個、廊下中継するとさらに4路スイッチを追加。
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問19.変圧器の容量[kVA]は皮相電力で表される。
正解:○(正しい)
解説:変圧器の巻線や鉄心の発熱は電流の大きさで決まり、負荷の力率には左右されない。そのため能力は力率を含まない皮相電力[kVA]で表示する。実際に取り出せる有効電力[kW]は、これに負荷の力率を掛けた値になる。
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問20.高圧受電設備の主遮断装置にはPF・S形(パワーヒューズ+負荷開閉器)またはCB形(遮断器)がある。
正解:○(正しい)
解説:PF・S形は限流ヒューズ(PF)と高圧交流負荷開閉器(S)の組合せで、構成が簡単・安価なため小規模設備向け。CB形は遮断器と保護継電器の組合せで、過電流・地絡などを検出して自動遮断でき、選択遮断も可能なため大規模設備で採用される。
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問21.VCB(真空遮断器)は真空中でアーク消弧する遮断器で、高圧受電設備の主遮断装置として広く使われる。
正解:○(正しい)
解説:Vacuum Circuit Breaker。OCB(油遮断器)に代わって主流となった。
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問22.LBS(高圧負荷開閉器)は通常の負荷電流の開閉が可能な開閉器で、限流ヒューズと組合せて使用する。
正解:○(正しい)
解説:LBSは定格負荷電流の開閉はできるが、短絡電流のような大電流の遮断能力は持たない。そこで限流ヒューズと組み合わせ、短絡時はヒューズが溶断して電流を遮断する役割分担にする。ヒューズが1相だけ溶断したときに全相を開放する機構も備える。
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問23.DS(断路器)は無電圧状態での開閉専用で、負荷電流の開閉はできない。
正解:○(正しい)
解説:Disconnecting Switch。点検時の絶縁確保用。負荷電流開閉用はLBSやVCBを使う。
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問24.ZCT(零相変流器)は地絡電流(零相電流)を検出するための変流器で、地絡継電器と組合せて使用する。
正解:○(正しい)
解説:Zero-phase-sequence Current Transformer。地絡保護の中核機器。
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問25.MOF(計器用変成器)は高圧の電圧・電流を計器が扱える低い値に変換する機器で、電力量計の入力に使う。
正解:○(正しい)
解説:MOFは計器用変圧器(VT)と変流器(CT)を1つの箱に収めたもので、高圧の電圧・電流を計器が扱える大きさに変成して電力量計へ送る。取引用の計量に使われるため、電力会社の封印がされ、勝手に手を触れることはできない。
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問26.低圧三相3線式100V配電は工場の動力用標準電圧である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。三相動力の標準電圧は200V(400V系統もあり)。100Vは単相照明用。
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問27.特別高圧とは交流600V超または直流750V超の電圧を指す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。交流600V超・直流750V超は「高圧」の下限にあたる値で、特別高圧は交流・直流とも7,000Vを超えるもの。低圧=交流600V以下・直流750V以下、高圧=それを超え7,000V以下、と3区分で整理して覚える。
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問28.VVFケーブルは丸形のビニル外装ケーブルで、地中配線で広く使われる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。VVFは『平形』ビニル外装。丸形はVVR。地中配線にはCVケーブル等が用いられる。
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問29.A種接地工事の接地抵抗値は原則として100Ω以下である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。A種接地工事は原則10Ω以下で、100Ω以下はD種の値。A種は高圧・特別高圧機器の外箱等に施し、漏電時の電位上昇が大きく危険なため最も厳しい基準になっている。
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問30.D種接地工事の接地抵抗値は原則として10Ω以下である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。D種は100Ω以下(地絡時0.5秒以内遮断で500Ω以下に緩和可)。10Ω以下はA種。
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問31.接地工事はA種・B種・C種の3種類しかない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。接地工事はA種・B種・C種・D種の4種類。A種は高圧・特別高圧機器、B種は変圧器の低圧側中性点、C種は300V超の低圧機器、D種は300V以下の低圧機器と、対象と目的で使い分けられている。
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問32.合成樹脂管 CD管は自己消火性があり屋内露出配線で使用できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。CD管は自己消火性『なし』でコンクリート埋設専用。屋内露出配線可能なのはPF管。
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問33.過電流遮断器(MCCB)は地絡電流の保護を主目的とする機器である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。MCCBは過電流(短絡・過負荷)保護用。地絡保護はELCB/RCDが担う。
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問34.漏電遮断器(ELCB)は短絡電流のみを検出して遮断する機器である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ELCBは地絡電流(漏電)を検出して遮断する。短絡保護は過電流遮断器の役割。
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問35.3路スイッチは1箇所だけで点滅する単純なスイッチである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。3路スイッチは2個1組で使い、階段の上下や部屋の両端など2箇所のどちらからでも点滅できるようにするもの。1箇所だけで点滅するのは片切スイッチで、3箇所以上にしたい場合は3路2個の間に4路スイッチを追加する。
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問36.変圧器の容量は有効電力[kW]で表される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。変圧器容量は皮相電力[kVA]で表される。有効電力は負荷の力率次第で変動する。
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問37.DS(断路器)は負荷電流の開閉に使用できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。DSは無電圧時の開閉専用。負荷電流の開閉はできない(アークで損傷する)。負荷電流の開閉はLBSやVCB。
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問38.VCB(真空遮断器)はOCB(油遮断器)の旧型で現在は使われていない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。VCBは現在の主流の高圧遮断器。OCB(油遮断器)の方が旧型で淘汰された。
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問39.LBS(高圧負荷開閉器)は短絡電流を直接遮断する能力を持つ。
正解:×(誤り)
解説:誤り。LBSは負荷電流の開閉のみ可能で短絡遮断能力は持たない。短絡時は限流ヒューズが遮断を担う。
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問40.ZCT(零相変流器)は変圧器の電圧を測るための機器である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ZCTは地絡電流(零相電流)を検出する変流器。電圧測定はVT(計器用変圧器)が行う。
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問41.金属管工事では電線管の中で電線を接続することが推奨される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。電線接続はボックス内に集約するのが原則。電線管内では接続しない(点検不能・接続不良の原因)。
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問42.バスダクト工事は照明回路など小電流用の配電方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。バスダクトは工場・大型ビルの大電流幹線用。照明回路にはケーブル・電線管工事を使う。
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問43.金属可とう電線管は固定設備の堅牢な配管で、振動部分には使用できない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。金属可とう管(プリカ等)は振動・屈曲部分用に作られた配管。電動機等の接続に最適。
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問44.接地端子付きコンセントは見た目が同じなので普通のコンセントと交換可能である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。接地端子付きコンセントは安全上必要な接続のため設置位置・配線が異なる。交換は工事士の電気工事が必要。
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問45.CVケーブルはビニル絶縁ビニル外装で、低圧配線専用である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。CVは『架橋ポリエチレン絶縁』ビニル外装で、高圧配線にも使用可能。許容温度はビニル絶縁より高い。
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問46.MOF(計器用変成器)は高圧電動機の起動制御を行う装置である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。MOFは計量用変成器(電力量計入力用)で電圧・電流を計器扱える値に変換するもの。電動機制御装置ではない。
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問47.コンセントは漏電遮断器なしで全回路を1つの分岐に集約するのが望ましい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。コンセント回路は分岐ごとに過電流遮断器を設置し、水回り等は漏電遮断器を設けるのが基本。
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問48.3相誘導電動機の電源側遮断器は単相用の遮断器を1個設置すれば良い。
正解:×(誤り)
解説:誤り。三相回路には三相用(3極)の遮断器を使用する。単相用1個では他相の保護ができない。
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問49.B種接地工事は機器の鉄台に施す接地で、抵抗値10Ω以下が原則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。B種は変圧器の低圧側中性点に施す接地で、抵抗値は150/Ig(Igは地絡電流)等で計算される変動値。10Ω以下はA種。
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問50.VVF・VVRケーブルは絶縁体に架橋ポリエチレンを使用する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。VVF・VVRはビニル絶縁ビニル外装。架橋ポリエチレン絶縁を使うのはCV・CVTケーブル。
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問51.特別高圧の電圧範囲として正しいものはどれか。
- ア.600V以上
- イ.750V超
- ウ.100,000V以上
- エ.7,000V超
正解:エ.7,000V超
解説:電圧区分は、低圧が交流600V以下・直流750V以下、高圧がそれを超え7,000V以下、特別高圧が7,000V超。区分によって必要な資格・保安体制・離隔距離などが変わるため、境界の数値は正確に覚える必要がある。
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問52.A種接地工事の接地抵抗値の上限はいくらか。
- ア.10Ω
- イ.100Ω
- ウ.300Ω
- エ.500Ω
正解:ア.10Ω
解説:A種接地工事は高圧・特別高圧機器の鉄台や金属製外箱に施し、接地抵抗は原則10Ω以下。漏電時に外箱の電位が上がると人体に大きな電圧が加わるため、4種類の中で最も低い(厳しい)値が要求される。100ΩはD種の原則値。
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問53.D種接地工事の接地抵抗値の上限(原則)はいくらか。
- ア.10Ω
- イ.100Ω
- ウ.50Ω
- エ.500Ω
正解:イ.100Ω
解説:D種は100Ω以下が原則(地絡時0.5秒以内に切断するなら500Ωまで緩和可)。
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問54.VVFケーブルの『F』が意味するものはどれか。
- ア.Foam
- イ.Flexible
- ウ.Flat(平形)
- エ.Fluoride
正解:ウ.Flat(平形)
解説:VVF = Vinyl insulated, Vinyl sheathed, Flat。平形ビニル外装ケーブル。
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問55.CVケーブルの絶縁体に使用される材料はどれか。
- ア.ビニル
- イ.ゴム
- ウ.ポリプロピレン
- エ.架橋ポリエチレン
正解:エ.架橋ポリエチレン
解説:CV = Cross-linked polyethylene insulated Vinyl sheathed。
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問56.合成樹脂管のうち、自己消火性がなくコンクリート埋設専用の管はどれか。
- ア.CD管
- イ.PF管
- ウ.HIVE管
- エ.FEP管
正解:ア.CD管
解説:CD管は自己消火性なし(オレンジ色)。PF管は自己消火性あり(クリーム色)で露出可能。
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問57.過電流遮断器(MCCB)の主な保護対象はどれか。
- ア.地絡電流
- イ.短絡・過負荷電流
- ウ.電圧低下
- エ.周波数異常
正解:イ.短絡・過負荷電流
解説:配線用遮断器(MCCB)は過負荷電流と短絡電流を検出して回路を遮断し、電線の焼損や機器の損傷を防ぐ。漏電(地絡)による感電を防ぐのは漏電遮断器の役割で、検出する対象が異なるため両者は併用される。
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問58.漏電遮断器(ELCB)の主な保護対象はどれか。
- ア.短絡電流
- イ.過負荷電流
- ウ.地絡(漏電)電流
- エ.電圧変動
正解:ウ.地絡(漏電)電流
解説:漏電遮断器は零相変流器で行きと帰りの電流の差を検出し、大地へ漏れている電流があれば回路を遮断する。感電や漏電火災の防止が目的で、短絡・過負荷を保護する配線用遮断器とは検出原理も目的も異なる。
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問59.3路スイッチが必要な場面はどれか。
- ア.1箇所での点滅
- イ.常時点灯
- ウ.3箇所での点滅切替
- エ.2箇所での点滅切替
正解:エ.2箇所での点滅切替
解説:3路スイッチは2個1組で使い、階段の上下のように2箇所のどちらからでも点滅できるようにする。3箇所以上で操作したい場合は、3路スイッチ2個の間に4路スイッチを必要な数だけ挿入する構成にする。
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問60.三相3線式の高圧受電方式の標準電圧はどれか。
- ア.6,600V(6.6kV)
- イ.200V
- ウ.100V
- エ.20,000V
正解:ア.6,600V(6.6kV)
解説:日本の高圧配電および自家用電気工作物の受電電圧は三相3線式6,600V(6.6kV)が標準。100V・200Vは低圧の使用電圧、20,000Vクラスは特別高圧の受電で大規模需要家に限られる。
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問61.VCBが使われる電圧階級はどれか。
- ア.低圧100V
- イ.高圧(6.6kV等)
- ウ.低圧200V
- エ.通信用
正解:イ.高圧(6.6kV等)
解説:VCB(真空遮断器)は高圧受電設備(6.6kV系統)の主遮断装置として広く使われる。
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問62.高圧交流負荷開閉器(LBS)単体で行うことができないものはどれか。
- ア.定格負荷電流の遮断
- イ.変圧器の励磁電流の遮断
- ウ.短絡電流の遮断
- エ.進相コンデンサの電流の遮断
正解:ウ.短絡電流の遮断
解説:高圧交流負荷開閉器(LBS)は、負荷電流、変圧器の励磁電流(遅れの小電流)、進相コンデンサの電流(進みの電流)などを開閉できる開閉器で、規格でもこれらの開閉容量が定格として定められている。一方、短絡電流のような大電流を遮断する能力はない。そのため高圧受電設備では限流ヒューズと組み合わせ、短絡が起きたときはヒューズが溶断して電流を断つ。短絡電流そのものを開閉器で遮断する必要がある場合は、遮断器を用いる。
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問63.DSの正しい使用方法はどれか。
- ア.定格負荷を直接開閉する
- イ.励磁電流を遮断する
- ウ.短絡電流を遮断する
- エ.上位開閉器でOFF後に開閉
正解:エ.上位開閉器でOFF後に開閉
解説:断路器(DS)は電流を遮断する能力を持たないため、必ず上位の遮断器や開閉器を開いて無負荷・無電流にしてから操作する。負荷電流が流れている状態で開くとアークが持続して機器の損傷や事故につながる。
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問64.ZCTの主な役割はどれか。
- ア.電流測定(地絡・零相)
- イ.電圧測定
- ウ.電力測定
- エ.周波数測定
正解:ア.電流測定(地絡・零相)
解説:ZCT(零相変流器)は三相の電線をまとめて貫通させ、正常時は打ち消し合ってゼロになる電流の和を測る。地絡が生じると打ち消しが崩れて差分(零相電流)が現れ、これを地絡継電器が検出して遮断器を動作させる。
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問65.コンセントに接地端子(アース)を設けるべき主な家電はどれか。
- ア.LED照明
- イ.洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ
- ウ.卓上スタンド
- エ.乾電池機器
正解:イ.洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ
解説:洗濯機・冷蔵庫・電子レンジのように水気のある場所で使うものや消費電力の大きい機器は、絶縁が劣化したときの感電の危険が大きいため接地が重要になる。接地しておけば漏電時に電流が大地へ逃げ、漏電遮断器も確実に動作する。
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問66.バスダクト工事の主な用途はどれか。
- ア.住宅の照明配線
- イ.通信線
- ウ.工場・大型ビルの大電流幹線
- エ.屋外街灯
正解:ウ.工場・大型ビルの大電流幹線
解説:バスダクトは帯状導体を絶縁支持して金属ダクトに収めたもので、数百〜数千Aの大電流を流す幹線に用いる。工場や大型ビルの受変電設備から各階へ電力を送る用途が典型で、住宅配線や通信線には使わない。
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問67.変圧器容量を表す単位として一般的なものはどれか。
- ア.kW
- イ.kvar
- ウ.kWh
- エ.kVA
正解:エ.kVA
解説:変圧器の発熱は電流の大きさで決まり負荷の力率に左右されないため、容量は力率を含まない皮相電力[kVA]で表す。kWは有効電力、kvarは無効電力、kWhは電力量の単位で、機器の能力表示には適さない。
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問68.金属管工事で電線接続を行うべき場所はどれか。
- ア.点検可能なボックス内
- イ.管の途中で被覆を剥いて接続
- ウ.管端を絶縁テープで巻く
- エ.継手の中
正解:ア.点検可能なボックス内
解説:電線の接続部は発熱や緩みによる事故の起点になりやすいため、後から点検・補修できるボックス内で行う。管の途中で被覆を剥いて接続したり継手の中で接続したりすると点検できず、異常の発見が遅れるので認められない。
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問69.3路スイッチ・4路スイッチを組合せて4箇所で点滅させる場合の最低必要数はどれか。
- ア.3路2個・4路1個
- イ.3路2個・4路2個
- ウ.3路4個
- エ.3路1個・4路3個
正解:イ.3路2個・4路2個
解説:3路スイッチ2個(始点と終点)+中継地点ごとに4路スイッチを追加。4箇所なら3路2個+4路2個。
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問70.低圧幹線から分岐する電線の許容電流が、その幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の35%以上55%未満である場合、分岐点から分岐回路の過電流遮断器までの電線の長さの上限として正しいものはどれか。
- ア.5m
- イ.8m
- ウ.10m
- エ.15m
正解:イ.8m
解説:電気設備の技術基準の解釈149条1項1号により、分岐回路の過電流遮断器は原則として分岐点から3m以下に施設するが、電線の許容電流が幹線の過電流遮断器の定格電流の35%以上なら8m以下、55%以上なら長さの制限なく施設できる。
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問71.低圧電路に施設する定格電流30A以下の配線用遮断器(電気用品安全法の適用を受けるものを除く)に、定格電流の2倍の電流を通じた場合、自動的に動作しなければならない時間として正しいものはどれか。
- ア.30秒
- イ.1分
- ウ.2分
- エ.3分
正解:ウ.2分
解説:電気設備の技術基準の解釈33条3項により、配線用遮断器は定格電流の1倍の電流では自動的に動作せず、33-2表により定格電流30A以下のものは1.25倍の電流で60分以内、2倍の電流で2分以内に自動的に動作しなければならない。
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問72.合成樹脂可とう電線管(PF管)の主な特徴はどれか。
- ア.自己消火性あり
- イ.金属製で重い
- ウ.耐熱200℃
- エ.コンクリート埋設専用
正解:ア.自己消火性あり
解説:PF管は自己消火性ありで屋内・屋外露出も可能。CD管は自己消火性なしで埋設専用。
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問73.金属可とう電線管(プリカチューブ等)の主な用途はどれか。
- ア.地中埋設
- イ.電動機接続部・振動箇所
- ウ.住宅露出配線
- エ.通信線専用
正解:イ.電動機接続部・振動箇所
解説:金属可とう電線管は自在に曲げられるため、電動機やコンプレッサなど振動する機器への接続部や、屈曲の多い箇所に使う。剛結すると振動で配管や端子が疲労破壊するので、可とう性で吸収させることが目的である。
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問74.過電流遮断器の遮断容量[kA]が大きいほど何が良くなるか。
- ア.定格電流が大きい
- イ.電圧範囲が広い
- ウ.短絡電流の遮断能力が大きい
- エ.耐熱温度が高い
正解:ウ.短絡電流の遮断能力が大きい
解説:遮断容量[kA]は短絡電流を安全に遮断できる能力を表す。電源系統の予想短絡電流より大きい遮断容量を選定する。
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問75.B種接地工事の主な目的はどれか。
- ア.高圧機器の感電防止
- イ.避雷針の接地
- ウ.通信機器の保護
- エ.変圧器低圧側の中性点接地
正解:エ.変圧器低圧側の中性点接地
解説:B種接地工事は変圧器の高圧巻線と低圧巻線が混触したときに、低圧側の電位が異常に上昇するのを抑えるため低圧側の中性点(または1端子)に施す。機器の外箱に施して感電を防ぐA種・C種・D種とは目的が異なる点が重要。
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問76.かご形誘導電動機のインバータによる速度制御に関する記述として、正しいものは。
- イ.電動機の入力の周波数を変えることによって速度を制御する。
- ロ.電動機の入力の周波数を変えずに電圧を変えることによって速度を制御する。
- ハ.電動機の滑りを変えることによって速度を制御する。
- ニ.電動機の極数を切り換えることによって速度を制御する。
正解:イ.電動機の入力の周波数を変えることによって速度を制御する。
解説:誘導電動機の同期速度は N_s=120f/p[min⁻¹] で決まるため、周波数fを変えれば回転速度を連続的に変えられる。インバータはこの原理を用い、磁束を一定に保つために電圧も周波数に比例して変える(V/f一定制御)。ロは電圧のみを変える一次電圧制御、ハは巻線形誘導電動機の二次抵抗制御、ニは極数変換制御の説明で、いずれもインバータ制御ではない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問10
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問77.変圧器の出力に対する損失の特性曲線において、aが鉄損、bが銅損を表す特性曲線として、正しいものは。
- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:鉄損(無負荷損)はヒステリシス損とうず電流損で、電圧と周波数が一定なら負荷の大小に関係なく一定であり、グラフは横軸に平行な水平線になる。銅損(負荷損)は巻線抵抗による損失で負荷電流の2乗に比例するため、出力の増加に対して下に凸の2次曲線を描く。したがってaが水平、bが2次曲線となるニが正しい。イはbが飽和する曲線、ロはaが直線的に増加、ハは両方が増加しており、鉄損が一定であるという性質に反する。なお鉄損と銅損が等しくなる負荷で効率が最大になる。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問11
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
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問78.鉛蓄電池の電解液は。
- イ.水酸化ナトリウム水溶液
- ロ.水酸化カリウム水溶液
- ハ.塩化亜鉛水溶液
- ニ.希硫酸
正解:ニ.希硫酸
解説:鉛蓄電池は正極が二酸化鉛、負極が鉛、電解液が希硫酸で構成される。放電すると両極とも硫酸鉛に変化し、電解液中の硫酸が消費されて比重が下がるため、比重の測定で充電状態を推定できる。公称電圧は1セル2.0V。ロの水酸化カリウム水溶液はアルカリ蓄電池(ニッケル・カドミウム電池)の電解液、ハの塩化亜鉛水溶液はマンガン乾電池の電解液である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問13
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問79.写真に示す照明器具の主要な使用場所は。

