1級電気工事施工管理技士(第一次検定)の合格体験記【独学で技士補に】
電気設備系のサブコン(サブコントラクター)に勤務するE氏(30代)が、独学で1級電気工事施工管理技士(第一次検定)に合格するまでの体験記。2級合格後5年の実務経験を経て1級に挑戦。約5ヶ月の独学で第一次検定を突破し、現在は「1級電気工事施工管理技士補」として大型ビル新築工事の現場で監理技術者の補佐を任されています。応用能力問題対策と長丁場の試験への臨み方など、実体験ベースで詳しく紹介します。
※受検手数料・試験日程・合格基準・受検資格は改定される場合があります。最新情報は必ず建設業振興基金の公式情報でご確認ください。
合格者プロフィール
- E氏(仮名)、30代男性、電気設備サブコン勤務
- 学歴: 工業高校電気科卒
- 実務: 電気施工管理7年(うち2級電気工事施工管理技士として5年)
- 保有資格: 2級電気工事施工管理技士、第二種電気工事士
- 受検区分: 第一次検定(19歳以上・実務経験不問のため要件は満たしていた)
- 学習期間: 約5ヶ月(平日1時間+休日3〜4時間=合計約180時間)
- 受検手数料: 15,800円
- 合格結果: 全体65%・応用能力55%でクリア
受検動機
勤務先のサブコンでは1級電気工事施工管理技士の有資格者が監理技術者として配置されており、大型現場を任されるには1級が必須でした。2級保有で主任技術者として中小規模案件を担当できていたものの、年収アップ・キャリアアップを目指すには1級取得が避けて通れません。資格手当(月3万円程度)と昇格条件にも紐づいていたため、本格的に1級にチャレンジすることを決意しました。
受検資格の確認(19歳以上・実務経験不問)
令和6年度の制度改正により、1級第一次検定は試験実施年度に19歳以上であれば学歴・実務経験を問わず受検できるようになりました。E氏は実務経験7年でしたが、改正前の旧制度よりも申込時の書類準備が簡素化され、ハードルが下がったと感じたそうです。ただし第二次検定では引き続き実務経験要件が課されるため、第一次検定合格後に実務経験証明を整える計画を並行して進めました。
5ヶ月の学習スケジュール
1〜2ヶ月目: 電気工学と電気設備の基礎再学習
- 第1〜3週: 電気理論(三相交流・電力計算・過渡現象)を1級レベルで体系学習
- 第4〜6週: 電気機器(変圧器・電動機・発電機)の特性計算と保護協調
- 第7〜8週: 電気設備(受変電・自家発電・幹線・分岐回路)の容量計算と絶縁基準
3ヶ月目: 関連分野と施工管理法(基礎)
- 第9週: 関連分野(建築・機械・換気空調・給排水)の電気工事との関わり
- 第10週: 施工計画(着工〜竣工までのフロー)・工程管理の基礎
- 第11〜12週: 品質管理(QC七つ道具)・安全管理(KY活動・ヒヤリハット)
4ヶ月目: 応用能力問題(最重要)と法規
- 第13〜14週: 応用能力問題(五肢択一)の過去問5年分を3周。ネットワーク工程表のクリティカルパス計算を完全暗記
- 第15週: 建設業法(監理技術者・特定建設業)の頻出条文
- 第16週: 電気事業法・電気工事士法・労働基準法・労働安全衛生法
5ヶ月目: 過去問総仕上げ+本番形式演習
- 第17〜18週: 過去問5年分を本番形式(午前2時間30分+午後2時間)で通し演習
- 第19週: 弱点分野(電気工学の計算問題)を個別補強
- 第20週: 応用能力問題を再度総ざらい。50%足切りに絶対に引っかからないよう仕上げ
使用した教材
2級時代の参考書では物足りなかったため、1級専用の総合テキスト+過去問題集の2冊を主軸に。応用能力問題の頻出パターン解説が詳しい問題集を選んだことが効果的でした。当サイトの一問一答も論点の最終確認に活用しました。
つまずいたポイントと対策
1. 応用能力問題(五肢択一)の難度
50%足切り基準があるため絶対に手を抜けない一方、五肢択一はカンで当たる確率が下がり、論点の正確な理解が必須。対策:過去問5年分を3周し、ネットワーク工程表のクリティカルパス・最早最遅開始日の計算手順を完全暗記。品質管理・安全管理の用語も正確に押さえました。
2. 出題範囲の広さと深さ(2級との差)
2級では問われなかった関連分野(建築・機械・空調・給排水)や、電気工学の応用計算が加わり、学習ボリュームが倍増。対策:参考書を「読む」だけでは定着しないため、章ごとに過去問を解いて理解度を確認しながら進めました。
3. 約4時間30分の長丁場
午前2時間30分+午後2時間の合計約4時間30分は集中力勝負。対策:本番1ヶ月前から本番形式の通し演習を週1回実施し、長時間試験への耐性をつけました。昼食は軽めにして午後の集中力をキープする工夫も。
試験当日の戦略
- 会場到着は45分前。受検票・身分証・筆記用具(HBの鉛筆×3本)・腕時計を再確認
- 午前は電気工学・電気設備中心。確実に取れる暗記分野から解いてリズムを作る
- 計算問題で迷ったら一旦飛ばし、後で戻る。1問に5分以上かけない
- 昼食は軽め(おにぎり+お茶)にして眠気を回避
- 午後の応用能力問題は最優先で確実に。50%足切りに引っかからない正答数を最初に確保
- 余った時間でマークミス・解答漏れを必ず確認
合格後の活用
第一次検定に合格し「1級電気工事施工管理技士補」の称号を取得。勤務先では大型ビル新築工事の現場で監理技術者の補佐として配置されるようになり、資格手当(月2万円)が付き、昇格候補リストにも入りました。今後は実務経験要件を満たして第二次検定に合格し、「1級電気工事施工管理技士」として特定建設業の専任技術者・監理技術者になることが目標です。
これから受検する方へ
1級第一次検定は2級と比べ難度・ボリュームともに一段上がりますが、過去問中心に5ヶ月計画的に学習すれば独学合格は十分可能です。最大の関門である応用能力問題(五肢択一・50%足切り)は絶対に手を抜かず、過去問の徹底演習で乗り切ってください。19歳以上・実務経験不問で受験できる今だからこそ、若手・電気系学科の学生にも挑戦をおすすめします。まずは「1級技士補」を目指して、当サイトの一問一答+1級専用テキストで論点を網羅して挑戦しましょう。
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