危険物取扱者 乙種2類「第2類危険物 発展問題」の一問一答
📖 危険物取扱者 乙種2類「第2類危険物 発展問題」の全74問と解説(一覧)
危険物取扱者 乙種2類の第2類危険物 発展問題に関する一問一答(全74問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
-
問1.第2類危険物は可燃性固体であり、比較的低い温度で着火しやすく、燃焼速度が速い性質を持つ。
正解:○(正しい)
解説:第2類危険物(可燃性固体)は火源があれば容易に着火し、燃焼速度が速いという共通性質を持ちます。引火性固体・赤りん・硫黄等いずれも該当します。
-
問2.第2類危険物はいずれも酸化されやすい物質であるため、酸化剤との接触・混合は厳禁である。
正解:○(正しい)
解説:第2類は酸化されやすい還元性物質のため、第1類(酸化性固体)・第6類(酸化性液体)等の酸化剤との接触で発火・爆発の危険があります。混載・近接保管禁止です。
-
問3.三硫化りん(P4S3)は白色の結晶で、水に容易に溶けて毒性のない水溶液を生成する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。三硫化りんは黄色結晶で、水・熱湯と反応して有毒な硫化水素(H2S)と亜りん酸を発生します。正しくは「黄色結晶で水と反応してH2S発生」です。
-
問4.五硫化りん(P2S5)は水分や湿気と反応して硫化水素(H2S)を発生するため、密封・乾燥保管が必要である。
正解:○(正しい)
解説:五硫化りんは水・湿気と容易に反応してH2S(有毒・可燃性ガス)とりん酸を生じます。湿気を避け密封容器で乾燥した冷暗所に保管します。
-
問5.七硫化りん(P4S7)は冷水でも激しく反応して大量の硫化水素を瞬時に発生する、最も水反応性の高い硫化りんである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。七硫化りんの水との反応はゆるやかで、冷水では分解しにくく熱湯でようやく分解しH2Sを発生します。最も水反応性が高いのは五硫化りん(P2S5)です。正しくは「冷水では分解しにくい」です。
-
問6.硫化りん類は燃焼すると有毒な五酸化二りん(P2O5)と二酸化硫黄(SO2)を発生するため、消火活動時は呼吸保護具が必要である。
正解:○(正しい)
解説:硫化りんの燃焼ガスはP2O5(刺激性)とSO2(有毒)を含み、吸入すると呼吸器障害を起こします。消火・救助時は防毒マスク等の呼吸保護具が必須です。
-
問7.赤りんは黄りんの同素体であり、黄りんと同様に空気中で自然発火する性質を持つ。
正解:×(誤り)
解説:誤り。赤りんは黄りん(第3類自然発火性)の同素体ですが、安定で空気中で自然発火しません。発火点は約260℃で火源が必要です。正しくは「自然発火しない」です。
-
問8.赤りんは暗赤色の粉末で、水・二硫化炭素には溶けないが、燃焼すると有毒な五酸化二りん(P2O5)を発生する。
正解:○(正しい)
解説:赤りんは暗赤色粉末、水・CS2不溶。燃焼でP2O5の白煙(刺激性・有毒)を発生します。マッチの側薬等に用いられます。
-
問9.硫黄は二硫化炭素には溶けず、水には容易に溶解する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。硫黄は水に不溶、二硫化炭素(CS2)に可溶です。トルエン・ベンゼンにも溶けます。正しくは「水不溶・CS2可溶」です。
-
問10.硫黄は燃焼すると青色の炎をあげ、有毒な二酸化硫黄(SO2)を発生する。
正解:○(正しい)
解説:硫黄の燃焼炎は青色で、SO2(亜硫酸ガス・有毒)を発生します。粉じん状の硫黄は粉じん爆発の危険もあります。
-
問11.硫黄には運搬容器の特例はなく、必ず鋼製ドラム缶等の金属容器に密封しなければ運搬できない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。硫黄には特例があり、塊状は麻袋・わら袋、粉末状は二層以上のクラフト紙袋等での運搬・貯蔵が認められています。正しくは「麻袋・わら袋・クラフト紙袋等の特例あり」です。
