一級ボイラー技士「ボイラーの取扱いに関する知識」の一問一答
📖 一級ボイラー技士「ボイラーの取扱いに関する知識」の全74問と解説(一覧)
一級ボイラー技士のボイラーの取扱いに関する知識に関する一問一答(全74問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.ボイラー点火前の水面計の機能試験は、水位を確認するだけで十分であり、コック操作による吹出しは省略してよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。点火前の水面計試験は2個の水面計それぞれで蒸気側・水側コックを操作して吹出し、連絡管の詰まり有無まで確認する必要がある。単なる目視では不十分。
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問2.ガス焚きボイラーの点火操作では、点火前に炉内および煙道の十分な換気(プレパージ)を行う必要がある。
正解:○(正しい)
解説:プレパージは未燃ガス滞留による爆発防止のため必須。一般に4回以上の空気置換、または炉内容積の3倍以上の空気量を送り込むのが標準である。
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問3.重油焚きボイラーの点火では、燃料弁を開いてから2〜5秒以内に着火しない場合、直ちに燃料弁を閉じて炉内を換気しなければならない。
正解:○(正しい)
解説:未着火状態で燃料を送り続けると炉内に可燃性蒸気が滞留し爆発の危険がある。点火不良時は直ちに燃料遮断+ポストパージが基本操作である。
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問4.ボイラーの運転中、常用水位はできるだけ高く保つほど、キャリオーバ防止に有効である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。水位を高く保つと蒸気空間が狭くなり、かえってキャリオーバ(プライミング・ホーミング)を誘発する。常用水位は中央付近に保つのが正しい。
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問5.プライミングは、ボイラー水が激しく沸騰して水滴が蒸気とともに運び出される現象である。
正解:○(正しい)
解説:プライミング(水気立ち)は急激な負荷変動・高水位・高蒸発率で発生し、蒸気とともに水滴が送り出される現象。蒸気の乾き度低下を招く。
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問6.フォーミングは、ボイラー水中の不純物により水面に泡が発生し、その消滅が遅れる現象である。
正解:○(正しい)
解説:フォーミング(泡立ち)は溶解性蒸発残留物・有機物・油脂などが多いと発生。表面張力低下が原因で、泡が蒸気とともに運ばれキャリオーバを起こす。
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問7.キャリオーバが発生すると、過熱器や蒸気タービンに障害を与えるだけでなく、蒸気の純度も低下する。
正解:○(正しい)
解説:キャリオーバで運ばれた水分中の塩類は過熱器管の汚損・腐食、タービン翼への塩付着を招く。蒸気純度低下による熱効率低下も発生する。
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問8.逆火(バックファイヤ)は、点火時に通風が強すぎる場合に発生しやすい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。逆火は通風不足・点火遅延・点火源不良・空気不足での燃料先行投入などで発生。通風が強すぎる場合は失火(吹消え)の方向に作用する。
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問9.二次燃焼は、未燃ガスが煙道で再着火する現象であり、煙道や空気予熱器を損傷する恐れがある。
正解:○(正しい)
解説:二次燃焼は不完全燃焼で生じた未燃ガスが煙道高温部で再着火する現象。煙道変形・空気予熱器焼損を招くため、空気比適正化と十分な炉内滞留時間が必要。
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問10.ボイラーの常用水位は、水面計の中央より下方に保つのが標準である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。常用水位は水面計の中央付近(おおむね中央±20mm程度)に保つ。下方では低水位事故、上方ではキャリオーバの危険が増す。
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問11.安全弁の機能試験は、最高使用圧力の75%以下の圧力で行う。
正解:×(誤り)
解説:誤り。安全弁は最高使用圧力以下で吹出すよう設定し、機能試験では実際に吹出す圧力(吹出し圧力)まで上昇させて作動を確認する。75%では作動しない。
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問12.ボイラー水のブロー(吹出し)は、缶水中の不純物濃度を下げるために行う。
