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一級建築士(学科)「計画」の一問一答

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📖 一級建築士(学科)「計画」の全75問と解説(一覧)

一級建築士(学科)の計画に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.事務所ビルのレンタブル比(収益部分床面積/延べ面積)は、高いほど執務環境が良好になるため、共用部・設備スペースを最小化し95%以上を目標とするのが望ましい。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。レンタブル比は延べ面積基準で65〜75%程度が経済的目安で、過大にするとコア・廊下・設備が圧迫され機能性・快適性が低下します。高いほど良いわけではなく、執務環境とのバランスが重要です。

  2. 問2.事務所ビルの基準階において、片側コア(偏心コア)方式は、コアを建物の片側に寄せるため大空間の無柱執務室が確保しやすいが、高層化すると耐震上の偏心が問題となりやすい。

    正解:○(正しい)

    解説:片側コアは執務空間の自由度が高い反面、コア(剛性要素)が偏在するため偏心率が大きくなり、高層では捩れ振動が生じやすくなります。超高層ではセンターコアやダブルコアが採用されます。

  3. 問3.集合住宅のコモンアクセスは、各住戸の動線を完全に分離・独立させて居住者同士が一切接触しないようにし、プライバシーを最優先に確保することを目的とした配置計画である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。コモンアクセスは住戸への動線を共用の中庭・路地状空間に集め、居住者同士の接触機会を増やしてコミュニティ形成を促す手法です。接触を一切なくす目的という記述は逆で、むしろ交流を意図します。

  4. 問4.ボイド型(中廊下型)の超高層集合住宅では、中央のボイド(吹抜け)に煙突効果が生じないため、火災時の煙の上昇・伝播に対する防災上の配慮は特に不要である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ボイド型は中央吹抜けに共用廊下を面して通風・採光を改善する形式ですが、ボイドには煙突効果が生じやすく、火災時の煙の急速な上昇・伝播対策が防災計画上きわめて重要となります。

  5. 問5.コーポラティブハウスは、入居希望者が組合を結成して企画・設計段階から参加し、各自の要望を反映した住戸をつくる方式で、分譲マンションより居住者の自由度が高い。

    正解:○(正しい)

    解説:コーポラティブハウスは入居予定者が事業主体となり、設計者と協働して自由設計の住戸を実現する方式です。合意形成に時間を要しますが、コミュニティ意識が高く長期的な居住安定が期待されます。

  6. 問6.スケルトン・インフィル住宅は、構造躯体(スケルトン)と内装・設備(インフィル)を一体不可分に設計し、改修時には躯体ごと更新することを前提とした方式である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。スケルトン・インフィルは躯体(長寿命)と内装・設備(短寿命)を分離し、インフィルのみを更新可能とする方式です。躯体を残したまま間取り変更でき、建物の長寿命化に寄与します。

  7. 問7.学校のオープンスクール計画では、教室と廊下の間仕切りを廃して多目的スペースと一体化し、多様な学習形態に対応できるが、教室ごとの音環境の確保には配慮が必要である。

    正解:○(正しい)

    解説:オープンスクールは固定的な教室壁をなくしオープンスペースと連続させ、習熟度別・少人数等の多様な学習を可能にします。一方で音の相互干渉が生じやすく、吸音・配置上の遮音計画が課題です。

  8. 問8.学校運営方式のうち教科教室型は、各教科専用の教室を設け生徒が時間割に応じて移動する方式で、ホームルームや生徒の所持品を置く場(ホームベース)の確保が計画上重要となる。

    正解:○(正しい)

    解説:教科教室型は教科ごとに専用教室を設備充実させ生徒が移動する方式で、主に中学・高校で採用されます。移動が前提のため、所属学級の拠点となるホームベースやロッカー計画が必要です。

  9. 問9.病院の病棟計画における看護単位は、効率を高めるため一般病棟で1看護単位あたり120〜150床程度を標準とし、ナースステーションは病棟の端部に集約配置するのが原則である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。一般病棟の1看護単位は概ね40〜50床が目安で、120〜150床は過大です。ナースステーションは病棟中央に置き各病室への到達距離を均等・短縮するのが効率的で、端部集約は動線が伸びるため不適当です。

  10. 問10.病院の手術部は、清潔度を保つため一般病棟や外来から独立した区画とし、清潔動線と不潔動線を交差させない計画とすることが原則である。

    正解:○(正しい)

    解説:手術部は院内感染防止のため清浄度の高い独立ゾーンとし、清潔(術者・滅菌材料)と不潔(使用済器材・廃棄物)の動線分離が原則です。前室・更衣を介したゾーニングで清浄度を段階管理します。

  11. 問11.図書館の開架式は、利用者が書架から直接資料を選び取れる方式で、閉架式に比べ単位面積あたりの収蔵能力は高いが、利用者の検索の自由度は低い。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。開架式は利用者が自由に資料を手に取れ検索の自由度が高い反面、書架間隔を広げる必要があり収蔵密度は閉架式より低くなります。閉架式は密集書架で収蔵効率が高い方式です。

  12. 問12.図書館のキャレル(個人閲覧席)は、利用者が集中して学習・調査できるよう間仕切りで区画した個室的な閲覧席で、研究図書館や大学図書館で多く採用される。

    正解:○(正しい)

    解説:キャレルは三方を仕切った個人用閲覧ブースで、長時間の研究・読書に適します。大学・専門図書館で重視され、可動間仕切りや電源・照明を備えた高機能型も普及しています。

