危険物取扱者 乙種5類(乙5)「第5類危険物 発展問題」の一問一答
📖 危険物取扱者 乙種5類(乙5)「第5類危険物 発展問題」の全75問と解説(一覧)
危険物取扱者 乙種5類(乙5)の第5類危険物 発展問題に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.第5類の危険物の性状として、最も適切なものはどれか。
- ア.水と接触すると発火し、または可燃性ガスを発生する
- イ.加熱すると激しく分解し、爆発するおそれがある
- ウ.酸化力が強く、他の物質を酸化させる固体である
- エ.火炎で着火しやすく、または引火しやすい固体である
正解:イ.加熱すると激しく分解し、爆発するおそれがある
解説:消防法では、第5類は自己反応性物質とされ、固体または液体で、爆発の危険性や加熱分解の激しさを判断する試験で一定の性状を示すものをいう。加熱すると激しく分解し、爆発するおそれがあることが第5類に共通する性状である。水と接触して発火し、または可燃性ガスを発生するのは第3類(禁水性物質)、酸化力が強いのは第1類(酸化性固体)と第6類(酸化性液体)、火炎で着火しやすい、または引火しやすい固体は第2類(可燃性固体)の性状である。
根拠: 消防法 第別表第一 / コトバンク「自己反応性物質」 デジタル大辞泉(消防法の別表第一で第5類に分類、爆発の危険性・加熱分解の激しさを判断する試験で性状を示すもの) (出典: e-Gov法令検索)
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問2.第5類危険物の指定数量は、第1種が10kg、第2種が100kgの2区分である。
正解:○(正しい)
解説:危険物の規制に関する政令別表第3により、第5類の指定数量は第一種自己反応性物質10kg・第二種自己反応性物質100kgの2区分。孔径9mmのオリフィス板を用いる圧力容器試験で破裂板が破裂するものが第一種で、品名では決まらない(同表備考11号・12号)。受験参考書では物品ごとに「代表的な指定数量」が示されていることがある(書籍により扱いが異なる)。
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問3.危険物の規制に関する政令別表第五では、泡を放射する消火器は、第5類の危険物の消火に適応しないとされている。
正解:×(誤り)
解説:誤り。政令別表第五では、泡を放射する消火器は第5類の危険物に適応する。第5類に適応しないのは、二酸化炭素・ハロゲン化物・消火粉末を放射する消火器である。乾燥砂や膨張ひる石も第5類に適応する。
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問4.過酸化ベンゾイル(BPO)は、樹脂の重合反応開始剤として工業的に用いられる有機過酸化物である。
正解:○(正しい)
解説:過酸化ベンゾイル(BPO)はスチレン・アクリル樹脂などのラジカル重合開始剤として広く使われる有機過酸化物で、加熱・衝撃・摩擦で爆発的に分解する。指定数量は品名では決まらず、試験の結果で第一種(10kg)か第二種(100kg)に区分される(危険物の規制に関する政令別表第3・同表備考11号・12号)。
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問5.過酸化ベンゾイルは乾燥状態の方が安定で、湿潤させると分解しやすくなるため乾燥保管する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは過酸化ベンゾイルは乾燥状態で衝撃・摩擦感度が高くなり危険なため、水で湿潤させて貯蔵・輸送する。乾燥保管は厳禁。
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問6.メチルエチルケトンパーオキサイド(MEKPO)は無色透明の油状液体で、ジメチルフタレート等の希釈剤で減感した形で市販される。
正解:○(正しい)
解説:MEKPOは純品では極めて不安定なため、市販品はフタル酸ジメチル等で50〜60%に希釈・減感されている。FRP硬化剤として使用される。
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問7.ニトログリセリンは黄色結晶で、常温では固体として安定に存在する硝酸エステル類である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはニトログリセリンは無色〜淡黄色の油状液体(融点約13℃)。常温では液体で、凝固状態の方がむしろ衝撃に敏感で危険。
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問8.ヒドロキシルアミン等を取り扱う製造所の設備には、鉄イオン等の混入による危険な反応を防止するための措置を講じなければならない。
正解:○(正しい)
解説:第5類のヒドロキシルアミン・ヒドロキシルアミン塩類(ヒドロキシルアミン等)を取り扱う製造所の設備には、温度及び濃度の上昇による危険な反応を防止する措置と、鉄イオン等の混入による危険な反応を防止する措置を講ずる(危険物の規制に関する規則13条の7・13条の10第3号・4号)。
