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メンタルヘルス・マネジメント検定II種「労働者からの相談への対応」の一問一答

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📖 メンタルヘルス・マネジメント検定II種「労働者からの相談への対応」の全55問と解説(一覧)

メンタルヘルス・マネジメント検定II種の労働者からの相談への対応に関する一問一答(全55問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.コミュニケーションは大きく言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションに分けられる。次のうち非言語的コミュニケーションに該当しないものはどれか。

    • ア.話し手の表情や視線
    • イ.声の大きさやトーン
    • ウ.発せられた言葉の意味内容
    • エ.身振りや姿勢

    正解:ウ.発せられた言葉の意味内容

    解説:言葉そのものの意味内容は言語的コミュニケーションである。表情・視線・姿勢・声の調子などは非言語的コミュニケーションに含まれる。

  2. 問2.対人コミュニケーションにおいて、非言語的コミュニケーションの果たす役割について最も適切なものはどれか。

    • ア.非言語的要素は意味伝達にほとんど影響しない
    • イ.非言語的要素は感情や態度の伝達に大きく寄与する
    • ウ.非言語的要素は言語的要素より常に劣る
    • エ.非言語的要素は管理職には不要である

    正解:イ.非言語的要素は感情や態度の伝達に大きく寄与する

    解説:非言語的メッセージは感情や態度を多く伝え、言語的メッセージと矛盾する場合は非言語的なものが本心を表していることが多い。

  3. 問3.アサーション(アサーティブな自己表現)の考え方として最も適切なものはどれか。

    • ア.自分の意見を押し通すこと
    • イ.相手に合わせて自分を抑えること
    • ウ.沈黙して対立を避けること
    • エ.自分も相手も尊重して率直に表現すること

    正解:エ.自分も相手も尊重して率直に表現すること

    解説:アサーションは自分の気持ちや考えを率直に表現すると同時に、相手の立場や気持ちも尊重するコミュニケーションのあり方である。

  4. 問4.自己表現の3つのタイプのうち、相手の権利を侵害してでも自分の意見を主張し、相手を不快にさせるタイプを何と呼ぶか。

    • ア.攻撃的(アグレッシブ)
    • イ.アサーティブ
    • ウ.非主張的(ノン・アサーティブ)
    • エ.受容的

    正解:ア.攻撃的(アグレッシブ)

    解説:攻撃的(アグレッシブ)な自己表現は、自分を優先し相手を軽視する表現である。非主張的、アサーティブと区別される。

  5. 問5.自己表現の3つのタイプのうち、自分の気持ちや意見を抑えて相手に譲り、自分を後回しにするタイプはどれか。

    • ア.攻撃的(アグレッシブ)
    • イ.非主張的(ノン・アサーティブ)
    • ウ.アサーティブ
    • エ.共感的

    正解:イ.非主張的(ノン・アサーティブ)

    解説:非主張的(ノン・アサーティブ)な自己表現は自分の意見を表明できず相手に従う傾向であり、ストレスをためやすい。

  6. 問6.積極的傾聴(アクティブ・リスニング)を提唱した心理学者は誰か。

    • ア.フロイト
    • イ.ロジャーズ
    • ウ.マズロー
    • エ.セリエ

    正解:イ.ロジャーズ

    解説:積極的傾聴は来談者中心療法を確立したカール・ロジャーズの考え方に基づく。

  7. 問7.ロジャーズが示したカウンセラーの基本的態度(3条件)に含まれないものはどれか。

    • ア.受容(無条件の肯定的配慮)
    • イ.共感的理解
    • ウ.自己一致(純粋性)
    • エ.指示と助言

    正解:エ.指示と助言

    解説:ロジャーズの3条件は「受容(無条件の肯定的配慮)」「共感的理解」「自己一致(純粋性)」である。指示・助言は含まれない。

  8. 問8.ロジャーズの「自己一致(純粋性)」とはどのような態度か。

    • ア.相手に常に同意すること
    • イ.沈黙を貫くこと
    • ウ.相手を評価して導くこと
    • エ.聴き手が自分の感情に正直であること

    正解:エ.聴き手が自分の感情に正直であること

    解説:自己一致とは、聴き手が自分自身の感情に気づき、それを偽らず、ありのままの自分でいる態度をいう。

  9. 問9.ロジャーズの「共感的理解」を最もよく表しているものはどれか。

    • ア.相手の話に客観的な解釈を加えること
    • イ.相手の問題点を指摘すること
    • ウ.相手の気持ちを相手の立場に立って理解しようとすること
    • エ.相手と同じ感情に飲み込まれること