-
問12.鉄粉とは、目開き53μmのふるいを通過するものが50%以上のものをいう。
正解:○(正しい)
解説:正しい。消防法上、鉄粉は『目開き53μmのふるいを通過するものが50%以上のもの』をいう(53μmのふるい通過分が50%未満のものは消防法上の鉄粉に該当せず危険物から除外される)。
-
問13.鉄粉は希塩酸・希硫酸等の酸と接触すると水素を発生する性質はなく、酸との混合保管も問題ない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。鉄粉は希酸と反応してH2を発生します(Fe+2HCl→FeCl2+H2)。発生H2は引火・爆発の危険があり、酸との接触は厳禁です。正しくは「酸と反応してH2発生・接触厳禁」です。
-
問14.金属粉とは、アルカリ金属・アルカリ土類金属・鉄粉・マグネシウム以外の金属の粉のうち、目開き150μmのふるいを通過するものが50%以上のものをいう。
正解:○(正しい)
解説:法令上の金属粉は、アルカリ金属・Mg・鉄粉等以外の金属粉で、150μm通過50%以上が危険物。代表例はアルミニウム粉・亜鉛粉です。銅粉・ニッケル粉は除外されます。
-
問15.アルミニウム粉は乾燥状態でも湿気のある空気中でも安定で、火源がない限り発火する危険性はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。アルミニウム粉は微粉状で空気中に飛散すると粉じん爆発の危険があり、湿気・水と反応してH2を発生します。正しくは「水・湿気で水素発生、粉じん爆発の危険」です。
-
問16.亜鉛粉は酸・アルカリのいずれとも反応して水素を発生する両性金属粉である。
正解:○(正しい)
解説:亜鉛は両性金属で、酸(HCl)ともアルカリ(NaOH)とも反応してH2を発生します。湿気でも徐々に反応するため乾燥保管が必要です。
-
問17.マグネシウムは銀白色の軽金属で、燃焼時に強い白光と高温を発する。
正解:○(正しい)
解説:Mgは銀白色の軽金属、燃焼時に約3000℃の高温と強烈な白光(紫外線含む)を発します。閃光信号弾・花火に利用される性質です。
-
問18.マグネシウムは湿った炭酸ガス(CO2)中では燃焼が停止するため、二酸化炭素消火器による消火が有効である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。Mgは高温下でCO2を還元し(2Mg+CO2→2MgO+C)、CO2中でも燃焼継続します。CO2消火器はMg火災に不適。正しくは「CO2消火不可」です。
-
問19.マグネシウムは水と反応して水素を発生し、発生熱で水素に着火する危険があるため、注水消火は厳禁である。
正解:○(正しい)
解説:Mg+2H2O→Mg(OH)2+H2の反応で水素発生、反応熱で着火・爆発の危険があります。Mg火災への注水は厳禁で、乾燥砂・金属火災用粉末消火薬剤を使用します。
-
問20.引火性固体とは、固形アルコールその他1気圧において引火点が40℃未満のものをいう。
正解:○(正しい)
解説:引火性固体は法令上「固形アルコールその他1気圧において引火点40℃未満の固体」と定義されます。ゴムのり・ラッカーパテ等が該当します。
-
問21.ゴムのりは加硫処理された硬質ゴム塊で、揮発性溶剤を含まず引火性蒸気を発生しない物質である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ゴムのりは生ゴムをガソリン・ベンジン等の揮発性溶剤に溶かした糊状物質で、常温で引火性蒸気を発生します。正しくは「揮発性溶剤を含み引火性蒸気を発生」です。
-
問22.固形アルコールはメタノール・エタノールを凝固剤で固めたもので、引火点が高く常温では引火しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。固形アルコール(燃料用固形燃料)はメタノール等を含み、常温で蒸気を発生し容易に引火します。引火点40℃未満で「火気厳禁」です。正しくは「常温で引火する」です。
-