  13. 問13.劇場の舞台形式のうちプロセニアム形式は、観客が舞台を四方から取り囲んで鑑賞する形式で、袖やフライ等の舞台機構を用いた背景転換ができないことが最大の特徴である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。四方から囲むのはアリーナ形式の説明です。プロセニアム形式は額縁状の開口を介して観客が一方向から鑑賞する形式で、袖・フライ等の舞台機構を隠して背景転換ができ、オペラ等の大規模演目に適します。

  14. 問14.劇場のアリーナ形式(中央舞台形式)は、客席が舞台を四方から囲む形式で、観客と演者の一体感が高い反面、背景装置の設置や演者の死角処理が難しい。

    正解:○(正しい)

    解説:アリーナ形式は舞台を客席が四方から囲むため臨場感・一体感に優れますが、大道具の背景装置が使えず、どの方向からも見られるため演者の死角処理・演出・照明の制約が大きくなります。

  15. 問15.美術館の展示室における自然採光のうち頂光(トップライト)方式は、直射日光を直接室内に取り込んでも資料の退色は生じないため、紫外線対策や遮蔽処理は不要である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。頂光(天窓採光)は壁面照度を均等にしやすい利点がありますが、直射日光や紫外線は資料の退色・劣化を招くため、ルーバー・拡散材・調光等による遮蔽・コントロールが不可欠です。

  16. 問16.商業施設のショッピングセンターにおけるマグネット(核店舗)は、集客力の高い大型店を配置して回遊性を高める要素であり、通常は施設の出入口付近にまとめて集中配置する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。マグネット(核店舗)は来客を引きつけ回遊を促すため、敷地の両端や各階の奥など分散配置するのが原則です。集中配置すると人の流れが偏り、中間のテナント前を通らなくなります。

  17. 問17.住宅の食寝分離は、限られた住空間において食事の場と就寝の場を別室化する考え方で、日本の戦後の住宅計画における近代化の基本概念の一つである。

    正解:○(正しい)

    解説:食寝分離は西山夘三らが提唱した近代住宅計画の基本概念で、衛生・生活合理化の観点から食事室と寝室を分離します。さらに就寝分離(夫婦・子の寝室分離)へと発展しました。

  18. 問18.事務所のオフィスレイアウトにおけるフリーアドレス方式は、全社員に専用の固定席を割り当てる方式であり、在席率が常に100%に近い業態でこそ最も省スペース効果を発揮する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。フリーアドレスは固定席を設けず空席を共用する方式です。外出・在宅が多く在席率の低い業態で座席数を実人数より減らせるのが利点で、固定席割当や在席率100%の前提という記述は誤りです。

  19. 問19.高齢者・障害者配慮において、車椅子使用者が回転(180度方向転換)するために必要な床のスペースは、一般に直径1,500mm程度の円が確保できることが目安とされる。

    正解:○(正しい)

    解説:車椅子の360度回転には直径1,500mm程度の空間が必要とされ、トイレ・エレベーター内・廊下の交差部などで確保します。バリアフリー法の建築設計標準でも同様の寸法が示されています。

  20. 問20.車椅子使用者に配慮した傾斜路(スロープ)の勾配は、急なほど距離が短く便利なため、屋内・屋外とも1/4以下であれば自走で安全に昇降できるとされている。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。1/4は急すぎて自走は困難・危険です。バリアフリー設計標準では車椅子用スロープ勾配を屋内1/12以下、屋外1/15以下とし、長い場合は途中に水平な踊り場を設けるのが望ましいとされます。

  21. 問21.ユニバーサルデザインは、特定の障害者だけを対象とした特別な配慮を後付けで施す考え方であり、バリアフリーを高度化した障害者専用設計を指す。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ユニバーサルデザインは年齢・能力・障害の有無を問わず、はじめからできるだけ多くの人が利用できるよう設計する思想です。特定者専用ではなく汎用性・公平性を重視します。

  22. 問22.階段の手すりは、片側のみの場合は降りるときの利き手側に設けるのが望ましく、高齢者配慮では両側に連続した手すりを設けることが推奨される。

    正解:○(正しい)

    解説:手すりは握りやすく連続させることが基本で、高齢者・障害者配慮では両側に連続して設置することが望ましいとされます。やむを得ず片側のみの場合は、降り方向で利き手側になるよう配慮するのが原則です。

  23. 問23.都市計画における地区計画は、地区の特性に応じて建築物の用途・形態・公共施設の配置等を一体的に定める制度で、建築確認の対象となる条例化が可能である。

    正解:○(正しい)

    解説:地区計画は都市計画法に基づき地区レベルで建築・公共施設のルールを定める制度です。地区整備計画の内容を市町村条例化すれば建築基準法上の制限となり、建築確認で担保されます。

  24. 問24.市街地再開発事業の第一種市街地再開発事業は、原則として用地買収(管理処分)方式により従前の権利者から土地・建物をすべて買収して再開発する手法である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。第一種市街地再開発事業は権利変換方式で、従前の権利を施設建築物の床(権利床)へ変換する手法です。用地買収(管理処分)方式を用いるのは公共性の高い第二種市街地再開発事業です。

  25. 問25.近隣住区論(C.A.ペリー)は、小学校を中心に住区を構成し、住区内に通過交通を引き込んで利便性を高めることを基本原則とした計画理論である。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ペリーの近隣住区論は小学校を中心とし、幹線道路で区画して通過交通を住区内に入れないことを原則とします。住区内は歩行者の安全を重視し、商業は周縁部に配置します。

  26. 問26.ハワードの田園都市(ガーデンシティ)構想は、都市と農村の長所を結合し、周囲を農地(グリーンベルト)で囲み人口・規模を制限した自立的な都市を提案したものである。

    正解:○(正しい)

