電験三種の難易度と合格率【他の資格と比較】
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第三種電気主任技術者(電験三種)は、電気系国家資格の中核に位置する難関資格です。この記事では、電験三種の難易度・合格率を他の資格と比較しながら詳しく解説します。
- 電験三種の合格率の推移
- 試験の難易度レベル
- 他の電気系・人気資格との難易度比較
- 合格するためのポイント
電験三種とは?
第三種電気主任技術者は、電圧5万V未満の事業用電気工作物(出力5千kW以上の発電所を除く)の保安監督を行える国家資格です。ビル・工場・変電所などの電気主任技術者は法律で選任が義務付けられており、電気業界で高い評価を受ける資格です。
| 試験名 | 第三種電気主任技術者試験 |
|---|---|
| 試験形式 | 5肢択一(CBT/筆記)/4科目独立 |
| 合格基準 | 各科目原則60点以上(100点満点。難易度等により調整される場合あり) |
| 受験料 | 7,700円 |
| 受験資格 | なし(誰でも受験可能) |
| 試験日 | 年2回(上期:CBT 7〜8月・筆記8月/下期:CBT 2月・筆記3月) |
| 実施機関 | 一般財団法人 電気技術者試験センター |
電験三種は4科目のうち合格した科目は、その後の試験で最大連続5回まで(申請により)免除されます。1年で全科目合格を狙うのは困難なため、2〜3年計画で合格する受験者が大半です。
電験三種の合格率の推移
電験三種の合格率(4科目合格者の割合)は近年約13〜17%で推移しており、令和7年度は上期12.9%・下期13.1%でした。以下は近年の合格率の推移です。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和2年(2020年) | 39,010 | 3,836 | 9.8% |
| 令和3年(2021年) | 37,765 | 4,357 | 11.5% |
| 令和4年上期(2022年) | 33,786 | 2,793 | 8.3% |
| 令和4年下期(2022年) | 28,785 | 4,514 | 15.7% |
| 令和5年上期(2023年) | 28,168 | 4,683 | 16.6% |
| 令和5年下期(2023年) | 24,567 | 5,211 | 21.2% |
| 令和6年上期(2024年) | 25,416 | 4,064 | 16.0% |
| 令和6年下期(2024年) | 24,547 | 4,117 | 16.8% |
| 令和7年上期(2025年) | 24,766 | 3,201 | 12.9% |
| 令和7年下期(2025年) | 24,176 | 3,164 | 13.1% |
2022年度から年2回実施、2023年度からはCBT方式も選択可能となり、受験機会が大幅に拡大しました。合格率は回によって8.3〜21.2%(令和4〜7年度)と変動が大きいですが、直近の令和7年度も上期12.9%・下期13.1%の難関試験であることは変わりません。
難易度を他の資格と比較
電験三種の難易度を、同じ電気系や近いレベルの人気資格と比較してみましょう。
| 資格名 | 合格率 | 難易度 | 学習時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 電験三種 | 約13〜17% | 難関 | 約1,000時間 |
| 電験二種 | 一次35.0%・二次16.5%(令和7年度) | 超難関 | 1,500〜2,000時間 |
| 第一種電気工事士 | 約40〜60% | 普通 | 200〜300時間 |
| 第二種電気工事士 | 約60% | やや易しい | 100〜150時間 |
| 電気工事施工管理技士1級 | 約40〜60% | 普通 | 200〜400時間 |
| エネルギー管理士(電気) | 約30% | やや難 | 500〜700時間 |
| 危険物乙4 | 約30〜40% | やや易しい | 60〜80時間 |
| 二級ボイラー技士 | 約50〜60% | やや易しい | 50〜100時間 |
電験二種との比較
電験二種は電圧17万V未満の事業用電気工作物を監督でき、一次試験+二次試験(記述)の構成で電験三種の約2倍の学習時間が必要です。三種合格後にステップアップする受験者が多数。
第一種/第二種電気工事士との比較
電気工事士は「工事を行う資格」、電験三種は「電気設備の保安監督を行う資格」と役割が異なります。難易度は電験三種>>第一種>第二種の順。実務では両方持つと強みになります。
エネルギー管理士との比較
エネルギー管理士(電気)は電験三種より広く浅い出題で、省エネ法に基づく工場等の管理者資格。出題範囲は電験三種と重複が多く、電験三種合格者の受験が多いです。
合格するためのポイント
1. 数学の基礎固めから始める
電験三種は数学力が必須。三角関数・指数・対数・ベクトル・複素数は理論・電力・機械で多用します。数学が不安な人は「電験三種のための数学」入門書で2〜4週間の準備期間を確保しましょう。
2. 理論を先に完璧にする
4科目の中で理論は他3科目の土台です。理論を曖昧なまま電力・機械に進むと計算問題で行き詰まります。まず理論を完璧にしてから他科目へ進みましょう。
3. 機械は「重点絞り」で
機械は出題範囲が最も広く、満遍なく学習すると時間が足りません。変圧器・誘導機・同期機・直流機の4分野で6割を狙う戦略が現実的。パワエレ・照明・電熱・自動制御は頻出テーマに絞ります。
4. 法規は直前1〜2ヶ月で
法規は暗記中心のため、早く学習しても本試験までに忘れがち。試験前1〜2ヶ月で集中学習するのが効率的です。数値(接地抵抗・電圧区分・監督範囲)を確実に覚えましょう。
