一級建築士(学科)「施工」の一問一答
📖 一級建築士(学科)「施工」の全75問と解説(一覧)
一級建築士(学科)の施工に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.ネットワーク工程表におけるクリティカルパスとは、作業の最早開始時刻と最遅開始時刻が一致し、トータルフロート(余裕時間)がゼロとなる経路をいい、この経路上の作業が遅延すると全体工期が延びる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。クリティカルパスはトータルフロートが0の最長経路で、ここに位置する作業が遅れると工期全体が直接延伸します。工程管理ではこの経路を重点監視し、所要日数短縮や進捗確保の主対象とします。
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問2.バーチャート工程表は各作業を横棒で表す工程表であり、作業相互の関連性や工期に影響する重要作業(クリティカルパス)、各作業の余裕日数を定量的に把握できる点で、ネットワーク工程表より優れている。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、バーチャートは作成・読解が容易で出来高把握に適する一方、作業相互の依存関係・クリティカルパス・フロートの定量把握はできません。これらを明示できるのはネットワーク工程表であり、優劣を逆にした記述です。
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問3.ネットワーク工程表のトータルフロートは、その作業を最早開始時刻で始め後続を最遅で進める場合に許容される余裕であり、フリーフロートは後続作業の最早開始時刻に影響を与えずに使える余裕で、常にトータルフロート以上の値となる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。フリーフロートはトータルフロートの一部であり、常にトータルフロート以下(フリーフロート≦トータルフロート)です。フリーフロートを使い切っても後続作業の最早開始に影響しませんが、トータルフロートを超える余裕は存在しません。
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問4.出来高累計曲線(Sカーブ)は工事の予定出来高と実績出来高を累計して描く曲線で、許容範囲を示すバナナ曲線(上方・下方限界曲線)の間に実績曲線が収まるよう進捗を管理する手法である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。Sカーブは工事初期と終期は出来高が緩やかで中期に急増するためS字を描きます。上方・下方の許容限界を示すバナナ曲線内に実績が収まるよう管理し、逸脱時は工程是正を図ります。
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問5.工程と原価の関係において、間接費は一般に工期を長くするほど減少し、直接費は工期を短くするほど減少するため、施工速度を速めて工期を短縮するほど工事の総原価は単調に減少する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、直接費は工期短縮(突貫)で増加し、間接費は工期長期化で増加します。総費用は両者の和が最小となる最適工期で最小となり、工期短縮ほど総原価が単調減少するわけではありません。
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問6.施工計画の立案にあたっては、建築主の要求品質を満たすことを最優先とし、施工方法は過去の慣行に従うことが望ましく、新工法や新技術の採用は工程・原価のリスクを増すため原則として避けるべきである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、施工計画では品質・工程・原価・安全・環境を総合的に検討し、慣行に固執せず複数案を比較して最適案を選定します。新工法も合理性があれば積極採用が望ましく、慣行墨守を原則とする記述は適切ではありません。
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問7.品質管理におけるPDCAサイクルは、計画(Plan)・実施(Do)・検査(Check)・処置(Action)を繰り返して品質の維持・向上を図る考え方であり、Actionでは不適合の是正と再発防止策を講じる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。PDCAは計画→実施→確認→処置を循環させ継続的改善を行う管理手法です。Action段階で原因を究明し是正・予防処置を標準化することで、同種不具合の再発を防ぎ品質を高位安定させます。
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問8.ヒストグラムは時系列に沿ったデータの変化を折れ線で表すグラフであり、データのばらつきの分布形状や規格値との関係を把握するのに用いられる代表的なQC七つ道具である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、ヒストグラムはデータを区間に分けて度数を柱状に表す分布図で、ばらつきの形状や規格との関係把握に用います。時系列変化を折れ線で表すのは管理図(または折れ線グラフ)であり、ヒストグラムではありません。
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問9.パレート図は不良や欠点を現象別に層別し、発生件数の少ない項目から順に棒グラフで並べる図であり、結果に影響する要因の因果関係を体系的に整理して原因を究明することを主目的とする。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、パレート図は件数の多い順に棒グラフを並べ累積曲線を重ね、重点管理項目を見出す図です。要因の因果関係を体系的に整理し原因究明するのは特性要因図であり、並び順と目的を取り違えた記述です。