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問9.ニトロセルロースは綿状またはパルプ状の固体で、窒素含有量が高いほど爆発性が増す。
正解:○(正しい)
解説:硝化度(窒素含有率)12.5〜13.5%のものを強綿薬(強硝化綿)、低いものを弱綿薬(脱脂綿)と呼ぶ。エタノール・水で湿潤させて貯蔵する。
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問10.ニトロセルロースは日光に当てても変質しないため、透明容器で日当たりの良い場所に保管できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはニトロセルロースは直射日光・加熱で自然分解が促進され発火・爆発の危険があるため、遮光・冷暗所で湿潤状態で保管する。
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問11.第5類の危険物を運搬するときは、日光の直射を避けるため、遮光性の被覆で覆わなければならない。
正解:○(正しい)
解説:第1類の危険物、自然発火性物品、第4類の特殊引火物、第5類の危険物、第6類の危険物は、運搬時に日光の直射を避けるため遮光性の被覆で覆わなければならない(危険物の規制に関する規則45条1項)。
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問12.ピクリン酸は無色無臭の液体で、水に容易に溶解する性質を持つ。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはピクリン酸(2,4,6-トリニトロフェノール)は苦味のある黄色結晶(固体)で、冷水には溶けにくく熱水・アルコールには溶ける。
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問13.ピクリン酸は金属と反応して金属塩を形成し、それらは元のピクリン酸よりも衝撃に敏感で危険性が高い。
正解:○(正しい)
解説:鉛・銅・鉄等とピクリン酸塩を形成し、ピクリン酸鉛・銅塩はより鋭敏な爆薬となる。金属容器での貯蔵は厳禁で、ガラス・プラスチック容器を用いる。
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問14.トリニトロトルエン(TNT)は淡黄色結晶で、ピクリン酸より衝撃感度が低く比較的安全な爆薬として軍用に使用される。
正解:○(正しい)
解説:TNTは衝撃・摩擦・打撃に対する感度が比較的鈍く、金属とも塩を作らないため貯蔵・運搬しやすい。爆発威力の基準(TNT換算)として用いられる。
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問15.アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)はアゾ化合物で、樹脂発泡剤・ラジカル重合開始剤として使用される。
正解:○(正しい)
解説:AIBNは加熱により窒素ガスを発生して分解しラジカルを生成する。65℃以上で急激に分解するため冷蔵保管。ポリスチレン等の発泡剤として重要。
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問16.ジアゾジニトロフェノール(DDNP)は鈍感な二次爆薬で、起爆薬としては不適である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはDDNPは衝撃・摩擦・火炎に極めて敏感な鋭感爆薬で、雷管の起爆薬として用いられる。雷汞・アジ化鉛と同等の起爆性能を持つ。
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問17.硫酸ヒドラジンはヒドラジン誘導体で、白色結晶として産出され強い還元性を示す。
正解:○(正しい)
解説:硫酸ヒドラジン(N2H4・H2SO4)は白色結晶。還元剤・農薬原料・医薬中間体として使用される。加熱・酸化剤との混触で分解・発火する。
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問18.ヒドロキシルアミンは無色の結晶で、強い還元性を示し空気中で容易に酸化される。
正解:○(正しい)
解説:ヒドロキシルアミン(NH2OH)は不安定な無色結晶で、空気中の酸素により容易に酸化される。融点約33℃と低く、加熱で爆発的に分解する。
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問19.硫酸ヒドロキシルアミンは強塩基性を示し、塩基性溶液で安定に保存できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは硫酸ヒドロキシルアミンは弱酸性〜中性で、塩基性条件下では分解が促進されるため酸性側で保存する。塩基との接触は避ける。
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問20.アジ化ナトリウム(NaN3)は、約300℃に加熱すると分解して窒素とナトリウムを生じる。
正解:○(正しい)
解説:アジ化ナトリウムは加熱(約300℃)で窒素と金属ナトリウムに分解する。この性質を利用して、かつてはエアバッグのガス発生剤に用いられた。銅・鉛・銀などの重金属と反応すると、極めて鋭敏なアジ化物を生じる。
