危険物取扱者 甲種「危険物の性質・火災予防・消火(第4〜6類)」の一問一答
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危険物取扱者 甲種の危険物の性質・火災予防・消火(第4〜6類)に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.第4類危険物(引火性液体)は、特殊引火物・第1石油類・アルコール類・第2石油類・第3石油類・第4石油類・動植物油類の7品名に区分される。
正解:○(正しい)
解説:消防法別表第一で、第4類の品名は特殊引火物・第1石油類・アルコール類・第2石油類・第3石油類・第4石油類・動植物油類の7つ。
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問2.第4類危険物は『可燃性固体』である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。第4類は『引火性液体』。可燃性固体は第2類。
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問3.ニトロセルロースの貯蔵方法として正しいものはどれか。
- ア.水やアルコールで湿らせて貯蔵する
- イ.十分に乾燥させて貯蔵する
- ウ.灯油中に浸して貯蔵する
- エ.二酸化炭素を封入して貯蔵する
正解:ア.水やアルコールで湿らせて貯蔵する
解説:ニトロセルロース(第5類)は乾燥した状態では衝撃・加熱で分解・発火しやすいため、水やアルコールで湿らせた湿綿として貯蔵する。灯油中の保存は金属ナトリウム等(第3類)の方法である。
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問4.特殊引火物(ジエチルエーテル・二硫化炭素・アセトアルデヒド等)は、発火点100℃以下、または引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下の極めて危険な液体である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。特殊引火物は「発火点100℃以下のもの、または引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下のもの」と定義されます。指定数量は50Lで最も少量から規制対象です。
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問5.特殊引火物の指定数量は1,000Lである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。特殊引火物の指定数量は『50L』。最も少量で規制対象(最危険)。1,000Lは第2石油類非水溶性(灯油・軽油)。
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問6.特殊引火物の指定数量として正しいのはどれか。
- ア.100L
- イ.50L
- ウ.200L
- エ.500L
正解:イ.50L
解説:特殊引火物は最危険で指定数量50L。ジエチルエーテル・二硫化炭素・アセトアルデヒド等。最少量から規制対象。
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問7.ジエチルエーテル(C2H5OC2H5)は特殊引火物で、引火点が約-45度と極めて低く、発火点も200度を下回る極めて危険な液体である。
正解:○(正しい)
解説:公的な安全データシートでは引火点-45℃、自然発火温度175℃(資料により160〜180℃)。麻酔剤・有機溶媒に使われ、空気や光に触れると爆発性の過酸化物を生じることがある。
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問8.ガソリンの引火点は20度以上である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ガソリンの引火点は『-40度以下』。常温で容易に引火する第1石油類非水溶性の代表物質。-40度以下は灯油(40度以上)等と区別すべき重要数値。
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問9.アルコール類の指定数量として正しいのはどれか。
- ア.50L
- イ.200L
- ウ.400L
- エ.1,000L
正解:ウ.400L
解説:アルコール類(メタノール・エタノール等)は指定数量400L。水溶性のため通常の第1石油類非水溶性(200L)より多い。
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問10.二硫化炭素(CS2)は特殊引火物で発火点約90度と極めて低く、水より重い特異な液体である。
正解:○(正しい)
解説:比重1.26で水より重い。引火点-30度、発火点約90度。水中保存可能。
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問11.ガソリンは水よりも重い液体である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ガソリン比重0.65〜0.75で『水より軽い』。水面に浮く性質。注水消火で逆効果(油が水面で拡散)。