    解説:ハワードの田園都市は都市の利便と田園の環境を併せ持つ職住近接の自立都市で、グリーンベルトで囲い人口を抑制し、超過分は新たな田園都市へ移すという考え方です。レッチワース等で実現しました。

  27. 問27.景観法に基づく景観計画区域では、建築物の形態・色彩・高さ等について届出・勧告等により規制誘導でき、景観行政団体が定める景観計画に基づき運用される。

    正解:○(正しい)

    解説:景観法では景観行政団体が景観計画を定め、計画区域内の一定規模以上の建築・開発について届出を求め、形態意匠等が基準不適合なら勧告・変更命令ができます。良好な景観形成を担保する制度です。

  28. 問28.ランドスケープ計画において、ビスタ(vista)とは、視線を四方に拡散させて特定の焦点をつくらず、自然の地形に視線を溶け込ませる回遊式庭園特有の手法をいう。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。ビスタは並木・建物等で囲まれた直線的な見通し(眺望軸)を設け、その先端のモニュメントや建物へ視線を集める景観構成手法です。視線を四方に拡散させ焦点をつくらないという記述は逆です。

  29. 問29.建築生産における設計施工分離(分離発注)方式は、設計者と施工者を別々に選定する方式で、設計内容の第三者性が保たれやすいが、施工性に関する設計者と施工者の連携は限定的になりやすい。

    正解:○(正しい)

    解説:設計施工分離方式は設計と施工を別契約とし、発注者の立場での設計監理(第三者性)を確保しやすい反面、施工ノウハウの早期反映が難しく、設計と施工の責任分界での調整が課題となります。

  30. 問30.コンストラクションマネジメント(CM)方式は、CMr(コンストラクションマネージャー)が発注者の補助者・代行者として、設計・発注・施工の各段階のマネジメント業務を行う方式である。

    正解:○(正しい)

    解説:CM方式はCMrが発注者側の立場で技術的中立性をもって工程・品質・コスト・契約等を管理する方式です。発注者を補助・代行するピュアCMと、施工リスクを負うアットリスクCMがあります。

  31. 問31.建築積算における共通仮設費は、特定の工事種別に固有の仮設物(型枠支保工・鉄骨建方用足場等)に要する費用であり、各工種の直接工事費にそれぞれ計上される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。それは直接仮設費(工種固有の仮設)の説明です。共通仮設費は仮囲い・現場事務所・仮設電気水道など各工種に共通する仮設物の費用で、直接工事費とともに純工事費を構成し、直接仮設費とは区別されます。

  32. 問32.建築積算の数量積算において、鉄筋コンクリート造の鉄筋数量は、原則として設計図書に基づき所要数量(実数量に施工上のロス・継手・定着分を加味した数量)で算出する。

    正解:○(正しい)

    解説:鉄筋の数量は標準的に設計数量(図面寸法どおり)を基本としつつ、積算基準では継手・定着・フック等を含めた所要数量で算出します。発注・施工の歩留りを見込んだ数量管理が行われます。

  33. 問33.VE(バリューエンジニアリング)は、要求機能を低下させることを前提にコストを削減する手法であり、品質を犠牲にした原価低減を本質とする。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。VEは価値=機能/コストの向上を図る手法で、機能を維持・向上しつつコストを下げる、あるいはコスト同等で機能を高めることを目指します。単なる品質低下を伴う原価削減ではありません。

  34. 問34.モデュラーコーディネーションは、基準寸法(モデュール)を用いて建築の各部寸法を体系的に整合させる手法で、部材の標準化・互換性・量産化に寄与する。

    正解:○(正しい)

    解説:モデュラーコーディネーションは基本寸法(基本モデュール100mm等)の倍数で各部を計画し、寸法の整合と部材の標準化を図る手法です。生産性向上・互換性確保・施工誤差の管理に有効です。

  35. 問35.ル・コルビュジエが提唱したモデュロール(Modulor)は、人体寸法と黄金比を組み合わせて導いた寸法体系で、建築の各部寸法に人間的尺度を与えることを意図したものである。

    正解:○(正しい)

    解説:モデュロールはル・コルビュジエが人体寸法(身長183cm等)と黄金比・フィボナッチ数列を基に構築した寸法体系です。マルセイユのユニテ・ダビタシオン等に適用されました。

  36. 問36.人間工学に基づく作業面の高さは、作業内容にかかわらず常に肘の高さより十分に低く設定するほど、作業者の負担が小さく効率が高くなるとされる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。作業面高さは作業内容で使い分けます。一般軽作業は肘高付近、力を要する作業は肘高よりやや低め、精密作業は対象をよく見るため肘高より高めが適し、常に低くするほど良いという記述は誤りです。

  37. 問37.尺貫法に基づく日本の在来木造の基準寸法では、1間は通常6尺(約1,818mm)であり、京間(関西間)は江戸間(関東間)より畳一枚の寸法が大きい。

    正解:○(正しい)

    解説:1間=6尺=約1,818mmが在来木造の基準寸法です。畳割の京間は柱芯ではなく畳基準で割り付けるため江戸間より畳一枚が大きくなり、江戸間は柱芯々で割るため畳寸法が地域によって異なります。

  38. 問38.事務所の机上面で文書作業を行う場合の必要照度は、JISの照度基準で概ね50〜100lx程度で十分とされ、廊下や便所等の共用部と同程度の照度に設定される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。JIS照度基準では事務所の事務作業は概ね750lx程度(設計・製図等は1,000lx)が推奨され、廊下・便所・倉庫等の100〜200lx程度より高く設定されます。50〜100lxや共用部と同程度という記述は誤りです。