よくある質問
Q. 電験三種の合格率はどれくらいですか?
4科目すべてに合格した人の合格率は、令和7年度が上期12.9%・下期13.1%(令和4〜7年度は8.3〜21.2%)でした。科目合格率は令和7年度上期27.7%・下期27.6%です。2022年度から年2回実施となり、2023年度からはCBT方式も選べるようになりました。
Q. 電験三種は難しいですか?
合格率は約13〜17%(令和6〜7年度)で、学習時間は1,000時間ほどが目安です。三角関数や複素数などの数学も使います。科目合格制度(合格した科目は申請により最大で連続5回まで試験免除)があるので、段階的に合格を目指せます。
Q. 電験三種と第二種電気工事士はどちらが難しいですか?
一般には電験三種のほうが難しい試験です。第二種電気工事士の合格率は学科が約60%、技能が約70%ですが、電験三種は約13〜17%(令和6〜7年度)で、学習時間の目安も約1,000時間と長くなります。
Q. 電験三種の受験者数は年間どれくらいですか?
令和7年度は上期24,766人・下期24,176人、年間48,942人が受験しました。年2回実施となった令和4年度(62,571人)以降は減少傾向です。
電験三種 の問題を解く →
5. 科目合格制度を戦略的に活用
1年目に理論・電力、2年目に機械・法規といった2カ年計画が現実的。科目合格はその後の試験で最大連続5回まで免除されるので、その間に残りの科目に合格すれば十分合格です。
まとめ
電験三種の難易度と合格率について、ポイントをまとめます。
- 合格率は約13〜17%(令和6〜7年度)で難関資格
- 数学・物理の基礎が必須で独学には根気が必要
- 各科目60点以上の絶対評価(難しい年は55点等に下がることも)
- 科目合格制度(最大で連続5回まで試験免除)を活用し2〜3年計画で合格
- 理論→電力・機械→法規の順で学習
- 過去問10年分の反復演習が必須
電験三種は、計画的な学習を続ければ独学でも合格できる資格です。まずは問題演習から始めてみましょう。
電験三種 一問一答 →
📊 同カテゴリ資格との難易度比較【ビルメン系】
「電験三種(第三種電気主任技術者)」を同じビルメン系の資格と難易度・学習時間・コスパで横並び比較しました(難易度が低い順)。自分に合った受験順や次に狙う資格の検討にお使いください。
| 資格 | 難易度 | 学習時間目安 | 国の統計で見る年収 | コスパ |
|---|---|---|---|---|
| 二級ボイラー技士 | Lv1・入門 | 50〜80時間 | 約452万円(その他の定置・建設機械運転従事者) | ○ |
| 一級ボイラー技士 | Lv2・やさしめ | 60〜100時間 | 約452万円(その他の定置・建設機械運転従事者) | ◎ |
| 第三種冷凍機械責任者 | Lv2・やさしめ | 80〜120時間 | 約452万円(その他の定置・建設機械運転従事者) | ○ |
| 第二種電気工事士 | Lv2・やさしめ | 100〜150時間 | 約628万円(電気工事従事者) | ◎ |
| 第一種電気工事士 | Lv3・標準 | 150〜250時間 | 約628万円(電気工事従事者) | ◎ |
| 建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) | Lv4・難関 | 500〜800時間 | 約452万円(その他の定置・建設機械運転従事者) | ◎ |
| 電験三種 ◀ この資格 | Lv4・難関 | 800〜1000時間 | 約704万円(電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く)) | ◎ |
| 電験二種(第二種電気主任技術者 一次) | Lv5・最難関 | 600〜1000時間 | 約704万円(電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く)) | ○ |
| 電験一種(第一種電気主任技術者 一次) | Lv5・最難関 | 1000〜1500時間 | 約704万円(電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く)) | ○ |
※年収は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和7年の職種別・産業別の値から、毎月の給与×12+年間賞与で当サイトが計算した推定値です。資格を持っていない人も含む職種(または業種)全体の値で、資格ごとの年収ではありません。「—」は対応する公的な統計が無いものです。 難易度Lv・学習時間・コスパは目安です。資格の組合せ・コスパ全体像は資格コスパ比較ランキングもご覧ください。