電験二種一次の過去問の傾向と対策【4科目別頻出パターン】
電験二種(第二種電気主任技術者)一次試験は、過去問の頻出パターンを徹底分析することが合格の鍵となる難関試験です。電験三種より計算の難度が一段上がり、対称座標法・複素電力・伝達関数等の応用テーマが頻出します。本記事では過去問演習の進め方・各科目の頻出パターン・無料で入手できるリソースを解説します。
※受験料・試験日程・合格基準等は改定される場合があります。最新情報は必ず電気技術者試験センターの公式情報でご確認ください。
過去問演習の重要性
電験二種は過去問と同一の問題は出ませんが、出題パターン・論点は過去問と類似しており、過去問演習の効果は絶大です。電気技術者試験センターが公式サイトで過去10年分以上を無料公開しており、これを3周することで合格圏に到達する受験者が大半。特に計算問題は数値や条件を変えたパターンが繰り返し出題されます。一次合格者の多くが「過去問10年×3周」を実行しています。
4科目の出題傾向
| 科目 | 試験時間 | 形式 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 理論 | 90分 | 多肢選択 | 電磁気・回路・電子回路・制御の応用計算 |
| 電力 | 90分 | 多肢選択 | 発電・送配電・変電の高度な計算と論述 |
| 機械 | 90分 | 多肢選択 | 変圧器・回転機・パワエレ・自動制御 |
| 法規 | 65分 | 多肢選択 | 電気事業法・電技・施設管理・B問題計算 |
各科目原則60点以上で合格(年度により合格点が55点等に調整あり)。科目合格制度で3年以内の合格が可能です。
各科目の頻出計算問題パターン
1理論:テブナンの定理・回路解析
キルヒホッフの法則・テブナンの定理・ノートンの定理・ミルマンの定理を組み合わせた回路計算。重ね合わせの理を用いた電源分離、RLC回路の共振周波数、過渡応答(時定数τ=L/R, τ=CR)が定番。複素数を用いたインピーダンス計算が高頻度で出題されます。
2理論:対称三相回路と対称座標法
対称座標法(正相・逆相・零相)は電験二種で頻出。一線地絡・二線短絡・三線短絡の故障計算で対称座標法を使う問題が定番です。電験三種では問われない高度なテーマで、二種固有の山場の一つ。
3電力:短絡電流・%インピーダンス計算
%インピーダンス法による三相短絡電流計算、基準容量換算、変圧器の並列運転条件など。「基準容量に揃える→%Zを合成→短絡容量=基準容量÷%Z」の手順を徹底反復。
4電力:電圧降下・力率改善・電力損失
三相3線式送電線の電圧降下式 V_d=√3(Rcosθ+Xsinθ)I、進相コンデンサ容量 Qc=P(tanθ1-tanθ2) による力率改善計算、電力損失 P_L=3I²R が頻出。
5機械:誘導電動機のすべり・トルク
三相誘導電動機のすべり s=(Ns-N)/Ns、トルクの比例推移、二次入力比 P2:Pc2:Po = 1:s:(1-s) の関係式を使った計算問題。始動法(Y-Δ始動・始動補償器)も論述で問われます。
6機械:変圧器・同期機・パワエレ
変圧器の電圧変動率 ε=pcosθ+qsinθ、同期機の同期インピーダンス・短絡比、PWMインバータの平均出力電圧計算など。自動制御では伝達関数・ボード線図・PID制御パラメータが頻出。
7法規:B問題(需要率・不等率・負荷率)
需要率=最大需要電力÷設備容量、不等率=個別最大需要の和÷合成最大需要、負荷率=平均需要÷最大需要の3指標を使った年間電力量計算が定番。法規にも計算問題があるため油断禁物です。
過去問演習の進め方(5ステップ)
- テキスト1周完了後に過去問へ着手(学習開始3〜4ヶ月目が目安)
- 1周目:科目別にA問題から演習。解けなくても解説熟読
- 2周目:間違えた問題のみ再演習。解法パターンを暗記
- 3周目:10年分を時間計測で通し演習。本試験形式に慣れる
- 直前期:過去問B問題と苦手分野を重点演習。模試で実力確認
無料で入手できる過去問リソース
- 電気技術者試験センター:「試験問題・解答(電験二種)」で過去10年分以上を無料公開。問題PDF・解答PDFの両方ダウンロード可能。
- 当サイトの一問一答:過去問を分析した頻出論点を肢単位で反復学習。スマホで隙間時間に演習できます。
- 市販過去問題集:オーム社「電験二種 一次試験 完全解答」、電気書院「電験第2種一次試験 完全解答」が定番。10年分の詳細解説付き。
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