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問21.硝酸グアニジンはロケット推進薬・発煙弾・ガス発生剤の原料として用いられる第5類危険物である。
正解:○(正しい)
解説:硝酸グアニジンは白色結晶で、火薬・ガス発生剤として使用される。加熱・衝撃で分解し大量のガス(N2・CO2・H2O)を発生する。
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問22.ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)はニトロソ化合物で、ゴム発泡剤として工業利用されている。
正解:○(正しい)
解説:DPTは淡黄色粉末で約200℃で分解し窒素を発生。海綿状ゴム製造の発泡剤として重要。加熱・衝撃で爆発的に分解する自己反応性物質。
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問23.第5類危険物の貯蔵では、火気・加熱・衝撃・摩擦を避け、密栓・遮光し冷暗所で保管する。
正解:○(正しい)
解説:自己反応性物質は外部刺激で分解・爆発するため、温度・衝撃・光・空気を遮断する基本対策が必須。湿潤剤と共に保管するものが多い。
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問24.第5類危険物の火災で爆発の危険があると判断したら、消火を試みず直ちに避難することが優先される。
正解:○(正しい)
解説:初期消火で対処できない・煙や音の異常を伴う場合は爆発前兆。人命優先で離隔距離を確保して避難するのが第5類火災対応の鉄則。
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問25.第5類に当たるかどうかを判定する熱分析試験では、ピクリン酸とニトログリセリンを標準物質とする。
正解:×(誤り)
解説:誤り。爆発の危険性を判断する熱分析試験の標準物質は、2,4-ジニトロトルエンと過酸化ベンゾイルである(危険物の規制に関する政令1条の7第1項)。加熱分解の激しさは、孔径1mmのオリフィス板を用いる圧力容器試験で判断する(同条4項)。
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問26.第5類危険物の燃焼速度は一般に極めて速く、燃焼から爆発(爆轟)へ移行することがある。
正解:○(正しい)
解説:自己反応性物質は分子内に酸素を含むため燃焼速度が極めて速い。ニトログリセリン・TNT等は爆轟(衝撃波を伴う超音速反応)に至る。
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問27.硝酸エステル類は分子内に−ONO2構造、ニトロ化合物は分子内に−NO2構造を持つ点で構造的に区別される。
正解:○(正しい)
解説:硝酸エステルはC−O−NO2(炭素−酸素−窒素)、ニトロ化合物はC−NO2(炭素−窒素直結)。同じ「ニトロ」の名でも構造が異なり爆発性も差がある。
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問28.過酢酸は無色の液体で芳香(酢酸臭)があり、皮膚・粘膜に対し強い腐食性を示す有機過酸化物である。
正解:○(正しい)
解説:過酢酸(CH3COOOH)は強い酸化力で殺菌・漂白に使われる。引火点約41℃で引火性もあり、約110℃で爆発的に分解する不安定な物質。
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問29.過酢酸は安定な物質で、密栓して常温で長期保存しても分解しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは過酢酸は不安定で常温でも徐々に分解し酸素を発生するため、ベント付き容器で冷蔵保管する。完全密栓すると内圧上昇で破裂の危険。
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問30.硝酸メチルの引火点は常温より高く、第4類の灯油と同程度に引火しにくい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは硝酸メチルの引火点は約15℃で常温で引火する。灯油(引火点40℃以上)よりはるかに引火しやすく、第5類でありながら引火性も併せ持つ。
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問31.ニトロセルロースは含水アルコール(含水エタノール等)で湿潤させた状態で貯蔵・運搬する。
正解:○(正しい)
解説:乾燥するとわずかな摩擦・衝撃で爆発するためエタノール25%以上で湿潤化する。湿潤剤は揮散しないよう密栓し、温度上昇を避ける。
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問32.硝酸エステル類は加水分解により硝酸を生成し、生成した硝酸が自触媒的にさらなる分解を促進する。
正解:○(正しい)
解説:硝酸エステルは水分・酸により加水分解しHNO3生成→分解促進という自触媒反応を起こす。経時劣化により爆発感度が上昇し自然発火の原因となる。
