1級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)「施工管理法」出題ポイント解説
1級電気通信工事施工管理技士 第一次検定「施工管理法」の出題ポイントを整理。施工計画(事前調査・施工計画書・各種申請届出)、工程管理(ネットワーク工程表のクリティカルパス・フロート・バーチャート・Sカーブ・タクト)、品質管理(PDCA・QC七つ道具・光ファイバ損失試験・OTDR・絶縁/接地抵抗)、安全管理(度数率/強度率・墜落防止・感電・酸欠・KY活動)、電気通信工事の施工、応用能力問題(実務判断)の頻出論点を1級レベルで体系的に解説します。
※受験料・試験日程・合格基準・出題範囲は改定される場合があります。最新情報は必ず全国建設研修センターの公式情報でご確認ください。
出題傾向
- 分野: 施工計画・工程管理・品質管理・安全管理・電気通信工事の施工・応用能力
- 応用能力問題5問中2問以上の正答が合格に必須。実務判断・図表読み取りが問われる
- 用語暗記+計算(ネットワーク工程表のCP、安全指標、QC手法)の両面対策が必要
頻出論点1: 施工計画と事前調査
- 事前調査: 設計図書精査・現地調査(既設設備・搬入経路・電源容量・周辺環境)・関係官庁協議
- 施工計画書: 工事概要・工程・施工方法・品質計画・安全衛生・環境保全・緊急時対応を網羅
- 各種申請届出: 道路占用(道路管理者)・道路使用(警察署長)・電波法に基づく無線局免許・電気通信事業法の届出
- 労働関係届出: 50人以上で総括安全衛生管理者選任、計画届(特定機械等)は工事開始30日前まで労基署提出
- 仮設計画: 仮設電源・足場・揚重機・仮囲い・標識。電気事業法の自家用電気工作物該当判定
頻出論点2: 工程管理 - 工程表の種類
- バーチャート(ガントチャート): 横棒で作業期間を表示。視認性高いが工程相互の関連が見えにくい
- ネットワーク工程表: アロー型/PERT。各作業の前後関係・余裕日数(フロート)が明確で大規模工事向き
- Sカーブ(出来高累計曲線): 進捗を累計%で表示。計画と実績の乖離把握、上方/下方限界曲線で管理
- タクト工程表: 同種作業を繰り返す(基準階建築・ビル配線)工事向け。作業班・階・期間を整然と表示
- マイルストーン: 主要節目(光ファイバ敷設完了・電源試送電・総合試験)を設定
頻出論点3: 工程管理 - ネットワーク工程表とCP
- EST/EFT/LST/LFT: 最早開始時刻・最早終了時刻・最遅開始時刻・最遅終了時刻
- クリティカルパス(CP): 最も時間を要する経路。CP上の作業遅延は全体工期に直結(トータルフロート=0)
- トータルフロート(TF): LST−EST。作業全体で持ちうる最大の余裕日数
- フリーフロート(FF): 後続作業のESTに影響を与えずに持てる余裕
- ディペンデントフロート(DF): TF−FF。当該作業で消費すると後続のTFを減少させる余裕
- 工期短縮: CP上の作業を短縮(クラッシュ)すれば全体短縮可能。費用増加とのトレードオフ
頻出論点4: 品質管理(PDCA・QC七つ道具)
- PDCA: Plan(計画)→Do(実施)→Check(評価)→Act(改善)の継続サイクル
- QC七つ道具: パレート図(重点指向・80:20)・特性要因図(魚骨図・原因分析)・ヒストグラム(分布)・散布図(相関)・チェックシート・グラフ・管理図(X-R等で工程安定性)
- 新QC七つ道具: 親和図・連関図・系統図・マトリックス図・アローダイヤグラム・PDPC・マトリックスデータ解析
- 抜取検査: 計数規準型・計量規準型・OC曲線・合格判定個数
- 標準偏差・正規分布: 平均±σで約68%、±2σで約95%、±3σで約99.7%(3σ管理)
頻出論点5: 品質管理 - 電気通信工事の品質試験
