1級管工事施工管理技士(第一次検定)「空調・衛生設備」の一問一答
📖 1級管工事施工管理技士(第一次検定)「空調・衛生設備」の全75問と解説(一覧)
1級管工事施工管理技士(第一次検定)の空調・衛生設備に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
-
問1.冷房負荷計算において、ガラス窓からの日射熱取得は外部からの貫流熱と区別して算出する。
正解:○(正しい)
解説:ガラス窓の日射熱取得は標準日射熱取得(SHGC)と遮へい係数で算出し、温度差による貫流熱とは別計算とする。両者を合算して窓面の総熱負荷とする。
-
問2.湿り空気線図において、加熱コイルによる顕熱加熱は相対湿度一定の右上方向の変化として表される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは顕熱加熱では絶対湿度一定のまま乾球温度のみ上昇するため、線図上は右向きの水平移動となる。相対湿度は逆に低下する。
-
問3.SHF(顕熱比)は全熱負荷に対する潜熱負荷の比率を示す指標である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはSHF(Sensible Heat Factor)は全熱負荷に対する顕熱負荷の比率であり、潜熱負荷比ではない。SHF=顕熱/(顕熱+潜熱)で表される。
-
問4.人体からの発熱は作業強度が大きいほど顕熱・潜熱とも増加し、特に潜熱の増加割合が大きい。
正解:○(正しい)
解説:作業強度の増加に伴い発汗が増えるため潜熱の比率が大きくなる。事務作業の潜熱比率に比べ重作業では潜熱が大幅に増加する。
-
問5.隙間風(すきま風)による熱負荷は冷房時の顕熱負荷のみを考慮すればよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは隙間風は外気と室内空気の温度差による顕熱と、絶対湿度差による潜熱の両方を考慮する必要がある。
-
問6.単一ダクト定風量方式は各室の負荷変動に応じて自動的に給気温度を可変させるため、ゾーニングが不要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは単一ダクト定風量方式は全室に同一温度の空気を送るためゾーニングが困難で、負荷特性が類似した区域に限られる。VAVで改善する。
-
問7.二重ダクト方式は冷風ダクトと温風ダクトの2系統を持ち、混合ボックスで温度を調節するため、混合損失(ミキシングロス)が発生する。
正解:○(正しい)
解説:二重ダクト方式は応答性に優れるが冷風と温風を混合する際にエネルギー損失が生じる。省エネ性の観点から近年は採用例が少ない。
-
問8.ファンコイルユニット方式(FCU)は中央機械室から冷温水を各室FCUに送り、外気は別系統で処理するのが一般的である。
正解:○(正しい)
解説:FCU単独では外気導入が困難なため、外調機(OAHU)と組み合わせる方式が多い。これにより新鮮空気量と室内温度制御を独立して行える。
-
問9.VAV(変風量)方式は室内負荷の減少時に風量を減らすため、CAV(定風量)方式に比べ送風機動力を削減できる。
正解:○(正しい)
解説:VAVは負荷に応じて風量を変化させるため部分負荷時の搬送動力が小さくなり、送風機のインバータ制御と組み合わせることで大きな省エネ効果が得られる。
-
問10.床吹出空調方式は天井裏を給気チャンバーとして利用し、天井から下向きに給気する方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは床吹出空調方式は二重床下を給気チャンバーとして利用し、床面の吹出口から上向きに給気する方式で、居住域空調により省エネに寄与する。
-
問11.放射冷房は冷水パネルなどで室内表面を冷却する方式であり、結露防止のため絶対湿度の制御が重要となる。
正解:○(正しい)
解説:放射冷房ではパネル表面温度が露点温度以下になると結露するため、外気処理空調機による除湿で室内絶対湿度を低く保つ必要がある。
-