    正解:ウ.相手の気持ちを相手の立場に立って理解しようとすること

    解説:共感的理解は、相手の 私的な世界をあたかも自分のことのように、しかし「あたかも」という性質を失わずに感じ取ろうとする態度である。

  10. 問10.ロジャーズの「受容(無条件の肯定的配慮)」の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.相手の意見にすべて賛成すること
    • イ.相手をありのままに受け止めること
    • ウ.相手を条件つきで認めること
    • エ.相手の問題を解決してあげること

    正解:イ.相手をありのままに受け止めること

    解説:受容とは、相手の話や感情を評価・判断せず、条件をつけずありのままに受け止める態度である。

  11. 問11.傾聴における「繰り返し(反射)」の技法として最も適切なものはどれか。

    • ア.相手の言葉や感情をそのまま返す
    • イ.相手の話を要約して結論づける
    • ウ.相手に反対意見を述べる
    • エ.話題を変えて気分転換させる

    正解:ア.相手の言葉や感情をそのまま返す

    解説:繰り返し(反射)は、相手の言葉や感情を聴き手がそのまま、あるいは言い換えて返すことで、理解していることを伝える技法である。

  12. 問12.傾聴において「開かれた質問(オープン・クエスチョン)」に該当するものはどれか。

    • ア.「眠れていますか」
    • イ.「食欲はありますか」
    • ウ.「最近どのように過ごしていますか」
    • エ.「会社に行けていますか」

    正解:ウ.「最近どのように過ごしていますか」

    解説:開かれた質問は「はい・いいえ」では答えられず、相手が自由に語れる質問である。「どのように感じましたか」などが該当する。

  13. 問13.傾聴における「閉ざされた質問(クローズド・クエスチョン)」の特徴として最も適切なものはどれか。

    • ア.相手が自由に語ることを促す
    • イ.常に避けるべきである
    • ウ.「はい・いいえ」で答えられる
    • エ.感情を深く引き出すのに最適である

    正解:ウ.「はい・いいえ」で答えられる

    解説:閉ざされた質問は「はい・いいえ」や短い言葉で答えられる質問で、事実確認に向くが多用すると相手が話しにくくなる。

  14. 問14.管理監督者が部下の相談を受ける際の留意点として最も適切なものはどれか。

    • ア.すぐに解決策を提示する
    • イ.早く結論を出すよう促す
    • ウ.自分の経験談を中心に話す
    • エ.評価や批判を避けて傾聴に徹する

    正解:エ.評価や批判を避けて傾聴に徹する

    解説:相談を受ける際は、まず相手の話を遮らず傾聴に徹し、評価や批判を避けることが基本である。

  15. 問15.部下から相談を受けたとき、管理監督者が避けるべき対応はどれか。

    • ア.相手の話を最後まで聴く
    • イ.相手の気持ちを受け止める
    • ウ.話の途中で叱責し説得する
    • エ.必要に応じて専門家へつなぐ

    正解:ウ.話の途中で叱責し説得する

    解説:相談の初期段階で叱責・批判・説得をすると相手は心を閉ざす。まずは話を十分に聴くことが重要である。

  16. 問16.部下の相談に対して、管理監督者がすぐに解決策を提示することの問題点として最も適切なものはどれか。

    • ア.時間がかかりすぎる
    • イ.解決策が必ず正しいから問題ない
    • ウ.上司の評価が下がる
    • エ.相手の気持ちが十分に受け止められない