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問12.灯油・軽油の指定数量として正しいのはどれか(第2石油類非水溶性)。
- ア.50L
- イ.200L
- ウ.2,000L
- エ.1,000L
正解:エ.1,000L
解説:灯油・軽油は第2石油類非水溶性で指定数量1,000L。第2石油類の水溶性(酢酸など)は2,000L(危険物の規制に関する政令別表第三)。
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問13.ガソリンは第1石油類(非水溶性)で引火点-40度以下、燃焼範囲1.4〜7.6%である。
正解:○(正しい)
解説:指定数量200L。自動車燃料の代表。比重0.65〜0.75で水より軽い。蒸気は空気より重く滞留。
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問14.第4類危険物の火災では大量の注水が最善の消火方法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。油は水より軽く水面に浮き燃焼継続。注水で拡散・逆効果。泡・粉末・CO2が基本。
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問15.第4類危険物の火災で最も適切な消火方法はどれか。
- ア.泡・粉末・二酸化炭素などで空気を遮断する窒息消火
- イ.大量の水による冷却
- ウ.酸素供給
- エ.強アルカリ溶液
正解:ア.泡・粉末・二酸化炭素などで空気を遮断する窒息消火
解説:第4類の油類は水に浮いて燃え広がるため注水は不適切。泡・粉末・二酸化炭素などで空気を遮断する窒息消火が基本(政令別表第五)。霧状の水は不適応で、霧状の強化液なら適応する。
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問16.第1石油類のうち、ガソリンとベンゼン・トルエンは非水溶性で指定数量200L、アセトンは水溶性で400Lである。
正解:○(正しい)
解説:水溶性は同類の非水溶性より指定数量が2倍。水溶性の方が水希釈で消火しやすいため。
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問17.二硫化炭素は水より軽い液体である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。二硫化炭素は比重1.26で『水より重い』。これを利用して水中保存することがある。
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問18.アルコール類の火災で使用すべき消火剤はどれか。
- ア.通常の機械泡
- イ.水溶性専用泡(耐アルコール泡)
- ウ.強酸
- エ.水素ガス
正解:イ.水溶性専用泡(耐アルコール泡)
解説:アルコール類は水溶性で通常泡が消失。水溶性専用泡(耐アルコール泡)または粉末・CO2等を使用。
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問19.酢酸は第2石油類の水溶性液体で、純度の高いものは約17℃以下で凝固するため氷酢酸とも呼ばれる。
正解:○(正しい)
解説:酢酸は引火点約39℃で第2石油類(水溶性・指定数量2,000L)に当たる(消防法別表第一 備考第十四号)。融点は約17℃で、寒いと凝固するため純度の高いものは氷酢酸と呼ばれる。
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問20.アルコール類の火災には通常の泡消火剤が有効である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。アルコール類は水溶性で通常泡が消失。『水溶性専用泡(耐アルコール泡)』を使用する。
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問21.二硫化炭素の保存方法として正しいのはどれか。
- ア.アルコール中
- イ.灯油中
- ウ.水中(水面下に沈める)
- エ.高温で保管
正解:ウ.水中(水面下に沈める)
解説:二硫化炭素は比重1.26で水より重く、水と反応しないため水中(水面下)保存可能。発火点約90度と低いため厳重管理。
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問22.第2石油類は灯油・軽油・キシレン等で、引火点21度以上70度未満の液体である。
正解:○(正しい)
解説:灯油約40度、軽油約45度。指定数量1,000L(非水溶性)・2,000L(水溶性)。
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問23.メタノールとエタノールの引火点は両方とも50度以上である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。メタノール11度、エタノール13度で『常温で引火性』。両者とも50度未満。
