危険物取扱者 乙種1類(乙1)「第1類危険物 発展問題」の一問一答
📖 危険物取扱者 乙種1類(乙1)「第1類危険物 発展問題」の全75問と解説(一覧)
危険物取扱者 乙種1類(乙1)の第1類危険物 発展問題に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
-
問1.過塩素酸アンモニウム(NH4ClO4)は固体ロケット推進薬の酸化剤として使用される。
正解:○(正しい)
解説:過塩素酸アンモニウムは強力な酸化剤で、固体ロケットブースターの主成分(推進薬の酸化剤)として実用化されています。
-
問2.過酸化ナトリウムは黄白色の粉末で、水と激しく反応して水酸化ナトリウムと酸素を生じる。
正解:○(正しい)
解説:過酸化ナトリウム(Na2O2)は黄白色〜淡黄色粉末。2Na2O2 + 2H2O → 4NaOH + O2 の反応で発熱・酸素発生するため、禁水性物質に該当します。
-
問3.第1類危険物のうち、過酸化ナトリウムや過酸化カリウムなどアルカリ金属の過酸化物の運搬容器には、「禁水」の注意事項も表示しなければならない。
正解:○(正しい)
解説:危険物の規制に関する規則44条1項3号イにより、第1類のうちアルカリ金属の過酸化物(又はこれを含有するもの)の運搬容器には「火気・衝撃注意」「可燃物接触注意」に加えて「禁水」を表示する。無機過酸化物でも過酸化バリウム・過酸化マグネシウムなどアルカリ金属以外のものには「禁水」は付かない。
-
問4.過マンガン酸カリウム(KMnO4)は暗紫色の結晶で、強い酸化作用を持つ。
正解:○(正しい)
解説:過マンガン酸カリウムは暗紫色〜黒紫色の結晶で、水溶液は赤紫色を呈します。強酸化剤として殺菌・漂白・分析試薬に広く用いられます。
-
問5.第1類危険物(酸化性固体)の指定数量は、第1種50kg・第2種300kg・第3種1000kgの3段階に区分されている。
正解:○(正しい)
解説:第1類の指定数量は、第一種酸化性固体50kg・第二種300kg・第三種1,000kgの3区分である(危険物の規制に関する政令別表第三)。受験参考書では品名ごとに代表的な指定数量が載ることがあるが、法令上の第1類の指定数量は品名では決まらず、試験の結果で第一種酸化性固体(50kg)・第二種(300kg)・第三種(1,000kg)に区分される(危険物の規制に関する政令別表第三・同表備考1〜3号)。
-
問6.過酸化ナトリウムなどの無機過酸化物は、品名だけでは指定数量が決まらず、試験の結果により第一種から第三種までの酸化性固体のいずれかに区分される。
正解:○(正しい)
解説:危険物の規制に関する政令別表第三で、第1類は品名欄が空欄で、試験の結果による区分ごとに指定数量が定められている(同表備考1〜3号)。受験参考書では無機過酸化物を第一種(50kg)として示すことが多い。
-
問7.硝酸アンモニウムは加熱・衝撃により爆発的に分解する性質があり、過去に大規模爆発事故の原因となった。
正解:○(正しい)
解説:硝酸アンモニウムは加熱・衝撃で激しく分解し、テキサスシティ事故(1947年)やベイルート港爆発(2020年)など大規模事故の原因物質として知られます。
-
問8.第1類危険物の運搬において、第2類(可燃性固体)との混載は政令で禁止されている。
正解:○(正しい)
解説:第1類(酸化性固体)と第2類(可燃性固体)の混載は酸化剤+可燃物の組合せとなり危険なため禁止。混載できるのは第6類(酸化性液体)のみです。
-
問9.屋内貯蔵所の一の貯蔵倉庫の床面積は、1,000㎡を超えないことと危険物の規制に関する政令で定められている。
正解:○(正しい)
解説:危険物の規制に関する政令10条1項5号により、屋内貯蔵所の一の貯蔵倉庫の床面積は1,000㎡を超えてはならない。消防法施行令ではなく、危険物の規制に関する政令の規定である。
-
問10.重クロム酸ナトリウム(Na2Cr2O7)は橙赤色の結晶で、皮革なめし剤や染料原料として工業利用される。
正解:○(正しい)
解説:重クロム酸ナトリウムは橙赤色〜赤色の結晶で、強酸化作用をもち皮革なめし・染料・腐食防止剤・分析試薬として使用されます。
-
問11.過酸化マグネシウム・過酸化カルシウム・過酸化亜鉛は、医薬・漂白・園芸用途で利用される無機過酸化物である。
正解:○(正しい)
