電験二種一次の勉強法とおすすめ参考書【独学合格・科目合格制度活用】
第二種電気主任技術者(電験二種)一次試験は、電圧17万V未満の特別高圧設備まで保安監督できる上位国家資格の関門です。本記事では電験三種合格者および電気系初学者の双方に向けて、独学合格のための勉強法・科目合格制度の活用・おすすめ参考書・学習ロードマップまでを体系的に解説します。
※受験料・試験日程・合格基準等は改定される場合があります。最新情報は必ず電気技術者試験センターの公式情報でご確認ください。
- 電験二種一次の試験概要と受験資格
- 4科目の出題範囲と各章の攻略ポイント
- 独学合格ロードマップ(理論→電力→機械→法規→計算演習)
- 科目合格制度を活用した2〜3年計画の立て方
- おすすめ参考書と当サイトの一問一答の使い方
電験二種一次試験の基本情報
電験二種は、電気事業法に基づく電気主任技術者の中位資格で、電圧17万V未満の事業用電気工作物の工事・維持・運用に関する保安監督を行えます。電験三種(5万V未満)から大きく範囲が広がり、特別高圧の受電を行う大規模工場・ビル・データセンター・鉄道変電所などで重宝されます。
| 試験名 | 第二種電気主任技術者試験(電験二種)一次試験 |
|---|---|
| 試験形式 | 多肢選択方式(マークシート)/4科目独立 |
| 試験科目 | 理論・電力・機械・法規 |
| 受験料 | ネット申込13,800円/書面申込14,200円 |
| 試験日 | 年1回・8月下旬(2026年は8月30日予定) |
| 申込期間 | 例年5月中旬〜6月上旬 |
| 合格率(一次) | 平均28.7%(2019〜2025年) |
| 合格基準 | 各科目満点の60%以上 |
| 科目合格制度 | 合格科目は翌年度・翌々年度まで免除(3年間有効) |
| 受験資格 | なし(誰でも受験可能) |
| 実施機関 | 一般財団法人 電気技術者試験センター |
電験三種は5万V未満、電験二種は17万V未満の保安監督が可能。二種を取得すると特別高圧の受電設備を持つ大規模需要家の主任技術者になれます。三種からのステップアップが王道ルートです。
受験資格と申込方法
電験二種は受験資格に学歴・実務経験・年齢の制限がなく、誰でも受験できます。高校生や大学生の受験も可能で、二次試験まで合格すれば免状交付(実務経験要件は免状申請時に別途必要な場合あり)が受けられます。申込は電気技術者試験センターの公式サイトから行い、ネット申込が400円安く案内も電子化されるため推奨です。
出題範囲(4科目+計算演習)
| 科目 | 試験時間 | 主な出題内容 |
|---|---|---|
| 理論 | 90分 | 電気回路・電磁気・電子回路・過渡現象・電気計測 |
| 電力 | 90分 | 発電(水力・火力・原子力・再エネ)・変電・送配電・電気材料 |
| 機械 | 90分 | 変圧器・回転機・パワエレ・自動制御・情報・電動力応用 |
| 法規 | 65分 | 電気事業法・電気設備技術基準・電技解釈・施設管理 |
電験三種より計算問題の難度・記述深度ともに一段上で、特に過渡現象・対称座標法・パークの変換・ベクトル軌跡などは二種固有テーマです。各章の詳細な攻略法は以下の章別ページで解説しています。
独学ロードマップ(理論→電力→機械→法規→計算演習)
1理論を最優先で完成(2〜3ヶ月)
理論は他3科目の土台です。電験三種理論の復習からスタートし、過渡現象・ラプラス変換・電磁界の波動・電子回路(OPアンプ・差動増幅)を新規に積み上げます。微分方程式とフェーザ表現の理解が鍵。
2電力を並行スタート(2〜3ヶ月)
発電(水力・火力・原子力・再エネ)と送配電が二大柱。対称座標法による短絡電流・地絡電流計算、安定度(同期化力・等面積法)、絶縁設計が頻出です。電気材料は丸暗記で得点源化できます。
