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危険物取扱者 乙種3類(乙3) 全分野の一問一答

1 / -- 正解: 0
📖 危険物取扱者 乙種3類(乙3)「全分野」の全209問と解説(一覧)

危険物取扱者 乙種3類(乙3)の全分野に関する一問一答(全209問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.自然発火とは、外部からの点火源を与えなければ起こらない燃焼現象である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。自然発火は「外部点火源なしに物質が自ら発熱して発火」する現象。点火源不要が定義。

  2. 問2.禁水性物質とは、水と反応して可燃性ガスを発生する物質である。

    正解:○(正しい)

    解説:禁水性物質は水と反応して水素・アセチレン・ホスフィン等の可燃性ガスを発生し、発火・爆発の危険があります。

  3. 問3.可燃性ガスは、空気中で燃焼範囲外の濃度であっても点火源があれば燃焼する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。可燃性ガスは「燃焼範囲内」の濃度でないと燃焼しません(範囲外は希薄or過濃で燃えない)。

  4. 問4.水素は空気中で燃焼範囲が約4〜15vol%と非常に狭い。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。水素の燃焼範囲は「約4〜75vol%」と非常に「広い」。15%は上限ではなく、75%まで燃える。

  5. 問5.アセチレンは空気中で安定して保存できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。アセチレン(C2H2)は不安定で衝撃・加熱で爆発分解。空気中で燃焼範囲も広い(2.5〜81vol%)。アセトンに溶解させて貯蔵します。

  6. 問6.ホスフィン(PH3)は無色で無毒の不燃性ガスである。

    正解:×(誤り)

    解説:ホスフィンは「無色で猛毒の可燃性ガス」(自然発火性もある)。無毒・不燃性は誤り。

  7. 問7.不活性ガスとは、化学反応性が低く他の物質と反応しにくいガスである。

    正解:○(正しい)

    解説:窒素・ヘリウム・アルゴン等の不活性ガス。第3類危険物の貯蔵で空気・水を遮断するために封入されます。

  8. 問8.カリウム・ナトリウムは、水中に保存することで安全に管理される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。K・Naは「灯油(パラフィン油)中に保存」(水と激しく反応して水素を発生し発火するため水中保存禁忌)。

  9. 問9.常温で水と反応する物質は、すべて禁水性物質である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。消防法上の禁水性物質(第3類)は水と接触して発火または可燃性ガスを発生する物質に限られる。生石灰(CaO)のように水と反応しても可燃性ガスを発生しない物質や、塩・砂糖等の単に水に溶けるだけの物質は含まれないため、『すべて』は成り立たない。

  10. 問10.蓄熱とは、外部に熱が逃げず物質内部に熱が溜まることである。

    正解:○(正しい)

    解説:蓄熱が進むと温度上昇により発火点に達し自然発火する原因となります。熱伝導率の低い場所での貯蔵は要注意。

  11. 問11.次のうち、自然発火の原因として最も該当しないものはどれか。

    • ア.酸化熱
    • イ.蒸発熱
    • ウ.吸着熱
    • エ.分解熱

    正解:イ.蒸発熱

    解説:蒸発熱は液体が気体に変化する際に必要な熱で、自然発火の原因ではありません。他は蓄熱を起こす熱の種類です。

  12. 問12.カリウムが水と反応して発生するガスはどれか。

    • ア.酸素
    • イ.塩素
    • ウ.水素
    • エ.一酸化炭素

    正解:ウ.水素

    解説:2K + 2H2O → 2KOH + H2↑ により水素を発生し、反応熱で発火します。極めて危険な反応です。

  13. 問13.カルシウムカーバイド(CaC2)が水と反応して発生するガスはどれか。

    • ア.水素
    • イ.メタン
    • ウ.プロパン
    • エ.アセチレン

    正解:エ.アセチレン

    解説:CaC2 + 2H2O → Ca(OH)2 + C2H2↑ でアセチレンを発生。アセチレンは可燃性で爆発範囲が広く危険です。

  14. 問14.次のうち、不活性ガスに該当しないものはどれか。

    • ア.一酸化炭素
    • イ.アルゴン
    • ウ.ヘリウム
    • エ.窒素

    正解:ア.一酸化炭素

    解説:一酸化炭素は可燃性かつ毒性ガス。窒素・アルゴン・ヘリウムは不活性で第3類危険物の貯蔵に使用されます。

  15. 問15.燃焼範囲の広い可燃性ガスほどどうなるか。

    • ア.危険性が低い
    • イ.危険性が高い
    • ウ.消火しやすい
    • エ.蒸気圧が低い

    正解:イ.危険性が高い

    解説:燃焼範囲が広いほど少量の漏洩や濃度変化でも引火・爆発する危険があり、より危険性が高いと判断されます。

  16. 問16.気体の温度を一定に保ったまま圧力を2倍にすると、体積も2倍になる(ボイルの法則)。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ボイルの法則:圧力2倍なら体積は「1/2倍」(PV=一定で反比例)。

  17. 問17.燃焼が起こるためには、可燃物・酸素供給源・点火源(熱源)の3つが同時にそろう必要がある。

    正解:○(正しい)

    解説:燃焼は、可燃物・酸素供給源・点火源(熱源)の三要素がそろったときに起こる。消火は、このうち1つ以上を取り除くこと(除去・窒息・冷却)で行う。

  18. 問18.アセチレン(C2H2)は燃焼範囲が約20〜30vol%と狭い。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。アセチレンの燃焼範囲は「約2.5〜81vol%」と非常に広い(爆発限界が広いため危険)。

  19. 問19.水素ガスの燃焼範囲は約4〜75vol%である。

    正解:○(正しい)

    解説:水素は燃焼範囲が4〜75vol%と非常に広く、爆発限界が広いため取扱いに注意が必要です。

  20. 問20.気体の体積は、圧力一定では絶対温度に比例する(シャルルの法則)。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。シャルルの法則は「圧力が一定のとき、気体の体積は絶対温度に比例する」というもので、V/T=一定と表せます。たとえば絶対温度が2倍になれば体積も2倍になります。ここでいう絶対温度はケルビン(K)で測った温度で、セルシウス温度(℃)に273を足した値です。摂氏で計算すると比例関係は成り立たないので注意してください。なお圧力が一定でない場合はボイル・シャルルの法則(PV/T=一定)を使います。

  21. 問21.ホスフィン(PH3)は無色の可燃性ガスで毒性は弱い。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ホスフィン(PH3)は無色で可燃性ガスですが、極めて強い毒性を持ちます。第3類のリン化カルシウム等が水と反応して発生します。

  22. 問22.熱伝導率は固体・液体・気体の順に大きくなる傾向がある。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。熱伝導率は「気体<液体<固体」(金属は特に大)。気体が小さく、固体が大きい順。

  23. 問23.不活性ガスは反応性が低く、第3類危険物の容器封入に使われる。

    正解:○(正しい)

    解説:窒素・アルゴン等の不活性ガスは反応性が低く、アルキルアルミニウム等の容器封入に使用されます。

  24. 問24.反応速度は触媒の有無に関わらず常に一定である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。触媒は反応速度を変化させます(活性化エネルギーを下げる)。触媒の有無で反応速度は大きく変わります。

  25. 問25.気体の蒸気密度(蒸気比重)が1より大きいと、空気より軽く天井付近に滞留する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。蒸気比重>1は「空気より重く床面付近に滞留」(軽い場合は天井付近)。

  26. 問26.比熱が2.0 J/(g・K)の液体100gの温度を10℃上げるのに必要な熱量はどれか。

    • ア.0.5kJ
    • イ.2.0kJ
    • ウ.20kJ
    • エ.200kJ

    正解:イ.2.0kJ

    解説:熱量Q=比熱×質量×温度変化=2.0×100×10=2,000J=2.0kJ。温度差1℃は1Kと同じ大きさである。

  27. 問27.木炭やコークスの燃え方として正しいものはどれか。

    • ア.分解燃焼
    • イ.蒸発燃焼
    • ウ.表面燃焼
    • エ.内部燃焼

    正解:ウ.表面燃焼

    解説:木炭やコークスは、熱分解や蒸発をせず、固体の表面で酸素と反応して燃える表面燃焼である。木材・石炭は分解燃焼、硫黄・ナフタレンやガソリンは蒸発燃焼、セルロイド等は内部(自己)燃焼。

  28. 問28.次のうち、自然発火を起こしやすい条件はどれか。

    • ア.熱伝導率の高い場所での貯蔵
    • イ.湿度の低い乾燥した状態
    • ウ.気温の低い冬季
    • エ.酸化されやすい物質の蓄熱

    正解:エ.酸化されやすい物質の蓄熱

    解説:酸化反応で発生した熱が逃げず蓄熱すると温度が上昇し、ついには発火点に達して自然発火します。

  29. 問29.可燃性ガスの燃焼範囲について正しいものはどれか。

    • ア.下限値が低いほど危険性が高い
    • イ.上限値が高いほど危険性が低い
    • ウ.範囲の広さは危険性と無関係
    • エ.範囲外でも引火する

    正解:ア.下限値が低いほど危険性が高い

    解説:燃焼範囲の下限値が低いほど低濃度でも引火するため危険。範囲が広いほど引火の機会が多くなります。

  30. 問30.炎色反応で、ナトリウムは紫色、カリウムは黄色の炎を呈する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。炎色反応:ナトリウムは「黄色」、カリウムは「紫色(淡赤紫色)」(記述が逆)。

  31. 問31.可燃性ガスの燃焼範囲は、上限値より下限値のほうが危険性評価に重要である。

    正解:○(正しい)

    解説:下限値が低いほど少量の漏洩でも引火するため、危険性評価では下限値が重視されます。

  32. 問32.物質の比重は、水を基準とする液体・固体の場合、温度により変化する。

    正解:○(正しい)

    解説:比重は温度依存。水も4℃で密度最大なので、温度により基準も変化します。

  33. 問33.熱化学方程式におけるエンタルピー変化(ΔH)は、生成系のエンタルピーから反応系のエンタルピーを引いた値である。

    正解:○(正しい)

    解説:ΔH = H(生成物) - H(反応物)。発熱反応ではΔH<0、吸熱反応ではΔH>0。

  34. 問34.気体の溶解度は、温度が上がるほど大きくなる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。気体の溶解度は温度上昇で「減少」します(炭酸飲料を温めると気が抜ける)。固体・液体の溶解度は温度上昇で増えるものが多い。

