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危険物取扱者 乙種3類(乙3)「第3類危険物 発展問題」の一問一答

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📖 危険物取扱者 乙種3類(乙3)「第3類危険物 発展問題」の全75問と解説(一覧)

危険物取扱者 乙種3類(乙3)の第3類危険物 発展問題に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.第3類危険物の大半は、自然発火性と禁水性の両方の性質を併せ持っている。

    正解:○(正しい)

    解説:第3類は自然発火性物質及び禁水性物質と定義され、品目の大半が両方の性質を有する。

  2. 問2.黄りんは禁水性物質に分類されるため、水中で貯蔵してはならない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。黄りんは自然発火性のみで禁水性なし。正しくは水中(水没)で貯蔵し空気との接触を遮断する。

  3. 問3.カリウム及びナトリウムは、空気中の水分や酸素と反応するため、灯油中で保管する。

    正解:○(正しい)

    解説:K・Naは空気中の酸素・水分と反応するため、酸素・水分のない灯油・流動パラフィン中で保管する。

  4. 問4.りん化カルシウムが水と反応すると、可燃性で毒性の強いホスフィン(PH3)が発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:Ca3P2+6H2O→3Ca(OH)2+2PH3。ホスフィンは強毒性・自然発火性ガスで非常に危険。

  5. 問5.炭化カルシウムは、それ自体が空気中でよく燃える可燃性の固体である。

    正解:×(誤り)

    解説:炭化カルシウム(カーバイド)はそれ自体は不燃性である。危険なのは水と反応して発生する可燃性のアセチレンで、そのため湿気を避けて密閉容器に貯蔵する。

  6. 問6.炭化アルミニウム(Al4C3)が水と反応すると、可燃性のメタンガスが発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:Al4C3+12H2O→4Al(OH)3+3CH4。炭化アルミは水で分解しメタンを発生する点に注意。

  7. 問7.アルキルアルミニウムは、アルキル基の炭素数が多いものほど、空気や水との反応性が大きくなる。

    正解:×(誤り)

    解説:アルキルアルミニウムは、アルキル基の炭素数やハロゲンの数が多いものほど、空気や水との反応性が小さくなる。トリエチルアルミニウムのように炭素数の少ないものほど激しく反応する。

  8. 問8.第3類の危険物のうち自然発火性物品以外のものを運搬容器に収納するときは、パラフィン、軽油、灯油等の保護液で満たして密封するか、不活性の気体を封入して密封する等、水分と接しないようにしなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。危険物の規制に関する規則第43条の3第1項第6号ロのとおり。自然発火性物品(自然発火性試験で性状を示すもの並びにアルキルアルミニウム、アルキルリチウム及び黄りん=危険物の規制に関する政令第25条第1項第3号)のほうは、同号イにより、不活性の気体を封入して密封する等、空気と接しないように収納する。

    根拠: 危険物の規制に関する規則 第43条の3 / 危険物の規制に関する政令 第25条 (出典: e-Gov法令検索)

  9. 問9.ナトリウムが水と反応すると、酸素ガスを発生して激しく燃焼する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。Naは水と反応して水素(H2)を発生する。正しくは酸素ではなく水素であり、反応熱で発火・爆発する。

  10. 問10.アルキルアルミニウム等を貯蔵し、又は取り扱う移動タンク貯蔵所の移動貯蔵タンクの容量は、1,900L未満でなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:規則24条の8第2号により、アルキルアルミニウム等の移動貯蔵タンクの容量は1,900L未満とされる。同条ではほかに、厚さ10mm以上の鋼板で気密に造ること、1MPa以上で10分間の水圧試験に耐えることなども定めている。

  11. 問11.アルキルアルミニウム等を貯蔵し、又は取り扱う移動タンク貯蔵所の消火設備は、所定の自動車用消火器を2個以上設ければ足りる。

    正解:×(誤り)

    解説:規則35条2号により、アルキルアルミニウム等の移動タンク貯蔵所には、自動車用消火器2個以上に加えて、150L以上の乾燥砂及び640L以上の膨張ひる石又は膨張真珠岩を設けなければならない。