問12.吸収冷凍機は圧縮機を用いて冷媒を圧縮するため、運転時の電力消費が遠心冷凍機より大きい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは吸収冷凍機は圧縮機を持たず加熱再生による吸収サイクルで冷却するため電力消費は少なく、夏期電力ピーク対策として有効である。
-
問13.遠心冷凍機(ターボ冷凍機)はピストンによる容積圧縮で冷媒を圧縮する方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは遠心冷凍機は遠心力によって冷媒を加速・圧縮する非容積形圧縮機で、大容量の中央熱源として用いられる。
-
問14.ヒートポンプの成績係数(COP)は外気温度が低くなるほど大きくなる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは空気熱源ヒートポンプは外気温度低下で蒸発温度が下がり、COPは小さくなる。低外気温時は除霜運転による損失も生じる。
-
問15.コージェネレーションシステムは発電専用機であり、発生する排熱は環境に放出するため総合効率は低い。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはコージェネレーションは発電と同時に排熱を給湯・暖房等に利用するシステムで、総合エネルギー効率は70〜80%と高い。
-
問16.氷蓄熱システムは深夜電力で氷を製造し昼間冷房に利用するもので、潜熱利用により水蓄熱に比べ蓄熱槽容量を小さくできる。
正解:○(正しい)
解説:氷の融解潜熱(334kJ/kg)を利用するため水蓄熱(顕熱のみ)より蓄熱密度が大きく、蓄熱槽容量を約1/4〜1/10に縮小できる。
-
問17.エアハンドリングユニット(AHU)の冷温水コイルでは、水の流れと空気の流れを並向流(並流)とするのが熱交換効率上有利である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは対向流(向流)にすることで温度差が均一化し平均温度差が大きくなるため熱交換効率が高い。並向流は効率が劣る。
-
問18.全熱交換器は顕熱のみを交換する装置であり、潜熱(湿度)は交換しないため夏期の除湿負荷低減効果はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは全熱交換器は顕熱と潜熱の両方を交換し、夏期の除湿負荷も低減できる。顕熱のみ交換するのは顕熱交換器であり、別の機器である。
-
問19.亜鉛鉄板ダクトの長辺と短辺の比(アスペクト比)は、できるだけ大きくとることで省スペースかつ圧力損失も小さくできる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはアスペクト比が大きいほど周長比が増し圧力損失と材料費が増す。一般に4以下、できれば2程度に抑える。
-
問20.ダクト設計の等摩擦法は単位長さあたりの風速を一定にする方法で、高速ダクトのみに用いられる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは等摩擦法は単位長さあたりの摩擦損失(約1Pa/m)を一定とする方法で、低速ダクト設計に広く用いられる一般的手法である。
-
問21.PID制御の積分動作(I動作)は定常偏差(オフセット)を除去する役割を持つ。
正解:○(正しい)
解説:比例動作だけでは残るオフセットを、偏差の積分値による出力で解消するのが積分動作の機能。微分動作は応答の安定化に寄与する。
-
問22.BEMS(ビルエネルギー管理システム)は防災警報を集中監視する装置であり、エネルギー管理機能は含まれない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはBEMSは建物のエネルギー使用状況を計測・記録し空調や照明等を最適制御するシステムである。防災警報は防災センター設備の役割である。
-
問23.受水槽容量は一般に1日使用水量の4/10〜6/10程度を標準とする。
正解:○(正しい)
解説:受水槽は1日使用水量の40〜60%(高置水槽は10%程度)を標準とする。過大は滞留による水質劣化を、過小は断水リスクを招く。
-
