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ITパスポート試験 2026年度(令和8年度) 公開問題
100問 ・ 目安 正答率60%
ITパスポートの2026年度(令和8年度) 公開問題で実際に出題された全100問を、1問ずつその場で答え合わせしながら演習できます。合否の目安は正答率60%(演習の目安)。各問に正解と、なぜその選択肢になるのかの解説を付けています。
本試験の合格基準:総合評価点600点以上かつ分野別評価点(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)がそれぞれ300点以上で合格(各1,000点満点・IRT方式)。
この回:基準は同じ(総合600点以上・分野別各300点以上/1,000点満点・IRT)。評価点はIRTで算出され、正答率60%と同じではない。本試験では100問中、総合評価は92問で行い、残り8問は今後の出題のための評価用(採点対象外)。
出典:iパス(ITパスポート試験)試験内容・出題範囲。このページの「目安 正答率60%」は演習の目安で、本試験の採点方法とは異なります。
この回は 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) が公開する本試験問題を、当サイトがその場で答え合わせできる一問一答形式に再編し、公式には付いていない「正解の根拠・各選択肢の解き方」の解説を追記したものです。原題の出典は各問に明記しています。
過去問の解答結果は学習記録・段位には反映されません。過去問は出題当時の法令・制度にもとづく問題を含むため、段位は継続して最新化している一問一答・模擬試験だけで判定しています。過去問を解かなくても段位で不利になることはありませんので、実力試しとして気軽にお使いください。
問 1
生成AIを用いた生成物の取扱いに関して,既存の著作物の著作権者から許諾を得ることが必要となる可能性のあるものだけを,全て挙げたものはどれか。
a 好みのアーティストの楽曲に似た音楽が得られるように生成AIを用いて楽曲を生成し,その楽曲をインターネット上にアップロードし,無料で公開した。
b 好みのアーティストの楽曲に似た音楽が得られるように生成AIを用いて楽曲を生成し,その楽曲を自分のPC上に保管し,個人で視聴した。
c 生成AIで音楽を生成したところ,偶然好みのアーティストの楽曲に似た音楽が生成できたので,自分のPC上に保管し,個人で視聴した。
正解:ア
正解はア(aのみ)。著作権侵害は「既存著作物への依拠」「類似」「公衆への利用行為(アップロード等)」がそろって初めて問題となる。aは好みの楽曲に似せる意図(依拠)で生成し無料公開=公衆送信するため許諾が必要になり得る。bは似せて生成したが自分のPCで個人視聴するだけなので私的使用の複製(著作権法30条)に当たり許諾不要、cは偶然似ただけで依拠性がなく個人視聴のみのため許諾不要。したがって許諾が必要となり得るのはaだけ。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問1
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問 2
BYODに関する記述として,適切なものはどれか。
正解:ア
正解はア。BYOD(Bring Your Own Device)は、従業員が私物のスマートフォンやPCなどの端末を、会社の許可を得た上で業務に利用すること。イはRPA(ソフトウェアロボットによる定型作業の自動化)、ウはBPM(業務プロセスの継続的な改善・最適化)、エはBPR(業務プロセスの抜本的な再設計)の説明。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問2
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問 3
投資会社であるA社が,それぞれの投資戦略を採る場合の利益は,表のように予想される。A社がマクシミン戦略を採り,かつ,市況が好転した場合の利益はどれか。マクシミン戦略とは,戦略ごとに予想される利益の最小値が最も大きくなるように戦略を採用する理論である。
正解:ウ
正解はウ(5)。マクシミン戦略は各戦略の最悪ケース(最小利益)を比べ、その最小値が最も大きい戦略を選ぶ方法。戦略aの最小値は−15、戦略bの最小値は0なので、最小値が大きいbを採用する。その上で市況が好転した場合の利益は表よりb=5となる。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問3
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問 4
特定の目的の達成や課題の解決をテーマとして,ソフトウェアの開発者や企画者などが短期集中的にアイディアを出し合い,ソフトウェアの開発などの共同作業を行い,成果を競い合うイベントはどれか。
正解:イ
正解はイ。ハッカソンは「ハック」と「マラソン」を合わせた造語で、開発者や企画者が短期集中的にアイディアを出し合い、共同でソフトウェア開発などを行って成果を競うイベント。アのトレードフェアは見本市・展示会、ウのパネルディスカッションは討論形式の会議、エのレセプションは歓迎会・懇親会。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問4
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問 5
インターネットを利用した企業広告に関する新たなビジネスモデルを知的財産として出願し,コンピュータシステムとして実現した。このビジネスモデルを知的財産として,保護する法律はどれか。
正解:エ
正解はエ。コンピュータシステムとして実現された新規のビジネスモデル(技術的思想の創作)は、特許法の「ビジネスモデル特許」として保護される。アの意匠法は物品のデザイン、イの実用新案法は物品の形状・構造の考案、ウの著作権法は思想・感情の表現を保護する法律で、ビジネスモデルの保護には適さない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問5
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問 6
デジタルトランスフォーメーションに関する説明として,最も適切なものはどれか。
正解:エ
正解はエ。DX(デジタルトランスフォーメーション)は、デジタル技術が人間の生活やビジネスのあらゆる面に影響を与え、変革をもたらしていくこと。アはデジタルデバイド(情報格差)、イはデジタルネイティブ(生まれた時からデジタル機器に囲まれて育った世代)、ウはA/D変換(アナログ信号のデジタル化)の説明。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問6
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問 7
製品やサービスの価値を機能とコストの関係で把握し,価値の向上をはかる“バリューエンジニアリング”という手法がある。バリューエンジニアリングにおける価値,機能,コストの関係性を示すものとして,適切なものはどれか。
正解:イ
正解はイ。バリューエンジニアリング(VE)では、価値=機能/コストで表す。機能(性能・効用)を高めるかコストを下げれば価値が向上するという関係を示す。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問7
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問 8
IoTを利用したシステムの事例として,最も適切なものはどれか。
正解:ウ
正解はウ。IoTは機器にセンサーやネットワーク機能を持たせ、モノの状態をインターネット経由で収集・活用する技術。設備のセンサー情報をインターネット経由で集めスマートフォンで監視する事例が該当する。アはソーシャルレンディング(クラウドファンディング)、イは感情分析(テキストマイニング)、エはオンラインストレージの事例。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問8
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問 9
製品の製造に関連して発生する次の費用のうち,間接費だけを全て挙げたものはどれか。
a 完成した製品を検査する労務費
b 工場の電気供給設備を保守する労務費
c 製品の外注加工費
正解:イ
正解はイ(bのみ)。間接費は特定の製品に直接跡付けできない費用。bの工場の電気供給設備を保守する労務費は工場全体にかかるため間接費(間接労務費)。aの完成品を検査する労務費は特定製品に紐づく直接労務費、cの外注加工費は特定製品にかかる直接経費なので、いずれも直接費。よって間接費はbだけ。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問9
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 10
会議に関する記述のうち,ブレーンストーミングの進め方として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a 自由奔放なアイディアは控え,実現可能なアイディアの提出を求める。
b ほかのメンバーのアイディアに便乗した案であっても,とがめずに進める。
c メンバーから出されるアイディアの中で,テーマに適したものを選択しながら進める。
正解:エ
正解はエ(bのみ)。ブレーンストーミングの4原則は「批判厳禁・自由奔放・質より量・結合便乗」。aは自由奔放なアイディアを控える点が原則に反し不適切、cはテーマに適したものを選別しながら進める点が「批判厳禁」に反し不適切。bの他人の案への便乗は「結合便乗」に沿い適切。よってbだけが適切。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問10
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 11
プロサッカーチームのファンの集いで,人気のある選手が背広姿でサインをしている姿を撮影し,プリントしてフリーマーケットで販売した。この行為によって侵害されるおそれがある選手が有する権利として,最も適切なものはどれか。
