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第二種衛生管理者「労働生理」の一問一答

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📖 第二種衛生管理者「労働生理」の全75問と解説(一覧)

第二種衛生管理者の労働生理に関する一問一答(全75問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。

  1. 問1.心臓は右心房・右心室・左心房・左心室の4つの部屋から構成され、全身に血液を送り出す左心室の壁が最も厚い。

    正解:○(正しい)

    解説:心臓は4腔構造で、体循環(大循環)を担う左心室の心筋壁が最も厚く発達しています。右心室は肺循環のみ担うため左心室より壁は薄くなっています。

  2. 問2.肺動脈には酸素飽和度の低い静脈血が、肺静脈には酸素飽和度の高い動脈血が流れる。

    正解:○(正しい)

    解説:「動脈・静脈」は血管名の区別であり中身の血液性状とは独立です。肺循環では肺動脈が静脈血、肺静脈が動脈血を運ぶ例外的関係になります。

  3. 問3.血液は液体成分の血漿と、有形成分の赤血球・白血球・血小板から成り、有形成分のうち最も数が多いのは赤血球である。

    正解:○(正しい)

    解説:血液中の有形成分は赤血球が最多で、男性で約500万/μL、女性で約450万/μL。白血球は数千、血小板は20〜40万/μL程度です。

  4. 問4.赤血球に含まれるヘモグロビンは鉄を含むタンパク質で、酸素と結合して全身に酸素を運搬する役割を持つ。

    正解:○(正しい)

    解説:ヘモグロビンは酸素分圧の高い肺で酸素と結合し、組織で解離して酸素を供給します。貧血ではヘモグロビン量や赤血球数が低下します。

  5. 問5.白血球は免疫を担う細胞であり、好中球・リンパ球・単球・好酸球・好塩基球の5種類に大別される。

    正解:○(正しい)

    解説:白血球は5系統に分類され、好中球は細菌貪食、リンパ球は獲得免疫、単球はマクロファージへ分化、好酸球は寄生虫・アレルギーに関与します。

  6. 問6.血小板は血液凝固に関与し、血管が損傷すると最初に集まって一次止血血栓を形成する。

    正解:○(正しい)

    解説:血小板は骨髄の巨核球から作られる無核の細胞片で、血管損傷部に粘着・凝集して止血の最初の段階を担います。続いてフィブリンによる二次止血が起こります。

  7. 問7.Rh陰性者にRh陽性血を輸血すると、初回は反応が少ないが2回目以降は抗D抗体産生により溶血反応を起こす危険がある。

    正解:○(正しい)

    解説:Rh陰性者がRh陽性血で感作されると抗D抗体ができ、2回目以降の輸血や妊娠で溶血反応・胎児赤芽球症の原因となります。日本人の99%以上はRh陽性です。

  8. 問8.血圧は心臓の収縮期に最高(収縮期血圧)、拡張期に最低(拡張期血圧)を示し、診察室高血圧の基準は140/90mmHg以上である。

    正解:○(正しい)

    解説:診察室血圧における高血圧基準は収縮期140mmHg以上または拡張期90mmHg以上です。家庭血圧では135/85mmHg以上が基準となります。

  9. 問9.毛細血管は動脈と静脈をつなぐ極細の血管で、内皮細胞のみの薄い壁を通じて組織と血液との間で物質交換が行われる。

    正解:○(正しい)

    解説:毛細血管は一層の内皮細胞のみの薄壁構造で、酸素・二酸化炭素・栄養・老廃物の交換場所として機能します。全身に網目状に分布します。

  10. 問10.呼吸は横隔膜と肋間筋の運動により胸腔の容積が変化し、外気が肺に出入りすることで成立する。

    正解:○(正しい)

    解説:吸気時は横隔膜が下降し外肋間筋が収縮して胸腔が拡大、肺が陰圧で膨らみ空気が入ります。安静呼気は弾性収縮で受動的に行われます。

  11. 問11.三大栄養素である炭水化物・タンパク質・脂質は、最終的にブドウ糖・アミノ酸・脂肪酸とモノグリセリドに分解されて吸収される。

    正解:○(正しい)

    解説:炭水化物は単糖類、タンパク質はアミノ酸、脂質は脂肪酸とモノグリセリドに分解されます。糖・アミノ酸は門脈経由、脂質はリンパ管経由で運ばれます。

  12. 問12.膵液には炭水化物分解酵素アミラーゼ、タンパク質分解酵素トリプシン、脂質分解酵素リパーゼが含まれ、三大栄養素すべての消化に関与する。

    正解:○(正しい)