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問10.コンクリートの受入れ検査では、スランプ、空気量、塩化物量、圧縮強度等を確認するが、これらの試験用供試体採取や検査の責任は工事監理者にあり、施工者は試料採取に立ち会う必要はない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、レディーミクストコンクリートの受入れ検査は施工者の責任で行い、スランプ・空気量・塩化物量・強度試験用供試体採取等を施工者が実施します。工事監理者は確認・立会いを行う立場であり、責任主体を取り違えた記述です。
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問11.労働安全衛生法に基づき、つり足場・張出し足場または高さ5m以上の構造の足場の組立て・解体・変更の作業を行う場合は、足場の組立て等作業主任者を選任しなければならない。
正解:○(正しい)
解説:正しい。つり足場・張出し足場・高さ5m以上の足場の組立て等作業では、技能講習修了者から足場の組立て等作業主任者を選任します。作業主任者は作業方法の決定・直接指揮・器具点検・保護具使用状況の監視を行います。
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問12.型枠支保工の組立て等作業主任者は、支保工の高さにかかわらず型枠支保工の組立て・解体作業がある場合に選任が必要であり、敷角の補強やコンクリート打設時の異常の有無の点検等を指揮する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。型枠支保工の組立て等作業主任者は高さ要件なく当該作業がある場合に選任が必要です。材料の欠点有無の点検、組立図に基づく作業の直接指揮、支柱・はり・敷角の異常監視等を担います。
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問13.高さが2m以上の作業床の端や開口部等で墜落の危険がある箇所には囲い・手すり・覆い等を設けるが、これらの設置が困難な場合は安全帯(墜落制止用器具)を使用させる等の措置を講じる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。労働安全衛生規則により高さ2m以上の墜落危険箇所には囲い・手すり・覆い等を設けます。設置が著しく困難または作業上やむを得ない場合は、防網の設置や墜落制止用器具の使用等の代替措置を講じます。
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問14.墜落制止用器具については、墜落時の身体への負担が小さい胴ベルト型(一本つり)の使用が原則であり、フルハーネス型は墜落時に内臓を圧迫する危険があるため、その使用範囲は法令上厳しく制限されている。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、墜落制止用器具は原則フルハーネス型を使用し、6.75m(建設業では実務上5m)を超える高さでは必須です。内臓圧迫等の危険から使用範囲が制限されるのは胴ベルト型であり、両者の関係が逆です。
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問15.山留め支保工において、地盤の掘削が深くなり土圧が大きい場合に用いる地盤アンカー工法は、山留め壁背面の安定した地盤にアンカー体を定着させて引張力を負担させる工法で、敷地外への根入れや切ばりが不要となる利点がある。
正解:○(正しい)
解説:正しい。地盤アンカー工法は背面地盤にアンカーを定着し山留め壁を支持するため、切ばりが不要となり掘削作業の支障が少なく作業効率が高まります。ただし敷地外地盤への定着には所有者の承諾等が必要です。
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問16.ヒービングは、砂質地盤で地下水位が高い場合に掘削底面に上向きの浸透流が生じ、砂粒子が湧き上がって地盤が支持力を失う現象であり、軟弱な粘性土地盤では発生しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、設問は盤ぶくれ(ボイリング)に近い記述で、砂粒子が湧き上がる現象はボイリングです。ヒービングは軟弱な粘性土地盤で背面土の重量により掘削底面が押し上げられ膨れ上がる現象であり、説明が取り違えられています。
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問17.場所打ちコンクリート杭のアースドリル工法では、鋼製ケーシングチューブを揺動圧入して孔壁を保護するため安定液を一切用いず、コンクリートはトレミー管を使わずホッパーから自由落下させて打設するのが原則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、アースドリル工法は回転バケットで掘削し安定液(ベントナイト泥水等)で孔壁を保護します。ケーシング圧入で安定液不要なのはオールケーシング工法であり、打設は分離防止のためトレミー管を用います。
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問18.既製コンクリート杭の埋込み工法のうちプレボーリング根固め工法では、アースオーガーで所定深度まで掘削し、根固め液および杭周固定液を注入した後、杭を建込んで支持地盤に定着させる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。プレボーリング根固め工法はオーガーで先行掘削し、孔底にセメントミルク系根固め液、孔周に杭周固定液を注入後、既製杭を圧入・自沈させ定着します。低騒音・低振動で市街地に適した工法です。
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問19.鉄筋の継手のうちガス圧接継手は、鉄筋端面を突き合わせて圧力を加えながら酸素・アセチレン炎で加熱し、接合部を膨らませて一体化する継手で、ふくらみの直径は鉄筋径の1.4倍以上を標準とする。
正解:○(正しい)
解説:正しい。ガス圧接は端面同士を密着加圧しながら加熱し原子間結合させる継手です。圧接部のふくらみ直径は径の1.4倍以上、長さは1.1倍以上、軸心のずれは径の1/5以下等が品質基準として定められています。