  35. 問35.プラズマは、原子から電子が分離した高エネルギー状態の物質である。

    正解:○(正しい)

    解説:プラズマは超高温で原子核と電子が分離した状態(電離)。固・液・気に次ぐ第4の状態と呼ばれます。

  36. 問36.絶対零度(0K)は摂氏0℃に等しく、すべての分子運動が停止する温度である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。絶対零度(0K)は「-273.15℃」(摂氏0℃ではない)。摂氏0℃は273.15Kに相当。

  37. 問37.炭素の酸化反応では、不完全燃焼で一酸化炭素(CO)、完全燃焼で二酸化炭素(CO2)が生成される。

    正解:○(正しい)

    解説:酸素不足だと2C + O2 → 2CO(不完全)、酸素十分だとC + O2 → CO2(完全)。COは有毒。

  38. 問38.触媒は反応の活性化エネルギーを下げ、反応速度を増加させる物質である。

    正解:○(正しい)

    解説:触媒は活性化エネルギーを下げて反応速度を上げます(または活性化エネルギーを上げて反応を抑制する負触媒もあり)。

  39. 問39.有機物の燃焼では、CO2とH2Oに加えて、含窒素・含硫黄物質では有毒ガス(NOx・SOx)も生成する。

    正解:○(正しい)

    解説:含窒素物質→NOx、含硫黄物質→SOx。両者は大気汚染物質・酸性雨の原因物質です。

  40. 問40.次のうち、最も水素発生反応が激しい金属はどれか。

    • ア.鉄
    • イ.マグネシウム
    • ウ.アルミニウム
    • エ.カリウム

    正解:エ.カリウム

    解説:カリウム(K)は水と最も激しく反応し、水素を瞬時に発生・反応熱で発火します。Na>Li>Mg>Al>Feの順で反応性減少。

  41. 問41.次のうち、燃焼を支える支燃性ガスはどれか。

    • ア.酸素
    • イ.窒素
    • ウ.水素
    • エ.二酸化炭素

    正解:ア.酸素

    解説:酸素は燃焼を支える支燃性ガス。窒素・CO2は不活性・不燃性、水素は可燃性です。

  42. 問42.ボイル・シャルルの法則として正しい式はどれか。

    • ア.PT/V = 一定
    • イ.PV/T = 一定
    • ウ.V/(P×T) = 一定
    • エ.P×T = 一定

    正解:イ.PV/T = 一定

    解説:PV/T = 一定 がボイル・シャルルの法則。気体の状態を表す基本式で、これを定数倍したものが理想気体の状態方程式 PV=nRTです。

  43. 問43.物質量の単位として正しいものはどれか。

    • ア.g(グラム)
    • イ.kg/m³
    • ウ.mol(モル)
    • エ.L(リットル)

    正解:ウ.mol(モル)

    解説:物質量の単位は mol(モル)。1molは6.02×10²³個の粒子(アボガドロ数)に相当します。

  44. 問44.静電気の発生や蓄積を防ぐ方法として、誤っているものはどれか。

    • ア.室内の湿度を低く保つ
    • イ.配管内の流速を遅くする
    • ウ.容器や設備を接地する
    • エ.導電性の材料を用いる

    正解:ア.室内の湿度を低く保つ

    解説:空気が乾燥していると静電気は蓄積しやすいので、湿度は高く保つ。流速を遅くする、接地する、導電性の材料を用いることは、いずれも静電気の発生・蓄積を防ぐ方法である。

  45. 問45.乙種第3類危険物取扱者は、第3類危険物の取扱作業に従事できない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。甲種危険物取扱者はすべての種類の危険物を、乙種危険物取扱者は免状に指定する種類の危険物を、丙種危険物取扱者はガソリン・灯油・軽油等の定められた危険物を取り扱うことができる(消防法13条の2第2項、危険物の規制に関する規則49条)。乙種第3類の免状を持つ者は、第3類の危険物の取扱作業に従事できる。

    根拠: 危険物の規制に関する規則 第49条 / 消防法 第13条の2 (出典: e-Gov法令検索)

  46. 問46.黄りんは第3類危険物に分類される。

    正解:○(正しい)

    解説:黄りんは第3類危険物(自然発火性物質)に分類されます。指定数量は20kg。

  47. 問47.カリウム・ナトリウムの指定数量は10kgである。

    正解:○(正しい)

    解説:危険物の規制に関する政令別表第三で、カリウム・ナトリウムは品名として指定数量10kgと定められている(アルキルアルミニウム・アルキルリチウム・第一種自然発火性物質及び禁水性物質も10kg)。

  48. 問48.黄りんの指定数量は100kgである。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。黄りんの指定数量は「20kg」(第3類第一種、100kgではない)。

  49. 問49.危険物施設の許可を受けた品名・数量・指定数量の倍数を変更しようとするときは、変更工事を伴わない場合でも届出が必要である。

    正解:○(正しい)

    解説:工事を伴わない品名・数量・指定数量の倍数の変更でも、変更しようとする日の10日前までに市町村長等へ届け出る(消防法11条の4第1項)。位置・構造・設備を変更する場合は届出ではなく市町村長等の許可(消防法11条1項)になる。

    根拠: 消防法 第11条 / 消防法 第11条の4 (出典: e-Gov法令検索)

  50. 問50.危険物保安監督者になるには、甲種または乙種免状の取得後3年以上の実務経験が必要である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。保安監督者は「6か月以上」の実務経験で就任可能(3年ではない)。

  51. 問51.免状の返納命令は、市町村長が出す。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。免状の返納命令は「都道府県知事」(交付権者)が出します(消防法13条の2第5項)。市町村長ではない。

    根拠: 消防法 第13条の2 (出典: e-Gov法令検索)

  52. 問52.保安講習を受けなかった者は、3年以下の拘禁刑に処される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。製造所等で危険物の取扱作業に従事する危険物取扱者は、都道府県知事が行う危険物の取扱作業の保安に関する講習を受けなければならない(消防法13条の23)。これに違反した場合は、免状を交付した都道府県知事が免状の返納を命ずることができる(消防法13条の2第5項)。拘禁刑を科す規定は置かれていない。

    根拠: 消防法 第13条の2 / 消防法 第13条の23 (出典: e-Gov法令検索)

  53. 問53.アルキルアルミニウムを移送する場合は、移送の経路その他必要な事項を記載した書面を関係消防機関に送付するとともに、その書面の写しを携帯しなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:アルキルアルミニウム、アルキルリチウム等を移送する者は、移送の経路その他必要な事項を記載した書面を関係消防機関に送付するとともに、その写しを携帯し、書面に記載された内容に従わなければならない(危険物の規制に関する政令30条の2第5号)。

  54. 問54.危険物施設の立入検査は、市町村長等の権限である。

    正解:○(正しい)

    解説:市町村長等(消防吏員等)は、必要があるときに製造所等に立ち入って検査を行うことができます。

  55. 問55.第3類危険物に該当しないものは次のうちどれか。

    • ア.マグネシウム
    • イ.ナトリウム
    • ウ.カリウム
    • エ.黄りん

    正解:ア.マグネシウム

    解説:マグネシウムは第2類危険物(可燃性固体)です。カリウム・ナトリウム・黄りんは第3類です。

  56. 問56.危険物の規制に関する政令別表第三で、品名として指定数量10kgと定められている第3類の危険物はどれか。

    • ア.黄りん
    • イ.カリウム
    • ウ.カルシウムカーバイド
    • エ.水素化リチウム

    正解:イ.カリウム

    解説:カリウムは品名として10kgと定められている。黄りんは品名として20kg。受験参考書では品名ごとに代表的な指定数量が載ることがあるが、法令上、第3類で品名により指定数量が決まるのはカリウム・ナトリウム・アルキルアルミニウム・アルキルリチウム(10kg)と黄りん(20kg)だけで、ほかは試験の結果で第一種(10kg)・第二種(50kg)・第三種(300kg)の自然発火性物質及び禁水性物質に区分される(危険物の規制に関する政令別表第三・同表備考6〜8号)。炭化カルシウム・水素化リチウムは参考書では第三種(300kg)として示されることが多い。

  57. 問57.製造所等の予防規程に定める事項として誤っているものはどれか。

    • ア.危険物の保安に関する業務担当の組織
    • イ.危険物施設の運転又は操作に関する事項
    • ウ.危険物取扱者の年齢制限
    • エ.災害その他非常の場合に取るべき措置

    正解:ウ.危険物取扱者の年齢制限

    解説:危険物取扱者の年齢制限は予防規程の必須項目ではありません。組織体制・運転操作・非常時措置等が定められます。

  58. 問58.アルキルアルミニウムを取り扱う移動タンク貯蔵所について誤っているものはどれか。

    • ア.容量1,900L未満に限定される
    • イ.不活性の気体を封入できる構造とする
    • ウ.安全装置を備える
    • エ.常時2名以上で運転する

    正解:エ.常時2名以上で運転する

    解説:アルキルアルミニウム等の移動タンク貯蔵所は、移動貯蔵タンクの容量を1,900L未満とし、安全装置は水圧試験の圧力の3分の2を超え5分の4以下で作動するものとし、不活性の気体を封入できる構造とする(危険物の規制に関する規則24条の8)。常時2名以上で運転することはこの特例の要件ではない。

  59. 問59.製造所等に設ける、火災の発生を知らせる設備のうち、危険物の規制に関する規則の区分に含まれないものはどれか。

    • ア.ガス漏れ火災警報設備
    • イ.消防機関に報知ができる電話
    • ウ.非常ベル装置
    • エ.自動火災報知設備

    正解:ア.ガス漏れ火災警報設備

    解説:危険物の規制に関する規則37条は、製造所等の警報設備を、自動火災報知設備、消防機関に報知ができる電話、非常ベル装置、拡声装置、警鐘の5つに区分している。ガス漏れ火災警報設備は、消防法施行令が定める一般の防火対象物の警報設備の一つだが、製造所等の警報設備の区分には含まれない。指定数量の倍数が10以上の製造所等(移動タンク貯蔵所を除く)には警報設備を設け、一定の規模の施設には自動火災報知設備を設ける。