問24.水道直結直圧方式は受水槽を介さず水道本管の圧力をそのまま利用する方式で、大規模建物にも広く採用される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは直圧方式は水道本管圧力に依存するため小規模建物に限られ、大規模建物には直結増圧方式や受水槽方式が用いられる。
-
問25.クロスコネクションとは上水道と他の系統(井戸水・雑用水等)が直接または間接的に接続される状態をいい、衛生上絶対に避ける必要がある。
正解:○(正しい)
解説:クロスコネクションは飲料水汚染の原因となるため、給水装置の構造及び材質の基準で禁止されている。逆流防止器の設置等で対策する。
-
問26.吐水口空間とは水受け容器の底部と給水栓吐水口の間の水平距離のことであり、垂直距離は関係しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは吐水口空間は吐水口端とあふれ縁との垂直距離であり、所定距離を確保することで逆サイホン作用による逆流汚染を防止する。
-
問27.中央式給湯方式は機械室の貯湯槽から各所に給湯する方式で、循環ポンプにより配管内の湯温低下を防ぐ。
正解:○(正しい)
解説:中央式は給湯量が安定し効率的だが、配管内滞留による湯温低下を防ぐため返湯管と循環ポンプによる強制循環が必要となる。
-
問28.レジオネラ属菌対策として、給湯系統の貯湯槽内の湯温は常時40℃以下に保つことが望ましい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはレジオネラ属菌は36℃前後で増殖するため、貯湯槽内の湯温は60℃以上、給湯末端でも55℃以上を保つことが必要である。
-
問29.銅管の給湯配管では流速を高くするほどかい食(エロージョンコロージョン)が抑制されるため、高流速での運用が推奨される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは銅管は流速が1.5m/sを超えると保護皮膜が剥離しかい食が進行するため、給湯では返湯管も含めて低流速で運用する必要がある。
-
問30.排水トラップの封水深さは一般に50mm以上100mm以下とすることが定められている。
正解:○(正しい)
解説:封水深さが浅いと蒸発・破封しやすく、深すぎると自掃作用が低下する。50〜100mmが標準で、グリース阻集器等の特殊なものは別規定がある。
-
問31.排水トラップの封水損失の原因として、自己サイホン作用・誘導サイホン作用・蒸発・毛管現象・はね出し作用がある。
正解:○(正しい)
解説:これら5要因が封水破封の主な原因。誘導サイホン作用は通気不足が、自己サイホン作用は器具の連続排水が主因。通気管設置が対策となる。
-
問32.ループ通気方式は2個以上の器具トラップを保護するため、最上流の器具排水管接続直後で立ち上げ通気立て管に接続する方式である。
正解:○(正しい)
解説:ループ通気は最上流器具の下流から立ち上げる。事務所ビル等の一般用途で広く採用される代表的通気方式である。
-
問33.伸頂通気方式は排水立て管の最上部を延長して大気開放するもので、各個通気を併設しない単純な方式である。
正解:○(正しい)
解説:伸頂通気のみの方式は接続器具数や立て管長さに制限があり、許容流量範囲内で採用される。集合住宅では特殊継手排水システムと併用されることが多い。
-
問34.特殊継手排水システムは伸頂通気方式と通気立て管を併用する複雑な方式である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは特殊継手排水システムは通気立て管を設けず、特殊継手の旋回流効果で排水能力を向上させる伸頂通気拡張方式である。
-
問35.グリース阻集器は厨房排水中の油脂分を分離・収集するもので、ホテルやレストランの厨房系統に設置が義務付けられている。
正解:○(正しい)
解説:グリース阻集器は油脂が排水管内で固化することによる詰まりを防ぐ。定期的な清掃が機能維持に不可欠で、間接排水とする。
-
問36.節水型大便器の洗浄水量は1回あたり8.5L以下のものを指し、近年は6L以下や4L程度の超節水型も普及している。
正解:○(正しい)
解説:JIS規格では8.5L以下が節水型、6.5L以下が超節水型に分類される。近年は3.8L程度の機種もあり水資源保護に貢献している。