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問20.鉄筋の重ね継手の長さは、コンクリートの設計基準強度が高いほど、また鉄筋径が太いほど長くする必要があり、一般にフックの有無や鉄筋種類(SD295・SD345等)によっても規定値が異なる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、重ね継手長さはコンクリート強度が高いほど付着力が増すため短くできます。鉄筋径が太いほど、また鉄筋強度が高いほど長くなり、フックの有無でも変わりますが、強度が高いほど長くするとした点が誤りです。
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問21.鉄筋のかぶり厚さは、耐久性・耐火性・付着力の確保のために設けるもので、設計かぶり厚さは構造体に必要な最小かぶり厚さに施工誤差を見込んだ値とし、最小かぶり厚さより小さく設定してはならない。
正解:○(正しい)
解説:正しい。最小かぶり厚さは耐久性等から定まる必要値で、設計かぶり厚さはこれに施工誤差(一般に10mm程度)を加算した値とします。施工管理ではスペーサーで設計かぶり厚さを確保し、最小値を下回らないようにします。
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問22.型枠の存置期間において、スラブ下・梁下の支保工は鉛直荷重を支えないため最も早期に取り外してよく、柱・壁・梁側面のせき板は最後まで存置しなければならないのが原則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、柱・壁・梁側面のせき板は比較的早期に取り外せますが、荷重を支えるスラブ下・梁下の支保工は所定強度に達するまで存置します。存置期間の長短を逆にした記述で、早期解体は崩壊等の原因となります。
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問23.コンクリートのスランプは大きいほど施工性(ワーカビリティー)が向上し材料分離も生じにくくなるため、ポンプ圧送性を高める目的でスランプは可能な限り大きく設定することが望ましい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、スランプを大きくすると流動性は増しますが、単位水量増加により乾燥収縮・ひび割れ・材料分離・ブリーディングが助長され強度・耐久性が低下します。所要のワーカビリティーが得られる範囲でできるだけ小さくします。
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問24.コンクリートの打込みにおいて、打重ね時間間隔の限度は外気温が高いほど短くする必要があり、コールドジョイントの防止のため、先に打ち込んだ層が固まり始める前に次の層を打ち重ねて締め固める。
正解:○(正しい)
解説:正しい。打重ね時間間隔は外気温25℃以上で約2.0時間、25℃未満で約2.5時間以内が目安です。これを超えると先行層が硬化し始め一体化せずコールドジョイント(不連続な打継ぎ目)が生じ、漏水・劣化の原因となります。
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問25.コンクリートの養生では、打込み後一定期間は乾燥・振動・急激な温度変化から保護し湿潤状態を保つことが重要で、湿潤養生期間は早強ポルトランドセメントより普通ポルトランドセメントの方を短くしてよい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、湿潤養生期間は水和反応の速い早強ポルトランドセメントの方が短く、普通ポルトランドセメントは長くなります。混合セメント(高炉・フライアッシュ等)はさらに長い養生が必要で、説明が逆になっています。
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問26.暑中コンクリートは凝結が遅く水分の蒸発も緩やかになるため、通常の常温時より長い時間をかけて施工してよく、練混ぜから打込み終了までの許容時間は通常の120分より延長して150分以内を標準とする。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、暑中コンクリートは高温で凝結が速く水分蒸発も激しいため、練混ぜから打込み完了までを通常の120分より短い90分以内とします。許容時間を延長してよいとした記述は逆であり、誤りです。
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問27.鉄骨工事の建方において、建入れ直しは建方の進行とともに小区画ごとに行うのが望ましく、建物全体の鉄骨を組み立て終えてから一括して建入れ直しを行うと修正が困難になるため避ける。
正解:○(正しい)
解説:正しい。建入れ直しは倒れ・ねじれを修正する作業で、全体を組み終えてからでは累積誤差や拘束で修正が困難です。建方の進捗に合わせ小ブロックごとにワイヤやターンバックル等で逐次修正するのが原則です。
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問28.高力ボルト摩擦接合では、ボルトの締付けはナットを回転させて行い、本締めはトルクコントロール法やナット回転法で行うが、締付け後の検査でナット回転量や共回り・軸回りの有無を確認する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。高力ボルトは一次締め・マーキング後に本締めを行い、トルシア形ではピンテール破断、ナット回転法では所定回転量を確認します。検査ではマークのずれで共回り・軸回り・回転不足を判定します。
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問29.鉄骨の溶接において、被覆アーク溶接の際に開先内や溶接部に湿気・油・錆等があると、ブローホールやピット等の溶接欠陥の原因となるため、溶接前に開先面を清掃・乾燥させる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。開先面の水分・油・錆・スラグ等は溶融金属中にガスや不純物を巻き込み、ブローホール・ピット・割れ等の欠陥を招きます。溶接前の清掃・乾燥、低温時の予熱等で健全な溶接金属を確保します。