3機械を仕上げる(2〜3ヶ月)
変圧器・誘導機・同期機・直流機にパワエレと自動制御が加わります。ボード線図・伝達関数・パークの変換・PWMインバータが二種固有テーマ。情報分野(論理回路・2進数)は得点源として固めましょう。
4法規を直前1〜2ヶ月で集中
暗記中心のため学習が早すぎると忘れます。電気事業法・電技・電技解釈の条文と数値、施設管理の計算問題(B種接地・需要率・負荷率・不等率)を直前期に集中学習。
5計算演習で得点を底上げ(1〜2ヶ月)
4科目通しの計算問題集を3周以上反復します。過渡現象・対称座標法・安定度・制御理論の典型パターンを手で書き切れるまで反復するのが合格者の共通項です。
学習時間と科目合格制度を活用したスケジュール
電気系出身で電験三種保有の方は約400時間、初学者は600〜800時間が目安。1年で4科目一発合格は難しいため、科目合格制度(3年有効)を前提に2〜3年計画を立てます。
| 計画 | 1年目 | 2年目 | 3年目 |
|---|---|---|---|
| 得意科目先行型 | 理論・法規 | 電力・機械 | 残科目再挑戦 |
| 計算先行型 | 理論・機械 | 電力・法規 | 残科目再挑戦 |
| 1年集中型 | 4科目一括 | 不合格科目のみ | — |
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当サイトの一問一答演習の使い方
当サイトの電験二種一次 一問一答は、理論・電力・機械・法規の4科目について頻出論点を肢別問題化しています。テキストで概念を理解した直後にスマホで一問一答→週末に過去問という流れにすると、定着率が大幅に向上します。間違えた問題は自動で復習リストに溜まるため、弱点補強にも有効です。
おすすめ参考書・問題集
電験二種一次は専門書が比較的限定されるため、定評あるシリーズを軸に過去問を揃えるのが鉄則です。書影・著者・出版社情報付きで詳しく確認できます。
関連資格・キャリアパス
電験二種は特別高圧需要家の主任技術者となれる上位資格。前後の電気系資格と組み合わせることで設備管理キャリアの幅が大きく広がります。
- 第一種電気主任技術者(電験一種・一次) - 二種の直接的な上位資格。電圧無制限で全ての事業用電気工作物を保安監督でき、発電所・送配電・大規模工場の主任技術者になれる電気主任技術者の最頂点。二種合格者なら 500-800 時間でステップアップ可能
- 第三種電気主任技術者(電験三種) - 二種の前段資格。三種で電気理論の基礎を固めてから二種へ進むのが王道ルート
- 建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) - 大規模特定建築物の維持管理を統括。電験二種と並んでビル管理職キャリアの上限を引き上げる
- エネルギー管理士 - 省エネ法に基づく工場等の管理者資格。電験二種と出題範囲が重複し、ダブル取得で大規模工場の電気・省エネ両面を担える
- 1級電気工事施工管理技士 - 電気工事の施工管理上位資格。電験二種の保安監督と組合せれば大規模電気設備の保安+施工管理を一人で担える
- 第一種電気工事士 - 自家用電気工作物(最大500kW未満)の工事資格。保安監督側の電験二種と工事側の一種を持つと現場の実務範囲が最大化
まとめ
- 電験二種一次は17万V未満の特別高圧設備まで保安監督できる上位資格の関門
- 合格率平均28.7%、学習時間は電気系出身400時間/初学者600〜800時間
- 理論→電力・機械→法規→計算演習の順で積み上げる
- 科目合格制度(3年有効)を前提に2〜3年計画で全科目合格を目指す
- 定評ある参考書+過去問10年分+当サイト一問一答の3本柱が鉄板
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