    正解:エ.相手の気持ちが十分に受け止められない

    解説:早急な解決策の提示は、相手が十分に話せず、気持ちが受け止められないまま終わり、かえって相談者を孤立させることがある。

  17. 問17.管理監督者が部下の話を傾聴する際の基本姿勢として最も不適切なものはどれか。

    • ア.自分の価値観で善悪を判断する
    • イ.相手の話を遮らない
    • ウ.相手のペースを尊重する
    • エ.相づちを打ちながら聴く

    正解:ア.自分の価値観で善悪を判断する

    解説:傾聴では相手のペースを尊重し、話を遮らない。自分の価値観で善悪を判断するのは傾聴の妨げになる。

  18. 問18.いつもと様子が違う部下に対する管理監督者の初期対応として最も適切なものはどれか。

    • ア.変化に気づいても様子を見守るだけにする
    • イ.声をかけて様子を尋ね話を聴く
    • ウ.直ちに人事異動を検討する
    • エ.本人に知られないよう周囲に調査させる

    正解:イ.声をかけて様子を尋ね話を聴く

    解説:「いつもと違う」変化に気づいたら、まず声をかけて様子を尋ね、本人の話を聴くことが第一歩となる。

  19. 問19.部下の不調が疑われる場合、管理監督者が行う「専門家への橋渡し」として最も適切なものはどれか。

    • ア.自分で病名を診断して伝える
    • イ.薬の服用を勧める
    • ウ.本人に休職を命令する
    • エ.産業医や産業保健スタッフへつなぐ

    正解:エ.産業医や産業保健スタッフへつなぐ

    解説:管理監督者は診断や治療を行うのではなく、産業医や産業保健スタッフなど専門家につなぐ役割を担う。

  20. 問20.管理監督者が部下に専門家への相談を勧める際の伝え方として最も適切なものはどれか。

    • ア.本人の気持ちを受け止めたうえで相談を勧める
    • イ.「君は病気だから病院に行け」と命じる
    • ウ.周囲に聞こえる場で大声で勧める
    • エ.勧めるだけで本人任せにする

    正解:ア.本人の気持ちを受け止めたうえで相談を勧める

    解説:相手の不安を和らげ、安心して相談できるよう、本人の心配を受け止めたうえで前向きに勧めることが大切である。

  21. 問21.管理監督者が相談対応で行う情報提供・助言について、最も適切なものはどれか。

    • ア.相手の話を聴く前に助言する
    • イ.一つの方法を強制する
    • ウ.本人が選択できるよう情報を提供する
    • エ.助言は一切しない

    正解:ウ.本人が選択できるよう情報を提供する

    解説:助言は相手の状況や気持ちを十分に聴いたうえで、本人が選択できるよう情報を提供する形が望ましい。

  22. 問22.管理監督者が部下のメンタルヘルスに関して相談を受けたとき、産業保健スタッフとの連携で最も適切なものはどれか。

    • ア.産業保健スタッフと連携して対応する
    • イ.一人で抱え込んで解決する
    • ウ.部下に内緒で家族にだけ相談する
    • エ.対応をすべて人事部に丸投げする

    正解:ア.産業保健スタッフと連携して対応する

    解説:管理監督者は単独で抱え込まず、産業医・保健師など産業保健スタッフと連携して対応することが重要である。

  23. 問23.事業場内の相談先として産業医が担う役割として最も適切なものはどれか。

    • ア.人事評価を決定する
    • イ.給与計算を行う
    • ウ.懲戒処分を決める
    • エ.労働者の健康管理について専門的助言を行う

    正解:エ.労働者の健康管理について専門的助言を行う

    解説:産業医は労働者の健康管理について専門的立場から助言・指導を行い、就業上の措置に関する意見を述べる役割を担う。

  24. 問24.事業場外資源としてのEAP(従業員支援プログラム)の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.社内の懲戒委員会
    • イ.従業員の心の健康問題を専門的に支援する外部資源
    • ウ.労働基準監督署
    • エ.労働組合の福利厚生係