-
問37.ガス用ポリエチレン管は耐震性・耐食性に優れ、地中埋設のガス供給管に広く使用されている。
正解:○(正しい)
解説:ガス用ポリエチレン管(PE管)は地震時の変位追従性が高く埋設配管の主流。融着接合により高い気密性を確保できる。
-
問38.合併処理浄化槽は雑排水と汚水を合わせて処理する施設であり、BOD除去率は90%以上を確保する性能が求められる。
正解:○(正しい)
解説:合併処理浄化槽は放流水BOD20mg/L以下、BOD除去率90%以上が標準性能。し尿のみの単独処理浄化槽は新設禁止となっている。
-
問39.冷房負荷計算において日射熱取得量を求める際の指標として用いられるものはどれか。
- ア.拡散日射量比
- イ.標準日射熱取得(SHG)
- ウ.全天日射量比
- エ.気温日較差
正解:イ.標準日射熱取得(SHG)
解説:標準日射熱取得(標準SHG)は厚さ3mm透明ガラスを通過する単位面積あたりの日射熱を表し、ガラスの種類による遮へい係数と組み合わせて実際の日射負荷を算出する。
-
問40.湿り空気線図上で、外気と還気の混合過程はどのように表されるか。
- ア.飽和線上の点
- イ.等エンタルピー線上の点
- ウ.両空気状態点を結ぶ直線上の内分点
- エ.等比容積線上の点
正解:ウ.両空気状態点を結ぶ直線上の内分点
解説:外気と還気の混合は両状態点を結ぶ直線上で、それぞれの空気量に反比例する位置に混合状態点が定まる(てこの原理)。冷却・加熱・除湿等の各プロセスは線図上で異なる軌跡を描く。
-
問41.SHF(顕熱比)を表す式として正しいものはどれか。
- ア.顕熱÷潜熱
- イ.潜熱÷顕熱
- ウ.潜熱÷(顕熱+潜熱)
- エ.顕熱÷(顕熱+潜熱)
正解:エ.顕熱÷(顕熱+潜熱)
解説:SHFは顕熱負荷を全熱負荷(顕熱+潜熱)で除した値で、値が大きいほど顕熱負荷の比率が高い。空調機の必要除湿能力を判断する指標として用いられる。
-
問42.二重ダクト方式の特徴として正しいものはどれか。
- ア.応答性は高いが混合損失が大きい
- イ.冷温水を2系統で各室に送る
- ウ.外気を直接室内に取り込む
- エ.搬送動力が単一ダクト方式より小さい
正解:ア.応答性は高いが混合損失が大きい
解説:二重ダクト方式は冷風と温風の2系統ダクトを各室の混合ボックスで混合し温度調節する。応答性は高いが冷温風の混合損失が大きく、近年は省エネ性の観点から採用が減っている。
-
問43.ファンコイルユニット方式の冷温水コイルの冷水温度の標準的な値として最も適切なものはどれか。
- ア.入口2℃/出口7℃
- イ.入口7℃/出口12℃
- ウ.入口12℃/出口20℃
- エ.入口20℃/出口25℃
正解:イ.入口7℃/出口12℃
解説:FCUの冷水入口温度は通常7℃前後、出口温度12℃前後で温度差5℃が一般的。低温水方式(4〜5℃)で温度差を大きくとり搬送動力を低減する手法もある。
-
問44.VAV方式における風量制御の主な方法はどれか。
- ア.吹出口の開閉のみ
- イ.送水温度の変更
- ウ.VAVユニットによる給気風量の変化
- エ.外気導入量の制御のみ
正解:ウ.VAVユニットによる給気風量の変化
解説:VAV方式は室温に応じてVAVユニットのダンパ開度を変え、給気風量を変化させる。送風機側ではインバータ制御や吐出ダンパ・サクションベーン等で送風量を調整し搬送動力を削減する。
-
問45.蒸気吸収冷凍機の冷媒と吸収液の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.冷媒:CO2/吸収液:水
- イ.冷媒:アンモニア/吸収液:水
- ウ.冷媒:R134a/吸収液:油
- エ.冷媒:水/吸収液:臭化リチウム水溶液
正解:エ.冷媒:水/吸収液:臭化リチウム水溶液
解説:蒸気吸収冷凍機は冷媒に水、吸収液に臭化リチウム水溶液を用いる。水は0℃以下では使えないため通常は冷水7℃前後の供給に限られ、低温冷凍にはアンモニア/水系が用いられる。
-
問46.遠心冷凍機(ターボ冷凍機)の特徴として正しいものはどれか。
- ア.大容量に適し、サージング対策が必要
- イ.小容量に適し、サージング現象がない
- ウ.容積圧縮方式で軸動力が大きい