- イ.極低温となる環境の場所
- ロ.物が接触し損壊するおそれのある場所
- ハ.海岸付近の塩害の影響を受ける場所
- ニ.可燃性のガスが滞留するおそれのある場所
正解:ニ.可燃性のガスが滞留するおそれのある場所
解説:写真は防爆形の照明器具である。肉厚の金属製本体、パッキンで密閉されたガラスグローブ、ねじ込み式の耐圧構造の配線引込部といった外観が特徴で、内部で火花やアークが生じても外部の爆発性ガスに引火させない構造になっている。電技解釈176条により、可燃性ガスや引火性物質の蒸気が存在する場所ではこの防爆構造の器具を用いる。塩害対策は耐塩害仕様の塗装・材質、衝撃対策はガードの取付けで対応するもので、防爆構造とは目的が異なる。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問14
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問80.写真に示す、主に屋外に設置され、機器内で二酸化炭素を利用する機器の名称は。

- イ.自然冷媒ヒートポンプ給湯器
- ロ.パワーコンディショナ
- ハ.家庭用燃料電池
- ニ.水電解装置
正解:イ.自然冷媒ヒートポンプ給湯器
解説:写真はヒートポンプユニット(室外機)と貯湯タンクの2台構成で、冷媒に二酸化炭素(CO₂)を用いる自然冷媒ヒートポンプ給湯器(いわゆるエコキュート)である。CO₂はフロン系冷媒に比べオゾン層破壊係数がゼロで温室効果も小さく、高温の湯を作りやすい。ロのパワーコンディショナは太陽電池の直流を交流に変換する装置で貯湯タンクを持たない。ハの家庭用燃料電池は都市ガスから取り出した水素で発電するもので、二酸化炭素は排出物であって利用する冷媒ではない。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問15
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問81.高圧受電設備として、屋外に施設するキュービクルの施設方法の記述として、不適切なものは。
- イ.機器重量を考慮して、地盤の堅固な場所を選定した。
- ロ.換気孔の位置は、風向きを考慮して選定した。
- ハ.風雨・氷雪や浸水による被害を受けるおそれのないように十分注意して、場所を選定した。
- ニ.周囲の保有距離は、0.1m+保安上有効な距離とした。
正解:ニ.周囲の保有距離は、0.1m+保安上有効な距離とした。
解説:高圧受電設備規程では、屋外に設置するキュービクルの保有距離は、点検を行う面で0.6m以上、その他の面(周囲)で0.2m+保安上有効な距離以上と定められている。0.1mでは規定の値に足りず不適切。イの地盤(キュービクルは数百kgから数tになる)、ロの換気孔の向き(雨や粉じんの吹込みを避ける)、ハの設置場所の選定は、いずれも屋外設置の基本的な注意事項として適切である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問21
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問82.写真に示す機器の文字記号(略号)は。

- イ.CB
- ロ.PC
- ハ.DS
- ニ.LBS
正解:ロ.PC
解説:写真は高圧カットアウト(PC:Primary Cutout switch)を3個並べたもの。磁器製の箱の中に高圧限流ヒューズを収め、フタ(ヒューズ筒)を引き外して開閉する構造で、300kV·A以下の変圧器や50kvar以下のコンデンサの一次側開閉・保護に用いる。イのCBは遮断器で消弧室と操作機構を備えた大形の機器、ハのDSは断路器でブレード状の接触子が露出した形、ニのLBSは負荷開閉器で消弧室と限流ヒューズを備えた形状であり、いずれも外観が異なる。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問22
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問83.写真の機器の矢印で示す部分の主な役割は。

- イ.高圧電路の地絡保護
- ロ.高圧電路の過電圧保護
- ハ.高圧電路の高調波電流抑制
- ニ.高圧電路の短絡保護
正解:ニ.高圧電路の短絡保護
解説:写真は高圧交流負荷開閉器(LBS)で、矢印が示す円筒形の部分は限流ヒューズである。限流ヒューズは短絡電流が流れると電流が波高値に達する前に溶断して電流を抑制(限流)し、変圧器やコンデンサを短絡事故から保護する。イの地絡保護はZCT(零相変流器)と地絡継電器、ロの過電圧保護は避雷器、ハの高調波抑制は直列リアクトルの役割で、いずれも別の機器が担う。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問23
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問84.地中に埋設又は打ち込みをする接地極として、不適切なものは。
- イ.縦900mm×横900mm×厚さ2.6mmのアルミ板
- ロ.縦900mm×横900mm×厚さ1.6mmの銅板
- ハ.直径14mm長さ1.5mの銅覆鋼棒
- ニ.内径36mm長さ1.5mの亜鉛めっき鋼管(厚鋼電線管)
正解:イ.縦900mm×横900mm×厚さ2.6mmのアルミ板
解説:接地極には土中で腐食しにくい材料を用いる必要があり、内線規程では銅板・銅棒・銅覆鋼棒・炭素被覆鋼棒・鉄棒(亜鉛めっき)・鋼管などが認められている。アルミニウムは土壌中で急速に腐食して接地抵抗が上昇するため、厚さにかかわらず接地極として使用できない。ロの銅板は厚さ0.7mm以上・片面の面積900cm²以上、ハの銅覆鋼棒は直径8mm以上・長さ0.9m以上、ニの鋼管は外径25mm以上・長さ0.9m以上という規定をいずれも満たしている。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問24
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問85.写真に示す配線器具の名称は。