正解:○(正しい)
解説:ブローは缶水濃度上昇に伴うスケール・キャリオーバ防止のため実施。連続ブロー(水面付近の溶解物排出)と間欠ブロー(缶底のスラッジ排出)がある。
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問13.間欠ブローは、ボイラーが高負荷で運転中に行うのが最も効果的である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。間欠ブローは負荷の低いとき、または運転停止直前(スラッジが沈降している状態)で実施するのが最も効果的。高負荷時は循環が激しく逆効果。
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問14.連続ブローは、缶水濃度を一定に保つため、水面下の缶水を連続的に少量ずつ排出するものである。
正解:○(正しい)
解説:連続ブローは水面下数十mmから取り出し、溶解固形物の濃縮を防止する。熱回収のためフラッシュタンク・熱交換器を組合せるのが一般的である。
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問15.イオン交換樹脂による軟化装置は、原水中のカルシウム・マグネシウムをナトリウムに置換し硬度を除去する装置である。
正解:○(正しい)
解説:Na型強酸性陽イオン交換樹脂が Ca2+・Mg2+を Na+と置換し硬度成分を除去。再生は食塩水(NaCl)で行う。低圧ボイラー補給水処理の標準方式。
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問16.脱気器は、給水中の溶存酸素や二酸化炭素を除去し、給水系統の腐食を防止する装置である。
正解:○(正しい)
解説:脱気器は加熱脱気(蒸気吹込み)または真空脱気で溶存O2・CO2を除去。一般に給水中O2濃度を0.03mg/L以下まで低減し、ピッチング腐食を防止する。
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問17.清缶剤の主目的は缶水の着色のみであり、pHや硬度成分には作用しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。清缶剤はpH/アルカリ度調整・硬度成分軟化・スラッジ調整・脱酸素・腐食抑制など多岐にわたり、着色目的ではない。水酸化ナトリウム・リン酸塩等が代表的薬品。
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問18.ボイラー給水の脱酸素剤として、塩化カルシウムや塩化ナトリウムが標準的に用いられる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは亜硫酸ナトリウム(Na2SO3・中低圧用)やヒドラジン(N2H4・高圧用)が脱酸素剤。塩化物は腐食促進物質で脱酸素剤としては用いない。
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問19.酸素処理(AVT-O・OT)は、超高圧貫流ボイラーに採用される水処理方式であり、給水中に酸素を意図的に注入する方法である。
正解:○(正しい)
解説:OT(Oxygen Treatment)は給水純度が極めて高い超臨界圧プラントで、微量O2注入により保護酸化皮膜(ヘマタイト)を形成し腐食を抑制する。
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問20.ボイラー水の pH は、低圧ボイラーで一般に7.0以下の弱酸性に保つのが望ましい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。低圧ボイラー水の pH は概ね11.0〜11.8の弱アルカリ性に保つのが標準。酸性側では鉄の腐食が急増するため絶対に避ける。
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問21.スケールは熱伝導率が鋼材より大幅に小さいため、伝熱面に付着すると伝熱を阻害し、過熱による管の損傷を招く。
正解:○(正しい)
解説:スケールの熱伝導率は鋼の約1/20〜1/100。1mmのスケール付着で燃料消費が2〜5%増、伝熱面温度上昇によりブリスタ・破裂事故を招く。
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問22.スラッジは缶水中で生成した軟質沈殿物であり、ブローによって排出できる。
正解:○(正しい)
解説:スラッジはリン酸塩処理等により硬度成分を軟質沈殿物化したもの。缶底に沈降するため間欠ブローで排出する。これがスケール化防止の基本原理。
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問23.苛性脆化は、缶水の酸性化により応力集中部に発生する全面腐食現象である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは「高濃度の遊離アルカリ」が応力集中部で濃縮し結晶粒界に脆性割れを生じる現象。酸性化が原因の全面腐食ではなく粒界割れである。