正解:エ
正解はエ。著名人が持つ、肖像・氏名などが顧客吸引力を生む経済的価値を排他的に利用できる権利をパブリシティ権という。選手の肖像を無断で商品化・販売する行為はこれを侵害するおそれがある。アの意匠権はデザイン、イの商標権は商品・役務の識別標識、ウの著作権は表現の創作物を保護する権利で、本人の肖像の商用利用そのものを守る権利ではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問11
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 12
A社は,自社の業務プロセスの課題を抽出し,見直しをするために流れ図を用いて業務プロセスを可視化することにした。A社が流れ図の作成において利用する記述様式として,最も適切なものはどれか。
正解:エ
正解はエ。WFA(Work Flow Architecture)は業務の流れ(ワークフロー)を可視化する記述様式で、業務プロセスの課題抽出・見直しに用いる。アのCRUD図はデータへの生成・参照・更新・削除の対応関係、イのDMM(マンダラート)は発想支援、ウのE-R図はデータ間の関連を表す図。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問12
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 13
個人情報保護法に規定された匿名加工情報の説明として,最も適切なものはどれか。
正解:ウ
正解はウ。匿名加工情報は、個人情報を個人情報保護法に定める方法で加工し特定個人を識別できず復元もできないようにしたもので、一定のルールの下で本人の同意なく利活用できる。イは復元を担保する点が誤りで、復元できないのが匿名加工情報の要件(復元前提のものは別概念)。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問13
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 14
ISO 26000とは,組織の社会的責任についての国際規格である。ISO 26000で定められている,企業が果たすべき社会的責任を表す用語として,最も適切なものはどれか。
正解:ア
正解はア。ISO 26000(社会的責任に関する国際規格)で扱う、企業が果たすべき社会的責任を表す用語はCSR(Corporate Social Responsibility)。イのSDGsは持続可能な開発目標、ウのコーポレートガバナンスは企業統治、エのソーシャルメディアポリシーはSNS利用方針。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問14
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 15
マーケティングにおけるイノベーター理論では,新しい製品やサービスが普及していく過程に沿って,消費者を,イノベーター,アーリーアダプター,アーリーマジョリティ,レイトマジョリティ,ラガードという五つのグループに分ける。このとき,アーリーアダプターからアーリーマジョリティへの普及において生じる,越えることが困難な隔たりを表す用語として,最も適切なものはどれか。
正解:イ
正解はイ。イノベーター理論で、アーリーアダプター(初期採用者)とアーリーマジョリティ(前期多数派)の間にある、普及を阻む大きな溝をキャズムという。アのカニバリゼーションは自社製品同士の共食い、ウの死の谷は研究開発と事業化の間の困難、エのレッドオーシャンは競争の激しい既存市場。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問15
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 16
教師あり学習において,正解となる情報を付与する作業を表す用語として,最も適切なものはどれか。
正解:ア
正解はア。教師あり学習で、学習データに正解となる情報(ラベル)を付与する作業をアノテーションという。イのエンコードは符号化、ウのデータクレンジングはデータの誤り・重複の除去、エのフィルタリングは条件による選別。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問16
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 17
AIを利活用する上で留意すべき事項として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a AIの意図しない動作によって,人間の生命や身体などに危害を及ぼす可能性
b AIの判断に差別的な内容が含まれる可能性
c AIの判断にプライバシーの侵害となる内容が含まれる可能性
正解:イ
正解はイ(a,b,c)。AIの利活用では、意図しない動作による生命・身体への危害(a)、判断に差別的内容が含まれる可能性(b)、プライバシー侵害となる内容が含まれる可能性(c)のいずれも留意すべき事項であり、a,b,cすべてが該当する。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問17
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 18
コンカレントエンジニアリングを採用する目的として,最も適切なものはどれか。
正解:ア
正解はア。コンカレントエンジニアリングは、設計・製造など複数の工程を並行して進めることで、開発期間や納期の短縮を図る手法。イのセキュリティ、ウの省エネ性能、エの最新技術活用は主目的ではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問18
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 19
サーバ上にインストールされたアプリケーションソフトウェアを,インターネット経由で利用者に提供する事業者,又はそのサービス形態として,適切なものはどれか。
正解:ア
正解はア。ASP(Application Service Provider)は、サーバ上のアプリケーションソフトウェアをインターネット経由で利用者に提供する事業者やそのサービス形態。イのISPはインターネット接続サービス事業者、ウのアウトソーシングは業務外部委託、エのデータウェアハウスは分析用の大規模データ蓄積。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問19
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 20
システム開発におけるRFPの説明として,適切なものはどれか。
正解:イ
正解はイ。RFP(Request For Proposal=提案依頼書)は、発注者側が開発すべき情報システムの調達条件などをITベンダーに示し、提案を求めるために作成する文書。アはベンダー側の提案書、ウは共同で作る仕様・設計文書、エはユーザー部門から情報システム部門への社内向け要求(RFPは対ベンダー文書である点が異なる)。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問20
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 21
サイバーセキュリティ基本法の立法趣旨を説明したものはどれか。
正解:ウ
正解ウ。サイバーセキュリティ基本法は、サイバーセキュリティに関する施策の基本理念を定め、国及び地方公共団体の責務などを明らかにして、施策を総合的かつ効果的に推進することを目的とする法律である。アは不正アクセス禁止法、イはISMS/情報セキュリティ管理策の実践規範(ISO/IEC 27002等)、エは不正競争防止法(技術的制限手段の無効化規制)の趣旨。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問21
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 22
伝票入力処理などの定型的な事務作業を,ソフトウェアロボットに代替させることによって,自動化や効率化を図る手段として,最も適切なものはどれか。
正解:エ
正解エ。RPA(Robotic Process Automation)は、伝票入力などの定型的な事務作業をソフトウェアロボットに代替させ、自動化・効率化を図る仕組み。アのBPOは業務プロセスの外部委託、イのEUCはエンドユーザー自身によるシステム活用、ウのFAは工場の生産自動化を指す。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問22
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 23
インターネット広告の手法の一つである,リスティング広告に関する記述として,最も適切なものはどれか。
正解:イ
正解イ。リスティング広告(検索連動型広告)は、検索エンジンの利用者が検索ボックスに入力したキーワードに連動して、関連する広告を表示する手法。アは行動ターゲティング広告、ウは事前許諾に基づくオプトイン(パーミッション)メール広告、エはメールマガジン広告の説明。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問23
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 24
コーポレートガバナンスの説明として,適切なものはどれか。
正解:ア
正解ア。コーポレートガバナンス(企業統治)とは、株主をはじめとする利害関係者による経営者への監視・監督を中心に、企業活動を律する枠組みのこと。イはコーポレートファイナンス(資金調達)、ウはコーポレートアイデンティティ(CI)、エはコアコンピタンスの説明。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問24
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 25
大容量,頻繁な更新,多種多様という三つの要素をもつ情報資産を“ビッグデータ”と定義する考え方がある。このビッグデータを特徴づける三つの要素を総称して何というか。
正解:エ