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問24.第5類危険物の性状として正しいのはどれか。
- ア.酸化性液体
- イ.可燃性固体
- ウ.禁水性
- エ.自己反応性物質(分子内酸素を含み爆発性)
正解:エ.自己反応性物質(分子内酸素を含み爆発性)
解説:第5類は自己反応性物質。分子内に酸素を含み外部酸素なしで急速分解・燃焼。ニトロ化合物・有機過酸化物等。
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問25.第3石油類は重油・クレオソート油・グリセリン等で、引火点70度以上200度未満の液体である。
正解:○(正しい)
解説:重油は燃料用、グリセリンは医薬・食品。指定数量2,000L(非水溶性)・4,000L(水溶性)。
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問26.軽油の引火点は0度以下である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。軽油の引火点は約45度以上。第2石油類で常温では引火しにくいが、加温で引火性を増す。
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問27.第5類危険物の火災で適切な消火方法はどれか。
- ア.大量の水による冷却
- イ.窒息消火(酸素遮断)
- ウ.二酸化炭素消火器
- エ.ハロゲン化物消火剤
正解:ア.大量の水による冷却
解説:第5類は大量の水による冷却消火が基本。分解抑制と冷却で爆発防止。窒息消火は内部酸素源のため効きにくい。
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問28.第4石油類は引火点200度以上250度未満で、潤滑油・可塑剤等が該当する。
正解:○(正しい)
解説:ギヤー油・タービン油等。指定数量6,000L。火災時は流動状態で広範囲拡散。
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問29.第5類危険物は外部酸素の供給がないと一切燃焼できない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。第5類は『自己反応性物質』で分子内酸素含有。外部酸素なしでも急速分解・燃焼可能。窒息消火が効きにくい。
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問30.ニトログリセリンの取扱で最も注意すべき点はどれか。
- ア.長時間の光照射
- イ.衝撃・摩擦・加熱
- ウ.高湿度
- エ.金属容器との接触
正解:イ.衝撃・摩擦・加熱
解説:ニトログリセリンは衝撃・摩擦・加熱に極めて敏感で爆発しやすい。ダイナマイトはケイ藻土吸収で安全化。
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問31.動植物油類(菜種油・大豆油・ヤシ油等)は引火点250度未満の動植物由来油類である。
正解:○(正しい)
解説:指定数量10,000L。乾性油(よう素価130以上)は自然発火の危険あり。
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問32.ニトログリセリンは安定で衝撃・摩擦に強い。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ニトログリセリンは『極めて衝撃・摩擦・加熱に敏感』で爆発しやすい。ダイナマイトはケイ藻土に吸収させて安全化。
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問33.過酸化ベンゾイルの貯蔵・取扱いについて、正しいものはどれか。
- ア.乾燥させた状態にすると、衝撃や摩擦に対して鈍感になる
- イ.水で湿らせた状態にすると、衝撃や摩擦に対して鈍感になる
- ウ.酸や還元剤と混ぜておくと、分解が起こりにくくなる
- エ.金属粉と混ぜておくと、分解が起こりにくくなる
正解:イ.水で湿らせた状態にすると、衝撃や摩擦に対して鈍感になる
解説:過酸化ベンゾイルは加熱・衝撃・摩擦で分解爆発するおそれがあり、乾燥させるほど危険になるため、水で湿らせた状態で取り扱う(試薬には約25%の水で湿らせたものが市販されている)。公的な安全データシートは、金属と接触すると爆発することがあり、酸とは激しく反応し、還元剤とも反応するとしているので、これらと混ぜてはならない。
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問34.第4類危険物の火災では水溶性液体に水溶性専用泡(耐アルコール泡)を使用する。
正解:○(正しい)
解説:通常の泡は水溶性液体で消失。アルコール類・アセトン・酸等は水溶性専用泡を使用。
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問35.過酸化ベンゾイルは安定で乾燥状態で長期保管できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。過酸化ベンゾイルは加熱・衝撃・摩擦で分解爆発するおそれがあり、乾燥させるほど危険になる。水で湿らせた状態で、冷暗所に直射日光を避けて保管する。