    根拠: 危険物の規制に関する規則(昭和三十四年総理府令第五十五号) 第37条 / 危険物の規制に関する政令(昭和三十四年政令第三百六号) 第21条 / 消防法施行令(昭和三十六年政令第三十七号) 第7条 (出典: e-Gov法令検索)

  60. 問60.カリウムを取り扱う製造所は、保安距離および保有空地の規制を受ける。

    正解:○(正しい)

    解説:製造所には保安距離(政令9条1項1号)と保有空地(同2号)が定められており、カリウムを取り扱う製造所も対象になる。保安距離・保有空地は施設の区分で決まり、給油取扱所などには保安距離の規定はない。

  61. 問61.黄りんの指定数量20kgは、第3類の中で最も小さい指定数量である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。第3類で最も指定数量が小さいのはカリウム・ナトリウム・アルキルアルミニウム等の10kg。黄りんは20kgです。

  62. 問62.危険物保安監督者は、その施設の危険物取扱者でなくてもよい。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。危険物保安監督者に選任できるのは、甲種危険物取扱者または乙種危険物取扱者で、6月以上の危険物取扱いの実務経験を有する者である(消防法13条1項)。

    根拠: 消防法 第13条 (出典: e-Gov法令検索)

  63. 問63.免状を亡失した場合、再交付の申請ができる。

    正解:○(正しい)

    解説:免状を亡失・滅失・汚損・破損した場合は、当該免状の交付または書換えをした都道府県知事に再交付を申請できる(危険物の規制に関する政令35条1項)。汚損・破損による申請では、申請書にその免状を添えて提出する(同条2項)。

    根拠: 危険物の規制に関する政令 第35条 (出典: e-Gov法令検索)

  64. 問64.アルキルアルミニウムを移送する場合、移送の経路等を記載した書面を関係消防機関に送付すれば、その書面の写しを携帯する必要はない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。書面を関係消防機関に送付するとともに、その写しを携帯し、書面に記載された内容に従わなければならない(危険物の規制に関する政令30条の2第5号)。

  65. 問65.無資格者が危険物施設で危険物の取扱作業を行うには、丙種取扱者の立会いでも問題ない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。無資格者の立会いは甲種または乙種のみ。丙種は単独取扱いはできるが立会い権限はありません。

  66. 問66.保安講習の受講は、製造所等の所有者・管理者・占有者ではなく、危険物の取扱作業に従事する危険物取扱者本人に課せられる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。消防法第13条の23は、製造所・貯蔵所・取扱所で危険物の取扱作業に従事する危険物取扱者に、保安講習を受けなければならないとしている。義務を負うのは危険物取扱者本人で、所有者・管理者・占有者ではない。免状の無い人や、取扱作業に従事していない危険物取扱者には受講の義務は無い。

    根拠: 消防法 第13条の23 (出典: e-Gov法令検索)

  67. 問67.指定数量未満の危険物の貯蔵・取扱いの技術上の基準は、危険物の規制に関する政令で定められている。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。危険物の規制に関する政令が貯蔵・取扱いの技術上の基準を定めているのは、指定数量以上の危険物を扱う製造所等です。指定数量未満の危険物の貯蔵・取扱いの技術上の基準は、消防法により市町村条例で定めることとされており(消防法9条の4)、各市町村の火災予防条例が定めています。なお指定数量そのものは政令で定められ、運搬の基準は数量にかかわらず政令の基準が適用されます。

    根拠: 消防法 第9条の4 / 消防法 第10条 / 危険物の規制に関する政令 第1条の11 / 消防法 第16条 (出典: e-Gov法令検索)

  68. 問68.危険物施設の所有者は、危険物保安監督者を選任した場合、市町村長等にその旨を届け出る必要がある。

    正解:○(正しい)

    解説:保安監督者の選任・解任は市町村長等への遅滞ない届出が必須です。

  69. 問69.ナトリウム100kgを貯蔵する屋内貯蔵所は、指定数量の倍数10の施設である。

    正解:○(正しい)

    解説:ナトリウムの指定数量は10kg。100/10=10倍です。

  70. 問70.アルキルアルミニウムを収納した運搬容器の外部に表示する注意事項として、正しいものはどれか。

    • ア.「空気接触厳禁」「火気厳禁」「禁水」
    • イ.「火気注意」「禁水」
    • ウ.「火気・衝撃注意」「可燃物接触注意」「禁水」
    • エ.「火気厳禁」「衝撃注意」

    正解:ア.「空気接触厳禁」「火気厳禁」「禁水」

    解説:アルキルアルミニウムは自然発火性物品と禁水性物品の両方に名指しされている(危険物の規制に関する政令25条1項3号・10条1項10号)ので、運搬容器には「空気接触厳禁」「火気厳禁」及び「禁水」を表示する(危険物の規制に関する規則44条1項3号ハ)。「火気注意」「禁水」は第2類の鉄粉・金属粉等、「火気・衝撃注意」「可燃物接触注意」「禁水」は第1類のアルカリ金属の過酸化物、「火気厳禁」「衝撃注意」は第5類の表示である。

  71. 問71.次のうち、危険物保安統括管理者を定めなければならない事業所はどれか。

    • ア.第3類の危険物を指定数量の3,000倍以上取り扱う製造所がある事業所
    • イ.第4類の危険物を指定数量の3,000倍以上取り扱う製造所がある事業所
    • ウ.第4類の危険物を指定数量の3,000倍以上貯蔵する屋外タンク貯蔵所がある事業所
    • エ.第3類の危険物を指定数量の3,000倍以上貯蔵する屋外タンク貯蔵所がある事業所

    正解:イ.第4類の危険物を指定数量の3,000倍以上取り扱う製造所がある事業所

    解説:危険物保安統括管理者を定めるのは、第4類の危険物を取り扱う製造所・一般取扱所・移送取扱所(省令で除くものを除く)を有し、そこで取り扱う第4類の危険物が指定数量の3,000倍以上(移送取扱所は指定数量以上)となる事業所である。第3類の危険物だけを取り扱う事業所は対象外である。屋外タンク貯蔵所などの貯蔵所はこの施設に含まれないので、貯蔵量が多くても貯蔵所だけでは選任の対象にならない。

    根拠: 消防法 第12条の7 / 危険物の規制に関する政令 第30条の3 / 危険物の規制に関する規則 第47条の4 (出典: e-Gov法令検索)

  72. 問72.危険物の規制に関する政令で、試験の結果によらず「自然発火性物品」として名指しされている第3類危険物はどれか。

    • ア.カルシウムカーバイド
    • イ.カリウム
    • ウ.黄りん
    • エ.水素化リチウム

    正解:ウ.黄りん

    解説:政令25条1項3号は、自然発火性試験で性状を示すもののほか、アルキルアルミニウム・アルキルリチウム・黄りんを自然発火性物品として名指ししている。

  73. 問73.危険物施設の改修・移転命令を出すのは誰か。

    • ア.消防長
    • イ.消防署長
    • ウ.都道府県警察本部長
    • エ.市町村長等

    正解:エ.市町村長等

    解説:製造所等への改修・移転・使用停止命令は市町村長等(市町村長または都道府県知事)の権限です。

  74. 問74.危険物取扱者の保安講習について正しいものはどれか。

    • ア.従事日から1年以内に初回受講、その後3年に1回
    • イ.取扱作業に従事しなくても受講義務がある
    • ウ.5年に1回でよい
    • エ.免状取得時に1回受講すれば十分

    正解:ア.従事日から1年以内に初回受講、その後3年に1回

    解説:製造所等で危険物の取扱作業に従事する危険物取扱者は、原則として従事することとなった日から1年以内に最初の保安講習を受け、その後は受講した日以後の最初の4月1日から3年以内ごとに受ける(危険物の規制に関する規則第58条の14)。従事日前2年以内に免状の交付か講習を受けていれば、最初の受講はその日以後の最初の4月1日から3年以内でよい。取扱作業に従事していない危険物取扱者には受講の義務は無く(消防法第13条の23)、5年に1回や免状取得時の1回だけでよいということもない。

    根拠: 危険物の規制に関する規則 第58条の14 / 消防法 第13条の23 (出典: e-Gov法令検索)

  75. 問75.黄りん20kgとカリウム10kgを同一場所で貯蔵する場合、指定数量の倍数は2である。

    正解:○(正しい)

    解説:黄りん20/20=1倍 + カリウム10/10=1倍 = 倍数の和2倍。指定数量以上のため許可対象です。

  76. 問76.危険物の運搬では、第3類と第4類の混載は禁止されている。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。第3類は第4類とのみ混載可能。第1・2・5・6類とは混載禁止です。

  77. 問77.アルキルアルミニウム等を運搬容器に収納するときは、内容積の90%以下の収納率とし、かつ50℃の温度において5%以上の空間容積を有するようにしなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:規則43条の3第1項6号ハにより、アルキルアルミニウム等は運搬容器の内容積の90%以下の収納率で、かつ50℃において5%以上の空間容積を有して収納する。一般の液体の危険物は98%以下で55℃で漏れない空間容積(同項4号)。

  78. 問78.製造所等の所有者は、危険物施設保安員を選任した場合、市町村長等への届出が必要である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。危険物施設保安員の選任・解任は届出義務がありません(保安監督者は届出必須)。

  79. 問79.免状の交付を受けた都道府県とは別の都道府県で取扱作業を行うことができる。

    正解:○(正しい)

    解説:免状は危険物取扱者試験に合格した者に対し都道府県知事が交付するが(消防法13条の2第3項)、その効力は全国に及ぶ。交付を受けた都道府県以外でも取扱作業ができる。なお交付の申請先は当該試験を行った都道府県知事である(危険物の規制に関する政令32条)。

    根拠: 危険物の規制に関する政令 第32条 / 消防法 第13条の2 (出典: e-Gov法令検索)

  80. 問80.製造所等で発生した火災について、所有者等は消防機関に届け出る義務はない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。火災発生時は所有者等が「遅滞なく消防機関に届出」する義務があります(消防法24条等)。

    根拠: 消防法 第24条 (出典: e-Gov法令検索)

