日本語検定 3級「敬語」の一問一答
📖 日本語検定 3級「敬語」の全50問と解説(一覧)
日本語検定 3級の敬語に関する一問一答(全50問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
-
問1.取引先に対して「課長は今、席を外しております」と言う場合の「おります」の敬語の種類として正しいものはどれか。
- ア.謙譲語(丁重語)
- イ.尊敬語
- ウ.丁寧語
- エ.美化語
正解:ア.謙譲語(丁重語)
解説:「おる」は「いる」の謙譲語(丁重語)。社外の人に対して身内である上司の動作をへりくだって述べる場面で正しく使われている。
-
問2.目上の人に「(あなたが)資料を見る」ことをすすめる場合、最も適切な敬語表現はどれか。
- ア.拝見してください
- イ.ご覧ください
- ウ.拝見されてください
- エ.見られてください
正解:イ.ご覧ください
解説:相手の動作には尊敬語を使う。「見る」の尊敬語は「ご覧になる」で、依頼形は「ご覧ください」。「拝見する」は謙譲語なので相手の動作には使えない。
-
問3.「言う」の尊敬語として正しいものはどれか。
- ア.申す
- イ.申し上げる
- ウ.おっしゃる
- エ.伺う
正解:ウ.おっしゃる
解説:「言う」の尊敬語は「おっしゃる」。「申す」「申し上げる」は謙譲語、「伺う」は「聞く・訪問する」の謙譲語。
-
問4.「食べる」の謙譲語として正しいものはどれか。
- ア.召し上がる
- イ.お食べになる
- ウ.食べられる
- エ.いただく
正解:エ.いただく
解説:「食べる・飲む」の謙譲語は「いただく」。「召し上がる」は尊敬語、「お食べになる」「食べられる」も尊敬語にあたる。
-
問5.お客様に料理をすすめるとき、「どうぞ召し上がってください」の「召し上がる」は謙譲語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「召し上がる」は「食べる・飲む」の尊敬語である。お客様(相手)の動作を高める語であり、謙譲語ではない。
-
問6.上司に対して「部長、明日の会議の資料はもう拝見されましたか」と言うのは正しい敬語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「ご覧になりましたか」。「拝見する」は謙譲語で自分の動作に使うもの。上司が「見る」動作には尊敬語「ご覧になる」を用いる。
-
問7.「聞く」の謙譲語として正しいものはどれか。
- ア.伺う
- イ.お聞きになる
- ウ.聞かれる
- エ.お耳に入る
正解:ア.伺う
解説:「聞く」の謙譲語は「伺う」または「拝聴する」。「お聞きになる」「聞かれる」は尊敬語。
-
問8.次のうち、二重敬語(過剰な敬語)にあたる誤った表現はどれか。
- ア.お読みになる
- イ.お読みになられる
- ウ.おっしゃる
- エ.ご覧になる
正解:イ.お読みになられる
解説:「お読みになられる」は尊敬語「お読みになる」に尊敬の助動詞「れる」を重ねた二重敬語で誤り。正しくは「お読みになる」。
-
問9.「来る」の尊敬語として適切なものはどれか。
- ア.参る
- イ.伺う
- ウ.いらっしゃる
- エ.お越しする
正解:ウ.いらっしゃる
解説:「来る」の尊敬語は「いらっしゃる」「おいでになる」「お越しになる」など。「参る」「伺う」は謙譲語、「お越しする」は誤った形。
-
問10.自分が相手の会社へ行くことを伝える場合、「明日、御社に伺います」は正しい敬語である。
正解:○(正しい)
解説:「伺う」は「行く・訪問する」の謙譲語で、自分が相手のもとへ行く動作をへりくだって述べる正しい表現。
-
問11.電話で相手の名前を尋ねるとき、最も適切な表現はどれか。
- ア.お名前様をお願いします
- イ.お名前を頂戴できますか
- ウ.お名前を申していただけますか
- エ.お名前を伺ってもよろしいでしょうか
正解:エ.お名前を伺ってもよろしいでしょうか
解説:「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」が適切。「お名前を頂戴する」は物のように扱う誤用とされ、「申す」は謙譲語で相手の動作に使えない。
-
問12.「する」の尊敬語として正しいものはどれか。
- ア.なさる
- イ.いたす
- ウ.させていただく
- エ.つかまつる
正解:ア.なさる
解説:「する」の尊敬語は「なさる」「される」。「いたす」「つかまつる」は謙譲語、「させていただく」は謙譲表現。