正解エ。ビッグデータを特徴づける三要素は、Volume(量=大容量)、Velocity(速度=頻繁な更新)、Variety(多様性=多種多様)であり、頭文字をとって3Vと総称する。ア〜ウの3C・3D・3Gはいずれも無関係な用語。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問25
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 26
表はA社の貸借対照表である。A社の自己資本比率は何%か。
正解:ア
正解ア。総資産(総資本)=流動資産730+固定資産270=1,000百万円、自己資本(純資産)=資本金300百万円。自己資本比率=自己資本÷総資本=300÷1,000=30%。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問26
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 27
AIを,様々な課題に対して判断できる“強いAI”と,特定の課題だけを判断できる“弱いAI”に分類した場合,“弱いAI”の記述として,最も適切なものはどれか。
正解:イ
正解イ。弱いAIは、質問の意味を理解したり考えたりしているわけではないが、特定の課題については判断の結果を示すことができるAIを指す。ア・ウ・エは、人間同等以上の知能や自律的な判断力をもつ「強いAI」の説明。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問27
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 28
インターネット上の商取引に関連したリスクのうち,エスクローサービスを利用することによって低減できるリスクとして,適切なものはどれか。
正解:イ
正解イ。エスクローサービスは、第三者が売買代金を一時預かり、買い手の商品受領確認後に売り手へ支払う仕組みで、「代金を支払ったのに商品が配送されない」リスクを低減できる。ア(入力ミス)、ウ(パスワード漏えい)、エ(自己都合の解約不可)は対象外。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問28
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 29
プログラム開発業務の委託に当たり,請負契約における注文者及び請負業者の権利や義務について特段の取決めがない場合の説明として,適切なものはどれか。
正解:ウ
正解ウ。請負契約では報酬は仕事の目的物の引渡しと同時に支払う(民法633条)ため、注文者は引渡しを受けた時点で報酬支払義務が生じる。アは特約がなければ下請け(再委託)は原則自由、イは契約不適合責任に期間制限があり「いつでも」は誤り、エは注文者は完成前にいつでも解除できるが損害賠償が必要(民法641条)。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問29
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 30
事業部制組織の事例はどれか。
正解:ア
正解ア。事業部制組織は、事業(製品・地域など)ごとに購買・生産・販売といった機能を各事業部が個別に持つ分権型組織である。イは機能別(職能別)組織、ウはマトリックス組織(2人の上司)、エは目的達成後に解散するプロジェクト組織の事例。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問30
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 31
リーン生産方式による業務改善の観点であるムリ,ムラ,ムダのうち,ムダに当たるものとして,最も適切なものはどれか。
正解:ウ
正解ウ。ムダは、待機や必要以上の加工など、付加価値を生まない動作を指す。アは担当者による品質のばらつきでムラ、イは能力以上の負荷をかける無謀な計画でムリ、エは身体に過度な負担がかかる作業でムリに該当する。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問31
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 32
ニッチ戦略の事例として,最も適切なものはどれか。
正解:ウ
正解ウ。ニッチ戦略は、大手が参入しにくい特定の狭い市場に特化する戦略で、自社固有の加工技術を生かした高価な無水調理鍋を高級レストラン向けに販売するウが該当する。アはコストリーダーシップ戦略、イは規模拡大(経営統合)、エは撤退戦略。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問32
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 33
購買,製造,販売という供給者から消費者までを結ぶ一連の業務のつながりを総合的に管理し,資材の調達から顧客への販売に至る在庫などの無駄をなくして,プロセス全体の最適化を図るものはどれか。
正解:ウ
正解ウ。SCM(Supply Chain Management)は、調達・製造・販売という供給者から消費者までの一連の業務を総合的に管理し、在庫などの無駄をなくしてプロセス全体の最適化を図る手法。アはCRM(顧客関係管理)、イはPOS(販売時点情報管理)、エはSFA(営業支援)。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問33
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 34
IT 基本計画の策定の際,明確にすべき事項だけを全て挙げたものはどれか。
a IT システムの利活用に関わるステークホルダ
b 組織体の現在及び将来的なニーズへの対応
c 発生したインシデントに関する管理手順
d 利用者及び関係者との合意に基づいた業務要件とその優先順位
正解:ア
正解ア。IT基本計画の策定では、a:利活用に関わるステークホルダと、b:組織の現在及び将来的なニーズを明確にする。c:インシデントに関する管理手順は運用段階の事項、d:合意に基づく業務要件とその優先順位は個別のシステム化(要件定義)段階の事項であり、基本計画で確定すべき項目ではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問34
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 35
情報システムの企画,開発,運用,保守に関わるマネジメントとプロセスに対して,IT ガバナンスにおける経営陣の活動として,評価,指示,モニターを実施する必要がある。IT ガバナンスにおける経営陣の活動に関する記述として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a 外部のコンサルタントに責任と権限を委譲し,戦略立案からモニタリングまで全面的に任せる。
b 情報システム戦略で想定した効果が,どの程度達成されているか確認するための情報を収集する。
c 情報システム戦略を実現するために,必要な責任と要員を組織に割り当てる。
d 情報システムの複数の将来像を想定し,外部の情報システムの専門家に比較分析を依頼して評価する。
正解:エ
正解エ。経営陣が行う評価・指示・モニターに当たるのは、b:戦略効果の達成度を確認する情報収集(モニター)、c:戦略実現に必要な責任と要員の割当て(指示)、d:複数の将来像を専門家に評価依頼(評価)。aは外部コンサルタントへの全面委譲で、経営陣が責任・権限を放棄することになり不適切。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問35
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 36
クライアント PC へのソフトウェアの導入作業が契約に含まれるシステム開発プロジェクトがある。導入作業の行動に関する記述のうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a 導入作業中に契約外の PC が見つかった。その PC を導入対象外とした。
b 導入作業中に契約外の PC への導入を依頼された。依頼に基づいて,その対応を無償で行った。
c 導入作業の続行が困難な状態となった。発注者と合意し,導入前の状態に復旧した。
正解:ウ
正解ウ。適切なのは、a:契約外のPCを導入対象外とする、c:続行困難となった際に発注者と合意して導入前の状態へ復旧する、の2つ。bは契約外のPCへの導入を無償で独断対応しており、契約範囲(スコープ)の管理上不適切。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問36
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 37
A さんは新規プロジェクトの計画段階の作業をしており,開発コストの見積りに着手した。この段階で短期的に概算費用を見積もる方法として,最も適切なものはどれか。
正解:エ
正解エ。計画段階で短期的に概算費用を見積もるには、過去の類似プロジェクトを参考にする類推見積りが適する。ア(FP法)、ウ(コード行数を基にするLOC法)、イ(作業単位を積み上げるボトムアップ見積り)は、いずれも詳細情報を要し初期段階の概算には不向き。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問37
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 38
要求事項が明確であり仕様変更が少ないことが見込まれるソフトウェアの開発に用いる開発モデル・手法として,最も適切なものはどれか。
正解:イ
正解イ。要求事項が明確で仕様変更が少ない開発には、要件定義から順に工程を進めるウォーターフォールモデルが適する。ア(アジャイル)、ウ(スパイラルモデル)、エ(プロトタイピングモデル)は、要求が不明確・変更が多い場合に適した反復型の手法。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問38
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 39