    正解:イ.従業員の心の健康問題を専門的に支援する外部資源

    解説:EAPは従業員の心の健康問題などに専門的支援を提供する外部機関・サービスであり、相談やコンサルテーションを行う。

  25. 問25.部下の主治医との連携について、管理監督者が留意すべき点として最も適切なものはどれか。

    • ア.本人の同意なく主治医に連絡してよい
    • イ.主治医より自分の判断を優先する
    • ウ.本人の同意を得たうえで連携する
    • エ.主治医とは一切関わらない

    正解:ウ.本人の同意を得たうえで連携する

    解説:主治医に情報提供や連絡を行う際は、原則として本人の同意を得る必要がある。本人を無視した接触は避ける。

  26. 問26.管理監督者が部下のプライバシー保護に関して守るべきことは何か。

    • ア.相談内容を朝礼で共有する
    • イ.本人の同意なく相談内容を口外しない
    • ウ.SNSに状況を投稿する
    • エ.同僚に詳細を伝えて協力を求める

    正解:イ.本人の同意なく相談内容を口外しない

    解説:相談で得た健康情報など個人のプライバシーは、本人の同意なく第三者に漏らしてはならない。守秘義務がある。

  27. 問27.相談で知り得た部下の健康情報の取り扱いとして最も適切なものはどれか。

    • ア.必要最小限の範囲で慎重に取り扱う
    • イ.誰にでも自由に共有してよい
    • ウ.本人に断りなく人事台帳に詳細記載する
    • エ.廃棄せず誰でも見られる場所に保管する

    正解:ア.必要最小限の範囲で慎重に取り扱う

    解説:健康情報は機微な個人情報であり、目的に沿った範囲で、必要最小限の関係者にのみ、本人の同意を踏まえて取り扱う。

  28. 問28.相談しやすい職場づくりのために管理監督者が日常的に行うべきことは何か。

    • ア.部下と必要最小限しか話さない
    • イ.日頃から声かけなどで関係を築く
    • ウ.相談は就業時間外に限定する
    • エ.相談者を特別扱いして区別する

    正解:イ.日頃から声かけなどで関係を築く

    解説:日頃から声かけや挨拶などコミュニケーションを密にし、相談しやすい雰囲気をつくることが重要である。

  29. 問29.部下が相談をためらう要因として考えられるものはどれか。

    • ア.上司との信頼関係がある
    • イ.プライバシーが守られている
    • ウ.気軽に話せる雰囲気がある
    • エ.評価への影響を心配する

    正解:エ.評価への影響を心配する

    解説:評価への影響や周囲に知られる不安、上司との距離などが相談をためらわせる。日常の信頼関係構築が予防になる。

  30. 問30.傾聴において沈黙が生じたとき、管理監督者の対応として最も適切なものはどれか。

    • ア.すぐに話題を変える
    • イ.相手が考える時間として尊重する
    • ウ.沈黙を埋めるため自分が話し続ける
    • エ.相談を打ち切る

    正解:イ.相手が考える時間として尊重する

    解説:沈黙は相手が考えを整理している時間でもある。無理に言葉を挟まず、相手のペースを尊重して待つことが大切である。

  31. 問31.傾聴の技法のうち「要約」の目的として最も適切なものはどれか。

    • ア.相手の話を否定する
    • イ.相手に反論する材料を集める
    • ウ.話の要点を整理して理解を確認する
    • エ.話を早く切り上げる

    正解:ウ.話の要点を整理して理解を確認する

    解説:要約は相手が話した内容の要点を聴き手が整理して返し、理解の確認と話の整理を助ける技法である。

  32. 問32.管理監督者が部下の相談を受ける際、「評価者」としての立場が相談に与える影響について最も適切なものはどれか。

    • ア.評価者であることは相談に影響しない
    • イ.評価者だから相談には最適である
    • ウ.部下が本音を話しにくくなることがある
    • エ.評価を盾に相談を強制すべきである