  81. 問81.危険物保安監督者は、保安講習を受講していない場合でも選任できる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。保安監督者の選任要件は「甲種または乙種危険物取扱者で、製造所等での6か月以上の実務経験を有すること」であり、保安講習の受講は選任の要件ではない。保安講習は現に取扱作業に従事する取扱者の周期的な受講義務であって、未受講でも(受講周期内であれば)選任は適法。

  82. 問82.指定数量未満の危険物の運搬には、消防法上の規制は一切ない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。危険物の運搬は、容器・積載方法・運搬方法について政令の技術上の基準に従わなければならず(消防法16条)、この規定は数量にかかわらず適用されます。運搬容器の材質や収納、容器外部への品名・数量等の表示などは指定数量未満でも必要です。指定数量以上を車両で運ぶときは、さらに標識の掲示や消火設備の備え付けが加わります。条例に委ねられているのは貯蔵・取扱いのほうです。

    根拠: 消防法 第16条 / 危険物の規制に関する政令 第28条 / 危険物の規制に関する政令 第30条 / 消防法 第9条の4 (出典: e-Gov法令検索)

  83. 問83.製造所等の改修工事中は、消防検査を受けた後でないと使用再開できない。

    正解:○(正しい)

    解説:変更工事終了後、市町村長等の完成検査を受けて使用再開します。検査前の使用は法令違反です。

  84. 問84.危険物の運搬容器の材質・構造は、運搬する危険物の性質に応じた規格が定められている。

    正解:○(正しい)

    解説:消防法令でUN規則等に基づく容器規格が定められ、危険物の性質(腐食性・反応性等)に適合した材質・構造が要求されます。

  85. 問85.第3類危険物の運搬で、混載できる類はどれか。

    • ア.第1類
    • イ.第2類
    • ウ.第4類
    • エ.第6類

    正解:ウ.第4類

    解説:第3類は第4類とのみ混載可能。第1・2・5・6類とは混載禁止です。

  86. 問86.カリウム10kgとナトリウム10kgを同一場所で貯蔵する場合、指定数量の倍数はいくつか。

    • ア.1倍
    • イ.指定数量未満
    • ウ.3倍
    • エ.2倍

    正解:エ.2倍

    解説:K 10/10=1倍 + Na 10/10=1倍 = 倍数の和2倍。指定数量以上のため許可対象です。

  87. 問87.危険物保安監督者の選任が義務付けられない施設はどれか。

    • ア.移動タンク貯蔵所
    • イ.屋外タンク貯蔵所
    • ウ.給油取扱所
    • エ.製造所

    正解:ア.移動タンク貯蔵所

    解説:移動タンク貯蔵所は、危険物保安監督者を定めなくてよい製造所等として政令に挙げられています(危険物の規制に関する政令31条の2)。その代わり、移動タンク貯蔵所で危険物を移送するときは、その危険物を取り扱える危険物取扱者を乗車させなければなりません。製造所・屋外タンク貯蔵所・給油取扱所は除外に当たらないので、規模にかかわらず選任が必要です。

    根拠: 危険物の規制に関する政令 第31条の2 / 消防法 第16条の2 (出典: e-Gov法令検索)

  88. 問88.地下タンク貯蔵所の定期点検(地下貯蔵タンクの漏れの点検を除く)を行う頻度として、原則として正しいものはどれか。

    • ア.3年に1回以上
    • イ.1年に1回以上
    • ウ.5年に1回以上
    • エ.頻度の規定なし

    正解:イ.1年に1回以上

    解説:地下タンク貯蔵所は定期点検をしなければならない製造所等で(消防法14条の3の2、危険物の規制に関する政令8条の5第2号)、定期点検は原則1年に1回以上行う(危険物の規制に関する規則62条の4)。地下貯蔵タンクの漏れの点検も原則1年に1回以上で、完成検査を受けた日から15年を超えないものや漏えい拡散を防止する措置を講じたものは3年に1回以上となる(同規則62条の5の2第2項)。

    根拠: 危険物の規制に関する政令 第8条の5 / 危険物の規制に関する規則 第62条の4 / 危険物の規制に関する規則 第62条の5の2 / 消防法 第14条の3の2 (出典: e-Gov法令検索)

  89. 問89.次のうち、製造所等の許可申請時に必要な書類として誤っているものはどれか。

    • ア.位置・構造・設備の明細図
    • イ.危険物の品名・数量
    • ウ.所有者の財務諸表
    • エ.工事計画

    正解:ウ.所有者の財務諸表

    解説:財務諸表は許可申請の必要書類ではありません。位置・構造・設備の図面、危険物の品名数量、工事計画等が必要です。

  90. 問90.第3類危険物の大半は、自然発火性と禁水性の両方の性質を併せ持っている。

    正解:○(正しい)

    解説:第3類は自然発火性物質及び禁水性物質と定義され、品目の大半が両方の性質を有する。

  91. 問91.黄りんは禁水性物質に分類されるため、水中で貯蔵してはならない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。黄りんは自然発火性のみで禁水性なし。正しくは水中(水没)で貯蔵し空気との接触を遮断する。

  92. 問92.カリウム及びナトリウムは、空気中の水分や酸素と反応するため、灯油中で保管する。

    正解:○(正しい)

    解説:K・Naは空気中の酸素・水分と反応するため、酸素・水分のない灯油・流動パラフィン中で保管する。

  93. 問93.りん化カルシウムが水と反応すると、可燃性で毒性の強いホスフィン(PH3)が発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:Ca3P2+6H2O→3Ca(OH)2+2PH3。ホスフィンは強毒性・自然発火性ガスで非常に危険。

  94. 問94.炭化カルシウムは、それ自体が空気中でよく燃える可燃性の固体である。

    正解:×(誤り)

    解説:炭化カルシウム(カーバイド)はそれ自体は不燃性である。危険なのは水と反応して発生する可燃性のアセチレンで、そのため湿気を避けて密閉容器に貯蔵する。

  95. 問95.炭化アルミニウム(Al4C3)が水と反応すると、可燃性のメタンガスが発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:Al4C3+12H2O→4Al(OH)3+3CH4。炭化アルミは水で分解しメタンを発生する点に注意。

  96. 問96.アルキルアルミニウムは、アルキル基の炭素数が多いものほど、空気や水との反応性が大きくなる。

    正解:×(誤り)

    解説:アルキルアルミニウムは、アルキル基の炭素数やハロゲンの数が多いものほど、空気や水との反応性が小さくなる。トリエチルアルミニウムのように炭素数の少ないものほど激しく反応する。

  97. 問97.第3類の危険物のうち自然発火性物品以外のものを運搬容器に収納するときは、パラフィン、軽油、灯油等の保護液で満たして密封するか、不活性の気体を封入して密封する等、水分と接しないようにしなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。危険物の規制に関する規則第43条の3第1項第6号ロのとおり。自然発火性物品(自然発火性試験で性状を示すもの並びにアルキルアルミニウム、アルキルリチウム及び黄りん=危険物の規制に関する政令第25条第1項第3号)のほうは、同号イにより、不活性の気体を封入して密封する等、空気と接しないように収納する。

    根拠: 危険物の規制に関する規則 第43条の3 / 危険物の規制に関する政令 第25条 (出典: e-Gov法令検索)

  98. 問98.ナトリウムが水と反応すると、酸素ガスを発生して激しく燃焼する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。Naは水と反応して水素(H2)を発生する。正しくは酸素ではなく水素であり、反応熱で発火・爆発する。

  99. 問99.アルキルアルミニウム等を貯蔵し、又は取り扱う移動タンク貯蔵所の移動貯蔵タンクの容量は、1,900L未満でなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:規則24条の8第2号により、アルキルアルミニウム等の移動貯蔵タンクの容量は1,900L未満とされる。同条ではほかに、厚さ10mm以上の鋼板で気密に造ること、1MPa以上で10分間の水圧試験に耐えることなども定めている。

  100. 問100.アルキルアルミニウム等を貯蔵し、又は取り扱う移動タンク貯蔵所の消火設備は、所定の自動車用消火器を2個以上設ければ足りる。

    正解:×(誤り)

    解説:規則35条2号により、アルキルアルミニウム等の移動タンク貯蔵所には、自動車用消火器2個以上に加えて、150L以上の乾燥砂及び640L以上の膨張ひる石又は膨張真珠岩を設けなければならない。

  101. 問101.第3類の危険物のうち、自然発火性物品を運搬するときは遮光性の被覆で覆い、禁水性物品を運搬するときは防水性の被覆で覆わなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。危険物の規制に関する規則第45条第1項により自然発火性物品は日光の直射を避けるため遮光性の被覆で、同条第2項により禁水性物品は雨水の浸透を防ぐため防水性の被覆で覆わなければならない。両方の性質をもつものは両方の被覆が必要になる。

  102. 問102.ナトリウムはカリウムよりも反応性が高く、水との反応がより激しい。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。アルカリ金属は周期表で下にあるほど反応性大。正しくはK>Naの順で反応性が高い。

  103. 問103.ジエチル亜鉛は空気と接触しても安定であり、特別な貯蔵方法は不要である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ジエチル亜鉛は空気接触で自然発火し水とも激しく反応する。正しくは不活性ガス封入下で貯蔵する。

  104. 問104.第3類の危険物のうち、アルカリ金属(カリウム・ナトリウムを除く)やアルカリ土類金属などの指定数量は、品名ではなく試験の結果による区分(第1種〜第3種自然発火性物質及び禁水性物質)で決まる。

    正解:○(正しい)

    解説:政令別表第三で品名によって指定数量が定められている第3類は、カリウム・ナトリウム・アルキルアルミニウム・アルキルリチウム(10kg)と黄りん(20kg)だけである。それ以外は自然発火性試験・水との反応性試験の結果により第1種10kg、第2種50kg、第3種300kgに区分される(同表備考第六号〜第八号)。

  105. 問105.アルキルリチウム(ブチルリチウム等)は、空気と接触すると発火する。

    正解:○(正しい)

    解説:ブチルリチウム等のアルキルリチウムは空気中の酸素・水分と反応し自然発火する性質を有する。

  106. 問106.第3類危険物の火災に二酸化炭素消火剤を使用すれば、すべての品名で安全に消火できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。Mg・K・Na等の金属はCO2を還元し燃焼継続するため不適合。正しくは乾燥砂・金属火災用粉末を使う。

