通関士試験の申込方法と受験の流れ【完全ガイド】
通関士試験は年1回・10月第1日曜日に全国13都道府県の税関で実施される国家試験です。本記事では申込方法(NACCS電子申請/書面)・試験当日の流れ・受験料・全国会場・合格発表までの全プロセスを解説します。
※受験料・試験日程・合格基準等は改定される場合があります。最新情報は必ず税関の公式情報でご確認ください。
- 試験概要・受験資格・受験料
- 申込方法(NACCS電子申請/書面)
- 全国13都道府県の試験会場
- 試験当日のスケジュール・持ち物
- 合格発表と合格後の登録手続
通関士試験の概要
| 試験名 | 通関士試験 |
|---|---|
| 実施機関 | 税関(財務省の地方機関) |
| 試験日 | 年1回・10月第1日曜日 |
| 受験資格 | なし(誰でも受験可能・年齢・学歴・国籍問わず) |
| 受験料 | 3,000円(書面申請、収入印紙)/2,900円(NACCS電子申請) |
| 試験形式 | 選択式・択一式・計算問題・書類分類(3科目) |
| 試験時間 | 計約4時間 |
| 合格基準 | 各科目60%以上(科目別足切りあり) |
| 科目合格制度 | なし(合格は1回限り全科目クリア必要) |
| 公式サイト | 税関 通関士試験 |
宅建士のように「科目合格を翌年に持ち越す」制度はありません。受験のたびに3科目すべてで60%以上を取る必要があります。
申込方法(NACCSと書面の2通り)
方法1:NACCS電子申請(推奨・受験料2,900円)
NACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)を利用したオンライン申請。書面より100円安く、24時間申請可能で手数料も含めて最も合理的です。NACCS用IDの取得が必要ですが、試験申込のみのIDも発行されます。
方法2:書面申請(受験料3,000円・収入印紙)
願書を税関窓口で入手または公式サイトからダウンロードし、必要事項を記入のうえ収入印紙3,000円分を貼付して受験を希望する税関に郵送または持参します。
| 項目 | NACCS電子 | 書面 |
|---|---|---|
| 受験料 | 2,900円 | 3,000円 |
| 申込期間 | 7月下旬〜8月上旬 | 7月下旬〜8月上旬 |
| 手間 | 少ない | 収入印紙購入・郵送必要 |
| 受付時間 | 24時間(期間内) | 税関窓口の開庁時間 |
全国13都道府県の試験会場
通関士試験は全国13都道府県の税関で実施されます。希望する税関を選んで申し込みます。
| 地域 | 所管税関 | 主要試験地 |
|---|---|---|
| 北海道 | 函館税関 | 札幌・小樽・函館 |
| 東北 | 横浜税関(仙台支署) | 仙台 |
| 関東 | 東京税関 | 東京 |
| 関東 | 横浜税関 | 横浜 |
| 関東 | 新潟税関支署 | 新潟 |
| 中部 | 名古屋税関 | 名古屋 |
| 中部 | 名古屋税関(清水支署) | 静岡(清水) |
| 近畿 | 大阪税関 | 大阪 |
| 近畿 | 神戸税関 | 神戸 |
| 中国 | 神戸税関(広島支署) | 広島 |
| 九州 | 門司税関 | 福岡(門司) |
| 九州 | 長崎税関(熊本支署) | 熊本 |
| 沖縄 | 沖縄地区税関 | 沖縄(那覇) |
具体的な試験会場(大学・専門学校等)は受験票で通知されます。
申込から合格までのスケジュール
| 時期 | イベント |
|---|---|
| 7月上旬 | 公式サイトで試験案内・願書配布開始 |
| 7月下旬〜8月上旬 | 受験申込期間(NACCS・書面) |
| 9月中旬 | 受験票発送 |
| 10月第1日曜日 | 試験日 |
| 11月下旬〜12月上旬 | 合格発表(税関公示・公式サイト) |
| 合格後 | 通関業者への就職時に確認(資格は終身有効) |
試験当日のスケジュール
試験は3科目に分けて実施され、合計約4時間の長丁場です。
| 時間 | 科目 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 9:30〜10:20 | 通関業法 | 50分 |
| 10:20〜11:00 | 休憩 | 40分 |
| 11:00〜12:40 | 関税法・関税定率法等 | 100分 |