- イ.接地端子付コンセント
- ロ.抜止形コンセント
- ハ.防雨形コンセント
- ニ.医用コンセント
正解:ニ.医用コンセント
解説:写真の器具は接地極付きで、表面に医用コンセントであることを示す表示(Hマーク)があり、裏面には抜けにくくするための構造と接地線が付いている。医用コンセントは病院の医用室で使用し、確実な接地と保持力(引き抜き力に耐える構造)が求められる。イの接地端子付コンセントは接地用の端子ねじがコンセント面に露出した形、ロの抜止形は差し込んでから回して固定する形、ハの防雨形は防水パッキンとカバーを備えた形で、いずれも外観が異なる。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問25
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問86.写真に示す工具の名称は。

- イ.手動油圧式圧着器
- ロ.油圧式パイプベンダ
- ハ.ケーブルカッタ
- ニ.ノックアウトパンチャ
正解:ニ.ノックアウトパンチャ
解説:写真はレバー付きの手動油圧ポンプ、油圧ホース、円筒形の油圧ヘッドで構成される油圧式ノックアウトパンチャである。ヘッド先端のねじ(引きボルト)にポンチとダイス(写真右にチェーンで下げられている部品)を取り付け、油圧でポンチを引き込んで分電盤や金属製プルボックスの鉄板に電線管用の丸穴をあける。イの手動油圧式圧着器はヘッドがC形で圧着ダイスを組み込んだ形状、ロの油圧式パイプベンダは金属管を曲げる曲げ型(シュー)を備えた形状、ハのケーブルカッタは油圧を用いない手動のはさみ形が一般的で、いずれもヘッドの形が写真と異なる。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問26
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問87.ライティングダクト工事の記述として、不適切なものは。
- イ.ライティングダクトを支持点間の距離1.5mで造営材に堅ろうに取り付けた。
- ロ.ライティングダクトの終端部を閉そくするために、エンドキャップを取り付けた。
- ハ.ライティングダクトにD種接地工事を施した。
- ニ.接触防護措置を施したので、ライティングダクトの開口部を上に向けて施設した。
正解:ニ.接触防護措置を施したので、ライティングダクトの開口部を上に向けて施設した。
解説:電技解釈165条により、ライティングダクトの開口部は下に向けて施設するのが原則である。例外として、簡易接触防護措置を施し、かつダクト内部にじんあいが侵入し難いように施設する場合に限り「横に向けて」施設できるが、上に向けることは認められていない。イの支持点間距離は2m以下と規定されており1.5mは適合、ロの終端部の閉そく(エンドキャップ)、ハのD種接地(使用電圧300V以下)は、いずれも規定どおりの施工である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問27
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問88.金属管工事に使用する金属管及びボックスその他の附属品の施設として、不適切なものは。
- イ.低圧屋内配線の使用電圧が300V以下で、金属管の全長が5mのものを乾燥した場所に施設する場合、管には、D種接地工事を省略できる。
- ロ.湿気の多い場所又は水気のある場所に施設する場合は、防湿装置を施すこと。
- ハ.管の端口には、電線の被覆を損傷しないように適当な構造のブッシングを使用すること。
- ニ.低圧屋内配線の使用電圧が300Vを超える場合は、管には、C種接地工事を施すこと。
正解:イ.低圧屋内配線の使用電圧が300V以下で、金属管の全長が5mのものを乾燥した場所に施設する場合、管には、D種接地工事を省略できる。
解説:電技解釈159条では、使用電圧300V以下の金属管工事について、管の長さが4m以下のものを乾燥した場所に施設する場合にD種接地工事を省略できると定めている。全長5mでは4mを超えるため省略できず、イが不適切。ロの湿気・水気のある場所での防湿装置、ハの管端のブッシング(電線被覆の損傷防止)、ニの300V超でのC種接地工事(人が触れるおそれがないように施設する場合はD種に緩和できる)は、いずれも規定どおりである。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問28
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問89.乾燥した場所であって展開した場所に施設する使用電圧100Vの金属線ぴ工事の記述として、誤っているものは。
- イ.電線にはケーブルを使用しなければならない。
- ロ.使用するボックスは、「電気用品安全法」の適用を受けるものであること。
- ハ.電線を収める線ぴの長さが12mの場合、D種接地工事を施さなければならない。
- ニ.線ぴ相互を接続する場合、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続しなければならない。
正解:イ.電線にはケーブルを使用しなければならない。
解説:電技解釈161条により、金属線ぴ工事の電線には絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線OWを除く)を使用しなければならず、ケーブルは用いない。ケーブルを使うのはケーブル工事である。ハについては、線ぴの長さが4m以下であればD種接地工事を省略できるが、12mでは省略できず接地が必要なので正しい。ロの電気用品安全法の適用、ニの線ぴ相互の堅ろうかつ電気的に完全な接続も、いずれも規定どおりである。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問29
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問90.①に示す地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(SOG機能付)に関する記述として、不適切なものは。

- イ.SOGは、需要家側高圧電路の短絡事故により短絡電流が流れたとき、負荷開閉器を一旦ロックし、一般送配電事業者側の遮断装置の動作後、無充電の状態で自動的に負荷開閉器を開路する。
- ロ.地絡継電装置は、波及事故を防止するため、一般送配電事業者側との保護協調が必要である。
- ハ.SOGは、需要家側高圧電路の地絡事故により地絡電流が流れたとき、負荷開閉器を一旦ロックし、一般送配電事業者側の遮断装置の動作後、無充電の状態で自動的に負荷開閉器を開路する。
- ニ.地絡継電装置は、需要家内のケーブルが長い場合、対地静電容量が大きく、他の需要家の地絡事故で不必要動作する可能性がある。このような施設には、地絡方向継電装置を設置することが望ましい。
正解:ハ.SOGは、需要家側高圧電路の地絡事故により地絡電流が流れたとき、負荷開閉器を一旦ロックし、一般送配電事業者側の遮断装置の動作後、無充電の状態で自動的に負荷開閉器を開路する。
解説:SOGとは Storage(蓄勢)・Over current(過電流ロック)・Ground(地絡)の頭文字で、地絡と短絡で動作が異なる。地絡(G)を検出したときは、負荷開閉器が自ら直ちに開路して事故を構内で切り離し、波及事故を防ぐ。一方、短絡(S=過電流ロック)電流が流れたときは、開閉器の遮断能力を超えるため一旦ロックして開かせず、配電用変電所の遮断器が動作して無電圧になってから自動的に開路する。ハは地絡のときにロックすると述べており、短絡時の動作と取り違えているため不適切。イは短絡時の動作として正しく、ロの保護協調、ニの地絡方向継電装置(DGR)による不必要動作対策も正しい。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問30
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問91.②に示す高圧架空引込ケーブルの施工に関する記述として、不適切なものは。

- イ.ちょう架用線は、風圧などを考慮した合成荷重に耐えるように引張強さに対する安全率を2.5以上として施工した。
- ロ.高圧ケーブルをハンガーにより、ちょう架用線に0.5mの間隔で支持する方法とした。
- ハ.ちょう架用線に使用する金属体には、D種接地工事を施した。
- ニ.高圧ケーブルの高さを地表上3mとした。
正解:ニ.高圧ケーブルの高さを地表上3mとした。
解説:電技解釈116条により、高圧架空引込線の高さは原則として地表上5m以上必要で、電線の下方に危険である旨の表示をする場合に限り3.5m以上まで緩和される。3mではいずれの基準にも達しないため不適切。イの安全率2.5以上(電技解釈67条)、ロのハンガー間隔0.5m以下、ハのちょう架用線へのD種接地工事は、いずれも規定に適合する施工である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問31
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問92.③に示す避雷器の施設に関する記述として、不適切なものは。

- イ.受電電力の容量が500kW未満であっても、雷害の多い地区で架空電線路に接続されている高圧受電設備には、避雷器を施設すべきである。
- ロ.高圧受電設備の高圧架空引込ケーブルが長い場合、避雷器は引込口のほか、受電設備内の主遮断装置に近接する箇所にも施設することが望ましい。
- ハ.避雷器には、保安上電路から切り離せるように、限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器を施設した。
- ニ.受電電力の容量が500kW以上の需要場所の引込口には、避雷器を施設する必要がある。
正解:ハ.避雷器には、保安上電路から切り離せるように、限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器を施設した。
解説:避雷器は点検や試験の際に電路から切り離せるようにするため、直列に断路器(DS)を設けるのが標準である。限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器は変圧器やコンデンサの開閉・短絡保護に用いるもので、サージ電流が流れる避雷器の切離し用としては適さない(ヒューズが不要動作するおそれがある)ため、ハが不適切。ニは電技解釈37条が定める避雷器の施設義務(高圧の需要場所で受電電力500kW以上の引込口)そのもので正しく、イはその義務がない場合でも雷害の多い地区では施設が推奨されるという内容、ロは引込ケーブルが長い場合の二重設置の推奨で、いずれも適切である。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問32
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問93.④に示すバスダクトの施工に関する記述として、不適切なものは。

- イ.バスダクトには、D種接地工事を施した。
- ロ.バスダクトの水平支持間隔を5mで施設した。
- ハ.バスダクトを展開した場所で乾燥した場所に施設した。
- ニ.バスダクト(換気型のものを除く)の内部にじんあいが侵入し難いように施設した。
正解:ロ.バスダクトの水平支持間隔を5mで施設した。
解説:電技解釈163条により、バスダクトの支持点間の距離は3m以下としなければならない(取扱者以外の者が出入りできない場所において垂直に取り付ける場合に限り6m以下)。水平方向で5mとするのは規定を超えるため不適切。イのD種接地工事(使用電圧300V以下の場合。300V超はC種)、ハの施設場所(展開した場所・乾燥した場所は使用電圧に関係なく施設可)、ニのじんあい侵入防止は、いずれも規定どおりである。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問33
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問94.⑤に示す動力制御盤からの分岐回路に関する記述として、不適切なものは。 ただし、ポンプ用電動機はスターデルタ始動方式とする。

- イ.スターデルタ始動方式の始動電流は、全電圧始動方式の始動電流の3倍にすることができる。
- ロ.各ポンプの定格電流は50Aを超えるので、分岐回路に使用される電線は、許容電流が電動機の定格電流の1.1倍以上のものが必要である。
- ハ.送風機の定格電流は50A以下であるので、分岐回路に使用される電線は、許容電流が電動機の定格電流の1.25倍以上のものが必要である。
- ニ.ポンプ用電動機はスターデルタ始動方式であるため、制御盤と電動機間の配線は6本必要(接地線を除く)である。
正解:イ.スターデルタ始動方式の始動電流は、全電圧始動方式の始動電流の3倍にすることができる。
解説:スターデルタ始動は、始動時に固定子巻線をY結線として1相にかかる電圧を1/√3に下げる方式で、始動電流も始動トルクも全電圧(デルタ直入れ)始動の1/3になる。3倍とするイは大小が逆で不適切。ロとハは電技解釈148条の規定で、電動機の定格電流の合計が50Aを超える場合は許容電流をその1.1倍以上、50A以下の場合は1.25倍以上の電線を用いる。ニはY-Δ始動の結線で、各相巻線の両端を制御盤に引き出すため3相×2=6本の配線が必要となり、いずれも正しい。
出典:令和8年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問34
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問95.三相誘導電動機の結線①を②、③のように変更した時、①の回転方向に対して、②、③の回転方向の記述として、正しいものは。

- イ.③は①と逆に回転をし、②は①と同じ回転をする。
- ロ.②は①と逆に回転をし、③は①と同じ回転をする。
- ハ.②、③とも①と逆に回転をする。
- ニ.②、③とも①と同じ回転をする。
正解:ロ.②は①と逆に回転をし、③は①と同じ回転をする。
解説:三相誘導電動機は、3本のうち2本を入れ替えると相順が逆になり逆回転する。一方、3本すべてを1つずつずらす(R→V、S→W、T→Uのような巡回的な付け替え)と相順は変わらないため回転方向は同じままである。図の②はS相とT相の2本だけが入れ替わっているので①と逆回転、③は3本が順送りにずれた接続なので①と同じ回転となる。したがってロが正しい。「2本入替え=逆転」「3本巡回=そのまま」と整理して覚えるとよい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問10
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問96.変圧器の損失に関する記述として、誤っているものは。
- イ.銅損と鉄損が等しいときに変圧器の効率が最大となる。
- ロ.無負荷損の大部分は鉄損である。
- ハ.鉄損にはヒステリシス損と渦電流損がある。
- ニ.負荷電流が2倍になれば銅損は2倍になる。
正解:ニ.負荷電流が2倍になれば銅損は2倍になる。
解説:銅損は巻線抵抗による損失で P=I²R と電流の2乗に比例する。負荷電流が2倍になれば銅損は2²=4倍になるので、「2倍になる」とするニが誤り。イの効率最大条件(銅損=鉄損)、ロの無負荷損の大部分が鉄損であること、ハの鉄損がヒステリシス損と渦電流損からなることは、いずれも正しい。鉄損は負荷に関係なく一定、銅損は負荷電流の2乗に比例、という性質の違いが要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問11
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問97.静電気現象と光導電現象の両方を応用したものは。
- イ.電子レンジ
- ロ.電気集じん装置
- ハ.レーザプリンタ
- ニ.リニアモータ
正解:ハ.レーザプリンタ
解説:レーザプリンタは、感光ドラムの表面を一様に帯電させ(静電気現象)、レーザ光を当てた部分だけ導電性が高まって電荷が逃げる性質(光導電現象)を利用して静電潜像をつくり、そこにトナーを付着させて用紙に転写する。両方の現象を使うのでハが正解。イの電子レンジはマイクロ波による誘電加熱、ロの電気集じん装置は静電気現象のみ(コロナ放電で帯電させ集じん極に吸着)、ニのリニアモータは電磁力の応用で、いずれも光導電現象は用いない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問13
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問98.写真に示す材料の名称は。

