1級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)の重要用語集50選【頻出キーワード解説】
1級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)の出題範囲は、電気通信工学・電気通信設備・関連分野・施工管理法・法規の4分野構成と幅広く、専門用語の意味を正確に理解しているかが合否を分けます。本記事では試験で頻出の重要用語を厳選した50語をまとめ、各用語の意味と試験で問われるポイントを簡潔に解説します。学習の合間や直前期の用語整理にご活用ください。
※受験料・試験日程・合格基準等は改定される場合があります。最新情報は必ず全国建設研修センターの公式情報でご確認ください。
頻出50用語の早見集
- 1. 光ファイバ
- 光信号を伝送する細長いガラス(または樹脂)の線。低損失・広帯域・電磁雑音に強いという特徴がある。
- 2. SMF(シングルモードファイバ)
- コア径約9μmの光ファイバ。長距離・大容量通信向け。モード分散がなく長距離伝送に適する。
- 3. MMF(マルチモードファイバ)
- コア径50/62.5μmの光ファイバ。短距離・構内LAN向け。安価だがモード分散で長距離は不利。
- 4. OTDR
- 光時間領域反射計。光ファイバに光パルスを送り反射光を測定して損失箇所や断線位置を特定する。
- 5. WDM(波長多重)
- 異なる波長の光信号を1本の光ファイバで多重伝送する技術。CWDM・DWDMの種別がある。
- 6. PCM(パルス符号変調)
- アナログ信号を標本化・量子化・符号化してデジタル化する方式。デジタル通信の基本。
- 7. OFDM
- 直交周波数分割多重。多数のサブキャリアで並列伝送し周波数選択性フェージングに強い。Wi-Fi・LTE・5Gで採用。
- 8. 5G
- 第5世代移動通信システム。高速大容量・低遅延・多数同時接続を特徴とする。ミリ波帯を活用。
- 9. MIMO
- 送受信に複数アンテナを使い空間多重で伝送容量を高める技術。Wi-Fi・LTE・5Gで標準採用。
- 10. CSMA/CD
- イーサネットの古典的アクセス方式。キャリア検知+衝突検知で再送制御する。スイッチ普及後は実質不要に。
- 11. OSI参照モデル
- 通信機能を7階層に分けたモデル(物理/データリンク/ネットワーク/トランスポート/セッション/プレゼンテーション/アプリケーション)。
- 12. TCP/IP
- インターネットで標準的に使われる通信プロトコル群。4階層モデルでOSIに対応付けられる。
- 13. IPv6
- 128ビットのアドレス長を持つインターネットプロトコル。IPv4枯渇への対応として普及進行中。
- 14. サブネットマスク
- IPアドレスのネットワーク部とホスト部を区切るビット列。/24等のCIDR表記でも示される。
- 15. PoE(Power over Ethernet)
- LANケーブルで電力供給する規格(IEEE 802.3af/at/bt)。Wi-Fi AP・IPカメラ等の電源供給に活用。
- 16. WPA3
- Wi-Fi無線LANの最新セキュリティ規格。SAE方式で辞書攻撃に強く、WPA2の脆弱性を改善。
- 17. PBX
- 構内交換機。事業所内の内線電話と公衆網接続を行う設備。アナログ式とデジタル式がある。
- 18. IP-PBX
- IPネットワーク上で動作する構内交換機。VoIP技術により1本のLANで音声・データを統合できる。
- 19. VoIP
- Voice over IP。音声をIPパケット化して伝送する技術の総称。コスト削減と統合運用が利点。
- 20. SIP
- Session Initiation Protocol。VoIP通話の呼制御を行うプロトコル。IETFで標準化。
- 21. 自動火災報知設備
- 火災を感知・通報する防災設備。受信機・感知器・発信機等で構成。消防法に基づく設置義務がある。
- 22. UPS(無停電電源装置)
- 停電時に蓄電池からインバータ経由で電力を供給し、機器の安全停止やバックアップ運転を可能にする装置。
- 23. 接地工事
- 電気設備を大地に接続する工事。A〜D種の区分があり、用途と電圧で接地抵抗値の上限が決まる。
- 24. 電気通信事業法
- 電気通信事業の規律を定める法律。事業者区分・利用者保護・主任技術者選任等を規定する。
- 25. 電気通信主任技術者