  107. 問107.禁水性物品を貯蔵する屋内貯蔵所の貯蔵倉庫の床は、床面に水が浸入し、又は浸透しない構造としなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:政令10条1項10号により、第1類のアルカリ金属の過酸化物、第2類の鉄粉・金属粉・マグネシウム、第3類の禁水性物品(カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウムを含む)又は第4類の危険物の貯蔵倉庫の床は、水が浸入・浸透しない構造とする。

  108. 問108.黄りんは水よりも軽いため、水中保存では水面に浮き上がる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。黄りんの比重は約1.82で水より重く水中で沈む。正しくは沈むので水中保存が可能となる。

  109. 問109.金属火災用粉末消火薬剤(炭酸ナトリウム等を主成分とする粉末)は、第3類危険物の消火に有効である。

    正解:○(正しい)

    解説:金属火災用粉末(D級粉末)は第3類の禁水性物質の消火に適合し、乾燥砂・膨張ひる石と並ぶ標準手段。

  110. 問110.リチウムはアルカリ土類金属に分類され、水とは反応しない安定な金属である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。Liは1族のアルカリ金属で水と反応し水素を発生する。正しくはアルカリ土類金属ではなくアルカリ金属。

  111. 問111.トリクロロシラン(SiHCl3)は水分と反応して塩化水素ガスを発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:トリクロロシランは半導体原料で、水・湿気と反応してHClを発生する。空気中でも自然発火する。

  112. 問112.ナトリウムは銀白色の重金属であり、ナイフでは切断できない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。Naは銀白色の軟らかい軽金属(比重0.97)でナイフで容易に切断できる。正しくは軽金属で切断可。

  113. 問113.黄りんを空気中に放置すると、五酸化二りん(P2O5)の白煙を生じて燃焼する。

    正解:○(正しい)

    解説:黄りんは空気中の酸素と反応し、白煙状のP2O5を生じて燃焼する。発火点が低く自然発火に至る。

  114. 問114.カルシウムやバリウムはアルカリ土類金属で、水と反応して水素を発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:Ca・Baは2族のアルカリ土類金属で、Ca+2H2O→Ca(OH)2+H2のように水素を発生する。

  115. 問115.りん化カルシウムの貯蔵庫が浸水した場合は、直ちに大量注水して冷却する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。Ca3P2は水で猛毒のホスフィン発生。正しくは注水せず乾燥砂で覆い専門業者に連絡する。

  116. 問116.アルキルアルミニウムの容器は密栓し、加圧する場合は不活性ガスを使用する。

    正解:○(正しい)

    解説:アルキルアルミは空気・水分厳禁のため、容器は密栓し移送加圧には窒素・アルゴン等の不活性ガスを用いる。

  117. 問117.第3類危険物の貯蔵庫には、「火気厳禁」の表示のみが必要であり、「禁水」の表示は不要である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。第3類のうち禁水性物質(黄りんを除く)は「禁水」の掲示板表示が義務付けられている。

  118. 問118.黄りんと赤りんは構成元素が異なる別物質であり、同素体の関係にはない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。両者ともりん(P)からなる同素体である。正しくは構造の違いにより性質が異なる同素体の関係にある。

  119. 問119.アルキルアルミニウムの火災では、ハロゲン化物消火剤や二酸化炭素消火剤を使用してよい。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。アルキルアルミはCO2やハロゲン化物とも反応し危険。正しくは乾燥砂・膨張パーライト等で消火する。

  120. 問120.水素化リチウムは固体で、水と反応すると水素を発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:LiHは白色固体で、LiH+H2O→LiOH+H2の反応により水素を発生する金属水素化物である。

  121. 問121.黄りんは指定数量が50kgであり、第3類の中でも比較的多い数量まで貯蔵が認められている。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。黄りんの指定数量は品名として20kgと定められている(危険物の規制に関する政令別表第三)。50kgではない。

  122. 問122.カリウム及びナトリウムは、二酸化炭素中でも反応・燃焼する場合がある。

    正解:○(正しい)

    解説:K・NaはCO2を還元して炭素を遊離させ燃焼継続するため、CO2消火剤は使用できない。

  123. 問123.アルキルアルミニウム輸送中の漏えい時、ヘキサン等の希釈剤を散布して引火危険を直ちに減らせる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。漏えい時はまず乾燥砂で覆い空気・水分を遮断する。正しくはヘキサン散布は引火危険を増やし不適。

  124. 問124.ジエチル亜鉛は、水と反応してメタンを発生する。

    正解:×(誤り)

    解説:ジエチル亜鉛(Zn(C2H5)2)は水と反応して可燃性のエタン(C2H6)を発生する(Zn(C2H5)2+2H2O→Zn(OH)2+2C2H6)。水と反応してメタンを発生するのは炭化アルミニウムである。

  125. 問125.セシウムやルビジウムはアルカリ金属で、ナトリウムよりも反応性が低い。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。アルカリ金属は周期表で下に行くほど反応性が高い。正しくはCs・RbはNaより反応性が高い。

  126. 問126.黄りんは二硫化炭素(CS2)に溶けるため、CS2中で扱う実験操作が行われることがある。

    正解:○(正しい)

    解説:黄りんはCS2やベンゼンに溶け、水には不溶。実験的にCS2溶液として扱う場合がある(取扱注意)。

  127. 問127.りん化カルシウムは赤褐色の結晶塊で、空気中の湿気でも分解しホスフィンを発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:Ca3P2は赤褐色結晶で、空気中の水分(湿気)でも徐々に分解し有毒なホスフィンを発生する。

  128. 問128.アルキルアルミニウムの貯蔵容器には、内圧上昇を防ぐ安全装置を設けてはならない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。温度変化による内圧上昇で破裂の危険がある。正しくは圧力放出弁等の安全装置を設置する必要がある。

  129. 問129.ナトリウムの保管に使用する灯油は、水分を含んでも反応性が低いため特に脱水処理は不要である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。灯油中の微量水分とNaは反応し水素発生・発火の危険。正しくは脱水処理した灯油を用いる。

  130. 問130.金属の水素化物(NaH等)の火災には、注水や泡消火剤を使用してはならない。

    正解:○(正しい)

    解説:金属水素化物は水で分解し水素発生・発火の危険。注水・泡消火剤は禁忌で乾燥砂等を用いる。

  131. 問131.黄りんは融点が約44℃と低く、温水中で容易に溶融する。

    正解:○(正しい)

    解説:黄りんの融点は約44℃で、50℃前後の温水中で容易に溶融する性質を持つ蝋状固体である。

  132. 問132.カリウム及びナトリウムは、運搬の基準上、危険等級Ⅱの危険物に区分されている。

    正解:×(誤り)

    解説:規則39条の2第2項2号により、第3類のうちカリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、黄りん及び第一種自然発火性物質及び禁水性物質は危険等級Ⅰである。第3類のそれ以外のものは危険等級Ⅱ(同条3項3号)。

  133. 問133.炭化カルシウムは、水分の侵入を防ぐため鉄製ドラム缶等の密閉容器に窒素ガスとともに貯蔵する。

    正解:○(正しい)

    解説:CaC2は湿気で容易にアセチレン発生するため、密閉容器に窒素ガスを封入し水分を遮断する。

  134. 問134.リチウムは比重0.5程度で、水よりも軽い金属である。

    正解:○(正しい)

    解説:Liは比重約0.53で全金属中最も軽く、水に浮いた状態で激しく反応して水素を発生する。

  135. 問135.黄りんは保護液として用いる水のpHを強酸性に保つことが推奨される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。強酸性は容器腐食等の問題がある。正しくは中性〜弱アルカリ性の水で黄りんを水没保存する。

  136. 問136.第3類危険物の貯蔵タンクは、温度変化による膨張に備えず常に満杯まで充填するのが原則である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。温度上昇による液体膨張で容器破損の恐れがある。正しくは所定の空間容積を残して充填する。

  137. 問137.アルキルアルミニウムは水との接触で、可燃性の炭化水素ガス(エタン等)を発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:トリエチルアルミ+3H2O→Al(OH)3+3C2H6で、加水分解により可燃性炭化水素(エタン等)を発生する。

  138. 問138.りん化カルシウムは、胃酸などで分解してりん化水素(ホスフィン)を生じる性質を利用して、殺鼠剤の製造に用いられてきた。

    正解:○(正しい)

    解説:りん化カルシウム(Ca3P2、別名リン化石灰)は水や酸と反応して猛毒のりん化水素を発生する。この性質を利用して殺鼠剤の製造に用いられてきた。

  139. 問139.ナトリウムの火災消火に用いる砂は、湿気を多少含んでいても問題なく使用できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。微量水分でもNaは反応し再発火の危険がある。正しくは完全に乾燥した砂(乾燥砂)を使用する。

  140. 問140.黄りんは赤りんに比べて発火点が高く、より安全に取り扱える。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。黄りんの自然発火温度は30℃(モデルSDS。微粉状は34℃、固形状は60℃で発火するとも記載)で、赤りんの自然発火温度202℃(モデルSDS。約260℃とする資料もある)よりはるかに低い。危険なのは黄りんのほうである。

    根拠: 職場のあんぜんサイト モデルSDS 黄りん(CAS 12185-10-3) 1 推奨用途(赤りんの原料)/9 自然発火温度 30℃/10 安定性(微粉状34℃・固形60℃で発火) / 職場のあんぜんサイト モデルSDS 赤りん(CAS 7723-14-0) 9 物理的及び化学的性質(自然発火温度 202℃・形状)/10 避けるべき条件

  141. 問141.アルキルアルミニウムは加熱すると分解しアルミニウム・エチレン・水素ガスを発生する場合がある。

    正解:○(正しい)

    解説:高温下でアルキルアルミは熱分解しAl・C2H4・H2等を生成する。加熱を避け冷暗所で貯蔵する。

  142. 問142.りん化カルシウムや炭化カルシウムの指定数量は品名では決まらず、試験の結果により第一種・第二種・第三種の自然発火性物質及び禁水性物質のいずれかに区分される。

    正解:○(正しい)

    解説:危険物の規制に関する政令別表第三で、第3類のうち品名で指定数量が決まるのはカリウム・ナトリウム・アルキルアルミニウム・アルキルリチウム(10kg)と黄りん(20kg)だけで、ほかは自然発火性試験・水との反応性試験の結果で第一種(10kg)・第二種(50kg)・第三種(300kg)に区分される(同表備考6〜8号)。受験参考書では、りん化カルシウム・炭化カルシウムを第三種(300kg)として示すことが多い。