解説:これらは第1類の無機過酸化物に該当し、過酸化マグネシウムは胃薬、過酸化カルシウムは漂白・酸素発生、過酸化亜鉛は医薬・化粧品原料に利用される。受験参考書では品名ごとに代表的な指定数量が載ることがあるが、法令上の第1類の指定数量は品名では決まらず、試験の結果で第一種酸化性固体(50kg)・第二種(300kg)・第三種(1,000kg)に区分される(危険物の規制に関する政令別表第三・同表備考1〜3号)。
-
問12.亜塩素酸ナトリウムは漂白剤として使用され、酸との混触で二酸化塩素ガスを発生する。
正解:○(正しい)
解説:亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)はパルプ・繊維の漂白剤として利用されますが、酸と接触すると有毒な二酸化塩素(ClO2)ガスを発生するため酸性物質との混触禁止です。
-
問13.移動タンク貯蔵所で危険物を移送する場合、当該危険物を取り扱える資格をもつ危険物取扱者が乗車しなければならない。
正解:○(正しい)
解説:移動タンク貯蔵所による危険物の移送は、当該危険物を取り扱うことができる危険物取扱者を乗車させて行わなければならず(消防法16条の2第1項)、その危険物取扱者は移送中、危険物取扱者免状を携帯していなければならない(同条3項)。★条文は「当該危険物を取り扱うことができる危険物取扱者」であって、甲種・乙種に限っていない。丙種危険物取扱者も、ガソリン・灯油・軽油など自分が取り扱える品目の移送であれば乗車できる。
根拠: 消防法 第16条の2 (出典: e-Gov法令検索)
-
問14.過塩素酸アンモニウムは衝撃・加熱・摩擦に敏感で、塩素酸塩類に匹敵する爆発感度を示すことがある。
正解:○(正しい)
解説:過塩素酸アンモニウムは加熱・衝撃・摩擦により分解・爆発する性質があり、有機物や還元剤との混触で爆発感度が大きく上昇します。
-
問15.屋外貯蔵所では、第1類の危険物は品名を問わず貯蔵し、又は取り扱うことができない。
正解:○(正しい)
解説:屋外貯蔵所で貯蔵し又は取り扱うことができるのは、第2類の硫黄・硫黄のみを含有するもの・引火性固体(引火点0℃以上)と、第4類の第1石油類(引火点0℃以上)・アルコール類・第2〜第4石油類・動植物油類に限られる(危険物の規制に関する政令2条7号)。第1類は品名を問わず対象外である。
根拠: 危険物の規制に関する政令 第2条 (出典: e-Gov法令検索)
-
問16.保有空地は、製造所等の周囲に確保する空地で、指定数量の倍数に応じてその幅が定められている。
正解:○(正しい)
解説:保有空地は延焼防止・消火活動のために製造所等の周囲に設ける空地で、幅は危険物の規制に関する政令で定められている。例えば製造所では指定数量の倍数10以下で3m以上、10を超えると5m以上である。屋内貯蔵所のように壁・柱及び床が耐火構造かどうかで幅が変わる施設もあるため、施設の種類ごとに基準を確認する必要がある。
-
問17.過酸化バリウム(BaO2)は水と反応して過酸化水素と水酸化バリウムを生じ、二酸化炭素と反応して炭酸バリウムと酸素を生じる。
正解:○(正しい)
解説:BaO2 + 2H2O → Ba(OH)2 + H2O2、2BaO2 + 2CO2 → 2BaCO3 + O2 の反応を起こし、水・二酸化炭素双方と反応するため貯蔵時は密栓が必須です。
-
問18.試験の結果、第三種酸化性固体に該当した重クロム酸塩類の指定数量は1,000kgで、第1類の区分の中で最も大きい。
正解:○(正しい)
解説:第1類の指定数量は第一種酸化性固体50kg・第二種300kg・第三種1,000kgで、第三種が最も大きい(危険物の規制に関する政令別表第三)。受験参考書では重クロム酸塩類・過マンガン酸塩類を第三種として示すことが多いが、法令上は試験の結果で決まる。
-
問19.硝酸カリウム(硝石)は古来から黒色火薬の主成分(酸化剤)として利用されてきた第1類危険物である。
正解:○(正しい)
解説:硝酸カリウム(KNO3、硝石)は硫黄・木炭とともに黒色火薬の主成分として使われてきた。第1類の硝酸塩類に該当する。受験参考書では品名ごとに代表的な指定数量が載ることがあるが、法令上の第1類の指定数量は品名では決まらず、試験の結果で第一種酸化性固体(50kg)・第二種(300kg)・第三種(1,000kg)に区分される(危険物の規制に関する政令別表第三・同表備考1〜3号)。
-
問20.第1類危険物のうち、過酸化バリウムのようにアルカリ金属の過酸化物以外のものの運搬容器の注意事項は「火気・衝撃注意」「可燃物接触注意」で、「禁水」は含まれない。