    解説:膵液は十二指腸に分泌され、三大栄養素を一通り消化できる総合的な消化液です。重炭酸イオンを含み胃酸を中和する役割も持ちます。

  13. 問13.胆汁は肝臓で生成され胆嚢で濃縮・貯蔵される消化液で、脂質を乳化してリパーゼの作用を助けるが、それ自体は消化酵素を含まない。

    正解:○(正しい)

    解説:胆汁は胆汁酸により脂質を乳化(小粒子化)してリパーゼの作用面積を増やしますが、消化酵素は含みません。脂溶性ビタミンの吸収にも必要です。

  14. 問14.腎臓は腰部の左右に1対あり、両腎合わせて約200万個のネフロンが存在し、糸球体でろ過・尿細管で再吸収されて尿が生成される。

    正解:○(正しい)

    解説:腎臓は1個約100万、両腎で約200万のネフロンを持ちます。糸球体でろ過された原尿(約180L/日)の99%が尿細管で再吸収され、終尿は約1.5L/日となります。

  15. 問15.中枢神経系は大脳・小脳・脳幹・脊髄から成り、末梢神経系は体性神経と自律神経に分けられる。

    正解:○(正しい)

    解説:神経系は中枢(脳・脊髄)と末梢に大別されます。末梢神経は意識的運動・感覚を司る体性神経と、内臓機能を無意識に調節する自律神経に分かれます。

  16. 問16.膝蓋腱反射は脊髄反射の一種で、大脳を経由せずに反応が起こる無条件反射である。

    正解:○(正しい)

    解説:膝蓋腱反射は脊髄レベルで完結する伸張反射で、大脳の関与なく素早く反応します。神経学的検査として腱反射の有無・程度が利用されます。

  17. 問17.甲状腺ホルモン(チロキシン等)は全身の基礎代謝を高める作用を持ち、過剰分泌ではバセドウ病、不足では橋本病等を引き起こす。

    正解:○(正しい)

    解説:甲状腺ホルモンは細胞代謝を活発化させ、体温・心拍数・酸素消費を増加させます。過剰でバセドウ病、低下症は橋本病等で見られます。

  18. 問18.発汗には温熱性発汗(暑熱・運動時に全身性)と精神性発汗(緊張・興奮時に手掌・足底・腋窩)の2種類がある。

    正解:○(正しい)

    解説:温熱性発汗は体温調節目的で全身性、精神性発汗はストレス・緊張時に手掌・足底・腋窩に集中して起こります。後者は体温調節とは独立です。

  19. 問19.睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類があり、約90分周期で交替し、レム睡眠時は脳波が覚醒時に近く夢を見ることが多い。

    正解:○(正しい)

    解説:レム(REM)睡眠は急速眼球運動を伴い、脳活動は活発で身体は弛緩、夢を見やすい状態です。ノンレム睡眠は脳も休息する深い眠りです。

  20. 問20.肺循環(小循環)では、左心室から肺へ静脈血が送られ、ガス交換後に動脈血となって右心房に戻る。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房の経路です。肺循環の起点は右心室で、肺で酸素化された動脈血は左心房に戻ります。

  21. 問21.成人の安静時の正常心拍数は1分間に約100〜140回であり、これより少ない場合は徐脈と診断される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは成人安静時の正常心拍数は概ね60〜100回/分です。60回未満を徐脈、100回超を頻脈といいます。

  22. 問22.赤血球は骨髄で産生される無核の細胞で、寿命は約7日と短く脾臓で破壊される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは赤血球の寿命は約120日です。骨髄で産生され、老化したものは脾臓・肝臓で破壊され、ヘモグロビンの鉄分は再利用されます。

  23. 問23.ABO式血液型のうちO型はA抗原・B抗原をともに赤血球表面に持ち、A・B・AB型のいずれにも安全に輸血できる。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはO型は赤血球表面にA抗原もB抗原も持ちません。万能供血者という旧称があるものの、現在は同型輸血が原則です。

  24. 問24.静脈は壁が厚く弾力性に富む高圧血管で、血液の逆流を防ぐ弁構造は持たない。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは静脈は動脈より壁が薄く低圧で、特に四肢の静脈には逆流を防ぐ静脈弁が多数存在します。動脈とは構造が異なります。

