資格道場
📊 ログイン 無料登録

秘書検定準1級「マナー・接遇」の一問一答

1 / -- 正解: 0
📖 秘書検定準1級「マナー・接遇」の全75問と解説(一覧)

秘書検定準1級のマナー・接遇に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.取引先の社長が来社する予定を、社内の上司に伝えるときの言い方として最も適当なものはどれか。

    • ア.明日、青木様がお見えになります
    • イ.明日、青木様が参られます
    • ウ.明日、青木様が来られてきます
    • エ.明日、青木様がお越しになられます

    正解:ア.明日、青木様がお見えになります

    解説:社外の要人の動作には最上級の尊敬語を用いる。「お見えになる」は「来る」の尊敬語で、社長クラスへの表現として適切。「参られる」は謙譲語に尊敬の助動詞を重ねた誤用である。

  2. 問2.上司に対し、来客が応接室で待っている旨を伝えるときの最も適当な言い方はどれか。

    • ア.お客様が応接室でお待ちしております
    • イ.お客様が応接室でお待ちでいらっしゃいます
    • ウ.お客様が応接室でお待ちさせています
    • エ.お客様が応接室でお待ちいたしております

    正解:イ.お客様が応接室でお待ちでいらっしゃいます

    解説:来客の「待つ」動作には尊敬語「お待ちになる」を用いる。「お待ちでいらっしゃいます」も自然な敬語。「お待ちしております」は謙譲語で、来客の動作には使えず誤りである。

  3. 問3.「お客様が応接室にお戻りになられました」という言い方の問題点として正しいものはどれか。

    • ア.謙譲語を客に使っている
    • イ.丁寧語が欠けている
    • ウ.二重敬語になっている
    • エ.特に問題はなく適切である

    正解:ウ.二重敬語になっている

    解説:「お戻りになる」で尊敬語が成立しており、さらに「れる」を加えた「お戻りになられる」は尊敬を二重に重ねた二重敬語である。正しくは「お戻りになりました」とする。

  4. 問4.取引先の部長に、自社の専務(山田)が承知している旨を伝えるときの最も適当な言い方はどれか。

    • ア.山田専務がご存じです
    • イ.専務の山田がご存じでいらっしゃいます
    • ウ.山田専務が存じ上げております
    • エ.専務の山田が存じております

    正解:エ.専務の山田が存じております

    解説:社外には身内の専務に敬称も尊敬語も付けず謙譲語で表す。「専務の山田が存じております」が適切。「ご存じです」は尊敬語、「山田専務」と社外で役職敬称を付けるのも誤りである。

  5. 問5.上司の代理で取引先を訪問した際、「私が代わりに伺いました」と言うところを、より改まって述べる言い方として最も適当なものはどれか。

    • ア.代理でお伺いいたしました
    • イ.代わりに来てさしあげました
    • ウ.代理で参られました
    • エ.代わりにいらっしゃいました

    正解:ア.代理でお伺いいたしました

    解説:「代わりに」を改まって述べるときは「代理で」とし、自分の訪問は謙譲語「お伺いする」「参上する」で表す。「代理でお伺いいたしました」が丁寧で適切な言い方である。

  6. 問6.来客に、上司(部長)への面会の用件を尋ねるときの最も適当な言い方はどれか。

    • ア.何のご用でしょうか
    • イ.どのようなご用件でしょうか
    • ウ.どんな用件でいらしたのですか
    • エ.ご用件は何になりますか

    正解:イ.どのようなご用件でしょうか

    解説:用件を尋ねるときは「どのようなご用件でしょうか」と丁寧に問うのが適切。「何の用ですか」は無礼で、「どんな用件で来たのか」も来客への言い方として不適である。

  7. 問7.来客から名刺を受け取る際、相手の社名・氏名を確認したいときの最も適当な言い方はどれか。

    • ア.これ、何て読むんですか
    • イ.お名前、読めないのですが
    • ウ.失礼ですが、何とお読みすればよろしいでしょうか
    • エ.お名前は何と読まれますか

    正解:ウ.失礼ですが、何とお読みすればよろしいでしょうか

    解説:読み方が分からない名前を確かめるときは「失礼ですが」とクッション言葉を添え、「何とお読みすればよろしいでしょうか」と謙譲語で尋ねる。相手を責めない配慮ある言い方である。

  8. 問8.電話で取引先の担当者に折り返しの連絡を依頼するときの最も適当な言い方はどれか。

    • ア.電話をかけ直してもらえますか
    • イ.折り返し電話してください
    • ウ.折り返しお電話してくださいませ
    • エ.恐れ入りますが、折り返しお電話をいただけますでしょうか

    正解:エ.恐れ入りますが、折り返しお電話をいただけますでしょうか

    解説:折り返しを依頼するときは「恐れ入りますが」とクッション言葉を添え、「お電話をいただけますでしょうか」と相手の行為を尊敬・依頼形で表すのが適切である。

  9. 問9.上司が在席しているかを取引先から問われ、確認のため少し待ってもらうときの最も適当な言い方はどれか。

    • ア.少々お待ちいただけますでしょうか
    • イ.ちょっと待っててください
    • ウ.確認するので待ってください
    • エ.お待ちしてくださいませ

    正解:ア.少々お待ちいただけますでしょうか

    解説:確認のため待ってもらうときは「少々お待ちいただけますでしょうか」と相手に許可を求める依頼形が丁寧で適切。「待ってて」は無礼、「お待ちしてください」は敬語の誤用である。

  10. 問10.取引先からの電話で、名指し人(課長の佐藤)が席を外していることを伝えるときの最も適当な言い方はどれか。

    • ア.佐藤課長はただ今席を外していらっしゃいます
    • イ.あいにく佐藤はただ今席を外しております
    • ウ.佐藤課長は今おりません
    • エ.佐藤はただ今席を外されております