システム開発のプロジェクトマネジメントにおける WBS の説明として,最も適切なものはどれか。
正解:ウ
正解ウ。WBS(Work Breakdown Structure)は、全ての成果物を作成するための作業を階層的に分解して洗い出したもの。アはクリティカルパス、イはマイルストーン一覧やスケジュール、エはツール一覧に関する記述で、いずれもWBSの説明ではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問39
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 40
企業の活動に関する記述のうち,内部統制の活動内容として,最も適切なものはどれか。
正解:ア
正解ア。決算発表の重大な誤りを速やかに外部へ公表するのは、財務報告の信頼性を確保する内部統制として適切。イは起票者が自ら最終承認しており職務分掌(相互牽制)に反し不適切、ウは全リスクを「回避」で対応するのは不適切(回避・低減・移転・受容を使い分ける)、エは直属上司限定の通報経路で内部通報制度が機能しなくなる。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問40
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 41
IT ガバナンスの活動において,取締役会等のリーダーシップに関するリスクの記述として,最も適切なものはどれか。
正解:ウ
正解はウ。ITガバナンスでは取締役会等が自ら規範(行動原則)を策定し率先垂範して遵守すること(tone at the top)が、組織全体に倫理的行動を根付かせる前提となる。アは戦略の最終責任を担当部門に転嫁している点、イは期待値設定への関与が現状踏襲を招くとする点、エは方針明示が部門偏重を招くとする点がいずれも逆であり誤り。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問41
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 42
サービスデスクに関する記述として,最も適切なものはどれか。
正解:イ
正解はイ。サービスデスクはシステム稼働後(運用段階)に利用者からの問合せ・障害連絡を受け付ける単一窓口(SPOC)である。ア・ウ・エはそれぞれ受入テスト、開発、要件定義の段階であり、稼働後の運用を担うサービスデスクの役割には当たらない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問42
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 43
ある企業でスマートフォン向けのアプリケーションソフトウェアの開発を計画しており,2週間ごとに新機能や不具合の修正を含めた新しいバージョンを繰り返しリリースすることにした。新機能の候補や不具合は一覧表で管理し,優先順位をつけて開発し,逐次リリースする方針にした。この開発に採用するソフトウェア開発モデルとして,最も適切なものはどれか。
正解:イ
正解はイ。2週間ごとに優先順位づけした機能・修正を繰り返しリリースする反復・漸進型の進め方はアジャイル開発の典型である。DevOpsは開発と運用の連携文化、ウォーターフォールは工程を後戻りしない一方向型、リバースエンジニアリングは既存製品から仕様を解析する手法で、いずれも開発モデルとしては不適。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問43
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 44
あるサービスデスクでは,電子メールによる問合せに対応しており,受付担当者がメールの内容を確認し,回答担当者の割当てをしていた。このたび,割当て業務の効率化を目的に,自動割当てツールを導入した。自動割当てツールは,メールの内容を基に自動で回答担当者の割当てを行うが,割当てができないことや割当てミスをすることがあり,それらについては,人手で対応している。導入前及び導入半年後の状況が次のとき,割当ての時間はサービスデスク全体で何%削減できたか。ここで,割当ての時間の削減率(%)は小数第1位を四捨五入するものとする。
正解:イ
正解はイ。導入前の割当て時間は1,000件×2分=2,000分/日。導入後は、自動割当て成功90%=900件のうち正常855件が0分、割当てミス5%=45件が4分で45×4=180分、自動割当て不可10%=100件が2分で200分、合計380分。削減率=(2,000−380)÷2,000×100=81%となる。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問44
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 45
プロジェクトにおいて,新規プロジェクトを正式に認可する文書として,適切なものはどれか。
正解:イ
正解はイ。プロジェクトを正式に認可し、プロジェクトマネージャに権限を与える文書はプロジェクト憲章である。ステークホルダ登録簿は利害関係者の一覧、プロジェクトスコープ記述書は作業範囲の定義、リスク登録簿はリスクの管理表であり、いずれも認可文書ではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問45
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 46
IT サービスマネジメントのプロセスである問題管理の説明として,適切なものはどれか。
正解:ウ
正解はウ。問題管理はインシデントの根本原因を調査・分析し、恒久的な解決策や再発防止策を提示するプロセスである。アは構成管理、イはインシデント管理(迅速な復旧)、エは変更・リリース管理に対応する記述で誤り。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問46
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 47
監査を会計監査,業務監査,情報セキュリティ監査,システム監査に分けたとき,システム監査に関する記述として,最も適切なものはどれか。
正解:ウ
正解はウ。システム監査は情報システムに係るリスクに対し組織が適切に対応しているかを独立の立場で検証する。アは情報セキュリティ監査、イは会計監査、エは業務監査に対応する記述であり、システム監査そのものではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問47
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 48
ある組織では,IT 資産を管理しているグループが,共有ディスクの使用量を月次でチェックし,容量が不足しそうなときは,不要なファイルを消すよう呼び掛けたり,すぐに使わないファイルを別のメディアに退避したりして,容量が不足することを回避する対応を行っている。共有ディスクの増設の対応は,年単位で計画して実施している。ある日,共有ディスクの使用量が上限に達し,組織の業務に支障が出る事象が発生した。この事象への対応を,インシデント管理,問題管理,サービスマネジメントシステムの改善に分けて考えるとき,サービスマネジメントシステムの改善として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a 共有ディスクの使用量が大きいファイルを調べ,当面の業務に使用しないものを一時的に別のストレージに移動する。
b 共有ディスクの使用量が上限に達した原因を特定し,再発防止策を検討する。
c 共有ディスクの使用量をタイムリーに把握し,容量不足の兆候を早期に検知できるようにする。
d すぐに共有ディスクの増設の手続を進める。
正解:ウ
正解はウ。サービスマネジメントシステムの改善は再発を防ぐ仕組み自体の見直しであり、使用量をタイムリーに把握し容量不足の兆候を早期検知できるようにするcが該当する。aは応急のインシデント管理、bは原因究明の問題管理、dは当面の是正措置(増設手続)であり、システムの改善には当たらない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問48
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 49
システム開発プロジェクトで開催するプロジェクト会議に関する記述のうち,最も適切なものはどれか。
正解:ア
正解はア。会議で決定した内容は議事録を作成して必要な関係者と共有し周知徹底することが適切である。イ(終了時刻を決めない)、ウ(全会議に全ステークホルダが常時参加)、エ(開始直後に議題を募る)はいずれも会議運営として非効率・不適切。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問49
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 50
次の表の作業を3名で実施するとき,全ての作業を終わらせるのに必要な最短の日数は何日か。ここで,複数要員が必要な作業は全員がそろわないと着手できず,指定された要員数以上の要員を充てても所要日数は短縮できない。また,着手した作業は作業が完了するまで中断できないものとする。
正解:ウ
正解はウ。要員は3名で、B(2名)とC(2名)は同時着手すると4名必要なため並行できない。A(3日)→B(3日)→この間にC(2名)とD(1名)を並行(3日)→E(3日)→F(3日)の順で、合計3+3+3+3+3=15日が最短となる。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問50
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 51
システム監査において,各部署の外部媒体の管理状況について調査することにした。システム監査を,監査計画,予備調査,本調査,評価・結論のプロセスに分けて実施するとき,収集した結果に基づき,外部媒体の管理状況についての監査意見を検討するプロセスはどれか。
正解:エ
