秘書検定準1級「一般知識」の出題ポイント解説
秘書検定準1級は一次筆記に加え二次面接があります。本ページでは一次筆記の選択問題で問われる知識を中心に解説します。記述・面接対策は公式テキストや面接対策での併用を推奨します。準1級の「一般知識」では、上司を補佐するうえで知っておきたい企業経営・会計財務・人事労務・法律知財・上級カタカナ用語が、2級より一段専門的に問われます。M&AやTOB・コーポレートガバナンス、貸借対照表や損益計算書の見方、ROE・ROAや損益分岐点といった指標まで、用語の意味とともに正確に理解することがポイントです。
※出題範囲・内容は改定される場合があります。最新情報は必ず公益財団法人 実務技能検定協会(秘書検定) 公式情報でご確認ください。
企業経営・組織再編の用語
会社の経営や組織再編にかかわる用語が、2級より踏み込んで問われます。略語の意味を正確におさえましょう。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| M&A | 企業の合併・買収のこと(Mergers and Acquisitions) |
| TOB(株式公開買付け) | 買付け価格・期間・株数を公告し、不特定多数の株主から株式を買い集める方法 |
| MBO(マネジメント・バイアウト) | 経営陣が自社の株式・事業を買い取り、経営権を取得すること |
| IPO(新規株式公開) | 未上場の会社が株式を証券取引所に上場し、一般投資家が売買できるようにすること |
| 持株会社(ホールディングス) | 他の会社の株式を保有し、その会社を支配・管理することを主目的とする会社 |
コーポレートガバナンス・内部統制
準1級では、企業統治やコンプライアンスにかかわる用語も問われます。意味を取り違えやすいので整理しておきましょう。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| コーポレートガバナンス | 企業統治。経営が適正に行われるよう監視・規律づけるしくみ |
| コンプライアンス | 法令や社会的なルールを守ること(法令遵守) |
| 内部統制 | 業務の適正・財務報告の信頼性などを確保するため、社内に整備するしくみ |
| 社外取締役 | 社外から招き、独立した立場で経営を監督する取締役 |
| ディスクロージャー | 企業が経営・財務などの情報を投資家らに開示すること |
会計・財務の用語と指標
準1級では、財務諸表の名称に加え、ROE・ROAや損益分岐点といった指標まで問われます。書類・指標の意味をセットで覚えましょう。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 貸借対照表(B/S) | ある時点の資産・負債・純資産を示し、財政状態を表す |
| 損益計算書(P/L) | 一定期間の収益・費用・利益を示し、経営成績を表す |
| キャッシュフロー計算書(C/F) | 一定期間の現金の収入と支出(お金の流れ)を示す書類 |
| ROE(自己資本利益率) | 自己資本に対しどれだけ利益を上げたかを示す指標 |
| ROA(総資産利益率) | 総資産に対しどれだけ利益を上げたかを示す指標 |
| 損益分岐点 | 売上と費用が等しくなり、利益も損失も出ない売上高の水準 |
| 連結決算 | 親会社と子会社などグループ全体をまとめて行う決算 |
人事・労務の用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 昇進 | 役職・地位が上がること |
| 昇格 | 社内の資格・等級が上がること |
| 出向 | 所属はそのままに、関連会社などへ移って働くこと |
| 就業規則 | 労働時間・賃金・休暇など、職場の働き方の決まりを定めた規則 |
| 労働基準法 | 労働時間・休日・賃金など、労働条件の最低基準を定めた法律 |
法律・知的財産の用語
契約や権利に関する用語のうち、準1級でも知的財産(特許・商標など)の区別は頻出です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 特許権 | 新しい発明(技術的アイデア)を独占的に利用できる権利 |
| 実用新案権 | 物品の形状・構造などに関する考案(小発明)を保護する権利 |
| 意匠権 | 物品のデザイン(外観の形・模様・色)を保護する権利 |
| 商標権 | 商品やサービスに使う名称・マーク(ブランド)を保護する権利 |
| 著作権 | 文章・音楽・絵画などの著作物を創作した人に生じる権利 |
上級カタカナ・ビジネス用語
職場で使われるカタカナ用語のうち、準1級ではやや専門的な経営・ビジネス用語まで問われます。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ステークホルダー | 株主・顧客・取引先・従業員など、企業に関わる利害関係者 |
| コンセンサス | 関係者の合意・意見の一致 |
| イニシアチブ | 主導権。物事を率先して進める立場 |
| アライアンス | 企業どうしの提携・連携 |
| インセンティブ | 意欲を引き出すための報奨・動機づけ |
| サステナビリティ | 持続可能性。環境・社会・経済を長く維持できること |
この章を覚えるコツ
- M&A関連は略語で区別:TOB=公開買付け、MBO=経営陣による買収、IPO=新規上場、と一語で言い換えて整理しましょう。
- B/Sは財政状態・P/Lはもうけ・C/Fはお金の流れ:財務三表は役割で覚えると混同しません。
- 指標は「何に対する利益か」:ROE=自己資本、ROA=総資産に対する利益、と分母で区別すると間違えません。
用語があいまいなときは用語集で確認し、学習全体の進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。次はマナー・接遇の章に進みましょう。
この章の理解を問題で確認しよう!
→ この章の一問一答75問に挑戦
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