- 電気通信設備の工事・維持・運用の監督を行う国家資格者。伝送交換/線路の区分がある。
- 26. 工事担任者
- 利用者側の端末設備を電気通信回線に接続する工事に必要な国家資格。第一級アナログ通信・総合通信等の区分。
- 27. 有線電気通信法
- 有線電気通信設備の設置・運用に関する基本法。電線路の管理や他人の通信秘密保護を定める。
- 28. 電波法
- 電波の公平かつ能率的な利用を確保するための法律。無線局免許・周波数割当等を規定する。
- 29. 無線局免許
- 電波を利用する無線局を開設する際に総務大臣から受ける免許。有効期間は通常5年。
- 30. 主任無線従事者
- 無線局の無線設備の操作を監督する者。電波法で選任が義務付けられている。
- 31. 建設業法
- 建設業の許可・契約・施工技術の確保等を定める法律。電気通信工事業も29業種の一つ。
- 32. 監理技術者
- 元請4,500万円以上(建築一式は7,000万円以上)の特定建設業の現場に専任配置が必要な技術者。
- 33. 主任技術者
- 建設業の全ての工事現場に配置義務がある技術者。2級電気通信工事施工管理技士でも務まる。
- 34. 施工体制台帳
- 下請業者の名称・工事内容等を記載する台帳。一定規模以上の元請が作成・保存・閲覧を義務付けられる。
- 35. PDCA
- Plan-Do-Check-Actのサイクル。継続的改善の基本手法で、品質管理・施工管理で活用される。
- 36. QC七つ道具
- パレート図・特性要因図・ヒストグラム・散布図・グラフ・チェックシート・管理図の総称。品質管理の基本手法。
- 37. ネットワーク工程表
- 作業の順序・所要日数をアロー(矢線)とノード(節点)で表す工程表。クリティカルパスの算出に使う。
- 38. クリティカルパス
- ネットワーク工程表で全所要日数が最大となる経路。この経路が遅れると全体工期が遅れる。
- 39. トータルフロート
- 作業に許される最大の余裕日数。最遅開始時刻−最早開始時刻で計算される。
- 40. 度数率
- 労働災害発生頻度の指標。(死傷者数/延べ労働時間)×1,000,000 で算出。
- 41. 強度率
- 労働災害の重さの指標。(延べ労働損失日数/延べ労働時間)×1,000 で算出。
- 42. デシベル(dB)
- 電力比や電圧比を対数で表す単位。減衰・利得・SN比の表現で多用する。10log(P₁/P₂)。
- 43. シャノン限界
- 雑音のある通信路で達成可能な最大伝送速度を示す理論。C=B log₂(1+S/N) で表される。
- 44. フェージング
- 無線通信で受信レベルが時間的・空間的に変動する現象。マルチパス・ドップラー等の要因がある。
- 45. 等価雑音温度
- 受信機の雑音性能を絶対温度で表す指標。低いほど高感度受信が可能。衛星通信等で使用。
- 46. CATV
- ケーブルテレビ。同軸/光ハイブリッド網で映像・音声・データを各家庭に配信する有線放送設備。
- 47. SS方式(スペクトラム拡散)
- 信号を広い周波数帯域に拡散して伝送する方式。耐妨害性・秘匿性に優れ、CDMAやGPSで採用。
- 48. ONU(光回線終端装置)
- 光ファイバ回線とユーザ側機器を接続する終端装置。光信号と電気信号を相互変換する。
- 49. ルータ
- 異なるネットワーク間でIPパケットを中継する装置。経路選択(ルーティング)を担う。OSI第3層機器。
- 50. VLAN
- 1台のスイッチ内を論理的に分離するLAN構築技術。IEEE 802.1Qのタグ付けでVLAN間通信を識別する。
用語の覚え方のコツ
4分野(電気通信工学/電気通信設備/施工管理法/法規)にわたる用語は、関連語を「ペアで」覚えると定着しやすくなります。例えば SMF と MMF、PBX と IP-PBX、度数率と強度率、シャノン限界とナイキスト限界などはセットで整理しましょう。法規系の用語は条文の数値(期間・規模)と一緒に覚えると過去問の正誤判定に強くなります。
用語の確認に使えるリソース
- 電気通信工学の章別解説: 伝送理論・変調・多重化の用語をまとめて確認
- 電気通信設備の章別解説: 機器・図記号・配線用語の整理
- 施工管理法の章別解説: 工程・品質・安全の管理用語
- 法規の章別解説: 法令用語の正確な意味と条文との対応
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