- イ.金属ダクト
- ロ.二種金属製線ぴ
- ハ.フロアダクト
- ニ.ライティングダクト
正解:ロ.二種金属製線ぴ
解説:写真の拡大図に幅40mm・高さ45mmと寸法が示されている。金属製線ぴは幅5cm以下のもので、そのうち幅4cm以上のものを二種金属製線ぴ(レースウェイ)といい、吊り金具で支持して照明器具を取り付ける用途に使われる。したがってロが正しい。イの金属ダクトは幅5cmを超える箱形のダクト、ハのフロアダクトは床コンクリート内に埋設する扁平なダクト、ニのライティングダクトは内部に導体を備え照明器具を任意の位置に接続できる構造で、いずれも寸法や構造が異なる。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問14
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問99.写真の三相誘導電動機の構造において矢印で示す部分の名称は。

- イ.固定子巻線
- ロ.回転子鉄心
- ハ.回転軸
- ニ.ブラケット
正解:ロ.回転子鉄心
解説:矢印が指しているのは、中央で回転する円筒状の部分=回転子(ロータ)の鉄心である。かご形誘導電動機の回転子は、積層した鉄心の溝に導体(かご形の二次導体)を収めた構造になっている。イの固定子巻線は外側の枠(固定子)の内周に納められたコイル、ハの回転軸は回転子の中心を貫く軸、ニのブラケットは軸受を保持して両端をふさぐ蓋状の部品で、いずれも矢印の位置とは異なる。固定子(外側・静止)と回転子(内側・回転)の区別が判別の要点である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問15
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問100.キュービクル式高圧受電設備の特徴として、誤っているものは。
- イ.接地された金属製箱内に機器一式が収容されるので、安全性が高い。
- ロ.屋外に施設する場合であっても、小動物の侵入を考慮する必要がない。
- ハ.開放形受電設備に比べ、より小さな面積に設置できる。
- ニ.開放形受電設備に比べ、現地工事が簡単となり工事期間も短縮できる。
正解:ロ.屋外に施設する場合であっても、小動物の侵入を考慮する必要がない。
解説:キュービクルは金属製の箱に収められているとはいえ、換気口やケーブル引込口などの開口部があるため、ねずみ・へび・鳥などの小動物が侵入して相間短絡や地絡を起こす事故が実際に発生している。したがって「考慮する必要がない」とするロが誤りで、防そ・防虫網などの侵入防止対策が必要である。イの接地された金属製箱による安全性、ハの設置面積の小ささ、ニの工場で組み立てて搬入するため現地工事が簡単で工期が短いことは、いずれもキュービクルの正しい特徴である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問21
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問101.写真に示す機器の用途は。

- イ.零相電流を検出する。
- ロ.高電圧を低電圧に変成し、計器での測定を可能にする。
- ハ.進相コンデンサに接続して投入時の突入電流を抑制する。
- ニ.大電流を小電流に変成し、計器での測定を可能にする。
正解:ニ.大電流を小電流に変成し、計器での測定を可能にする。
解説:写真は貫通形の変流器(CT)で、太い一次導体(ブスバー)が中央を1本貫通し、上部に二次側の端子ねじ2個を備えている。役割は高圧電路の大電流を計器や継電器が扱える小電流(一般に定格5A)に変成することなので、ニが正しい。イの零相電流を検出するのは零相変流器(ZCT)で三相のケーブルを一括して貫通させる構造、ロの電圧の変成は計器用変圧器(VT)、ハの突入電流の抑制は直列リアクトルの役割である。なおCTは二次側を開放すると高電圧が発生し危険なため、点検時は必ず短絡する。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問22
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問102.写真に示す機器の文字記号(略号)は。

- イ.DS
- ロ.PAS
- ハ.LBS
- ニ.VCB
正解:ニ.VCB
解説:写真は真空遮断器(VCB)である。前面の箱状の操作機構部に投入・引外し用のハンドルがあり、上部に3相分の真空バルブ(ガラス/セラミックの円筒)と端子が並ぶ構造が特徴で、キュービクル内に引き出して点検できるよう台車状になっている。イのDS(断路器)はブレードと刃受が露出した構造で操作機構を持たず、ハのLBS(高圧交流負荷開閉器)は限流ヒューズを備えた形、ロのPAS(柱上気中開閉器)は電柱に取り付ける密閉された箱形で、いずれも外観が異なる。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問23
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問103.600Vビニル絶縁電線の許容電流(連続使用時)に関する記述として、適切なものは。
- イ.電流による発熱により、電線の絶縁物が著しい劣化をきたさないようにするための限界の電流値。
- ロ.電流による発熱により、絶縁物の温度が80℃となる時の電流値。
- ハ.電流による発熱により、電線が溶断する時の電流値。
- ニ.電圧降下を許容範囲に収めるための最大の電流値。
正解:イ.電流による発熱により、電線の絶縁物が著しい劣化をきたさないようにするための限界の電流値。
解説:許容電流とは、電流によるジュール熱で絶縁物が著しく劣化しない限界の電流値をいう。600Vビニル絶縁電線(IV)の最高許容温度は60℃で、これを超えると塩化ビニルの絶縁性能が急速に低下し寿命が短くなる。したがってイが適切。ロの80℃は600V二種ビニル絶縁電線(HIV)の最高許容温度で、IVの値ではない。ハの電線が溶断する電流は許容電流よりはるかに大きい。ニの電圧降下は電線の太さを決めるもう一つの条件であって、許容電流の定義ではない。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問24
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問104.写真に示す電気工事に使用する車両の用途は。

- イ.高所での作業時に使用する。
- ロ.電柱の穴掘建柱作業に使用する。
- ハ.重量物運搬に使用する。
- ニ.地中埋設管設置のための掘削に使用する。
正解:ロ.電柱の穴掘建柱作業に使用する。
解説:写真は穴掘建柱車で、ブームの先端にらせん状のオーガ(スクリュー)を備え、地面に電柱用の穴をあけたうえ、そのままウインチで電柱をつり上げて建て込む作業に使う。したがってロが正しい。イの高所作業車はブーム先端に作業台(バケット)を備え、ハの重量物運搬にはクレーン付きトラック、ニの地中管路の掘削にはバックホウ(油圧ショベル)を用いるもので、いずれも先端の作業装置が写真と異なる。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問26
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問105.使用電圧300V以下のケーブル工事による低圧屋内配線において、不適切なものは。
- イ.架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルをガス管と接触しないように施設した。
- ロ.ビニル絶縁ビニルシースケーブル(丸形)を造営材の側面に沿って、支持点間を1.5mにして施設した。
- ハ.乾燥した場所で長さ2mの金属製の防護管に収めたので、金属管のD種接地工事を省略した。
- ニ.点検できない隠ぺい場所にビニルキャブタイヤケーブルを使用して施設した。
正解:ニ.点検できない隠ぺい場所にビニルキャブタイヤケーブルを使用して施設した。
解説:電技解釈164条により、キャブタイヤケーブルは移動用の電気機器に用いるもので、点検できない隠ぺい場所での屋内配線には使用できない。したがってニが不適切。イのケーブルとガス管の離隔、ロの支持点間1.5m(造営材の側面に沿う場合は2m以下の規定を満たす)、ハの乾燥した場所で長さ4m以下の金属製防護管におけるD種接地の省略は、いずれも規定に適合する施工である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問27
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問106.合成樹脂管工事に使用できない絶縁電線の種類は。
- イ.600Vビニル絶縁電線
- ロ.600V二種ビニル絶縁電線
- ハ.600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線
- ニ.屋外用ビニル絶縁電線
正解:ニ.屋外用ビニル絶縁電線
解説:電技解釈158条により、合成樹脂管工事の電線には絶縁電線を使用するが、屋外用ビニル絶縁電線(OW)は除外されている。OWは架空配線専用で絶縁被覆が薄く、屋内配線に用いると絶縁性能が不足するためで、ニが正解。イのIV(600Vビニル絶縁電線)、ロのHIV(600V二種ビニル絶縁電線・許容温度75℃)、ハのEM-IE(600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線)はいずれも使用できる。OWが使えないのは金属管工事・線ぴ工事など他の管路工事でも共通である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問28
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問107.電気自動車等から供給設備を介して、一般用電気工作物に電気を供給する場合の施設に関する記述として、誤っているものは。
- イ.電気自動車等の出力は20kW未満で、低圧幹線の許容電流以下にする。
- ロ.電路に地絡が生じたときに、自動的に電路を遮断する装置を施設する。
- ハ.電路に過電流が生じたときに、自動的に電路を遮断する装置を施設する。
- ニ.対地電圧が150Vを超え450V以下の場合において、電気自動車等と供給設備を接続する電線は、2種キャブタイヤケーブルと同等以上の性能を有するものであるとともに、使用環境を想定した性能を有する電線を使用する。
正解:イ.電気自動車等の出力は20kW未満で、低圧幹線の許容電流以下にする。
解説:電技解釈199条の2により、電気自動車等から一般用電気工作物へ電気を供給する場合、電気自動車等の出力は10kW未満であり、かつ低圧幹線の許容電流以下であることとされている。20kW未満とするイが誤り。ロの地絡遮断装置、ハの過電流遮断装置、ニの対地電圧150V超450V以下における2種キャブタイヤケーブル同等以上の電線の使用は、いずれも同条の規定どおりである。10kW未満という数値は、小出力発電設備(太陽電池・内燃力)の区分とも共通するので押さえておきたい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問29
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問108.①に示す地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(SOG機能付)に関する記述として、不適切なものは。

- イ.SOGは、需要家側高圧電路の短絡事故により短絡電流が流れたとき、負荷開閉器を一旦ロックし、一般送配電事業者側の遮断装置の動作後、無充電の状態で自動的に負荷開閉器を開路する。
- ロ.SOGは、需要家側高圧電路の地絡事故により地絡電流が流れたとき、負荷開閉器を一旦ロックし、一般送配電事業者側の遮断装置の動作後、無充電の状態で自動的に負荷開閉器を開路する。
- ハ.地絡継電装置は、需要家内のケーブルが長い場合、対地静電容量が大きく、他の需要家の地絡事故で不必要動作する可能性がある。このような施設には、地絡方向継電装置を設置することが望ましい。
- ニ.地絡継電装置は、波及事故を防止するため、一般送配電事業者側との保護協調が必要である。
正解:ロ.SOGは、需要家側高圧電路の地絡事故により地絡電流が流れたとき、負荷開閉器を一旦ロックし、一般送配電事業者側の遮断装置の動作後、無充電の状態で自動的に負荷開閉器を開路する。
解説:SOGはStorage(蓄勢)・Over current(過電流ロック)・Ground(地絡)の頭文字で、地絡と短絡で動作が異なる。地絡(G)を検出したときは負荷開閉器が自ら直ちに開路して事故を構内で切り離し、配電線を停止させずに波及事故を防ぐ。一方、短絡(S=過電流ロック)電流が流れたときは開閉器の遮断能力を超えるため一旦ロックし、配電用変電所の遮断器が動作して無電圧になってから開路する。ロは地絡のときにロックすると述べており短絡時の動作と取り違えているため不適切。イは短絡時の動作として正しく、ハのDGRによる不必要動作対策、ニの保護協調も正しい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問30
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問109.②に示す高圧架空引込ケーブルによる、引込線の施工に関する記述として、不適切なものは。

- イ.高圧ケーブルの高さを地表上3mとした。
- ロ.高圧ケーブルをハンガーにより、ちょう架用線に0.5mの間隔で支持する方法とした。
- ハ.ちょう架用線に使用する金属体には、D種接地工事を施した。
- ニ.ちょう架用線は、風圧などを考慮した合成荷重に耐えるように引張強さに対する安全率を2.5以上として施工した。
正解:イ.高圧ケーブルの高さを地表上3mとした。
解説:電技解釈116条により、高圧架空引込線の高さは原則として地表上5m以上必要で、電線の下方に危険である旨の表示をする場合に限り3.5m以上まで緩和される。3mではいずれの基準にも達しないため不適切。ロのハンガー間隔0.5m以下、ハのちょう架用線へのD種接地工事、ニの引張強さに対する安全率2.5以上(電技解釈67条)は、いずれも規定に適合する施工である。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問31
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問110.③に示すVTに関する記述として、誤っているものは。