    正解:イ.あいにく佐藤はただ今席を外しております

    解説:社外には身内に尊敬語を使わず、「あいにく」を添えて「ただ今席を外しております」と謙譲・丁寧で伝える。「佐藤課長」と社外で役職敬称を付けたり尊敬語を使うのは誤りである。

  11. 問11.来客を上座へ案内し席を勧めるとき、最も適当な言い方はどれか。

    • ア.こちらに座っていてください
    • イ.こちらにおかけしてください
    • ウ.どうぞこちらにおかけください
    • エ.そこへお座りになってて

    正解:ウ.どうぞこちらにおかけください

    解説:席を勧めるときは「おかけになる」という尊敬語を用いる。「どうぞこちらにおかけください」が適切。「おかけしてください」は謙譲語の誤用、「座ってて」は丁寧さに欠ける。

  12. 問12.応接室で来客に上座を勧める際、洋室の応接セットで一般に上座とされる席はどれか。

    • ア.出入口に最も近い一人掛けの椅子
    • イ.出入口の脇の補助椅子
    • ウ.窓を背にしない出入口側の席
    • エ.出入口から最も遠い長椅子(ソファ)

    正解:エ.出入口から最も遠い長椅子(ソファ)

    解説:洋室の応接では出入口から最も遠い席が上座で、来客には一人掛けより長椅子(ソファ)を勧めるのが基本。出入口に近い席は下座で、接遇者が座る位置である。

  13. 問13.上司と来客を引き合わせて紹介するとき、紹介の順序として正しいものはどれか。

    • ア.先に上司を来客へ、次に来客を上司へ紹介する
    • イ.先に来客を上司へ、次に上司を来客へ紹介する
    • ウ.年齢の高い人を先に紹介する
    • エ.五十音順に紹介する

    正解:ア.先に上司を来客へ、次に来客を上司へ紹介する

    解説:紹介は地位の低い側・身内を先に、高い側・外部の人を後に紹介するのが原則。まず自社の上司を取引先に紹介し、次に取引先を上司に紹介する。順序を誤らないことが要点である。

  14. 問14.和室で来客をもてなす際、一般に上座とされる位置はどれか。

    • ア.出入口の襖に最も近い席
    • イ.床の間を背にする席
    • ウ.廊下側の縁に近い席
    • エ.窓を背にする席

    正解:イ.床の間を背にする席

    解説:和室では床の間を背にする席が最上位の上座で、来客に勧める。出入口(襖)に近い席が下座となる。床の間の有無で席次を判断するのが和室作法の基本である。

  15. 問15.運転手付きの自動車で、来客や上位者を案内するとき、最も上席とされる席はどれか。

    • ア.運転席(ドライバー席)
    • イ.助手席
    • ウ.後部座席の運転席の後ろ
    • エ.後部座席の助手席の後ろ

    正解:ウ.後部座席の運転席の後ろ

    解説:運転手付きの車では後部座席の運転席の真後ろが最上席。助手席が最下席となる。最上位者を運転席の後ろに案内するのが車内の席次作法の基本である。

  16. 問16.上司が自ら運転する自動車に来客を乗せる場合、来客に勧める上席はどれか。

    • ア.後部座席の運転席の後ろ
    • イ.後部座席の中央
    • ウ.後部座席の助手席の後ろ
    • エ.助手席

    正解:エ.助手席

    解説:持ち主や上位者が運転する車では、運転者の隣の助手席が上席となる。運転者と話しやすく対等に接する位置のためで、運転手付きの場合と上席が逆になる点に注意する。

  17. 問17.エレベーターに来客と乗り込み案内する際、操作盤の前に立つ人として適当なのは誰か。

    • ア.案内する側(接遇者)
    • イ.最上位の来客
    • ウ.最も年配の来客
    • エ.いちばん奥にいる人

    正解:ア.案内する側(接遇者)

    解説:エレベーターでは操作盤の前が下座で、案内する側(接遇者)が立って操作する。来客には操作盤から離れた奥が上座となる。来客を操作盤の前に立たせないのが要点である。

  18. 問18.来客に茶菓を出すとき、茶碗と菓子を置く位置として正しいものはどれか。

    • ア.客から見て茶を左、菓子を右に置く
    • イ.客から見て菓子を左、茶を右に置く
    • ウ.茶と菓子を客から見て縦一列に重ねて置く
    • エ.菓子は出さず茶のみ客の正面に置く

    正解:イ.客から見て菓子を左、茶を右に置く

    解説:茶菓を出す際は、客から見て菓子を左、茶を右に置くのが基本。先に菓子を出し、茶を後に置く。茶托は木目を横にし、絵柄を客の正面に向けて出すのが丁寧な作法である。

  19. 問19.込み入った要件で来客が長時間の面談を希望したが、上司の次の予定が迫っているとき、秘書の対応として最も適当なものはどれか。

    • ア.上司の次の予定を黙って遅らせ面談を続けさせる
    • イ.来客に予定があるからと一方的に面談を打ち切らせる
    • ウ.頃合いを見て残り時間を上司に伝え、必要なら別日を案内する
    • エ.来客に自分で切り上げるよう直接促す

    正解:ウ.頃合いを見て残り時間を上司に伝え、必要なら別日を案内する

    解説:次の予定がある場合は、来客に失礼のないよう残り時間を丁寧に伝え、必要なら改めて日を設ける提案をする。上司の予定を守りつつ来客にも配慮する判断が求められる。

  20. 問20.複数の来客がほぼ同時に受付に訪れたとき、秘書の応対として最も適当なものはどれか。

    • ア.地位の高そうな人から順に優先して通す
    • イ.全員まとめて同じ部屋へ通してしまう
    • ウ.自分の判断で先に来た人を後回しにする
    • エ.到着順を基本に、待つ人へ一声かけて順に応対する