正解:○(正しい)
解説:危険物の規制に関する規則44条1項3号イにより、第1類で「禁水」が加わるのはアルカリ金属の過酸化物(又はこれを含有するもの)だけ。過酸化バリウム(アルカリ土類金属の過酸化物)など、その他の第1類は「火気・衝撃注意」「可燃物接触注意」の2つである。
-
問21.よう素酸カリウム・よう素酸ナトリウムは白色〜無色の結晶で、食塩のよう素強化添加物などに利用される第1類危険物である。
正解:○(正しい)
解説:よう素酸塩類は白色〜無色の結晶で、医薬・食塩へのよう素添加・分析試薬等に利用される酸化性固体である。受験参考書では品名ごとに代表的な指定数量が載ることがあるが、法令上の第1類の指定数量は品名では決まらず、試験の結果で第一種酸化性固体(50kg)・第二種(300kg)・第三種(1,000kg)に区分される(危険物の規制に関する政令別表第三・同表備考1〜3号)。
-
問22.三酸化クロム(無水クロム酸、CrO3)は暗赤紫色の結晶で、強酸化剤として有機物と接触すると発火することがある。
正解:○(正しい)
解説:三酸化クロム(CrO3)は暗赤色〜暗赤紫色の潮解性結晶で、強い酸化作用をもち、アルコール等の有機物と接触すると発火・爆発の危険があります。
-
問23.過酸化ナトリウムは二酸化炭素と反応して炭酸ナトリウムと酸素を発生するため、潜水艦・宇宙船・閉鎖空間の酸素発生剤として利用される。
正解:○(正しい)
解説:2Na2O2 + 2CO2 → 2Na2CO3 + O2 の反応により呼気のCO2を吸収しつつO2を発生するため、閉鎖空間の空気再生剤として実用化されてきました。
-
問24.製造所等を設置する場合、市町村長等の許可を受け完成検査を受けて検査済証の交付を受けた後でなければ使用してはならない。
正解:○(正しい)
解説:消防法第11条により、製造所等の設置許可・完成検査・検査済証交付を経た後でなければ使用開始できません。無許可使用は処罰対象です。
根拠: 消防法 第11条 (出典: e-Gov法令検索)
-
問25.危険物施設の予防規程は、製造所等の所有者等が定め、市町村長等の認可を受ける必要がある。
正解:○(正しい)
解説:予防規程は政令で定める製造所等で所有者等が定め、市町村長等の認可を受ける必要があります(届出ではなく認可制)。変更時も同様に認可が必要です。
-
問26.移動タンク貯蔵所で危険物を移送する者は、移送の開始前に、移動貯蔵タンクの底弁その他の弁、マンホール及び注入口のふた、消火器等の点検を十分に行わなければならない。
正解:○(正しい)
解説:危険物の規制に関する政令30条の2第1号により、移送をする者は移送の開始前に、移動貯蔵タンクの底弁その他の弁、マンホール及び注入口のふた、消火器等の点検を十分に行わなければならない。なお移送中の危険物取扱者は免状を携帯しなければならず(消防法16条の2第3項)、車両への備え付けや写しでは代えられない。
根拠: 危険物の規制に関する政令 第26条 / 消防法 第16条の2 (出典: e-Gov法令検索)
-
問27.第1類危険物の運搬容器には、品名・危険等級・化学名・数量および注意事項を表示しなければならない。
正解:○(正しい)
解説:運搬容器の外部には、危険物の品名・危険等級・化学名、数量、収納する危険物に応じた注意事項を表示しなければならない(危険物の規制に関する政令29条2号、危険物の規制に関する規則44条1項)。表示の欠落は運搬基準違反となる。
-
問28.過塩素酸アンモニウムは可燃性液体に分類される第4類危険物である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。過塩素酸アンモニウムは酸化性固体で、第1類の過塩素酸塩類に分類される。受験参考書では品名ごとに代表的な指定数量が載ることがあるが、法令上の第1類の指定数量は品名では決まらず、試験の結果で第一種酸化性固体(50kg)・第二種(300kg)・第三種(1,000kg)に区分される(危険物の規制に関する政令別表第三・同表備考1〜3号)。
-
問29.第1類の危険物は、すべて運搬の基準上の危険等級Ⅰに区分される。
正解:×(誤り)
解説:規則39条の2により、第1類のうち第一種酸化性固体の性状を有するものは危険等級Ⅰ、第二種酸化性固体は危険等級Ⅱ、それ以外(第三種酸化性固体)は危険等級Ⅲである。
-
