秘書検定3級「マナー・接遇」の出題ポイント解説
秘書検定は記述問題も一部出ますが、本ページでは選択問題で問われる知識を中心に解説します。記述対策は公式テキスト併用を推奨します。秘書検定3級の「マナー・接遇」は配点が大きい重要分野です。敬語の使い分け・電話応対・来客接遇・言葉遣い・交際(慶弔)が出題されます。とくに敬語(尊敬語・謙譲語・丁寧語)の区別は頻出なので、確実におさえましょう。
※出題範囲・内容は改定される場合があります。最新情報は必ず公益財団法人 実務技能検定協会(秘書検定) 公式情報でご確認ください。
敬語の分類
敬語は大きく尊敬語・謙譲語・丁寧語に分けられます。「誰を立てる言い方か」で区別します。
| 種類 | 働き | 例 |
|---|---|---|
| 尊敬語 | 相手(や話題の人)の動作を高めて敬う | 言う→おっしゃる/見る→ご覧になる/いる→いらっしゃる |
| 謙譲語 | 自分(身内)の動作をへりくだって相手を立てる | 言う→申す・申し上げる/見る→拝見する/行く→伺う |
| 丁寧語 | 「です・ます」で言葉づかいを丁寧にする | そうです/あります/参ります(ていねいに述べる) |
注意したいのが、社外の人に自社の上司の動作を言うときです。このとき上司は身内になるため敬称や尊敬語は付けず、「(部長の)田中は席を外しております」のように謙譲して言います。
電話応対
電話は相手の顔が見えないぶん、声と言葉づかいが印象を左右します。基本の流れを覚えましょう。
- ベルが鳴ったら早めに出て、会社名・部署名(必要に応じて名前)を名乗る。
- 相手の会社名・名前・用件を正確に聞き取り、復唱して確認する。
- 取り次ぐときは保留にし、相手を長く待たせない。
- 不在時は伝言を承り、相手の連絡先・用件・かけ直しの要否を控える。
- 電話を切るときは、原則としてかけた側から切るのが基本(相手が目上のときは相手が切るのを待つ)。
来客接遇
来客のもてなしも頻出です。案内・席次・茶菓・見送りの基本をおさえましょう。
| 場面 | ポイント |
|---|---|
| 案内 | 来客の少し斜め前を歩いて誘導する。階段では原則、来客が手すり側 |
| 席次(上座・下座) | 出入口から最も遠い席が上座、出入口に近い席が下座。来客には上座をすすめる |
| 茶菓のもてなし | お茶は来客(上位者)から先に出す。茶碗は両手で、相手の右側から出すのが基本 |
| 見送り | エレベーターや玄関まで見送り、姿が見えなくなるまで対応する |
言葉遣い・クッション言葉
依頼や断りを和らげるクッション言葉は、接遇の印象を大きく左右します。
| クッション言葉 | 使う場面 |
|---|---|
| 恐れ入りますが | お願い・依頼をするとき |
| 申し訳ございませんが | 断る・お詫びをするとき |
| お手数ですが | 相手に手間をかけてもらうとき |
| 差し支えなければ | 相手の都合を尋ねるとき |
交際(慶弔・上書き・水引)
お祝いごと(慶事)やお悔やみごと(弔事)に関するのし袋の上書き・水引の知識が問われます。
| 場面 | 上書きの例 | 水引 |
|---|---|---|
| 一般のお祝い | 御祝 | 紅白・金銀(蝶結び) |
| 結婚のお祝い | 寿・御結婚御祝 | 紅白・金銀(結び切り) |
| 香典(仏式) | 御霊前・御香典 | 黒白・双銀(結び切り) |
| 病気のお見舞い | 御見舞 | 紅白(結び切り)または水引なし |
水引の結び方は意味が異なります。蝶結び(花結び)はほどいて何度でも結び直せるため「何度あってもよい祝い事」に、結び切りは一度きりが望ましい「結婚・弔事・お見舞い」に用います。
この章を覚えるコツ
- 尊敬語=相手を上げる/謙譲語=自分を下げる:主語が誰かで判断すると間違えにくくなります。
- 身内には敬称を付けない:社外への応対で、自社の上司を「○○部長」と敬わない点が頻出ポイントです。
- 水引は「結び切り=一度きり」:結婚・弔事・お見舞いは結び切り、と覚えると整理しやすくなります。
用語があいまいなときは用語集で確認し、学習全体の進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。次は技能の章に進みましょう。
この章の理解を問題で確認しよう!
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