問23.ラッカーパテはニトロセルロース・有機溶剤等を含む下地補修用パテで、引火性固体に分類される。
正解:○(正しい)
解説:ラッカーパテはトルエン・酢酸エチル等の有機溶剤を含み、引火点が40℃未満となるため引火性固体(第2類)に分類されます。
-
問24.第2類危険物の指定数量は、硫化りん・赤りん・硫黄が100kg、鉄粉・金属粉・マグネシウムが500kg、引火性固体が1,000kgである。
正解:○(正しい)
解説:指定数量は危険度に応じ、硫化りん類・赤りん・硫黄が100kg、鉄粉・金属粉・Mgが500kg、引火性固体が1,000kg(最大)。覚え方は「100→500→1,000」です。
-
問25.鉄粉・金属粉・マグネシウムは、水との反応で水素を発生するため注水消火は禁忌であり、乾燥砂・膨張ひる石・金属火災用粉末消火薬剤による窒息消火を行う。
正解:○(正しい)
解説:金属火災(鉄粉・Al粉・Zn粉・Mg)は注水でH2発生・爆発の危険があるため禁水。乾燥砂・乾燥珪藻土・膨張ひる石・膨張真珠岩・金属火災用粉末消火剤で被覆窒息消火します。
-
問26.赤りん・硫黄の火災に対しては、注水によって反応・爆発する危険があるため水系消火剤は厳禁である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。赤りん・硫黄は水と反応しないため、大量の水・泡による冷却消火が有効です。注水禁忌は金属粉・Mg・鉄粉等の金属火災です。正しくは「水・泡による冷却消火が有効」です。
-
問27.硫化りん類の火災では水の使用は厳禁で、乾燥砂のみで消火する必要がある。
正解:×(誤り)
解説:誤り。硫化りんは粉末状で水で湿らせると分解しH2Sを発生しますが、火災時の消火には乾燥砂のほか、不活性ガス(窒素)も使用可能です。注水は分解促進するため避けますが「乾燥砂のみ」ではありません。正しくは「乾燥砂・不活性ガス等」です。
-
問28.引火性固体の火災では、二酸化炭素・粉末・泡・乾燥砂のいずれも有効な消火手段となり得る。
正解:○(正しい)
解説:引火性固体(ゴムのり・固形アルコール等)は第4類同様の引火性蒸気が原因のため、CO2・粉末・泡・乾燥砂による窒息消火が有効です。
-
問29.第2類危険物の運搬容器に表示する注意事項のうち、「火気注意」は赤りん・硫黄・硫化りんに、「火気厳禁」は引火性固体に表示する。
正解:○(正しい)
解説:運搬容器の注意事項は、赤りん・硫黄・硫化りんが「火気注意」、引火性固体が「火気厳禁」、鉄粉・金属粉・Mgが「火気注意」「禁水」の併記です。
-
問30.鉄粉・金属粉・マグネシウムの運搬容器表示は「火気注意」のみで足り、「禁水」の表示は不要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。鉄粉・金属粉・Mgは水と反応するため「火気注意」と「禁水」の併記が必須です。正しくは「火気注意+禁水の併記」です。
-
問31.第2類危険物は第4類(引火性液体)との混載が認められている。
正解:○(正しい)
解説:運搬時の混載可否で、第2類は第4類・第5類との混載が可能(指定数量1/10以下を除く)。第1類(酸化性固体)・第3類・第6類との混載は禁止です。
-
問32.第2類危険物は第1類(酸化性固体)との混載が認められている。
正解:×(誤り)
解説:誤り。第2類(還元性)と第1類(酸化性)は反応して発火・爆発の危険があるため混載禁止。正しくは「第1類との混載は禁止」です。
-
問33.第2類危険物の貯蔵は、酸化剤との接触を避け、火気・衝撃・摩擦を避けて冷暗所に密封・密栓保管するのが基本である。
正解:○(正しい)
解説:第2類の貯蔵原則は、酸化剤との隔離、火気・摩擦・衝撃の回避、冷暗所での密栓保管。特に金属粉類は防湿、硫化りんは防水が重要です。
-
問34.硫黄を粉末状で大量に取り扱う場合、静電気による粉じん爆発の危険があるため、設備の接地・湿度管理が必要である。
正解:○(正しい)
解説:粉末硫黄は浮遊状態で粉じん爆発の危険があります。静電気蓄積防止のため設備のアース、空気の湿度70%以上維持、火気管理が重要です。
-