  25. 問25.肺は左右一対あり、右肺は2葉、左肺は3葉に分かれている。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは右肺は3葉(上・中・下)、左肺は2葉(上・下)です。心臓が左寄りに位置するため左肺の方が小さくなっています。

  26. 問26.外呼吸とは組織細胞と血液との間でのガス交換を、内呼吸とは肺胞と血液との間でのガス交換を指す。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは外呼吸は肺胞と血液の間、内呼吸は組織細胞と血液の間のガス交換です。用語が逆になっています。

  27. 問27.呼吸中枢は大脳皮質にあり、血液中の酸素濃度の上昇により呼吸が促進される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは呼吸中枢は延髄(脳幹)にあり、血液中の二酸化炭素(CO2)濃度上昇により呼吸が促進されます。CO2が主要調節因子です。

  28. 問28.胃液中のペプシンはタンパク質を分解する酵素で、強アルカリ性環境下で最も活性を示す。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはペプシンは胃酸による強酸性環境(pH1〜2)下で最も活性を示します。胃液の酸性条件がペプシン活性化と殺菌に必要です。

  29. 問29.正常な尿には通常タンパク質や糖(ブドウ糖)が多量に検出され、これらが減少すると腎機能障害を疑う。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは正常尿にはタンパクや糖はほとんど含まれません。タンパク尿は腎糸球体障害、糖尿は糖尿病等を疑う重要所見となります。

  30. 問30.自律神経のうち交感神経は身体を休息・回復モードに導き、副交感神経は活動・興奮モードに導く。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは交感神経が活動・興奮モード(闘争または逃走)、副交感神経が休息・回復モード(消化・睡眠促進)を担います。役割が逆になっています。

  31. 問31.膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌されるインスリンは、血糖値を上昇させる作用を持つ。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはインスリンは血糖値を低下させるホルモンです。血糖値を上昇させるのはα細胞のグルカゴンや副腎髄質のアドレナリン等です。

  32. 問32.体温調節中枢は小脳にあり、外気温が高いと体表血管を収縮させて熱の放散を抑える。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは体温調節中枢は間脳の視床下部にあり、外気温が高い時は皮膚血管を拡張し発汗を促して放熱を増やします。

  33. 問33.視覚に関し、網膜の杆体細胞は色覚を担い、錐体細胞は明暗のみを識別する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは錐体細胞が色覚と明所視を、杆体細胞が暗所視と明暗識別を担います。役割が逆になっています。

  34. 問34.汎適応症候群(セリエ)はストレスへの生体反応として、警告反応期→疲はい期→抵抗期の順に進行する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは警告反応期→抵抗期→疲はい期の順です。警告反応期に体は適応を試み、抵抗期で適応が確立、長期化すると疲はい期に陥ります。

  35. 問35.ABO式血液型のうち、AB型の人の血清中には抗A抗体と抗B抗体の両方が含まれている。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくはAB型は赤血球にA・B両抗原を持つため、対応する抗体は血清中に持ちません。抗A・抗B両方を持つのはO型です。

  36. 問36.心筋は横紋筋であり、骨格筋と同様に意志により自由に動かせる随意筋に分類される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは心筋は横紋を持つものの不随意筋で、意志で動かすことはできません。随意筋は骨格筋のみで、心筋・平滑筋は不随意筋です。

  37. 問37.聴覚は内耳の半規管で感知され、平衡感覚は蝸牛で感知される。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは聴覚(音)は蝸牛で、平衡感覚(回転・傾き)は半規管・前庭で感知されます。両者の役割が逆になっています。

  38. 問38.基礎代謝量は男性より女性の方が高く、加齢とともに増加する。

    正解:×(誤り)

    解説:誤り。正しくは基礎代謝量は男性が女性より高く、加齢とともに低下します。筋肉量・体表面積・甲状腺機能の差によります。

  39. 問39.心臓の弁構造に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

    • ア.右心房と右心室の間に僧帽弁、左心房と左心室の間に三尖弁がある
    • イ.右心房と右心室の間に三尖弁、左心房と左心室の間に僧帽弁がある
    • ウ.心臓の弁は左右の心房の間にのみ存在する
    • エ.心臓の弁は心房・心室の出口に1つずつ計2個ある

    正解:イ.右心房と右心室の間に三尖弁、左心房と左心室の間に僧帽弁がある

    解説:正解は「右心房と右心室の間に三尖弁、左心房と左心室の間に僧帽弁がある」です。心臓には房室弁(三尖弁・僧帽弁)と動脈弁(肺動脈弁・大動脈弁)の計4つの弁があり、血液の逆流を防いでいます。