問30.第1類危険物の指定数量は、第1種10kg・第2種100kg・第3種500kgの3区分である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは第1種50kg・第2種300kg・第3種1000kgです。10kg・100kg・500kgというのは存在しない区分で出題の常套句として注意。
-
問31.硝酸アンモニウムは加熱しても分解せず、爆発の危険性はまったくない安定物質である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。硝酸アンモニウムは加熱で激しく分解(NH4NO3 → N2O + 2H2O や 2NH4NO3 → 2N2 + 4H2O + O2)し、爆発事故の原因となる危険物です。
-
問32.重クロム酸カリウムは加熱しても分解せず、酸素を放出することはない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは重クロム酸カリウムは強酸化剤で、加熱により分解し酸素を放出する性質をもちます。有機物との混触は発火の危険があります。
-
問33.屋外貯蔵所では、第1類危険物のすべての品名を制限なく貯蔵することができる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。屋外貯蔵所で貯蔵できるのは第2類(硫黄・引火性固体)と第4類の一部に限られ、第1類は塩素酸塩類・過塩素酸塩類・無機過酸化物を含めすべて貯蔵できない(危険物の規制に関する政令2条7号)。「制限なくすべて貯蔵可」は誤り。
根拠: 危険物の規制に関する政令 第2条 (出典: e-Gov法令検索)
-
問34.移動タンク貯蔵所による危険物の移送は、無資格者でも運転士が乗っていれば運行できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。移動タンク貯蔵所による危険物の移送は、当該危険物を取り扱うことができる危険物取扱者を乗車させて行わなければならず(消防法16条の2第1項)、その危険物取扱者は移送中、危険物取扱者免状を携帯していなければならない(同条3項)。★条文は「当該危険物を取り扱うことができる危険物取扱者」であり、丙種危険物取扱者も自分が取り扱える品目であれば乗車できる。運転免許だけでは移送できない。
根拠: 消防法 第16条の2 (出典: e-Gov法令検索)
-
問35.塩素酸塩類のみを貯蔵する製造所等には、地が赤色、文字が白色の「火気厳禁」の掲示板を設けなければならない。
正解:×(誤り)
解説:規則18条1項4号で「火気厳禁」の掲示板を設けるのは、第2類の引火性固体、自然発火性物品、第4類及び第5類の危険物である。第1類はアルカリ金属の過酸化物等に「禁水」を設けるだけで、塩素酸塩類には注意事項の掲示板の定めはない。
-
問36.三酸化クロム(無水クロム酸)は還元性が強く、可燃物と接触しても安定である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは三酸化クロム(CrO3)は強い酸化剤で、エタノール等の有機物と接触すると発火することがある危険な酸化性固体です。
-
問37.過マンガン酸カリウムは濃硫酸を加えても反応せず、何の危険性もない安定物質である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは過マンガン酸カリウムに濃硫酸を加えると無水過マンガン酸(Mn2O7)が生じ、これは爆発性で発火・爆発の危険があります。
-
問38.過塩素酸塩類の指定数量は1,000kgで、第3種酸化性固体に分類される。
正解:×(誤り)
解説:誤り。受験参考書では品名ごとに代表的な指定数量が載ることがあるが、法令上の第1類の指定数量は品名では決まらず、試験の結果で第一種酸化性固体(50kg)・第二種(300kg)・第三種(1,000kg)に区分される(危険物の規制に関する政令別表第三・同表備考1〜3号)。過塩素酸塩類は参考書では第一種(50kg)として示されることが多い。
-
問39.第1類危険物は酸化性液体に分類される危険物である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは第1類は「酸化性固体」です。酸化性液体は第6類危険物(硝酸・過酸化水素・過塩素酸等)に分類されます。
-