問35.アルミニウム粉はハロゲン元素(塩素・臭素)と接触しても安定で、ハロゲン化合物の溶剤と混合しても問題ない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。Al粉はハロゲンと激しく反応し発火する危険があります。四塩化炭素等のハロゲン化溶剤との接触・消火使用は禁忌。正しくは「ハロゲンと反応・発火」です。
-
問36.マグネシウムは粒度が小さいほど(粉末状ほど)危険性が高く、塊状(インゴット)よりも発火しやすい。
正解:○(正しい)
解説:Mgは粒径が小さいほど比表面積が大きく、酸化反応が急速に進行するため発火・爆発の危険性が増します。塊状Mgは比較的安全ですが粉末Mgは特に危険です。
-
問37.赤りんに微量の黄りんが不純物として混入しても、黄りんは安定なため自然発火等の危険性は変わらない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。黄りんは第3類の自然発火性物質で、赤りんに混入すると自然発火・空気酸化の危険性が増します。正しくは「黄りん混入で自然発火の危険が増す」です。純度管理が重要です。
-
問38.硫黄を高温で溶融させ取り扱う場合、流動硫黄(液体硫黄)の温度は常に250℃を超えるよう加熱しなければならない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。溶融硫黄の取扱温度は120〜150℃程度(融点約115℃)の低温溶融が一般的で、250℃を超えると粘性増加・有害ガス発生の危険があります。正しくは「150℃前後で低温保持」です。
-
問39.硫化水素(H2S)は無色・卵の腐ったような臭気を持つ有毒ガスで、空気より重く低所に滞留する。
正解:○(正しい)
解説:H2Sは硫化りんの分解で発生する有毒ガス。比重1.19(空気より重い)、腐卵臭、低所滞留性、可燃性。換気・呼吸保護が必要です。
-
問40.二酸化硫黄(SO2)は無臭の不燃性ガスで、人体への影響はなく換気の必要性も低い。
正解:×(誤り)
解説:誤り。SO2(亜硫酸ガス)は刺激臭の有毒ガスで、目や呼吸器に強い刺激作用を持ち、長時間吸入で気管支炎・肺水腫を起こします。正しくは「刺激臭・有毒・要換気」です。
-
問41.引火性固体は引火点が高く、第4類(引火性液体)とは性質が全く異なり、第4類用の消火法は適用できない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。引火性固体は引火点40℃未満で蒸気が引火する点が第4類と類似します。CO2・粉末・泡等の第4類同様の窒息消火が有効です。正しくは「第4類と類似・第4類用消火法が有効」です。
-
問42.亜鉛粉・アルミニウム粉は水と接触しても水素を発生しないため、注水消火が可能である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。Al粉・Zn粉は水(特に高温水蒸気)と反応してH2を発生します。注水消火はH2引火・爆発の危険があり禁忌。正しくは「水と反応・注水禁忌」です。
-
問43.粉じん爆発を防ぐためには、空気中の粉じん濃度を爆発下限界以下に保つことが重要である。
正解:○(正しい)
解説:粉じん爆発は粉じん濃度が爆発範囲内のときに発生。下限界以下に維持するため、換気・集じん・湿式作業・粉じん発生抑制が必要です。
-
問44.三硫化りんの発火点は約500℃と非常に高く、第2類危険物の中で最も発火点が高い物質である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。三硫化りん(P4S3)の発火点は約100℃で、第2類危険物の中で最も低い部類です。摩擦・衝撃にも敏感でマッチ頭薬に使われます。正しくは「発火点約100℃・第2類で最低クラス」です。
-
問45.金属粉の貯蔵では、容器を密栓し湿気との接触を避け、酸・水分・酸化剤・ハロゲン類との混置を厳禁とする。
正解:○(正しい)
解説:金属粉(Al・Zn)は湿気・酸・ハロゲン・酸化剤と反応する性質があり、密栓・乾燥・冷暗所保管、危険物との隔離が必要です。