    正解:ウ.部下が本音を話しにくくなることがある

    解説:上司は人事評価者でもあるため、部下が本音を話しにくい場合がある。必要に応じて産業保健スタッフ等の中立的相談先につなぐ配慮が要る。

  33. 問33.部下からの相談に対し、管理監督者が「説得」しようとすることの問題点はどれか。

    • ア.時間が短縮される
    • イ.相手が受け止められていないと感じる
    • ウ.信頼関係が深まる
    • エ.相手が安心する

    正解:イ.相手が受け止められていないと感じる

    解説:説得は相手の考えを変えさせようとする行為で、相手が受け止められていないと感じ、心を閉ざす原因になる。

  34. 問34.相づちや「うなずき」が傾聴において果たす役割として最も適切なものはどれか。

    • ア.聴いていることを伝え話を促す
    • イ.話を早く終わらせる
    • ウ.相手の話を妨げる
    • エ.評価していることを示す

    正解:ア.聴いていることを伝え話を促す

    解説:相づちやうなずきは「あなたの話を聴いている」という非言語的メッセージを伝え、相手が話しやすくなる。

  35. 問35.管理監督者が部下と面談する際の環境設定として最も適切なものはどれか。

    • ア.人通りの多い廊下で立ち話する
    • イ.他の社員が同席する会議室で行う
    • ウ.プライバシーが守られる落ち着いた場所を選ぶ
    • エ.オープンスペースで大声で話す

    正解:ウ.プライバシーが守られる落ち着いた場所を選ぶ

    解説:プライバシーが守られ落ち着いて話せる場所を選ぶことが、安心して相談できる環境づくりにつながる。

  36. 問36.アサーティブな自己表現を身につけることの意義として最も適切なものはどれか。

    • ア.相手を言い負かせるようになる
    • イ.自分の意見を常に通せる
    • ウ.自他を尊重しストレスをためにくくなる
    • エ.沈黙を保てるようになる

    正解:ウ.自他を尊重しストレスをためにくくなる

    解説:アサーションは自他を尊重した率直な表現を可能にし、過度なストレスをためずに良好な人間関係を築く助けになる。

  37. 問37.管理監督者が部下の話を聴くとき、「自分の価値観で評価しながら聴く」ことの弊害として最も適切なものはどれか。

    • ア.相手が安心して話せる
    • イ.相手の真意を正確に理解できる
    • ウ.相談時間が短くなる
    • エ.相手が率直に話せなくなる

    正解:エ.相手が率直に話せなくなる

    解説:評価しながら聴くと相手の真意を歪めて受け取り、相手も評価されていると感じて率直に話せなくなる。

  38. 問38.管理監督者が相談対応で「共感」を示すことと「同情」との違いとして最も適切なものはどれか。

    • ア.共感は相手の立場で理解し、同情は感情に飲み込まれる
    • イ.共感と同情は同じである
    • ウ.同情の方が望ましい
    • エ.共感は相手を哀れむことである

    正解:ア.共感は相手の立場で理解し、同情は感情に飲み込まれる

    解説:共感は相手の気持ちを相手の立場で理解しようとすることで、相手と一体化して感情に飲み込まれる同情とは区別される。

  39. 問39.管理監督者が部下に対し、専門機関を紹介する際の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.機関名だけ伝えて後は本人任せにする
    • イ.紹介後は一切関与しない
    • ウ.利用を強制する
    • エ.機関の役割や守秘の仕組みを分かりやすく伝える

    正解:エ.機関の役割や守秘の仕組みを分かりやすく伝える

    解説:紹介する際は、相手が安心して利用できるよう、機関の役割や守秘義務などの情報を分かりやすく伝えることが望ましい。

  40. 問40.部下が「死にたい」と訴えるなど深刻な状態を示したとき、管理監督者の対応として最も適切なものはどれか。

    • ア.様子を見て後日対応する
    • イ.本人を励まして放置する
    • ウ.話題を変えてやり過ごす
    • エ.速やかに専門家と連携し本人を一人にしない