問40.危険物の運搬容器に表示する注意事項として、第1類は「火気厳禁」のみで足りる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。第1類の運搬容器の注意事項は「火気・衝撃注意」「可燃物接触注意」。アルカリ金属の過酸化物(又はこれを含有するもの)に限り、さらに「禁水」が加わる(危険物の規制に関する規則44条1項3号イ)。「火気厳禁」は第4類・第5類、第2類の引火性固体、第3類の自然発火性物品などの表示で、第1類には用いない。
-
問41.過酸化ナトリウムによる火災では、四塩化炭素(ハロゲン化物)消火器を使用するのが最適である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは過酸化ナトリウム火災では乾燥砂・膨張ひる石・炭酸水素塩類粉末消火剤を用います。ハロゲン化物消火剤は使用できません。
-
問42.保安距離は、危険物施設の内部に確保する空地で、消火活動のための通路として機能するものである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは保安距離は製造所等と学校・病院・住宅等との間に確保する外部距離で、施設内部の空地である保有空地とは別概念です。
-
問43.亜塩素酸ナトリウムは酸との接触で水素ガスを発生する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは亜塩素酸ナトリウムは酸との接触で有毒な二酸化塩素(ClO2)ガスを発生します。水素ではなく二酸化塩素です。
-
問44.屋内貯蔵所の貯蔵倉庫の床面積は、第1類危険物では消防法令上いっさい制限がない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは屋内貯蔵所の床面積は原則1,000㎡以下と政令で定められており、品名や危険等級により上限が変わります。第1類だけが例外という事実はありません。
-
問45.過酸化バリウムは可燃性物質に該当し、それ自体が燃焼する性質がある。
正解:×(誤り)
解説:誤り。過酸化バリウムは第1類無機過酸化物(酸化性固体)で、それ自体は燃焼せず、他の可燃物の燃焼を助ける性質をもちます。
-
問46.危険物施設の完成検査前検査(基礎・地盤、溶接、水張・水圧)は、すべての製造所等で必ず必要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。完成検査前検査は液体危険物を貯蔵する一定規模以上の屋外タンク貯蔵所等に限定されます。すべての製造所等で必須というのは誤りです。
-
問47.第1類危険物は、すべて水と激しく反応する禁水性物質に該当する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは禁水性なのは無機過酸化物などに限られ、塩素酸塩類・硝酸塩類・過マンガン酸塩類等は水と反応しないため注水消火が有効です。
-
問48.移動タンク貯蔵所の運転は大型自動車免許のみで足り、危険物取扱者の乗車は不要である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。移動タンク貯蔵所による危険物の移送は、当該危険物を取り扱うことができる危険物取扱者を乗車させて行わなければならず(消防法16条の2第1項)、その危険物取扱者は移送中、危険物取扱者免状を携帯していなければならない(同条3項)。★条文は「当該危険物を取り扱うことができる危険物取扱者」であり、丙種危険物取扱者も自分が取り扱える品目であれば乗車できる。大型自動車免許は車両を運転するための資格にすぎず、これだけでは移送できない。
根拠: 消防法 第16条の2 (出典: e-Gov法令検索)
-
問49.過塩素酸カリウムは、塩素酸カリウムよりも分解温度が低く不安定で、より爆発しやすい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは過塩素酸カリウム(分解温度約400℃)の方が塩素酸カリウム(約400℃で分解開始だが約356℃から分解)よりも一般に分解温度・熱安定性が高めです。
-
問50.重クロム酸アンモニウムは無色透明の液体で、加熱すると蒸発するだけで分解しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは重クロム酸アンモニウムは橙赤色の固体結晶で、加熱すると激しく分解して窒素・水蒸気・酸化クロム(緑色)を生じます(火山実験)。