- イ.VTには、定格負担(単位[V·A])があり、定格負担以下で使用する必要がある。
- ロ.VTの定格二次電圧は、110Vである。
- ハ.VTの電源側には、十分な定格遮断電流を持つ限流ヒューズを取り付ける。
- ニ.遮断器の操作電源の他、所内の照明電源としても使用することができる。
正解:ニ.遮断器の操作電源の他、所内の照明電源としても使用することができる。
解説:計器用変圧器(VT)は計器や継電器に電圧を供給するための機器で、その容量(定格負担)は数十〜数百V·Aと小さい。照明などの動力・電灯負荷を接続すると容量を超えて誤差が増大し、計測や保護の精度が損なわれるため、所内の照明電源として使うことはできず、ニが誤り。所内電源には別に所内変圧器を設ける。イの定格負担以下での使用、ロの定格二次電圧110V、ハの一次側への限流ヒューズの取付け(内部短絡が主回路へ波及するのを防ぐ)は、いずれも正しい。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問32
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問111.④に示す低圧配電盤に設ける過電流遮断器として、不適切なものは。

- イ.単相3線式(210/105V)電路に設ける配線用遮断器には3極2素子のものを使用した。
- ロ.電動機用幹線の許容電流が100Aを超え、過電流遮断器の標準の定格に該当しないので、定格電流はその値の直近上位のものを使用した。
- ハ.電動機用幹線の過電流遮断器は、電線の許容電流の3.5倍のものを取り付けた。
- ニ.電灯用幹線の過電流遮断器は、電線の許容電流以下の定格電流のものを取り付けた。
正解:ハ.電動機用幹線の過電流遮断器は、電線の許容電流の3.5倍のものを取り付けた。
解説:電技解釈148条により、電動機等が接続される幹線の過電流遮断器の定格電流は、電線の許容電流の2.5倍以下(かつ電動機定格電流の合計の3倍+その他の負荷という上限内)としなければならない。3.5倍とするハは規定を超えるため不適切。イの単相3線式に3極2素子(中性線には過電流素子を入れない)を使うこと、ロの許容電流が標準定格に該当しない場合に直近上位を選ぶこと、ニの電灯用幹線で電線の許容電流以下の定格とすることは、いずれも規定どおりである。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問33
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問112.⑤の高圧屋内受電設備の施設又は表示について、「電気設備の技術基準の解釈」で示されていないものは。

- イ.出入口に火気厳禁の表示をする。
- ロ.出入口に立ち入りを禁止する旨を表示する。
- ハ.出入口に施錠装置等を施設して施錠する。
- ニ.堅ろうな壁を施設する。
正解:イ.出入口に火気厳禁の表示をする。
解説:電技解釈38条は、高圧の機械器具等を屋内に施設する場合の措置として、ロの「出入口に立入りを禁止する旨の表示」、ハの「出入口に施錠装置その他適当な装置を施設して施錠する」、ニの「堅ろうな壁を施設する」ことを定めている。一方、イの火気厳禁の表示は同条には規定されておらず、これが「示されていないもの」にあたる。これらの措置は、取扱者以外の者が高圧の充電部に近づくのを防ぐことを目的としている。
出典:令和6年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問34
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問113.かご形誘導電動機のY-Δ始動法に関する記述として、誤っているものは。
- イ.固定子巻線をY結線にして始動したのち、Δ結線に切り換える方法である。
- ロ.始動トルクはΔ結線で全電圧始動した場合と同じである。
- ハ.Δ結線で全電圧始動した場合に比べ、始動時の線電流は1/3に低下する。
- ニ.始動時には固定子巻線の各相に定格電圧の1/√3倍の電圧が加わる。
正解:ロ.始動トルクはΔ結線で全電圧始動した場合と同じである。
解説:Y-Δ始動では、始動時にY結線とすることで各相巻線にかかる電圧が定格の1/√3になる(ニは正しい)。トルクは電圧の2乗に比例するので、始動トルクはΔ直入れ(全電圧始動)の場合の(1/√3)²=1/3に低下する。したがって「Δ結線で全電圧始動した場合と同じ」とするロが誤り。ハの線電流が1/3になるのも正しく、始動電流もトルクもともに1/3になるのがこの方式の特徴である。イはY→Δへの切換えというこの方式の基本動作の説明で正しい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問10
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問114.トップランナー方式で製造されていない三相誘導電動機について、ファン等の負荷機器はそのままで、電動機のみ同容量のトップランナー方式のものに更新する場合における留意点の記述として、誤っているものは。
- イ.更新後は電動機が大きくなる場合がある。
- ロ.電動機の回転速度が増すため、負荷機器に与える運転能力への注意を要する。
- ハ.始動電流が小さくなるため、保護装置である配線用遮断器、電磁開閉器など適正化の検討が必要となる。
- ニ.電動機発生トルクが大きくなるおそれがあり、減速機と直結している場合、機械強度の適正化の検討が必要となる。
正解:ハ.始動電流が小さくなるため、保護装置である配線用遮断器、電磁開閉器など適正化の検討が必要となる。
解説:トップランナー方式の高効率電動機は、損失を減らすために鉄心や巻線の設計が変わり、始動電流はむしろ従来機より大きくなる傾向がある。したがって「始動電流が小さくなる」とするハが誤りで、実際には始動電流の増加を見込んで配線用遮断器や電磁開閉器の定格を見直す必要がある。イの外形寸法が大きくなる場合があること、ロの効率向上で滑りが減り回転速度がわずかに増すこと、ニの発生トルクの増加による機械強度の検討は、いずれも更新時の留意点として正しい。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問11
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問115.蓄電池に関する記述として、正しいものは。
- イ.鉛蓄電池の電解液は、希硫酸である。
- ロ.アルカリ蓄電池の放電の程度を知るためには、電解液の比重を測定する。
- ハ.アルカリ蓄電池は、過放電すると充電が不可能になる。
- ニ.単一セルの起電力は、鉛蓄電池よりアルカリ蓄電池の方が高い。
正解:イ.鉛蓄電池の電解液は、希硫酸である。
解説:鉛蓄電池は正極が二酸化鉛、負極が鉛、電解液が希硫酸で、放電すると硫酸が消費されて比重が下がるため、比重で充電状態を推定できる。したがってイが正しい。ロについて、アルカリ蓄電池は放電しても電解液(水酸化カリウム水溶液)の比重がほとんど変化しないため、比重測定では放電程度を判定できないので誤り。ハのアルカリ蓄電池は過放電に強く充電不能にはなりにくい。ニの1セルの起電力は鉛蓄電池が約2.0V、アルカリ蓄電池が約1.2Vで鉛蓄電池の方が高く、逆なので誤りである。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問13
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問116.写真に示すものの名称は。

- イ.金属ダクト
- ロ.バスダクト
- ハ.トロリーバスダクト
- ニ.銅帯
正解:ロ.バスダクト
解説:写真は、金属製のケースの中に絶縁物で支持した帯状の導体(ブスバー)を収めたバスダクトで、吊りボルトで造営材から支持する構造になっている。大電流の幹線をコンパクトに配線できるのが特長。イの金属ダクトは絶縁電線を収める箱形のダクトで導体を内蔵しない。ハのトロリーバスダクトは移動する機器へ集電子を介して給電するもので、集電子が走る開口部を備える。ニの銅帯は導体そのもので、外箱や絶縁支持物を持たない。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問14
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問117.高調波の発生源とならない機器は。
- イ.交流アーク炉
- ロ.半波整流器
- ハ.進相コンデンサ
- ニ.動力制御用インバータ
正解:ハ.進相コンデンサ
解説:高調波は、電流波形を正弦波からゆがませる機器から発生する。イの交流アーク炉はアークの不規則な変動で、ロの半波整流器は片側の半周期しか通さないことで、ニのインバータは半導体スイッチングで、いずれも波形をひずませて高調波を発生させる。進相コンデンサ自身は高調波の発生源ではないので、ハが正解。ただしコンデンサは高調波電流が流れ込むと共振して過熱するおそれがあるため、直列リアクトルを設けて高調波の拡大を防ぐ。「発生源」と「拡大させる要素」を区別する点が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問21
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問118.写真に示す機器の用途は。

- イ.高電圧を低電圧に変成する。
- ロ.大電流を小電流に変成する。
- ハ.零相電圧を検出する。
- ニ.コンデンサ回路投入時の突入電流を抑制する。
正解:イ.高電圧を低電圧に変成する。
解説:写真はモールド型の計器用変圧器(VT)を2台組み合わせたもので、高圧の電圧を計器や継電器が扱える低電圧(通常110V)に変成するのが用途である。したがってイが正しい。ロの大電流を小電流に変成するのは変流器(CT)の役割、ハの零相電圧の検出は零相電圧検出装置(ZPD)や接地形計器用変圧器(EVT)、ニの突入電流の抑制は直列リアクトルの役割で、いずれも別の機器が担う。VTは一次側の巻数が多く、電圧の変成に用いる点が判別のポイントである。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問22
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問119.写真に示す過電流蓄勢トリップ付地絡トリップ形(SOG)の地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS)を設置する場合の記述として、誤っているものは。

- イ.一般送配電事業者の配電線への波及事故の防止に効果がある。
- ロ.自家用側の高圧電路に地絡事故が発生したとき、一般送配電事業者の配電線を停止させることなく、自動遮断する。
- ハ.自家用側の高圧電路に短絡事故が発生したとき、PASを一旦ロックし、一般送配電事業者の配電線が一時停止した後、自動的にPASを開放する。
- ニ.自家用側の高圧電路に短絡事故が発生したとき、一般送配電事業者の配電線を停止させることなく、自動遮断する。
正解:ニ.自家用側の高圧電路に短絡事故が発生したとき、一般送配電事業者の配電線を停止させることなく、自動遮断する。
解説:GR付PASは負荷開閉器であり、短絡電流を遮断する能力を持たない。そのため短絡事故のときは過電流蓄勢トリップ(Sの機能)で開閉器を一旦ロックし、配電用変電所の遮断器が動作して無電圧になってから自動的に開放する。つまり配電線は一時的に停止するので、「停止させることなく自動遮断する」とするニが誤り。同じ短絡時の動作を正しく述べたのがハである。ロの地絡のときは自ら直ちに開放できるため配電線を止めずに切り離せる。イの波及事故防止はこの装置を設ける目的そのものである。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問23
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問120.600V以下で使用される電線又はケーブルの記号に関する記述として、誤っているものは。
- イ.IVとは、主に屋内配線に使用する塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンドで絶縁された単心(単線、より線)の絶縁電線である。
- ロ.DVとは、主に架空引込線に使用する塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンドで絶縁された多心の絶縁電線である。
- ハ.VVFとは、移動用電気機器の電源回路などに使用する塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンドを絶縁体およびシースとするビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブルである。
- ニ.CVとは、架橋ポリエチレンで絶縁し、塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンドでシースを施した架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルである。
正解:ハ.VVFとは、移動用電気機器の電源回路などに使用する塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンドを絶縁体およびシースとするビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブルである。
解説:VVFは平形(Flat)のビニル絶縁ビニルシースケーブルで、屋内の固定配線に広く使われるもので、移動用機器の電源回路には用いない。移動用機器に使うのはビニルキャブタイヤケーブル(VCTなど)なので、VVFの説明としてハは誤り。イのIV(600Vビニル絶縁電線)、ロのDV(引込用ビニル絶縁電線)、ニのCV(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)の説明はいずれも正しい。VVFの「F」は平形(フラット)、VVRの「R」は丸形(ラウンド)を表し、キャブタイヤケーブルとは別物である点が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問24
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問121.爆燃性粉じんのある危険場所での金属管工事において、施工する場合に使用できない材料は。
- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ロ.
解説:爆燃性粉じんのある危険場所では、電技解釈176条により、金属管とボックスその他の附属品は粉じんが内部に侵入しない耐圧防爆構造・粉じん防爆構造のものを用い、管相互・管とボックスは5山以上ねじ込んで接続しなければならない。イの防爆型エルボ、ハの防爆型ユニオンカップリング、ニの脚付きの防爆型ボックスは、いずれもパッキンやねじ込み構造で防爆に対応している。ロは一般用のアウトレットボディ(コンジットレット)で、点検フタから粉じんが侵入するおそれがあり防爆構造ではないため、この場所には使用できない。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問25
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問122.写真に示す工具の名称は。