    正解:エ.速やかに専門家と連携し本人を一人にしない

    解説:自殺をほのめかす言動は緊急性が高い。一人で抱え込まず、速やかに産業医や専門家、家族などと連携し本人を一人にしない配慮が必要である。

  41. 問41.管理監督者が相談を受ける際、「問題解決は本人が主体である」という考え方として最も適切なものはどれか。

    • ア.本人が解決の主体であり支援する
    • イ.管理監督者がすべて解決すべきである
    • ウ.本人に解決を丸投げして関わらない
    • エ.解決は人事部の役割である

    正解:ア.本人が解決の主体であり支援する

    解説:傾聴を通じて本人が自分で考え整理し、解決に向かう力を引き出すことが大切で、管理監督者が代わりに解決するのではない。

  42. 問42.管理監督者が日常のコミュニケーションを通じて把握しておくべき部下の「いつもの状態」とは何か。

    • ア.部下のプライベートな秘密
    • イ.部下の普段の様子や言動の基準
    • ウ.部下の給与額
    • エ.部下の家族構成の詳細

    正解:イ.部下の普段の様子や言動の基準

    解説:普段の様子を知っておくことで「いつもと違う」変化に早く気づける。日常的な観察と関わりが早期発見につながる。

  43. 問43.管理監督者が傾聴する際、「言い換え(パラフレーズ)」を用いる目的として最も適切なものはどれか。

    • ア.相手の話を別の話にすり替える
    • イ.相手を批判する
    • ウ.相手の言葉を聴き手の言葉で返し理解を確認する
    • エ.話を打ち切る

    正解:ウ.相手の言葉を聴き手の言葉で返し理解を確認する

    解説:言い換えは相手の話を聴き手の言葉で表現し直して返すことで、理解の確認と相手の気づきを促す。

  44. 問44.管理監督者が部下から相談を受けた内容を、上位者や産業保健スタッフと共有する必要がある場合の原則として最も適切なものはどれか。

    • ア.本人の同意を得て必要な範囲で共有する
    • イ.本人に断りなく自由に共有する
    • ウ.共有は一切してはならない
    • エ.誰にでも全内容を共有する

    正解:ア.本人の同意を得て必要な範囲で共有する

    解説:本人の利益のために共有が必要な場合でも、原則として本人の同意を得て、必要な範囲に限って共有する。

  45. 問45.傾聴のなかで「感情の反映」を行う目的として最も適切なものはどれか。

    • ア.相手の感情を否定する
    • イ.相手を笑わせる
    • ウ.相手の感情を言葉にして理解を伝える
    • エ.感情を無視して事実だけ扱う

    正解:ウ.相手の感情を言葉にして理解を伝える

    解説:感情の反映は、相手の言葉の背後にある感情を言葉にして返すことで、相手に理解されていると感じてもらう技法である。

  46. 問46.管理監督者が部下の相談に応じる際、「秘密は守る」と安易に約束することの問題点として最も適切なものはどれか。

    • ア.問題は全くない
    • イ.上司の権限が強まる
    • ウ.相手が話しにくくなるだけである
    • エ.安全確保のため共有が必要な場合に対応できなくなる

    正解:エ.安全確保のため共有が必要な場合に対応できなくなる

    解説:自傷他害の恐れなど安全確保のため共有が必要な場合があり、絶対的な秘密保持を約束できないこともある。あらかじめ取り扱いを説明することが望ましい。

  47. 問47.管理監督者のコミュニケーションにおいて、メッセージを「私(アイ)メッセージ」で伝えることの利点として最も適切なものはどれか。

    • ア.相手を責めずに自分の気持ちを伝えられる
    • イ.相手を強く非難できる
    • ウ.責任を相手に押しつけられる
    • エ.命令口調になる

    正解:ア.相手を責めずに自分の気持ちを伝えられる

    解説:「私は〜と感じる」というアイメッセージは、相手を責めずに自分の気持ちを伝えられ、アサーティブな表現に役立つ。

  48. 問48.管理監督者が部下の相談で「アドバイスのしすぎ」に陥らないために大切なことは何か。

    • ア.十分に傾聴したうえで必要時に情報提供する
    • イ.最初から助言を中心にする
    • ウ.助言は一切しない
    • エ.自分の成功体験を繰り返し語る