正解はエ。収集した調査結果に基づいて監査意見(結論)を検討・形成するのは評価・結論のプロセスである。監査計画は計画立案、予備調査は概要把握、本調査は監査証拠の収集を行う段階であり、意見の検討はその後の評価・結論で行う。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問51
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 52
業務システムの開発において,開発者がシステム要件定義を実施する場合,利用者の関わり方として,最も適切なものはどれか。
正解:ア
正解はア。システム要件定義は開発者が行うが、利用者は要件のレビューに参加して業務上の妥当性を確認する役割を担う。イ(全て任せる)は関与放棄で不適、ウ(保守可否の見極め)やエ(技術的実現性の検証)は開発者側が担う事項で利用者の関わり方ではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問52
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 53
SLA の計画立案,サービス内容の交渉,草案作成,合意,導入,測定などの活動を行うものはどれか。
正解:イ
正解はイ。SLAの計画立案・交渉・草案作成・合意・導入・測定などの一連の活動を継続的に行うのはサービスレベル管理(SLM)である。ウのサービスレベル契約(SLA)は合意文書そのもの、アはアウトソーシング、エは業務改革(リエンジニアリング)で誤り。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問53
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 54
ある組織では過去には全員出社して業務を遂行していたが,現在は出社とテレワークの両方を使い分けて業務を遂行している。この組織において,ファシリティマネジメントの観点で改善を図っている事例として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a 従業員のPCにインストールされたWeb会議用のソフトウェアを常に最新にし,Web会議における利便性及びセキュリティを向上させる。
b 執務室のレイアウト変更や大画面のTV会議室の設置を行い,従業員間のコミュニケーションを取りやすくする。
c 出社率を踏まえてフリーアドレスエリアの割合を増加し,オフィスを縮小させる。
d 短時間勤務や自宅外での業務を可能とする制度を導入し,様々な従業員が業務に参画しやすくする。
正解:ウ
正解はウ。ファシリティマネジメントは施設・設備・オフィス環境を経営的に最適化する観点で、執務室レイアウト変更やTV会議室設置のb、フリーアドレス拡大とオフィス縮小のcが該当する。aはソフトウェアの更新(IT運用・セキュリティ)、dは勤務制度の導入(人事・労務)であり、施設管理の観点ではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問54
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 55
IoTのセキュリティに関する次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
ネットワークカメラの画像を盗み見される脅威のうち,ネットワークカメラへの a 対策として,第三者がカメラにアクセスして映像を閲覧できないようにするためには, b で利用しない。
正解:ウ
正解はウ。ネットワークカメラへの脅威のうち第三者が不正に接続して映像を閲覧するのは不正侵入であり(a=不正侵入)、その対策として工場出荷時の初期パスワードのまま利用しないこと(b=初期パスワード)が有効。DDoS攻撃は可用性を狙うサービス妨害で盗み見の脅威には対応しない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問55
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 56
DBMSにおけるチェックポイントの説明として,適切なものはどれか。
正解:エ
正解はエ。チェックポイントは複数トランザクションによるメモリ上(バッファ)の更新結果を一度にまとめてHDDなど外部記憶へ書き込む操作、またはその時点を指す。アはコミット、イはロールバック、ウはデッドロックの説明で誤り。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問56
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 57
関係データベースで管理している“学生”表,“科目”表,“成績”表がある。1人の学生は複数の科目を履修するものとし,“学生”表に登録されていない学生や,“科目”表に登録されていない科目は“成績”表に登録できないものとするとき,外部キーとして設定するのが適切なものはどれか。ここで,表中の下線は主キーを表す。
正解:ウ
正解はウ。成績表の学生番号は学生表(主キー)を、科目コードは科目表(主キー)を参照して整合性を保つ必要があるため、この二つが外部キーに設定される。アの学生表の学生番号は主キー、イの学生名・科目名は主キーでなく参照整合の対象外、エの成績は単なる属性で外部キーには当たらない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問57
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 58
UXデザインで用いられることがある構造化シナリオ法における,三つのシナリオはどれか。
正解:ア
正解はア。構造化シナリオ法は、利用者の価値を描くバリューシナリオ、実現する行動を描くアクティビティシナリオ、具体的な操作を描くインタラクションシナリオの三段階で構成される。ペルソナは想定利用者像であってシナリオではないため、ペルソナを含む他の選択肢は誤り。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問58
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 59
無線LANで使用するWPA2の機能として,適切なものはどれか。
正解:ウ
正解はウ。WPA2は無線LANの通信データを暗号化するセキュリティ規格(AES/CCMPを採用)である。アは複数アンテナで高速化するMIMO、イはSSIDのステルス化、エはMACアドレスフィルタリングの説明で、いずれもWPA2の機能そのものではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問59
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 60
レスポンシブWebデザインに関する記述として,適切なものはどれか。
正解:ア
正解はア。レスポンシブWebデザインは、表示する端末の画面サイズに応じてWebサイトのレイアウトを変化させ、PCでもスマートフォンでも見やすく操作しやすくする手法である。イはCDN、ウは加速度・ジャイロセンサーの活用、エはツールチップ(ポップアップ説明)の説明で誤り。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問60
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 61
PCの画面表示に必要なデータを保持するのに使われる,画面表示専用メモリはどれか。
正解:イ
正解はイのVRAM(Video RAM)で、ディスプレイに表示する画面イメージのデータを一時的に保持する画面表示専用メモリである。ア EEPROMは電気的に書き換え可能な不揮発性ROM、ウ キャッシュメモリはCPUと主記憶の速度差を埋める高速メモリ、エ フラッシュメモリはUSBメモリ等に使う不揮発性半導体メモリで、いずれも画面表示専用ではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問61
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 62
システムの性能評価におけるベンチマークテストに関する記述として,適切なものはどれか。
正解:エ
正解はエ。ベンチマークテストは、標準的な処理を行う評価用プログラムを実際の評価対象システム上で走らせ、その実測値で性能を評価する手法である。ア(疑似システムで同じプログラム・データを実行)やイ(モデル化してシミュレーション)は別システム上での評価であり、ウは机上計算による見積り(モニタリング/積算法)で、実機による実測ではない点が誤り。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問62
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 63
PCに保存されたファイルを使用できなくするランサムウェアによる被害を低減させるための対策として,適切なものはどれか。
正解:ウ
正解はウ。ランサムウェアはファイルを暗号化して使用不能にするため、あらかじめ取得したバックアップから復旧できるようにしておくのが最も有効な被害低減策である。ア UPSは停電対策、イ データの暗号化は攻撃者にはむしろ好都合で防止にならず、エ ログインパスワード変更は不正ログイン対策で、いずれもランサムウェア被害の低減には直接結びつかない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問63
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 64
キャリアアグリゲーションの説明として,適切なものはどれか。
正解:ウ
正解はウ。キャリアアグリゲーションは、複数の異なる周波数帯(キャリア)の電波を束ねて同時に使い、通信を高速化・大容量化する技術である。ア は基地局を切り替えるハンドオーバー、イ はセキュリティ機能、エ は無線LANのインフラストラクチャモードの説明であり、いずれも別技術である。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問64
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 65
DNSサーバの役割に関する記述として,適切なものはどれか。