  143. 問143.黄りんは赤りんよりも蒸気圧が高く、暗所でリン光を発する性質を持つ。

    正解:○(正しい)

    解説:黄りんは蒸気圧が高く、暗所で淡い緑白色のリン光(化学発光)を発する特徴を持つ。

  144. 問144.第3類危険物の運搬容器に用いる収納物は、必ず空気と接触させた状態で密栓する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。空気・水分の遮断が原則。正しくは不活性ガス封入や保護液中に収納したうえで密栓する。

  145. 問145.第3類危険物のうち黄りんに対しては、注水による消火(霧状放水)が有効である。

    正解:○(正しい)

    解説:黄りんは禁水性がなく自然発火性のみ。霧状注水・土砂被覆等で冷却・空気遮断による消火が可能。

  146. 問146.固体の試験物品をろ紙の上に置き、発火するかどうかを観察する試験は、どの類の危険物の性状を判定するためのものか。

    • ア.第1類
    • イ.第2類
    • ウ.第3類
    • エ.第5類

    正解:ウ.第3類

    解説:政令1条の5第2項の自然発火性試験は、固体の試験物品についてはろ紙の上で発火するか否かを観察する試験で、第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)の判定に用いる。第1類は燃焼試験・落球式打撃感度試験等、第2類は小ガス炎着火試験等、第5類は熱分析試験・圧力容器試験で判定する。

  147. 問147.炭化カルシウムを原料として製造される肥料はどれか。

    • ア.過りん酸石灰
    • イ.硫酸アンモニウム
    • ウ.塩化カリウム
    • エ.石灰窒素

    正解:エ.石灰窒素

    解説:炭化カルシウムを約1000℃で窒素と反応させると、石灰窒素(カルシウムシアナミド CaCN2)が得られる(CaC2+N2→CaCN2+C)。過りん酸石灰はりん鉱石と硫酸、硫酸アンモニウムはアンモニアと硫酸からつくられ、塩化カリウムは鉱石から採る。

  148. 問148.次のうち、水と反応してメタンを発生する物質はどれか。

    • ア.炭化アルミニウム
    • イ.炭化カルシウム
    • ウ.りん化カルシウム
    • エ.ナトリウム

    正解:ア.炭化アルミニウム

    解説:Al4C3+12H2O→4Al(OH)3+3CH4。炭化アルミニウムは水で分解しメタンを発生する点が特徴。

  149. 問149.消防法別表第一第3類の品名「その他のもので政令で定めるもの」として、政令で定められているものはどれか。

    • ア.金属のアジ化物
    • イ.過よう素酸塩類
    • ウ.塩素化けい素化合物
    • エ.硝酸グアニジン

    正解:ウ.塩素化けい素化合物

    解説:政令1条2項により、第3類の「その他のもので政令で定めるもの」は塩素化けい素化合物(トリクロロシラン等)である。過よう素酸塩類は第1類、金属のアジ化物・硝酸グアニジンは第5類の政令指定品名(政令1条1項・3項)。

  150. 問150.次の第3類の危険物のうち、常温(20℃)で液体のものはどれか。

    • ア.水素化リチウム
    • イ.炭化アルミニウム
    • ウ.りん化カルシウム
    • エ.ジエチル亜鉛

    正解:エ.ジエチル亜鉛

    解説:第3類は「固体又は液体」で(法別表第一備考第八号)、有機金属化合物のジエチル亜鉛は無色の液体である。水素化リチウム・炭化アルミニウム・りん化カルシウムはいずれも固体。

  151. 問151.危険物の規制に関する政令別表第五で、黄りん(禁水性物品以外の第3類の危険物)の火災に適応しないとされている消火器はどれか。

    • ア.棒状の水を放射する消火器
    • イ.泡を放射する消火器
    • ウ.霧状の強化液を放射する消火器
    • エ.二酸化炭素を放射する消火器

    正解:エ.二酸化炭素を放射する消火器

    解説:政令別表第五では、禁水性物品以外の第3類(黄りん等)には水・強化液・泡を放射する消火器や乾燥砂等が適応し、二酸化炭素・ハロゲン化物・消火粉末を放射する消火器は適応しない。

  152. 問152.屋内貯蔵所で、同一品名の自然発火するおそれのある危険物を多量に貯蔵するときは、指定数量の10倍以下ごとに区分し、区分の間にどれだけの間隔を置かなければならないか。

    • ア.0.3m以上
    • イ.0.5m以上
    • ウ.1m以上
    • エ.2m以上

    正解:ア.0.3m以上

    解説:政令26条1項3号により、屋内貯蔵所で同一品名の自然発火するおそれのある危険物又は災害が著しく増大するおそれのある危険物を多量に貯蔵するときは、指定数量の10倍以下ごとに区分し、かつ0.3m以上の間隔を置いて貯蔵する。

  153. 問153.アルキルアルミニウムの希釈に用いる溶媒として最も適するものはどれか。

    • ア.水
    • イ.ヘキサン
    • ウ.メタノール
    • エ.アセトン

    正解:イ.ヘキサン

    解説:アルキルアルミは水・アルコール・ケトンと激しく反応する。ヘキサン・ベンゼン・トルエン等の不活性溶媒で希釈。

  154. 問154.次のうち、空気に触れても自然発火しないものはどれか。

    • ア.黄りん
    • イ.アルキルアルミニウム
    • ウ.水素化ナトリウム(乾燥状態)
    • エ.ジエチル亜鉛

    正解:ウ.水素化ナトリウム(乾燥状態)

    解説:NaHは乾燥状態では空気で安定。水分と反応して水素発生のため禁水性。黄りん等は空気接触で自然発火。

  155. 問155.黄りんの発火点として最も近い値はどれか。

    • ア.約500℃
    • イ.約100℃
    • ウ.約260℃
    • エ.約30℃

    正解:エ.約30℃

    解説:黄りんの発火点(自然発火温度)は30℃と極めて低く(職場のあんぜんサイトのモデルSDS、ICSC)、夏季の常温でも自然発火に至る。選択肢にある約260℃は赤りんの発火点として示されることのある値で(モデルSDSでは赤りんの自然発火温度は202℃)、いずれにしても赤りんは黄りんよりはるかに発火しにくい。

    根拠: 職場のあんぜんサイト モデルSDS 黄りん(CAS 12185-10-3) 1 推奨用途(赤りんの原料)/9 自然発火温度 30℃/10 安定性(微粉状34℃・固形60℃で発火) / ILO 国際化学物質安全性カード ICSC 0628 PHOSPHORUS (YELLOW) Auto-ignition temperature 30℃ / 職場のあんぜんサイト モデルSDS 赤りん(CAS 7723-14-0) 9 物理的及び化学的性質(自然発火温度 202℃・形状)/10 避けるべき条件

  156. 問156.次のうち、アルカリ土類金属に該当する物質はどれか。

    • ア.カルシウム
    • イ.ナトリウム
    • ウ.リチウム
    • エ.ルビジウム

    正解:ア.カルシウム

    解説:Caはアルカリ土類金属(2族)。Li・Na・Rbはアルカリ金属(1族)に分類される点に注意。

  157. 問157.水との反応性試験で、発生するガスが発火・着火しない場合に禁水性の性状を示すとされるのは、発生する可燃性ガスの量が試験物品1kgにつき1時間当たり何L以上のときか。

    • ア.20L
    • イ.100L
    • ウ.200L
    • エ.2,000L

    正解:ウ.200L

    解説:政令1条の5第6項により、水との反応性試験で発生するガスが発火・着火すること、又は発生するガスの量が試験物品1kgにつき1時間当たり200L以上で、かつ可燃性の成分を含むことが禁水性の性状とされる。

  158. 問158.次のうち、銀白色で軟らかく、ナイフで容易に切断できる金属はどれか。

    • ア.炭化カルシウム
    • イ.黄りん
    • ウ.カリウム
    • エ.りん化カルシウム

    正解:ウ.カリウム

    解説:Kは銀白色軟らかい軽金属でナイフで切断できる。黄りんは蝋状固体、CaC2・Ca3P2は固体結晶塊。

  159. 問159.第3類危険物の貯蔵庫に掲示すべき注意事項として、黄りんに掲示するものはどれか。

    • ア.火気厳禁・禁水
    • イ.火気注意
    • ウ.禁水のみ
    • エ.火気厳禁のみ

    正解:エ.火気厳禁のみ

    解説:黄りんは自然発火性のみで禁水性なし。「火気厳禁」のみ掲示し「禁水」は不要(消防法上の取扱)。

  160. 問160.アルキルアルミニウム等を貯蔵し、又は取り扱う移動タンク貯蔵所に備え付けておく用具として、規則で定められていないものはどれか。

    • ア.空気呼吸器
    • イ.防護服
    • ウ.ゴム手袋
    • エ.携帯用拡声器

    正解:ア.空気呼吸器

    解説:政令26条1項10号・規則40条の2の4第2項により、備え付ける用具は防護服、ゴム手袋、弁等の締付け工具及び携帯用拡声器である。空気呼吸器は定められていない。あわせて緊急時の連絡先等を記載した書類も備え付ける。

  161. 問161.次のうち、トリエチルアルミニウムが水と反応した時に発生する主な気体はどれか。

    • ア.メタン
    • イ.エタン
    • ウ.アセチレン
    • エ.ホスフィン

    正解:イ.エタン

    解説:(C2H5)3Al+3H2O→Al(OH)3+3C2H6でエタンを発生。アルキル基に対応する炭化水素を生成する。

  162. 問162.次の物質のうち、毒性が極めて強く取扱者の健康障害(顎骨壊死等)を起こすおそれがあるものはどれか。

    • ア.ナトリウム
    • イ.リチウム
    • ウ.黄りん
    • エ.炭化カルシウム

    正解:ウ.黄りん

    解説:黄りんは強毒性物質で蒸気の慢性吸入により顎骨壊死等の健康障害を起こす歴史的事例が知られる。

  163. 問163.禁水性物品を貯蔵する製造所等に設ける「禁水」の掲示板の色として、正しいものはどれか。

    • ア.地が緑色、文字が白色
    • イ.地が白色、文字が青色
    • ウ.地が黒色、文字が青色
    • エ.地が青色、文字が白色

    正解:エ.地が青色、文字が白色

    解説:規則18条1項4号・5号により、禁水性物品等には「禁水」の掲示板を設け、地を青色、文字を白色とする。自然発火性物品に設ける「火気厳禁」の掲示板は地が赤色、文字が白色である。