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問36.第6類危険物の性状として正しいのはどれか。
- ア.可燃性液体
- イ.自己反応性
- ウ.禁水性
- エ.酸化性液体(自身は燃えない)
正解:エ.酸化性液体(自身は燃えない)
解説:第6類は酸化性液体。自身は燃えないが他の可燃物の燃焼を激しく助ける強酸化剤。過酸化水素・硝酸・ハロゲン間化合物等。
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問37.第4類危険物の火災に対して、霧状の強化液を放射する消火器は適応するが、霧状の水を放射する消火器は適応しない。
正解:○(正しい)
解説:危険物の規制に関する政令 別表第五で、霧状の強化液を放射する消火器は第4類に適応するが、霧状の水を放射する消火器は第4類の欄が空欄(不適応)。油火災では泡・粉末・二酸化炭素なども適応し、注水(棒状の水)は不適切である。
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問38.第5類危険物の火災には水を絶対に使ってはならない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。第5類は大量の水による冷却消火が『基本』。分解抑制で爆発防止。窒息消火は効きにくい。
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問39.第6類の危険物に当たるかどうかを判定する試験で、標準物質として用いられるものはどれか。
- ア.硝酸の90%水溶液
- イ.過酸化水素の36%水溶液
- ウ.発煙硝酸
- エ.過塩素酸の70%水溶液
正解:ア.硝酸の90%水溶液
解説:危政令1条の8で、硝酸の90%水溶液と木粉の混合物の燃焼時間を基準にし、試験物品と木粉の混合物の燃焼時間が等しいか短ければ酸化性液体とされる。参考書では「過酸化水素は36%以上が危険物」と書かれることがあるが、現行の法令に濃度の基準はなく、試験(燃焼時間の比較試験)で判定する。
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問40.ピクリン酸は、金属と反応して爆発性の金属塩をつくることがある。
正解:○(正しい)
解説:ピクリン酸(トリニトロフェノール・第5類のニトロ化合物)は鉄・銅・鉛などの金属と反応して、衝撃に敏感な爆発性の金属塩(ピクリン酸塩)をつくる。このため金属との接触を避けて貯蔵する。
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問41.第6類危険物は『可燃性液体』である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。第6類は『酸化性液体』。自身は燃えないが他の可燃物の燃焼を激しく助ける強酸化剤。
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問42.硝酸が消防法上の第6類危険物に該当する基準として正しいのはどれか。
- ア.硝酸90%水溶液を基準とする燃焼時間の比較で判定する
- イ.比重が1.49以上であるかどうかで判定する
- ウ.水溶液の濃度が60%以上であるかどうかで判定する
- エ.硝酸カリウムを基準とする落球式打撃感度試験で判定する
正解:ア.硝酸90%水溶液を基準とする燃焼時間の比較で判定する
解説:第6類(酸化性液体)に当たるかどうかは、政令で定める試験で判定する。試験物品と木粉の混合物の燃焼時間を測り、硝酸の90%水溶液と木粉の混合物の燃焼時間と等しいか短ければ、第6類の性状を示すとされる(危険物の規制に関する政令1条の8)。硝酸も品名に挙がっているだけでは足りず、この試験の結果で判断する。現行の法令に比重や濃度の数値による線引きはないので、比重や濃度で判定するとする記述は誤り。硝酸カリウムを標準物質とする落球式打撃感度試験は、第1類(酸化性固体)の衝撃に対する敏感性を判断する試験である。
根拠: 危険物の規制に関する政令 第1条_8 / 危険物の規制に関する政令 第1条_3 / 消防法 別表第一 第六類(過塩素酸・過酸化水素・硝酸 等)・別表第一 備考二十(酸化性液体=政令で定める試験において政令で定める性状を示す液体)。比重・濃度の数値による定めは無い (出典: e-Gov法令検索)
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問43.ニトログリセリン(C3H5N3O9)は第5類で爆薬の原料として使用される極めて衝撃に敏感な物質である。
正解:○(正しい)
解説:ダイナマイトの主成分。摩擦・衝撃・加熱で爆発。医薬(狭心症治療薬)にも極微量使用。
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問44.過酸化水素は濃度3%以下から危険物に該当する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。過酸化水素の水溶液が第6類に当たるかは、濃度の数値ではなく、硝酸の90%水溶液を標準とする燃焼時間の比較試験で判定する(危政令1条の8)。参考書では「36%以上」と書かれることがあるが、現行の法令に「何%から」という線引きはない。