  40. 問40.成人男性の循環血液量として最も適切なものはどれか。

    • ア.体重の約20%(約5分の1)
    • イ.体重の約30%(約3分の1)
    • ウ.体重の約8%(約13分の1)
    • エ.体重の約50%(約2分の1)

    正解:ウ.体重の約8%(約13分の1)

    解説:正解は「体重の約8%(約13分の1)」です。成人の循環血液量は体重の約7〜8%、すなわち体重60kgで約4.5〜5L程度です。大量出血で全体の1/3を超えると生命に危険が及びます。

  41. 問41.ABO式血液型のうち、AB型の人の血清中に含まれる抗体はどれか。

    • ア.抗A抗体のみを持つ
    • イ.抗A抗体と抗B抗体の両方を持つ
    • ウ.抗B抗体のみを持つ
    • エ.抗A抗体も抗B抗体も持たない

    正解:エ.抗A抗体も抗B抗体も持たない

    解説:正解は「抗A抗体も抗B抗体も持たない」です。AB型は赤血球にA・B両抗原を持ち、自己と反応する抗体は血清中に持ちません。一方O型は両方の抗体を持ちます。

  42. 問42.腎臓における尿生成過程の順序として正しいものはどれか。

    • ア.糸球体でろ過→尿細管・集合管で再吸収・分泌→腎盂→尿管→膀胱
    • イ.尿管でろ過→糸球体で再吸収→腎盂→膀胱
    • ウ.膀胱でろ過→尿管で再吸収→糸球体で濃縮
    • エ.尿細管で生成→糸球体に貯留→直接膀胱へ排泄

    正解:ア.糸球体でろ過→尿細管・集合管で再吸収・分泌→腎盂→尿管→膀胱

    解説:正解は「糸球体でろ過→尿細管・集合管で再吸収・分泌→腎盂→尿管→膀胱」です。糸球体で血漿成分が原尿としてろ過され、尿細管で必要物質(水・電解質・ブドウ糖等)が再吸収されます。

  43. 問43.血糖値を上昇させる作用を持つホルモンとして適切でないものはどれか。

    • ア.グルカゴン
    • イ.インスリン
    • ウ.アドレナリン
    • エ.コルチゾール(糖質コルチコイド)

    正解:イ.インスリン

    解説:正解(適切でない)は「インスリン」です。インスリンのみが血糖低下作用を持ちます。グルカゴン・アドレナリン・コルチゾール・成長ホルモン等はいずれも血糖上昇作用を持ちます。

  44. 問44.次のうち副交感神経の作用として最も適切なものはどれか。

    • ア.気管支の拡張
    • イ.心拍数の増加と血圧上昇
    • ウ.胃腸の蠕動運動・消化液分泌の促進
    • エ.瞳孔の散大

    正解:ウ.胃腸の蠕動運動・消化液分泌の促進

    解説:正解は「胃腸の蠕動運動・消化液分泌の促進」です。副交感神経は休息・消化モードを司り、心拍低下・気管支収縮・瞳孔縮小・消化促進等に働きます。交感神経とは拮抗的に作用します。

  45. 問45.睡眠に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

    • ア.成人の理想的睡眠時間は3〜4時間で十分とされる
    • イ.レム睡眠中は身体も脳も完全に休息している
    • ウ.ノンレム睡眠時に眼球運動が活発で夢を見やすい
    • エ.レム睡眠とノンレム睡眠が約90分周期で交互に現れる

    正解:エ.レム睡眠とノンレム睡眠が約90分周期で交互に現れる

    解説:正解は「レム睡眠とノンレム睡眠が約90分周期で交互に現れる」です。レム睡眠は急速眼球運動を伴い夢を見やすく、ノンレム睡眠は深い眠りで成長ホルモン分泌・脳の休息に重要です。

  46. 問46.ホメオスタシス(恒常性)の説明として最も適切なものはどれか。

    • ア.外部環境の変化に対し内部環境を一定に保とうとする生体の働き
    • イ.成長に伴う体の構造変化
    • ウ.病気からの自然治癒力
    • エ.遺伝情報による形質の発現

    正解:ア.外部環境の変化に対し内部環境を一定に保とうとする生体の働き

    解説:正解は「外部環境の変化に対し内部環境を一定に保とうとする生体の働き」です。神経系・内分泌系・免疫系の連携で体温・血糖・体液量・pH等を一定範囲に維持する仕組みです。