    正解:エ.到着順を基本に、待つ人へ一声かけて順に応対する

    解説:複数来客には到着順を基本としつつ、待たせる人には「少々お待ちください」と一声かけて不快感を与えないようにする。先約や予約の有無も踏まえ公平かつ丁寧にさばくのが要点である。

  21. 問21.面会の約束がない来客(不意の来訪)が上司への面会を求めたとき、秘書の対応として最も適当なものはどれか。

    • ア.会社名・氏名・用件を確かめ、上司の意向を確認する
    • イ.予約がないので一律に丁重に断る
    • ウ.確認せずそのまま上司の部屋へ通す
    • エ.用件を聞かず名刺だけ預かって帰ってもらう

    正解:ア.会社名・氏名・用件を確かめ、上司の意向を確認する

    解説:予約のない来客には、会社名・氏名・用件を確かめたうえで上司の意向を確認するのが基本。即座に断ったり勝手に通したりせず、取り次ぎの判断は上司に委ねる姿勢が適切である。

  22. 問22.来客から苦情の電話を受け、内容がこみ入っていてすぐ回答できないとき、秘書の対応として最も適当なものはどれか。

    • ア.相手を遮り、こちらの事情を先に説明する
    • イ.最後まで聞き謝意を示し、確認のうえ折り返すと伝える
    • ウ.自分の判断で即断し回答してしまう
    • エ.担当でないからと一方的に電話を切る

    正解:イ.最後まで聞き謝意を示し、確認のうえ折り返すと伝える

    解説:苦情にはまず誠意をもって最後まで聞き、謝意を示したうえで「確認のうえ折り返す」と伝えて担当へつなぐ。相手を遮ったり言い訳を先に立てたりしないのが上級の苦情対応である。

  23. 問23.来客が約束の時刻より大幅に早く到着したが、上司が前の用件で手が離せないとき、秘書の対応として最も適当なものはどれか。

    • ア.約束の時刻まで外で待つよう伝える
    • イ.手が離せないので出直してもらう
    • ウ.応接室へ通し、お茶を出して上司に到着を知らせる
    • エ.確認せず上司の部屋へすぐ通す

    正解:ウ.応接室へ通し、お茶を出して上司に到着を知らせる

    解説:早すぎる来訪でも丁重に応接室へ通し、上司の都合を確認しつつ待ってもらう。お茶を出すなど配慮しながら、上司に来客の到着を知らせて指示を仰ぐのが適切な判断である。

  24. 問24.上司あての電話で、相手が名乗らずに上司を呼ぶよう求めたとき、秘書の対応として最も適当なものはどれか。

    • ア.言われたとおりすぐ上司に取り次ぐ
    • イ.名乗らないなら取り次げないと強く断る
    • ウ.用件だけ聞いて相手を待たせ放置する
    • エ.失礼ですが、どちら様でしょうかと丁寧に尋ねる

    正解:エ.失礼ですが、どちら様でしょうかと丁寧に尋ねる

    解説:名乗らない相手には「失礼ですが、どちら様でいらっしゃいますか」と丁寧に名前を尋ねるのが基本。確認せず取り次ぐと上司に不利益が及ぶおそれがあるため、確認は欠かせない。

  25. 問25.「資料はもう拝見されましたか」と来客に尋ねる言い方の誤りとして正しいものはどれか。

    • ア.謙譲語「拝見」を相手の動作に使っている
    • イ.「もう」が失礼にあたる
    • ウ.丁寧語が不足している
    • エ.特に誤りはなく適切である

    正解:ア.謙譲語「拝見」を相手の動作に使っている

    解説:「拝見する」は「見る」の謙譲語で自分の動作に使う語。来客が見たかを尋ねるなら尊敬語「ご覧になる」を用い「もうご覧になりましたか」とするのが正しい。

  26. 問26.上司に書類への目通しを丁寧に依頼するときの最も適当な言い方はどれか。

    • ア.こちらの書類を拝見してください
    • イ.こちらの書類にお目通しいただけますでしょうか
    • ウ.こちらの書類を見ておいてください
    • エ.こちらの書類を拝見していただけますか

    正解:イ.こちらの書類にお目通しいただけますでしょうか

    解説:上司に見てもらう依頼は尊敬語「お目通しいただく」「ご覧いただく」を用いる。「お目通しいただけますでしょうか」が丁寧で適切。「拝見してください」は謙譲語の誤用である。

  27. 問27.取引先に対し、自社の資料を送付したことを伝えるときの最も適当な言い方はどれか。

    • ア.資料をお送りになりました
    • イ.資料を送られました
    • ウ.資料をお送りいたしました
    • エ.資料を送付してさしあげました

    正解:ウ.資料をお送りいたしました

    解説:自分側の送る行為は謙譲語「お送りする」を用いる。「お送りいたしました」が適切。「お送りになりました」は尊敬語で自分の動作に使うのは誤り、「送らせていただきました」は冗長になりやすい。

  28. 問28.上司から預かった伝言を取引先に伝えるとき、「上司がよろしくと言っていた」を改まって述べる言い方はどれか。

    • ア.部長がよろしくとおっしゃっていました
    • イ.部長がよろしくと言われていました
    • ウ.部長がよろしくと申されておりました
    • エ.部長がよろしくと申しておりました