- エ.冷媒に水を用いる
正解:ア.大容量に適し、サージング対策が必要
解説:ターボ冷凍機は大容量・高効率で、中央熱源として用いられる。負荷低下時にサージング現象を起こすため、ホットガスバイパス等の対策が必要となる。
-
問47.空気熱源ヒートポンプにおいて、冬期に蒸発器(外気側)で問題となる現象はどれか。
- ア.凝縮器の過冷却
- イ.蒸発器の着霜(霜付き)
- ウ.圧縮機の液戻り
- エ.冷媒の臨界圧力到達
正解:イ.蒸発器の着霜(霜付き)
解説:外気温が低く湿度が高い条件では蒸発器コイルに着霜が生じる。これにより熱交換能力が低下するため定期的な除霜運転が必要で、運転効率と暖房能力に影響する。
-
問48.蓄熱式空調システムのうち、潜熱利用で蓄熱密度が大きいのはどれか。
- ア.土壌蓄熱
- イ.水蓄熱
- ウ.氷蓄熱
- エ.コンクリート蓄熱
正解:ウ.氷蓄熱
解説:氷蓄熱は水→氷の融解潜熱(334kJ/kg)を利用するため水蓄熱(顕熱4.2kJ/kg・K)より蓄熱密度がはるかに大きく、蓄熱槽容量を小さくできる。深夜電力活用で電力負荷平準化にも寄与する。
-
問49.全熱交換器が回収するものとして正しい組み合わせはどれか。
- ア.顕熱のみ
- イ.潜熱のみ
- ウ.全熱と運動エネルギー
- エ.顕熱と潜熱の両方
正解:エ.顕熱と潜熱の両方
解説:全熱交換器は給気と排気間で顕熱(温度)と潜熱(湿度)の両方を交換する。顕熱のみ交換するのは顕熱交換器で、衛生上水分交換が望ましくない用途で用いる。
-
問50.ダクトの等摩擦法における単位摩擦損失の標準値として最も一般的な値はどれか。
- ア.1Pa/m前後
- イ.1000Pa/m前後
- ウ.100Pa/m前後
- エ.0.01Pa/m
正解:ア.1Pa/m前後
解説:等摩擦法では一般空調で約1Pa/m(0.1mmAq/m)を基準にダクト寸法を決定する。これより小さくすればダクトが大きくなり、大きくすれば送風機動力が増大する。
-
問51.吹出口の到達距離(throw)に影響する要因として最も主要なものはどれか。
- ア.室内温度
- イ.吹出風速と吹出口寸法
- ウ.室内相対湿度
- エ.周囲のダクト材質
正解:イ.吹出風速と吹出口寸法
解説:到達距離は吹出風速と吹出口の有効面積(または直径)に大きく依存する。空調設計では到達距離・拡散半径・降下距離を勘案して吹出口の機種と配置を決定する。
-
問52.PID制御の各動作の役割の組み合わせとして正しいものはどれか。
- ア.P:オフセット除去/I:速応性/D:安定化
- イ.P:速応性/I:安定化/D:オフセット除去
- ウ.P:速応性/I:オフセット除去/D:安定化
- エ.P:安定化/I:速応性/D:オフセット除去
正解:ウ.P:速応性/I:オフセット除去/D:安定化
解説:P動作は偏差に比例した出力で速応性を、I動作は積分でオフセットを除去、D動作は微分で応答の振動を抑え安定化する。3動作の組み合わせで最適な制御を実現する。
-
問53.受水槽の容量として標準的なものはどれか。1日使用水量に対する比で答えよ。
- ア.10〜20%
- イ.120〜150%
- ウ.80〜100%
- エ.40〜60%
正解:エ.40〜60%
解説:受水槽は1日使用水量の40〜60%が標準。100%以上だと滞留時間が長くなり水質劣化リスクが高まり、20%以下では断水時の備えが不十分となる。
-
問54.高置水槽の容量として一般的な値はどれか。1日使用水量に対する比で答えよ。
- ア.10%程度
- イ.50%程度
- ウ.30%程度
- エ.1%程度
正解:ア.10%程度
解説:高置水槽は1日使用水量の約10%を標準とする。揚水ポンプとの起動停止頻度や時間最大予想給水量を考慮し、過大過小を避けた設計が求められる。
-
問55.給水方式のうち、停電時にも給水可能な方式はどれか。
- ア.直結増圧方式
- イ.水道直結直圧方式
- ウ.受水槽・揚水ポンプ・高置水槽方式
- エ.ポンプ直送方式
正解:イ.水道直結直圧方式
解説:水道直結直圧方式は水道本管圧力で直接給水するためポンプ不要で停電時も給水可能。ただし水道本管圧力に依存し中高層建物には適用できない。
-
問56.クロスコネクション防止対策として最も適切なものはどれか。