  39. 問39.次のうち、事務所ビルのコア計画に関する記述として最も不適当なものはどれか。

    • ア.片側コアは大スパンの無柱空間を得やすいが偏心に注意を要する
    • イ.センターコアは採光・通風の点で他のどの方式よりも常に最も有利な方式である
    • ウ.両端コアは中央に大空間を確保でき、避難経路を二方向に確保しやすい
    • エ.コアは設備シャフト・階段・エレベーター等をまとめ構造的にも利用される

    正解:イ.センターコアは採光・通風の点で他のどの方式よりも常に最も有利な方式である

    解説:誤り。センターコアは中央にコアを集約し周囲に均質な執務空間を得る方式で、超高層に適し耐震上も有利です。「採光に最も有利」ではなく、外周窓に面さない中央配置はむしろ自然採光上は不利になります。他は妥当な記述です。

  40. 問40.集合住宅の住棟形式に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.ポイントハウスは細長い板状の住棟で多数の住戸を一列に並べた形式である
    • イ.コアタイプは各住戸が独立棟として完全に分散配置された形式である
    • ウ.タウンハウスは低層連続建てで専用庭をもち共用のオープンスペースを共有する
    • エ.スターハウスは超高層の中廊下型で住戸を一直線に配置した形式である

    正解:ウ.タウンハウスは低層連続建てで専用庭をもち共用のオープンスペースを共有する

    解説:正しくはタウンハウスは低層の連続建てで各住戸が専用庭をもち共用の屋外空間(コモン)を共有する形式です。テラスハウスとの違いは共有のオープンスペースをもつ点にあります。他の選択肢は形式の説明が逆・誤りです。

  41. 問41.学校の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.特別教室型は普通教科を学級教室、実験等を特別教室で行う方式である
    • イ.教科教室型は教科専用教室を設け生徒が移動し、ホームベースが必要となる
    • ウ.オープンスクールは多目的スペースと一体化し多様な学習形態に対応する
    • エ.総合教室型は中学・高校で生徒が各教科専用の教室へ移動する方式である

    正解:エ.総合教室型は中学・高校で生徒が各教科専用の教室へ移動する方式である

    解説:誤り。総合教室型は主に小学校低学年で、ほとんどの学習を学級教室で行う方式です。「中学・高校で各教科専用教室へ移動する」のは教科教室型の説明であり、総合教室型の記述として不適当です。他は妥当です。

  42. 問42.病院建築の計画に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.中央診療部は外来部門と病棟部門の中間に配置し双方の動線を短縮する
    • イ.サプライセンター(中央材料室)は清潔・不潔の動線を交差させるのが効率的である
    • ウ.病棟は日照を避けるため可能な限り北側のみに開口を設けるのが望ましい
    • エ.手術部は外来患者の利便のため外来ホールに直接面して配置するのが原則である

    正解:ア.中央診療部は外来部門と病棟部門の中間に配置し双方の動線を短縮する

    解説:正しくは中央診療部(手術・検査・放射線等)は外来部門と病棟部門の双方から利用されるため、両者の中間に配置して動線を短縮するのが原則です。他はゾーニング・動線の説明が不適当です。

  43. 問43.図書館の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.ブラウジングコーナーは新聞・雑誌等を気軽に閲覧する開放的な空間である
    • イ.閉架式書架は開架式より利用者の検索の自由度が高い方式である
    • ウ.キャレルは個人の集中的な閲覧・研究のための区画された席である
    • エ.レファレンスサービスは利用者の調査・相談に司書が対応する業務である

    正解:イ.閉架式書架は開架式より利用者の検索の自由度が高い方式である

    解説:誤り。書架の配置は利用者が背表紙を見ながら選べるよう、原則として窓に直交ではなく採光・利用動線を考慮しますが、最も不適当なのは「閉架式は開架式より検索の自由度が高い」です。閉架式は職員を介すため自由度は低くなります。

  44. 問44.劇場・ホールの計画に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.アリーナ形式は背景装置を自由に設置でき大道具演出に最も適する
    • イ.オーケストラピットは観客席後方に設ける演奏者用の昇降床である
    • ウ.フライタワーは舞台機構の背景等を上部に収納する空間で十分な高さを要する
    • エ.音楽専用ホールの最適残響時間は講演用ホールより短く設定する

    正解:ウ.フライタワーは舞台機構の背景等を上部に収納する空間で十分な高さを要する

    解説:正しくはフライタワー(舞台上部の塔状空間)は吊り物・背景を上方へ収納する空間で、プロセニアム高さの2倍以上の高さが目安とされます。他は舞台形式・残響等の説明が誤りです。

  45. 問45.美術館・博物館の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.収蔵庫は温湿度を一定に保つため二重壁・空調による環境制御を行う
    • イ.頂光採光は壁面照度を均一にしやすいが直射光の遮蔽処理を要する
    • ウ.展示室の動線は逆戻りや交差を避け一筆書きの順路となるよう計画する
    • エ.日本画・染織等の光に弱い資料は油彩画より高照度の展示が望ましい

    正解:エ.日本画・染織等の光に弱い資料は油彩画より高照度の展示が望ましい

    解説:誤り。日本画・染織等の光に弱い資料は照度を低く(おおむね50〜150lx程度)抑える必要があり、「油彩より高照度が望ましい」は不適当です。退色を防ぐため照度・紫外線を厳しく管理します。他は妥当です。

  46. 問46.日本建築史に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.伊勢神宮の神明造は切妻・平入で堅魚木・千木をもち式年遷宮で造替する
    • イ.住吉大社の住吉造は寝殿造を起源とする貴族住宅形式である
    • ウ.出雲大社の大社造は校倉造の倉庫形式を起源とする神社建築である
    • エ.伊勢神宮の神明造は入母屋・妻入で式年遷宮を行わない様式である