-
問51.第1類危険物を貯蔵する容器は、湿気・水分の出入りを許す開放型容器を使用するのが原則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは第1類は容器を密栓して湿気・水分・酸・可燃物との接触を遮断するのが原則です。特に潮解性物質・無機過酸化物では密閉が必須です。
-
問52.危険物施設保安員は、甲種または乙種危険物取扱者でなければ選任できない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。危険物施設保安員には資格要件は定められておらず、所有者等が指名できます。資格要件があるのは危険物保安監督者(甲種または乙種+6か月以上の実務経験)です。
-
問53.第1類危険物の輸送では、第4類(引火性液体)との混載が常に許可されている。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは第1類は第6類との混載のみ可能で、第2類・第3類・第4類・第5類との混載は禁止です。第1類(酸化剤)と第4類(可燃物)の組合せは特に危険です。
-
問54.過酸化マグネシウム・過酸化カルシウムは水と反応せず安定であり、医薬用途で安全に使用できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは過酸化マグネシウム・過酸化カルシウムも水と緩やかに反応して過酸化水素・酸素を発生し、医薬用途でも酸化剤として作用します。安定とは言えません。
-
問55.運搬の基準で、第1類の危険物のうち第二種酸化性固体の性状を有するものの危険等級はどれか。
- ア.危険等級Ⅰ
- イ.危険等級Ⅱ
- ウ.危険等級Ⅲ
- エ.危険等級の区分の対象外
正解:イ.危険等級Ⅱ
解説:危険物の規制に関する規則39条の2により、第1類のうち第一種酸化性固体は危険等級Ⅰ、第二種酸化性固体は危険等級Ⅱ、それ以外(第三種)は危険等級Ⅲとなる。
-
問56.過塩素酸アンモニウム(NH4ClO4)の用途として最も代表的なものはどれか。
- ア.肥料(窒素源)
- イ.固体ロケット推進薬の酸化剤
- ウ.食品添加物
- エ.金属の防錆剤
正解:イ.固体ロケット推進薬の酸化剤
解説:過塩素酸アンモニウムは強力な酸化剤で、固体ロケットブースター推進薬の酸化剤として大量に消費されます。スペースシャトルSRBにも使用されました。
-
問57.製造所等で過酸化カリウム(アルカリ金属の過酸化物)を貯蔵し、又は取り扱う場合に設ける注意事項の掲示板として、正しいものはどれか。
- ア.地が青色、文字が白色の「禁水」
- イ.地が赤色、文字が白色の「火気厳禁」
- ウ.地が赤色、文字が白色の「火気注意」
- エ.地が白色、文字が黒色の「可燃物接触注意」
正解:ア.地が青色、文字が白色の「禁水」
解説:危険物の規制に関する規則18条1項4号イ・5号により、第1類のうちアルカリ金属の過酸化物(又はこれを含有するもの)を貯蔵し又は取り扱う製造所等には、地を青色・文字を白色とした「禁水」の掲示板を設ける。「火気厳禁」「火気注意」(赤地に白文字)は第2類・第4類・第5類などの掲示板で、「可燃物接触注意」は運搬容器の表示であり掲示板の注意事項ではない。
-
問58.過酸化ナトリウムが関与する火災で、最も避けるべき消火方法はどれか。
- ア.炭酸水素塩類粉末消火剤
- イ.乾燥砂で覆う窒息消火
- ウ.膨張ひる石で覆う窒息消火
- エ.棒状注水による冷却消火
正解:エ.棒状注水による冷却消火
解説:過酸化ナトリウムは水と反応して酸素・熱を発生し火災を拡大させるため、棒状・霧状を問わず注水は厳禁です。乾燥砂・膨張ひる石・炭酸水素塩類粉末消火剤を使用します。
-
問59.固体の危険物を運搬容器に収納するときの収納率として、規則で定められているものはどれか。
- ア.内容積の75%以下
- イ.内容積の80%以下
- ウ.内容積の85%以下
- エ.内容積の95%以下
正解:エ.内容積の95%以下
解説:規則43条の3第1項3号により、固体の危険物は運搬容器の内容積の95%以下の収納率で収納する。第1類はすべて固体なので、この基準による。
-
問60.過マンガン酸カリウム(KMnO4)の性状記述として誤っているものはどれか。
- ア.暗紫色の結晶である
