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第三種冷凍機械責任者「冷凍機器と設備」の出題ポイント解説

第三種冷凍機械責任者試験の冷凍機器と設備は、圧縮機・凝縮器・蒸発器・膨張弁・附属機器など、冷凍サイクルを構成する各機器の構造・原理・特性を問う分野です。保安管理技術15問の中で機器関連は5〜7問を占め、合格の重要要素となります。

この章の重要度

機器・設備は構造暗記中心で図と名称を紐づける学習が必須。各機器の役割・種類・使い分けを正しく理解しないと運転トラブル問題も解けないため、保安管理章と併せて学ぶのが効率的です。

頻出トピック一覧

1. 圧縮機の種類と特性

往復動式(レシプロ):シリンダとピストンで圧縮、小〜中容量、保守容易。ロータリー式:ローラーで圧縮、小容量家庭用。スクリュー式:2本のスクリューローター、中〜大容量。スクロール式:渦巻き状部品、低振動・高効率、エアコン用主流。遠心式(ターボ):大容量。

2. 凝縮器の種類

水冷凝縮器:シェルチューブ(横形)、二重管、プレート式。空冷凝縮器:フィンコイル+ファン、屋外機で多用。蒸発式凝縮器:水と空気を併用、省エネだが水処理必要。冷却水温度・流量の影響、不凝縮ガスの悪影響が頻出。

3. 蒸発器の種類

乾式蒸発器:冷媒を管内側で蒸発、空気側でフィン熱交換、家庭用・業務用の主流。満液式蒸発器:冷媒で満たされた胴内で水等を冷却、産業用。液ポンプ方式:強制循環で伝熱促進、大型冷凍庫用。乾式は管内伝熱特性、満液は均一蒸発が特徴。

4. 膨張弁の種類

温度式自動膨張弁(TEV):蒸発器出口過熱度を感温筒で検出し弁開度調整、内部均圧式(単純)・外部均圧式(圧力損失大の蒸発器向け)。電子式膨張弁(EEV):センサーと制御弁で高精度制御。毛細管:家庭用冷蔵庫で使用、シンプル低コスト。

5. 受液器・油分離器・液分離器

受液器:凝縮液を一時貯蔵、負荷変動吸収、修理時の冷媒回収容器。油分離器(オイルセパレータ):圧縮機吐出側で油を分離し圧縮機に戻す。液分離器(アキュムレータ):圧縮機吸込側で液戻り防止、ガスのみ圧縮機へ。

6. ドライヤ・フィルタ・のぞき窓

ドライヤ(液ドライヤ):冷媒中の水分吸着(シリカゲル・モレキュラーシーブ等)、水分凍結防止。フィルタ:ごみ・金属粉除去で膨張弁・圧縮機保護。サイトグラス(のぞき窓):冷媒流れ観察、気泡があれば冷媒不足サイン、水分指示紙で水分確認。

7. 冷却塔(クーリングタワー)

水冷凝縮器からの温水を大気で冷却する装置。開放式(直接接触、蒸発冷却)と密閉式(熱交換、水質管理容易)。湿球温度が冷却限界、水質管理(レジオネラ菌対策・塩素消毒)、冬期凍結対策も重要。

8. 附属配管・バルブ類

止め弁(手動)・逆止弁(逆流防止)・電磁弁・安全弁(高圧保護)。配管材料は冷媒に応じて選択:フルオロカーボン冷媒=銅管(アンモニアは銅不可→鋼管)。配管の断熱・傾斜(油戻り確保)も頻出。

覚え方のコツ

機器・設備攻略は「機器ごとに外形図・内部構造・機能を1枚シートにまとめる」のが鉄板。圧縮機5種類(往復・ロータリー・スクリュー・スクロール・遠心)は容量順と駆動原理を対比表で整理。凝縮器3種(水冷・空冷・蒸発式)・蒸発器3種(乾式・満液・液ポンプ)の分類とそれぞれの適用は、「小型ルームエアコン=乾式、ビル空調=水冷+満液、大型産業=液ポンプ方式」と実例で記憶。膨張弁は「TEV=温度式=ほぼ標準、EEV=電子式=高精度高価、毛細管=家庭用冷蔵庫専用」の3分類が基本。附属機器は「油分離(吐出側)・液分離(吸込側)・受液器(凝縮器後)・ドライヤ(液管)」と設置場所で覚えます。アンモニア=鋼管・フロン=銅管の対応は毎年出題です。

よくあるひっかけ

機器・設備のひっかけ。①アンモニアと銅管:アンモニアは銅を腐食するので銅管不可、鋼管使用が原則。②油分離器と液分離器の位置:油分離=吐出側、液分離=吸込側で取違え多し。③TEVの感温筒取付位置:蒸発器出口の吸込ガス管で、凝縮器出口は誤り。④外部均圧式TEV:蒸発器の圧力損失が大きい場合に使用、常に外部均圧が優れるわけではない。⑤受液器の容量:全冷媒の一定割合を貯蔵可能な容量、小さすぎは不適。⑥毛細管の制御:固定絞りで自動制御機能なし、「膨張弁と同じ制御」は誤り。⑦空冷凝縮器の設置:屋外設置(通風確保)、屋内は放熱できず不適。⑧不凝縮ガス:凝縮器上部に溜まり凝縮圧力上昇の原因、パージ弁から排出。⑨サイトグラスの気泡:冷媒不足のサインで、正常とは言えない。⑩蒸発式凝縮器の冷却限界:湿球温度で、乾球温度ではない。

📚 この章を完全マスターする3つの動線

出題ポイント学習 → 章別演習 → 模擬試験で実力測定

✏️ 章別一問一答 この章だけ集中演習 📝 模擬試験で実力測定 24問・150分 📖 おすすめ参考書TOP3 合格者推薦テキスト

📑 同じ資格の他章を学ぶ

他章の重要論点も併せて押さえると、関連分野の理解が深まり合格率が向上します。各章の頻出パターンを順に確認していきましょう。

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