  12. 問12.第3類の危険物のうち、自然発火性物品を運搬するときは遮光性の被覆で覆い、禁水性物品を運搬するときは防水性の被覆で覆わなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:正しい。危険物の規制に関する規則第45条第1項により自然発火性物品は日光の直射を避けるため遮光性の被覆で、同条第2項により禁水性物品は雨水の浸透を防ぐため防水性の被覆で覆わなければならない。両方の性質をもつものは両方の被覆が必要になる。

  13. 問13.ナトリウムはカリウムよりも反応性が高く、水との反応がより激しい。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。アルカリ金属は周期表で下にあるほど反応性大。正しくはK>Naの順で反応性が高い。

  14. 問14.ジエチル亜鉛は空気と接触しても安定であり、特別な貯蔵方法は不要である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ジエチル亜鉛は空気接触で自然発火し水とも激しく反応する。正しくは不活性ガス封入下で貯蔵する。

  15. 問15.第3類の危険物のうち、アルカリ金属(カリウム・ナトリウムを除く)やアルカリ土類金属などの指定数量は、品名ではなく試験の結果による区分(第1種〜第3種自然発火性物質及び禁水性物質)で決まる。

    正解:○(正しい)

    解説:政令別表第三で品名によって指定数量が定められている第3類は、カリウム・ナトリウム・アルキルアルミニウム・アルキルリチウム(10kg)と黄りん(20kg)だけである。それ以外は自然発火性試験・水との反応性試験の結果により第1種10kg、第2種50kg、第3種300kgに区分される(同表備考第六号〜第八号)。

  16. 問16.アルキルリチウム(ブチルリチウム等)は、空気と接触すると発火する。

    正解:○(正しい)

    解説:ブチルリチウム等のアルキルリチウムは空気中の酸素・水分と反応し自然発火する性質を有する。

  17. 問17.第3類危険物の火災に二酸化炭素消火剤を使用すれば、すべての品名で安全に消火できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。Mg・K・Na等の金属はCO2を還元し燃焼継続するため不適合。正しくは乾燥砂・金属火災用粉末を使う。

  18. 問18.禁水性物品を貯蔵する屋内貯蔵所の貯蔵倉庫の床は、床面に水が浸入し、又は浸透しない構造としなければならない。

    正解:○(正しい)

    解説:政令10条1項10号により、第1類のアルカリ金属の過酸化物、第2類の鉄粉・金属粉・マグネシウム、第3類の禁水性物品(カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウムを含む)又は第4類の危険物の貯蔵倉庫の床は、水が浸入・浸透しない構造とする。

  19. 問19.黄りんは水よりも軽いため、水中保存では水面に浮き上がる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。黄りんの比重は約1.82で水より重く水中で沈む。正しくは沈むので水中保存が可能となる。

  20. 問20.金属火災用粉末消火薬剤(炭酸ナトリウム等を主成分とする粉末)は、第3類危険物の消火に有効である。

    正解:○(正しい)

    解説:金属火災用粉末(D級粉末)は第3類の禁水性物質の消火に適合し、乾燥砂・膨張ひる石と並ぶ標準手段。

  21. 問21.リチウムはアルカリ土類金属に分類され、水とは反応しない安定な金属である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。Liは1族のアルカリ金属で水と反応し水素を発生する。正しくはアルカリ土類金属ではなくアルカリ金属。

  22. 問22.トリクロロシラン(SiHCl3)は水分と反応して塩化水素ガスを発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:トリクロロシランは半導体原料で、水・湿気と反応してHClを発生する。空気中でも自然発火する。

  23. 問23.ナトリウムは銀白色の重金属であり、ナイフでは切断できない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。Naは銀白色の軟らかい軽金属(比重0.97)でナイフで容易に切断できる。正しくは軽金属で切断可。

  24. 問24.黄りんを空気中に放置すると、五酸化二りん(P2O5)の白煙を生じて燃焼する。

    正解:○(正しい)