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問24.ピッチングは、給水中の溶存酸素により伝熱面に発生する点食状の局部腐食である。
正解:○(正しい)
解説:ピッチング(孔食)は溶存O2が主因の局部腐食。脱気器設置・脱酸素剤添加・休止中の満水保存(脱気水+アルカリ)等で防止する。
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問25.ボイラーの長期休止保存法のうち、満水保存法は寒冷地でも凍結の心配がなく安全である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。満水保存法は凍結の恐れがある寒冷地・冬季には適さない。凍結期は乾燥保存法(吸湿剤+乾燥窒素封入等)を採用する。
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問26.乾燥保存法では、ボイラー内部を乾燥させた後、生石灰やシリカゲルなどの吸湿剤を入れ密閉する。
正解:○(正しい)
解説:乾燥保存法はマンホール・蓋を閉じ吸湿剤を1〜3か月ごとに点検・交換。窒素ガスを0.06MPa程度封入する窒素封入法は更に確実な防食法である。
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問27.ボイラー運転停止操作では、最後に主蒸気弁を閉じてから燃料供給を停止する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。手順は逆。①燃料供給停止 → ②ポストパージ → ③ファン停止 → ④給水・水位調整 → ⑤主蒸気弁を閉じる、の順が正しい。
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問28.運転停止後は燃焼が止まっているため、水位監視を直ちに終了して退出してよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは停止直後も保有熱で水位変動・自然蒸発が続くため、ボイラーが完全に冷却するまで水位監視を継続する必要がある。空焚き防止のため。
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問29.ポストパージは、燃焼停止後に炉内の未燃ガスを排出するため、ファンで一定時間換気を行う操作である。
正解:○(正しい)
解説:ポストパージは燃焼停止直後の未燃ガス・残留可燃成分を排出。プレパージと同程度(炉内容積の3倍以上)の換気量を確保するのが標準である。
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問30.複数台のボイラーを並列運転する場合、主蒸気管への合流時は被合流ボイラーの圧力をやや低めに保ち徐々に主蒸気弁を開く。
正解:×(誤り)
解説:誤り。合流時は新規ボイラー圧力をやや高めに保ち、主蒸気弁を徐々に開く。低い側では逆流(ウォーターハンマ・キャリオーバ)の危険がある。
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問31.ボイラーを2基以上並列運転する場合、各ボイラーの蒸気圧力をほぼ等しく保つよう燃焼量を制御する。
正解:○(正しい)
解説:並列運転では蒸気圧力の差が大きいと低圧側へ蒸気が逆流し、循環不良・ウォーターハンマを招く。各台の負荷配分と圧力均等化が重要。
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問32.ボイラー運転中の水面計のガラスは、毎日2回以上機能試験を行うのが原則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。水面計の機能試験は1日1回以上が原則(点火前と必要に応じ運転中)。法令上「1日1回以上」と定められ、2回以上は過剰な記述。
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問33.ボイラーの運転前点検は、前回の運転で異常がなかった場合は省略してよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは運転前点検は毎回必須で省略不可。系統別チェックリストに従い給水弁開・燃料漏れ・電源・水位計・圧力計・安全弁・インターロック等を網羅的に確認する。
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問34.圧力計の機能試験は、最高使用圧力に達したときに行えばよく、定期的に試験基準圧力計と比較校正する必要はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。圧力計は1年に1回以上、試験基準圧力計と比較校正が必要。誤差±3%以内に管理する。日常はサイホン管・三方コックで作動確認する。