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問30.鉄骨溶接部の検査に用いる超音波探傷試験(UT)は、溶接部内部の欠陥(割れ・融合不良・ブローホール等)を検出できる非破壊検査であり、表面に開口した割れの検出には浸透探傷試験や磁粉探傷試験が適する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。超音波探傷試験は内部欠陥の検出に有効な非破壊検査です。表面の微細な割れには浸透探傷試験(PT)、強磁性体表面・表層欠陥には磁粉探傷試験(MT)が適し、検査目的に応じて手法を選定します。
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問31.メンブレン防水のうちアスファルト防水熱工法は、溶融したアスファルトでルーフィングを多層に張り重ねる工法で、施工に際しアスファルト溶融釜を用い、立上り部や入隅・出隅は増張りを行う。
正解:○(正しい)
解説:正しい。アスファルト防水熱工法は溶融アスファルトでルーフィング類を積層する信頼性の高い防水です。応力集中する立上り・入隅・出隅・配管廻りは増張り(増し張り)で補強し、防水層の連続性と耐久性を確保します。
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問32.シーリング工事において、ワーキングジョイント(ムーブメントの大きい目地)の目地構成は、目地底に接着させる三面接着とし、ボンドブレーカーやバックアップ材は省略するのが原則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、ワーキングジョイントは二面接着とし、目地底への接着を絶縁するためボンドブレーカーやバックアップ材を用います。三面接着はムーブメントでシーリング材に過大な応力が生じ破断・剥離を招くため不適です。
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問33.セメントモルタル塗りにおいて、下塗り・中塗り・上塗りの各層は富調合(セメント分が多い配合)から貧調合(セメント分が少ない配合)へと、上の層ほど富調合とすることでひび割れを防止する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、モルタル塗りは下層ほど富調合、上層ほど貧調合とします。下塗りを強く上塗りを弱くすることで収縮ひび割れや剥離を防ぎます。上の層ほど富調合とする記述は逆であり、誤りです。
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問34.外壁タイル張りの密着張り(ヴィブラート工法)は、タイル裏面にのみ張付けモルタルを塗り、下地には一切モルタルを塗らずタイルを手で軽く押さえるだけで張り付ける工法で、振動工具は使用しない。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、密着張りは下地に張付けモルタルを塗り、専用の振動工具(ヴィブラート)でタイルを振動圧着して張ります。振動を用いずタイル裏のみに塗るとした記述は工法の要点を取り違えており、誤りです。
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問35.塗装工事において、下地の含水率が高い状態で塗装を行うと、塗膜のふくれ・はがれ・白化等の欠陥を生じやすいため、コンクリート・モルタル下地は十分に乾燥させてから塗装する。
正解:○(正しい)
解説:正しい。下地の水分は塗膜と下地の付着を阻害し、ふくれ・はがれ・しみ・白化等の原因となります。コンクリート・モルタル・木部等は所定の含水率以下まで乾燥させ、適切な気象条件下で塗装します。
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問36.鉄筋コンクリート造建築物の解体工事において、地上からのブレーカーや圧砕機による解体は、上階から下階へ向かって順次解体し、解体する床・梁等の部材を適切に撤去しながら作業を進める。
正解:○(正しい)
解説:正しい。RC造の解体は上階から下階へ向かい、各階の床・梁・柱・壁を計画的に圧砕・撤去します。下階や中間階を先行して抜くと不安定化・倒壊の危険があり、構造の安定を保ちながら逐次解体するのが原則です。
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問37.建築数量積算において、鉄筋コンクリート部材の鉄筋とコンクリートが重複する部分について、鉄筋・型枠の体積をコンクリート体積から原則として控除して数量を算出する。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、建築数量積算基準では鉄筋および小規模な欠込み等が占めるコンクリート体積は原則として控除しません。一定面積以上の開口部等は控除しますが、鉄筋体積を一律控除するという記述は適切ではありません。
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問38.請負契約において、公共工事標準請負契約約款では、受注者は工事目的物および工事材料を設計図書に基づき施工する義務を負い、現場代理人・主任技術者または監理技術者を定めて発注者に通知することとされている。
正解:○(正しい)
解説:正しい。公共工事標準請負契約約款では、受注者が現場代理人および主任技術者・監理技術者・専門技術者を定め書面で発注者に通知します。これらの者の権限・職務範囲も約款および建設業法に基づき定められます。
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問39.ネットワーク工程表において、ある作業の所要日数を短縮する日数短縮(クラッシング)を検討する際、最初に短縮の対象とすべき作業はどれか。
- ア.フリーフロートが最大の作業
- イ.トータルフロートが最大の作業
- ウ.クリティカルパス上の作業
- エ.最早開始時刻が最も遅い作業
正解:ウ.クリティカルパス上の作業
解説:工期短縮はクリティカルパス上の作業を短縮しなければ全体工期は縮みません。非クリティカルパス上の作業を短縮してもフロートが増えるだけで効果がなく、まずクリティカルパス上で短縮費用が最小の作業から検討します。