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問33.TNT(トリニトロトルエン)は水に溶けやすく、湿潤させても爆発性は失われない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはTNTは水に溶けにくい(難溶性)。水と相溶しないため湿潤による減感効果は限定的で、固体のまま乾燥保管されるのが一般的。
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問34.ピクリン酸は希釈剤として水を加え、湿潤状態(含水率10%以上)で貯蔵することが推奨される。
正解:○(正しい)
解説:ピクリン酸は乾燥状態で衝撃・摩擦感度が著しく高くなるため、水で湿潤化して感度を下げる。アルコール・エーテルも湿潤剤として使用される。
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問35.アゾ化合物は分子中に−N=N−結合を持ち、加熱・衝撃により窒素ガスを放出して分解する。
正解:○(正しい)
解説:アゾ基(−N=N−)が熱分解して窒素分子と炭素ラジカルに分かれる。窒素発生による発泡作用と重合開始剤としての性質を併せ持つ。
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問36.AIBN(アゾビスイソブチロニトリル)は冷暗所保管が不要で、室温で長期間安定に貯蔵できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはAIBNは10℃以下の冷蔵保管が必須。室温で徐々に分解し、40℃以上で急速分解、65℃以上で発火・爆発の危険がある熱分解性物質。
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問37.硫酸ヒドラジンは強酸化剤と接触すると激しく反応して発火または爆発する危険性がある。
正解:○(正しい)
解説:ヒドラジン誘導体は強い還元性を持つため、過酸化水素・硝酸・塩素酸塩等の酸化剤と混触で激しい酸化還元反応を起こし発火する。
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問38.ヒドロキシルアミンは加熱により安全に蒸留精製でき、融点付近では爆発の危険はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはヒドロキシルアミンは融点約33℃と低いが、約100℃を超えると爆発的に分解する不安定物質。蒸留はリスクが高く工業的には塩で扱う。
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問39.アジ化ナトリウムは銅・銀・鉛等の重金属と反応して、アジ化銅・アジ化銀等の極めて鋭敏な爆発性物質を生成する。
正解:○(正しい)
解説:重金属アジ化物は微小な刺激で起爆する一次爆薬(雷管原料)になる。アジ化ナトリウムは銅・真鍮配管・排水管に流すと事故を起こすため厳禁。
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問40.アジ化ナトリウムは酸性溶液中で安定で、酸を加えると分解が抑制される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはアジ化ナトリウムは酸と反応して有毒・爆発性のアジ化水素酸(HN3)を生成する。酸性条件は厳禁で塩基性で保存・廃棄処理する。
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問41.硝酸グアニジンは加熱により爆発的に分解し、多量のガス(N2・CO2・H2O)を発生する。
正解:○(正しい)
解説:ガス発生量が多いためロケット推進剤・ガス発生器・発煙剤に用いられる。単独では比較的安定だが、他の酸化剤や有機物との混合で爆発性が増す。
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問42.第5類危険物の運搬容器には、消防法令により「火気厳禁」および「衝撃注意」の表示が義務付けられている。
正解:○(正しい)
解説:危政令・危規則により第5類運搬容器外部表示は「火気厳禁」「衝撃注意」が必須。品名・数量・等級・国連番号と併せて表示する。
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問43.第5類危険物は第1類(酸化性固体)と混載することができ、混載禁止の規定はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは第5類と第1類は混載禁止(指定数量1/10以下の例外を除く)。両類とも爆発の危険があり混触すると事故が増幅されるため。
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問44.第5類危険物は第2類(可燃性固体)および第4類(引火性液体)とも混載が禁止されている。
正解:×(誤り)