    解説:黄りんは空気中の酸素と反応し、白煙状のP2O5を生じて燃焼する。発火点が低く自然発火に至る。

  25. 問25.カルシウムやバリウムはアルカリ土類金属で、水と反応して水素を発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:Ca・Baは2族のアルカリ土類金属で、Ca+2H2O→Ca(OH)2+H2のように水素を発生する。

  26. 問26.りん化カルシウムの貯蔵庫が浸水した場合は、直ちに大量注水して冷却する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。Ca3P2は水で猛毒のホスフィン発生。正しくは注水せず乾燥砂で覆い専門業者に連絡する。

  27. 問27.アルキルアルミニウムの容器は密栓し、加圧する場合は不活性ガスを使用する。

    正解:○(正しい)

    解説:アルキルアルミは空気・水分厳禁のため、容器は密栓し移送加圧には窒素・アルゴン等の不活性ガスを用いる。

  28. 問28.第3類危険物の貯蔵庫には、「火気厳禁」の表示のみが必要であり、「禁水」の表示は不要である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。第3類のうち禁水性物質(黄りんを除く)は「禁水」の掲示板表示が義務付けられている。

  29. 問29.黄りんと赤りんは構成元素が異なる別物質であり、同素体の関係にはない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。両者ともりん(P)からなる同素体である。正しくは構造の違いにより性質が異なる同素体の関係にある。

  30. 問30.アルキルアルミニウムの火災では、ハロゲン化物消火剤や二酸化炭素消火剤を使用してよい。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。アルキルアルミはCO2やハロゲン化物とも反応し危険。正しくは乾燥砂・膨張パーライト等で消火する。

  31. 問31.水素化リチウムは固体で、水と反応すると水素を発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:LiHは白色固体で、LiH+H2O→LiOH+H2の反応により水素を発生する金属水素化物である。

  32. 問32.黄りんは指定数量が50kgであり、第3類の中でも比較的多い数量まで貯蔵が認められている。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。黄りんの指定数量は品名として20kgと定められている(危険物の規制に関する政令別表第三)。50kgではない。

  33. 問33.カリウム及びナトリウムは、二酸化炭素中でも反応・燃焼する場合がある。

    正解:○(正しい)

    解説:K・NaはCO2を還元して炭素を遊離させ燃焼継続するため、CO2消火剤は使用できない。

  34. 問34.アルキルアルミニウム輸送中の漏えい時、ヘキサン等の希釈剤を散布して引火危険を直ちに減らせる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。漏えい時はまず乾燥砂で覆い空気・水分を遮断する。正しくはヘキサン散布は引火危険を増やし不適。

  35. 問35.ジエチル亜鉛は、水と反応してメタンを発生する。

    正解:×(誤り)

    解説:ジエチル亜鉛(Zn(C2H5)2)は水と反応して可燃性のエタン(C2H6)を発生する(Zn(C2H5)2+2H2O→Zn(OH)2+2C2H6)。水と反応してメタンを発生するのは炭化アルミニウムである。

  36. 問36.セシウムやルビジウムはアルカリ金属で、ナトリウムよりも反応性が低い。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。アルカリ金属は周期表で下に行くほど反応性が高い。正しくはCs・RbはNaより反応性が高い。

  37. 問37.黄りんは二硫化炭素(CS2)に溶けるため、CS2中で扱う実験操作が行われることがある。

    正解:○(正しい)

    解説:黄りんはCS2やベンゼンに溶け、水には不溶。実験的にCS2溶液として扱う場合がある(取扱注意)。

  38. 問38.りん化カルシウムは赤褐色の結晶塊で、空気中の湿気でも分解しホスフィンを発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:Ca3P2は赤褐色結晶で、空気中の水分(湿気)でも徐々に分解し有毒なホスフィンを発生する。

  39. 問39.アルキルアルミニウムの貯蔵容器には、内圧上昇を防ぐ安全装置を設けてはならない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。温度変化による内圧上昇で破裂の危険がある。正しくは圧力放出弁等の安全装置を設置する必要がある。

  40. 問40.ナトリウムの保管に使用する灯油は、水分を含んでも反応性が低いため特に脱水処理は不要である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。灯油中の微量水分とNaは反応し水素発生・発火の危険。正しくは脱水処理した灯油を用いる。