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問35.ボイラーの定期自主検査は、原則として6か月に1回行えばよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは1か月以内ごとに1回。労働安全衛生法・ボイラー則により本体・燃焼装置・自動制御装置・付属装置を1か月以内ごとに検査し、記録を3年間保存する。
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問36.ボイラー性能検査は、検査証の有効期間更新のために行うもので、原則として2年ごとに受検する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。性能検査は原則1年ごと(有効期間1年)。連続運転を要する場合に限り、所定の条件下で有効期間が2年に延長される場合がある。
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問37.低水位燃料遮断装置(低水位インターロック)は、缶水位が安全低水面以下になったとき自動的に燃料を遮断する装置である。
正解:○(正しい)
解説:低水位燃料遮断装置はフロート式・電極式があり、安全低水面を検知し燃料弁を閉じ警報を発する。空焚き防止のための最重要安全装置。
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問38.蒸気使用量が急増したときは、火炎を一気に最大にして圧力降下を防ぐのが正しい操作である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。急激な燃焼量増加は缶水沸騰激化によるプライミング・キャリオーバを招く。段階的に燃焼量を上げ、給水量も追従させるのが正しい。
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問39.蒸気ボイラーの吹出し作業は、作業時間短縮のため2基以上の同時操作が推奨される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはボイラー則第31条で2基以上同時の吹出し操作は禁止。1人で複数操作すると弁の閉め忘れ等の重大事故につながるため、1基ずつ確実に行う。
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問40.重油の予熱温度は高ければ高いほど噴霧が良好となり、上限を設ける必要はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは加熱しすぎるとポンプ吸込み側で気化(ベーパロック)し油圧低下・失火を招く。C重油でおおむね20〜40mm2/s相当の温度に調整する必要があり、上限がある。
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問41.重油の貯蔵タンク油温は、引火点より20℃以上低く保つことが望ましい。
正解:○(正しい)
解説:貯蔵タンクでは引火点より十分低い温度に管理し火災防止。C重油の引火点は70℃以上が一般的で、タンク温度は50℃前後に抑える。
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問42.ガス焚きボイラーでは、ガス圧力が異常低下した場合に燃料を遮断するインターロックは不要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。低ガス圧遮断は逆火・失火防止のため必須インターロック。高ガス圧遮断と併せ、二重遮断弁・漏洩試験機構と組合せ運用される。
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問43.燃焼室の通風が過剰になると、排ガス量が増えても熱効率は向上するため積極的に空気を増やすべきである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは空気比過大で排ガス量増→排ガス損失増→効率低下を招く。重油では1.1〜1.3が適正空気比で、過剰通風は禁物である。
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問44.ボイラー水の濃縮度(濃縮倍率)が高くなりすぎると、スケール付着・キャリオーバ・苛性脆化のリスクが増大する。
正解:○(正しい)
解説:濃縮倍率(=缶水中塩類濃度/給水中塩類濃度)が高すぎるとスケール・腐食・キャリオーバ全てに悪影響。連続ブロー量を調整し3〜30倍程度に管理する。
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問45.ボイラー本体の急冷却は、不同膨張による応力割れを招くため避けなければならない。
正解:○(正しい)
解説:急激な温度変化は熱応力により管寄せ・管板等の溶接部に亀裂を生じる。停止後は通常数時間〜十数時間かけて自然冷却し、必要に応じ徐冷を行う。
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問46.ボイラーの油焚きで黒煙が発生したときは、まず通風(空気量)を絞って様子を見るのが正しい対応である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。黒煙は空気不足による不完全燃焼が主因。通風を増やす、または燃料量を絞る対応が正しい。空気を絞ると更に悪化し二次燃焼の危険。