解説:誤り。混載可表(危規則別表第4)で第5類と混載可能なのは第2類・第4類のみで(第1類・第3類・第6類が混載禁止)、第2類・第4類はむしろ混載できる組合せ。本文は第2類・第4類とも混載禁止としており誤り。
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問45.第5類危険物の貯蔵所では、温度計を備え、夏期の室温上昇に注意して冷却装置や換気を整える。
正解:○(正しい)
解説:自己反応性物質は温度上昇で分解反応が加速するため、貯蔵庫内の温度管理(30℃以下推奨)が必須。直射日光・暖房器具からの離隔も重要。
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問46.過酸化ベンゾイルは強酸・強塩基との混触で分解が促進されないため、酸・塩基と同一場所で保管できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは過酸化ベンゾイルは酸・塩基・アミン類・還元剤・重金属と接触で激しく分解し発火・爆発する。混触禁止物質との隔離保管が必須。
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問47.試験の結果、第一種自己反応性物質に該当した硝酸エステル類5kgと、第二種自己反応性物質に該当したニトロ化合物50kgを同一の場所で貯蔵する場合、指定数量の倍数の合計は1である。
正解:○(正しい)
解説:第一種自己反応性物質の指定数量は10kg、第二種自己反応性物質は100kgなので、5÷10+50÷100=0.5+0.5=1となる(危険物の規制に関する政令別表第3)。受験参考書では物品ごとに「代表的な指定数量」が示されていることがある(書籍により扱いが異なる)が、法令上の指定数量は品名では決まらず、試験の結果で第一種自己反応性物質(10kg)か第二種自己反応性物質(100kg)に区分される。
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問48.第5類危険物の火災で大量注水を行うと、爆発の危険があるため水での消火は原則禁止である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは第5類火災では大量の水による冷却消火が原則。少量注水は逆効果(局所沸騰)だが大量注水で温度低下させ分解反応を止める。
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問49.ピクリン酸の鉛塩・銅塩はピクリン酸そのものより衝撃・摩擦に敏感で、起爆薬として利用される。
正解:○(正しい)
解説:金属ピクリン酸塩は雷汞・アジ化鉛と並ぶ起爆薬。ピクリン酸を金属容器に入れると容器表面で塩を形成し危険なため、ガラス・プラスチック容器を使用。
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問50.ニトロ化合物のニトロ基(−NO2)は、芳香環の電子密度を増加させ反応性を高める電子供与基である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくはニトロ基は強い電子吸引基で芳香環の電子密度を下げる。複数のニトロ基導入で分子は高エネルギー化し、爆発性が増強される。
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問51.ニトロセルロースの製造では、セルロースを混酸(硝酸+硫酸)でニトロ化することで得られる。
正解:○(正しい)
解説:硝酸と硫酸の混酸を作用させセルロースの水酸基を硝酸エステル化する。硝化度(窒素含有率)の調整で強綿薬・弱綿薬・無煙火薬を作り分ける。
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問52.硝酸グアニジンの水溶液は強酸性を示し、強い腐食性で金属を侵す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは硝酸グアニジン水溶液は中性〜弱塩基性で、金属に対する腐食性は強くない。ただし加熱・衝撃で爆発的分解する点に注意。
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問53.第5類危険物のうち、有機過酸化物の過酢酸は引火点をもち、引火性も併せ持つ。
正解:○(正しい)
解説:過酢酸は無色の液体の有機過酸化物で、引火点(約41℃)をもち引火性も併せ持つ。加熱すると爆発的に分解する。第5類のヒドラジン誘導体(硫酸ヒドラジン等)は固体で、ヒドラジン自体は第4類である。
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問54.第5類危険物の保管温度は、品目により異なるが概ね30℃以下、AIBN等の熱不安定物質は10℃以下が推奨される。
正解:○(正しい)
解説:温度管理の目安は資料・MSDSにより異なるが、自己反応性物質は温度上昇で分解加速するため低温保管が原則。冷凍保管が必要な品目もある。
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問55.第5類危険物の取扱所では、静電気の蓄積・放電も発火源となるため、設備・作業者の接地と除電対策が必要である。
正解:○(正しい)