- イ.無色透明の液体である
- ウ.水溶液は赤紫色を呈する
- エ.強酸化剤として漂白・殺菌に用いられる
正解:イ.無色透明の液体である
解説:過マンガン酸カリウムは暗紫色〜黒紫色の結晶で、無色透明の液体ではありません。水溶液は赤紫色を呈し、強い酸化作用で殺菌・漂白に使われます。
-
問61.第1類危険物の貯蔵方法として誤っているものはどれか。
- ア.直射日光を避けて冷暗所に貯蔵する
- イ.容器を密栓し湿気を遮断する
- ウ.可燃物や有機物と同一場所に貯蔵してよい
- エ.衝撃・摩擦・転倒を避ける
正解:ウ.可燃物や有機物と同一場所に貯蔵してよい
解説:第1類は強酸化剤のため、可燃物・有機物・還元剤との混触は厳禁です。同一場所に貯蔵してはなりません。冷暗所貯蔵・密栓・衝撃摩擦防止は正しい貯蔵方法です。
-
問62.移動タンク貯蔵所による危険物移送の基準として誤っているものはどれか。
- ア.当該危険物を取り扱える危険物取扱者が乗車する
- イ.接地導線等の静電気対策を行う
- ウ.標識を車両に掲示する
- エ.免状は写しを携帯すれば原本は不要である
正解:エ.免状は写しを携帯すれば原本は不要である
解説:移動タンク貯蔵所による危険物の移送は、当該危険物を取り扱うことができる危険物取扱者を乗車させて行わなければならず(消防法16条の2第1項)、その危険物取扱者は移送中、危険物取扱者免状を携帯していなければならない(同条3項)。条文が求めているのは免状そのものであり、写しでは代用できない。標識の掲示や接地導線の使用など、移送の基準は危険物の規制に関する政令26条・27条および危険物の規制に関する規則47条の2以下が定めている。
根拠: 危険物の規制に関する政令 第26条 / 危険物の規制に関する規則 第47条の2 / 消防法 第16条の2 (出典: e-Gov法令検索)
-
問63.過酸化ナトリウム(Na2O2)の性質として誤っているものはどれか。
- ア.水と反応して水素ガスを発生する
- イ.黄白色の粉末である
- ウ.二酸化炭素と反応して酸素を発生する
- エ.水溶液は強塩基性を示す
正解:ア.水と反応して水素ガスを発生する
解説:過酸化ナトリウムは水と反応して水酸化ナトリウム(NaOH)と酸素を発生します。水素ではなく酸素を発生する点が頻出のひっかけです。
-
問64.第1類の危険物の判定で、酸化力の潜在的な危険性を判断するために行う試験はどれか。
- ア.燃焼試験
- イ.小ガス炎着火試験
- ウ.熱分析試験
- エ.引火点測定試験
正解:ア.燃焼試験
解説:政令1条の3により、第1類の酸化力の潜在的な危険性は、標準物質(過塩素酸カリウム)と試験物品をそれぞれ木粉と混ぜた混合物の燃焼時間を比べる燃焼試験(粉粒状以外は大量燃焼試験)で判断する。小ガス炎着火試験は第2類、熱分析試験は第5類、引火点測定は第4類等の試験。
-
問65.第1類危険物の運搬において、混載が認められている類は次のうちどれか。
- ア.第2類(可燃性固体)
- イ.第3類(自然発火性・禁水性物質)
- ウ.第6類(酸化性液体)
- エ.第4類(引火性液体)
正解:ウ.第6類(酸化性液体)
解説:第1類(酸化性固体)と混載可能なのは第6類(酸化性液体)のみです。第2類・第3類・第4類・第5類との混載は危険なため政令で禁止されています。
-
問66.過塩素酸アンモニウム(NH4ClO4)の性質として誤っているものはどれか。
- ア.白色の結晶である
- イ.水によく溶ける
- ウ.衝撃・摩擦・加熱に敏感である
- エ.加熱しても分解しない安定物質である
正解:エ.加熱しても分解しない安定物質である
解説:過塩素酸アンモニウムは加熱すると分解し、塩素・窒素・酸素・水蒸気等を発生します。「加熱しても分解しない」は誤りです。白色結晶・水溶性・衝撃摩擦敏感は正しい性質です。
-
問67.硝酸アンモニウムの取扱いとして誤っているものはどれか。
- ア.油類と同一場所に貯蔵してよい
- イ.容器を密栓し湿気を避ける
- ウ.可燃物との混触を避ける
- エ.加熱・衝撃を避ける
正解:ア.油類と同一場所に貯蔵してよい
解説:硝酸アンモニウムは強酸化剤のため油類等の可燃物との混触は厳禁で、同一場所での貯蔵は絶対に避けます。可燃物混触防止・容器密栓・加熱衝撃回避は正しい取扱基準です。
-
問68.次のうち、危険物保安監督者の選任が必要ない施設はどれか。
- ア.製造所
- イ.移動タンク貯蔵所
- ウ.屋外タンク貯蔵所