- ア.逆止弁1個の設置
- イ.止水弁2個の設置
- ウ.減圧式逆流防止器の設置
- エ.ストレーナの設置
正解:ウ.減圧式逆流防止器の設置
解説:減圧式逆流防止器(RP)は2弁構造で逆流を確実に防止する装置で、上水と他系統の接続箇所などに設置される。バキュームブレーカも逆サイホン防止に用いる。
-
問57.レジオネラ症対策として、給湯系統で確保すべき最低温度として適切なものはどれか。
- ア.貯湯槽40℃/末端35℃
- イ.貯湯槽50℃/末端45℃
- ウ.貯湯槽80℃/末端75℃
- エ.貯湯槽60℃/末端55℃
正解:エ.貯湯槽60℃/末端55℃
解説:貯湯槽内60℃以上、給湯末端でも55℃以上を保つことが厚生労働省の指針。配管内滞留や低温部があるとレジオネラ属菌が増殖するため循環設計が重要である。
-
問58.銅管の給湯配管における最大流速の目安として適切なものはどれか。
- ア.1.5m/s以下
- イ.10m/s以下
- ウ.5m/s以下
- エ.0.3m/s以下
正解:ア.1.5m/s以下
解説:銅管は流速が1.5m/sを超えるとかい食(エロージョンコロージョン)が進行する。給湯では特に末端の小口径部や曲り部で流速管理が重要となる。
-
問59.排水トラップの封水深さの標準範囲として正しいものはどれか。
- ア.10〜30mm
- イ.50〜100mm
- ウ.150〜200mm
- エ.300〜500mm
正解:イ.50〜100mm
解説:封水深さは50〜100mmが標準。浅すぎると蒸発・破封しやすく、深すぎると自掃作用が低下する。グリース阻集器は150〜450mm程度と別規定がある。
-
問60.排水トラップの破封原因として該当しないものはどれか。
- ア.自己サイホン作用
- イ.誘導サイホン作用
- ウ.凍結膨張
- エ.蒸発
正解:ウ.凍結膨張
解説:凍結膨張は給水管の破損原因であり排水トラップの破封原因ではない。破封原因は自己サイホン・誘導サイホン・蒸発・毛管現象・はね出しの5つが主とされる。
-
問61.通気方式のうち、各器具のトラップごとに通気管を設ける方式はどれか。
- ア.伸頂通気方式
- イ.ループ通気方式
- ウ.結合通気方式
- エ.各個通気方式
正解:エ.各個通気方式
解説:各個通気方式は各器具のトラップ封水を最も確実に保護できる方式で、ホテル客室や病院等に採用される。配管が複雑でコストは上昇するが信頼性は最も高い。
-
問62.伸頂通気方式の特徴として正しいものはどれか。
- ア.排水立て管の上端を大気開放するのみ
- イ.各器具に通気管を設ける
- ウ.建物外周に通気立て管を設ける
- エ.通気弁で空気を吸入するのみ
正解:ア.排水立て管の上端を大気開放するのみ
解説:伸頂通気は排水立て管最上部を屋上まで延長し大気開放する単純な方式。低層・小規模建物や、特殊継手と組み合わせた集合住宅で採用される。
-
問63.グリース阻集器の設置箇所として最も適切なものはどれか。
- ア.浴室排水系統
- イ.厨房排水系統
- ウ.雨水排水系統
- エ.便所排水系統
正解:イ.厨房排水系統
解説:厨房排水には大量の油脂が含まれ排水管詰まりや浄化槽機能阻害を引き起こすため、厨房排水系統の上流にグリース阻集器を設置し定期清掃する。
-
問64.オイル阻集器が必要となる代表的施設はどれか。
- ア.事務所ビル
- イ.学校校舎
- ウ.ガソリンスタンド
- エ.住宅
正解:ウ.ガソリンスタンド
解説:ガソリンスタンドや自動車整備工場では油類が排水に混入する可能性があり、火災・水質汚濁の防止のためオイル阻集器を設置して油分を分離する必要がある。
-
問65.節水型大便器の標準的な洗浄水量(1回あたり)として適切なものはどれか。
- ア.1L以下
- イ.30L以下
- ウ.20L以下
- エ.8.5L以下
正解:エ.8.5L以下
解説:JIS規格では8.5L以下が節水型、6.5L以下が超節水型に区分される。近年は3.8L程度の機種もあり、リフォーム時の節水改修効果が大きい。
-
問66.大便器の洗浄方式のうち、上水道直結で給水栓を兼ねるものはどれか。
- ア.洗浄弁式(フラッシュバルブ式)
- イ.ハイタンク式
- ウ.ロータンク式
- エ.ピストン式
正解:ア.洗浄弁式(フラッシュバルブ式)