解説:粉体・結晶物質の取扱いで摩擦帯電が起こり、放電火花が発火源となる。導電性床・接地・湿度管理・帯電防止服等で静電気対策を行う。
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問56.第5類危険物の指定数量における第1種(10kg)と第2種(100kg)の区分基準として、最も適切なものはどれか。
- ア.分子量の大きさ
- イ.市場価格
- ウ.孔径9mmのオリフィス板を用いる圧力容器試験の結果(加熱分解の激しさ)
- エ.色(外観)
正解:ウ.孔径9mmのオリフィス板を用いる圧力容器試験の結果(加熱分解の激しさ)
解説:孔径9mmのオリフィス板を用いる圧力容器試験で破裂板が破裂するものが第一種自己反応性物質(10kg)、それ以外が第二種自己反応性物質(100kg)である(危険物の規制に関する政令別表第3・同表備考11号・12号)。熱分析試験(爆発の危険性)と孔径1mmの圧力容器試験(加熱分解の激しさ)は、第5類に当たるかどうかの判定に使う(同政令1条の7)。受験参考書では物品ごとに「代表的な指定数量」が示されていることがある(書籍により扱いが異なる)が、法令上の指定数量は品名では決まらず、試験の結果で第一種自己反応性物質(10kg)か第二種自己反応性物質(100kg)に区分される。
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問57.危険物を運搬するとき、保冷コンテナに収納するなどの措置を講じなければならないとされているものはどれか。
- ア.第4類のうち、発火点が100℃以下の特殊引火物
- イ.第3類のうち、空気中で自然発火するおそれのあるもの
- ウ.第6類のうち、加熱により分解するおそれのあるもの
- エ.第5類のうち、55℃以下で分解するおそれのあるもの
正解:エ.第5類のうち、55℃以下で分解するおそれのあるもの
解説:危険物の規制に関する規則第45条第3項により、第5類の危険物のうち55℃以下の温度で分解するおそれのあるものは、保冷コンテナに収納する等適正な温度管理をしなければならない。特殊引火物・自然発火性物品・第6類は、同条第1項で遮光性の被覆で覆うことが求められるが、保冷の規定はない。
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問58.次の第5類危険物のうち、品名「硝酸エステル類」に該当しないものはどれか。
- ア.ピクリン酸
- イ.ニトロセルロース
- ウ.ニトログリセリン
- エ.硝酸メチル
正解:ア.ピクリン酸
解説:ピクリン酸(2,4,6-トリニトロフェノール)はニトロ化合物。硝酸エステル類は−ONO2構造、ニトロ化合物は−NO2構造で区別される。
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問59.ニトログリセリンの常温(20℃)における物理的状態として正しいものはどれか。
- ア.白色結晶(固体)
- イ.無色〜淡黄色の油状液体
- ウ.黄色粉末(固体)
- エ.無色の気体
正解:イ.無色〜淡黄色の油状液体
解説:ニトログリセリンは融点約13℃の液体(常温で油状)。固化状態は衝撃に敏感で危険。珪藻土に吸収させてダイナマイトとして使用される。
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問60.過酸化ベンゾイル(BPO)の貯蔵で正しいものはどれか。
- ア.別の容器に小分けして、直射日光を避けた冷所に貯蔵する
- イ.最初の容器に入れたまま、還元剤と同じ場所にまとめて貯蔵する
- ウ.最初の容器に入れたまま、直射日光を避けた冷所に貯蔵する
- エ.別の容器に小分けして、還元剤と同じ場所にまとめて貯蔵する
正解:ウ.最初の容器に入れたまま、直射日光を避けた冷所に貯蔵する
解説:過酸化ベンゾイルは加熱・衝撃・摩擦で分解し、100℃以上に加熱すると爆発することがある。厚生労働省のモデルSDSは、製造業者が指定する温度を超えない冷所で日光から遮断して貯蔵し、最初の容器でのみ貯蔵して他の容器に移し替えないこと、禁忌物質から離して保管することを求め、還元剤・塩基・金属・有機物を混触危険物質に挙げている(ICSCも還元剤から離し、元の包装でのみ貯蔵するとしている)。市販品には希釈剤として水を含むものがある。
根拠: 厚生労働省 職場のあんぜんサイト GHS対応モデルSDS ジベンゾイルペルオキサイド(CAS 94-36-0) 3 組成(希釈剤:水)/7 保管(冷所・日光から遮断・最初の容器でのみ貯蔵・禁忌物質から離す)/10 安定性及び反応性(混触危険物質:金属、有機物、還元剤、塩基) / 国際化学物質安全性カード ICSC 0225 過酸化ベンゾイル 貯蔵(可燃性物質および還元剤から離しておく・元の包装でのみ貯蔵)
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問61.指定過酸化物(第5類の有機過酸化物のうち第一種自己反応性物質の性状を有するもの)を貯蔵する屋内貯蔵所の貯蔵倉庫は、何㎡以内ごとに隔壁で完全に区分しなければならないか。
- ア.150㎡
- イ.300㎡
- ウ.500㎡
- エ.1,000㎡
正解:ア.150㎡
