英検2級 文法・語法:仮定法応用・関係詞応用・分詞構文応用・倒置・強調構文・まぎらわしい語法
英検2級の文法は、高校卒業程度が中心です。準2級の仮定法・関係詞・分詞構文に加えて、if省略の倒置(Had I 〜 / Were I 〜)・複合関係詞・完了分詞構文・否定の副詞句を文頭に出す倒置・強調構文など、一段難しい形が問われます。さらに、discuss / marry / reach のように前置詞をとらない他動詞や、lie / lay のような自動詞と他動詞の使い分けといった語法もよく出ます。この章では、英検2級でよく出る文法・語法を項目ごとに整理します。正しい例文で確認して、最後に一問一答で力だめしをしましょう。
※出題範囲は変わる場合があります。最新情報は必ず日本英語検定協会 公式情報でご確認ください。
① 仮定法の応用(if省略の倒置・mixed conditional・without/but for)
準2級の仮定法に加えて、2級ではif を省略して倒置にする形などが問われます。
- if省略の倒置(仮定法過去完了):Had I known the truth, I would have told you.(真実を知っていたら、君に話していたのに。)=If I had known 〜。had が文頭に出る。
- if省略の倒置(be動詞 were):Were I in your position, I would accept it.(君の立場なら、それを受け入れるだろう。)=If I were in 〜。
- if省略の倒置(should):Should you need help, please call me.(もし助けが必要なら電話してください。)=If you should need 〜。
- without / but for(〜がなければ):Without water, we could not live.(水がなければ生きられない。)=But for water 〜。
② 完了形の応用(完了進行形・時制の一致を超える形)
2級では、完了形が他の形と組み合わさった応用が出ます。「いつから・いつまで」の時間関係がポイントです。
- 現在完了進行形:I have been studying English for five years.(5年間ずっと英語を勉強している。)※今も続く動作。
- 未来完了:By next year, she will have worked here for ten years.(来年で勤続10年になる。)
- 過去完了で「前」を示す:He told me that he had finished the report.(彼は報告書を終えたと私に言った。)※告げた時よりさらに前。
③ 関係詞の応用(what慣用表現・関係副詞・複合関係詞)
準2級の関係詞に加えて、2級では複合関係詞(-ever)や what の慣用表現が問われます。
- what の慣用表現:This is what is called a win-win situation.(これがいわゆる相互利益の状況だ。)/What is more, it is free.(さらに、それは無料だ。)
- 関係副詞の継続用法:We went to Kyoto, where we saw old temples.(京都に行き、そこで古い寺を見た。)
- 複合関係代名詞 whatever / whoever:You may take whatever you like.(好きなものは何でも取ってよい。)/Whoever comes will be welcome.(来る人はだれでも歓迎だ。)
- 複合関係副詞 however / wherever:However hard it is, I will try.(どんなに大変でも挑戦する。)
④ 分詞構文の応用(完了分詞構文・独立分詞構文・慣用表現)
準2級の分詞構文に加えて、2級では完了形(Having + 過去分詞)や主語の異なる独立分詞構文が出ます。
- 完了分詞構文(Having + 過去分詞):Having finished the work, he went home.(仕事を終えてから、彼は帰宅した。)※主節より前の動作。
- 受動の完了分詞構文:Having been praised, she felt happy.(ほめられて、彼女はうれしく感じた。)
- 独立分詞構文(主語が異なる):The sun having set, we went home.(日が沈んだので、私たちは帰宅した。)※分詞の主語を残す。
- 慣用的な分詞構文:Generally speaking, prices are rising.(一般的に言えば、物価は上がっている。)/Judging from his face, he is angry.(顔から判断すると、彼は怒っている。)
⑤ 不定詞・動名詞の応用
2級では、不定詞・動名詞がさらに発展した形で出ます。
- 完了不定詞(to have + 過去分詞):He is said to have been rich.(彼は金持ちだったと言われている。)※述語より前の時。
- 完了動名詞(having + 過去分詞):He is proud of having won the prize.(彼は賞を取ったことを誇りに思う。)
- too ... to / enough to:The box is too heavy to carry.(その箱は重すぎて運べない。)/old enough to drive(運転できる年齢の)。