- イ.ケーブルジャッキ
- ロ.パイプベンダ
- ハ.延線ローラ
- ニ.ワイヤストリッパ
正解:ロ.パイプベンダ
解説:写真は、柄の先に管を通す湾曲した溝を持つヘッドを備えた手動のパイプベンダ(ヒッキー)で、金属管を規定の角度に曲げるのに使う。したがってロが正しい。イのケーブルジャッキはケーブルドラムを持ち上げて回転させる台状の器具、ハの延線ローラはケーブルを引き込む際に通路に並べて摩擦を減らすローラ、ニのワイヤストリッパは電線の絶縁被覆をはぎ取る工具で、いずれも形状が異なる。金属管を曲げるときは、管をつぶさないよう少しずつ角度を分けて曲げるのがこつである。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問26
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問123.使用電圧300V以下のケーブル工事による低圧屋内配線において、不適切なものは。
- イ.架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルをガス管と接触しないように施設した。
- ロ.ビニル絶縁ビニルシースケーブル(丸形)を造営材の側面に沿って、支持点間を3mにして施設した。
- ハ.乾燥した場所で長さ2mの金属製の防護管に収めたので、防護管のD種接地工事を省略した。
- ニ.点検できる隠ぺい場所にビニルキャブタイヤケーブルを使用して施設した。
正解:ロ.ビニル絶縁ビニルシースケーブル(丸形)を造営材の側面に沿って、支持点間を3mにして施設した。
解説:電技解釈164条により、ケーブルを造営材の下面または側面に沿って取り付ける場合、支持点間の距離は2m以下(接触防護措置を施した場所で垂直に取り付ける場合は6m以下)としなければならない。造営材の側面に沿って3mとするロは規定を超えるため不適切。イのケーブルとガス管の離隔、ハの乾燥した場所で長さ4m以下の金属製防護管のD種接地省略、ニの点検できる隠ぺい場所でのビニルキャブタイヤケーブルの使用は、いずれも規定に適合する。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問27
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問124.小規模発電設備である太陽電池発電設備の記述として、誤っているものは。
- イ.ケーブル工事で施工した。
- ロ.太陽電池発電設備に至る回路に漏電遮断器を施設する場合、遮断器が切りの状態で負荷側に電圧がかかっても故障するおそれのない逆接続可能型を設置した。
- ハ.太陽電池モジュールに接続する直流電路に施設する機械器具であって、使用電圧が450Vの機械器具の金属製外箱に施す接地工事は、C種接地工事とし、その接地抵抗を120Ωで施設した。
- ニ.太陽電池モジュールに接続する負荷側の電路には、その接続点に近接して開閉器を設けた。
正解:ハ.太陽電池モジュールに接続する直流電路に施設する機械器具であって、使用電圧が450Vの機械器具の金属製外箱に施す接地工事は、C種接地工事とし、その接地抵抗を120Ωで施設した。
解説:C種接地工事の接地抵抗値は10Ω以下(低圧電路に地絡が生じたとき0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を設ける場合は500Ω以下)と定められている。使用電圧450Vの直流電路の機械器具(300Vを超える低圧なのでC種)の接地を「C種接地工事とし120Ω」とするハは、C種の10Ωを大きく超えているため誤り。イのケーブル工事、ロの逆接続可能型漏電遮断器(太陽電池側からも電圧がかかるため)、ニの負荷側の接続点近くへの開閉器の設置は、いずれも適切である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問28
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問125.地中電線路の施設に関する記述として、不適切なものは。
- イ.長さが15mを超える高圧地中電線路を管路式で施設し、物件の名称、管理者名及び電圧を表示した埋設表示シートを、管と地表面のほぼ中間に施設した。
- ロ.地中電線路に絶縁電線を使用した。
- ハ.地中電線に使用する金属製の電線接続箱にD種接地工事を施した。
- ニ.地中電線路を暗きょ式で施設する場合に、地中電線を不燃性又は自消性のある難燃性の管に収めて施設した。
正解:ロ.地中電線路に絶縁電線を使用した。
解説:電技解釈120条により、地中電線路に使用する電線はケーブルでなければならない。土中は水分や外傷の影響を受けるため、絶縁電線をそのまま埋設することは認められておらず、ロが不適切。イは、需要場所に施設する長さ15m以下の高圧地中電線路であれば表示を省略できるが、15mを超える場合は物件の名称・管理者名・電圧を表示する必要があり正しい。ハの金属製電線接続箱へのD種接地、ニの暗きょ式での難燃性の管への収納も、いずれも規定どおりである。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問29
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問126.①に示す地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS)に関する記述として、不適切なものは。

- イ.GR付PASは、保安上の責任分界点に設ける区分開閉器として用いられる。
- ロ.GR付PASの地絡継電装置は、波及事故を防止するため、一般送配電事業者との保護協調が大切である。
- ハ.GR付PASは、短絡等の過電流を遮断する能力を有しないため、過電流ロック機能が必要である。
- ニ.GR付PASの地絡継電装置は、需要家内のケーブルが長い場合、対地静電容量が大きく、他の需要家の地絡事故で不必要動作する可能性がある。このような施設には、地絡過電圧継電器を設置することが望ましい。
正解:ニ.GR付PASの地絡継電装置は、需要家内のケーブルが長い場合、対地静電容量が大きく、他の需要家の地絡事故で不必要動作する可能性がある。このような施設には、地絡過電圧継電器を設置することが望ましい。
解説:需要家内のケーブルが長く対地静電容量が大きい場合、他の需要家の地絡事故で自分側の地絡継電器が誤って動作(もらい事故)することがある。これを防ぐには、地絡電流の向き(構内側か構外側か)を判別できる地絡方向継電器(DGR)を用いるのが適切で、地絡過電圧継電器ではないため、ニが不適切。イの責任分界点の区分開閉器という用途、ロの一般送配電事業者との保護協調、ハの短絡遮断能力がないため過電流ロック機能が必要であることは、いずれも正しい。DGR(方向判別できる)とGR(大きさだけ)の違いが要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問30
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問127.②に示す引込柱及び高圧引込ケーブルの施工に関する記述として、不適切なものは。

- イ.A種接地工事に使用する接地線を人が触れるおそれがある引込柱の側面に立ち上げるため、地表からの高さ2m、地表下0.75mの範囲を厚さ2mm以上の合成樹脂管(CD管を除く)で覆った。
- ロ.造営物に取り付けた外灯の配線と高圧引込ケーブルを0.1m離して施設した。
- ハ.高圧引込ケーブルを造営材の側面に沿って垂直に支持点間6mで施設した。
- ニ.屋上の高圧引込ケーブルを造営材に堅ろうに取り付けた堅ろうなトラフに収め、トラフには取扱者以外の者が容易に開けることができない構造の鉄製のふたを設けた。
正解:ロ.造営物に取り付けた外灯の配線と高圧引込ケーブルを0.1m離して施設した。
解説:高圧の配線と低圧の配線(外灯の配線)を接近して施設する場合、電技解釈168条・111条により両者の離隔距離は0.15m以上(低圧をケーブルとするなど条件により緩和)必要である。0.1mとするロは規定に足りないため不適切。イの接地線を保護する合成樹脂管の範囲(地表上2m・地表下0.75m)、ハの高圧ケーブルを垂直に取り付ける場合の支持点間6m以下、ニの屋上ケーブルをトラフに収めて施錠構造の鉄製ふたを設けることは、いずれも規定に適合する施工である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問31
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問128.③に示す地中にケーブルを施設する場合、使用する材料と埋設深さの組合せとして、不適切なものは。 ただし、材料はJIS規格に適合するものとする。

- イ.ポリエチレン被覆鋼管 舗装下面から0.2m
- ロ.硬質ポリ塩化ビニル電線管 舗装下面から0.3m
- ハ.波付硬質合成樹脂管 舗装下面から0.6m
- ニ.コンクリートトラフ 舗装下面から1.2m
正解:イ.ポリエチレン被覆鋼管 舗装下面から0.2m
解説:この③は車道(舗装)を横断する箇所で、車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所にあたる。電技解釈120条により、そのような場所の地中電線路(管路式・直接埋設式)の埋設深さは1.2m以上、その他の場所でも0.6m以上必要である。舗装下面から0.2mとするイは浅すぎて不適切。ロの0.3mも一見浅いが、硬質ポリ塩化ビニル電線管などの堅ろうな管に収める管路式では所定の防護があるものとして扱われ、ハ・ニと合わせて車道下の防護・深さの条件を満たす想定になっている。重量物の圧力を受ける場所では十分な深さと堅ろうな防護が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問32
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問129.④に示すPF・S形の主遮断装置として、必要でないものは。

- イ.過電流継電器
- ロ.ストライカによる引外し装置
- ハ.相間、側面の絶縁バリヤ
- ニ.高圧限流ヒューズ
正解:イ.過電流継電器
解説:PF・S形の主遮断装置は、限流ヒューズ(PF)と高圧交流負荷開閉器(S=LBS)を組み合わせたもので、短絡電流はヒューズが溶断して遮断する。ヒューズが電流を検出して溶断する方式のため、過電流継電器(OCR)は必要ない。したがってイが「必要でないもの」。過電流継電器はCB形(遮断器)の主遮断装置で用いる。ロのストライカ引外し装置(ヒューズ溶断時に開閉器を三相一括開放する)、ハの相間・側面の絶縁バリヤ、ニの高圧限流ヒューズは、いずれもPF・S形に必要な構成部品である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問33
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問130.⑤に示す高圧キュービクル内に設置した機器の接地工事に使用する軟銅線の太さに関する記述として、適切なものは。

- イ.高圧電路と低圧電路を結合する変圧器の金属製外箱に施す接地線に、直径2.0mmの軟銅線を使用した。
- ロ.LBSの金属製部分に施す接地線に、直径2.0mmの軟銅線を使用した。
- ハ.高圧進相コンデンサの金属製外箱に施す接地線に、3.5mm²の軟銅線を使用した。
- ニ.定格負担100V·Aの高圧計器用変成器の2次側電路に施す接地線に、3.5mm²の軟銅線を使用した。
正解:ニ.定格負担100V·Aの高圧計器用変成器の2次側電路に施す接地線に、3.5mm²の軟銅線を使用した。
解説:高圧計器用変成器(VT・CT)の二次側電路に施すのはD種接地工事で、接地線は直径1.6mm(断面積2mm²相当)以上の軟銅線でよいので、3.5mm²を使ったニは適切。イ・ロ・ハは、高圧機器の金属製外箱・金属製部分に施すA種接地工事にあたる。A種接地工事の接地線は引張りに耐えるよう直径2.6mm(断面積5.5mm²)以上の軟銅線が必要なので、直径2.0mmや3.5mm²では細く不適切である。高圧機器の外箱はA種で太い接地線、計器用変成器の二次側はD種で細い接地線、という区分が要点である。
出典:令和6年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問34
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問131.三相かご形誘導電動機の始動方法として、用いられないものは。
- イ.全電圧始動(直入れ)
- ロ.スターデルタ始動
- ハ.リアクトル始動
- ニ.二次抵抗始動
正解:ニ.二次抵抗始動
解説:二次抵抗始動は、回転子の巻線をスリップリングを介して外部の抵抗器につなぎ、二次抵抗を大きくして始動トルクを増やす方法で、巻線形誘導電動機でしか使えない。かご形は回転子が短絡された導体(かご)でできており外部に端子を引き出せないため、この方法は適用できない。イの全電圧始動は小容量機で一般的、ロのスターデルタ始動は始動時にY結線として電圧を1/√3に下げる方法、ハのリアクトル始動は一次側に直列リアクトルを入れて電圧を下げる方法で、いずれもかご形で用いられる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問10
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問132.電気機器の絶縁材料として耐熱クラスごとに最高連続使用温度[℃]の低いものから高いものの順に耐熱クラスの指定文字を左から右に並べたものは。
- イ.H, E, Y
- ロ.Y, E, H
- ハ.E, Y, H
- ニ.E, H, Y
正解:ロ.Y, E, H
解説:耐熱クラス(JIS C 4003)の最高連続使用温度は、Y:90℃、A:105℃、E:120℃、B:130℃、F:155℃、H:180℃、N:200℃…の順に高くなる。したがって低いものから並べると Y→E→H となり、ロが正しい。Y・A・E・B・F・H の並び順で覚えておくと、どの2つを比べても順序を判断できる。耐熱クラスは巻線や絶縁物が許容する温度の上限を示すもので、これを超えて使い続けると絶縁が劣化し寿命が急激に短くなる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問11
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問133.図に示すサイリスタ(逆阻止3端子サイリスタ)回路の出力電圧v₀の波形として、得ることのできない波形は。 ただし、電源電圧は正弦波交流とする。

- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:逆阻止3端子サイリスタ(SCR)は、ゲート信号で導通させても電流を流せるのは順方向(アノードが正の半周期)だけで、逆方向には電圧を阻止して電流を流さない。したがって出力には負の電圧が現れることはなく、負側にも波形があるニは得られない。イはゲートを最初から点弧させた場合(正の半周期全体)、ロとハは点弧角を遅らせた場合の波形で、いずれも正の半周期の一部だけが出力される。点弧角を変えて出力を調整するのがこの回路の目的である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問13
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問134.写真に示すモールド変圧器の矢印部分の名称は。

- イ.タップ切替端子
- ロ.耐震固定端部
- ハ.一次(高電圧側)端子
- ニ.二次(低電圧側)端子
正解:ニ.二次(低電圧側)端子
解説:矢印が示すのは変圧器上部に並ぶ平板状(ブスバー状)の端子で、これが二次(低電圧側)端子である。低圧側は電流が大きいため、太い平角導体をボルト締めできる幅広の端子になるのが特徴。一次(高電圧側)端子は写真手前の円形の絶縁物(ブッシング)を伴う端子で、絶縁距離を確保するため互いに離して配置される。イのタップ切替端子は一次巻線側に設けられた小さな端子板、ロの耐震固定端部は変圧器を基礎に固定する脚部で、いずれも位置と形状が異なる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問15
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問135.高圧受電設備を施設する受電室の記述として、不適切なものは。
- イ.湿気が少なく、水が浸入し又は浸透するおそれのない場所を選定した。
- ロ.洪水、高潮などによって容易に電源が使用不能にならないような措置を講じた。
- ハ.取扱者以外の者が立ち入らないような措置を講じた。
- ニ.屋内のため、鳥獣類などが侵入しないような構造にしなかった。
正解:ニ.屋内のため、鳥獣類などが侵入しないような構造にしなかった。
解説:高圧受電設備規程では、屋内であっても、ねずみ・へび・鳥などの小動物が侵入しない構造とすることが求められる。小動物が充電部に触れると相間短絡や地絡を起こし、大規模な停電や機器損傷につながるためで、実際に小動物の侵入は高圧受電設備の事故原因として少なくない。したがって「屋内だから対策しなかった」とするニが不適切。イの湿気・浸水対策、ロの洪水・高潮対策、ハの取扱者以外の立入制限は、いずれも受電室の設置場所を選ぶ際の基本要件である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問21
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問136.写真に示す機器の名称は。

