資格道場

電験三種「法規」の出題ポイント解説

電験三種の法規は、電気事業法・電気設備技術基準・同解釈・電気関係報告規則などを中心とした法規と、施設管理・計算問題を扱う分野です。A問題10問+B問題3題の構成で合格基準60点。4科目の中で最も短時間で対策可能な科目として、初年度合格を狙う分野です。

この章の重要度

法規は暗記中心で学習期間を短くできる科目。B問題の計算(需要率・負荷率・接地工事・絶縁耐力試験)をマスターすれば合格が見えてきます。理論・機械の計算で苦戦する人も、法規で60点ラインを確保するのが電験攻略の定石です。

頻出トピック一覧

1. 電気事業法の体系

電気事業の種類:小売電気事業・一般送配電事業・送電事業・特定送配電事業・発電事業事業用電気工作物と一般用電気工作物の区分。自家用電気工作物(受電電圧600V超等)は保安規程策定・電気主任技術者選任義務。

2. 電気主任技術者

第一種(全て)、第二種(電圧17万V未満)、第三種(電圧5万V未満かつ出力5000kW未満の発電所除く)選任義務は自家用電気工作物設置者、届出・変更届出、外部委託承認制度。保安監督業務の範囲が明確化。

3. 電気設備技術基準

経済産業省令で定める最低限の技術基準電圧区分:低圧(直流750V以下・交流600V以下)、高圧(低圧超・7000V以下)、特別高圧(7000V超)。感電防止・過電流保護・地絡保護・過電圧保護の4大安全要件。

4. 電気設備技術基準の解釈

技術基準を満たすための具体的な方法を示した告示。接地工事の4種類(A・B・C・D種)、架空電線路の高さ、離隔距離、支持物の構造、電線路の絶縁・耐圧等。実務で最も参照される基準集。

5. 接地工事

A種:高圧・特別高圧機器外箱、接地抵抗10Ω以下B種:変圧器二次中性点、(150÷1線地絡電流)Ω以下C種:300V超低圧機器、10Ω以下D種:300V以下低圧機器、100Ω以下。地絡遮断装置があればC・DはH値緩和可。

6. 絶縁耐力試験

電路・機器の絶縁性能確認試験。最大使用電圧×試験電圧係数(低圧は1.5倍、7000V以下の高圧は1.5倍、特高は1.25倍等)の交流電圧を連続10分間印加して耐えることを確認。絶縁抵抗測定と合わせて実施します。

7. 電気施設管理・需給計算

需要率=最大需要電力/設備容量、不等率=個別最大需要の和/合成最大需要、負荷率=平均需要電力/最大需要電力力率改善(コンデンサ設置でcosθ向上)、受変電設備の合理的設計・運用が頻出。

8. 電気関係報告規則・その他

事故報告(電気事故発生時の報告義務、重大事故は24時間以内・詳細は30日以内)保安規程の届出・周知使用前自主検査、定期検査。電気工事士法・電気用品安全法の概要も出題されます。

覚え方のコツ

法規攻略は「数字と手続きを丸暗記+B問題の計算パターン習得」の2本立て。キー数字:電圧区分(低圧600V・高圧7000V・特別高圧7000V超)、電気主任技術者(一種全て・二種17万V未満・三種5万V未満)、接地工事(A10Ω・B計算・C10Ω・D100Ω)、事故報告(24時間・30日)。これらを一覧表で毎日確認。B問題の計算は「需要率・不等率・負荷率」の3指標の定義と計算公式を反復。絶縁耐力試験電圧の係数(低圧1.5倍・高圧1.5倍・特高1.25倍)×最大使用電圧×10分間連続は毎年類題が出ます。力率改善の進相コンデンサ容量計算Q=P(tanθ₁-tanθ₂)も定番公式。法規は「計算3問確実・知識問題7問以上」で60点を目指すのが現実的な戦略です。

