1級電気工事施工管理技士(第一次検定)の重要用語集50選【頻出キーワード解説】
1級電気工事施工管理技士(第一次検定)の出題範囲は、電気工学・電気設備・関連分野・施工管理法・法規の4分野構成と幅広く、専門用語の意味を正確に理解しているかが合否を分けます。本記事では試験で頻出の重要用語を厳選した50語をまとめ、各用語の意味と試験で問われるポイントを簡潔に解説します。学習の合間や直前期の用語整理にご活用ください。
※受験料・試験日程・合格基準等は改定される場合があります。最新情報は必ず建設業振興基金の公式情報でご確認ください。
頻出50用語の早見集
- 1. オームの法則
- 電圧 V=電流 I × 抵抗 R の関係式。直流・交流とも基本となり、電気工学分野で必ず使う。
- 2. キルヒホッフの法則
- 電流則(流入=流出)と電圧則(閉路の電圧降下の和=0)の2法則。複雑回路の計算で使う。
- 3. 三相交流
- 位相が120度ずつずれた3つの正弦波交流。電力 P=√3VIcosθ で表され、産業用配電の主流。
- 4. 力率
- 有効電力/皮相電力で表される指標(cosθ)。力率が低いと電流が増え損失も増えるため改善が必要。
- 5. 進相コンデンサ
- 遅れ無効電力を補償し力率を改善するためのコンデンサ。受電設備に設置される。
- 6. インバータ
- 直流を交流に変換する装置。周波数可変により電動機の可変速制御に使われる。
- 7. 同期速度
- 三相誘導電動機の理論回転速度。Ns=120f/p(f:周波数、p:極数)で計算する。
- 8. すべり
- 誘導電動機の同期速度と実回転速度の差の比率。s=(Ns−N)/Ns で表され、トルクと関係する。
- 9. 変圧器
- 電磁誘導により電圧を変換する機器。鉄損(無負荷損)と銅損(負荷損)が等しい時に効率最大となる。
- 10. 接地工事(A種〜D種)
- 感電・漏電防止のため電気機器の金属部分を大地に接続する工事。電圧区分・用途でA〜D種に分類。
- 11. A種接地工事
- 高圧・特別高圧用機器外箱等。接地抵抗値10Ω以下が原則。
- 12. B種接地工事
- 変圧器の低圧側中性点等。混触時の電圧上昇を抑える目的。
- 13. C種接地工事
- 300V超の低圧用機器外箱等。接地抵抗値10Ω以下が原則。
- 14. D種接地工事
- 300V以下の低圧用機器外箱等。接地抵抗値100Ω以下が原則。
- 15. 絶縁耐力試験
- 電気機器の絶縁が規定電圧に耐えられるか確認する試験。所定電圧を10分間連続印加する。
- 16. 絶縁抵抗試験
- 絶縁抵抗計(メガー)で配線・機器の絶縁状態を測定する試験。電圧区分ごとに基準値あり。
- 17. 電気主任技術者
- 自家用電気工作物の保安監督者。第一種〜第三種があり、電圧・設備規模で必要種別が決まる。
- 18. 自家用電気工作物
- 電気事業者から600V超で受電する需要設備等。設置者に保安規程の作成と主任技術者選任義務。
- 19. 一般用電気工作物
- 低圧受電(600V以下)の小規模需要設備等。電気主任技術者の選任は不要。
- 20. 電気事業法
- 電気の安定供給と電気工作物の保安を目的とする法律。主任技術者制度・保安規程の根拠法。
- 21. 電気工事士法
- 電気工事の欠陥防止のため工事従事者の資格を定める法律。第一種・第二種電気工事士。
- 22. 軽微な工事
- 電気工事士法上、資格者でなくても従事できる工事範囲。差込接続器の取替等が該当。
- 23. 監理技術者
- 特定建設業の元請が発注者から直接請け負った一定金額以上の工事の現場に設置する技術者。
- 24. 主任技術者
- 建設業許可業者が工事現場に設置する技術者。下請を含むすべての建設工事で必要。
- 25. 施工体制台帳
- 下請を含む施工体制を記載した台帳。特定建設業の元請が現場ごとに作成・備付け義務。