    正解:エ.部長がよろしくと申しておりました

    解説:身内の上司の言葉を社外に伝えるときは謙譲語「申す」を用い、「〜と申しておりました」とする。社外で「おっしゃっていました」と尊敬語を使うのは身内に対し不適切である。

  29. 問29.面会を断る際、相手に配慮した「お断り」の言い方として最も適当なものはどれか。

    • ア.申し訳ございませんが、ただ今はお取り次ぎいたしかねます
    • イ.無理なのでお取り次ぎできません
    • ウ.今は都合が悪いので帰ってください
    • エ.取り次ぐのは無理です

    正解:ア.申し訳ございませんが、ただ今はお取り次ぎいたしかねます

    解説:断るときは「申し訳ございませんが」「あいにくですが」とクッション言葉を添え、理由を丁寧に述べて「いたしかねます」と婉曲に表す。直截に「できません」と言い切らないのが配慮ある対応である。

  30. 問30.支払いの遅れている取引先に、催促の連絡を入れるときの最も適当な言い方はどれか。

    • ア.まだお支払いいただいていませんが、どうなっていますか
    • イ.行き違いでしたら申し訳ございませんが、ご入金をご確認いただけますでしょうか
    • ウ.早く払ってください
    • エ.お支払いが遅れていて困ります

    正解:イ.行き違いでしたら申し訳ございませんが、ご入金をご確認いただけますでしょうか

    解説:催促は相手の体面に配慮し、「行き違いでしたら申し訳ございません」と前置きしてから確認する婉曲表現が望ましい。頭から未払いを責める言い方は取引関係を損なうため避ける。

  31. 問31.こちらの手違いで取引先に迷惑をかけたとき、おわびの言い方として最も適当なものはどれか。

    • ア.どうもすみませんでした
    • イ.こちらにも事情がありまして
    • ウ.このたびは大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません
    • エ.ご迷惑かけてしまってどうもです

    正解:ウ.このたびは大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません

    解説:重いおわびには「このたびは大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません」と深い謝意を表す。「すみません」など軽い表現や言い訳を先に立てるのは、改まった場面に不適である。

  32. 問32.取引先から心遣いの品をいただいたとき、お礼の言い方として最も適当なものはどれか。

    • ア.どうも、わざわざすみません
    • イ.こんなにもらって悪いですね
    • ウ.気を使ってもらってどうもです
    • エ.お心遣いをいただき、誠にありがとうございます

    正解:エ.お心遣いをいただき、誠にありがとうございます

    解説:改まったお礼は「お心遣いをいただき、誠にありがとうございます」「恐れ入ります」と相手の配慮に対する感謝を述べる。「どうも」「悪いですね」など砕けた表現は丁寧さに欠ける。

  33. 問33.依頼をするとき相手の負担を和らげるために添える「クッション言葉」として最も適当なものはどれか。

    • ア.恐れ入りますが
    • イ.いいですか
    • ウ.つまり
    • エ.要するに

    正解:ア.恐れ入りますが

    解説:依頼の冒頭に「恐れ入りますが」「お手数をおかけしますが」を添えると、相手への配慮が表れ印象が和らぐ。クッション言葉は依頼・断り・反論の前に置く接遇上の基本表現である。

  34. 問34.「部長はおられますか」と取引先から尋ねられたときの、より適切とされる言い回しに関する説明として正しいものはどれか。

    • ア.「おられますか」は最も丁寧な尊敬語である
    • イ.在否を尋ねるなら「いらっしゃいますか」が無難で丁寧である
    • ウ.「いますか」と言い換えるのが最も適切である
    • エ.在否は尋ねず黙って取り次ぐべきである

    正解:イ.在否を尋ねるなら「いらっしゃいますか」が無難で丁寧である

    解説:「おる」は本来謙譲語で、「おられる」を尊敬として使うことには異論もある。来客が上司の在否を尋ねる場面では「いらっしゃいますか」が無難で丁寧とされる。相手の尊敬には「いらっしゃる」を用いる。

  35. 問35.「お客様がお越しになられました」という言い方の問題点として正しいものはどれか。

    • ア.謙譲語を客に使っている
    • イ.丁寧語が欠けている
    • ウ.二重敬語になっている
    • エ.問題はなく適切である

    正解:ウ.二重敬語になっている

    解説:「お越しになる」で尊敬語が成立しており、「れる」を加えた「お越しになられる」は尊敬を重ねた二重敬語。「お越しになりました」とするのが正しい言い方である。

  36. 問36.上司に来客の名前を取り次ぐとき、「どなたですか」をより改まって述べる言い方はどれか。

    • ア.あなたは誰ですか
    • イ.お名前は何ですか
    • ウ.どなたでございますか
    • エ.どちら様でいらっしゃいますか

    正解:エ.どちら様でいらっしゃいますか

    解説:来客本人に名前を尋ねるときは「どちら様でいらっしゃいますか」が最も丁寧。「どなたですか」よりも改まり、尊敬の「いらっしゃる」を伴う点で上級の接遇表現とされる。

  37. 問37.取引先に都合のよい日時を尋ねるときの最も適当な言い方はどれか。

    • ア.ご都合はいかがでしょうか
    • イ.都合のいい日はありますか
    • ウ.いつなら空いてますか
    • エ.都合を教えてください

    正解:ア.ご都合はいかがでしょうか

    解説:相手の都合を尋ねるときは「ご都合はいかがでしょうか」と尊敬の「ご都合」を用いて丁寧に問う。「都合いい日ありますか」など砕けた表現や命令調は改まった依頼に不適である。