-
問46.赤りんを工業的に大量保管する場合、貯蔵タンクに窒素等の不活性ガスを充填する必要は特にない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。赤りんは長期保管中の空気・湿気酸化を防ぐため、不活性ガス(窒素)封入や密閉容器保管が推奨されます。特に微粉赤りんは酸化発熱の危険があり、不活性化が必要。正しくは「不活性ガス封入が必要」です。
-
問47.マグネシウム合金(Mg-Al合金等)の切削加工で生じる切粉は、塊状本体より発火しやすく、自然発火の危険もある。
正解:○(正しい)
解説:Mg合金切粉は比表面積が大きく油分・湿気を含むため、自然発火・摩擦発火の危険性が塊体より格段に高くなります。回収管理が重要です。
-
問48.硫黄の燃焼で生じる気体はすべて無害な水蒸気と二酸化炭素のみであり、消火活動中に呼吸保護具は不要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。硫黄燃焼ではSO2(亜硫酸ガス・有毒)が主生成物で、一部SO3も生じます。これらは水と反応してH2SO3・H2SO4となります。正しくは「SO2・SO3発生・呼吸保護必須」です。
-
問49.引火性固体を貯蔵する場所では、容器を密栓して常温で蒸気の発生を抑制し、火気・静電気を避ける必要がある。
正解:○(正しい)
解説:引火性固体は常温で可燃性蒸気を発生するため、密栓貯蔵で蒸気漏れ防止、火気・静電気・摩擦の遮断が必須です。換気にも配慮します。
-
問50.鉄粉の火災では、注水によって急速冷却して消火するのが最も効果的である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。鉄粉は高温時に水と反応してH2を発生(3Fe+4H2O→Fe3O4+4H2)し、爆発の危険があります。正しくは「乾燥砂・金属火災用粉末消火剤による窒息消火」です。
-
問51.硫黄の融点は約115℃、発火点は約230℃で、加熱により容易に溶融・発火する。
正解:○(正しい)
解説:硫黄の融点は約115℃、発火点は約230℃。比較的低温で溶融し、その後容易に発火するため加熱取扱では温度管理が重要です。
-
問52.アルミニウム粉が燃焼すると、酸化アルミニウム(Al2O3)の白い煙を生じる。
正解:○(正しい)
解説:4Al+3O2→2Al2O3の反応で白色の酸化アルミニウム煙を発生。Al2O3は刺激性があり、吸入で呼吸器障害(じん肺等)を起こす可能性があります。
-
問53.第2類危険物の保管では、温度が高い場所のほうが酸化反応を抑えるため安全である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。温度上昇は酸化反応・発火の危険を増大させます。第2類は冷暗所保管が原則で、高温は禁忌です。正しくは「冷暗所保管が原則」です。
-
問54.次のうち、第2類危険物の品名として誤っているものはどれか。
- ア.硫化りん
- イ.黄りん
- ウ.硫黄
- エ.鉄粉
正解:イ.黄りん
解説:第2類危険物の品名は、硫化りん・赤りん・硫黄・鉄粉・金属粉・マグネシウム・引火性固体の7品名。黄りんは第3類(自然発火性物質)に分類されます。
-
問55.第2類危険物のうち指定数量100kgのものはどれか。
- ア.鉄粉
- イ.マグネシウム
- ウ.赤りん
- エ.引火性固体
正解:ウ.赤りん
解説:指定数量100kg:硫化りん・赤りん・硫黄。500kg:鉄粉・金属粉・Mg。1,000kg:引火性固体。赤りんは100kgが正解です。
-
問56.硫化りんの水との反応で発生する有毒ガスはどれか。
- ア.アンモニア(NH3)
- イ.二酸化硫黄(SO2)
- ウ.塩化水素(HCl)
- エ.硫化水素(H2S)
正解:エ.硫化水素(H2S)
解説:硫化りん(三硫化・五硫化・七硫化)は水と反応して硫化水素(H2S)を発生します。H2Sは腐卵臭の有毒・可燃性ガスで、呼吸器障害を起こします。
-
問57.赤りんの性状として正しいものはどれか。
- ア.暗赤色粉末で発火点約260℃