  41. 問41.金属の水素化物(NaH等)の火災には、注水や泡消火剤を使用してはならない。

    正解:○(正しい)

    解説:金属水素化物は水で分解し水素発生・発火の危険。注水・泡消火剤は禁忌で乾燥砂等を用いる。

  42. 問42.黄りんは融点が約44℃と低く、温水中で容易に溶融する。

    正解:○(正しい)

    解説:黄りんの融点は約44℃で、50℃前後の温水中で容易に溶融する性質を持つ蝋状固体である。

  43. 問43.カリウム及びナトリウムは、運搬の基準上、危険等級Ⅱの危険物に区分されている。

    正解:×(誤り)

    解説:規則39条の2第2項2号により、第3類のうちカリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、黄りん及び第一種自然発火性物質及び禁水性物質は危険等級Ⅰである。第3類のそれ以外のものは危険等級Ⅱ(同条3項3号)。

  44. 問44.炭化カルシウムは、水分の侵入を防ぐため鉄製ドラム缶等の密閉容器に窒素ガスとともに貯蔵する。

    正解:○(正しい)

    解説:CaC2は湿気で容易にアセチレン発生するため、密閉容器に窒素ガスを封入し水分を遮断する。

  45. 問45.リチウムは比重0.5程度で、水よりも軽い金属である。

    正解:○(正しい)

    解説:Liは比重約0.53で全金属中最も軽く、水に浮いた状態で激しく反応して水素を発生する。

  46. 問46.黄りんは保護液として用いる水のpHを強酸性に保つことが推奨される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。強酸性は容器腐食等の問題がある。正しくは中性〜弱アルカリ性の水で黄りんを水没保存する。

  47. 問47.第3類危険物の貯蔵タンクは、温度変化による膨張に備えず常に満杯まで充填するのが原則である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。温度上昇による液体膨張で容器破損の恐れがある。正しくは所定の空間容積を残して充填する。

  48. 問48.アルキルアルミニウムは水との接触で、可燃性の炭化水素ガス(エタン等)を発生する。

    正解:○(正しい)

    解説:トリエチルアルミ+3H2O→Al(OH)3+3C2H6で、加水分解により可燃性炭化水素(エタン等)を発生する。

  49. 問49.りん化カルシウムは、胃酸などで分解してりん化水素(ホスフィン)を生じる性質を利用して、殺鼠剤の製造に用いられてきた。

    正解:○(正しい)

    解説:りん化カルシウム(Ca3P2、別名リン化石灰)は水や酸と反応して猛毒のりん化水素を発生する。この性質を利用して殺鼠剤の製造に用いられてきた。

  50. 問50.ナトリウムの火災消火に用いる砂は、湿気を多少含んでいても問題なく使用できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。微量水分でもNaは反応し再発火の危険がある。正しくは完全に乾燥した砂(乾燥砂)を使用する。

  51. 問51.黄りんは赤りんに比べて発火点が高く、より安全に取り扱える。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。黄りんの自然発火温度は30℃(モデルSDS。微粉状は34℃、固形状は60℃で発火するとも記載)で、赤りんの自然発火温度202℃(モデルSDS。約260℃とする資料もある)よりはるかに低い。危険なのは黄りんのほうである。

    根拠: 職場のあんぜんサイト モデルSDS 黄りん(CAS 12185-10-3) 1 推奨用途(赤りんの原料)/9 自然発火温度 30℃/10 安定性(微粉状34℃・固形60℃で発火) / 職場のあんぜんサイト モデルSDS 赤りん(CAS 7723-14-0) 9 物理的及び化学的性質(自然発火温度 202℃・形状)/10 避けるべき条件

  52. 問52.アルキルアルミニウムは加熱すると分解しアルミニウム・エチレン・水素ガスを発生する場合がある。

    正解:○(正しい)

    解説:高温下でアルキルアルミは熱分解しAl・C2H4・H2等を生成する。加熱を避け冷暗所で貯蔵する。

  53. 問53.りん化カルシウムや炭化カルシウムの指定数量は品名では決まらず、試験の結果により第一種・第二種・第三種の自然発火性物質及び禁水性物質のいずれかに区分される。