正解:エ
正解はエ。DNSサーバはドメイン名(www.example.jp等)とIPアドレスを相互に変換する名前解決を担う。ア はプロキシサーバ、イ はFTPサーバ、ウ はIPアドレスを自動割当てするDHCPサーバの説明である。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問65
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 66
アプリケーションソフトウェアの操作を行うとき,質問に答えていく対話形式によって,煩雑な操作を簡単に行えるようにする機能はどれか。
正解:イ
正解はイのウィザード。表示される質問に順に答えていく対話形式で、設定などの煩雑な操作を初心者でも簡単に行えるようにする機能である。ア アーカイブは複数ファイルの一括保存、ウ オートコンプリートは入力補完、エ ポップアップウィンドウは前面に開く小窓で、対話形式で操作を導くものではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問66
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 67
手続 sort は,要素数が2以上の整数型の配列を引数 numberArray で受け取り,その要素を昇順に並べ替えた結果を出力する。手続 sort の動作確認のために,処理の途中で j の値と workArray の全ての要素を出力する。配列 numberArray を{3, 5, 1, 2, 4}とし,手続 sort を sort(numberArray)として呼び出したとき,j の値が3と出力された直後の workArray の全ての要素の出力はどれか。ここで,配列の要素番号は1から始まる。
正解:イ
正解はイ。これは選択ソートで、各回jで「j番目から末尾までの最小値」を探して先頭側と交換する。{3,5,1,2,4}に対し、j=1では最小値1(4番目→要素番号3)と交換して{1,5,3,2,4}、j=2では最小値2(要素番号4)と交換して{1,2,3,5,4}、j=3では3〜5番目の最小は既に3番目の3のため交換なしで{1,2,3,5,4}。よってj=3出力直後はイの「1, 2, 3, 5, 4」となる。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問67
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 68
メールソフトが電子メールの送受信に用いるプロトコルの組合せとして,適切なものはどれか。
正解:エ
正解はエ。電子メールの送信にはSMTP、受信にはIMAP4(またはPOP3)を用いる。IMAP4はサーバ上でメールを管理する受信用プロトコル、POP3も受信用であり、これらを送信に使う組合せのア・イ・ウはいずれも誤りである。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問68
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 69
関係データベースにおけるデータの正規化に関する次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
正規化の主な目的として,データの重複を排除し, a ことが挙げられる。正規化には複数の段階があり,これを進めていくと, b 。
正解:ウ
正解はウ。正規化はデータの重複を排除して更新時の矛盾を防ぎ、データの一貫性(整合性)を保つことを主目的とし、段階を進めると一つの表が複数の表に分割される。a「圧縮率向上」やb「複数の表を一つに統合」は正規化の目的・結果と逆であり誤り。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問69
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 70
ISMSにおける情報セキュリティインシデントの管理に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:エ
正解はエ。情報セキュリティ事象を適切な管理者へ速やかに報告できるよう、連絡経路と仕組みをあらかじめ用意しておくのが適切な管理である。ア(対応手順は事前に文書化すべき)、イ(得た知識は管理策の強化に活用すべき)、ウ(事象は評価を経てインシデントに分類する)はいずれもISMSの考え方に反する。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問70
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 71
インターネットバンキングなどのWebサイトで利用されているリスクベース認証の例として,適切なものはどれか。
正解:ア
正解はア。リスクベース認証は、普段と異なる環境(いつもと違うPC等)からのアクセスなど、リスクが高いと判断した場合にのみ追加認証を求める方式である。イ は一定時間無操作での自動ログアウト、ウ はアカウントロック、エ はパスワードの定期変更促進で、リスクの度合いに応じて認証を変える仕組みではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問71
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 72
関係データベースで管理している“口座”表,“顧客”表及び“取引明細”表がある。新たな顧客が口座の開設と同時に1万円を入金するとき,表にデータを追加する順序として,適切なものはどれか。ここで,下線のうち実線は主キーを,破線は外部キーを表す。
正解:イ
正解はイ。外部キーは参照先(親)の行が存在しないと登録できないため、親テーブルから先に追加する。口座表は顧客番号を、取引明細表は口座番号を外部キーに持つので、顧客→口座→取引明細の順に追加する必要がある。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問72
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 73
OSS(Open Source Software)のライセンスにおけるコピーレフトに関する記述として,適切なものはどれか。
正解:エ
正解はエ。コピーレフトは、OSSを改変・再配布する場合に元と同じライセンスの適用を義務づけ、ソースコード公開の自由を後続にも引き継がせる考え方である。ア(著作権は放棄しない)、イ(対価要求の義務はない)、ウ(改変部分を非公開にしたまま配布はできない)はいずれもコピーレフトに反する。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問73
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 74
表計算ソフトを用いて,二つの2進数α,βの和を求める。α,βの桁数は2桁に限定し,2の位,1の位の順に各桁の値がセルB3,セルC3とセルB4,セルC4に入力されている。ワークシートは2進数α=10,β=11の例である。結果は,4の位,2の位,1の位の順にセルA5,セルB5,セルC5に表示したい。セルB2は1の位からの繰り上がりの情報を格納するために用いられ,式 IF(C3+C4=2,1,0) が入力されている。セルB5に入力する式はどれか。
正解:ア
正解はア。B列(2の位)の合計はB2(1の位からの繰上げ)=IF(C3+C4=2,1,0)より0、これにB3=1・B4=1を足して合計(B2:B4)=2となる。桁の値は合計が2未満ならその値、合計=2なら0(繰上げが4の位へ)、合計=3なら1とする必要があるため、IF(合計(B2:B4)<2, 合計(B2:B4), IF(合計(B2:B4)=2, 0, 1))のアが正しい(結果は10+11=101でB5=0と一致)。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問74
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 75
電子メールの宛先入力における Bcc 欄に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:エ
正解はエ。To欄やCc欄の受信者には、Bcc欄に入力したアドレスは通知されず、誰にBcc送信したかは分からない。ア はBcc受信者からTo・Cc欄は見えるため誤りで、イ(自動暗号化)・ウ(添付削除)もBccの機能ではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問75
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 76
IoT デバイスで用いられる LPWA に関する次の記述中の a,b に入れる字句の適切な組合せはどれか。
LPWA に分類される無線通信方式の特徴は,通信可能な範囲が無線 LAN に比べて[ a ],消費する電力が第4世代移動通信規格(4G)に比べて[ b ]。
正解:エ
正解はエ。LPWA(Low Power Wide Area)は、通信範囲が無線LANに比べて広く、消費電力は4Gに比べて少ないという特徴をもち、IoT機器の広域・省電力通信に用いられる。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問76
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 77
ある企業では,サーバ室への入室管理を暗証番号で行っていたが,虹彩認証装置による本人確認を加えることによって,無許可の者の入室をより確実に防止する対策とした。これは,サーバ室における情報セキュリティ要素のうち,どれを高める対策に該当するか。
正解:ウ
正解はウの機密性。暗証番号に虹彩認証を加えて無許可者の入室をより確実に防ぐことは、許可された者だけが情報資産にアクセスできる状態を強化する対策であり、機密性を高めることに該当する。ア 可用性・イ 完全性・エ 否認防止は情報セキュリティの他の要素で、本人確認の強化とは対応しない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問77