  38. 問38.上司の在席中に取引先から面会を求められ、上司が会うかどうか分からないとき、来客への言い方として最も適当なものはどれか。

    • ア.すぐにお会いになります
    • イ.確認してまいりますので、少々お待ちいただけますでしょうか
    • ウ.会えるかどうか分かりません
    • エ.今は会えないと思います

    正解:イ.確認してまいりますので、少々お待ちいただけますでしょうか

    解説:面会の可否を即答できないときは「確認してまいりますので少々お待ちください」と述べ、来客に期待を持たせすぎず確認する。会えると断定したり追い返したりしないのが適切である。

  39. 問39.弔事で、仏式の通夜・葬儀に持参する香典の表書きとして、宗派を問わず最も無難に使えるものはどれか。

    • ア.御仏前
    • イ.御玉串料
    • ウ.御霊前
    • エ.御花料

    正解:ウ.御霊前

    解説:仏式では四十九日の忌明け前は「御霊前」が一般に使え、宗派を問わず無難とされる。忌明け後の法要は「御仏前」を用いる。神式やキリスト教式には「御霊前」が使えない場合もある点に注意する。

  40. 問40.神式(神道)の葬儀(神葬祭)に持参する不祝儀の表書きとして最も適当なものはどれか。

    • ア.御香典
    • イ.御仏前
    • ウ.御布施
    • エ.御玉串料

    正解:エ.御玉串料

    解説:神式では「御玉串料」「御榊料」「御神前」が用いられる。仏式の「御仏前」や「御香典」は使わない。宗教により表書きが異なる点を正しく理解しておくことが上級の交際マナーである。

  41. 問41.キリスト教式の葬儀に持参する不祝儀袋の表書きとして適当なものはどれか。

    • ア.御花料
    • イ.御香典
    • ウ.御玉串料
    • エ.御仏前

    正解:ア.御花料

    解説:キリスト教式では「御花料」が一般的で、カトリック・プロテスタント問わず使える。カトリックでは「御ミサ料」も用いる。仏式の「御香典」や神式の「御玉串料」は使わない。

  42. 問42.仏式の法要で、四十九日の忌明け後に営まれる年忌法要に持参する不祝儀の表書きとして最も適当なものはどれか。

    • ア.御霊前
    • イ.御仏前
    • ウ.御祝
    • エ.御榊料

    正解:イ.御仏前

    解説:忌明け(四十九日)以後は故人が成仏したとされるため「御仏前」を用いる。忌明け前の「御霊前」と使い分けるのが要点で、時期を取り違えないことが重要である。

  43. 問43.葬儀・告別式に参列できず、後日改めて弔意を表す現金を送るとき、香典に用いる水引の色として最も適当なものはどれか。

    • ア.紅白の蝶結び
    • イ.紅白の結び切り
    • ウ.黒白の結び切り
    • エ.金銀の蝶結び

    正解:ウ.黒白の結び切り

    解説:弔事の水引は黒白(地方により黄白)の結び切りを用いる。結び切りは一度きりを願う弔事・婚礼に使う。紅白の蝶結びは何度あってもよい慶事用で、弔事に使うのは誤りである。

  44. 問44.結婚の祝いに用いる祝儀袋の水引として最も適当なものはどれか。

    • ア.紅白の蝶結び
    • イ.黒白の結び切り
    • ウ.黄白の蝶結び
    • エ.紅白の結び切り(あわじ結び)

    正解:エ.紅白の結び切り(あわじ結び)

    解説:結婚は一度きりを願うため、紅白または金銀の結び切り(あわじ結び)を用いる。蝶結びは何度あってもよい慶事用で、結婚祝いに使うのは不適。出産・入学などには蝶結びを用いる。

  45. 問45.出産祝いや昇進祝いなど、何度繰り返してもよい慶事に用いる水引として最も適当なものはどれか。

    • ア.紅白の蝶結び
    • イ.紅白の結び切り
    • ウ.黒白の結び切り
    • エ.金銀の結び切り

    正解:ア.紅白の蝶結び

    解説:出産・昇進・入学など繰り返してよい慶事には、ほどいて結び直せる紅白の蝶結びを用いる。一度きりを願う結婚祝いの結び切りとは使い分ける。慶弔の水引は格と意味を理解して選ぶ。

  46. 問46.数え年で六十一歳を祝う長寿の賀寿の名称はどれか。

    • ア.古希
    • イ.還暦
    • ウ.喜寿
    • エ.傘寿

    正解:イ.還暦

    解説:六十一歳(満六十歳)の祝いは「還暦」で、干支が一巡し生まれ年に還ることに由来する。七十歳は古希、七十七歳は喜寿。年齢と賀寿の名称の対応を正確に覚えておくことが要点である。

  47. 問47.数え年で七十七歳を祝う賀寿の名称はどれか。

    • ア.古希
    • イ.傘寿
    • ウ.喜寿
    • エ.米寿

    正解:ウ.喜寿

    解説:七十七歳は「喜寿」で、「喜」の草書体が七十七に見えることに由来する。七十歳は古希、八十歳は傘寿、八十八歳は米寿。文字の成り立ちと年齢を結び付けて理解するとよい。

  48. 問48.数え年で八十八歳を祝う賀寿の名称はどれか。

    • ア.傘寿
    • イ.卒寿
    • ウ.白寿
    • エ.米寿

    正解:エ.米寿

    解説:八十八歳は「米寿」で、「米」の字を分解すると八十八になることに由来する。九十歳は卒寿、九十九歳は白寿、百歳は百寿(紀寿)。賀寿の名称は漢字の由来とともに覚えると確実である。