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問45.メタノールの引火点として最も近いものはどれか。
- ア.-40度以下
- イ.40〜50度
- ウ.11度
- エ.100度以上
正解:ウ.11度
解説:メタノール引火点は約11度。エタノール13度と近い。共に常温で引火性。指定数量400L(アルコール類)。
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問46.過酸化ベンゾイル(C14H10O4)は第5類有機過酸化物で衝撃・摩擦・加熱で分解爆発する。
正解:○(正しい)
解説:プラスチックの重合開始剤などに使われる。公的な安全データシートは避けるべき条件を加熱・衝撃・摩擦とし、100℃前後で分解し、それ以上に加熱すると爆発することがあるとしている。
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問47.硝酸は濃度50%以上から危険物に該当する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。硝酸が第6類に当たるかは、硝酸の90%水溶液を標準とする燃焼時間の比較試験で判定する(危政令1条の8)。参考書では「比重1.49以上」と書かれることがあるが、現行の法令に濃度・比重の基準はない。
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問48.ガソリン蒸気の空気との比重として正しいのはどれか。
- ア.0.5(軽い)
- イ.1.0(同じ)
- ウ.10以上
- エ.3〜4(重い)
正解:エ.3〜4(重い)
解説:ガソリン蒸気の比重は空気の3〜4倍重く、地面・床面に滞留。低所の着火源(モーター・暖房)に接触で発火危険。
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問49.TNT(トリニトロトルエン)は第5類のニトロ化合物で代表的な軍用爆薬である。
正解:○(正しい)
解説:比較的安定だが起爆装置で爆発。融点80度。軍事用・採掘用に利用。
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問50.ハロゲン間化合物は水と反応せず安全に保管できる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ハロゲン間化合物は水と『激しく反応』して有毒なハロゲン化水素を発生。乾燥保管必須。
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問51.動植物油類の自然発火に関する正しい説明はどれか。
- ア.よう素価の大きい乾性油ほど、ぼろ布等に染み込むと自然発火しやすい
- イ.よう素価の小さい不乾性油ほど、ぼろ布等に染み込むと自然発火しやすい
- ウ.ぼろ布等に染み込んだ動植物油類は、水に触れると発熱して発火しやすい
- エ.よう素価に関係なく、どの動植物油類も同じ程度に自然発火しやすい
正解:ア.よう素価の大きい乾性油ほど、ぼろ布等に染み込むと自然発火しやすい
解説:動植物油類の自然発火は、油に含まれる不飽和脂肪酸が空気中の酸素と反応して発熱し、その熱がたまって起こる。不飽和結合が多いほど酸化しやすい。よう素価は油脂100gが吸収するよう素のグラム数で不飽和度の大きさを表すので、よう素価130以上の乾性油(あまに油など)ほど自然発火しやすく、半乾性油、不乾性油の順に起こりにくくなる。ぼろ布等に染み込むと空気に触れる面積が大きくなり危険が増す。動植物油類は水と反応して発熱する性質はなく、油の付いた布を水に浸しておくことは防止策の一つである。
根拠: 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)「真夏の“油”断が火を招く!〜高温環境で起こりやすくなる油の発火事故〜」(2025年7月8日) 「油の自然発火はどうして起こるのか?」(不飽和脂肪酸の酸化発熱、布類に浸みると酸化しやすい、不飽和結合を多く持つほど発火に至りやすい)・「気を付けるポイント」(油分が付着した布類を水に浸さずに放置しない) / コトバンク「ヨウ素価」(改訂新版 世界大百科事典・化学辞典 第2版) 語義の解説 / 消防法(昭和二十三年法律第百八十六号) 第2条 (出典: e-Gov法令検索)
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問52.第5類危険物の火災では大量の水による冷却消火が基本である。
正解:○(正しい)
解説:分解抑制と冷却で爆発防止。空気を遮断しても自己分解するため窒息消火は効きにくい。
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問53.ガソリン蒸気は空気より軽く上方に拡散する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ガソリン蒸気は比重3〜4で空気より『重く』下方に滞留。低所での着火源(モーター・暖房)に注意。