  164. 問164.次のうち、第3類危険物として正しい組み合わせはどれか。

    • ア.カリウム・ナトリウム・黄りん
    • イ.リチウム・赤りん・炭化カルシウム
    • ウ.ナトリウム・過酸化水素・リチウム
    • エ.カリウム・硝酸エステル類・炭化カルシウム

    正解:ア.カリウム・ナトリウム・黄りん

    解説:カリウム・ナトリウム・黄りんは、いずれも消防法別表第一で第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)の品名に挙げられている。炭化カルシウム(カルシウムの炭化物)とリチウム(アルカリ金属)も第3類だが、同じ選択肢にある赤りんは第2類(可燃性固体)、過酸化水素は第6類(酸化性液体)、硝酸エステル類は第5類(自己反応性物質)なので、それらを含む組合せは誤りである。3つとも第3類なのはカリウム・ナトリウム・黄りんの組合せだけである。

    根拠: 消防法(昭和二十三年法律第百八十六号) 第2条 (出典: e-Gov法令検索)

  165. 問165.第3類危険物には自然発火性のみの物質しか存在せず、禁水性物質は含まれない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。第3類は自然発火性のみ/禁水性のみ/両方の性質を持つ物質を含みます(カリウムは両方、黄りんは自然発火性のみ等)。

  166. 問166.カリウム・ナトリウムは黒色の硬い金属で、灯油中に保存する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。K・Naは「銀白色の軟らかい金属」(黒色・硬いではない)。空気中で速やかに酸化するため灯油中保存。

  167. 問167.カリウム・ナトリウムは水と反応して水素を発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:2K + 2H2O → 2KOH + H2↑、2Na + 2H2O → 2NaOH + H2↑ で激しく反応し、反応熱で水素が発火します。

  168. 問168.黄りんは灯油中に保存する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。黄りんは空気に触れると自然発火する(職場のあんぜんサイトのモデルSDSでは自然発火温度30℃)ため、水中に保存する。危険物の規制に関する政令も、黄りんを「水中に貯蔵する物品」としている。

    根拠: 危険物の規制に関する政令 第26条 / 職場のあんぜんサイト モデルSDS 白リン(黄リン) 9.物理的及び化学的性質(自然発火温度30℃)/10.安定性及び反応性(微粉状34℃・固形60℃で発火、強アルカリと反応しホスフィンを発生)/7.保管 (出典: e-Gov法令検索)

  169. 問169.黄りんは青色の固体で、無毒の安定物質である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。黄りんは「無色〜淡黄色のロウ状固体」で「猛毒」(経口致死量約50mg)。

  170. 問170.アルキルアルミニウムは空気中で安定で、水とも反応しない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。アルキルアルミニウムは「空気中で自然発火、水と激しく反応」(強い還元性)。希釈剤希釈で取扱。

  171. 問171.アルキルアルミニウムを貯蔵するときは、不活性ガス(窒素等)を封入する。

    正解:○(正しい)

    解説:空気との接触を完全に遮断するため、容器内は窒素やアルゴンの不活性ガスで封入します。

  172. 問172.カルシウムカーバイド(炭化カルシウム)は水と反応して水素を発生する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。CaC2(炭化カルシウム)は水と反応して「アセチレン(C2H2)」を発生(水素ではない)。

  173. 問173.第3類危険物の火災では、注水消火が最も適している。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。第3類は禁水性物質が多く、注水は厳禁(黄りんを除く)。乾燥砂・金属火災用粉末・膨張ひる石等で消火します。

  174. 問174.黄りんの火災に対しては、アルコール消火剤が最も有効である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。黄りん火災は「霧状水(注水)による冷却消火」が有効。アルコール消火剤は適しません。

  175. 問175.第3類危険物(黄りんを除く)の消火に最も適した方法はどれか。

    • ア.注水で大量冷却
    • イ.泡消火剤
    • ウ.乾燥砂・金属火災用粉末消火剤
    • エ.霧状の水

    正解:ウ.乾燥砂・金属火災用粉末消火剤

    解説:禁水性物質のため水と反応する消火剤は厳禁。乾燥砂・金属火災用粉末(NaCl系等)・膨張ひる石で覆って窒息消火。

  176. 問176.黄りんの保存方法として正しいものはどれか。

    • ア.空気中で保存
    • イ.灯油中で保存
    • ウ.強アルカリの水溶液中で保存
    • エ.水中で保存

    正解:エ.水中で保存

    解説:黄りんは空気に触れると自然発火する(モデルSDSでは自然発火温度30℃)ため、水中に保存する。危険物の規制に関する政令も、黄りんを「水中に貯蔵する物品」としている。黄りんは強アルカリと反応して有毒で可燃性のホスフィンを発生するので、強アルカリの水溶液中には保存しない。

    根拠: 危険物の規制に関する政令 第26条 / 職場のあんぜんサイト モデルSDS 白リン(黄リン) 9.物理的及び化学的性質(自然発火温度30℃)/10.安定性及び反応性(微粉状34℃・固形60℃で発火、強アルカリと反応しホスフィンを発生)/7.保管 (出典: e-Gov法令検索)

  177. 問177.カリウム・ナトリウムの保存方法として正しいものはどれか。

    • ア.灯油(パラフィン油)中で保存
    • イ.水中で保存
    • ウ.空気中で密閉
    • エ.アルコール中で保存

    正解:ア.灯油(パラフィン油)中で保存

    解説:K・Naは水・空気・アルコールと反応するため、酸素・水を含まない灯油中に保存します。

  178. 問178.リン化カルシウムが水と反応して発生するガスはどれか。

    • ア.水素
    • イ.ホスフィン
    • ウ.アセチレン
    • エ.メタン

    正解:イ.ホスフィン

    解説:Ca3P2 + 6H2O → 3Ca(OH)2 + 2PH3↑ で猛毒・可燃性のホスフィン(PH3)を発生。極めて危険な反応です。

  179. 問179.カリウムの性状として、誤っているものはどれか。

    • ア.銀白色の軟らかい金属である
    • イ.融点は100℃より低い
    • ウ.比重は1より大きい
    • エ.炎色反応は紫色を示す

    正解:ウ.比重は1より大きい

    解説:カリウムの比重は約0.86で1より小さく、水に浮く。銀白色の軟らかい金属で、融点は約64℃、炎色反応は紫色を示す。

  180. 問180.カリウムは融点が約64℃、ナトリウムは約98℃と低い。

    正解:○(正しい)

    解説:K(融点63.5℃)、Na(融点97.8℃)でいずれも低融点。火災時には液状となって流れ出す危険があります。

  181. 問181.黄りんのように水中に貯蔵する物品と禁水性物品とは、同一の貯蔵所において貯蔵してはならない。

    正解:○(正しい)

    解説:政令26条1項1号の3により、第3類のうち黄りんその他水中に貯蔵する物品と禁水性物品は、同一の貯蔵所で貯蔵しない。保護液の水が禁水性物品に触れる危険を避けるためである。

  182. 問182.リチウムは銀白色の最も重い金属で、水と激しく反応する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。リチウムは「最も軽い金属」(密度0.534、水より軽い)。最も重いではありません。水との反応もKやNaより穏やか。

  183. 問183.アルキルアルミニウム(トリエチルアルミニウム等)は無色の油状液体で、空気・水と激しく反応する。

    正解:○(正しい)

    解説:アルキルアルミニウムは無色油状で空気接触で自然発火、水と激しく反応。不活性ガス(窒素等)で封入保存します。

  184. 問184.黄りんは、空気中で加熱しても燃えることなく、そのまま赤りんに変わる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。黄りんは自然発火温度が30℃と低く(職場のあんぜんサイトのモデルSDS)、空気中で加熱すれば燃える。赤りんにするには、空気を断って長時間加熱する(日本大百科全書は400℃で数時間、マイペディアは320〜340℃で長時間としており、温度は資料により幅がある)。

    根拠: 職場のあんぜんサイト モデルSDS 黄りん(CAS 12185-10-3) 1 推奨用途(赤りんの原料)/9 自然発火温度 30℃/10 安定性(微粉状34℃・固形60℃で発火) / 日本大百科全書(ニッポニカ)「リン」(コトバンク) 同素体(赤リンは空気を絶って黄リンを400℃に数時間加熱してつくる)・性質 / 百科事典マイペディア「赤リン」(コトバンク) 空気を遮断した密閉容器中で黄リンを320〜340℃で長時間熱してつくる/260℃で発火/水・二硫化炭素に不溶

  185. 問185.黄りんを、空気を断って長時間加熱すると、同素体である赤りんに変わる。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。黄りんと赤りんはりんの同素体で、赤りんは空気を断って黄りんを長時間加熱してつくる(日本大百科全書は400℃で数時間、マイペディアは320〜340℃で長時間としており、温度は資料により幅がある)。黄りんは赤りんの原料に用いられる(モデルSDS)。赤りんは第2類で、黄りんより安定している。

    根拠: 日本大百科全書(ニッポニカ)「リン」(コトバンク) 同素体(赤リンは空気を絶って黄リンを400℃に数時間加熱してつくる)・性質 / 百科事典マイペディア「赤リン」(コトバンク) 空気を遮断した密閉容器中で黄リンを320〜340℃で長時間熱してつくる/260℃で発火/水・二硫化炭素に不溶 / 職場のあんぜんサイト モデルSDS 黄りん(CAS 12185-10-3) 1 推奨用途(赤りんの原料)/9 自然発火温度 30℃/10 安定性(微粉状34℃・固形60℃で発火)

  186. 問186.水素化ナトリウム(NaH)は水と反応して水素を発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:NaH + H2O → NaOH + H2 で水素発生。第3類の禁水性物質として典型的反応です。

  187. 問187.リチウムの融点は、ナトリウムの融点より低い。

    正解:×(誤り)