- イ.黄色結晶で水に可溶
- ウ.白色固体で自然発火する
- エ.無色液体で揮発性が高い
正解:ア.暗赤色粉末で発火点約260℃
解説:赤りんは暗赤色の粉末で、黄りんの同素体ですが安定で自然発火しません。発火点約260℃、水・CS2不溶。マッチの側薬等に使用されます。
-
問58.硫黄が燃焼して発生する有毒ガスとして正しいものはどれか。
- ア.一酸化炭素(CO)
- イ.二酸化硫黄(SO2)
- ウ.硫化水素(H2S)
- エ.アンモニア(NH3)
正解:イ.二酸化硫黄(SO2)
解説:硫黄燃焼の主生成物は二酸化硫黄(SO2)。亜硫酸ガスとも呼ばれ、刺激臭の有毒ガスで気道粘膜を傷害します。一酸化炭素は有機物の不完全燃焼で生成。
-
問59.次のうち法令上の鉄粉から除外されるものはどれか。
- ア.目開き53μmのふるい通過分50%以上の鉄粉
- イ.アトマイズ鉄粉(細粉)
- ウ.目開き53μmのふるい通過分50%未満の鉄粉
- エ.電解鉄粉(細粉)
正解:ウ.目開き53μmのふるい通過分50%未満の鉄粉
解説:法令上、目開き53μmのふるい通過分が50%未満の鉄粉は危険物から除外されます。粗粒の鉄粉や鉄屑は対象外。微粒粉が危険物として規制対象となります。
-
問60.法令上の金属粉に該当するものとして正しいものはどれか。
- ア.マグネシウム粉
- イ.銅粉
- ウ.ナトリウム粉
- エ.アルミニウム粉
正解:エ.アルミニウム粉
解説:法令上の金属粉はアルカリ金属・Mg・鉄粉等以外で粒度150μm通過50%以上のもの。Al粉・Zn粉が該当。銅粉・ニッケル粉は規制対象外、Na・Mgは別品名(第3類・第2類)です。
-
問61.マグネシウム火災への対応として最も適切なものはどれか。
- ア.乾燥砂・金属火災用粉末消火剤による窒息消火
- イ.大量注水による冷却消火
- ウ.二酸化炭素消火器による窒息消火
- エ.ハロゲン化物消火剤による抑制消火
正解:ア.乾燥砂・金属火災用粉末消火剤による窒息消火
解説:Mg火災はH2発生・CO2還元の危険があり、水・CO2・ハロゲン化物消火剤は不適。乾燥砂・膨張ひる石・金属火災用粉末消火剤による窒息消火が正解です。
-
問62.引火性固体に該当しないものはどれか。
- ア.ゴムのり
- イ.固形パラフィン
- ウ.ラッカーパテ
- エ.固形アルコール
正解:イ.固形パラフィン
解説:引火性固体は引火点40℃未満の固体で、ゴムのり・固形アルコール・ラッカーパテ等が該当。固形パラフィンはろうそく等の原料で引火点が高く、引火性固体には該当しません。
-
問63.第2類危険物の運搬容器の注意事項表示として正しい組合せはどれか。
- ア.赤りん:火気厳禁
- イ.引火性固体:禁水
- ウ.赤りん:火気注意
- エ.硫黄:禁水
正解:ウ.赤りん:火気注意
解説:運搬容器表示は、赤りん・硫黄・硫化りんが「火気注意」、引火性固体が「火気厳禁」、鉄粉・金属粉・Mgが「火気注意」+「禁水」。組合せの正答は赤りん→火気注意です。
-
問64.第2類危険物と混載できる類はどれか(指定数量1/10超の場合)。
- ア.第6類
- イ.第1類
- ウ.第3類
- エ.第4類
正解:エ.第4類
解説:運搬時混載可否で、第2類は第4類(引火性液体)・第5類(自己反応性物質)と混載可。第1類(酸化性固体)・第3類(自然発火性・禁水性)・第6類(酸化性液体)とは混載禁止です。
-
問65.硫化りんの保管方法として誤っているものはどれか。
- ア.水中に保管して空気を遮断する
- イ.密封して乾燥した冷暗所に保管する
- ウ.酸化剤との接触・近接保管を避ける
- エ.火気・摩擦・衝撃を避ける
正解:ア.水中に保管して空気を遮断する
解説:硫化りんは水・湿気で分解しH2S発生するため、密封・乾燥・冷暗所保管が原則。酸化剤との隔離も必須。水中保管は分解促進で誤りで、これは黄りん(第3類)の保管方法です。
-
問66.第2類危険物に共通する性質として誤っているものはどれか。
- ア.比較的低温で着火しやすい
- イ.酸化剤として他の物質を酸化する
- ウ.酸化されやすい還元性物質である
- エ.燃焼速度が速い