- エ.給油取扱所
正解:イ.移動タンク貯蔵所
解説:移動タンク貯蔵所には危険物保安監督者の選任は不要です(代わりに移送時の取扱者乗車義務)。製造所・屋外タンク貯蔵所・給油取扱所は選任が義務付けられています。
-
問69.次のうち、第1類危険物のうち無機過酸化物に該当するものはどれか。
- ア.塩素酸カリウム
- イ.亜塩素酸ナトリウム
- ウ.過酸化ナトリウム
- エ.硝酸カリウム
正解:ウ.過酸化ナトリウム
解説:過酸化ナトリウム(Na2O2)は無機過酸化物に該当します。塩素酸カリウムは塩素酸塩類、亜塩素酸ナトリウムは亜塩素酸塩類、硝酸カリウムは硝酸塩類です。
-
問70.重クロム酸塩類(重クロム酸カリウム等)の性質として誤っているものはどれか。
- ア.橙赤色〜赤色の結晶である
- イ.強い酸化剤として作用する
- ウ.染料・皮革なめし剤等の工業用途がある
- エ.皮膚・粘膜への毒性はまったくない
正解:エ.皮膚・粘膜への毒性はまったくない
解説:重クロム酸塩類は6価クロムを含み、皮膚・粘膜への強い刺激性と発がん性がある毒物です。「毒性はない」は重大な誤りです。橙赤色結晶・酸化剤・工業用途は正しい性質です。
-
問71.第1類の衝撃に対する敏感性を判断する落球式打撃感度試験で、所定の性状を示すとされるのは、試験物品と赤りんとの混合物の爆発する確率がどれだけのときか。
- ア.10%以上
- イ.25%以上
- ウ.50%以上
- エ.75%以上
正解:ウ.50%以上
解説:政令1条の3第5項・第6項・第8項により、粉粒状の物品は標準物質(硝酸カリウム)と赤りんの混合物が50%の確率で爆発する高さから鋼球を落とし、試験物品と赤りんとの混合物の爆発する確率が50%以上であることが衝撃に対する敏感性の性状とされる。粉粒状以外は鉄管試験で判断する。
-
問72.過酸化バリウム(BaO2)の性質として誤っているものはどれか。
- ア.黄色〜灰白色の固体である
- イ.有機酸と接触すると還元される
- ウ.水と反応して過酸化水素を生じる
- エ.無機過酸化物に該当する
正解:イ.有機酸と接触すると還元される
解説:過酸化バリウムは強酸化剤で、有機酸等の有機物と接触すると相手を酸化します。「有機酸と接触すると還元される」は誤りです。黄色〜灰白色固体・無機過酸化物・水と過酸化水素生成は正しい性質です。
-
問73.製造所の保有空地について正しい説明はどれか。
- ア.施設の周囲に、指定数量の倍数にかかわらず幅1m以上確保する空地
- イ.施設の内部に、指定数量の倍数に応じた幅で確保する空地
- ウ.施設の周囲に、指定数量の倍数に応じた幅で確保する空地
- エ.施設の内部に、指定数量の倍数にかかわらず幅1m以上確保する空地
正解:ウ.施設の周囲に、指定数量の倍数に応じた幅で確保する空地
解説:保有空地は、製造所などの周囲に確保しておく空地である。製造所の場合、その幅は指定数量の倍数に応じて定められ、倍数が10以下なら幅3m以上、10を超えるなら幅5m以上の空地を周囲に保有しなければならない。施設の内部に設けるものではなく、倍数にかかわらず一律に1mとするものでもない。なお、防火上有効な隔壁を設けるなどの措置を講じたときは、空地の幅を減らしたり、空地を保有しないことができる場合がある。
根拠: 危険物の規制に関する政令 第9条 (出典: e-Gov法令検索)
-
問74.消防法別表第一第1類の品名「その他のもので政令で定めるもの」として、政令で定められているものはどれか。
- ア.過塩素酸
- イ.次亜塩素酸塩類
- ウ.塩素化けい素化合物
- エ.硝酸グアニジン
正解:イ.次亜塩素酸塩類
解説:政令1条1項により、第1類の政令指定品名は過よう素酸塩類、過よう素酸、クロム・鉛又はよう素の酸化物、亜硝酸塩類、次亜塩素酸塩類、塩素化イソシアヌル酸、ペルオキソ二硫酸塩類、ペルオキソほう酸塩類、炭酸ナトリウム過酸化水素付加物である。過塩素酸は第6類、塩素化けい素化合物は第3類、硝酸グアニジンは第5類。
-
問75.次のうち、危険物施設の警報設備として消防法令に定められていないものはどれか。
- ア.避雷設備
- イ.消防機関に通報する設備
- ウ.拡声装置・非常ベル
- エ.自動火災報知設備
正解:ア.避雷設備
解説:避雷設備は警報設備ではなく、独立した「避雷設備」として政令で定められた別カテゴリの設備です。警報設備は自動火災報知設備・通報設備・拡声装置・非常ベル・消防機関に通報する設備の5種類です。