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問47.ボイラーの安全弁2個以上設置の場合、1個を最高使用圧力以下で、他は最高使用圧力の3%増以下で作動するように調整できる。
正解:○(正しい)
解説:ボイラー則第65条。1個は最高使用圧力以下、残りは3%増以下で吹出すよう設定可能。過熱器・エコノマイザは別途規定あり。
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問48.ボイラー水中の油脂は、フォーミングの原因となるほか、伝熱面に焼付き断熱層となるため、給水系統には絶対に持ち込んではならない。
正解:○(正しい)
解説:油脂は熱伝導率が極めて小さく伝熱面焼損を招く。蒸気ドラム上層に浮遊しフォーミングも誘発。復水回収時の油分離器設置が重要。
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問49.復水器を持つ蒸気プラントでは、復水のpH・電気伝導率・シリカ濃度等を常時監視し、海水漏洩等の異常を早期発見する必要がある。
正解:○(正しい)
解説:復水器管腐食による海水漏洩は塩類混入によりボイラー腐食・キャリオーバを招く。電気伝導率の急上昇が漏洩の早期検知指標となる。
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問50.エコノマイザ(節炭器)入口給水温度は低いほど熱回収が増えて経済的であり、低温腐食の心配はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは排ガス中SO3が水蒸気と反応し硫酸となり、伝熱面温度が酸露点(約150℃)以下に下がると凝縮し低温腐食を生じる。給水温度には下限がある。
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問51.ボイラー水中のシリカ濃度が高くなると、高圧蒸気とともに揮発しタービン翼にシリカスケールを付着させるため、特に高圧ボイラーで厳しく管理される。
正解:○(正しい)
解説:シリカは高温・高圧で蒸気と共揮発し、タービン低圧段で析出。10MPa以上では缶水シリカ濃度を厳しく管理(10MPaで2mg/L以下等)する。
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問52.炉筒煙管ボイラーの内部点検では、煙管内面のすす払いと水側のスケール・スラッジ除去をともに実施する。
正解:○(正しい)
解説:煙管内面のすす(伝熱阻害)と水側のスケール・スラッジ(伝熱阻害+過熱事故源)を両面除去するのが定期点検の基本。1mmすすで燃料3〜4%増。
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問53.ボイラー据付け後または改造後に最初に行う検査は、性能検査である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。据付け後・改造後の最初の検査は「落成検査」または「変更検査」。性能検査は使用中ボイラーの有効期間更新時に行う検査である。
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問54.蒸気ボイラー運転中、給水ポンプ吐出側の逆止め弁が故障すると、給水停止時にボイラーから給水系統への逆流が起こる。
正解:○(正しい)
解説:逆止め弁は給水停止時の高温缶水逆流を防止する重要機器。故障すると逆流による給水ポンプ損傷・配管熱衝撃を招くため定期的な作動確認が必須。
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問55.次のうち、キャリオーバ防止対策として最も適切でないものはどれか。
- ア.急激な負荷変動を避ける
- イ.缶水濃度を適正に管理する
- ウ.水位を高めに保つ
- エ.ブローを適切に行う
正解:ウ.水位を高めに保つ
解説:誤りは「水位を高めに保つ」。蒸気空間が狭くなりプライミング・水滴飛散が増大しキャリオーバを誘発する。他の選択肢はいずれも有効な防止策である。
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問56.ボイラーの点火操作で、正しい順序はどれか。
- ア.点火→プレパージ→水位確認→燃料供給
- イ.プレパージ→点火→水位確認→燃料供給
- ウ.水位確認→点火→プレパージ→燃料供給
- エ.水位確認→プレパージ→点火準備→点火
正解:エ.水位確認→プレパージ→点火準備→点火
解説:正しい順序は「水位確認→プレパージ→点火準備→点火」。プレパージなしの点火は未燃ガス爆発の危険があり厳禁。点火前の水面計確認は安全操作の基本。
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問57.ボイラー水のpH調整に主に用いられる薬剤として、適切なものはどれか。