    正解:ア.伊勢神宮の神明造は切妻・平入で堅魚木・千木をもち式年遷宮で造替する

    解説:正しくは伊勢神宮(神明造)は屋根が切妻・平入で、棟の上に堅魚木・千木をもち、20年ごとの式年遷宮で造替されます。他は神社・寺院建築の様式説明が誤り・取り違えです。

  47. 問47.日本の歴史的住宅建築に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.数寄屋造は書院造に茶室建築の意匠を取り入れた洗練された住宅である
    • イ.寝殿造は畳を全面に敷き詰め床の間・付書院を備える室町期の住宅である
    • ウ.書院造は床の間・違い棚・付書院・帳台構を座敷飾りとする住宅形式である
    • エ.民家の合掌造は急勾配の茅葺き屋根をもち豪雪地で養蚕等に用いられた

    正解:イ.寝殿造は畳を全面に敷き詰め床の間・付書院を備える室町期の住宅である

    解説:誤り。寝殿造は平安時代の貴族住宅で、間仕切りが少なく几帳・屏風で空間を仕切る開放的な形式です。「畳を敷き詰め床の間・付書院を備える」のは書院造の特徴であり、寝殿造の記述として不適当です。

  48. 問48.西洋建築史(古代〜中世)に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.ロマネスク建築は尖頭アーチとフライングバットレスを特徴とする
    • イ.ビザンチン建築は連続する半円アーチの厚い壁と小開口を特徴とする
    • ウ.ゴシック建築は尖頭アーチ・リブヴォールト・飛梁で高さと大開口を実現した
    • エ.古代ローマのパンテオンは木造の切妻屋根を架けた神殿である

    正解:ウ.ゴシック建築は尖頭アーチ・リブヴォールト・飛梁で高さと大開口を実現した

    解説:正しくはゴシック建築は尖頭アーチ・リブヴォールト・フライングバットレスにより高い天井と大きなステンドグラス窓を実現しました。他はロマネスク・古代等の特徴の取り違えです。

  49. 問49.ルネサンス〜バロックの西洋建築に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.ベルニーニはサン・ピエトロ広場の列柱廊などバロックを代表する作品を残した
    • イ.パラディオはヴィラ・ロトンダ等で古典主義的な左右対称構成を展開した
    • ウ.ボッロミーニは曲面を多用した動的なバロック建築を展開した
    • エ.ブルネレスキはゴシック様式のシャルトル大聖堂を設計した建築家である

    正解:エ.ブルネレスキはゴシック様式のシャルトル大聖堂を設計した建築家である

    解説:誤り。ブルネレスキはフィレンツェ大聖堂のドーム(クーポラ)を設計した初期ルネサンスの建築家です。「ゴシックの大聖堂を設計した」は不適当です。他のルネサンス・バロックの作家と作品は妥当です。

  50. 問50.近代建築の巨匠とその作品の組合せに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.ミース・ファン・デル・ローエ ── バルセロナ・パビリオン
    • イ.ル・コルビュジエ ── 落水荘(カウフマン邸)
    • ウ.フランク・ロイド・ライト ── サヴォア邸
    • エ.ワルター・グロピウス ── グッゲンハイム美術館

    正解:ア.ミース・ファン・デル・ローエ ── バルセロナ・パビリオン

    解説:正しくはミース・ファン・デル・ローエはバルセロナ・パビリオン(流動的な空間構成・「Less is more」)の作家です。落水荘はライト、サヴォア邸はコルビュジエ、グッゲンハイム美術館はライトの作で、他の組合せは誤りです。

  51. 問51.近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.落水荘は滝の上に張り出したテラスをもつライトの住宅作品である
    • イ.サヴォア邸はライトが近代建築の五原則を体現させた代表的住宅である
    • ウ.ニューヨークのグッゲンハイム美術館は螺旋状スロープの展示空間をもつ
    • エ.旧帝国ホテルは大谷石等を用いライトが来日して手がけた作品である

    正解:イ.サヴォア邸はライトが近代建築の五原則を体現させた代表的住宅である

    解説:誤り。サヴォア邸はル・コルビュジエの作品(近代建築の五原則を具現)です。ライトの代表作は落水荘・ロビー邸・グッゲンハイム美術館・旧帝国ホテル等であり、サヴォア邸はライト作ではありません。

  52. 問52.ル・コルビュジエが提唱した「近代建築の五原則」に含まれるものとして、最も不適当なものはどれか。

    • ア.ピロティ(地上を柱で持ち上げて開放する)
    • イ.自由な平面(柱とスラブで間仕切りを自由にする)
    • ウ.左右対称の重厚な石造ファサード
    • エ.水平連続窓(横長の連続した窓)

    正解:ウ.左右対称の重厚な石造ファサード

    解説:誤り。近代建築の五原則はピロティ・屋上庭園・自由な平面・自由な立面・水平連続窓です。「左右対称の重厚な石造ファサード」は古典主義的な手法で五原則に含まれず、むしろ対極の考え方です。

  53. 問53.都市計画の理論・人物に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.田園都市論はC.A.ペリーが提唱した小学校中心の住区理論である
    • イ.近隣住区論はル・コルビュジエが提唱した高層集合住宅の理論である
    • ウ.輝く都市はE.ハワードが提唱した低密度の田園都市構想である
    • エ.ラドバーンは歩車分離を実現した自動車時代の住宅地計画である