  49. 問49.数え年で九十九歳を祝う賀寿の名称はどれか。

    • ア.白寿
    • イ.卒寿
    • ウ.傘寿
    • エ.米寿

    正解:ア.白寿

    解説:九十九歳は「白寿」で、「百」から「一」を引くと「白」になることに由来する。九十歳は卒寿、百歳は百寿(紀寿)。一字違いの賀寿を混同しないよう、由来とともに整理しておく。

  50. 問50.上司の代理で取引先の通夜に弔問する際、秘書の振る舞いとして最も適当なものはどれか。

    • ア.自分の名で記帳し、自社の用件も伝える
    • イ.上司の代理である旨を伝え、上司の名で記帳する
    • ウ.代理であることは伏せて自分の弔問として振る舞う
    • エ.遺族に長く話しかけ世間話をする

    正解:イ.上司の代理である旨を伝え、上司の名で記帳する

    解説:代理での弔問では、受付で上司の名を伝え「(上司名)の代理で参りました」と名乗り、記帳も上司の氏名でする。自分の用件を述べたり長居したりせず、弔意を簡潔に表すのが作法である。

  51. 問51.弔事の席で口にしてはならない「忌み言葉」に当たるものはどれか。

    • ア.このたびはご愁傷さまでございます
    • イ.心よりお悔やみ申し上げます
    • ウ.重ね重ね残念でなりません
    • エ.安らかにお眠りください

    正解:ウ.重ね重ね残念でなりません

    解説:弔事では不幸の繰り返しを連想させる重ね言葉「重ね重ね」「たびたび」や、「再び」「追って」などを避ける。これらは忌み言葉とされ、お悔やみの場では使わないのが交際マナーである。

  52. 問52.結婚披露宴のスピーチや祝い事で避けるべき忌み言葉に当たるものはどれか。

    • ア.末永くお幸せに
    • イ.このたびはおめでとうございます
    • ウ.お二人の門出を祝して乾杯
    • エ.これでお開きとは言わず、終わりにします

    正解:エ.これでお開きとは言わず、終わりにします

    解説:婚礼では別離や再婚を連想させる「切れる」「別れる」「戻る」「離れる」などを忌み言葉として避ける。慶弔それぞれに避けるべき言葉があり、場面に応じて言い換えるのが上級のマナーである。

  53. 問53.病気で入院した取引先へ見舞いに行く際の心得として最も適当なものはどれか。

    • ア.容体に配慮し短時間で切り上げ、鉢植えは避ける
    • イ.鉢植えの花を持参して長く話し込む
    • ウ.病状を詳しく尋ねて記録する
    • エ.大人数で訪ね賑やかに励ます

    正解:ア.容体に配慮し短時間で切り上げ、鉢植えは避ける

    解説:見舞いは相手の容体に配慮し、長居を避け短時間で切り上げる。鉢植えは「根づく=寝つく」を連想させ避ける。病状を根掘り葉掘り尋ねず、励ましを簡潔に伝えるのが見舞いの作法である。

  54. 問54.目上の人へ贈る中元・歳暮の表書きと贈答の格に関する説明として正しいものはどれか。

    • ア.黒白の結び切りに「御中元」と書く
    • イ.紅白の蝶結びに「御中元」「御歳暮」と書く
    • ウ.水引は付けず無地で贈る
    • エ.「御霊前」と書いて贈る

    正解:イ.紅白の蝶結びに「御中元」「御歳暮」と書く

    解説:中元・歳暮は紅白の蝶結びの水引に「御中元」「御歳暮」と書く。日ごろの感謝を表す贈答で、目上には品の格を相手の立場に見合うよう選ぶ。蝶結びは繰り返してよい贈答に用いる。

  55. 問55.上司の代理で取引先の祝賀会に出席するとき、秘書の振る舞いとして最も適当なものはどれか。

    • ア.自分が主賓のように振る舞い長く挨拶する
    • イ.代理であることを伏せて出席する
    • ウ.上司の代理である旨を伝え、託された祝意や祝儀を確実に渡す
    • エ.祝儀は渡さず名刺だけ置いて帰る

    正解:ウ.上司の代理である旨を伝え、託された祝意や祝儀を確実に渡す

    解説:代理出席では受付で「(上司名)の代理で参りました」と伝え、祝意を述べる。上司から託された祝辞や祝儀があれば確実に渡す。自分の判断で勝手に挨拶を引き受けないのが要点である。

  56. 問56.祝儀・不祝儀の現金を包む際、新札の扱いに関する説明として正しいものはどれか。

    • ア.慶弔ともに必ず新札を用いる
    • イ.慶弔ともに必ず古い札を用いる
    • ウ.弔事に新札、慶事に古札を用いる
    • エ.慶事は新札、弔事は新札を避けるのが基本である

    正解:エ.慶事は新札、弔事は新札を避けるのが基本である

    解説:祝い事には用意していた印として新札を包むのが礼儀。弔事には「不幸を予期して用意していた」印象を避けるため新札は使わず、新札しかなければ一度折り目を付けて包むのが作法である。

  57. 問57.取引先の社長が亡くなり、会社として弔電を打つとき、宛名・敬称の扱いとして最も適当なものはどれか。

    • ア.喪主あてに打ち、故人のご逝去を悼む文面とする
    • イ.故人本人あてに敬称を付けて打つ
    • ウ.差出人を伏せて匿名で打つ
    • エ.社名だけで代表者名は書かない

    正解:ア.喪主あてに打ち、故人のご逝去を悼む文面とする

    解説:弔電は喪主あてに打ち、故人には敬称を付けず「ご逝去」を悼む。喪主名が分からない場合は「(社名)ご遺族様」などとする。差出人は会社名・代表者名を明記するのが格式ある扱いである。