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問40.工程表のうち、作業間の前後関係や相互の関連性を矢線とイベントで明確に表現でき、クリティカルパスや各作業の余裕日数(フロート)の算出に最も適しているものはどれか。
- ア.バーチャート工程表
- イ.出来高累計曲線
- ウ.ガントチャート工程表
- エ.ネットワーク工程表
正解:エ.ネットワーク工程表
解説:ネットワーク工程表は作業を矢線、結合点をイベントで表し、作業の依存関係・クリティカルパス・各種フロートを定量的に把握できます。バーチャートやガントチャートは進捗把握に優れますが関連性表現は苦手です。
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問41.施工計画における仮設計画のうち、共通仮設に分類されるものとして最も適当なものはどれか。
- ア.現場事務所・仮囲い
- イ.型枠支保工
- ウ.外部足場
- エ.山留め支保工
正解:ア.現場事務所・仮囲い
解説:共通仮設は工事全体に共通して必要な仮設で、現場事務所・仮囲い・仮設電気/給排水・揚重設備等が該当します。型枠支保工・足場・山留め支保工は特定の直接工事に伴う直接仮設(工種別仮設)に分類されます。
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問42.QC七つ道具のうち、二つの対になったデータの相関関係を点の散らばり方で把握するために用いる図はどれか。
- ア.ヒストグラム
- イ.散布図
- ウ.管理図
- エ.特性要因図
正解:イ.散布図
解説:散布図は対応する2変数を縦軸・横軸にとり点を打って相関の有無・強弱を判断します。特性要因図は原因と結果の関係整理、管理図は工程の安定状態の監視、ヒストグラムは分布形状の把握に用います。
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問43.品質管理における特性要因図(フィッシュボーンチャート)の主たる目的として、最も適当なものはどれか。
- ア.データのばらつき分布の把握
- イ.不良項目の重点順位の決定
- ウ.結果に影響する要因の体系的な整理・原因究明
- エ.工程が管理状態にあるかの監視
正解:ウ.結果に影響する要因の体系的な整理・原因究明
解説:特性要因図は結果(特性)に影響を与える要因を魚の骨状に体系的に整理し、不具合の原因究明や要因の洗い出しに用います。不良の重点項目の特定はパレート図、分布把握はヒストグラムの役割です。
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問44.レディーミクストコンクリートの受入れ検査で確認する塩化物含有量の規定値として、一般に許容される塩化物イオン量の上限値(原則)はどれか。
- ア.0.60kg/m3以下
- イ.3.00kg/m3以下
- ウ.1.20kg/m3以下
- エ.0.30kg/m3以下
正解:エ.0.30kg/m3以下
解説:コンクリート中の塩化物イオン量は鉄筋腐食を防ぐため原則0.30kg/m3以下とします。塩分過多は鉄筋を錆びさせ膨張により被りを押し割る塩害を招くため、受入れ時に必ず確認すべき重要項目です。
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問45.労働安全衛生法に基づく作業主任者の選任が必要な作業として、最も適当でないものはどれか。
- ア.内装の石こうボード張り作業
- イ.型枠支保工の組立て作業
- ウ.高さ2m以上の地山の掘削作業
- エ.建築物の鉄骨の組立て作業
正解:ア.内装の石こうボード張り作業
解説:型枠支保工の組立て等・地山の掘削(高さ2m以上)・建築物等の鉄骨の組立て等は作業主任者の選任が必要です。一般的な内装ボード張り作業は作業主任者の選任対象作業に含まれず、これが適当でない選択肢です。
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問46.土工事における掘削底面の安定に関する現象のうち、砂質地盤で地下水の上向き浸透流により砂が湧き上がり、地盤が支持力を失う現象を何というか。
- ア.盤ぶくれ
- イ.ボイリング
- ウ.パイピング
- エ.ヒービング
正解:イ.ボイリング
解説:ボイリングは砂質地盤で掘削底面に上向き浸透流が生じ、砂粒子が水とともに沸騰したように噴き上がる現象です。ヒービングは粘性土の盤の押し上げ、パイピングは局所的な水みち形成、盤ぶくれは被圧水による底面膨れです。
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問47.山留め壁のうち、止水性に優れ軟弱地盤や地下水位の高い地盤の掘削に適し、ソイルセメント柱列の中に芯材(H形鋼等)を建て込む工法はどれか。
- ア.鋼矢板壁
- イ.親杭横矢板壁
- ウ.ソイルセメント柱列壁
- エ.場所打ち鉄筋コンクリート地中連続壁
正解:ウ.ソイルセメント柱列壁
解説:ソイルセメント柱列壁(SMW等)は原位置土とセメントミルクを撹拌混合した柱列に芯材を挿入する工法で、止水性が高く軟弱地盤に適します。親杭横矢板は止水性がなく、地下連続壁は剛性が高い別工法です。
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問48.場所打ちコンクリート杭工法のうち、孔壁保護に安定液を用いず鋼製ケーシングチューブを揺動・回転圧入しながらハンマーグラブで掘削する工法はどれか。
- ア.アースドリル工法
- イ.深礎工法
- ウ.リバースサーキュレーション工法
- エ.オールケーシング工法
正解:エ.オールケーシング工法
解説:オールケーシング工法はケーシングチューブを圧入して孔壁を保護しハンマーグラブで掘削するため安定液が不要で、孔壁崩壊の心配が少ない工法です。アースドリル・リバース・BHは安定液や泥水で孔壁を保護します。
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問49.鉄筋のガス圧接継手の品質基準として、圧接部のふくらみの直径の標準として最も適当なものはどれか。
- ア.鉄筋径の1.4倍以上
- イ.鉄筋径の1.0倍以上
- ウ.鉄筋径の2.0倍以上
- エ.鉄筋径の0.7倍以上