解説:指定過酸化物の屋内貯蔵所の貯蔵倉庫は、150㎡以内ごとに厚さ30cm以上の鉄筋コンクリート造などの隔壁で完全に区分する(危険物の規制に関する規則16条の3・16条の4第5項1号)。1,000㎡は一般の屋内貯蔵所の一の貯蔵倉庫の床面積の上限である(危険物の規制に関する政令10条1項5号)。
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問62.第5類の危険物を貯蔵する屋内貯蔵所に設ける、注意事項を表示した掲示板として正しいものはどれか。
- ア.地が赤色、文字が白色の「火気注意」
- イ.地が青色、文字が白色の「禁水」
- ウ.地が赤色、文字が白色の「火気厳禁」
- エ.地が白色、文字が黒色の「衝撃注意」
正解:ウ.地が赤色、文字が白色の「火気厳禁」
解説:第5類の危険物(第4類・引火性固体・自然発火性物品も同じ)を貯蔵し又は取り扱う製造所等には「火気厳禁」の掲示板を設け、地を赤色、文字を白色とする(危険物の規制に関する規則18条1項4号・5号)。「火気注意」は第2類(引火性固体を除く)、「禁水」は禁水性物品など。「衝撃注意」は運搬容器の表示で、掲示板の注意事項にはない。
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問63.TNT(トリニトロトルエン)の性質として誤っているものはどれか。
- ア.淡黄色結晶の固体
- イ.金属とピクリン酸塩のような鋭敏塩を作る
- ウ.衝撃感度は比較的鈍い
- エ.爆発威力の換算基準として用いられる
正解:イ.金属とピクリン酸塩のような鋭敏塩を作る
解説:誤りは金属塩生成。TNTは金属と反応せず塩を作らないためピクリン酸より貯蔵性が良い。衝撃感度も比較的鈍く軍用爆薬として使用された。
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問64.ニトロセルロースの貯蔵に用いる湿潤剤として最も適切なものはどれか。
- ア.ガソリン
- イ.エーテル
- ウ.エタノール(含水アルコール)または水
- エ.硝酸
正解:ウ.エタノール(含水アルコール)または水
解説:ニトロセルロースは水または含水エタノール(25%以上)で湿潤させて爆発感度を下げる。ガソリン・エーテルは引火性で不適、硝酸は分解促進。
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問65.次のうちアゾ化合物に該当するものはどれか。
- ア.硫酸ヒドラジン
- イ.ジアゾジニトロフェノール(DDNP)
- ウ.ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)
- エ.アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)
正解:エ.アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)
解説:AIBNがアゾ化合物(−N=N−含有)。DDNPはジアゾ化合物、DPTはニトロソ化合物、硫酸ヒドラジンはヒドラジン誘導体で各々別品名。
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問66.第5類危険物の運搬容器外部に表示すべき注意事項として正しい組合せはどれか。
- ア.火気厳禁、衝撃注意
- イ.禁水、空気接触厳禁
- ウ.可燃物接触注意、火気厳禁
- エ.衝撃注意のみ
正解:ア.火気厳禁、衝撃注意
解説:第5類運搬容器の表示は「火気厳禁」「衝撃注意」。第1類は「火気・衝撃注意」「可燃物接触注意」、第3類は「禁水」等と区別される。
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問67.屋内貯蔵所において、類を異にする危険物を類ごとに取りまとめ、相互に1m以上の間隔を置けば同一の貯蔵所に貯蔵できる組合せはどれか。
- ア.第2類(引火性固体を除く)と第5類
- イ.第1類(アルカリ金属の過酸化物等を除く)と第5類
- ウ.第3類(禁水性物品を除く)と第5類
- エ.第6類(過酸化水素を除く)と第5類
正解:イ.第1類(アルカリ金属の過酸化物等を除く)と第5類
解説:類を異にする危険物は同一の貯蔵所に貯蔵しないのが原則だが(危険物の規制に関する政令26条1項1号の2)、第1類(アルカリ金属の過酸化物又はこれを含有するものを除く)と第5類は、類ごとに取りまとめて相互に1m以上の間隔を置けば同一の屋内貯蔵所に貯蔵できる(危険物の規制に関する規則39条1号イ)。運搬の混載(第5類は第2類・第4類と可)とは組合せが違う。
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問68.次のニトロ化合物のうち、ピクリン酸の別名として正しいものはどれか。
- ア.2,4,6-トリニトロトルエン
- イ.1,3,5-トリニトロベンゼン
- ウ.2,4,6-トリニトロフェノール
- エ.ジニトロナフタレン
正解:ウ.2,4,6-トリニトロフェノール
解説:ピクリン酸=2,4,6-トリニトロフェノール(C6H2(NO2)3OH)。トリニトロトルエンはTNT、トリニトロベンゼンとは別物質。
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問69.ヒドロキシルアミン(NH2OH)の性質として誤っているものはどれか。