- 26. 専任技術者
- 建設業許可業者が営業所ごとに置く技術者。1級電気工事施工管理技士は特定建設業の要件を満たす。
- 27. 建設業法
- 建設業の許可制度・技術者制度・元請下請関係の適正化を定める法律。
- 28. PSE(電気用品安全法)
- 電気用品の安全確保のための法律。マーク表示のないものは販売できない。
- 29. 避雷器(LA)
- 雷サージから機器を保護する装置。受変電設備の高圧側等に設置される。
- 30. SPD(サージ防護デバイス)
- 低圧側で雷サージや開閉サージから機器を保護する装置。情報通信機器の保護に必須。
- 31. 自動火災報知設備
- 火災を自動感知し警報を発する設備。感知器・受信機・地区音響装置で構成。消防法に基づく。
- 32. 誘導灯
- 避難経路を明示する照明設備。消防法に基づき避難口・通路に設置義務。停電時20分以上点灯。
- 33. 非常用照明
- 停電時に避難に必要な照度を確保する照明。建築基準法に基づき設置。30分以上点灯が原則。
- 34. 受変電設備
- 電力会社から高圧で受電し負荷側に低圧で給電するための設備一式。キュービクル式が主流。
- 35. キュービクル
- 受変電設備を金属箱内に収納した形式。屋外設置可能で省スペース。
- 36. VCB(真空遮断器)
- 真空中で電流を遮断する高圧遮断器。受変電設備の主遮断装置として広く使われる。
- 37. LBS(高圧負荷開閉器)
- 負荷電流の開閉に用いる高圧開閉器。短絡電流の遮断は限流ヒューズと組合せて行う。
- 38. PAS(高圧気中負荷開閉器)
- 需要家構内の責任分界点付近に設置される高圧開閉器。波及事故防止のSOG付きが標準。
- 39. 漏電遮断器(ELCB)
- 漏電を検知し回路を遮断する保護装置。感電・火災防止のため低圧回路で広く使われる。
- 40. ネットワーク工程表
- 工程を矢線図で表す方式。クリティカルパス(最長経路)を求めて工期管理に使う。
- 41. クリティカルパス
- ネットワーク工程表上で総余裕日数がゼロとなる経路。工期短縮の重点管理対象。
- 42. QC七つ道具
- パレート図・特性要因図・ヒストグラム等の品質管理ツール群。第一次検定で頻出。
- 43. 抜取検査
- ロットから一部を抜き取って合否判定する検査方式。全数検査ができない場合に用いる。
- 44. 労働安全衛生法
- 労働者の安全と健康確保のための法律。建設現場の安全管理体制の根拠法。
- 45. 統括安全衛生責任者
- 特定元方事業者が混在現場で選任する責任者。安全衛生協議会の運営等を行う。
- 46. 墜落制止用器具
- 高さ2m以上で作業床がない場合等に使用する安全帯。フルハーネス型が原則となった。
- 47. 高調波
- 基本波の整数倍の周波数成分。インバータ等から発生し、電力系統に悪影響を及ぼす。
- 48. 力率改善
- 進相コンデンサ等により無効電力を補償し力率を1に近づけること。電力料金低減効果がある。
- 49. 単線結線図
- 受変電設備等の電気回路を1本の線で表した図。設計・施工・保守の基本図。
- 50. 工事原価
- 材料費・労務費・外注費・経費の合計。原価管理は施工管理法の重要分野。
用語学習のコツ
- 用語は「単独で暗記」より「分野ごとにグループ化して記憶」する方が定着しやすい
- 接地工事(A〜D種)・電気工作物(自家用・一般用)等の分類系は表形式で整理
- 労働安全衛生法の数値・期間は過去問の選択肢を丸ごと暗記するのが効率的
- 計算系(同期速度・すべり・三相電力)は公式を紙に書いて手で覚える
用語の理解度をすぐにチェックするには、当サイトの一問一答で分野別演習を進めるのが最適です。
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