正解:ア.鉄筋径の1.4倍以上
解説:ガス圧接部のふくらみの直径は鉄筋径の1.4倍以上、長さは1.1倍以上が標準です。ふくらみが過小だと加熱・加圧不足、軸心のずれが径の1/5を超えると不良で、これらは外観検査・抜取り試験で確認します。
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問50.鉄筋工事におけるスペーサーの主たる役割として、最も適当なものはどれか。
- ア.鉄筋の配筋本数の決定
- イ.所定のかぶり厚さの確保
- ウ.コンクリートの締固め促進
- エ.鉄筋の継手部の補強
正解:イ.所定のかぶり厚さの確保
解説:スペーサーは型枠やせき板と鉄筋の間隔を保ち、所定のかぶり厚さを確保するために用います。継手の補強や配筋本数の決定とは無関係で、かぶり不足による耐久性・耐火性低下や鉄筋腐食を防ぐ重要部材です。
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問51.型枠支保工に用いるパイプサポートを支柱として用いる場合の規定として、最も適当なものはどれか。
- ア.継手はボルト1本で固定すればよい
- イ.パイプサポートは何本でも自由に継いでよい
- ウ.パイプサポートは3本以上継いで用いてはならない
- エ.高さに関係なく水平つなぎは不要である
正解:ウ.パイプサポートは3本以上継いで用いてはならない
解説:労働安全衛生規則により、パイプサポートを支柱とする場合は3本以上継いで用いてはならず、継ぐ場合は4以上のボルトまたは専用金具で固定し、高さ3.5mを超える場合は水平つなぎを2方向に設けます。
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問52.コンクリートの調合において、単位水量を大きくした場合に一般に生じる影響として、最も適当でないものはどれか。
- ア.乾燥収縮が大きくなる
- イ.圧縮強度が低下する
- ウ.ブリーディングが増加する
- エ.耐久性が向上する
正解:エ.耐久性が向上する
解説:単位水量を大きくすると乾燥収縮・ひび割れ・ブリーディングが増大し、強度・耐久性・水密性が低下します。流動性(スランプ)は大きくなる一方、品質は悪化します。耐久性が向上するという記述が適当でありません。
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問53.コンクリートの打込み・締固めにおける棒形振動機(内部振動機)の使用方法として、最も適当なものはどれか。
- ア.鉛直に挿入し下層に約10cm差し込む
- イ.斜めに挿入しコンクリートを横移動させる
- ウ.一箇所で長時間振動を続ける
- エ.急速に引き抜いて作業効率を上げる
正解:ア.鉛直に挿入し下層に約10cm差し込む
解説:内部振動機は鉛直に挿入し、下層に約10cm挿入して一体化を図り、振動完了後はゆっくり引き抜いて穴を残しません。横移動の手段や長時間一箇所での振動は材料分離を招くため不適切です。
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問54.コンクリートの打継ぎに関する記述のうち、最も適当なものはどれか。
- ア.打継ぎ面は乾燥させてから打ち継ぐ
- イ.梁・スラブの鉛直打継ぎはスパン中央付近とする
- ウ.打継ぎ面のレイタンスは除去せず打ち継ぐ
- エ.梁の鉛直打継ぎは支点(端部)に設ける
正解:イ.梁・スラブの鉛直打継ぎはスパン中央付近とする
解説:梁・スラブの鉛直打継ぎ位置はせん断力の小さいスパン中央付近とするのが原則です。打継ぎ面はレイタンスを除去し清掃・湿潤後に打ち継ぎます。柱・壁の水平打継ぎはスラブ上端や梁下等に設けます。
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問55.寒中コンクリートの施工に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- ア.初期凍害を受けても強度は回復する
- イ.打込み温度は低いほど望ましい
- ウ.養生中は所定強度まで凍結させないよう保温する
- エ.空気量は通常より少なくする
正解:ウ.養生中は所定強度まで凍結させないよう保温する
解説:寒中コンクリートは初期凍害防止のため打込み時のコンクリート温度を確保し、養生中は所定強度を得るまで5℃以上等に保ち凍結させません。AE剤等で適切な空気量を確保し、急激な乾燥・温度低下を防ぎます。
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問56.マスコンクリートにおける温度ひび割れを抑制する対策として、最も適当でないものはどれか。
- ア.低発熱型セメントを使用する
- イ.打込み温度を低く管理する
- ウ.パイプクーリングを行う
- エ.単位セメント量を増やす
正解:エ.単位セメント量を増やす
解説:マスコンクリートは水和熱による内外温度差でひび割れが生じます。低発熱型セメントの使用・単位セメント量の低減・パイプクーリング等が有効です。単位セメント量を増やすと発熱が増大しひび割れを助長するため適当でありません。
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問57.鉄骨工事の溶接欠陥のうち、溶接ビードの止端部や溶接金属と母材の境界に生じる溝状のへこみで、応力集中による疲労破壊の起点となりやすい欠陥はどれか。
- ア.アンダーカット
- イ.オーバーラップ
- ウ.ブローホール
- エ.ピット
正解:ア.アンダーカット
解説:アンダーカットは溶接ビード止端に生じる溝状のへこみで、断面欠損と応力集中により疲労破壊の起点となります。オーバーラップは余盛りの覆いかぶさり、ブローホールは内部気孔、ピットは表面の小孔です。
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問58.鉄骨工事の高力ボルト摩擦接合における摩擦面の処理として、すべり係数0.45以上を確保するために最も適当なものはどれか。
- ア.鏡面に研磨した面とする
- イ.ブラスト処理または赤錆を発生させた面とする
- ウ.油を塗って滑りやすくした面とする
- エ.防錆塗料を塗布した面とする
正解:イ.ブラスト処理または赤錆を発生させた面とする