    正解:エ.ラドバーンは歩車分離を実現した自動車時代の住宅地計画である

    解説:正しくはラドバーン(C.スタイン)は歩車分離(クルドサックと歩行者専用路の立体・平面分離)で知られる自動車時代のニュータウンです。近隣住区論はペリー、輝く都市はコルビュジエ、田園都市はハワードで、他は人物と内容が取り違えです。

  54. 問54.都市計画の制度に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.市街化調整区域は積極的に市街化を促進する開発優先の区域である
    • イ.地区計画は地区の特性に応じ建築・公共施設を一体的に定める制度である
    • ウ.用途地域は建築物の用途・容積率・建蔽率等を地域ごとに定める制度である
    • エ.市街化区域はおおむね10年以内に優先的・計画的に市街化を図る区域である

    正解:ア.市街化調整区域は積極的に市街化を促進する開発優先の区域である

    解説:誤り。市街化調整区域は市街化を抑制すべき区域で、開発を原則として抑制します。「積極的に市街化を促進する区域」は市街化区域の説明であり、調整区域の記述として不適当です。他は妥当です。

  55. 問55.都市再開発・市街地整備の手法に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.土地区画整理事業は既存建物をすべて収用して全面的に建替える手法である
    • イ.土地区画整理事業は減歩と換地により公共施設整備と宅地利用増進を図る
    • ウ.第一種市街地再開発事業は用地買収(管理処分)方式を原則とする
    • エ.第二種市街地再開発事業は権利変換方式のみで行われる小規模事業である

    正解:イ.土地区画整理事業は減歩と換地により公共施設整備と宅地利用増進を図る

    解説:正しくは土地区画整理事業は減歩と換地により道路・公園等の公共施設を整備し、宅地の利用増進を図る面的整備手法です。第一種市街地再開発は権利変換方式、第二種は管理処分(用地買収)方式であり、他の選択肢は事業手法の説明が誤りです。

  56. 問56.高齢者・障害者に配慮した寸法計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.車椅子使用者が円滑に方向転換するには直径150cm程度の空間が必要である
    • イ.車椅子使用者用便房には十分な転回スペースと手すりを設ける
    • ウ.車椅子使用者同士がすれ違う廊下は有効幅員90cmあれば十分である
    • エ.視覚障害者誘導用ブロックは点状(警告)と線状(誘導)を使い分ける

    正解:ウ.車椅子使用者同士がすれ違う廊下は有効幅員90cmあれば十分である

    解説:誤り。車椅子使用者が利用する廊下で車椅子同士がすれ違うには有効幅員180cm程度が必要で、「90cmで十分」は不適当です。90cmは車椅子が直進通行できる最小程度の幅です。他は妥当です。

  57. 問57.バリアフリー・ユニバーサルデザインに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.出入口の段差は車椅子配慮として5cm程度設けるのが望ましい
    • イ.車椅子用スロープの勾配は屋外で1/8程度とするのが望ましい
    • ウ.視覚障害者には段鼻と踏面の明度差をなくし均一にするのが望ましい
    • エ.手すりの端部は引っかかり防止のため壁側や下方へ巻き込む納まりが望ましい

    正解:エ.手すりの端部は引っかかり防止のため壁側や下方へ巻き込む納まりが望ましい

    解説:正しくは階段の手すりは連続させ、端部は袖や衣服が引っかからないよう壁側または下方へ巻き込む(曲げ降ろす)納まりが望ましいとされます。他はスロープ勾配や段差処理の数値・考え方が誤りです。

  58. 問58.建築生産・発注方式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.設計施工一括方式は設計と施工を一括発注し第三者性が最も高い方式である
    • イ.設計施工分離方式は発注者側の立場での設計監理の第三者性を確保しやすい
    • ウ.CM方式はCMrが発注者を補助・代行して各段階の管理業務を行う
    • エ.分離発注は専門工事業者ごとに発注しコスト透明性を高めやすい

    正解:ア.設計施工一括方式は設計と施工を一括発注し第三者性が最も高い方式である

    解説:誤り。設計施工一括(デザインビルド)方式は設計と施工を一つの主体に一括発注する方式で、施工性の早期反映や工期短縮に有利ですが、第三者的な設計監理が働きにくくなります。「第三者性が最も高い」は分離発注の特徴で不適当です。

  59. 問59.建築マネジメントに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.CMは竣工後の建物運用・保守だけを対象とする管理業務である
    • イ.PMはプロジェクト全体の目標達成を統括的に管理する業務である
    • ウ.FM(ファシリティマネジメント)は施工段階のみの品質管理業務である
    • エ.LCC(ライフサイクルコスト)は建設時の初期投資のみを指す費用である

    正解:イ.PMはプロジェクト全体の目標達成を統括的に管理する業務である

    解説:正しくはPM(プロジェクトマネジメント)は企画・計画段階からプロジェクト全体の目標達成を統括的に管理する業務で、発注者の事業目標の実現を支援します。他はCM・FM・LCC等の説明が取り違えです。

  60. 問60.建築積算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.直接工事費は各工事種別の材料費・労務費・直接経費等から構成される
    • イ.共通仮設費は各工種に共通の仮設物に要する費用で純工事費に含まれる
    • ウ.工事原価は直接工事費のみを指し共通仮設費や現場管理費は含まない
    • エ.一般管理費等は本社経費・利益等で工事原価に加えて工事価格となる

    正解:ウ.工事原価は直接工事費のみを指し共通仮設費や現場管理費は含まない

    解説:誤り。工事原価は純工事費(直接工事費+共通仮設費)に現場管理費を加えたもので、ここに一般管理費等を加えて工事価格となります。「直接工事費のみ」は不適当です。他は積算の構成として妥当です。