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 78
IoT デバイスと IoT サーバで構成され,IoT デバイスが計測した外気温を IoT サーバへ送り,IoT サーバからの指示で IoT デバイスが窓を開閉するシステムがある。このシステムの IoT デバイスに搭載された,外気温を電気信号に変換する役割をもつものはどれか。
正解:エ
正解はエのセンサー。外気温という物理量を計測して電気信号に変換するのはセンサーの役割である。ア アクチュエーターは逆に電気信号を受けて窓開閉などの物理動作を行う装置、イ エッジコンピューティングは端末側での分散処理、ウ キャリアアグリゲーションは通信高速化技術である。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問78
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 79
企業のリスクマネジメントの一環として行われるサイバーセキュリティリスク対策の推進において,経営者に求められる役割として,最も適切なものはどれか。
正解:ウ
正解はウ。サイバーセキュリティ対策で経営者に求められるのは、実施方針の検討、予算・人材の割当て、実施状況の確認や問題の把握と対応を通じて自らリーダーシップを発揮することである。ア・イ・エはいずれも担当者やCISO、外部コンサルタントに「全て任せる/権限と責任を委譲する」形で経営者が主体的関与を放棄しており不適切。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問79
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 80
バイオメトリクス認証に関する次の記述中の a,b に入れる字句の適切な組合せはどれか。
バイオメトリクス認証を利用したシステムの設計を始めるときには,システムの目的と認証の用途を明らかにし,認証精度の設定方針を策定することが必要である。他人受入率が[ a ]なるように設定した場合は,安全性を重視した認証になり,本人拒否率が[ b ]なるように設定した場合は,本人の利便性を重視した認証になるといえる。
正解:エ
正解はエ。他人受入率(他人を誤って本人と認めてしまう率)を低く設定すると安全性を重視した認証になり、本人拒否率(本人を誤って拒否する率)を低く設定すると本人の利便性を重視した認証になるため、a・bともに「低く」が入る。両者はトレードオフの関係にある。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問80
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 81
Bluetooth の規格に含まれ,デバイス間の省電力通信を実現させるものはどれか。
正解:ア
正解はア。BLE(Bluetooth Low Energy)はBluetooth 4.0以降の規格に含まれる低消費電力の通信モードで、ボタン電池でも長期間動作させられるためIoT機器やウェアラブル端末に広く使われる。誤答肢のLPWAは省電力・広域の無線通信技術だがBluetoothの規格ではなく、LTEは携帯電話網の高速通信規格、PLCは電力線を通信路に使う技術で、いずれもBluetoothとは無関係。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問81
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 82
ニューラルネットワークの学習に用いられるバックプロパゲーションで行われていることはどれか。
正解:ア
正解はア。バックプロパゲーション(誤差逆伝播法)は、ニューラルネットワークの出力と正解との誤差を出力層から入力層へ逆向きに伝えながら、各ノード間の結合の重みを少しずつ調整して誤差を小さくしていく学習手法である。イの活性化関数の選択や、ウ・エのノード数の変更は重み調整による誤差最小化とは別の話であり、バックプロパゲーションが行っているのはあくまで重みの更新である。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問82
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 83
職場の PC に適用する情報セキュリティ対策a~cのうち,マルウェア対策ソフトの導入のほかに,マルウェア感染を防止するための対策として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a OS のセキュリティパッチ(修正モジュール)の適用
b 起動ドライブとなっているハードディスクに対するパスワード設定
c 複雑かつ十分な長さをもつログインパスワードの導入
正解:ア
正解はア。マルウェアはOSやソフトウェアの脆弱性を突いて侵入することが多いため、aのセキュリティパッチ適用は感染防止に直接有効である。bのハードディスクへのパスワード設定は盗難・不正持ち出し時の情報漏えい対策、cの強固なログインパスワードは不正ログイン対策であり、いずれもマルウェアの感染そのものを防ぐ対策ではない。よって適切なのはaだけである。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問83
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 84
ある推論システムは,演繹推論,帰納推論,仮説形成などの推論が実行できる。この推論システムへの入力と得られた出力に関する記述のうち,演繹推論を実行した例として,適切なものはどれか。
正解:エ
正解はエ。演繹推論は「全ての記憶装置は記憶容量をもつ(一般的規則)」+「HDDは記憶装置である(前提)」から「HDDは記憶容量をもつ」という個別の結論を必然的に導く推論で、一般から個別へ論理を進める点が特徴。ウは個別の事例(HDD・SSD)から一般則を導く帰納推論、ア・イは観察された事実から法則や原因を推し量る類推・仮説形成に相当し、演繹推論ではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問84
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 85
関数isPrimeは,引数として与えられた正の整数が,素数であればtrueを,素数でなければfalseを戻り値とする。例えば,関数isPrimeをisPrime(2)として呼び出したときの戻り値はtrueである。プログラム中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
正解:エ
正解はエ。isPrime(2)がtrueとなる必要がある。aを「以下」にすると「2が2以下」が真となりfalseを返してしまい誤りなので、a=「より小さい」(2未満のみ素数でないと判定)が正しい。次にdivは2から始まり、bを「と等しい」にするとwhile(2=2)が真でloopに入り2÷2の余り0でfalseを返し誤りとなるため、b=「より大きい」(while num>div)が正しい。実際isPrime(2)は2>2が偽でループに入らずtrue、isPrime(3)はdiv=2で3÷2余り1、div=3で3>3偽となりtrue、isPrime(4)はdiv=2で4÷2余り0によりfalseとなり、すべて正しく判定できる。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問85
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 86
データベースの障害に備えて,毎日業務終了後にバックアップファイルを取得している。毎週土曜日にはフルバックアップファイルを取得し,日曜日から金曜日は差分バックアップファイルを取得する。差分バックアップファイルとは,最後のフルバックアップファイルから,差分バックアップファイルを取得する当日までの,全ての差分データのバックアップファイルである。水曜日にデータベースが破損したので,前日の火曜日の業務終了時点のデータベースに復旧することにした。このとき,データベースを復旧させるために最低限必要なバックアップファイルはどれか。
正解:エ
正解はエ。この方式の差分バックアップは「最後のフルバックアップから取得当日までの全差分」を含む累積型なので、火曜日の差分ファイル1本だけで日曜〜火曜のすべての変更が復元できる。したがって土曜日のフルバックアップに火曜日の差分を1回適用すれば火曜業務終了時点に復旧でき、日曜・月曜の差分は不要である(アやウはそれらまで含めており最低限ではない)。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問86
報告ありがとうございました。内容を確認します。
問 87
NAS の説明として,適切なものはどれか。
正解:ア
正解はア。NAS(Network Attached Storage)はLANなどのネットワークに直接接続して、複数のPCやスマートフォンから共有利用できる外部記憶装置である。イは順序に依存せず直接読み書きできるダイレクトアクセスの説明、ウは複数ディスクをまとめて高速化・耐障害性を高めるRAID、エは無線LANのネットワーク識別子SSIDの説明で、いずれもNASではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問87
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問 88
プログラミングすることによって,ペンの上げ下げ,直進及び右回りの方向転換が可能なロボットがある。このロボットに1辺が1mの正六角形を描画させるプログラムを作成した。次の正六角形描画プログラムのa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
正解:ア
正解はア。正六角形を描くには6辺分の「直進+方向転換」を6回繰り返す必要がある。カウンタをa=0から始めると各回で1加算され、(4)で6未満なら戻るため、カウンタが0,1,2,3,4,5のとき処理を実行し合計6回繰り返せる(a=1では5回で終わり五角形になる)。方向転換の角度は外角に等しく、正六角形の外角は360÷6=60度なのでb=60。よってa=0、b=60が正しい。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問88