解説:摩擦面はブラスト処理または自然発生の赤錆で粗面とし、すべり係数0.45以上を確保します。塗装・油・浮き錆・黒皮(ミルスケール)は摩擦係数を低下させるため除去または所定の処理を行う必要があります。
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問59.鉄骨の建方精度の管理に関し、建入れ直しの主たる目的として最も適当なものはどれか。
- ア.溶接ビードの外観を整える
- イ.ボルトの締付けトルクを調整する
- ウ.柱の倒れ・建物の傾きを精度内に修正する
- エ.塗装の膜厚を均一にする
正解:ウ.柱の倒れ・建物の傾きを精度内に修正する
解説:建入れ直しは鉄骨建方時に生じた柱の倒れ・ねじれ・建物の傾き等を所定の精度内に修正する作業です。溶接後の冷却収縮や継手の隙間調整とは目的が異なり、構造体の鉛直・水平精度の確保が主眼です。
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問60.アスファルト防水工事の施工に関する記述として、最も適当でないものはどれか。
- ア.立上り・入隅・出隅は増張りで補強する
- イ.施工前にプライマーを塗布する
- ウ.下地は十分に乾燥させてから施工する
- エ.アスファルトは溶融温度に上限を設けず高温で使用する
正解:エ.アスファルトは溶融温度に上限を設けず高温で使用する
解説:立上り・出隅・入隅・配管廻り等の応力集中部は増張りで補強します。アスファルトの溶融温度は揮発・劣化を防ぐため上限が定められ、過度の高温は不適です。下地は乾燥させ、プライマーを塗布してから施工します。
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問61.シーリング工事における目地のムーブメントへの追従性を考慮した目地構成として、ワーキングジョイントに採用すべきものはどれか。
- ア.ボンドブレーカー等を用いた二面接着
- イ.目地底にも接着させる三面接着
- ウ.プライマーを塗布しない無接着
- エ.目地幅を可能な限り狭くする一面接着
正解:ア.ボンドブレーカー等を用いた二面接着
解説:ワーキングジョイントはムーブメントが大きいため、目地底に絶縁材(ボンドブレーカーまたはバックアップ材)を入れた二面接着とします。三面接着では伸縮時にシーリング材が拘束され破断・剥離を起こします。
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問62.外壁の張り石工事における乾式工法の特徴として、最も適当なものはどれか。
- ア.石材と躯体を全面密着させる
- イ.ファスナーで石を取り付け地震時の変形に追従しやすい
- ウ.白華(エフロレッセンス)が生じやすい
- エ.裏込めモルタルで全面接着する
正解:イ.ファスナーで石を取り付け地震時の変形に追従しやすい
解説:乾式工法はファスナー(金物)で石材を躯体に取り付ける工法で、地震時の躯体変形に追従しやすく白華(エフロレッセンス)が生じにくい利点があります。湿式工法は裏込めモルタルを用いるため白華や剥落のリスクがあります。
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問63.金属屋根工事における長尺金属板(折板)葺きの特徴として、最も適当なものはどれか。
- ア.勾配を全く設けなくても排水できる
- イ.小規模住宅専用で大スパンには使えない
- ウ.断面を折り曲げて剛性を高め大スパンに適する
- エ.温度伸縮を考慮する必要がない
正解:ウ.断面を折り曲げて剛性を高め大スパンに適する
解説:折板葺きは断面を山形に折り曲げて剛性を高めた長尺金属板を用い、大スパンの工場・倉庫等の屋根に適します。タイトフレームに固定し、温度変化による伸縮を考慮した取付けや勾配・水密処理が求められます。
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問64.建具・ガラス工事におけるグレイジングチャンネル構法・グレイジングガスケット構法に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- ア.必ず裏込めモルタルを充填する湿式構法である
- イ.風圧・地震時の変位を全く許容しない構法である
- ウ.ガラスのかかり代は考慮しなくてよい
- エ.ガラス周辺にガスケットをはめ込む乾式構法である
正解:エ.ガラス周辺にガスケットをはめ込む乾式構法である
解説:グレイジングチャンネル構法はガラス周辺にチャンネル(ガスケット)をはめ込んでサッシに納める乾式構法で、シーリングが不要または簡易です。地震や風圧によるガラスの変位・かかり代を確保し破損を防ぎます。
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問65.塗装工事における素地ごしらえ(下地調整)の目的として、最も適当でないものはどれか。
- ア.塗膜の付着力を意図的に弱める
- イ.錆・油・汚れを除去する
- ウ.下地の不陸を調整する
- エ.吸込みを止め塗膜を均一にする
正解:ア.塗膜の付着力を意図的に弱める
解説:素地ごしらえは汚れ・錆・油の除去、不陸調整、吸込み止め等により塗膜の付着性・仕上がりを高める作業です。塗膜の付着力低下を招くことは目的に反するため、付着力を弱めるとした記述が適当でありません。
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問66.内装工事における床のビニル床シート張りに関する記述として、最も適当なものはどれか。
- ア.継目処理は行わず突き付けのみとする
- イ.施工前にシートを広げ室温になじませる
- ウ.接着剤塗布後すぐに圧着しオープンタイムは不要
- エ.下地が湿潤なまま直ちに張り付ける
正解:イ.施工前にシートを広げ室温になじませる
解説:ビニル床シートは下地の含水率・平滑性を確認し、施工前に巻きぐせをとるため広げて室温になじませます。接着剤のオープンタイム確保後に圧着し、継目は熱溶接等で処理します。湿潤下地への直貼りは不具合の原因です。
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問67.改修工事における外壁タイルの浮きの調査方法として、最も一般的に用いられるものはどれか。
- ア.スランプ試験
- イ.シュミットハンマーによる圧縮強度試験
- ウ.打診棒による打診調査
- エ.塩化物量試験