  61. 問61.VE(バリューエンジニアリング)・コスト計画に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.LCCは初期建設費のみを比較してコストの優劣を判断する手法である
    • イ.VEは機能を低下させてでもコストを削減することを本質とする手法である
    • ウ.VE提案は施工完了後に行うほどコスト改善効果が大きくなる
    • エ.VEは価値=機能/コストを高め、機能維持・向上とコスト低減を目指す

    正解:エ.VEは価値=機能/コストを高め、機能維持・向上とコスト低減を目指す

    解説:正しくはVEは「価値=機能/コスト」を高める手法で、機能を維持・向上させつつコストを下げる、または同コストで機能を高めることを目指します。設計初期ほど効果が大きいのも妥当です。他は誤りです。

  62. 問62.寸法計画・モデュールに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.国際的な基本モデュールは1,000mmと定められ各部寸法の基準となる
    • イ.モデュロールはル・コルビュジエが人体寸法と黄金比から導いた寸法体系である
    • ウ.モデュラーコーディネーションは部材の標準化・互換性に寄与する
    • エ.尺貫法では1間=6尺=約1,818mmが在来木造の基準寸法である

    正解:ア.国際的な基本モデュールは1,000mmと定められ各部寸法の基準となる

    解説:誤り。基本モデュールはISOで100mmと定められ、これを基準に建築各部の寸法を整合させます。「1,000mm」は不適当です。他はモデュロール・尺貫法・モデュラーコーディネーションの説明として妥当です。

  63. 問63.人間工学・行動特性に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.アフォーダンスは人が空間を移動する際の物理的な歩行速度を指す
    • イ.パーソナルスペースは他者の接近を不快に感じる心理的空間距離である
    • ウ.群集の歩行では密度が高いほど一人あたりの歩行速度が速くなる
    • エ.動線計画では異なる目的の動線をできるだけ交差・重複させるとよい

    正解:イ.パーソナルスペースは他者の接近を不快に感じる心理的空間距離である

    解説:正しくはパーソナルスペースは他者の侵入を不快に感じる個人の心理的空間で、関係性や文化により距離が変化します。他はアフォーダンス・動線・群集等の説明が取り違えです。

  64. 問64.住宅計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.食寝分離は食事の場と就寝の場を別室化する近代住宅計画の基本概念である
    • イ.公私室分離は接客等の公的空間と家族の私的空間を分離する考え方である
    • ウ.コートハウスは外部に大きく開放しプライバシーを犠牲にする住宅形式である
    • エ.LDKは居間・食事室・台所を一体化した住空間の構成である

    正解:ウ.コートハウスは外部に大きく開放しプライバシーを犠牲にする住宅形式である

    解説:誤り。コートハウスは中庭(コート)を囲んで居室を配し、外周を閉じつつ中庭から採光・通風・プライバシーを確保する形式です。「外部に大きく開放しプライバシーを犠牲にする」は不適当です。他は妥当です。

  65. 問65.事務所建築のオフィス計画に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.片側コアは超高層ほど偏心が小さくなり構造上有利となる
    • イ.レンタブル比は高いほど常に望ましく90%以上を目標とすべきである
    • ウ.OAフロア(フリーアクセスフロア)は配線を天井裏のみに集約する方式である
    • エ.基準寸法(モジュール)に基づく整形な基準階はレイアウト変更に柔軟である

    正解:エ.基準寸法(モジュール)に基づく整形な基準階はレイアウト変更に柔軟である

    解説:正しくはモジュール(基準寸法)に基づく整形な基準階は、机・パーティション・設備等のレイアウト変更に柔軟に対応でき汎用性が高くなります。他はレンタブル比・コア・天井高の考え方が誤りです。

  66. 問66.高齢者向け施設の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.ユニットケアは大人数を一括し画一的に介護する効率重視の方式である
    • イ.特別養護老人ホームの個室は入居者の尊厳とプライバシーに配慮する
    • ウ.共用空間は入居者の交流と見守りを両立できるよう計画する
    • エ.床は段差をなくし車椅子・歩行器の通行に配慮した仕上げとする

    正解:ア.ユニットケアは大人数を一括し画一的に介護する効率重視の方式である

    解説:誤り。ユニットケアは少人数(おおむね10人程度)の生活単位(ユニット)ごとに居室と共用空間をまとめ、家庭的で個別的なケアを行う方式です。「大規模集団で画一的にケアする」は従来型の説明で不適当です。

  67. 問67.日本の近代建築・建築家に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.辰野金吾は旧帝国ホテルを設計したアメリカ出身の建築家である
    • イ.丹下健三は国立代々木競技場の吊り構造による大空間を設計した
    • ウ.前川國男は日本に初めて寝殿造を持ち込んだ古代の工匠である
    • エ.村野藤吾はメタボリズム運動を主導し中銀カプセルタワーを設計した

    正解:イ.丹下健三は国立代々木競技場の吊り構造による大空間を設計した

    解説:正しくは丹下健三は国立代々木競技場(吊り構造の大空間)の設計者で、戦後日本を代表する建築家です。辰野金吾は日本人で東京駅等を設計、旧帝国ホテルはライト作、村野藤吾はメタボリズムの主導者ではなく、他の組合せは誤りです。

  68. 問68.現代建築の動向・概念に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.サステナブル建築は環境負荷低減と長期使用に配慮した建築の考え方である
    • イ.コンバージョンは既存建物を用途変更して活用する手法である
    • ウ.メタボリズムは装飾を否定し機能のみを追求した19世紀の建築様式である
    • エ.リノベーションは既存建物に改修を加え価値・性能を高める手法である