  47. 問47.ストレスへの生体反応(汎適応症候群)の段階の順序として正しいものはどれか。

    • ア.抵抗期→警告反応期→疲はい期
    • イ.警告反応期→抵抗期→疲はい期
    • ウ.疲はい期→抵抗期→警告反応期
    • エ.警告反応期→疲はい期→抵抗期

    正解:イ.警告反応期→抵抗期→疲はい期

    解説:正解は「警告反応期→抵抗期→疲はい期」です。セリエが提唱した3段階で、警告反応期にショックと反ショック、抵抗期で適応、長期化すると疲はい期に陥り適応エネルギー枯渇となります。

  48. 問48.視覚に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

    • ア.明順応は暗順応より時間がかかる
    • イ.網膜の杆体細胞は色を、錐体細胞は明暗を識別する
    • ウ.網膜の杆体細胞は暗所での視覚と明暗を、錐体細胞は明所での視覚と色を担当する
    • エ.視神経乳頭の部分は最も視力が高い

    正解:ウ.網膜の杆体細胞は暗所での視覚と明暗を、錐体細胞は明所での視覚と色を担当する

    解説:正解は「網膜の杆体細胞は暗所での視覚と明暗を、錐体細胞は明所での視覚と色を担当する」です。暗順応は数十分、明順応は数分で完了します。視神経乳頭は盲点です。

  49. 問49.筋収縮の様式について、関節を動かさず筋の長さも変えずに張力を発揮する収縮を何というか。

    • ア.弛緩性収縮
    • イ.等張性収縮(求心性)
    • ウ.遠心性収縮(エキセントリック)
    • エ.等尺性収縮(アイソメトリック)

    正解:エ.等尺性収縮(アイソメトリック)

    解説:正解は「等尺性収縮(アイソメトリック)」です。等尺性は長さ不変、等張性は張力一定で長さ変化、遠心性は伸張しながら収縮、求心性は短縮しながら収縮します。

  50. 問50.概日リズム(サーカディアンリズム)の特徴として誤っているものはどれか。

    • ア.外界の明暗刺激と無関係に一定である
    • イ.ヒトの内因性リズムは約24時間より少し長い
    • ウ.光・食事・社会的活動により毎日同調される
    • エ.メラトニンが夜間に分泌され睡眠を促す

    正解:ア.外界の明暗刺激と無関係に一定である

    解説:正解(誤り)は「外界の明暗刺激と無関係に一定である」です。概日リズムは光・食事・社会的刺激により毎日リセットされ、24時間に調整されます。光は最も強い同調因子です。

  51. 問51.疲労に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

    • ア.中枢性疲労は筋肉痛、末梢性疲労は精神疲労を指す
    • イ.中枢性疲労は精神疲労、末梢性疲労は筋肉疲労に主に関係する
    • ウ.疲労は休息によって解消されることはない
    • エ.肉体労働では中枢性疲労、頭脳労働では末梢性疲労が主体となる

    正解:イ.中枢性疲労は精神疲労、末梢性疲労は筋肉疲労に主に関係する

    解説:正解は「中枢性疲労は精神疲労、末梢性疲労は筋肉疲労に主に関係する」です。中枢性疲労は脳・神経系の機能低下、末梢性疲労はエネルギー枯渇・代謝産物蓄積等による筋疲労を指します。

  52. 問52.心臓を養う冠状動脈(冠動脈)について、正しいものはどれか。

    • ア.肺動脈の基部から分岐し、心臓全体に血液を送る
    • イ.上大静脈の基部から分岐し、心臓表面の静脈血を回収する
    • ウ.大動脈の基部から分岐し、心筋に酸素と栄養を供給する
    • エ.心室内腔から直接心筋へ酸素を供給し独立した血管は存在しない

    正解:ウ.大動脈の基部から分岐し、心筋に酸素と栄養を供給する

    解説:正解は「大動脈の基部から分岐し、心筋に酸素と栄養を供給する」です。冠動脈は大動脈が左心室から出てすぐの基部から左右2本に分かれ、心筋を栄養します。狭窄・閉塞で狭心症・心筋梗塞を引き起こします。