- 独立不定詞:To be honest, I don't agree.(正直に言うと、賛成しない。)
⑥ 使役・知覚動詞の応用
「人に〜させる」「〜するのを見る・聞く」を表す動詞です。後ろの動詞の形に注意します。
- 使役 make / let / have + 人 + 原形:The news made us feel happy.(その知らせは私たちを喜ばせた。)
- get + 人 + to do:I got him to fix my bike.(彼に自転車を直してもらった。)※get だけ to が必要。
- have / get + もの + 過去分詞:I had my watch repaired.(時計を修理してもらった。)※受け身の関係。
- 知覚動詞 + 人 + 原形 / -ing / 過去分詞:I saw him enter the room.(彼が部屋に入るのを見た。)/I heard my name called.(名前が呼ばれるのが聞こえた。)
⑦ 比較の応用
準2級の比較が、2級では次のような応用の形で出ます。
- the + 比較級, the + 比較級(〜すればするほど…):The more you practice, the better you become.(練習するほど上達する。)
- no more than / no less than:He has no less than 100 books.(彼は100冊もの本を持っている。)/I have no more than 100 yen.(私は100円しか持っていない。)
- 最上級の言いかえ:No other city is as large as Tokyo.(東京ほど大きい都市はない。)=Tokyo is the largest city.
- 比較級の強調:This is far more important.(これははるかに重要だ。)※very ではなく far / much を使う。
⑧ 倒置・強調構文
語順を変えて、ある部分を強調したり文を引き締めたりする表現です。2級では否定の副詞句を文頭に出す倒置がよく出ます。
- 否定の副詞句の倒置:Never have I seen such a view.(こんな景色は見たことがない。)/Not until then did I realize my mistake.(その時になってようやく間違いに気づいた。)※否定語句が文頭に出ると疑問文の語順。
- Only + 副詞句の倒置:Only then did he understand.(その時はじめて彼は理解した。)
- 強調構文(It is 〜 that …):It was in 2010 that he came to Japan.(彼が来日したのは2010年だ。)※強調したい語をはさむ。
- 動詞の強調(do / does / did):I do believe you.(私は本当に君を信じている。)
⑨ まぎらわしい語法(他動詞・自他動詞)
2級では、前置詞の有無や自動詞・他動詞の区別といった語法が穴うめ問題でよく問われます。
- 前置詞をとらない他動詞:We discussed the plan.(その計画について話し合った。)×discussed about/We reached the station.(駅に着いた。)×reached to/She married him.(彼と結婚した。)×married with。
- lie(自動詞・横たわる)/ lay(他動詞・横たえる):The cat lies on the sofa.(猫がソファに横たわる。)/She lays the book on the desk.(彼女は本を机に置く。)※活用 lie-lay-lain、lay-laid-laid。
- rise(自動詞・上がる)/ raise(他動詞・上げる):The sun rises.(太陽が昇る。)/He raised his hand.(彼は手を上げた。)
- seat(他動詞・座らせる)/ sit(自動詞・座る):Please sit down.(座ってください。)/She seated the guests.(彼女は客を着席させた。)
文法・語法の覚え方のコツ
文法はルールを暗記するだけでなく、正しい例文ごとに覚えるのが近道です。
- 例文で覚える:「Had I known the truth, I would have told you.」のように、形のそろった短い文をそのまま覚えると、ルールが自然に身につきます。
- もとの形に戻して理解する:倒置や if省略は「もとの語順」に戻すと意味がつかめます。Had I 〜 → If I had 〜 のように確認しましょう。
- 語法はペアで対比:lie/lay、rise/raise のように、自動詞と他動詞をペアで活用ごと覚えると混乱しません。
- くり返す:1回で覚えようとせず、何度も見て少しずつ定着させましょう。
知らない用語が出てきたら、用語集で意味を確認すると安心です。学習全体の進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。文法を確認したら、会話・場面表現の章に進みましょう。熟語は熟語・連語の章で確認できます。手前の文法を確認したいときは英検準2級の文法も復習に役立ちます。
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