| 12:40〜13:50 | 昼休み | 70分 |
| 13:50〜15:30 | 通関実務 | 100分 |
※時間割は年度により若干異なる場合があります。受験票記載の時刻を必ず確認してください。
通関士 の問題を解く →
試験当日の持ち物
- 受験票(写真貼付)
- HB以上の鉛筆・シャープペンシル(複数本)
- 消しゴム
- 計算機(電卓) — 通関実務で必須。関数電卓・通信機能付きは不可
- 時計(スマートウォッチ・通信機能付き不可)
- 身分証明書(運転免許証等)
- 飲料水(机に置けない場合あり)
通関実務では電卓使用可ですが、関数電卓・プログラム機能付き・通信機能付き電卓は使用不可。普通の四則演算電卓(メモリ機能・%キー程度はOK)を持参してください。
合格発表と合格後
合格発表
例年11月下旬〜12月上旬に税関で公示され、公式サイトで合格者の受験番号が公開されます。合格者には合格証書が郵送されます。
合格後の登録(通関業者への就職時)
通関士の資格は合格しただけでは業務できません。通関業者に就職し、その業者を通じて「通関士の確認」を税関長に届け出ることで初めて通関士として業務に従事できます。資格自体は終身有効です。
受験前にチェックすべきポイント
- 受験票の氏名・写真・受験地に誤りがないか確認
- 試験会場までの交通手段を事前に下見(特に地方会場)
- 10月は地域により気温差が大きいため服装調整可能に
- 電卓は必ず四則演算式を選び、予備の電卓も用意
- 科目間の休憩で最終確認できる暗記カードを準備
まとめ
- 通関士試験は年1回・10月第1日曜日、全国13都道府県の税関で実施
- 受験資格なし、誰でも受験可能
- NACCS電子申請が便利でお得(2,900円)
- 3科目・計約4時間の長丁場、科目別足切り60%に注意
- 合格は終身有効、通関業者就職時に届出で業務可能
通関士 一問一答 →
📋 申込から合格発表までの一般的な流れ
通関士に限らず、各種試験は概ね以下のステップで進みます。具体的な日程・受験料・申込方法は資格・実施回ごとに異なるため、必ず試験日程ページと公式情報で最新の数値をご確認ください。
- 受験案内の確認:受験資格・試験範囲・申込期間を公式で確認します。
- 受験申込:インターネット申込が主流(資格により郵送可)。顔写真データや本人確認情報が必要な場合があります。
- 受験料の支払い:クレジットカード・コンビニ・払込票など。支払い完了で申込確定です。
- 受験票・受験番号の受領:郵送またはマイページ表示。試験会場・集合時刻はここで確定します。
- 受験:会場(またはCBTテストセンター)で受験します。
- 合格発表:公式サイトの受験番号照会や合否通知で確認します。
- 合格後の手続き:資格により登録・免状交付・講習などの手続きが必要な場合があります。
✅ 試験当日の持ち物チェックリスト
当日あわてないよう、前日までに準備しておきたい基本の持ち物です。
- 受験票(または受験番号・QRコード等の受験者情報)
- 顔写真付きの本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)
- 筆記用具:マークシート方式はHB〜Bの鉛筆・シャープペンと消しゴム。※CBT方式は会場で用意されることが多く、私物の持ち込み不可の場合があります。
- 腕時計:通信・計算機能のないアナログ/デジタル時計。※会場に時計が無い場合に備えて。スマートウォッチ不可。
- 電卓:使用可の試験のみ(関数電卓不可など条件あり。公式で要確認)。
- 現金・交通系IC:交通費・昼食代など。
- 上着・羽織るもの:会場の空調で温度調整できるように。
- 飲み物・軽食:長時間の試験や待ち時間に備えて。
⏰ 試験当日に気をつけたいこと
- 会場には余裕をもって到着:集合時刻の30分前到着を目安に。交通遅延も想定して経路を前日に確認。
- スマートフォン・スマートウォッチは電源OFF:通信機器の取り扱いは厳格です。指示に従って鞄へ。
- 時間配分を決めておく:得意分野から解く・マークずれを防ぐなど、自分の解答順を事前に固めておきましょう。
- 見直し時間を確保:マーク漏れ・転記ミスは失点に直結します。最後の5〜10分は見直しに充てるのが安全です。
※受験方式(CBT/筆記)・持ち込み可否・受験料・日程は通関士の実施団体により異なります。受験前に必ず公式情報で最終確認してください。