-
問13.自分が相手の書いた手紙を読む動作をへりくだって述べる場合、最も適切な表現はどれか。
- ア.ご覧になりました
- イ.拝見しました
- ウ.お読みになりました
- エ.読まれました
正解:イ.拝見しました
解説:「拝見する」は「見る・読む」の謙譲語で、自分が読む動作をへりくだる正しい表現。他はいずれも相手を高める尊敬語。
-
問14.取引先に「弊社の社長がそう申しておりました」と言うのは正しい敬語である。
正解:○(正しい)
解説:社外の人に対しては、身内である社長の動作にも謙譲語を使う。「申す」は「言う」の謙譲語で、ここでは正しい用法。
-
問15.次のうち「丁寧語」にあたるものはどれか。
- ア.なさる
- イ.拝見する
- ウ.です・ます
- エ.いただく
正解:ウ.です・ます
解説:丁寧語は聞き手に対して丁寧に述べる言い方で「です・ます・ございます」が代表。「なさる」は尊敬語、「拝見する」「いただく」は謙譲語。
-
問16.お客様に「あちらの受付で( )」と質問を促す。空欄に入る最も適切な表現はどれか。
- ア.伺ってください
- イ.お聞きしてください
- ウ.拝聴してください
- エ.お尋ねください
正解:エ.お尋ねください
解説:「お尋ねください」「お聞きください」が適切。「伺う」「拝聴する」は謙譲語で相手(お客様)の動作には使えず、「お聞きしてください」も謙譲語の混入で誤り。
-
問17.「もらう」の謙譲語として正しいものはどれか。
- ア.いただく
- イ.差し上げる
- ウ.くださる
- エ.お受け取りになる
正解:ア.いただく
解説:「もらう」の謙譲語は「いただく」「頂戴する」。「くださる」は「くれる」の尊敬語、「差し上げる」は「与える」の謙譲語。
-
問18.上司に書類を渡すとき、最も適切な表現はどれか。
- ア.こちらをいただいてください
- イ.こちらをお渡しいたします
- ウ.こちらを差し上げてください
- エ.こちらを頂戴ください
正解:イ.こちらをお渡しいたします
解説:自分が渡す動作は謙譲語で「お渡しいたします」が適切。「いただく」「頂戴する」は「もらう」の謙譲語で渡す場面には不適。
-
問19.「あげる」の謙譲語として正しいものはどれか。
- ア.くださる
- イ.いただく
- ウ.差し上げる
- エ.賜る
正解:ウ.差し上げる
解説:「与える・あげる」の謙譲語は「差し上げる」。「くださる」は尊敬語、「いただく・賜る」は「もらう」の謙譲語。
-
問20.「お客様が申されたとおりです」は正しい敬語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「おっしゃったとおりです」。「申す」は謙譲語で相手の動作には使えない。「申される」は謙譲語に尊敬の助動詞を付けた誤用。
-
問21.次のうち、謙譲語の「丁重語(自分の動作をあらたまって述べる語)」にあたるものはどれか。
- ア.ご覧になる
- イ.いらっしゃる
- ウ.召し上がる
- エ.参る
正解:エ.参る
解説:「参る」は「行く・来る」の丁重語(謙譲語Ⅱ)で、相手を高めるより聞き手に対し改まった気持ちを表す。他は尊敬語。
-
問22.目上の人や取引先からの指示を受けて承諾を伝えるとき、改まった場面で最も適切な返事はどれか。
- ア.承知しました
- イ.了解しました
- ウ.了解です
- エ.わかりました
正解:ア.承知しました
解説:「承知しました」「かしこまりました」が目上に対して最も適切。「了解」は対等または目下に使う語感があり、改まった場面では避けるのが望ましい。
-
問23.「知っている」ことを謙譲して述べる場合、適切な表現はどれか。
- ア.お知りになっています
- イ.存じております
- ウ.ご存じです
- エ.知られています
正解:イ.存じております
解説:自分が知っていることをへりくだって述べるなら「存じております」。「ご存じです」は相手が知っていることを表す尊敬語。
-
問24.社内で同僚に「課長が会議は延期だと( )」と上司の発言を伝える。空欄に入る最も適切な語はどれか。
- ア.申していました
- イ.申し上げていました
- ウ.おっしゃっていました
- エ.述べられていました
正解:ウ.おっしゃっていました
解説:社内で目上の人について話す際は尊敬語を使う。「おっしゃる」は「言う」の尊敬語で適切。「申す」「申し上げる」は謙譲語で身内を高める社内会話には不向き。
