電験二種を活かせる職種と年収【就職・転職ガイド】
第二種電気主任技術者(電験二種)は17万V未満の事業用電気工作物の保安監督ができる上位国家資格で、大規模工場・特高受電ビル・発電所に欠かせない存在。電験三種より扱える電圧範囲が広く、年収・キャリアの伸びしろも大きい点が魅力です。本記事では電験二種を活かせる職種・想定年収・キャリアパスを解説します。
※受験料・試験日程・合格基準等は改定される場合があります。最新情報は必ず電気技術者試験センターの公式情報でご確認ください。
電験二種を活かせる主な職種
1. 大規模工場・プラントの電気主任技術者
製造業の大規模工場では特別高圧(22kV・66kV・77kV)で受電するケースが多く、電験二種保有者でないと電気主任技術者として選任できません。想定年収750〜900万円、大手化学・鉄鋼・自動車工場なら900〜1,200万円。福利厚生・退職金も手厚い大手メーカー案件が中心です。
2. 特高受電ビル・商業施設の主任技術者
超高層ビル・大型商業施設・データセンター等は特高受電が主流で、電験二種保有者の常駐ニーズが高い分野。想定年収700〜900万円。ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)との併用でさらに評価が上がります。
3. 発電所・電力会社
火力・水力・再エネ発電所、電力会社の送配電部門で電気設備の運用・保守を担当。想定年収800〜1,100万円。電力業界は安定志向で福利厚生・年金も国内最高水準クラス。中途採用にも電験二種は強力な武器となります。
4. 電気保安協会・電気管理技術者
各地の電気保安協会で特高受電施設の保安業務を担当、または独立して電気管理技術者として保安管理契約を結びます。想定年収750〜1,000万円、独立すれば年収1,500万円超も現実的です。
5. 電気設計・コンサルティング
電気設備のコンサル会社・設計事務所で受変電設備の設計・監修を担当。想定年収650〜900万円。電験二種の専門性が直接評価される技術職で、年齢を重ねても価値が落ちにくいキャリアです。
主任技術者として配置できる範囲
| 資格 | 選任できる事業用電気工作物の電圧範囲 |
|---|---|
| 電験一種 | すべての事業用電気工作物(電圧無制限) |
| 電験二種 | 17万V未満の事業用電気工作物 |
| 電験三種 | 5万V未満の事業用電気工作物(出力5,000kW未満) |
電験二種は大半の工場・大型ビル・地方発電所の主任技術者を担える資格範囲で、三種から二種へのステップアップで担当可能な施設規模が大幅に広がります。
年収の比較(電験三種 vs 二種 vs 一種)
| 資格 | 想定年収レンジ | 主な勤務先 |
|---|---|---|
| 電験三種 | 500〜700万円 | 中小ビル・工場、ビル管理会社 |
| 電験二種 | 750〜900万円(大手で1,000万円超) | 大規模工場・特高ビル・発電所 |
| 電験一種 | 900〜1,300万円 | 電力会社・大規模発電所 |
電験三種から二種にステップアップすることで、年収は150〜300万円アップするケースが一般的。生涯年収では数千万円の差が出る可能性もあり、難関突破の投資効果は極めて高い資格です。
資格手当の相場
| 勤務先 | 資格手当 |
|---|---|
| 大手メーカー(製造業) | 月30,000〜50,000円 |
| 電力会社 | 月30,000〜50,000円 |
| 大手ビルメン・電気保安協会 | 月25,000〜40,000円 |
| 中小ビルメン | 月15,000〜30,000円 |
加えて、選任者には選任者手当が月10,000〜30,000円別途支給される事例が多く、合計で月3〜8万円の上乗せも珍しくありません。
独立開業(電気主任技術者の外部委託)
電験二種+実務経験5年(条件により認定)を満たすと「電気管理技術者」として外部委託承認事業者に登録でき、特高受電を含む大規模施設と保安管理契約を結べます。電験三種では扱えない特高案件を獲得できるため、1件あたり月10〜30万円の高単価契約が現実的。3〜5件契約すれば専業で年収1,500万円超を狙えます。
- 三種独立:1件月3〜10万円×複数件で年収700〜1,000万円
- 二種独立:1件月10〜30万円×数件で年収1,500万円超も可能
二次試験合格後のキャリアアップ
一次のみ合格でも自己研鑽の証として履歴書記載は可能ですが、電気主任技術者として実際に選任されるには二次試験合格が必須です。二次は記述式・論述式の難関ですが、最終合格すれば以下のキャリアが拓けます。
- 二次合格直後:電気主任技術者として大規模施設に選任、年収700〜900万円
- 3〜5年実務:管理職・主任ポジション、年収900〜1,100万円
- 実務5年以上:独立または電験一種にステップアップ
- 独立後:保安管理契約を複数件獲得、年収1,500万円超も射程
関連資格との組み合わせで価値倍増
- ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者):大型ビル管理者として鬼に金棒
- 第一種電気工事士:施工〜保安まで一気通貫で対応可能
- エネルギー管理士:省エネ法対応で大規模事業所の幹部候補に
- 1級電気工事施工管理技士:施工管理+保安管理のスーパー人材へ
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まとめ
電験二種は17万V未満の事業用電気工作物を担える希少国家資格で、就職・転職・独立のすべてで強力な武器となります。電験三種から年収150〜300万円アップ、独立すれば年収1,500万円超も射程内。特高受電施設・大規模工場・発電所の需要拡大に伴い、今後も価値が落ちにくい超優良資格です。
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