資格道場
📊 ログイン 無料登録

日本語検定4級「文法」の出題ポイント

日本語検定4級の「文法」領域では、品詞の見分け、動詞の活用、助詞の使い分け、主語・述語・修飾語の係り受け、受身や使役の表し方、そして「ら抜き言葉」の判別といった、中学校で学ぶ基本文法が問われます。どれも難しい専門用語を覚えるというより、「言葉と言葉のつながり方」を正しくとらえられるかがカギです。この記事では、4級で出やすい文法ポイントをやさしい例文とともに整理します。

※出題範囲は変わる場合があります。最新情報は必ず日本語検定委員会 公式情報でご確認ください。

1. 品詞を見分ける

文法の基本は、単語が文の中でどんなはたらきをするか=品詞を見分けることです。4級でよく出る品詞を整理します。

品詞はたらき
名詞物事の名前を表す本・学校・友だち
動詞動作や存在を表す(言い切りはウ段)走る・食べる・ある
形容詞様子を表す(言い切りが「い」)高い・楽しい
形容動詞様子を表す(言い切りが「だ」)静かだ・きれいだ
副詞主に用言を修飾するとても・ゆっくり
助詞言葉の関係を示す(付属語)が・を・に・は
助動詞意味を付け加える(付属語)れる・られる・ない・た

見分けのコツは言い切りの形です。動詞はウ段の音(〜u)で終わり、形容詞は「い」、形容動詞は「だ」で終わります。「きれいな花」の「きれいな」は、言い切ると「きれいだ」になるので形容動詞だと分かります。

2. 動詞の活用

動詞は、後ろに続く言葉によって形が変わります。これを活用といいます。4級では、活用の名前(未然・連用…)よりも、正しい形に直せるかが問われます。

続く言葉例(書く)例(食べる)
〜ない書かない食べない
〜ます書きます食べます
言い切り書く食べる
〜とき書くとき食べるとき
〜ば書けば食べれば

「書く」のように語尾だけが五十音のア〜オ段で変わるものを五段活用、「食べる」「見る」のように「e段+る」「i段+る」で変わるものを一段活用と呼びます。なお「来る」「する」は特別な変わり方をする不規則な動詞です。

3. 助詞の用法

助詞は短い言葉ですが、文の意味を大きく左右します。4級では「が・を・に・へ・で・と・は・も」などの使い分けが出ます。

「は」と「が」のちがいはよく問われます。「」はその文で何について述べるか(話題)を示し、「」は新しい情報としての主語を示すことが多い、と覚えておくと選びやすくなります。

4. 主語・述語・修飾の係り受け

「だれが(何が)」が主語、「どうする・どんなだ・何だ」が述語です。文が長くなると、主語と述語が対応しているか、修飾語がどの言葉にかかるかを問われます。

係り受けの問題では、修飾語のすぐ後ろではなく、意味のうえでつながる言葉を探すのがコツです。「白い 犬の しっぽ」では「白い」が「犬」か「しっぽ」かを文脈で判断します。

5. 受身・使役

助動詞「れる・られる」「せる・させる」で、動作の表し方が変わります。

言い方意味
受身(れる・られる)動作を受ける先生にほめられる
使役(せる・させる)動作をさせる弟に手伝わせる

同じ「られる」でも、受身・尊敬・可能・自発と複数の意味があります。4級では文脈から「動作を受けている(受身)」かどうかを見分けられれば十分です。

6. ら抜き言葉

「食べれる」「見れる」のように、本来「られる」とすべきところで「ら」を抜いてしまう言い方を「ら抜き言葉」といい、書き言葉や試験では誤りとされます。

見分け方は、その動詞が一段活用か五段活用かです。一段活用(食べる・見る・起きる)は「られる」が正しく、「ら」を抜くと誤りになります。

7. 例題で確認

 次の文の――線部「静かな」の品詞を答えなさい。「静かな 教室で 本を 読む。」

答え:形容動詞。言い切ると「静かだ」になるため形容動詞です。「静かな」は連体形で、「教室」を修飾しています。

8. 自立語と付属語

単語は、それだけで意味が分かる「自立語」と、ほかの言葉にくっついて使う「付属語」に分けられます。この区別ができると、文の組み立てが見えやすくなります。

種類特徴
自立語単独で意味が分かる名詞・動詞・形容詞・副詞 など
付属語自立語にくっついて使う助詞(が・を・に)・助動詞(れる・ない・た)

たとえば「犬が走った」は、「犬(名詞)+が(助詞)+走っ(動詞)+た(助動詞)」と分けられます。「が」「た」は単独では意味をなさない付属語です。

9. 文の組み立て(文節・単語)