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問 89
情報セキュリティに関する次の記述中の a,b に入れる字句の適切な組合せはどれか。
守るべき情報資産に対して望ましくない影響を及ぼす可能性のある原因のことを[ a ]といい,情報資産自身の価値を損なう可能性をもつ弱点のことを[ b ]という。
正解:イ
正解はイ。守るべき情報資産に望ましくない影響を及ぼす可能性のある原因(不正アクセス・災害・人為ミスなど)がa=「脅威」、その脅威につけ込まれる情報資産側の弱点がb=「脆弱性」である。リスクは脅威と脆弱性によって損害が生じる可能性そのもの、インシデントは実際に発生した事象を指し、a・bには当てはまらない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問89
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問 90
PKI(公開鍵基盤)の特徴として,適切なものはどれか。
正解:ウ
正解はウ。PKI(公開鍵基盤)では、認証局(CA)が利用者の公開鍵と本人を結び付けた電子証明書を発行し、その正当性を認証局が保証する仕組みで公開鍵の信頼性を担保する。アの共通鍵の確認はPKIの目的ではなく、イの「信頼の輪」はPGPの考え方、エは秘密鍵は本人だけが秘匿するものであり公開しないため、いずれも誤り。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問90
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問 91
デジタル署名やブロックチェーンで用いられるハッシュ関数には,SHA-256,SHA-512などがある。このようなハッシュ関数に関する記述として,適切なものはどれか。
正解:ウ
正解はウ。ハッシュ関数は、同じ関数に同じデータを入力すれば必ず同じハッシュ値が得られるという再現性(決定性)をもち、この性質が改ざん検知やブロックチェーンで利用される。ア・エはハッシュ値から元データを復元できるとしているが一方向性により復元は不可能、イは異なるハッシュ関数なら同じデータでも得られる値は異なるため、いずれも誤り。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問91
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問 92
ゼロトラストセキュリティの考え方に基づいた情報セキュリティ対策の例として,適切なものはどれか。
正解:イ
正解はイ。ゼロトラストは「内部ネットワークだからといって信頼しない」を前提とし、社内・社外を問わずアクセスのたびに認証・認可を行う考え方で、二要素認証による都度検証はその典型例である。アの境界にファイアウォールを置いて内部を信頼する方式は従来型の境界防御であり、ゼロトラストの考え方とは対極にある。ウの迅速なパッチ適用やエの一部PCのみへの対策はゼロトラスト固有の考え方を示す例ではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問92
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問 93
次の ISMS における実施項目のうち,最初に行うものはどれか。
正解:ア
正解はア。ISMSの構築は、まず「どの範囲に情報セキュリティマネジメントを適用するか」という適用範囲(スコープ)を決定することから始まる。範囲が定まって初めて、その範囲内でリスクアセスメント(イ)、リスク対応(ウ)を行い、運用後に内部監査(エ)で有効性を確認するというPDCAの流れになるため、最初に行うのは適用範囲の決定である。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問93
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問 94
情報セキュリティ対策を,“技術的セキュリティ対策”,“人的セキュリティ対策”及び“物理的セキュリティ対策”に分類したとき,“物理的セキュリティ対策”の例として,適切なものはどれか。
正解:イ
正解はイ。遠隔地にバックアップシステムを用意して被災時もサービスを継続できるようにする対策は、設備・施設の配置に関わる物理的セキュリティ対策に該当する。アの罰則を含む規則制定と教育、ウのサイバー攻撃情報の周知は人的セキュリティ対策、エのマルウェア対策ソフト導入と定義ファイル更新は技術的セキュリティ対策である。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問94
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問 95
SQL インジェクションの対策などで用いられ,処理の誤動作を招かないように,利用者が Web サイトに入力した内容に含まれる有害な文字列を無害な文字列に置き換えることを何と呼ぶか。
正解:イ
正解はイ。サニタイジング(無害化)は、利用者が入力した文字列に含まれるSQL文やスクリプトとして解釈され得る有害な文字を、無害な文字列(エスケープ処理など)に置き換え、誤動作や攻撃を防ぐ手法である。アのMACアドレスフィルタリングは機器の接続制限、ウのストライピングはデータを分散配置する技術、エのソーシャルエンジニアリングは人の心理につけ込む攻撃手法で、いずれも別概念。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問95
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問 96
機密情報の取得などを目的として,特定の組織や個人に対して,複数の攻撃手法を使うなどして長期間にわたり継続的に攻撃を行うという特徴をもつ,サイバー攻撃はどれか。
正解:ア
正解はア。APT攻撃(Advanced Persistent Threat)は、特定の組織や個人を標的に、複数の攻撃手法を組み合わせて長期間にわたり執拗かつ継続的に行う標的型の高度なサイバー攻撃である。イのDDoS攻撃は多数の端末から一斉に負荷をかけてサービスを妨害する攻撃、ウのゼロデイ攻撃は修正前の脆弱性を突く攻撃、エのパスワードリスト攻撃は流出した認証情報を使い回す攻撃で、いずれも長期継続的という特徴とは異なる。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問96
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問 97
OSS(Open Source Software)の取扱いに関する記述のうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a OSS を集めた記録媒体を,顧客に有償で提供する。
b 改変した OSS を,特定の利用分野に制限して OSS として提供する。
c 不具合を発見して修正した OSS のソースコードを,自分の Web サイトで提供する。
正解:イ
正解はイ。OSSは、aのように記録媒体(コピー)を有償で提供することも、cのように修正したソースコードを自分のWebサイトで再配布することも認められている。一方bの「特定の利用分野に制限して提供する」ことはOSSの定義(利用分野による差別の禁止)に反するため不可であり、適切なのはaとcである。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問97
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問 98
AI におけるプロンプトエンジニアリングの説明として,適切なものはどれか。
正解:ウ
正解はウ。プロンプトエンジニアリングとは、生成AIから意図した回答を得るために、AIへ与える質問・指示の文言、前提情報の提供、出力形式の指定などを工夫することをいう。アは機械学習(帰納的な知識獲得)、イは入力可能状態を示すプロンプト(記号)の説明、エはニューラルネットワークの説明であり、いずれもプロンプトエンジニアリングではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問98
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問 99
入力装置に関する次の記述中の a,b に入れる字句の適切な組合せはどれか。
[ a ] は,紙などに光を当て,反射光を読み取り,文字や図形をデジタルデータに変換して PC に取り込む。[ a ] が文字や図形をどの程度細かく読み取れるかの性能を示す単位として [ b ] が使われる。
(選択肢は a,b の順に示す。)
正解:イ
正解はイ。紙などに光を当てて反射光を読み取り、文字や図形をデジタルデータに変換して取り込む入力装置はa=イメージスキャナーで、その読み取りの細かさ(解像度)を示す単位がb=dpi(dots per inch、1インチあたりのドット数)である。bpsは通信速度の単位、スクリーンリーダーは画面の文字を音声で読み上げる支援ソフトウェアであり当てはまらない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問99
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問 100
ISMS の活動に関する記述として,最も適切なものはどれか。
正解:ウ
正解はウ。ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の活動は、守るべき情報資産を洗い出し、それに対するリスクの特定・分析・評価(リスクアセスメント)を行ったうえで適切に管理・対応していくことである。アは業務プロセス改善(BPR)、イはITサービスマネジメント、エは開発プロセスの成熟度評価(CMMIなど)に関する記述で、いずれもISMSの活動ではない。
出典:IPA ITパスポート試験 公開問題 令和8年度 問100
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