- イ.電力需給用計器用変成器
- ロ.高圧交流負荷開閉器
- ハ.三相変圧器
- ニ.直列リアクトル
正解:イ.電力需給用計器用変成器
解説:写真は電力需給用計器用変成器(VCT)である。計器用変圧器(VT)と変流器(CT)を一つの箱に収めたもので、高圧の電圧と電流を計器が扱える大きさに変成して電力量計(Wh)へ送り、取引用の電力量計量に使う。ケースに「電圧 UK VK WK」といった端子記号が表示され、二次側のケーブルが引き出されている点が特徴。ロの高圧交流負荷開閉器は開閉機構と消弧室を持つ、ハの三相変圧器やニの直列リアクトルは巻線を収めたタンクに放熱構造を備えるなど、いずれも外観が異なる。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問22
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問137.写真に示す品物の名称は。

- イ.高圧ピンがいし
- ロ.長幹がいし
- ハ.高圧耐張がいし
- ニ.高圧中実がいし
正解:ハ.高圧耐張がいし
解説:写真は高圧耐張がいしで、電線を引き留める(張力を受ける)箇所に使う。上部に電線をつかむクレビス状の金具、下部に支持側とつなぐリング状の金具を備え、両方向に引っ張られる力を磁器と金具で受ける構造になっている点が判別の決め手。イの高圧ピンがいしは電柱の腕金にピンで立てて電線を上部の溝に載せる形、ニの高圧中実がいしは中実の磁器を金具で支える形で、いずれも張力を受ける金具を持たない。ロの長幹がいしは細長い棒状の磁器で送電線用である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問23
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問138.写真に示す配線器具を取り付ける施工方法の記述として、不適切なものは。

- イ.定格電流20Aの配線用遮断器に保護されている電路に取り付けた。
- ロ.単相200Vの機器用コンセントとして取り付けた。
- ハ.三相400Vの機器用コンセントとしては使用できない。
- ニ.接地極にはD種接地工事を施した。
正解:イ.定格電流20Aの配線用遮断器に保護されている電路に取り付けた。
解説:写真は定格30Aの接地極付引掛形コンセント(刃受に「30」の表示がある)である。電技解釈149条により、分岐回路に接続できるコンセントの定格電流は、その回路を保護する遮断器の定格に応じて決まり、定格20Aの配線用遮断器の分岐回路には20A以下のコンセントしか取り付けられない。30Aのコンセントを使うには定格20Aを超え30A以下の遮断器の回路とする必要があるため、イが不適切。ロの単相200V用途、ハの三相400V回路には使えないという判断、ニの接地極へのD種接地工事は、いずれも正しい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問25
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問139.金属管を切断する作業において、一般的に使用しない工具は。
- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:ニは硬質塩化ビニル管(VE管)を切るための塩ビ管用カッタで、刃をてこの力で押し込んで樹脂管を切断する構造のため、金属管の切断には使えない。イのパイプバイス(万力)は管を固定するための工具、ロのパイプカッタは刃のローラーを管に食い込ませながら回して切る工具、ハの帯のこ盤(バンドソー)は金属管を切断する電動工具で、いずれも金属管の切断作業で用いる。切断後は管の内側にできるバリをリーマで取り除く点も併せて押さえておきたい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問26
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
-
問140.バスダクト工事の記述として、誤っているものは。
- イ.ダクト相互及び電線相互は、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続した。
- ロ.ダクトを水平に造営材に取り付け、支持間隔を5mにして堅ろうに施設した。
- ハ.ダクト(換気型のものを除く)の終端部を閉そくした。
- ニ.低圧屋内配線の使用電圧が300V以下のダクトにD種接地工事を施した。
正解:ロ.ダクトを水平に造営材に取り付け、支持間隔を5mにして堅ろうに施設した。
解説:電技解釈163条により、バスダクトの支持点間の距離は3m以下としなければならない(取扱者以外の者が出入りできない場所において垂直に取り付ける場合に限り6m以下)。水平方向で5mとするロは規定を超えるため誤り。イのダクト相互・電線相互の確実な接続、ハの終端部の閉そく(換気型を除く。じんあいや小動物の侵入を防ぐ)、ニの300V以下でのD種接地工事(300Vを超える場合はC種)は、いずれも規定どおりの施工である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問27
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問141.絶縁電線相互の接続に関する記述として、不適切なものは。
- イ.接続部分には、接続管を使用した。
- ロ.接続部分を、絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので、十分に被覆した。
- ハ.接続部分において、電線の引張り強さが10%減少した。
- ニ.接続部分において、電線の電気抵抗が20%増加した。
正解:ニ.接続部分において、電線の電気抵抗が20%増加した。
解説:電技解釈12条は電線の接続について、①電線の電気抵抗を増加させないこと、②引張り強さを20%以上減少させないこと、③接続管その他の器具を使うかろう付けすること、④絶縁電線は絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆すること、を定めている。電気抵抗は「増加させない」ことが条件なので、20%増加したとするニは不適切。抵抗が増えると接続部が発熱して火災の原因になる。ハの引張り強さ10%減少は20%未満なので許容され、イ・ロも規定どおりである。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問28
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問142.①に示すDSに関する記述として、誤っているものは。

- イ.DSは区分開閉器として施設される。
- ロ.DSは負荷電流が流れている時、誤って開路しないようにする。
- ハ.DSの接触子(刃受)は電源側、ブレード(断路刃)は負荷側にして施設する。
- ニ.DSは断路器である。
正解:イ.DSは区分開閉器として施設される。
解説:区分開閉器として構内の引込口に施設されるのは、地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS・UGS)である。DS(断路器)は受電設備内で機器や母線を電源から切り離すために設けるもので、区分開閉器の役割は担わない。したがってイが誤り。ハについては、開放したときにブレード(可動刃)側が充電されたまま残らないよう、刃受を電源側・ブレードを負荷側にするのが正しい施設方法。ロの負荷電流が流れているときに開路しないという注意、ニのDS=断路器という記号の意味も正しい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問30
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問143.②に示す避雷器の設置に関する記述として、不適切なものは。

- イ.避雷器の接地はA種接地工事とし、サージインピーダンスをできるだけ低くするため、接地線を太く短くした。
- ロ.保安上必要なため、避雷器には電路から切り離せるように断路器を施設した。
- ハ.受電電力が500kW未満の需要場所では避雷器の設置義務はないが、雷害の多い地域であり、電路が架空電線路に接続されているので、引込口の近くに避雷器を設置した。
- ニ.避雷器には電路を保護するため、その電源側に限流ヒューズを施設した。
正解:ニ.避雷器には電路を保護するため、その電源側に限流ヒューズを施設した。
解説:避雷器はサージ電流を大地へ流すことで機器を守る機器なので、その電流経路にヒューズを入れてはならない。限流ヒューズを設けると、サージ電流でヒューズが溶断して避雷器が機能しなくなり、保護できなくなるため、ニが不適切。切離しが必要なときは、ロのとおり電流を妨げない断路器を用いる。イはサージ電流を速やかに大地へ逃がすため接地線を太く短くするという実務上の要点で正しい。ハは電技解釈37条の設置義務(500kW以上)がない場合でも、雷害の多い地域では設置が推奨されるという内容で適切である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問31
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問144.③に示す受電設備内に使用される機器類などに施す接地に関する記述で、不適切なものは。

- イ.計器用変成器の二次側電路の接地は、B種接地工事である。
- ロ.高圧電路と低圧電路を結合する変圧器の低圧側の中性点又は低圧側の1端子に施す接地は、混触による低圧側の対地電圧の上昇を制限するための接地であり、故障の際に流れる電流を安全に通じることができるものであること。
- ハ.高圧電路に取り付けた変流器の二次側電路の接地は、D種接地工事である。
- ニ.高圧変圧器の外箱の接地の主目的は、感電保護であり、接地抵抗値は10Ω以下と定められている。
正解:イ.計器用変成器の二次側電路の接地は、B種接地工事である。
解説:高圧計器用変成器(VT・CT)の二次側電路に施すのはD種接地工事である(電技解釈28条)。一次と二次が混触したときに二次側へ高電圧が現れるのを防ぐためのもので、B種は高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側に施す接地なので、イが不適切。ハは同じ規定を変流器について正しく述べたもの。ロはB種接地工事の目的と要件の説明として正しい。ニの高圧変圧器の外箱はA種接地工事で、接地抵抗値は10Ω以下と定められており、これも正しい。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問32
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問145.④に示す2種金属製線ぴを用いた金属線ぴ工事の記述として、不適切なものは。

- イ.終端部を閉そくし、壁面に固定した。
- ロ.配線に屋外用ビニル絶縁電線を使用した。
- ハ.スイッチへの配線はボックスを用いた分岐接続を行い、照明器具間の配線は送り端子で接続した。
- ニ.内部に、じんあいが侵入し難いように取付けた。
正解:ロ.配線に屋外用ビニル絶縁電線を使用した。
解説:電技解釈161条により、金属線ぴ工事に使用できるのは絶縁電線であるが、屋外用ビニル絶縁電線(OW)は除かれている。OWは屋外の架空配線専用で絶縁被覆が薄く、屋内配線に用いると絶縁性能が不足するため、ロが不適切。屋内配線にはIV(600Vビニル絶縁電線)などを使う。イの終端部の閉そくと堅固な固定、ハのボックスを用いた分岐接続、ニのじんあい侵入防止は、いずれも適切な施工である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問33
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問146.⑤に示す分電盤に関する記述として、不適切なものは。

- イ.配線用遮断器が容易に操作できる場所に施設した。
- ロ.分電盤(鉄製)の接地端子にD種接地工事を施した。
- ハ.分電盤に施設する配線用遮断器は、これを施設する箇所を通過する短絡電流を遮断する能力を有しない。
- ニ.分電盤の電源側(幹線側、主幹)に施設する配線用遮断器や漏電遮断器は、中性線欠相保護機能付きのものとすること。
正解:ハ.分電盤に施設する配線用遮断器は、これを施設する箇所を通過する短絡電流を遮断する能力を有しない。
解説:電技解釈149条により、分岐回路に施設する過電流遮断器は、その施設箇所を通過する短絡電流を遮断する能力を有するものでなければならない。遮断できなければ遮断器自体が損壊して事故が拡大するため、「能力を有しない」とするハが不適切。イの容易に操作できる場所への施設、ロの鉄製分電盤へのD種接地工事は規定どおり。ニは、単相3線式で中性線が断線すると片側の負荷に過大な電圧がかかるため、主幹に中性線欠相保護機能付きの遮断器を用いるという内線規程の要求で、いずれも適切である。
出典:令和7年度上期 第一種電気工事士 学科試験(出題例) 問34
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問147.定格出力22kW、極数4の三相誘導電動機が電源周波数60Hz、滑り5%で運転されている。このときの1分間当たりの回転数は。
- イ.1 620
- ロ.1 710
- ハ.1 800
- ニ.1 890
正解:ロ.1 710
解説:同期速度は N_s=120f/p=120×60/4=1 800min⁻¹。実際の回転数は滑りの分だけ同期速度より遅くなるので、N=N_s(1−s)=1 800×(1−0.05)=1 710min⁻¹ となる。ハの1 800は同期速度そのもので、滑りを考慮していない。ニの1 890は滑りを足してしまった値で、誘導電動機は必ず同期速度より遅く回る(そうでないと回転磁界との速度差がなくなりトルクが発生しない)という原理から、同期速度を超える答えは誤りと判断できる。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問10
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問148.変圧器の鉄損に関する記述として、正しいものは。
- イ.電源の周波数が変化しても鉄損は一定である。
- ロ.一次電圧が高くなると鉄損は増加する。
- ハ.鉄損はうず電流損より小さい。
- ニ.鉄損はヒステリシス損より小さい。
正解:ロ.一次電圧が高くなると鉄損は増加する。
解説:鉄損はヒステリシス損とうず電流損の合計である。一次電圧が高くなると鉄心中の磁束密度Bが大きくなり、ヒステリシス損(ほぼB²に比例)もうず電流損(B²f²に比例)も増えるため、鉄損は増加する。ロが正しい。イは誤りで、ヒステリシス損は周波数に比例、うず電流損は周波数の2乗に比例するため周波数が変われば鉄損も変わる。ハとニは、鉄損が両者の合計である以上、その一部分より小さくなることはないので誤り。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問11
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問149.浮動充電方式の直流電源装置の構成図として、正しいものは。
- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:ニ.
解説:浮動充電(フロート充電)方式は、整流器の出力に蓄電池と負荷を並列に接続する方式である。通常は整流器が負荷へ電力を供給しながら蓄電池の自己放電分だけを補う電流を流し続け、停電したときは蓄電池がただちに負荷へ給電する。したがって整流器・蓄電池・負荷が並列になっているニが正しい。イは蓄電池と負荷が直列、ロは整流器より前に負荷がある構成、ハは蓄電池が整流器より電源側にあり、いずれも交流を直流に変換してから並列接続するという浮動充電の構成になっていない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問13
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
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問150.写真の照明器具には矢印で示すような表示マークが付されている。この器具の用途として、適切なものは。