- 光ファイバ損失試験: OTDR法(後方散乱で区間損失・断線位置)/光損失試験器(カットバック法・挿入法)
- 光接続損失: 融着接続0.1dB以下、メカニカルスプライス0.3dB以下、コネクタ0.5dB以下が目安
- UTP配線試験: ワイヤマップ・配線長・NEXT・FEXT・リターンロス・PSNEXT・伝搬遅延差。フルークDSX等で認証
- 絶縁抵抗試験: メガー(500V/1000V)で対地・線間絶縁を測定。低圧屋内配線は0.1MΩ以上(電技解釈)
- 接地抵抗試験: 接地抵抗計(3極法)で測定。A種10Ω以下、D種100Ω以下
- 無線電波測定: スペクトラムアナライザ・電界強度計・ネットワークアナライザ(VSWR・S11)
頻出論点6: 安全管理(指標と労働災害対策)
- 度数率: 死傷者数÷延労働時間×100万。労働災害発生頻度の指標
- 強度率: 延労働損失日数÷延労働時間×1,000。災害の重さの指標
- 年千人率: 死傷者数÷平均労働者数×1,000。年間の発生率
- 墜落防止: 高さ2m以上で作業床・手すり・安全帯(フルハーネス型)使用義務(6.75m超は義務、それ以下は推奨)
- 感電防止: 停電作業(検電・短絡接地)・絶縁用保護具・絶縁用防具・低圧電気取扱業務特別教育
- 酸欠防止: マンホール・ピット内作業。酸素濃度18%以上、硫化水素10ppm以下。酸欠危険作業主任者選任
- KY活動: 危険予知活動。4ラウンド法(現状把握→本質追及→対策樹立→目標設定)
頻出論点7: 電気通信工事の施工(配管・配線・接地)
- 金属管工事: 屈曲半径は内径の6倍以上、3箇所以上の屈曲は中間にプルボックス。接地はD種以上
- PF/CD管: PF管(自己消火性・露出可)/CD管(橙色・コンクリート埋設専用)。屈曲半径は管外径の6倍以上
- ケーブルラック: 支持間隔2m以下(水平)/鉛直は1.5m以下。電力ケーブルと弱電ケーブルは分離もしくはセパレータ
- 光ファイバ敷設: 引張張力・最小曲げ半径(敷設時20倍以上・固定時10倍以上)。融着接続は専用器で実施
- 接地工事: 通信機器は1点接地原則。等電位ボンディングでサージ電位差抑制。共用接地と分離接地の使い分け
- 離隔距離: 強電流電線と弱電流電線の離隔(低圧で60mm・高圧で150mm等)。電技解釈に準拠
頻出論点8: 応用能力問題対策
- 出題形式: 第一次検定で5問中2問以上の正答が合格に必須。配点配分も大きい
- 頻出テーマ: ネットワーク工程表のCP特定・工期計算/品質管理手法の使い分け/安全管理の数値基準/施工計画の判断
- 解き方: 図表(工程表・品質データ・配線図)を正確に読み取り、原則と例外を区別して判断
- 学習方針: 過去問演習で出題パターンを掴み、用語の単純暗記ではなく「なぜそうするか」の原理理解を重視
- 関連知識の横断: 工程と品質・安全と施工は密接に関連。横断的に整理しておくと応用問題に強い
頻出論点9: 環境管理・廃棄物
- 建設リサイクル法: 特定建設資材(コンクリート・アスファルト・木材)の分別解体・再資源化が義務化
- 産業廃棄物: マニフェスト(産廃管理票)で排出から最終処分まで追跡。電子マニフェスト推進
- 騒音/振動規制: 特定建設作業(くい打機・削岩機等)は7日前までに届出。基準値(敷地境界85dB等)遵守
- 水質・大気保全: 沈砂池設置・コンクリート洗浄水のpH管理・粉じん飛散防止(散水・養生)
効果的な学習法
施工管理法は応用能力問題のウェイトが高く、合格の鍵となります。当サイトの一問一答でネットワーク工程表計算・QC七つ道具・安全指標を繰り返し演習しましょう。法規の出題ポイントと合わせて学ぶと、施工計画段階の届出関係も整理しやすくなります。
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