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問54.ハロゲン間化合物(三フッ化臭素等)の火災で適切な消火剤はどれか。
- ア.水
- イ.乾燥砂・粉末
- ウ.泡消火剤
- エ.アルコール
正解:イ.乾燥砂・粉末
解説:ハロゲン間化合物は水と激しく反応して有毒なハロゲン化水素発生。乾燥砂・粉末消火剤を使用。
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問55.第6類危険物は『酸化性液体』で、過酸化水素・硝酸・発煙硝酸・ハロゲン間化合物等が該当する。
正解:○(正しい)
解説:強い酸化作用と腐食性。可燃物との接触で発火・爆発の危険性。指定数量300kg。
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問56.二硫化炭素は引火点が-30度、発火点が約500度と高温で安定である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。二硫化炭素の発火点は『約90度』と極めて低い。蒸気管・蒸気バルブの熱でも自然発火の危険性。
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問57.第4類危険物の貯蔵で最も重要な対策はどれか。
- ア.温度を高く保つ
- イ.酸素濃度を高める
- ウ.蒸気漏洩防止と換気・着火源排除
- エ.可燃物と一緒に保管
正解:ウ.蒸気漏洩防止と換気・着火源排除
解説:蒸気漏洩防止・換気・着火源排除が基本。容器密栓・温度管理・静電気対策・電気スパーク防止等の総合対策。
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問58.消防法上の酸化性液体とは、液体であって、酸化力の潜在的な危険性を判断するための政令で定める試験において、政令で定める性状を示すものをいう。
正解:○(正しい)
解説:消防法別表第一 備考第二十号の定義。試験は硝酸の90%水溶液を標準とする燃焼時間の比較試験である(危政令1条の8)。参考書では「過酸化水素は36%以上」「硝酸は比重1.49以上」が危険物と書かれることがあるが、現行の法令に濃度・比重の基準はなく、試験(燃焼時間の比較試験)で判定する。
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問59.TNT(トリニトロトルエン)は液体である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。TNTは『固体』。融点80度の結晶性物質。安定だが起爆装置で爆発。第5類ニトロ化合物。
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問60.ジエチルエーテルの長期保管時の注意点として正しいのはどれか。
- ア.容器内の液面を水で覆って保管する
- イ.容器に通気口を設けて蒸気を逃がす
- ウ.安定剤を除いた状態で保管する
- エ.過酸化物の生成を定期的に確かめる
正解:エ.過酸化物の生成を定期的に確かめる
解説:ジエチルエーテルは光や空気に触れると爆発性の過酸化物を生じることがあるため、容器を密閉して冷暗所に貯蔵し、長期保管では過酸化物の有無を定期的に確かめる。貯蔵は安定剤を加えた状態で行う(職場のあんぜんサイト モデルSDS)。比重約0.71で水より軽く、二硫化炭素のように水を張って液面を覆うことはできない。
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問61.硝酸(HNO3)は第6類で濃度86%以上が危険物に該当する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。硝酸が第6類に当たるかは燃焼時間の比較試験で判定する(危政令1条の8)。参考書では「比重1.49以上」と書かれることがあるが、現行の法令に濃度・比重の基準はない。
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問62.動植物油類は引火点が低く常温で容易に引火する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。動植物油類は一気圧で引火点が250℃未満のものと定義され(消防法別表第一備考17号)、一般に引火点は高く、常温で容易に引火するものではない。ただし乾性油はぼろ布などに染み込むと自然発火のおそれがある。
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問63.TNT(トリニトロトルエン)の性状として正しいのはどれか。
- ア.固体・融点80度・第5類ニトロ化合物
- イ.液体・水溶性
- ウ.気体・有毒
- エ.液体・水より重い
正解:ア.固体・融点80度・第5類ニトロ化合物
解説:TNTは固体・融点80度の結晶性物質。比較的安定だが起爆装置で爆発。第5類ニトロ化合物の代表例。軍用・採掘用爆薬。
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問64.ハロゲン間化合物(三フッ化臭素・五フッ化臭素等)は第6類で水と反応して有毒なハロゲン化水素を発生する。