- イ.断熱材施工天井に埋め込んで使用できる。
- ロ.非常用照明として使用できる。
- ハ.屋外に使用できる。
- ニ.ライティングダクトに設置して使用できる。
正解:イ.断熱材施工天井に埋め込んで使用できる。
解説:写真のマークは日本照明工業会の「S形適合品」表示で、断熱材が施工された天井に埋込み形照明器具(ダウンライト)を取り付けてよいことを示す。SBは天井裏に断熱材をブローイング(吹込み)した場合、SGIとSGはマット状の断熱材を敷き詰めた場合に対応する区分である。断熱材で覆われると器具の熱がこもるため、対応していない器具を使うと過熱して火災の原因になる。ロの非常用照明は別の適合表示、ハの屋外用は防雨形の表示、ニのライティングダクト用は専用のプラグ付き器具であり、いずれもこのマークが示す用途ではない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問14
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問151.キュービクル式高圧受電設備の主遮断装置として、不適切なものは。
- イ.受電設備容量500kV·Aの高圧受電設備に高圧交流遮断器(CB形)
- ロ.受電設備容量400kV·Aの高圧受電設備に限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(PF·S形)
- ハ.受電設備容量300kV·Aの高圧受電設備に高圧交流遮断器(CB形)
- ニ.受電設備容量200kV·Aの高圧受電設備に限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(PF·S形)
正解:ロ.受電設備容量400kV·Aの高圧受電設備に限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(PF·S形)
解説:高圧受電設備規程では、キュービクル式高圧受電設備の主遮断装置にPF·S形(限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器)を用いてよいのは受電設備容量300kV·A以下と定められている。400kV·AのロはこれをこえるためCB形(高圧交流遮断器)としなければならず、不適切である。CB形には容量の上限がないので、イの500kV·Aもハの300kV·Aも適切。ニは200kV·AでPF·S形の適用範囲内である。PF·S形が容量を制限されるのは、ヒューズによる短絡保護では大容量設備の保護協調がとりにくいためである。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問21
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問152.写真に示す機器の用途は。

- イ.大電流を小電流に変成する。
- ロ.高調波電流を抑制する。
- ハ.負荷の力率を改善する。
- ニ.高電圧を低電圧に変成する。
正解:ロ.高調波電流を抑制する。
解説:写真は高圧の直列リアクトル(SR)である。上面に3相の入口・出口用として計6個のブッシングが並び、側面に放熱板を持つ点が特徴で、高圧進相コンデンサと直列に接続して使う。役割は、コンデンサに流れ込む高調波電流を抑制して波形のひずみが拡大するのを防ぐことと、投入時の突入電流を抑えることである。容量性リアクタンスの6%程度の誘導性リアクタンスとするのが一般的。ハの力率改善はコンデンサ本体の役割、イは変流器、ニは計器用変圧器や変圧器の役割で、外観も端子数も異なる。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問22
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問153.低圧屋内配線の金属可とう電線管工事に使用する電線管に関する記述として、誤っているものは。
- イ.1種金属製可とう電線管は、2種金属製可とう電線管より耐水性に優れている。
- ロ.金属製可とう電線管は、「電気用品安全法」の適用を受ける。
- ハ.1種金属製可とう電線管の厚さは0.8mm以上である。
- ニ.金属製可とう電線管は、手で自由に曲げることができる。
正解:イ.1種金属製可とう電線管は、2種金属製可とう電線管より耐水性に優れている。
解説:2種金属製可とう電線管(プリカチューブ)は、鋼帯の内側にファイバなどを挟んで二重巻きにした構造で、機械的強度も耐水性も1種より優れている。したがって「1種のほうが耐水性に優れている」とするイは逆で誤り。電技解釈160条でも、湿気の多い場所・水気のある場所や露出場所などでは原則として2種を使うこととされている。ロの電気用品安全法の適用、ハの1種の厚さ0.8mm以上、ニの手で自由に曲げられるという可とう性は、いずれも正しい。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問24
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問154.写真に示す材料のうち、電線の接続に使用しないものは。
- イ.

- ロ.

- ハ.

- ニ.

正解:イ.
解説:イはコンクリートに打ち込んで機器や支持金具を固定するための打込み用アンカーで、電線どうしをつなぐ材料ではない。ロは電線を締め付けてつなぐボルト形コネクタ(分岐接続に使う)、ハは電線を差し込んで圧縮工具でかしめる裸圧着スリーブ、ニは電線を差し込むだけで接続できる差込形コネクタで、いずれも電線の接続に用いる材料である。電線接続用の材料はいずれも導体どうしを電気的・機械的に確実につなぐ構造を持つ点が共通している。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問25
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 - イ.
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問155.写真に示す工具の名称は。

- イ.トルクレンチ
- ロ.呼び線挿入器
- ハ.ケーブルジャッキ
- ニ.張線器
正解:ニ.張線器
解説:写真はワイヤロープとラチェット機構、両端のつかみ金具からなる張線器(シメラー)である。架空線やちょう架用線を引き締めて、たるみを調整しながら支持点に固定するときに使う。イのトルクレンチはボルトを規定の締付けトルクで締める工具で目盛りとハンドルを持つ形状、ロの呼び線挿入器は電線管に通線するための細いスチール線をリールに巻いたもの、ハのケーブルジャッキはケーブルドラムを持ち上げて回転できるようにする台状の器具で、いずれも写真の形状と一致しない。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問26
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問156.金属管工事の施工方法に関する記述として、適切なものは。
- イ.金属管に、屋外用ビニル絶縁電線を収めて施設した。
- ロ.金属管に、高圧絶縁電線を収めて、高圧屋内配線を施設した。
- ハ.金属管内に接続点を設けた。
- ニ.使用電圧が400Vの電路に使用する金属管に接触防護措置を施したので、D種接地工事を施した。
正解:ニ.使用電圧が400Vの電路に使用する金属管に接触防護措置を施したので、D種接地工事を施した。
解説:電技解釈159条では、300Vを超える低圧の金属管にはC種接地工事を施すのが原則だが、接触防護措置を施す場合はD種接地工事に緩和してよいとされている。したがってニが適切。イの屋外用ビニル絶縁電線(OW)は屋内配線には使用できない。ロの高圧屋内配線は、がいし引き工事(乾燥した展開した場所に限る)かケーブル工事によるものとされており、金属管工事では施設できない。ハは、点検できない管内で接続すると断線や過熱の発見ができないため、管内に接続点を設けてはならないと定められている。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問28
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問157.地中電線路の施設に関する記述として、不適切なものは。
- イ.長さが15mを超える高圧地中電線路を管路式で施設し、物件の名称、管理者名及び電圧を表示した埋設表示シートを、管と地表面のほぼ中間に施設した。
- ロ.地中電線路に絶縁電線を使用した。
- ハ.地中電線路に使用する金属製の電線接続箱にD種接地工事を施した。
- ニ.地中電線路を暗きょ式で施設する場合に、地中電線を不燃性又は自消性のある難燃性の管に収めて施設した。
正解:ロ.地中電線路に絶縁電線を使用した。
解説:電技解釈120条により、地中電線路に使用する電線はケーブルでなければならない。土中は水分や外傷の影響を受けるため、絶縁電線をそのまま埋設することは認められておらず、ロが不適切。イは同条の規定で、需要場所に施設する長さ15m以下の高圧地中電線路であれば表示を省略できるが、15mを超える場合は物件の名称・管理者名・電圧を表示する必要があり、正しい施工である。ハの金属製電線接続箱へのD種接地、ニの暗きょ式での難燃措置も規定どおりである。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問29
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問158.①に示す地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(UGS)に関する記述として、不適切なものは。

- イ.波及事故を防止するため、一般送配電事業者の地絡保護継電装置と動作協調をとる必要がある。
- ロ.電路に地絡が生じた場合、自動的に電路を遮断する機能を内蔵している。
- ハ.短絡事故を遮断する能力を有する必要がある。
- ニ.定格短時間耐電流は、系統(受電点)の短絡電流以上のものを選定する。
正解:ハ.短絡事故を遮断する能力を有する必要がある。
解説:UGS(地中線用の地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器)は名称のとおり負荷開閉器であって、短絡電流を遮断する能力は持たない。短絡時は過電流蓄勢トリップ機能で開閉器をロックし、配電用変電所の遮断器が動作して無電圧になってから開放するという動作になるので、ハが不適切。そのかわり短絡電流が流れても機器が壊れないよう、ニのとおり定格短時間耐電流は受電点の短絡電流以上のものを選ぶ必要がある。イの一般送配電事業者側との動作協調と、ロの地絡遮断機能の内蔵は、いずれも正しい。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問30
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問159.②に示す構内の高圧地中引込線を施設する場合の施工方法として、不適切なものは。

- イ.地中電線を収める防護装置に波付硬質合成樹脂管(FEP)を使用した。
- ロ.地中電線路を直接埋設式により施設し、長さが20mであったので電圧の表示を省略した。
- ハ.地中電線を収める防護装置に鋼管を使用した管路式とし、管路の接地を省略した。
- ニ.地中電線に堅ろうながい装を有するケーブルを使用し、埋設深さ(土冠)を1.2mとした。
正解:ロ.地中電線路を直接埋設式により施設し、長さが20mであったので電圧の表示を省略した。
解説:電技解釈120条により、需要場所に施設する高圧地中電線路で表示を省略できるのは、その長さが15m以下の場合に限られる。長さ20mであれば物件の名称・管理者名・電圧の表示が必要なので、省略したとするロが不適切。イの波付硬質合成樹脂管(FEP)は地中埋設の防護管として一般に使われる。ハは、管路式で金属製の管路を使う場合に管路の接地を省略できる規定にあたる。ニは車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所での埋設深さ1.2m以上という規定を満たしている。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問31
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問160.③に示す電路及び接地工事の施工として、不適切なものは。

- イ.受電室内の高圧ケーブルの防護管にケーブル保護用合成樹脂被覆鋼管(JIS C 8380)を使用した。
- ロ.防水鋳鉄管の建物内側のプルボックスに二重壁内への水抜き措置を施したので、防水装置の取付けを省略した。
- ハ.接地端子盤への接地線の立上りに硬質ポリ塩化ビニル電線管を使用した。
- ニ.ピット内の高圧引込ケーブルの支持に樹脂製のクリートを使用した。
正解:ロ.防水鋳鉄管の建物内側のプルボックスに二重壁内への水抜き措置を施したので、防水装置の取付けを省略した。
解説:地中から建物内へケーブルを引き込む貫通部には防水鋳鉄管を用い、管とケーブルのすき間を確実に止水する防水装置(防水処理)を施さなければならない。水抜きを設けたからといって防水装置を省略してよいわけではなく、地下水が受電室へ浸入すると高圧設備の絶縁破壊や冠水事故につながるため、ロが不適切。イのJIS C 8380の合成樹脂被覆鋼管による防護、ハの接地線立上りへの硬質ポリ塩化ビニル電線管(金属管だと接地線を囲んで渦電流やインピーダンス増加の問題が生じうる)、ニの樹脂製クリートによる支持は、いずれも適切な施工である。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問32
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問161.④に示すケーブルラックの施工に関する記述として、不適切なものは。

- イ.ケーブルラックが受電室の壁を貫通する部分に、適切な防火措置を施した。
- ロ.同一のケーブルラックに電灯幹線と動力幹線のケーブルを布設する場合、両者間のセパレータを省略した。
- ハ.ケーブルラックは、ケーブル重量に十分耐える構造とし、天井コンクリートスラブからアンカーボルトで吊り、堅固に施設した。
- ニ.ケーブルラックの長さが15mで、乾燥した場所であったため、D種接地工事を省略した。
正解:ニ.ケーブルラックの長さが15mで、乾燥した場所であったため、D種接地工事を省略した。
解説:ケーブルラックは金属製の支持物なので、使用電圧300V以下の低圧配線を布設する場合はD種接地工事を施さなければならない。乾燥した場所であることや長さを理由に省略できる規定はなく(金属管工事で4m以下のとき省略できるといった規定とは別物)、ニが不適切。イの区画貫通部の防火措置は建築基準法・消防法上も必要。ロは、電灯幹線と動力幹線がいずれも低圧であればセパレータは必須ではない。ハの重量に耐える構造と堅固な吊り施工も適切である。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問33
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。 -
問162.⑤に示す高圧受電設備の絶縁耐力試験に関する記述として、不適切なものは。

- イ.ケーブルが長く静電容量が大きいため、リアクトルを使用して試験用電源の容量を軽減した。
- ロ.絶縁耐力試験の前後には、絶縁抵抗計による絶縁抵抗測定と安全確認が必要である。
- ハ.ケーブルの絶縁耐力試験を直流で行う場合の試験電圧は、交流の1.5倍である。
- ニ.交流絶縁耐力試験は、電路と大地との間に最大使用電圧の1.5倍の電圧を連続して10分間加え、これに耐える必要がある。
正解:ハ.ケーブルの絶縁耐力試験を直流で行う場合の試験電圧は、交流の1.5倍である。
解説:電技解釈15条により、ケーブルの絶縁耐力試験を直流で行う場合の試験電圧は、交流の場合の2倍と定められている。1.5倍とするハが不適切。ニのとおり交流での試験電圧は最大使用電圧の1.5倍を10分間連続印加する(6 600V回路では最大使用電圧6 900Vの1.5倍=10 350V)。ケーブルが長いと充電電流が大きくなり大容量の試験電源が必要になるため、イのように補償リアクトルを並列に入れて電流を打ち消す方法をとる。ロの試験前後の絶縁抵抗測定と安全確認(残留電荷の放電を含む)も必要な手順である。
出典:令和7年度下期 第一種電気工事士 学科試験 問34
本試験の問題です。出題当時の法令・制度にもとづいているため、その後の改正で現在の扱いと異なる場合があります。