正解:ウ.打診棒による打診調査
解説:タイルの浮きは打診棒(テストハンマー)で叩いた打診音の差で調査するのが一般的です。赤外線サーモグラフィ法も用いられます。コア抜き引張試験は付着強度の確認、目視のみでは浮きの定量把握は困難です。
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問68.建築数量積算基準において、コンクリート数量の算出にあたり原則として控除しない(コンクリート体積から差し引かない)ものはどれか。
- ア.一定規模以上の窓開口部
- イ.大きなダクト貫通孔
- ウ.一定規模以上の出入口開口部
- エ.鉄筋が占める体積
正解:エ.鉄筋が占める体積
解説:建築数量積算基準では、鉄筋および小さな欠込み・面取り等が占める体積は原則として控除しません。一方、一定規模以上の窓・出入口等の開口部やダクト用の大きな貫通孔等は控除して数量を算出します。
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問69.請負契約に関する記述のうち、公共工事標準請負契約約款に照らして最も適当なものはどれか。
- ア.現場代理人は工事現場の運営・取締りを行う受注者の代理人である
- イ.現場代理人は発注者が任命する監督職員である
- ウ.現場代理人は工事監理を行う設計者である
- エ.現場代理人の設置は任意で通知も不要である
正解:ア.現場代理人は工事現場の運営・取締りを行う受注者の代理人である
解説:現場代理人は請負契約の的確な履行を確保するため工事現場の運営・取締りを行う受注者の代理人で、原則現場に常駐します。約款上、現場代理人・主任技術者等は兼務が認められる場合があり、その権限・職務は約款と建設業法で定められます。
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問70.建築工事における工事監理に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- ア.資材の発注・調達を行う業務である
- イ.設計図書と照合し設計図書どおり施工されているか確認する
- ウ.工事の予算管理のみを行う業務である
- エ.施工者が行う日々の施工管理と同一の業務である
正解:イ.設計図書と照合し設計図書どおり施工されているか確認する
解説:工事監理は工事を設計図書と照合し、設計図書のとおりに実施されているかを確認する建築士の業務です。施工そのものの管理(施工管理)は施工者の業務であり、両者は主体も目的も異なる別個の業務です。
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問71.足場に関する労働安全衛生規則の規定として、最も適当なものはどれか。
- ア.墜落防止の手すりは設けなくてよい
- イ.作業床に大きな隙間を設けてよい
- ウ.高さ2m以上の作業床は幅40cm以上とし隙間は3cm以下とする
- エ.作業床の幅は20cmあれば十分である
正解:ウ.高さ2m以上の作業床は幅40cm以上とし隙間は3cm以下とする
解説:高さ2m以上の作業床は床材間の隙間3cm以下、幅40cm以上等が規定され、墜落防止のため手すり(高さ85cm以上)・中桟等を設けます。作業床に隙間を設けてよい、手すり不要等の記述は規定に反します。
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問72.施工計画における揚重計画で、タワークレーンの設置・運用にあたり最も留意すべき事項として適当なものはどれか。
- ア.強風時でも作業を継続してよい
- イ.周辺の制限高さは考慮しなくてよい
- ウ.揚重能力は考慮せず最大荷重を吊ってよい
- エ.定格荷重と作業半径の関係を踏まえ揚重能力を確認する
正解:エ.定格荷重と作業半径の関係を踏まえ揚重能力を確認する
解説:タワークレーンは定格荷重と作業半径の関係(揚重能力曲線)を踏まえ、最大揚重物・揚重位置・地組み計画を検討します。強風時の作業中止基準や近隣・上空制限への配慮も必要で、能力を無視した計画は危険です。
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問73.解体工事に関する法令上の留意事項として、最も適当なものはどれか。
- ア.特定建設資材の分別解体・再資源化が義務付けられる
- イ.解体で生じた廃材は分別せず一括処分してよい
- ウ.石綿(アスベスト)の事前調査は不要である
- エ.騒音・振動・粉じんへの配慮は不要である
正解:ア.特定建設資材の分別解体・再資源化が義務付けられる
解説:一定規模以上の解体工事では建設リサイクル法に基づき特定建設資材(コンクリート・木材・アスファルト等)の分別解体と再資源化が義務付けられ、事前届出が必要です。粉じん・騒音・振動対策や石綿の事前調査も求められます。
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問74.品質管理における検査のうち、母集団から一部を抜き取って試験し合否を判定する抜取検査が、全数検査に比べて有利となる場合として最も適当なものはどれか。
- ア.不良率を必ずゼロと保証したい場合
- イ.破壊検査となる場合や対象が多量の場合
- ウ.検査対象が少量で全数検査が容易な場合
- エ.一つの不良も許されない重大な安全項目の場合
正解:イ.破壊検査となる場合や対象が多量の場合
解説:抜取検査は破壊検査となる場合や検査対象が多量で全数検査が経済的・時間的に困難な場合に有利です。一つでも不良が許されない重大な安全項目や検査が容易な少量品は全数検査が適し、抜取検査は不向きです。
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問75.建築積算における歩掛(ぶがかり)の説明として、最も適当なものはどれか。
- ア.工事の数量を集計した設計図書である
- イ.契約金額の上限を定めた予定価格である
- ウ.単位数量当たりに必要な労務・材料等の標準所要量である
- エ.工事の完成期日を定めた工程表である
正解:ウ.単位数量当たりに必要な労務・材料等の標準所要量である
解説:歩掛とは、ある単位数量の工事を完成させるのに必要な労務・材料・機械等の標準的な所要量を表したもので、数量に歩掛を乗じて所要資源量や工事費を算出します。設計図書そのものや契約金額の上限を指す語ではありません。