-
問25.次のうち、美化語(丁寧語の一種)として適切な言い方を含むものはどれか。
- ア.ご飯をいただく
- イ.お料理を召し上がる
- ウ.お食事をなさる
- エ.お茶をどうぞ
正解:エ.お茶をどうぞ
解説:「お茶」は美化語(丁寧語の一種)で、依頼の「どうぞ」と組み合わせた言い方。他の選択肢は謙譲語・尊敬語を含む。
-
問26.「行く」の謙譲語として正しいものはどれか。
- ア.参る・伺う
- イ.いらっしゃる
- ウ.おいでになる
- エ.お越しになる
正解:ア.参る・伺う
解説:「行く」の謙譲語は「参る」「伺う」。「いらっしゃる」「おいでになる」「お越しになる」はいずれも尊敬語。
-
問27.上司に対して「お疲れ様です」と声をかけるのは一般に適切である。
正解:○(正しい)
解説:「お疲れ様です」は目上にも使えるねぎらいの言葉として広く用いられる。一方「ご苦労様です」は目上に使うと失礼とされる。
-
問28.部下が退社する上司をねぎらうとき、最も適切な言葉はどれか。
- ア.ご苦労様でした
- イ.お疲れ様でした
- ウ.お世話様でした
- エ.ご足労様でした
正解:イ.お疲れ様でした
解説:「お疲れ様でした」が適切。「ご苦労様」は目上が目下をねぎらう言葉で部下から上司には用いない。「お世話様」「ご足労様」もこの場面には不適。
-
問29.接客で「お客様、こちらの椅子にお座りください」と言うとき、より好ましく適切な表現はどれか。
- ア.お座りください
- イ.座られてください
- ウ.お掛けください
- エ.座ってもらえますか
正解:ウ.お掛けください
解説:「お掛けください」がより丁寧で接客にふさわしい。「お座り」は命令的な語感があり、「お掛けになる」が好まれる。
-
問30.「お読みになりますか」は「読む」の尊敬語として正しい。
正解:○(正しい)
解説:「お〜になる」は尊敬語の基本形。「お読みになる」は「読む」の正しい尊敬語で、相手の動作を高める。
-
問31.次のうち、「会う」の謙譲語として正しいものはどれか。
- ア.お会いになる
- イ.会われる
- ウ.ご面会なさる
- エ.お目にかかる
正解:エ.お目にかかる
解説:「会う」の謙譲語は「お目にかかる」。「お会いになる」「会われる」「ご面会なさる」は尊敬語。
-
問32.「先生がお書きになった本」の「お書きになる」は、先生をへりくだらせる謙譲語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「お書きになる」は「書く」の尊敬語である。先生(目上)の動作を高める語であり、へりくだらせる謙譲語ではない。
-
問33.電話で社外の人に「○○は本日休みをいただいております」と言うのは適切である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「本日休んでおります」。休みは会社が与えるもので相手から「いただく」ものではないため、社外には「いただく」を使わないのが望ましい。
-
問34.「お客様がお見えになりました」の「お見えになる」は誰の動作を高めているか。
- ア.お客様(相手)
- イ.身内の上司
- ウ.話し手自身
- エ.第三者一般
正解:ア.お客様(相手)
解説:「お見えになる」は「来る」の尊敬語で、来訪したお客様(相手)の動作を高めている。
-
問35.目上の人からペンを借りる動作をへりくだって述べる場合、最も適切な表現はどれか。
- ア.お借りになる
- イ.拝借する
- ウ.貸してくださる
- エ.お貸しする
正解:イ.拝借する
解説:「拝借する」は「借りる」の謙譲語で、自分が借りる動作をへりくだる正しい表現。「お借りになる」「貸してくださる」は相手を高める尊敬語、「お貸しする」は自分が貸す謙譲語。
-
問36.次のうち、敬語として誤っている表現はどれか。
- ア.お客様が来られる
- イ.お客様がいらっしゃる
- ウ.お客様が参られる
- エ.お客様がお越しになる
正解:ウ.お客様が参られる
解説:「参られる」は謙譲語「参る」に尊敬の助動詞を付けた誤り。相手には尊敬語「いらっしゃる」「来られる」「お越しになる」を使う。
-
問37.自分の行為について「資料を送らせていただきます」と言うのは適切な敬語である。
正解:○(正しい)
解説:「〜させていただく」は相手の許可・恩恵を前提に自分の行為をへりくだる表現。資料を送る場面では適切に機能する。
-
問38.次のうち、相手に物を受け取ってもらうときの最も適切な表現はどれか。