- ア.水酸化ナトリウム・りん酸ナトリウム
- イ.塩化ナトリウム
- ウ.硫酸
- エ.炭酸ガス
正解:ア.水酸化ナトリウム・りん酸ナトリウム
解説:水酸化ナトリウム(NaOH)と第三りん酸ナトリウム(Na3PO4)はpH・アルカリ度調整と硬度成分軟化に用いる代表的清缶剤。食塩はイオン交換樹脂再生用、硫酸は中和用で日常添加しない。
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問58.脱酸素剤として高圧ボイラーで用いられる薬剤はどれか。
- ア.塩化カルシウム
- イ.ヒドラジン
- ウ.炭酸ナトリウム
- エ.塩化ナトリウム
正解:イ.ヒドラジン
解説:ヒドラジン(N2H4)は分解生成物が水と窒素のみで蒸発残留物を残さないため、高圧ボイラーで使用。亜硫酸ナトリウムは分解で硫酸塩を生じ高圧では不適。
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問59.ボイラー水のブローに関する記述として、誤っているものはどれか。
- ア.間欠ブローは負荷の低いときに行う
- イ.連続ブローは缶水濃度の維持に有効
- ウ.2基以上のボイラーを同時に吹出し操作してよい
- エ.ブロー後は弁の閉鎖と漏れの有無を確認する
正解:ウ.2基以上のボイラーを同時に吹出し操作してよい
解説:誤りは「2基以上同時の吹出し」。ボイラー則第31条で禁止。弁操作の見落とし防止のため1基ずつ確実に行う。他の3つは正しい記述である。
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問60.イオン交換樹脂による硬水軟化装置の再生に用いる薬品はどれか。
- ア.塩酸
- イ.水酸化ナトリウム
- ウ.硫酸
- エ.塩化ナトリウム(食塩)
正解:エ.塩化ナトリウム(食塩)
解説:Na型強酸性陽イオン交換樹脂の再生は食塩(NaCl)水溶液で行う。樹脂に吸着したCa2+・Mg2+を高濃度Na+で押し出して再生する原理である。
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問61.ボイラーの長期休止保存法のうち、寒冷地・冬季に最も適しているものはどれか。
- ア.乾燥保存法
- イ.満水保存法
- ウ.湿式保存法(高アルカリ満水)
- エ.蒸気養生法
正解:ア.乾燥保存法
解説:乾燥保存法(吸湿剤+窒素封入併用)は凍結の心配がなく寒冷地に最適。満水保存法は凍結リスク、運転中保存・浮き蓋法はそもそも長期休止に不適。
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問62.ボイラーの運転停止操作で、正しい順序はどれか。
- ア.主蒸気弁閉→燃料停止→ファン停止→給水
- イ.燃料停止→ポストパージ→ファン停止→給水→主蒸気弁閉
- ウ.燃料停止→主蒸気弁閉→ポストパージ→給水
- エ.ファン停止→燃料停止→主蒸気弁閉→給水
正解:イ.燃料停止→ポストパージ→ファン停止→給水→主蒸気弁閉
解説:正しい順序は「燃料停止→ポストパージ→ファン停止→給水・水位調整→主蒸気弁閉」。先に主蒸気弁を閉じると圧力上昇・安全弁吹出しを招くため最後にする。
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問63.プライミング発生時の応急処置として、最も適切なものはどれか。
- ア.給水量を増やし水位を上げる
- イ.燃焼量を上げて圧力を維持する
- ウ.燃焼量を下げ主蒸気弁を絞り水位確認・必要ならブロー
- エ.安全弁を手動開放する
正解:ウ.燃焼量を下げ主蒸気弁を絞り水位確認・必要ならブロー
解説:正解は「燃焼量を下げ主蒸気弁を絞り、水位を確認して必要ならブロー」。負荷を下げ缶水沸騰を鎮め、水位異常時はブローで濃縮度を下げる。給水増・燃焼増は悪化させる。
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問64.二次燃焼を防止するための対策として、最も適切でないものはどれか。
- ア.空気比を適正に保つ
- イ.炉内滞留時間を十分とる
- ウ.燃焼室で完全燃焼させる
- エ.空気比を理論空気量以下にする
正解:エ.空気比を理論空気量以下にする
解説:誤りは「空気比を理論空気量以下にする」。空気不足は不完全燃焼で未燃ガス発生→煙道で二次燃焼の原因となる。空気比は適正範囲(重油1.1〜1.3)に保つ必要がある。
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問65.ボイラーの安全弁の調整・試験に関する記述として正しいものはどれか。
- ア.最高使用圧力以下で吹出すよう調整し定期的に手動試験を行う
- イ.最高使用圧力の1.5倍で吹出すよう調整する
- ウ.1個設置であれば充分で2個は不要
- エ.過熱器の安全弁は本体より高く設定する
正解:ア.最高使用圧力以下で吹出すよう調整し定期的に手動試験を行う
解説:正解は「最高使用圧力以下で吹出すよう調整し、定期的に手動試験を行う」。蒸気ボイラーは原則2個以上設置、過熱器は本体より先に吹出すよう低めに設定する。