    正解:○(正しい)

    解説:危険物の規制に関する政令別表第三で、第3類のうち品名で指定数量が決まるのはカリウム・ナトリウム・アルキルアルミニウム・アルキルリチウム(10kg)と黄りん(20kg)だけで、ほかは自然発火性試験・水との反応性試験の結果で第一種(10kg)・第二種(50kg)・第三種(300kg)に区分される(同表備考6〜8号)。受験参考書では、りん化カルシウム・炭化カルシウムを第三種(300kg)として示すことが多い。

  54. 問54.黄りんは赤りんよりも蒸気圧が高く、暗所でリン光を発する性質を持つ。

    正解:○(正しい)

    解説:黄りんは蒸気圧が高く、暗所で淡い緑白色のリン光(化学発光)を発する特徴を持つ。

  55. 問55.第3類危険物の運搬容器に用いる収納物は、必ず空気と接触させた状態で密栓する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。空気・水分の遮断が原則。正しくは不活性ガス封入や保護液中に収納したうえで密栓する。

  56. 問56.第3類危険物のうち黄りんに対しては、注水による消火(霧状放水)が有効である。

    正解:○(正しい)

    解説:黄りんは禁水性がなく自然発火性のみ。霧状注水・土砂被覆等で冷却・空気遮断による消火が可能。

  57. 問57.固体の試験物品をろ紙の上に置き、発火するかどうかを観察する試験は、どの類の危険物の性状を判定するためのものか。

    • ア.第1類
    • イ.第2類
    • ウ.第3類
    • エ.第5類

    正解:ウ.第3類

    解説:政令1条の5第2項の自然発火性試験は、固体の試験物品についてはろ紙の上で発火するか否かを観察する試験で、第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)の判定に用いる。第1類は燃焼試験・落球式打撃感度試験等、第2類は小ガス炎着火試験等、第5類は熱分析試験・圧力容器試験で判定する。

  58. 問58.炭化カルシウムを原料として製造される肥料はどれか。

    • ア.過りん酸石灰
    • イ.硫酸アンモニウム
    • ウ.塩化カリウム
    • エ.石灰窒素

    正解:エ.石灰窒素

    解説:炭化カルシウムを約1000℃で窒素と反応させると、石灰窒素(カルシウムシアナミド CaCN2)が得られる(CaC2+N2→CaCN2+C)。過りん酸石灰はりん鉱石と硫酸、硫酸アンモニウムはアンモニアと硫酸からつくられ、塩化カリウムは鉱石から採る。

  59. 問59.次のうち、水と反応してメタンを発生する物質はどれか。

    • ア.炭化アルミニウム
    • イ.炭化カルシウム
    • ウ.りん化カルシウム
    • エ.ナトリウム

    正解:ア.炭化アルミニウム

    解説:Al4C3+12H2O→4Al(OH)3+3CH4。炭化アルミニウムは水で分解しメタンを発生する点が特徴。

  60. 問60.消防法別表第一第3類の品名「その他のもので政令で定めるもの」として、政令で定められているものはどれか。

    • ア.金属のアジ化物
    • イ.過よう素酸塩類
    • ウ.塩素化けい素化合物
    • エ.硝酸グアニジン

    正解:ウ.塩素化けい素化合物

    解説:政令1条2項により、第3類の「その他のもので政令で定めるもの」は塩素化けい素化合物(トリクロロシラン等)である。過よう素酸塩類は第1類、金属のアジ化物・硝酸グアニジンは第5類の政令指定品名(政令1条1項・3項)。

  61. 問61.次の第3類の危険物のうち、常温(20℃)で液体のものはどれか。

    • ア.水素化リチウム
    • イ.炭化アルミニウム
    • ウ.りん化カルシウム
    • エ.ジエチル亜鉛

    正解:エ.ジエチル亜鉛

    解説:第3類は「固体又は液体」で(法別表第一備考第八号)、有機金属化合物のジエチル亜鉛は無色の液体である。水素化リチウム・炭化アルミニウム・りん化カルシウムはいずれも固体。