  53. 問53.白血球の中で最も数が多く、細菌感染時に増加して貪食作用を発揮するのはどれか。

    • ア.リンパ球
    • イ.好塩基球
    • ウ.好酸球
    • エ.好中球

    正解:エ.好中球

    解説:正解は「好中球」です。好中球は白血球の約60%を占め、細菌感染時に最前線で貪食して防御します。リンパ球はウイルス・腫瘍免疫、好酸球は寄生虫・アレルギーに関与します。

  54. 問54.外呼吸の場として正しいものはどれか。

    • ア.肺胞と肺毛細血管との間
    • イ.気管と気管支との間
    • ウ.体組織細胞と全身毛細血管との間
    • エ.鼻腔と咽頭との間

    正解:ア.肺胞と肺毛細血管との間

    解説:正解は「肺胞と肺毛細血管との間」です。外呼吸は肺胞気と血液との間のガス交換、内呼吸は組織細胞と血液との間のガス交換を指します。

  55. 問55.呼吸運動に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

    • ア.吸気時には横隔膜が上昇して胸腔容積が減少する
    • イ.吸気時には横隔膜が下降し外肋間筋が収縮して胸郭が拡大する
    • ウ.安静呼気時には強い筋収縮により胸腔から空気が押し出される
    • エ.呼吸は完全に意識下でのみ制御され自動性はない

    正解:イ.吸気時には横隔膜が下降し外肋間筋が収縮して胸郭が拡大する

    解説:正解は「吸気時には横隔膜が下降し外肋間筋が収縮して胸郭が拡大する」です。吸気は能動的、安静呼気は弾性収縮による受動的運動。横隔膜は最も重要な呼吸筋です。

  56. 問56.膵臓のランゲルハンス島から分泌されるホルモンで、血糖値を低下させる作用を持つものはどれか。

    • ア.グルカゴン
    • イ.アドレナリン
    • ウ.インスリン
    • エ.コルチゾール

    正解:ウ.インスリン

    解説:正解は「インスリン」です。β細胞から分泌されるインスリンが唯一の血糖低下ホルモン。α細胞のグルカゴンは血糖を上昇させます。インスリン不足や作用不全が糖尿病の原因です。

  57. 問57.発汗の種類について、精神性発汗が起こりやすい身体部位として最も適切なものはどれか。

    • ア.頭部・額・首
    • イ.全身ほぼ均等
    • ウ.背中・胸部
    • エ.手のひら・足の裏・脇の下

    正解:エ.手のひら・足の裏・脇の下

    解説:正解は「手のひら・足の裏・脇の下」です。精神性発汗は緊張・興奮・恐怖等のストレス時に手掌・足底・腋窩に集中して起こり、体温調節とは独立しています。

  58. 問58.聴覚と平衡感覚に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

    • ア.平衡感覚は内耳の蝸牛で感知される
    • イ.蝸牛のリンパ液の振動が有毛細胞を刺激し聴神経へ伝わる
    • ウ.音は外耳道→鼓膜→耳小骨→内耳の蝸牛と伝わる
    • エ.三半規管は身体の回転・傾きを感知する

    正解:ア.平衡感覚は内耳の蝸牛で感知される

    解説:正解(誤り)は「平衡感覚は内耳の蝸牛で感知される」です。平衡感覚は内耳の前庭・半規管で感知され、蝸牛は聴覚(音)を担当します。鼓膜・耳小骨は音の伝達装置です。

  59. 問59.赤血球に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

    • ア.ヘモグロビンを含み、酸素を全身に運搬する
    • イ.白血球より数が少なく、寿命は約7日である
    • ウ.骨髄で産生され、核を持たない円盤状の細胞である
    • エ.貧血ではヘモグロビン量や赤血球数が減少する

    正解:イ.白血球より数が少なく、寿命は約7日である

    解説:正解(誤り)は「白血球より数が少なく、寿命は約7日である」です。赤血球は血液有形成分の中で最多(白血球より遥かに多い)で、寿命は約120日です。脾臓で破壊されヘモグロビンは再利用されます。

  60. 問60.血液凝固に直接関与する血漿タンパク質はどれか。

    • ア.アルブミン
    • イ.γ-グロブリン
    • ウ.フィブリノーゲン
    • エ.ヘモグロビン

    正解:ウ.フィブリノーゲン

    解説:正解は「フィブリノーゲン」です。フィブリノーゲンはトロンビンによりフィブリンに変換され、不溶性の網状構造を形成して血餅を作り止血を完成させます。アルブミンは膠質浸透圧維持が主な役割です。