    解説:リチウムの融点は約180℃で、ナトリウム(約98℃)やカリウム(約64℃)より高い。アルカリ金属は原子番号が大きいほど融点が低い。

  188. 問188.カルシウムカーバイド(CaC2)は赤色の固体で、湿気を吸収するとアセチレンを発生する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。CaC2は「灰白色」の固体(赤色ではない)。湿気・水と反応してアセチレン発生は正。

  189. 問189.バリウム(Ba)は水と反応せず、第3類の規制対象ではない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。バリウム単体は第3類危険物(アルカリ土類金属)に該当し、水と反応して水素を発生します。

  190. 問190.危険物の規制に関する政令別表第五で、第3類の禁水性物品の火災に適応するとされている消火器はどれか。

    • ア.りん酸塩類等を使用する消火粉末を放射する消火器
    • イ.炭酸水素塩類等を使用する消火粉末を放射する消火器
    • ウ.二酸化炭素を放射する消火器
    • エ.霧状の強化液を放射する消火器

    正解:イ.炭酸水素塩類等を使用する消火粉末を放射する消火器

    解説:政令別表第五では、禁水性物品に適応する消火器は炭酸水素塩類等の消火粉末(とその他の粉末)で、りん酸塩類等の粉末・二酸化炭素・強化液は適応しない。第5種では乾燥砂、膨張ひる石・膨張真珠岩も適応する。

  191. 問191.次の第3類危険物のうち、自然発火性のみで禁水性でないものはどれか。

    • ア.カリウム
    • イ.ナトリウム
    • ウ.黄りん
    • エ.アルキルアルミニウム

    正解:ウ.黄りん

    解説:黄りんは自然発火性のみで禁水性ではありません(むしろ水中で保存)。他は両方の性質を持ちます。

  192. 問192.アルキルアルミニウムの貯蔵について最も適切な方法はどれか。

    • ア.水中
    • イ.灯油中
    • ウ.密閉空気中
    • エ.不活性ガス封入

    正解:エ.不活性ガス封入

    解説:アルキルアルミは空気・水と反応するため、窒素・アルゴン等の不活性ガス封入で保存します。

  193. 問193.次のうち、黄りん火災に最も適した消火方法はどれか。

    • ア.霧状の水(注水)
    • イ.乾燥砂
    • ウ.二酸化炭素
    • エ.ハロン剤

    正解:ア.霧状の水(注水)

    解説:黄りんは禁水性ではないため水(特に霧状)が冷却消火に有効。発火点を下げる効果が高い。

  194. 問194.次の第3類危険物の組み合わせと水との反応生成物として誤っているものはどれか。

    • ア.カリウム→水素
    • イ.黄りん→水素
    • ウ.リン化カルシウム→ホスフィン
    • エ.カルシウムカーバイド→アセチレン

    正解:イ.黄りん→水素

    解説:黄りんは水と反応せず、むしろ水中保存される物質。他は水と反応してそれぞれのガスを発生します。

  195. 問195.炭化アルミニウムは、純品は無色透明であるが、通常は黄色の結晶である。

    正解:○(正しい)

    解説:炭化アルミニウム(Al4C3)は、純品は無色透明の結晶だが、通常は不純物を含んで黄色の結晶である。水と反応して可燃性のメタンを発生する。

  196. 問196.カリウム・ナトリウムは、空気中で酸化被膜(酸化物)を形成するため、常温で安定している。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。K・Naは酸化被膜が緻密でないため酸化が進行し、空気中で容易に発火する場合があります。常温で安定とは言えません。

  197. 問197.リチウムは、ナトリウム・カリウムよりも反応性が穏やかで、水との反応も緩やかである。

    正解:○(正しい)

    解説:Liはアルカリ金属の中で最も反応性が穏やか(イオン化傾向は最大だが反応速度は遅い)。それでも禁水性ではあります。

  198. 問198.アルキルアルミニウムは、希釈剤(ヘキサン等)に溶解させた状態で取り扱うことが多い。

    正解:○(正しい)

    解説:純粋なアルキルアルミニウムは反応性が極めて高いため、ヘキサン等で希釈して取り扱うのが一般的。それでも空気・水との反応は厳禁。

  199. 問199.黄りんは白色〜黄色のロウ状固体で、空気中に置くと常温に近い温度で自然発火するおそれがある。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。黄りんは白色〜黄色のロウ状の固体で(ICSC)、空気に触れると自然発火する。発火する温度は資料によって幅があり、職場のあんぜんサイトのモデルSDSは自然発火温度を30℃としたうえで、微粉状のものは34℃、固形状のものは60℃(水蒸気で飽和した空気中では30℃)で発火すると記している。参考書でも値が異なることがあるので、数値よりも「常温に近い低い温度で自然発火する」ことを押さえる。このため水中に保存して空気との接触を断つ(ICSC)。

    根拠: 職場のあんぜんサイト モデルSDS 黄りん(CAS 12185-10-3) 9 物理的及び化学的性質(自然発火温度 30℃)/10 安定性及び反応性(微粉状34℃・固形状60℃、水蒸気飽和空気中では30℃で発火) / ICSC 0628 Phosphorus (white, yellow) Physical State; Appearance(WHITE-TO-YELLOW ... WAXY APPEARANCE)/Auto-ignition temperature 30°C/Storage(Keep under water)

  200. 問200.黄りんは、皮膚に触れると重度の火傷を起こすほか、経口摂取でも致死性のある毒物である。

    正解:○(正しい)

    解説:黄りんは皮膚で自然発火し熱傷、経口でも0.05〜0.1g程度で致死性を持つ猛毒。第3類で最も毒性の高い物質の1つ。

  201. 問201.水素化ナトリウム(NaH)は白色の固体で、水と緩やかに反応する。

    正解:×(誤り)

    解説:水素化ナトリウムは「灰色の固体」で水と「激しく反応」して水素を発生(白色・緩やか反応は誤り)。

  202. 問202.ナトリウムは、融点以上に加熱すると黄色の炎を出して燃える。

    正解:○(正しい)

    解説:ナトリウムは融点(約98℃)以上に加熱すると、黄色の炎を出して燃える。ナトリウムの炎色反応も黄色であり、カリウムは紫色の炎を出して燃える。

  203. 問203.カルシウムカーバイド(CaC2、炭化カルシウム)は灰白色の固体で、湿気との接触で爆発的にアセチレンを発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:CaC2 + 2H2O → Ca(OH)2 + C2H2。アセチレン発生反応は急激で、密閉空間では爆発の危険があります。

  204. 問204.バリウム(Ba)は銀白色のアルカリ土類金属で、水と反応して水素を発生し、第3類危険物に該当する。

    正解:○(正しい)

    解説:Ba+2H2O→Ba(OH)2+H2。バリウム単体は第3類のアルカリ土類金属に該当する。受験参考書では品名ごとに代表的な指定数量が載ることがあるが、法令上、第3類で品名により指定数量が決まるのはカリウム・ナトリウム・アルキルアルミニウム・アルキルリチウム(10kg)と黄りん(20kg)だけで、ほかは試験の結果で第一種(10kg)・第二種(50kg)・第三種(300kg)の自然発火性物質及び禁水性物質に区分される(危険物の規制に関する政令別表第三・同表備考6〜8号)。

  205. 問205.次のうち、第3類危険物(黄りんを除く)の一般的な保存方法として正しいものはどれか。

    • ア.容器を密封し、空気や水分との接触を避ける
    • イ.水中に沈め、空気との接触を断つ
    • ウ.通気のよい容器に入れ、空気に触れさせて熱を逃がす
    • エ.水で湿らせ、乾いた空気との接触を避ける

    正解:ア.容器を密封し、空気や水分との接触を避ける

    解説:第3類は自然発火性物品と禁水性物品で、政令は自然発火性物品について炎・火花・高温体との接近、過熱、空気との接触を避け、禁水性物品について水との接触を避けるよう定めている。このため、容器を密封して空気や水分に触れさせないことが共通の保存方法になる。水中に沈めるのは黄りんなど水中に貯蔵する物品に限られ、これらは禁水性物品と同じ貯蔵所に置けない。通気のよい容器に入れると空気に触れ、水で湿らせると水に触れるので、どちらも第3類に共通する方法に反する。

    根拠: 危険物の規制に関する政令 第25条 / 危険物の規制に関する政令 第26条 (出典: e-Gov法令検索)

  206. 問206.アルキルアルミニウムの取扱いで最も注意すべきことはどれか。

    • ア.加熱を避ける
    • イ.空気・水との接触を厳禁
    • ウ.冷蔵保存
    • エ.直射日光を避ける

    正解:イ.空気・水との接触を厳禁

    解説:アルキルアルミは空気・水両方に激しく反応するため、不活性ガス(N2/Ar)封入で接触遮断が最重要。

  207. 問207.次の第3類の危険物のうち、指定数量が品名ではなく試験の結果による区分で決まるものはどれか。

    • ア.カリウム
    • イ.黄りん
    • ウ.バリウム
    • エ.アルキルアルミニウム

    正解:ウ.バリウム

    解説:バリウムの品名はアルカリ土類金属で、指定数量は試験の結果で第一種(10kg)・第二種(50kg)・第三種(300kg)のいずれかになる。カリウム・アルキルアルミニウムは品名として10kg、黄りんは20kgと定められている(危険物の規制に関する政令別表第三)。受験参考書ではアルカリ土類金属を50kgとして示すことが多い。

  208. 問208.黄りんの貯蔵について、誤っているものはどれか。

    • ア.水中保存
    • イ.直射日光を避ける
    • ウ.空気との接触を遮断
    • エ.皮膚保護のため水中で素手で取り扱う

    正解:エ.皮膚保護のため水中で素手で取り扱う

    解説:黄りんは皮膚に触れると自然発火・重度火傷を起こすため、水中であっても素手厳禁。耐熱手袋等で保護します。

  209. 問209.黄りんを水中に貯蔵するとき、保護液の水の液性として適切なものはどれか。

    • ア.強酸性
    • イ.弱アルカリ性
    • ウ.強アルカリ性
    • エ.弱酸性

    正解:イ.弱アルカリ性

    解説:黄りんの保護液の水は、pH9程度の弱アルカリ性に保つ。黄りんは強アルカリ性の液中では有毒なりん化水素(ホスフィン)を生じるため、強アルカリ性にはしない。