  62. 問62.危険物の規制に関する政令別表第五で、黄りん(禁水性物品以外の第3類の危険物)の火災に適応しないとされている消火器はどれか。

    • ア.棒状の水を放射する消火器
    • イ.泡を放射する消火器
    • ウ.霧状の強化液を放射する消火器
    • エ.二酸化炭素を放射する消火器

    正解:エ.二酸化炭素を放射する消火器

    解説:政令別表第五では、禁水性物品以外の第3類(黄りん等)には水・強化液・泡を放射する消火器や乾燥砂等が適応し、二酸化炭素・ハロゲン化物・消火粉末を放射する消火器は適応しない。

  63. 問63.屋内貯蔵所で、同一品名の自然発火するおそれのある危険物を多量に貯蔵するときは、指定数量の10倍以下ごとに区分し、区分の間にどれだけの間隔を置かなければならないか。

    • ア.0.3m以上
    • イ.0.5m以上
    • ウ.1m以上
    • エ.2m以上

    正解:ア.0.3m以上

    解説:政令26条1項3号により、屋内貯蔵所で同一品名の自然発火するおそれのある危険物又は災害が著しく増大するおそれのある危険物を多量に貯蔵するときは、指定数量の10倍以下ごとに区分し、かつ0.3m以上の間隔を置いて貯蔵する。

  64. 問64.アルキルアルミニウムの希釈に用いる溶媒として最も適するものはどれか。

    • ア.水
    • イ.ヘキサン
    • ウ.メタノール
    • エ.アセトン

    正解:イ.ヘキサン

    解説:アルキルアルミは水・アルコール・ケトンと激しく反応する。ヘキサン・ベンゼン・トルエン等の不活性溶媒で希釈。

  65. 問65.次のうち、空気に触れても自然発火しないものはどれか。

    • ア.黄りん
    • イ.アルキルアルミニウム
    • ウ.水素化ナトリウム(乾燥状態)
    • エ.ジエチル亜鉛

    正解:ウ.水素化ナトリウム(乾燥状態)

    解説:NaHは乾燥状態では空気で安定。水分と反応して水素発生のため禁水性。黄りん等は空気接触で自然発火。

  66. 問66.黄りんの発火点として最も近い値はどれか。

    • ア.約500℃
    • イ.約100℃
    • ウ.約260℃
    • エ.約30℃

    正解:エ.約30℃

    解説:黄りんの発火点(自然発火温度)は30℃と極めて低く(職場のあんぜんサイトのモデルSDS、ICSC)、夏季の常温でも自然発火に至る。選択肢にある約260℃は赤りんの発火点として示されることのある値で(モデルSDSでは赤りんの自然発火温度は202℃)、いずれにしても赤りんは黄りんよりはるかに発火しにくい。

    根拠: 職場のあんぜんサイト モデルSDS 黄りん(CAS 12185-10-3) 1 推奨用途(赤りんの原料)/9 自然発火温度 30℃/10 安定性(微粉状34℃・固形60℃で発火) / ILO 国際化学物質安全性カード ICSC 0628 PHOSPHORUS (YELLOW) Auto-ignition temperature 30℃ / 職場のあんぜんサイト モデルSDS 赤りん(CAS 7723-14-0) 9 物理的及び化学的性質(自然発火温度 202℃・形状)/10 避けるべき条件

  67. 問67.次のうち、アルカリ土類金属に該当する物質はどれか。

    • ア.カルシウム
    • イ.ナトリウム
    • ウ.リチウム
    • エ.ルビジウム

    正解:ア.カルシウム

    解説:Caはアルカリ土類金属(2族)。Li・Na・Rbはアルカリ金属(1族)に分類される点に注意。

  68. 問68.水との反応性試験で、発生するガスが発火・着火しない場合に禁水性の性状を示すとされるのは、発生する可燃性ガスの量が試験物品1kgにつき1時間当たり何L以上のときか。

    • ア.20L
    • イ.100L
    • ウ.200L
    • エ.2,000L

    正解:ウ.200L

    解説:政令1条の5第6項により、水との反応性試験で発生するガスが発火・着火すること、又は発生するガスの量が試験物品1kgにつき1時間当たり200L以上で、かつ可燃性の成分を含むことが禁水性の性状とされる。