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問66.次の現象のうち、ボイラー水の表面張力低下と不純物が主因となるものはどれか。
- ア.プライミング
- イ.フォーミング
- ウ.ウォーターハンマ
- エ.サージング
正解:イ.フォーミング
解説:フォーミング(泡立ち)は溶解性蒸発残留物・油脂・有機物による表面張力低下が主因。プライミングは急激な沸騰、キャリオーバは結果現象、ウォーターハンマは別現象。
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問67.ボイラーを複数台並列運転する場合の留意事項として、適切でないものはどれか。
- ア.各台の負荷配分を適正にする
- イ.合流時は新規ボイラー圧力をやや高めに保つ
- ウ.各台の蒸気圧力は意図的に差をつける
- エ.主蒸気弁は徐々に開く
正解:ウ.各台の蒸気圧力は意図的に差をつける
解説:誤りは「各台の蒸気圧力は意図的に差をつける」。差をつけると低圧側へ蒸気逆流・ウォーターハンマ・キャリオーバを招く。各台の圧力均等化が原則である。
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問68.ボイラー伝熱面に1mmのスケールが付着すると、燃料消費は概ねどの程度増加するか。
- ア.0.1〜0.5%
- イ.1%以下
- ウ.30〜50%
- エ.2〜5%
正解:エ.2〜5%
解説:1mmのスケール付着で燃料消費は2〜5%増加。スケール熱伝導率が鋼の1/20〜1/100のため熱抵抗が増し、同じ蒸発量に多くの燃料が必要となる。
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問69.低水位事故を防止する装置として、最も直接的に作用するものはどれか。
- ア.低水位燃料遮断装置
- イ.排ガス温度計
- ウ.圧力制限器
- エ.蒸気流量計
正解:ア.低水位燃料遮断装置
解説:低水位燃料遮断装置(フロート式・電極式)は缶水位が安全低水面以下になると燃料弁を自動遮断し空焚き防止。圧力制限器・温度計・流量計は直接の低水位対策ではない。
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問70.ボイラー水管理における濃縮倍率(給水中塩類に対する缶水中塩類の比)について、適切なものはどれか。
- ア.高いほどブロー量が減り省エネとなる
- イ.高すぎるとスケール・腐食・キャリオーバを招く
- ウ.低いほど缶水水質が良くなり常に望ましい
- エ.濃縮倍率は缶水管理と無関係である
正解:イ.高すぎるとスケール・腐食・キャリオーバを招く
解説:濃縮倍率が高すぎるとスケール・腐食・キャリオーバを招き、低すぎるとブロー量過大で熱損失。一般に3〜30倍程度の範囲で、水質と圧力に応じ管理する。
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問71.ボイラーの定期自主検査の頻度として、ボイラー則で定められているものはどれか。
- ア.1週間以内ごとに1回
- イ.6か月以内ごとに1回
- ウ.1か月以内ごとに1回
- エ.1年以内ごとに1回
正解:ウ.1か月以内ごとに1回
解説:定期自主検査は1か月以内ごとに1回。本体・燃焼装置・自動制御装置・付属装置等を検査し、結果は3年間保存。性能検査(1年ごと)とは別である。
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問72.脱気器の主目的として、最も適切なものはどれか。
- ア.給水中のpHを上げる
- イ.給水中の硬度成分を除去する
- ウ.給水中の固形物を沈殿除去する
- エ.給水中の溶存酸素と二酸化炭素を除去する
正解:エ.給水中の溶存酸素と二酸化炭素を除去する
解説:脱気器の主目的は給水中の溶存O2・CO2除去によるピッチング腐食防止。加熱脱気でO2を0.03mg/L以下まで低減。pH調整・硬度除去・固形物除去は別装置の役割。
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問73.ボイラー水中のシリカが特に高圧ボイラーで厳しく管理される理由として、最も適切なものはどれか。
- ア.高圧蒸気とともに揮発しタービン翼にスケールを付着させるため
- イ.缶水のpHを下げるため
- ウ.ボイラー水を着色するため
- エ.脱気作用を阻害するため
正解:ア.高圧蒸気とともに揮発しタービン翼にスケールを付着させるため
解説:シリカは高温・高圧蒸気と共揮発し、タービン低圧段で析出してスケール化、効率低下と振動を招く。10MPa以上では缶水シリカを2mg/L以下等、厳しく管理する。
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問74.酸素処理(OT・AVT-O)が採用されるボイラーとして、最も適切なものはどれか。
- ア.低圧鋳鉄製ボイラー
- イ.超臨界圧貫流ボイラー
- ウ.中圧炉筒煙管ボイラー
- エ.暖房用温水ボイラー
正解:イ.超臨界圧貫流ボイラー
解説:OTは給水純度が極めて高い超臨界圧プラントで採用。微量O2注入により安定なヘマタイト保護皮膜を形成し腐食抑制。低圧・中圧ボイラーでは従来の還元処理(脱酸素)が標準。