    正解:ウ.メタボリズムは装飾を否定し機能のみを追求した19世紀の建築様式である

    解説:誤り。メタボリズムは新陳代謝のように建築・都市が成長更新するという日本発の運動(黒川紀章・菊竹清訓ら)で、「装飾を否定し機能のみを追求した19世紀の様式」ではありません。他は概念説明として妥当です。

  69. 問69.ランドスケープ・外部空間の計画に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.修景は既存の自然を完全に撤去し人工景観に置き換える行為を指す
    • イ.ビスタは視線を四方に拡散させ焦点をつくらない景観構成手法である
    • ウ.ヒューマンスケールは人間の尺度を無視した巨大さを志向する概念である
    • エ.シークエンスは移動に伴い変化する連続的な景観をデザインする手法である

    正解:エ.シークエンスは移動に伴い変化する連続的な景観をデザインする手法である

    解説:正しくはシークエンス(連続的景観)は移動に伴って変化する景観の連なりを意図的にデザインする手法で、回遊式庭園や参道等で重視されます。他はビスタ・スケール・修景の説明が取り違えです。

  70. 問70.商業施設・複合施設の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.モールは来客の進入を遮断するための壁状の仕切り要素である
    • イ.核店舗(マグネット)は集客力が高く回遊を促すよう分散配置するとよい
    • ウ.アトリウムは吹抜けの大空間で採光・回遊・賑わいの中心となる
    • エ.店舗動線と管理(バックヤード)動線は分離するのが望ましい

    正解:ア.モールは来客の進入を遮断するための壁状の仕切り要素である

    解説:誤り。モール(mall)は店舗に挟まれた歩行者用の通路空間で、回遊性を高める要素です。「来客の進入を遮断するための壁」は不適当です。他はマグネット・アトリウム・動線の説明として妥当です。

  71. 問71.建築計画の寸法・人体寸法に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.手すりの高さは床面から150cm程度とするのが一般的で望ましい
    • イ.住宅階段は蹴上げを低く踏面を広くするほど昇降が安全で楽になる
    • ウ.車椅子用便房の出入口有効幅は40cm程度確保すれば十分である
    • エ.居室の天井高は1.8m程度を確保すれば一般に十分とされる

    正解:イ.住宅階段は蹴上げを低く踏面を広くするほど昇降が安全で楽になる

    解説:正しくは住宅の階段は蹴上げを低く踏面を広くするほど昇降が安全で楽になり、高齢者配慮では蹴上げを抑え踏面を広げます。他は手すり高さ・廊下幅・天井高の数値・考え方が不適当です。

  72. 問72.西洋の近代建築運動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.アール・ヌーヴォーは曲線・植物文様を多用した世紀転換期の装飾運動である
    • イ.デ・ステイルは直線と原色による幾何学的な構成を志向した運動である
    • ウ.バウハウスは古典様式の復興を目的とした19世紀の建築運動である
    • エ.国際様式(インターナショナルスタイル)は無装飾・機能性を重視した

    正解:ウ.バウハウスは古典様式の復興を目的とした19世紀の建築運動である

    解説:誤り。バウハウスはグロピウスが創設したドイツの造形学校で、芸術と技術の統合・近代デザイン教育の源流です。「古典様式の復興を目的とした19世紀の運動」ではありません。他は運動・概念として妥当です。

  73. 問73.公共建築・コミュニティ施設の計画に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.集会施設は避難上、出入口を一方向のみに限定するのが望ましい
    • イ.保育所の保育室は乳児用ほど上層階に配置するのが安全上望ましい
    • ウ.図書館は静粛性のため出入口を建物の最も奥まった位置に設けるとよい
    • エ.公民館は地域の交流・学習拠点として多目的諸室と可変性に配慮する

    正解:エ.公民館は地域の交流・学習拠点として多目的諸室と可変性に配慮する

    解説:正しくは公民館・コミュニティセンターは多目的に使える諸室を備え、地域住民の交流・学習・活動の拠点として可変性・アクセス性に配慮します。他は施設種別の機能・配置の説明が誤りです。

  74. 問74.建築計画における環境・行動と空間の関係に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    • ア.サイン計画は表示を複雑にして利用者の探索意欲を高めることを目的とする
    • イ.ゾーニングは用途・性格の異なる空間をまとめ秩序立てて配置する手法である
    • ウ.動線計画は人や物の移動を効率的・安全にする経路の計画である
    • エ.見通し(可視性)の確保は利用者の方向感覚と安心感の向上に寄与する

    正解:ア.サイン計画は表示を複雑にして利用者の探索意欲を高めることを目的とする

    解説:誤り。サイン計画(誘導表示)は利用者が迷わず目的地へ到達できるよう情報を分かりやすく連続的に提供するもので、「複雑にして探索意欲を高める」のは不適当です。他は計画概念として妥当です。

  75. 問75.建築計画における寸法・人体寸法の標準値に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

    • ア.車椅子用スロープの勾配は屋内で1/4以下とするのが望ましい
    • イ.車椅子の方向転換に必要な床面は直径150cm程度の円が目安である
    • ウ.車椅子同士がすれ違う廊下の有効幅員は60cm程度で十分である
    • エ.階段手すりの高さは床面から150cm程度とするのが一般的である

    正解:イ.車椅子の方向転換に必要な床面は直径150cm程度の円が目安である

    解説:正しくは車椅子使用者が回転(180度方向転換)するために必要な床面は直径150cm程度の円が確保できることが目安です。スロープ勾配や手すり高さ、廊下幅の数値は他の選択肢では過大・過小で不適当です。