  69. 問69.次のうち、銀白色で軟らかく、ナイフで容易に切断できる金属はどれか。

    • ア.炭化カルシウム
    • イ.黄りん
    • ウ.カリウム
    • エ.りん化カルシウム

    正解:ウ.カリウム

    解説:Kは銀白色軟らかい軽金属でナイフで切断できる。黄りんは蝋状固体、CaC2・Ca3P2は固体結晶塊。

  70. 問70.第3類危険物の貯蔵庫に掲示すべき注意事項として、黄りんに掲示するものはどれか。

    • ア.火気厳禁・禁水
    • イ.火気注意
    • ウ.禁水のみ
    • エ.火気厳禁のみ

    正解:エ.火気厳禁のみ

    解説:黄りんは自然発火性のみで禁水性なし。「火気厳禁」のみ掲示し「禁水」は不要(消防法上の取扱)。

  71. 問71.アルキルアルミニウム等を貯蔵し、又は取り扱う移動タンク貯蔵所に備え付けておく用具として、規則で定められていないものはどれか。

    • ア.空気呼吸器
    • イ.防護服
    • ウ.ゴム手袋
    • エ.携帯用拡声器

    正解:ア.空気呼吸器

    解説:政令26条1項10号・規則40条の2の4第2項により、備え付ける用具は防護服、ゴム手袋、弁等の締付け工具及び携帯用拡声器である。空気呼吸器は定められていない。あわせて緊急時の連絡先等を記載した書類も備え付ける。

  72. 問72.次のうち、トリエチルアルミニウムが水と反応した時に発生する主な気体はどれか。

    • ア.メタン
    • イ.エタン
    • ウ.アセチレン
    • エ.ホスフィン

    正解:イ.エタン

    解説:(C2H5)3Al+3H2O→Al(OH)3+3C2H6でエタンを発生。アルキル基に対応する炭化水素を生成する。

  73. 問73.次の物質のうち、毒性が極めて強く取扱者の健康障害(顎骨壊死等)を起こすおそれがあるものはどれか。

    • ア.ナトリウム
    • イ.リチウム
    • ウ.黄りん
    • エ.炭化カルシウム

    正解:ウ.黄りん

    解説:黄りんは強毒性物質で蒸気の慢性吸入により顎骨壊死等の健康障害を起こす歴史的事例が知られる。

  74. 問74.禁水性物品を貯蔵する製造所等に設ける「禁水」の掲示板の色として、正しいものはどれか。

    • ア.地が緑色、文字が白色
    • イ.地が白色、文字が青色
    • ウ.地が黒色、文字が青色
    • エ.地が青色、文字が白色

    正解:エ.地が青色、文字が白色

    解説:規則18条1項4号・5号により、禁水性物品等には「禁水」の掲示板を設け、地を青色、文字を白色とする。自然発火性物品に設ける「火気厳禁」の掲示板は地が赤色、文字が白色である。

  75. 問75.次のうち、第3類危険物として正しい組み合わせはどれか。

    • ア.カリウム・ナトリウム・黄りん
    • イ.リチウム・赤りん・炭化カルシウム
    • ウ.ナトリウム・過酸化水素・リチウム
    • エ.カリウム・硝酸エステル類・炭化カルシウム

    正解:ア.カリウム・ナトリウム・黄りん

    解説:カリウム・ナトリウム・黄りんは、いずれも消防法別表第一で第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)の品名に挙げられている。炭化カルシウム(カルシウムの炭化物)とリチウム(アルカリ金属)も第3類だが、同じ選択肢にある赤りんは第2類(可燃性固体)、過酸化水素は第6類(酸化性液体)、硝酸エステル類は第5類(自己反応性物質)なので、それらを含む組合せは誤りである。3つとも第3類なのはカリウム・ナトリウム・黄りんの組合せだけである。

    根拠: 消防法(昭和二十三年法律第百八十六号) 第2条 (出典: e-Gov法令検索)