正解:イ.酸化剤として他の物質を酸化する
解説:第2類は可燃性固体で、酸化されやすく燃焼速度が速い還元性物質。「酸化剤として作用」は第1類・第6類の性質で誤りです。第2類はあくまで還元剤として作用します。
-
問67.硫黄の貯蔵において許される容器の特例として正しいものはどれか。
- ア.ガラス容器のみ可
- イ.金属製ドラム缶のみ可
- ウ.塊状は麻袋・わら袋、粉末は二層以上のクラフト紙袋等
- エ.プラスチック容器のみ可
正解:ウ.塊状は麻袋・わら袋、粉末は二層以上のクラフト紙袋等
解説:硫黄の例外規定で、塊状硫黄は麻袋・わら袋、粉末硫黄は二層以上のクラフト紙袋等で運搬・貯蔵可能。一般の危険物容器規定の例外となっています。
-
問68.次の物質と発生する主な有害ガスの組合せのうち、誤っているものはどれか。
- ア.硫化りん+水 → 硫化水素
- イ.硫黄燃焼 → 二酸化硫黄
- ウ.鉄粉+希塩酸 → 水素
- エ.アルミニウム粉+水 → 硫化水素
正解:エ.アルミニウム粉+水 → 硫化水素
解説:正しい組合せは、硫化りん+水→H2S、硫黄燃焼→SO2、鉄粉+酸→H2、Al粉+水→H2。アルミニウム粉が水と反応してH2Sを発生することはありません(H2が正)。
-
問69.第2類危険物の火災で、注水消火が不適切なものはどれか。
- ア.マグネシウム
- イ.硫黄
- ウ.赤りん
- エ.ラッカーパテ
正解:ア.マグネシウム
解説:鉄粉・金属粉(Al・Zn)・Mgは水と反応してH2発生・爆発の危険があり禁水。赤りん・硫黄・引火性固体・硫化りんは注水可(硫化りんは大量水なら可)。マグネシウムが正解です。
-
問70.次の発火点の数値と物質の組合せのうち、最も発火点が低いものはどれか。
- ア.赤りん(約260℃)
- イ.三硫化りん(約100℃)
- ウ.硫黄(約230℃)
- エ.マグネシウム(約473℃)
正解:イ.三硫化りん(約100℃)
解説:三硫化りん約100℃、赤りん約260℃、硫黄約230℃、マグネシウム約473℃。三硫化りんが第2類で最も発火点が低く、衝撃・摩擦にも敏感です。
-
問71.粉じん爆発を防ぐ対策として誤っているものはどれか。
- ア.粉じんの発生を抑制する
- イ.設備を接地して静電気を除去する
- ウ.空気の流速を上げて粉じんを積極的に舞い上げる
- エ.適切な換気で粉じん濃度を下げる
正解:ウ.空気の流速を上げて粉じんを積極的に舞い上げる
解説:粉じん爆発対策は、粉じん発生抑制・換気・集じん・湿度管理・接地(静電気除去)等。空気の流速を上げて粉じんを舞い上げると爆発範囲内濃度に達しやすくなり逆効果で誤りです。
-
問72.次のうち、第2類危険物の燃焼時に発生する有毒ガスとして該当しないものはどれか。
- ア.二酸化硫黄(SO2)
- イ.硫化水素(H2S)
- ウ.五酸化二りん(P2O5)
- エ.シアン化水素(HCN)
正解:エ.シアン化水素(HCN)
解説:第2類燃焼時の有毒ガスは、SO2(硫黄・硫化りん)、P2O5(赤りん・硫化りん)、H2S(硫化りん+水)、金属酸化物煙(金属粉・Mg)。シアン化水素(HCN)は窒素含有有機物で生じ、第2類からは発生しません。
-
問73.マグネシウムの性質として誤っているものはどれか。
- ア.二酸化炭素中では速やかに燃焼が停止する
- イ.二酸化炭素中でも燃焼を継続する
- ウ.銀白色の軽金属である
- エ.水と反応して水素を発生する
正解:ア.二酸化炭素中では速やかに燃焼が停止する
解説:Mgは銀白色軽金属、燃焼で白光発生、水・酸と反応してH2発生、CO2中でも燃焼継続(2Mg+CO2→2MgO+C)。「CO2中で燃焼停止」は誤りで、CO2消火器は使えません。
-
問74.硫化りん類のうち、最も水との反応性が高いものはどれか。
- ア.三硫化りん(P4S3)
- イ.五硫化りん(P2S5)
- ウ.七硫化りん(P4S7)
- エ.いずれも同程度
正解:イ.五硫化りん(P2S5)
解説:硫化りんの水との反応性は、三硫化りん(P4S3)<七硫化りん(P4S7)<五硫化りん(P2S5)。五硫化りんは冷水でも容易に反応しH2Sを発生する反応性が最も高い物質です。