  58. 問58.上司あてにかかってきた電話を別室の上司に取り次ぐ際、相手を待たせる時間が長くなりそうなときの対応として最も適当なものはどれか。

    • ア.保留にしたまま長く待たせ続ける
    • イ.事情を伝え、折り返しの連絡を提案するなど相手の負担を減らす
    • ウ.確認せず電話を切ってしまう
    • エ.待てない相手が悪いと考え放置する

    正解:イ.事情を伝え、折り返しの連絡を提案するなど相手の負担を減らす

    解説:取り次ぎに時間がかかるときは、保留のまま長く待たせず、いったん事情を伝えて折り返しを提案するなど相手の負担を減らす。無言で待たせ続けないのが上級の電話応対である。

  59. 問59.「社長がそのように申し上げておりました」という言い方の誤りとして正しいものはどれか。

    • ア.「おりました」が丁寧すぎる
    • イ.社長に役職を付けている点が誤り
    • ウ.謙譲語の選び方が不適切で、身内の発言には「申しておりました」とする
    • エ.特に誤りはなく適切である

    正解:ウ.謙譲語の選び方が不適切で、身内の発言には「申しておりました」とする

    解説:「申し上げる」は「言う」の謙譲語で、相手に向かって述べる自分の動作に使う語。社内で社長の発言を社外に伝えるなら「申しておりました」とする。身内の社長の動作に「申し上げる」は不適である。

  60. 問60.来客に上着やコートを預かるかどうか尋ねるときの最も適当な言い方はどれか。

    • ア.上着、預かってあげましょうか
    • イ.上着は預けてください
    • ウ.コートをお預けになってください
    • エ.お差し支えなければ、お預かりいたしましょうか

    正解:エ.お差し支えなければ、お預かりいたしましょうか

    解説:預かりの申し出は「お預かりしましょうか」と謙譲語で相手に申し出る。「お預かりいたしましょうか」がより丁寧。「預かってあげます」は恩着せがましく、命令調も不適である。

  61. 問61.会食の席で取引先を接待するとき、料理屋の和室における上座への案内として最も適当なものはどれか。

    • ア.最上位の来客を床の間を背にする上座へ案内する
    • イ.接待する側が床の間を背にする席に座る
    • ウ.来客を出入口に近い席へ案内する
    • エ.席次は気にせず空いた席に座る

    正解:ア.最上位の来客を床の間を背にする上座へ案内する

    解説:和室の会食では床の間を背にする席が上座で、最上位の来客を案内する。接待する側(ホスト)は出入口に近い下座に座るのが作法。席次を取り違えないことが接待での要点である。

  62. 問62.会食で乾杯の発声や着席のタイミングなど、接待する側(ホスト役)の心得として最も適当なものはどれか。

    • ア.主賓より先に料理に箸をつけ場を進める
    • イ.主賓を上座に案内し、料理が行き渡るよう気を配る
    • ウ.自分の食事を優先し会話には加わらない
    • エ.主賓を下座に座らせ自分が上座に着く

    正解:イ.主賓を上座に案内し、料理が行き渡るよう気を配る

    解説:接待では主賓を上座に案内し、料理や酒が行き渡るよう気を配り、主賓より先に箸をつけない。場の進行に配慮し相手を立てるのがホスト役の務めで、自分の飲食を優先しないのが要点である。

  63. 問63.取引先からの祝い(自社上司の昇進祝いなど)に対し、後日お礼状を出すときの心得として最も適当なものはどれか。

    • ア.お礼状は出さず口頭で済ませる
    • イ.数か月後にまとめて出す
    • ウ.感謝と今後の厚誼を願う言葉を、時機を逸さず早めに出す
    • エ.形式句のみで感謝の言葉は書かない

    正解:ウ.感謝と今後の厚誼を願う言葉を、時機を逸さず早めに出す

    解説:祝いへのお礼状は、いただいたことへの感謝と今後の厚誼を願う言葉を、時機を逸さず早めに出すのが礼儀。形式的な定型句だけでなく相手への謝意を具体的に表すと丁寧な印象になる。

  64. 問64.「恐れ入りますが、お名前を頂戴できますでしょうか」という言い方の問題点として指摘されることはどれか。

    • ア.「恐れ入りますが」が不要である
    • イ.丁寧すぎてかえって失礼になる
    • ウ.特に問題はなく最も適切である
    • エ.名前を「頂戴する」のは語法上不適とされる

    正解:エ.名前を「頂戴する」のは語法上不適とされる

    解説:名前は「頂戴する(もらう)」ものではないため、「お名前を頂戴する」は不適とされる。「お名前をお聞かせ願えますか」「お名前を伺ってもよろしいですか」とするのが正しいとされる。

  65. 問65.上司への報告で「ご報告させていただきます」を、より簡潔で適切に言い換えた表現はどれか。

    • ア.ご報告いたします
    • イ.ご報告になります
    • ウ.ご報告してさしあげます
    • エ.ご報告される予定です

    正解:ア.ご報告いたします

    解説:「させていただく」は相手の許可・恩恵がある場合に使う表現で、多用すると過剰になる。自分から報告する場面は謙譲語「ご報告いたします」「報告いたします」が簡潔で適切とされる。

  66. 問66.取引先に資料を確認してもらい意見を求めるとき、最も適当な言い方はどれか。

    • ア.拝見していただきご意見を聞かせてください
    • イ.ご覧いただき、ご意見を伺えますでしょうか
    • ウ.見てもらって意見ください
    • エ.ご覧になられてご意見を申してください

    正解:イ.ご覧いただき、ご意見を伺えますでしょうか

    解説:相手に見て意見をもらう依頼は尊敬語「ご覧いただく」と「ご意見を伺う」を組み合わせる。「ご覧いただきご意見を伺えますでしょうか」が丁寧で適切。「拝見していただく」は誤用である。