  61. 問61.呼吸中枢の所在部位として正しいものはどれか。

    • ア.大脳皮質
    • イ.視床下部
    • ウ.脊髄頸髄部
    • エ.延髄

    正解:エ.延髄

    解説:正解は「延髄」です。延髄および橋にある呼吸中枢が呼吸リズムを生成し、血液中のCO2分圧上昇により刺激されて呼吸を促進します。大脳は随意的呼吸制御を担います。

  62. 問62.消化器系の構造について、消化管の順序として正しいものはどれか。

    • ア.口腔→食道→胃→十二指腸→空腸→回腸→盲腸→結腸→直腸
    • イ.口腔→食道→胃→大腸→小腸→肛門
    • ウ.口腔→胃→食道→小腸→大腸→肛門
    • エ.口腔→食道→十二指腸→胃→小腸→大腸→肛門

    正解:ア.口腔→食道→胃→十二指腸→空腸→回腸→盲腸→結腸→直腸

    解説:正解は「口腔→食道→胃→十二指腸→空腸→回腸→盲腸→結腸→直腸」です。十二指腸・空腸・回腸が小腸、盲腸・結腸・直腸が大腸を構成します。

  63. 問63.胃の主な機能として誤っているものはどれか。

    • ア.胃酸(塩酸)による殺菌と消化の最適環境作り
    • イ.主な栄養素の吸収を行う
    • ウ.ペプシノーゲンを分泌しペプシンとしてタンパク質を分解する
    • エ.粥状の食物を作り少しずつ十二指腸へ送る

    正解:イ.主な栄養素の吸収を行う

    解説:正解(誤り)は「主な栄養素の吸収を行う」です。胃は食物の一時貯蔵・撹拌・タンパク質の初期消化・殺菌が主機能で、栄養素吸収はごく一部(アルコール等)に限られます。本格的吸収は小腸です。

  64. 問64.腎機能の指標として、健常人の尿に通常検出されないものはどれか。

    • ア.尿素
    • イ.クレアチニン
    • ウ.タンパク質(アルブミン)
    • エ.尿酸

    正解:ウ.タンパク質(アルブミン)

    解説:正解は「タンパク質(アルブミン)」です。健常な腎臓ではタンパクは糸球体でほぼろ過されず、尿中に出現しません。タンパク尿は腎糸球体障害の重要な指標です。尿素・クレアチニン・尿酸は正常な尿中代謝産物です。

  65. 問65.次のうち脊髄反射に分類されるものはどれか。

    • ア.条件反射(パブロフの犬の唾液分泌)
    • イ.暗算・計算による思考活動
    • ウ.随意運動による腕の屈曲
    • エ.膝蓋腱反射

    正解:エ.膝蓋腱反射

    解説:正解は「膝蓋腱反射」です。膝蓋腱反射は伸張反射の代表で、大脳を介さず脊髄レベルで処理される無条件反射です。条件反射は大脳皮質を介した学習による反射です。

  66. 問66.エネルギー代謝率(RMR)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

    • ア.作業時のエネルギー消費量から安静時を引き、基礎代謝量で割った値
    • イ.睡眠時のエネルギー消費量を覚醒時で割った値
    • ウ.1日の総摂取カロリーを体重で割った値
    • エ.1分間の心拍数を体温で割った値

    正解:ア.作業時のエネルギー消費量から安静時を引き、基礎代謝量で割った値

    解説:正解は「作業時のエネルギー消費量から安静時を引き、基礎代謝量で割った値」です。RMR=(作業代謝量-安静代謝量)/基礎代謝量。作業強度の評価に用いられ、個人差を補正できる指標です。

  67. 問67.肺活量の定義として正しいものはどれか。

    • ア.1回の安静呼吸で出入りする空気量(約500mL)
    • イ.最大吸気位から最大呼出した時に吐き出せる空気量
    • ウ.肺胞内に存在する全空気量(全肺気量)
    • エ.最大呼気後も肺内に残る空気量(残気量)

    正解:イ.最大吸気位から最大呼出した時に吐き出せる空気量

    解説:正解は「最大吸気位から最大呼出した時に吐き出せる空気量」です。肺活量=1回換気量+予備吸気量+予備呼気量で、成人男性で約4,000mL、女性で約2,500mLが目安です。残気量は含みません。

