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電験二種一次の合格体験記【独学2年で4科目合格】

ビル管理職として働きながら電験三種を取得した30代の社会人受験者が、科目合格制度を活用した2年計画で第二種電気主任技術者(電験二種)一次試験の4科目合格を達成した体験記です。受験動機・学習時間累計・使用教材・つまずいたポイントと克服法・試験当日の戦略まで、これから電験二種一次に挑む方が再現できるよう具体的に記録しました。

※受験料・試験日程・合格基準等は改定される場合があります。最新情報は必ず電気技術者試験センターの公式情報でご確認ください。

この体験記のサマリ
  • 受験者: ビル管理職30代男性/電験三種取得済
  • 学習期間: 2年(2カ年計画)
  • 累計学習時間: 約600時間(電験三種取得後の追加分)
  • 1年目: 理論・法規合格/2年目: 電力・機械合格
  • 使用教材: 完マスシリーズ4冊+過去問10年分+当サイト一問一答

受験動機:ビル管理職→電験三種取得後の次のキャリア

大学卒業後ビル管理会社に就職し、現場経験を積みながら第二種電気工事士・第三種冷凍機械責任者・電験三種を順に取得してきました。電験三種取得で5万V未満の保安監督が可能になりましたが、勤務先のグループ会社が特別高圧受電のデータセンターを持っており、17万V未満まで監督できる電験二種を取得すれば選任主任技術者として配置転換の可能性が見えていたため、電験二種への挑戦を決意しました。

当時30代前半、独身、平日は8〜18時の通常勤務で学習時間は確保できる環境。電験三種合格直後の学習リズムを保ったまま、ブランクを空けずに二種一次へ進むことを最優先に計画を立てました。

学習時間累計:600時間(2カ年計画)

期間内容学習時間
1年目4〜6月電気数学補強(微分方程式・ラプラス変換)50時間
1年目6〜8月理論・法規の学習+過去問200時間
1年目8月下旬1年目試験(理論・法規合格)
2年目4〜6月電力の学習+過去問150時間
2年目6〜8月機械の学習+過去問180時間
2年目8月下旬2年目試験(電力・機械合格・一次完全合格)
累計2年間で4科目合格約600時間

平日は1.5時間(夜21時〜22時30分)、休日は4時間(午前2時間+午後2時間)の合計週15時間程度のペース。仕事の繁忙期や体調不良で休む日もありましたが、「週14時間以上」を死守ラインとして継続しました。

使用教材

科目合格制度を活用した2年計画の組み立て

1年目で4科目一括受験を狙うのは無謀と判断し、「1年目に理論・法規」「2年目に電力・機械」という2分割を選択しました。理由は以下の3点。

結果的に1年目に予定通り理論・法規を合格でき、2年目に電力・機械を集中学習。3年目の余裕を残しつつ2年で一次完全合格に到達しました。

各科目でつまずいたポイントと克服法

理論:過渡現象とラプラス変換でつまずく

電験三種では出題されなかったRL回路・RC回路の過渡現象が初見で大苦戦。微分方程式を立てて解くアプローチが直感的に理解できず、ラプラス変換による解法も最初は丸暗記状態でした。克服法は「電気数学の入門書を最初に2週間集中学習」。微分方程式の解法を物理的なイメージ(コンデンサの充電・コイルの電流上昇)と紐付けて理解することで、過渡現象の式が意味を持つようになりました。

電力:対称座標法と安定度計算が壁

電力科目で最も苦労したのは対称座標法による短絡電流・地絡電流計算同期化力・等面積法による安定度判定。三相不平衡を正相・逆相・零相に分解する考え方は、過去問を5問解いてもパターンが見えませんでした。克服法は「過去問の典型パターンを完マス電力で逆引きしてノートにまとめる」。手書きで式変形を10回以上書き写すと、本番で類似問題を見たときに条件反射で式が浮かぶようになりました。

機械:パワエレ・自動制御・情報の3分野で苦戦

機械はパークの変換・ボード線図・PWMインバータ・論理回路と新規テーマが多く、最も学習時間を要しました。特に自動制御のボード線図はゲイン余裕・位相余裕の意味が分からない状態が長く続きました。克服法は「過去問題集を3周+YouTubeの電験二種自動制御解説動画でビジュアル理解」。式だけでなくグラフ・ブロック図とセットで理解することで、本番でも安定して得点できるようになりました。

法規:施設管理の計算問題が予想外の壁

法規は暗記中心と油断していたら、B種接地・需要率・負荷率・不等率・年負荷率などの施設管理の計算問題で予想外につまずきました。条文暗記だけでは6割に届かないと気付き、過去10年分の施設管理計算問題を全てノートに書き出して類型化。30問程度のパターンに整理して反復することで安定して得点できるようになりました。

計算問題対策:数学基礎の再習が決め手

電験三種の数学(三角関数・複素数・ベクトル)に加え、電験二種では微分方程式・ラプラス変換・ベクトル軌跡・極形式の指数表現が頻出します。学習開始時に2〜3週間を「電気数学」に充て、以下のテーマを集中補強しました。

この数学補強を最初にやったことで、その後の理論・電力・機械の計算問題で「式の意味が分からないまま暗記」になることを完全に回避できました。電験二種を独学で目指す方には数学補強を最優先で勧めたいです。

試験当日の戦略

会場入りは1時間前

8月下旬の試験は猛暑+満員電車で体力消耗が激しいため、会場には1時間前に到着。冷房の効いた廊下で軽くテキストを見直しつつ、トイレを済ませて開始30分前には着席するルーティンにしました。

解ける問題から手をつける

各科目ともB問題(大問形式)は後回しに。A問題(小問)を一通り解いてからB問題に取り組み、難問は最後の5分でマーク埋めだけ確実に。これで「途中の難問で時間を溶かして簡単な後半問題に手をつけられない」という最悪パターンを回避できました。

マーク漏れチェックは絶対

各科目終了の3分前にはペンを置き、解答用紙のマーク漏れ・マークズレを問題番号順にチェック。実際に1年目の法規で「マークズレで4問ぶんずれていた」ことに気付いた経験があり、それ以来チェックタイムを必ず確保しています。計算が合っていてもマーク欄を間違えれば0点です。

昼食はあっさり目に

1日4科目の長丁場で昼休憩を挟むため、満腹になる昼食は午後の眠気の原因。コンビニのおにぎり2個+お茶程度の軽食に留め、午後の理論・機械で集中力を切らさないようにしました。

二次試験への準備の方向性

一次合格直後(10月上旬)から二次試験対策を開始。二次は記述式(電力管理+機械制御)で計算過程・論述の手書き再現が必須で、過去問10年分を最低3周することを目標にしました。一次合格年と翌年の2回チャンスがあるため、初年度は雰囲気を掴むつもりで受験し、翌年の本番に備える2年計画が現実的な選択肢です。

具体的な対策としては以下を実行中:

これから受験する方へのアドバイス

  1. 電験三種からのブランクを空けない:三種合格から1年以内の二種一次受験が理想
  2. 最初に電気数学を補強:微分方程式・ラプラス変換は二種固有の壁
  3. 科目合格制度を前提に2カ年計画:1年目に2科目、2年目に残り2科目
  4. 過去問10年分を3周以上:パターン暗記レベルまで反復
  5. 計算問題は手書きで身体に染み込ませる:式変形を10回以上書き写す
  6. 一問一答でスキマ時間を有効活用:通勤電車・休憩時間でも学習継続
  7. 本番は解ける問題から:難問は後回し、マーク漏れチェックを必ず
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まとめ

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