よくあるひっかけ

法規のひっかけ。①電圧区分:低圧交流600V以下・高圧7000V以下、直流は低圧750V以下で境界値が交流と異なる。②電気主任技術者第三種:電圧5万V未満かつ出力5000kW未満の発電所は管理範囲外(5000kW以上の発電所は二種以上)。③接地抵抗値:A種・C種=10Ω以下、D種=100Ω以下で、A種とD種の混同に注意。④B種接地:変圧器二次側中性点のみ、他機器ではない。⑤絶縁耐力試験時間:10分間連続印加で、「1分間」は誤り(機器試験と混同)。⑥需要率の定義:最大需要/設備容量で、逆数ではない。一般的に100%未満(実際使う容量は設備より小)。⑦負荷率:平均/最大で、高いほど設備有効活用(理想100%)。⑧事故報告:速報24時間以内・詳報30日以内(事故種類により異なる)、逆は誤り。⑨保安規程:自家用設置者が事業開始前に届出、変更時も届出必要。⑩力率改善:進相コンデンサで遅れ力率を改善、直列リアクトルとセットで高調波対策も。

法規を一問一答で完全マスター!
電験三種 法規 章別クイズ →

この資格の関連記事

電験三種の勉強法とおすすめ参考書【独学合格・過去問対策】
第三種電気主任技術者(電験三種)試験に独学で合格するための勉強法・おすすめ参考書・学習スケジュールを4科目別に紹介します。
電験三種の難易度と合格率【他の資格と比較】
第三種電気主任技術者(電験三種)試験の難易度・合格率の推移を解説。第二種電気工事士や電気工事施工管理技士など他の電気系資格との比較も紹介します。
電験三種の申込方法と受験の流れ【完全ガイド】
第三種電気主任技術者(電験三種)試験の受験申込から合格発表までの流れを詳しく解説。CBT方式・筆記方式・科目合格制度も。
電験三種のよくある質問【FAQ】
第三種電気主任技術者(電験三種)試験の受験でよくある疑問を解決。勉強時間・難易度・科目合格制度・CBT方式など初学者が気になるポイントを回答。
電験三種の合格体験記【独学1年半で4科目合格した勉強法】
第三種電気主任技術者(電験三種)試験に独学で合格した体験記。科目合格制度を活用した実際の勉強時間・使用テキスト・スケジュール・つまずきポイントを赤裸々に公開。
電験三種の試験日程・申込スケジュール【2026年版】
電験三種の年間試験スケジュール・申込期間・合格発表日をまとめました。受験計画の参考に。
電験三種を活かせる職種と年収【就職・転職ガイド】
電験三種を取得して活躍できる職種・想定年収・キャリアパスを紹介。資格を活かした就職・転職の実態を解説。
電験三種の重要用語集【試験頻出100語】
第三種電気主任技術者(電験三種)試験で頻出する重要用語を解説。試験前の知識整理・直前チェックに最適な用語集。
電験三種のおすすめ参考書ランキング【2025年最新版】
第三種電気主任技術者(電験三種)の独学合格に最適な参考書をランキング形式で紹介。初心者向けテキストから過去問題集まで徹底比較。
電験三種のおすすめ通信講座比較【料金・特徴・合格実績】
第三種電気主任技術者(電験三種)の通信講座を料金・教材・サポート・合格実績で徹底比較。独学が不安な方や短期合格を目指す方向け。
電験三種「理論」の出題ポイント解説【頻出テーマ総まとめ】
電験三種の理論分野で頻出するポイントを整理。試験で問われやすい論点・計算・暗記事項を網羅解説。
電験三種「電力」の出題ポイント解説【頻出テーマ総まとめ】
電験三種の電力分野で頻出するポイントを整理。試験で問われやすい論点・計算・暗記事項を網羅解説。
電験三種「機械」の出題ポイント解説【頻出テーマ総まとめ】
電験三種の機械分野で頻出するポイントを整理。試験で問われやすい論点・計算・暗記事項を網羅解説。
電験三種の過去問の傾向と対策【頻出パターン解説】
電験三種(第三種電気主任技術者)の過去問から見る出題傾向・頻出パターンを解説。効率的な過去問演習の進め方も紹介。
無料登録で学習データを永続保存
今の記録はこの端末限定。無料の会員登録で、どの端末でもデータを引き継げます。
無料登録

この資格と一緒に取られる資格

🧯
第二種電気工事士
500問 合格率60%
🌊
管理業務主任者
160問 合格率22%
💥
応用情報技術者
197問 合格率23.5%
🔥
消防設備士 乙種6類
296問 合格率38.5%
潜水士
340問 合格率80%
💻
危険物取扱者 丙種
314問 合格率50%