1級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)の合格体験記【独学で技士補に】
通信工事のサブコンで施工管理を担うK氏(30代)が、独学で1級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)に合格するまでの体験記。2級電気通信工事施工管理技士補は取得済みで、5G基地局・光ファイバ網工事の現場経験を活かしつつ、令和6年度改正後の実務経験不問ルールを活用して1級に挑戦。約6ヶ月の独学で合格し、現在は「1級電気通信工事施工管理技士補」として大型現場で監理技術者の補佐を任されています。応用能力問題の対策方法を含め、具体的な学習法・教材・つまずきポイントを紹介します。
※受検手数料・試験日程・合格基準・受検資格は改定される場合があります。最新情報は必ず全国建設研修センターの公式情報でご確認ください。
合格者プロフィール
- K氏(仮名)、30代男性、通信工事サブコン勤務
- 学歴: 工業高校電気科卒
- 実務: 通信工事の施工管理5年(5G基地局・光ファイバ網・データセンター内通信設備)
- 保有資格: 2級電気通信工事施工管理技士補、工事担任者AI・DD総合種
- 受検区分: 第一次検定(受検資格は満19歳以上・学歴/実務経験不問)
- 学習期間: 約6ヶ月(平日1.5時間+休日3時間=合計約250時間)
- 受検手数料: 14,300円(非課税)
- 合格結果: 全体60%以上クリア+応用能力5問中3問正答
受検動機
勤務先のサブコンで「監理技術者が不足しており、5G・光ファイバの大型案件を受けるには1級技士・技士補の確保が急務」との状況があり、上司から1級への挑戦を勧められたのがきっかけ。1級電気通信工事施工管理技士は建設業法上、特定建設業の専任技術者・大型工事の監理技術者になれる資格で、5G時代の電気通信工事市場拡大で需要が急増している。技士補制度により、第一次検定合格段階でも監理技術者の補佐として現場に配置できる点が大きな魅力でした。資格手当(月2〜3万円程度が一般的)も大きな後押しに。
受検資格の確認(令和6年度改正で実務経験不問に)
1級電気通信工事施工管理技士の第一次検定は、令和6年度の制度改正により試験実施年度に満19歳以上であれば学歴・実務経験を問わず受検できるようになりました。改正前は学歴別の実務経験年数が必要でしたが、現在は第一次検定のみであれば不問です。K氏は実務経験5年だったため改正前でも受検可能でしたが、改正で「実務経験の細かな証明書類が不要になった」分、申込手続きがスムーズになったとのこと。第一次検定合格者は「1級電気通信工事施工管理技士補」となり、第二次検定(実務経験等の要件あり)に合格して初めて「1級電気通信工事施工管理技士」を名乗れることを最初に確認しました。
6ヶ月の学習スケジュール
1〜2ヶ月目: 電気通信工学の基礎固め
- 第1〜3週: 電気理論(直流・交流回路、電力、過渡現象)の復習
- 第4〜5週: 電子工学(半導体、増幅回路、論理回路)の論点整理
- 第6〜8週: 情報通信理論(変調・多重化・符号化・誤り訂正)と伝送理論(伝送特性・雑音・S/N比)
3〜4ヶ月目: 電気通信設備
- 第9〜10週: 有線通信設備(光ファイバ、メタルケーブル、構内通信線路)の規格と施工
- 第11〜12週: 無線通信設備・移動体通信設備(5G、4G、地上波デジタル放送)
- 第13〜14週: データ通信設備(LAN、ルータ・スイッチ、サーバ、データセンター)
- 第15〜16週: 放送機械設備・情報設備・ITSの主要論点
5ヶ月目: 施工管理法と応用能力問題
- 第17週: 施工計画・工程管理(ネットワーク工程表、バーチャート)
- 第18週: 品質管理(QC七つ道具、検査・試験)
- 第19週: 安全管理・労働安全衛生法の主要論点
- 第20週: 応用能力問題の過去問を5年分集中演習(パターン分類・反復)
6ヶ月目: 法規と総仕上げ
- 第21週: 電気通信事業法・有線電気通信法・電波法の頻出条文
- 第22週: 建設業法・労働基準法・労働安全衛生法など関係法令
- 第23週: 過去問を本番形式で通し演習
- 第24週: 弱点補強+応用能力問題の最終確認
使用した教材
当サイトの一問一答も論点定着に大きく寄与しました。
つまずいたポイントと対策
1. 応用能力問題(5問中2問以上必須のプレッシャー)
応用能力問題は全体60%をクリアしても5問中2問以上正答できなければ不合格になるルールが大きなプレッシャーでした。対策:5年分の過去問の応用能力問題だけを切り出してパターン分類し、施工計画・工程管理・品質管理・安全管理の典型ケースを徹底反復。本番では落ち着いて取り組み3問正答できました。
2. 電気通信工学の計算問題
変調方式(QAM、OFDM)や伝送理論(雑音指数、減衰量)の計算問題は2級より明確に難しく、苦手意識がありました。対策:すべての方式を完璧にしようとせず、過去問で頻出の基本パターンに絞って公式と計算手順を反復しました。確実に取れる理論問題を得点源にする戦略です。
3. 電気通信設備の範囲の広さ
有線・無線・データ通信・放送機械・情報設備・ITSなど電気通信設備の範囲が広く、どこまで覚えればよいか迷いました。対策:過去問で頻出の設備(光ファイバ・LAN・移動体通信・データセンター)に絞って学習。現場で実物を見ながら知識と結びつけて記憶を定着させたのも有効でした。
試験当日の戦略
- 会場到着は30分前。受検票・身分証・筆記用具(HBの鉛筆)を再確認
- 得意な「法規」「施工管理法の基本問題」から解いて自信をつける
- 応用能力問題は必ず最初に解いて2問以上の正答を確保することを最優先
- 選択問題では確実に解ける問題から手を付け、自信のない問題は飛ばす
- 全体60%+応用能力2問以上の両方をクリアすることを意識した時間配分
- 余った時間でマークミス・解答漏れを確認
合格後の活用
第一次検定に合格し「1級電気通信工事施工管理技士補」の称号を取得。勤務先では大型現場で監理技術者の補佐を任されるようになり、資格手当(月2万円)も付きました。今後は引き続き実務経験を積み、第二次検定に合格して「1級電気通信工事施工管理技士」となり、5G基地局・データセンター・大規模通信網工事の監理技術者として現場を統括することを目標にしています。
これから受検する方へ
第一次検定は試験実施年度に満19歳以上であれば学歴・実務経験を問わず受検できます。1級は2級より計算問題のレベル・出題範囲の広さ・応用能力問題の難度が上がりますが、過去問中心に6ヶ月計画的に学習すれば独学合格は十分可能です。応用能力5問中2問以上の正答が必須のルールだけは絶対に意識し、過去問の応用能力問題を最低5年分は反復してください。5G時代で需要も急増している分野なので、まずは「1級技士補」を目指して、当サイトの一問一答+参考書1〜2冊で論点を網羅して挑戦してください。
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