  67. 問67.上司が席にいないことを来客に伝え、戻り時刻を案内するときの最も適当な言い方はどれか。

    • ア.部長はお戻りになる予定でいらっしゃいます
    • イ.部長は今いないので分かりません
    • ウ.あいにく部長はただ今席を外しており、○時頃には戻る予定でございます
    • エ.部長はそのうち戻られます

    正解:ウ.あいにく部長はただ今席を外しており、○時頃には戻る予定でございます

    解説:不在を伝える際は「あいにく」を添え、身内に尊敬語を使わず「ただ今席を外しております」「○時頃には戻る予定でございます」と謙譲・丁寧で案内する。身内に「お戻りになる」は不適である。

  68. 問68.来客を見送る際、エレベーターホールでの振る舞いとして最も適当なものはどれか。

    • ア.扉が閉まる前に背を向けて立ち去る
    • イ.乗り込んだのを見たらすぐ自席に戻る
    • ウ.見送りはせず受付で別れる
    • エ.扉が閉まるまで姿勢を正して見送り、お辞儀をする

    正解:エ.扉が閉まるまで姿勢を正して見送り、お辞儀をする

    解説:見送りでは扉が閉まるまで姿勢を正して見送り、軽くお辞儀をする。扉が閉まる前に背を向けたり立ち去ったりせず、最後まで丁寧に見送るのが接遇の基本作法である。

  69. 問69.お辞儀のうち、来客の送迎や深い感謝・おわびの際に用いる最も丁寧なお辞儀の名称はどれか。

    • ア.最敬礼
    • イ.会釈
    • ウ.敬礼(普通礼)
    • エ.目礼

    正解:ア.最敬礼

    解説:上体を約四十五度倒す「最敬礼」が最も丁寧で、送迎・謝罪・深い感謝に用いる。約三十度の「敬礼(普通礼)」は一般的な挨拶、約十五度の「会釈」は廊下ですれ違うときなどに用いる。

  70. 問70.廊下で来客とすれ違うときや、軽い挨拶に用いる、上体を約十五度倒すお辞儀の名称はどれか。

    • ア.敬礼(普通礼)
    • イ.会釈
    • ウ.最敬礼
    • エ.立礼

    正解:イ.会釈

    解説:約十五度の「会釈」は廊下ですれ違うときや軽い挨拶に用いる。約三十度の敬礼、約四十五度の最敬礼と角度で使い分ける。場面に応じてお辞儀の深さを変えるのが接遇の基本である。

  71. 問71.「こちらが資料になります」という接客用語に関する説明として正しいものはどれか。

    • ア.最も丁寧な言い方で問題はない
    • イ.「こちら」が不適切で「これ」とすべきである
    • ウ.変化を表す「なります」を物の提示に使う点が不適で、「でございます」とする
    • エ.敬語が足りず「資料になられます」とすべきである

    正解:ウ.変化を表す「なります」を物の提示に使う点が不適で、「でございます」とする

    解説:「〜になります」は本来、変化を表す表現で、物を指し示す場面では不適とされる。「こちらが資料でございます」とするのが正しい。いわゆるバイト敬語の典型で、改まった場では避ける。

  72. 問72.来客に複数の案内先のうち一つを選んでもらうとき、最も適当な言い方はどれか。

    • ア.どっちにしますか
    • イ.どちらにいたしますか
    • ウ.どれにされるのですか
    • エ.どちらになさいますか

    正解:エ.どちらになさいますか

    解説:選択を尋ねるときは「いずれになさいますか」「どちらになさいますか」と尊敬語「なさる」を用いる。「どっちにしますか」は砕けすぎ、「どちらにいたしますか」は謙譲語で相手の動作に使うのは誤りである。

  73. 問73.取引先へ電話をかけ、相手の都合を尋ねてから用件に入るときの最も適当な言い方はどれか。

    • ア.ただ今お時間よろしいでしょうかと都合を尋ねてから用件に入る
    • イ.いきなり用件を話し始める
    • ウ.忙しいかどうかは聞かず長々と話す
    • エ.都合が悪ければ向こうから言うだろうと考える

    正解:ア.ただ今お時間よろしいでしょうかと都合を尋ねてから用件に入る

    解説:電話では用件に入る前に「ただ今お時間よろしいでしょうか」と相手の都合を確かめるのが礼儀。いきなり用件を切り出さず、相手への配慮を示すのが上級の電話応対のマナーである。

  74. 問74.取引先の慶事(新社屋落成など)に祝いの品を贈るとき、表書きとして最も適当なものはどれか。

    • ア.御霊前
    • イ.御祝(祝御落成)
    • ウ.御仏前
    • エ.御香典

    正解:イ.御祝(祝御落成)

    解説:落成・開店・創立などの慶事には「御祝」「祝御落成」などと書き、紅白の水引を用いる。弔事用の「御霊前」や「御仏前」を慶事に使うのは重大な誤りで、慶弔の取り違えは厳に避ける。

  75. 問75.上司から「例の件、先方に伝えておいて」と指示され、取引先に伝言する際の言い方として最も適当なものはどれか。

    • ア.部長が〜とおっしゃっていました
    • イ.部長が〜と言われていました
    • ウ.部長が〜と申しておりました
    • エ.部長が〜と申されていました

    正解:ウ.部長が〜と申しておりました

    解説:上司の伝言を社外に伝えるときは謙譲語で「(上司)が〜と申しておりました」と表す。「おっしゃっていました」は身内に尊敬語を使う誤り。伝言と分かるよう責任の所在を明らかにするのも要点である。