文は、意味を壊さずに区切れる最小のまとまり「文節」に分けられます。文節の切れ目には「ね」を入れて確かめられます。

文節どうしの関係には、主語・述語の関係、修飾・被修飾の関係、並立(〜と〜)の関係などがあります。4級では、どの文節がどの文節にかかるかを問う係り受けの問題でこの知識を使います。

10. 学習のコツ

文法は規則がはっきりしているので、パターンを覚えれば安定して得点できます。短い例文を自分で作って品詞や文節に分ける練習をすると、理解がぐっと深まります。最後は一問一答でくり返し確認しましょう。

この章を一問一答で練習!
日本語検定4級 (文法) の一問一答 →

この資格の関連記事

日本語検定4級の勉強法・対策ガイド【6領域を攻略】
日本語検定(語検)4級(中学卒業程度)に合格するための勉強法を6領域(敬語・文法・語彙・言葉の意味・漢字・表記)別に解説。認定率約85%・学習の進め方・対策のコツまで。
日本語検定4級の難易度と認定率【他級と比較】
日本語検定4級の難易度・認定率(約85%)を他級と比較して解説。認定/準認定の基準、領域別50%の最低基準、合格の目安をまとめます。
日本語検定4級の申込方法と受験の流れ【完全ガイド】
日本語検定4級の申込期間・受験料3,000円・試験時間50分・当日の流れ・個人/団体受検・合否発表までを解説します。
日本語検定4級のよくある質問15選
日本語検定4級の受験でよくある疑問を15問で解決。勉強時間・独学可否・認定率・受験資格・他級との違い・活かし方などを回答します。
日本語検定4級の用語集【敬語・文法・表記の重要語】
日本語検定4級で問われる敬語・文法・語彙・表記の重要用語を読み付きで解説。50語以上を整理した用語集です。
日本語検定4級の合格体験記
日本語検定4級に合格したモデルケースの体験記。学習期間・使った教材・6領域別の工夫・つまずきポイントを紹介します。
日本語検定4級の試験日程・申込スケジュール【2026年版】
日本語検定4級の試験日程(年2回・6月/11月)と申込期間、受験料3,000円、合否発表までの流れを2026年版でまとめます。
日本語検定4級の過去問・出題傾向【6領域+総合問題】
日本語検定4級の出題形式と傾向を6領域+総合問題ごとに解説。公式過去問題集の活用法と一問一答での対策法を紹介します。
日本語検定4級は学習・進路にどう役立つ?
日本語検定4級の活かし方を解説。正しい日本語の力が、学習・進学・仕事の場面でどう役立つかを整理します。
日本語検定4級の対策法・教材比較【独学・公式テキスト】
日本語検定4級の対策を独学・公式テキスト・通信講座などで比較。公式テキスト→過去問題集→一問一答の使い分けを解説します。
日本語検定4級「敬語」の出題ポイント
日本語検定4級の敬語領域の頻出ポイントを体系的に解説。出題のパターンと対策のコツ、例題で理解を深めます。
日本語検定4級「語彙」の出題ポイント
日本語検定4級の語彙領域の頻出ポイントを体系的に解説。出題のパターンと対策のコツ、例題で理解を深めます。
日本語検定4級「言葉の意味」の出題ポイント
日本語検定4級の言葉の意味領域の頻出ポイントを体系的に解説。出題のパターンと対策のコツ、例題で理解を深めます。
日本語検定4級「漢字」の出題ポイント
日本語検定4級の漢字領域の頻出ポイントを体系的に解説。出題のパターンと対策のコツ、例題で理解を深めます。
日本語検定4級「表記」の出題ポイント
日本語検定4級の表記領域の頻出ポイントを体系的に解説。出題のパターンと対策のコツ、例題で理解を深めます。
日本語検定4級のおすすめ参考書【公式テキスト・問題集・過去問】
日本語検定4級の対策におすすめの公式テキスト・問題集・過去問を用途別に比較。各書籍の特徴と使い分け、独学での進め方を解説します。
「日本語検定公式テキスト・例題集 「日本語」中級 増補改訂版」徹底レビュー【日本語検定4級の公式テキスト】
日本語検定4級対策の公式テキスト「日本語検定公式テキスト・例題集 「日本語」中級 増補改訂版」を徹底レビュー。構成・特徴・使い方と、6領域をどう学べるかを解説します。
無料登録で学習データを永続保存
今の記録はこの端末限定。無料の会員登録で、どの端末でもデータを引き継げます。
無料登録

この資格と一緒に取られる資格

🧯
日本語検定 3級
300問 合格率52%
🌊
日本語検定 5級
300問 合格率83%
💥
日本語検定 2級
375問 合格率21%
🔥
HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1
488問
HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2
375問
💻
消防設備士 乙種6類
300問 合格率38.5%