- ア.受け取らせてください
- イ.頂戴してください
- ウ.お受け取りいたしてください
- エ.お納めください
正解:エ.お納めください
解説:「お納めください」は「受け取ってください」の丁寧な尊敬表現。「頂戴する」は謙譲語で相手の動作に使えず、他も誤った形。
-
問39.上司に対して「部長もご一緒に参りませんか」と誘うのは正しい敬語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「ご一緒にいらっしゃいませんか」。「参る」は謙譲語で相手(部長)の動作には使えない。
-
問40.「ご覧に入れる」はどのような意味の敬語か。
- ア.自分が相手に見せる(謙譲)
- イ.相手が見る(尊敬)
- ウ.相手に見てもらう依頼
- エ.物を丁寧に言う美化語
正解:ア.自分が相手に見せる(謙譲)
解説:「ご覧に入れる」は「お見せする」と同じく、自分が相手に見せる動作の謙譲語。
-
問41.飲食店で注文の品が全部そろったか確認するとき、最も適切な表現はどれか。
- ア.ご注文の品はおそろいになりましたか
- イ.ご注文の品はおそろいでしょうか
- ウ.ご注文の品はおそろいいたしましたか
- エ.ご注文の品はそろわれましたか
正解:イ.ご注文の品はおそろいでしょうか
解説:「おそろいでしょうか」が適切。料理など物に「おそろいになる/そろわれる」と尊敬語を使うのは不自然で、いわゆるバイト敬語の典型的な誤り。
-
問42.「いただく」を尊敬語のつもりで「お客様、こちらでいただいてください」と言うのは正しい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「お召し上がりください」。「いただく」は謙譲語で相手の動作には使えない。お客様には尊敬語を用いる。
-
問43.次のうち、「くれる」の尊敬語として正しいものはどれか。
- ア.いただく
- イ.頂戴する
- ウ.くださる
- エ.差し上げる
正解:ウ.くださる
解説:「くれる」の尊敬語は「くださる」。「いただく」「頂戴する」は「もらう」の謙譲語、「差し上げる」は「あげる」の謙譲語。
-
問44.「先生は何時に出発されますか」の「出発される」は謙譲語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「出発される」は尊敬の助動詞「れる・られる」を用いた尊敬語である。先生(相手)の動作を高める語であり、謙譲語ではない。
-
問45.取引先に自社の製品を見せるとき、「弊社の商品をご覧に入れます」は適切である。
正解:○(正しい)
解説:「ご覧に入れる」は「お見せする」の謙譲語。自分(自社)が相手に見せる動作をへりくだって述べる正しい表現。
-
問46.次のうち、最も適切な依頼表現はどれか。
- ア.少々お待ちしてください
- イ.少々お待ちになってください
- ウ.少々待たれてください
- エ.少々お待ちください
正解:エ.少々お待ちください
解説:「お待ちください」が簡潔で適切な尊敬の依頼表現。「お待ちしてください」は謙譲語の混入で誤り。
-
問47.「ご説明させていただきます」は、自分が説明する場面の謙譲表現として使える。
正解:○(正しい)
解説:「ご〜させていただく」は自分の行為をへりくだる謙譲表現。説明する動作に対して適切に使える。
-
問48.次のうち、目上の人に名前を尋ねる場合の最も適切な表現はどれか。
- ア.お名前を伺ってもよろしいでしょうか
- イ.お名前を申してください
- ウ.お名前を頂戴できますか
- エ.お名前様をいただけますか
正解:ア.お名前を伺ってもよろしいでしょうか
解説:「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」が適切。名前は「頂戴する(もらう)」ものではなく、「申す」は相手の動作に使えない。
-
問49.「父が先生によろしくと申しておりました」は正しい敬語である。
正解:○(正しい)
解説:身内である父の動作は、相手(先生)に対して謙譲語で述べる。「申す」は「言う」の謙譲語で正しい用法。
-
問50.次のうち、「いる」の尊敬語として正しいものはどれか。
- ア.おる
- イ.いらっしゃる
- ウ.おります
- エ.存じる
正解:イ.いらっしゃる
解説:「いる」の尊敬語は「いらっしゃる」「おいでになる」。「おる」「おります」は謙譲語、「存じる」は「知る・思う」の謙譲語。