解説:洗浄弁式(フラッシュバルブ式)は水道直結で短時間に大量の水を流す方式。給水管径25A以上の高い給水能力が必要で公共施設等で広く採用される。
-
問67.屋内消火栓設備の1号消火栓の放水量・放水圧力の基準として正しいものはどれか。
- ア.放水量60L/min・放水圧力0.25MPa以上
- イ.放水量130L/min・放水圧力0.17MPa以上
- ウ.放水量200L/min・放水圧力0.5MPa以上
- エ.放水量500L/min・放水圧力1.0MPa以上
正解:イ.放水量130L/min・放水圧力0.17MPa以上
解説:1号消火栓は放水量130L/min以上、放水圧力0.17MPa以上0.7MPa以下が消防法令の基準。2号消火栓は60L/min・0.25MPa以上と1人操作向けで放水量が少ない。
-
問68.閉鎖型スプリンクラーヘッドの作動温度として一般的な公称作動温度はどれか。
- ア.40℃
- イ.150℃
- ウ.72℃
- エ.300℃
正解:ウ.72℃
解説:事務所・住宅等の一般用途では公称作動温度72℃のスプリンクラーヘッドが標準的。高温環境(厨房・ボイラ室等)ではより高い温度(96℃等)のものを使用する。
-
問69.ガス漏れ警報器の都市ガス用設置位置として適切なものはどれか。
- ア.床面から30cm以内
- イ.出入口扉の中央高さ
- ウ.ガス機器の真下
- エ.天井面から30cm以内
正解:エ.天井面から30cm以内
解説:都市ガス(13A等)は比重0.6程度で空気より軽いため天井近くに滞留する。ガス機器から水平距離8m以内、天井面から30cm以内に設置するのが基準。
-
問70.LPガス(プロパン)警報器の設置位置として正しいものはどれか。
- ア.床面から30cm以内
- イ.天井面から30cm以内
- ウ.中間高さ
- エ.屋外換気口の外側
正解:ア.床面から30cm以内
解説:LPガスは比重1.5程度と空気より重く床面に滞留する。床面から30cm以内、ガス機器から水平距離4m以内に警報器を設置するのが基準である。
-
問71.合併処理浄化槽の放流水水質基準(BOD)として一般的なものはどれか。
- ア.5mg/L以下
- イ.20mg/L以下
- ウ.60mg/L以下
- エ.100mg/L以下
正解:イ.20mg/L以下
解説:合併処理浄化槽の放流水基準はBOD20mg/L以下、BOD除去率90%以上が標準。設置場所や規模により上乗せ規制があり、より厳しい15mg/L以下等の基準も存在する。
-
問72.コージェネレーションシステムの総合エネルギー効率の代表値として適切なものはどれか。
- ア.20〜30%
- イ.40〜50%
- ウ.70〜80%
- エ.95〜100%
正解:ウ.70〜80%
解説:コージェネレーションは発電効率30〜40%程度に対し、排熱回収を含めた総合エネルギー効率は70〜80%程度に達する。電気と熱の需要バランスが重要。
-
問73.BEMS(ビルエネルギー管理システム)の主な機能として該当しないものはどれか。
- ア.エネルギー使用量の計測・記録
- イ.空調・照明の最適制御
- ウ.運転改善のための分析
- エ.火災時の自動消火活動
正解:エ.火災時の自動消火活動
解説:BEMSはエネルギー計測・記録、機器制御、運転改善支援が主機能で、火災時の自動消火活動は消防設備(スプリンクラー等)の機能であり、BEMSの直接機能ではない。
-
問74.中央式給湯方式の貯湯槽容量を決定する際の主な要因はどれか。
- ア.ピーク時給湯量と加熱能力
- イ.建物の延床面積のみ
- ウ.外気温度のみ
- エ.受水槽の容量のみ
正解:ア.ピーク時給湯量と加熱能力
解説:貯湯槽容量はピーク時の連続給湯量と加熱能力のバランスで決まる。加熱能力が小さければ大きな貯湯量が、加熱能力が大きければ小さな貯湯量で対応できる。
-
問75.床吹出空調方式の給気温度の標準として適切なものはどれか。
- ア.10℃前後
- イ.18℃前後
- ウ.25℃前後
- エ.30℃前後
正解:イ.18℃前後
解説:床吹出方式は居住域に直接給気するため、冷房時の給気温度を低くしすぎるとドラフト(コールドドラフト)感を生じる。給気温度18℃前後、温度差6℃程度を確保する。