  68. 問68.次の消化酵素と分解対象の組合せのうち、誤っているものはどれか。

    • ア.アミラーゼ-炭水化物(デンプン)
    • イ.ペプシン-タンパク質
    • ウ.リパーゼ-タンパク質
    • エ.トリプシン-タンパク質

    正解:ウ.リパーゼ-タンパク質

    解説:正解(誤り)は「リパーゼ-タンパク質」です。リパーゼは脂質分解酵素です。タンパク質を分解するのはペプシンやトリプシン。アミラーゼは炭水化物分解酵素です。

  69. 問69.肝臓の機能として誤っているものはどれか。

    • ア.アルコール・薬物・アンモニア等の解毒
    • イ.胆汁の生成と十二指腸への分泌
    • ウ.グリコーゲンの合成・貯蔵と血糖の調節
    • エ.インスリンを分泌して血糖値を調整する

    正解:エ.インスリンを分泌して血糖値を調整する

    解説:正解(誤り)は「インスリンを分泌して血糖値を調整する」です。インスリンは膵臓ランゲルハンス島β細胞から分泌されます。肝臓は解毒・胆汁生成・グリコーゲン貯蔵・タンパク合成等を担います。

  70. 問70.自律神経系のうち交感神経の作用として誤っているものはどれか。

    • ア.消化液分泌の促進
    • イ.気管支の拡張
    • ウ.瞳孔の散大
    • エ.心拍数の増加と心収縮力の増強

    正解:ア.消化液分泌の促進

    解説:正解(誤り)は「消化液分泌の促進」です。消化液分泌や消化管運動の促進は副交感神経の作用です。交感神経は心拍増加・気管支拡張・瞳孔散大・血管収縮など闘争・逃走に備える働きをします。

  71. 問71.次のホルモンと分泌器官の組合せのうち、誤っているものはどれか。

    • ア.インスリン-膵臓ランゲルハンス島
    • イ.アドレナリン-甲状腺
    • ウ.コルチゾール-副腎皮質
    • エ.成長ホルモン-下垂体前葉

    正解:イ.アドレナリン-甲状腺

    解説:正解(誤り)は「アドレナリン-甲状腺」です。アドレナリンは副腎髄質から分泌されます。甲状腺は甲状腺ホルモン(チロキシン等)を分泌します。

  72. 問72.体温調節中枢の所在部位として正しいものはどれか。

    • ア.大脳皮質
    • イ.小脳
    • ウ.視床下部
    • エ.延髄

    正解:ウ.視床下部

    解説:正解は「視床下部」です。間脳の視床下部に体温調節中枢があり、暑い時は皮膚血管拡張・発汗で放熱、寒い時は血管収縮・震えで産熱を調整します。

  73. 問73.筋肉の種類と特徴の組合せとして誤っているものはどれか。

    • ア.骨格筋-横紋筋で随意筋
    • イ.平滑筋-内臓壁を構成し不随意筋
    • ウ.骨格筋は疲労しやすいが平滑筋は疲労しにくい
    • エ.心筋-横紋筋で随意筋

    正解:エ.心筋-横紋筋で随意筋

    解説:正解(誤り)は「心筋-横紋筋で随意筋」です。心筋は横紋を持ちますが不随意筋(意志で動かせない)です。骨格筋は横紋で随意、平滑筋・心筋は不随意筋です。

  74. 問74.基礎代謝量に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

    • ア.覚醒・安静・空腹・適温下で生命維持に必要な最小エネルギー量である
    • イ.激しい運動時に消費される総エネルギー量である
    • ウ.食後すぐの食物消化に使うエネルギー量である
    • エ.睡眠中に消費される最大エネルギー量である

    正解:ア.覚醒・安静・空腹・適温下で生命維持に必要な最小エネルギー量である

    解説:正解は「覚醒・安静・空腹・適温下で生命維持に必要な最小エネルギー量である」です。男性が女性より高く、加齢で低下、甲状腺ホルモンで増加します。体表面積に比例する性質も持ちます。

  75. 問75.成人の安静時の血圧について、診察室高血圧の基準値として正しい組合せはどれか。

    • ア.収縮期120mmHg以上または拡張期80mmHg以上
    • イ.収縮期140mmHg以上または拡張期90mmHg以上
    • ウ.収縮期160mmHg以上または拡張期100mmHg以上
    • エ.収縮期130mmHg以上または拡張期85mmHg以上

    正解:イ.収縮期140mmHg以上または拡張期90mmHg以上

    解説:正解は「収縮期140mmHg以上または拡張期90mmHg以上」です。診察室血圧での高血圧基準で、家庭血圧では135/85mmHg以上が基準となります。120/80未満が正常域です。