正解:○(正しい)
解説:BrF3、ClF3等。腐食性・刺激性極めて高い。水・有機物との接触禁忌。
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問65.乾性油(よう素価130以上)は自然発火しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。乾性油(亜麻仁油・桐油等よう素価130以上)はぼろ布等に染み込み酸化発熱→自然発火の危険性。
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問66.発煙硝酸について、正しいものはどれか。
- ア.濃硫酸に三酸化硫黄を溶かし込んだもの
- イ.濃硝酸に三酸化硫黄を溶かし込んだもの
- ウ.濃硝酸に二酸化窒素を溶かし込んだもの
- エ.濃硝酸に過酸化水素を溶かし込んだもの
正解:ウ.濃硝酸に二酸化窒素を溶かし込んだもの
解説:発煙硝酸は、二酸化窒素を多量に含む濃硝酸で、赤褐色の液体であり、空気中で赤褐色の二酸化窒素の煙を出す。酸化力がきわめて強い。濃硫酸に三酸化硫黄を吸収させたものは発煙硫酸で、三酸化硫黄の白煙を出す別の物質である。濃硝酸に三酸化硫黄や過酸化水素を加えたものは、発煙硝酸とは呼ばない。発煙硝酸も硝酸なので、消防法別表第一の第6類(品名:硝酸)の危険物に当たる。「発煙+硝酸=二酸化窒素」「発煙+硫酸=三酸化硫黄」と組で覚えるとよい。
根拠: コトバンク「発煙硝酸」 デジタル大辞泉:二酸化窒素を多量に含む濃硝酸。常温で二酸化窒素の赤褐色の煙を出す。酸化力がきわめて強い/日本国語大辞典:赤褐色透明な液体 / コトバンク「発煙硫酸」 デジタル大辞泉:濃硫酸に多量の三酸化硫黄を吸収させたもの。常温で三酸化硫黄の白煙を出す / 消防法(昭和二十三年法律第百八十六号) 第別表第一 (出典: e-Gov法令検索)
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問67.第4類のうちガソリン蒸気は空気より約3〜4倍重く、低所に滞留しやすい。
正解:○(正しい)
解説:比重3〜4。地面・床面に滞留しモーター・暖房等の着火源に接触で発火危険。
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問68.第6類危険物は可燃物との混合・接触で安定化する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。第6類は強酸化剤で『可燃物・有機物との混合・接触で発火・爆発』の危険性。隔離保管が必須。
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問69.第4類危険物の貯蔵では蒸気の漏洩防止と換気が重要である。
正解:○(正しい)
解説:蒸気滞留→着火源接触→引火の連鎖を断つため。容器密栓・換気・温度管理が基本。
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問70.過酸化水素は冷暗所で密栓保管する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。過酸化水素は分解して酸素を発生し容器の内圧が上がるため、密栓せず通気のための穴のある栓をして、冷暗所に保管する。
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問71.メタノール(CH3OH、メチルアルコール)は引火点11度、燃焼範囲6.0〜36%の水溶性液体である。
正解:○(正しい)
解説:指定数量400L。工業用・燃料添加剤。中毒性が強く視神経障害のリスク。
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問72.第5類の有機過酸化物は他類より安全で衝撃に強い。
正解:×(誤り)
解説:誤り。有機過酸化物(過酸化ベンゾイル・MEKペルオキシド等)は衝撃・摩擦・加熱で分解爆発の危険性高い。
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問73.第6類危険物の火災では水・粉末・乾燥砂を使用するが、ハロゲン間化合物では水使用不可である。
正解:○(正しい)
解説:ハロゲン間化合物は水と激しく反応するため乾燥砂等で消火。他の第6類は冷却注水可能。
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問74.特殊引火物のジエチルエーテルは長期保管で過酸化物を生成しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。ジエチルエーテルは空気酸化で爆発性過酸化物を生成。定期的に過酸化物の有無を確認し、含む場合は還元剤で除去。
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問75.過酸化水素は熱・光・触媒(金属・酸化物)で分解しやすく、容器の通気弁付き保管が必要である。
正解:○(正しい)
解説:2H2O2→2H2O+O2↑で分解。発生酸素圧で容器破裂の危険。通気弁付き容器で安全管理。