    正解:ア.十分に傾聴したうえで必要時に情報提供する

    解説:まず十分に傾聴し、相手の気持ちと状況を理解したうえで、本人が望むときに情報提供する姿勢が大切である。

  49. 問49.非言語的コミュニケーションのうち、相手との物理的な距離(対人距離)に関する説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.対人距離は意味を持たない
    • イ.適切な距離は安心感に関係する
    • ウ.近いほど常に良い
    • エ.距離は言語に含まれる

    正解:イ.適切な距離は安心感に関係する

    解説:対人距離も非言語的コミュニケーションの一要素であり、近すぎると圧迫感を、遠すぎるとよそよそしさを与えることがある。

  50. 問50.管理監督者が部下の話を聴く際、自分の意見と異なる内容であった場合の望ましい態度はどれか。

    • ア.すぐに反論して正す
    • イ.まず相手の考えを受け止めて聴く
    • ウ.聴くのをやめる
    • エ.無関心を装う

    正解:イ.まず相手の考えを受け止めて聴く

    解説:意見が異なっても、まずは相手の考えや気持ちを受け止めて聴くことが傾聴の基本であり、即座の反論は避ける。

  51. 問51.管理監督者が部下を専門家へ橋渡しした後の関わりとして最も適切なものはどれか。

    • ア.橋渡し後は一切関わらない
    • イ.本人の同意のもと連携と見守りを続ける
    • ウ.専門家の指示を無視する
    • エ.本人を職場から排除する

    正解:イ.本人の同意のもと連携と見守りを続ける

    解説:橋渡し後も、本人の同意のもと産業保健スタッフ等と連携しながら、職場での配慮や見守りを継続することが望ましい。

  52. 問52.相談を受けた管理監督者が「自分の感情に巻き込まれず冷静に聴く」ことの意義として最も適切なものはどれか。

    • ア.相手を突き放すため
    • イ.相談を早く終えるため
    • ウ.相手より優位に立つため
    • エ.客観性を保ち適切に支援するため

    正解:エ.客観性を保ち適切に支援するため

    解説:聴き手が感情に巻き込まれると客観性を失う。自己一致を保ちつつ冷静に聴くことで適切な支援につながる。

  53. 問53.管理監督者が相談対応スキルとして「傾聴」を重視する理由として最も適切なものはどれか。

    • ア.相手が安心して気持ちを表出できるから
    • イ.早く助言を与えるため
    • ウ.相手を評価しやすくするため
    • エ.会話を短くするため

    正解:ア.相手が安心して気持ちを表出できるから

    解説:傾聴によって相手は安心して気持ちを表出でき、それ自体が心理的支援となり、問題の整理や早期対応につながる。

  54. 問54.管理監督者が、相談に来た部下に対して「ねぎらいの言葉」をかけることの意義として最も適切なものはどれか。

    • ア.相談したことを肯定し安心感を与えるため
    • イ.相手を油断させるため
    • ウ.責任を回避するため
    • エ.早く話を切り上げるため

    正解:ア.相談したことを肯定し安心感を与えるため

    解説:相談に来たこと自体を肯定的に受け止めねぎらうことで、相手は安心し、相談してよかったと感じられる。

  55. 問55.管理監督者が社内外の相談資源を部下に紹介する際、把握しておくべき情報として最も適切でないものはどれか。

    • ア.相談窓口の場所や連絡方法
    • イ.利用にあたっての守秘の仕組み
    • ウ.相談員のプライベートな個人情報
    • エ.利用できる時間や費用

    正解:ウ.相談員のプライベートな個人情報

    解説:相談資源の所在・利用方法・守秘の仕組みなどは把握すべきだが、相談員個人のプライベートな情報まで把握する必要はない。