- ア.強い還元性を示す
- イ.空気中で容易に酸化される
- ウ.加熱で爆発的に分解する
- エ.強い酸化性を示す
正解:エ.強い酸化性を示す
解説:誤りは強い酸化性。ヒドロキシルアミンは強い還元剤で、酸化剤との混触で激しく反応する。融点約33℃と低く加熱で爆発分解する不安定物質。
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問70.第5類危険物の火災現場で爆発の予兆を感じた場合、最も優先すべき行動はどれか。
- ア.消火作業を中止し、安全な距離まで退避する
- イ.二酸化炭素消火器で窒息消火を試みる
- ウ.近づいて容器を密閉し、空気を遮断する
- エ.その場にとどまり、大量の水で冷却を続ける
正解:ア.消火作業を中止し、安全な距離まで退避する
解説:第5類の危険物には、加熱や火炎によって爆発的に分解・燃焼するおそれのあるものがあり、爆発の予兆がある場面では人命を優先し、消火作業を中止して安全な距離まで退避する。たとえばニトログリセリンは、着火後に爆発の危険があるため直ちに避難し、炎が爆発物に届いたら消火活動をしないこととされている。大量の水による冷却は安全な場所から行うもので、その場にとどまって続けるのは危険である。ニトロセルロースでは二酸化炭素は使ってはならない消火剤とされている。近づいて容器を密閉する行為も、爆発に巻き込まれる危険を高める。
根拠: 厚生労働省 職場のあんぜんサイト モデルSDS「ニトログリセリン」(CAS 55-63-0) 5. 火災時の措置(直ちに避難、炎が爆発物に届いたら消火活動をしない、安全な場所から消火作業を行う) / 厚生労働省 職場のあんぜんサイト モデルSDS「ニトロセルローズ」(CAS 9004-70-0) 5. 火災時の措置(使ってはならない消火剤:炭酸ガス等、区域より退避) / 厚生労働省 職場のあんぜんサイト モデルSDS「ジベンゾイルペルオキシド」(CAS 94-36-0) 5. 火災時の措置(爆発的に分解するおそれ、可能な限り遠くから消火・不可能なら避難)
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問71.次の第5類危険物のうち、起爆薬(雷管原料)として用いられるものはどれか。
- ア.過酸化ベンゾイル
- イ.ジアゾジニトロフェノール(DDNP)
- ウ.硝酸グアニジン
- エ.硫酸ヒドラジン
正解:イ.ジアゾジニトロフェノール(DDNP)
解説:DDNPは衝撃・摩擦・火炎に極めて鋭敏な一次爆薬で、雷管の起爆薬として使用される。雷汞・アジ化鉛と並ぶ代表的起爆薬。
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問72.硝酸エステル類の硝酸メチル・硝酸エチルの物理的性質として正しいものはどれか。
- ア.無臭で粘性の高い液体
- イ.黒色の粉末
- ウ.芳香のある無色透明の液体で引火点も低い
- エ.高融点の白色固体
正解:ウ.芳香のある無色透明の液体で引火点も低い
解説:硝酸メチル・硝酸エチルは甘い芳香を持つ無色透明な液体。引火点は硝酸メチル約15℃、硝酸エチル約10℃で第4類同様の引火危険も持つ。
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問73.第5類の危険物に該当するかどうかの判定で、爆発の危険性を判断する試験として危険物の規制に関する政令で定められているものはどれか。
- ア.引火点測定試験
- イ.落球式打撃感度試験
- ウ.熱分析試験
- エ.小ガス炎着火試験
正解:ウ.熱分析試験
解説:危険物の規制に関する政令1条の7第1項により、第5類の爆発の危険性は、2,4-ジニトロトルエンと過酸化ベンゾイルを標準物質とする熱分析試験で判断する。加熱分解の激しさは孔径1mmのオリフィス板を用いる圧力容器試験で判断する(同条4項)。落球式打撃感度試験は第1類、小ガス炎着火試験は第2類、引火点測定試験は第4類の判定に使う試験である。
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問74.過酸化ベンゾイルのような固体の危険物を運搬容器に収納するときの収納率として、正しいものはどれか。
- ア.内容積の98%以下
- イ.内容積の90%以下
- ウ.内容積の95%以下
- エ.内容積の85%以下
正解:ウ.内容積の95%以下
解説:固体の危険物は運搬容器の内容積の95%以下の収納率で収納する(危険物の規制に関する規則43条の3第1項3号)。液体の危険物は98%以下で、かつ55℃で漏れないように十分な空間容積をとる(同項4号)。
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問75.ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)の工業用途として正しいものはどれか。
- ア.起爆薬(雷管原料)
- イ.ゴムの発泡剤
- ウ.ロケット推進薬
- エ.ラジカル重合開始剤
正解:イ.ゴムの発泡剤
解説:DPTはニトロソ化合物で約200℃で分解し窒素を発生するため、海綿状ゴム(スポンジゴム)の発泡剤として工業利用される。起爆薬はDDNP、推進薬は硝酸グアニジン、重合開始剤はBPO・AIBN。